JPH06288402A - 旋回用油圧回路 - Google Patents

旋回用油圧回路

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JPH06288402A
JPH06288402A JP7374093A JP7374093A JPH06288402A JP H06288402 A JPH06288402 A JP H06288402A JP 7374093 A JP7374093 A JP 7374093A JP 7374093 A JP7374093 A JP 7374093A JP H06288402 A JPH06288402 A JP H06288402A
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JP
Japan
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pressure
valve
spool
pilot
meter
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JP7374093A
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Isao Oki
勲 沖
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ吐出量、負荷大小に関係なく加速・減
速できるし、アクセル制御で旋回できるようにする。 【構成】 油圧ポンプ20の吐出圧油を旋回用油圧モー
タ27に供給する方向切換弁22と、この方向切換弁2
2のスプール30を切換作動するパイロットバルブ33
と、前記油圧ポンプ20の吐出圧油の圧力をパイロット
バルブ33のパイロット圧で制御する可変リリーフ弁2
1を備え、前記方向切換弁22のメータイン側にはフロ
ーフオースが発生せずにメータアウト側にフローフオー
スが発生するようにしてメータアウト側に圧力補償式流
量制御機能を持たせ、エンジン回転数に比例した圧力を
出力する減圧弁63と、その出力圧とパイロットバルブ
圧の一方を選択的に可変リリーフ弁21に供給する切換
弁66を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーショベルの上部
車体や上部旋回体を旋回する旋回用油圧モータに油圧ポ
ンプの吐出圧油を供給する旋回用油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来クレーン旋回用油圧回路として図1
に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧油を方向切換弁2
で旋回用油圧モータ3に供給するものが知られ、その方
向切換弁2は図2に示すように弁本体4のスプール孔5
にスプール6を嵌挿したセンタバイパス型の方向切換弁
となっている。
【0003】これはスプール6が図2に示す中立時にポ
ンプからの流量はセンタバイパス通路7を通ってタンク
8にアンロードさせ、旋回用油圧モータ3に接続されて
いる第・第2アクチュエータ9,10とタンクポート1
1への通路は閉じられていて、旋回体の旋回を停止させ
ている。オペレータが方向切換弁2のスプール6を切換
えると、センタバイパス通路7を絞り込み、ポンプ圧を
高め、旋回ポンプポート12と第1又は第2アクチュエ
ータポート9,10を開け、旋回駆動圧よりポンプ圧が
上がれば、チェック弁(逆流防止弁)を押し開いてポン
プ圧が流れ、旋回用油圧モータ3からの戻り油は、同時
に開口している第2又は第1アクチュエータ10,9と
タンクポト11を通ってタンク8に流れるので、旋回用
油圧モータ3はポンプ吐出量からセンタバイパス通路7
からタンク8にブリードオフした流量を差し引いた流量
で回転することになる。
【0004】当然スプール6をさらにストロークさせセ
ンタバイパス通路7を完全に閉じれば旋回用油圧モータ
3はポンプ吐出量全量を使って回転する。
【0005】また停止させる時には前記第2又は第1ア
クチュエータポート10,9とタンクポート11の開度
を絞ることにより旋回用油圧モータ3にブレーキをか
け、油圧ポンプ1からの圧油供給をセンタバイバス通路
7へ逃がしつつ旋回用油圧モータ3を減速させ、最後に
第2又は第1アクチュエータポート10,9とタンクポ
ト11を閉じることにより旋回用油圧モータ3を停止さ
せる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、旋回用
油圧モータ3を加速する時の流量制御はセンタバイパス
通路7から流量をどれだけタンク8に逃がすかによって
決まる。つまりセンタバイパス通路7の開度が大きい時
は旋回用油圧モータ3への流量は少なく、センタバイパ
ス通路7の開度が小さい場合は旋回用油圧モータへの流
量は多くなるが、ポンプ吐出量が小さい場合、センタバ
イバス通路7から逃げる量がポンプ吐出量が大きい時と
同じため、旋回用油圧モータを同一回転数までまわすた
めにはセンタバイバス通路7の開度をさらに絞り込む
(小さくする)必要がある。従ってスプールストローク
と旋回速度の関係は図3のようになり、流れ始め(動き
始め)時のスプールストロークはポンプの吐出量により
変動することになる。
【0007】この事はオペレータが吊荷を旋回させる
時、油圧ポンプ1に接続されているエンジンの回転数に
よって動き始め点が一定ではなく、スプールを制御する
レバーを操作することによって動き始め点をさがしなが
ら、動き始め点を見つけ、徐々に加速していかなければ
ならない。
【0008】また旋回体にブレーキをかける時にも、吊
荷も含めた旋回体の慣性体によって旋回用油圧モータが
まわされ、その戻り流量を第2又は第1アクチュエータ
ポート10,9とタンクポート11の開度によって絞っ
てブレーキ圧を高め減速することになるが、慣性の大き
さによってブレーキ圧を調整するため、オペレータの経
験をたよりに前記第2又は第1アクチュエータポート1
0,9とタンクポート11の開度を調整しなければなら
ない。従って旋回体にブレーキをかける場合にもオペレ
ータが吊荷の重さ、旋回半径の大きさにあわせて、レバ
ーストロークを調整して旋回スピードを制御しなければ
ならない。この時のスプールストロークと旋回スピード
の関係は図4のようになる。
【0009】以上の様に従来の加速時の特性と減速時の
特性は図3、図4の特性のために、オペレータが吊荷を
少し旋回させ止めようとした時センタバイパス通路7の
開度でわずかに動かし、戻りの開度でブレーキをかけな
ければならない。その結果、エンジン回転がスローでポ
ンプ吐出量が小さい時を図6に示すが加速時の特性と減
速時の特性のストローク性が大きく、少し動かしてすぐ
止めようとレバーを中立側にオペレータが戻しても止ま
るのが遅くなり、動きすぎることになり、オペレータの
操作が非常にやりにくくなる。
【0010】また旋回体がわずか傾斜していたり、ブー
ムの長さが長い場合風の影響を受けやすいので、オペレ
ータゆっくり旋回させようとしても、下り傾斜にそって
加速したり、風にふかれて、オペレータの意志に反して
旋回速度が速くなったりしていた。
【0011】なお、特開昭53−21379号公報に示
すように、油圧モータに圧油を供給する方向制御弁をパ
イロット弁からのパイロット圧によって第1圧油供給位
置と中立位置と第2圧油供給位置に切換えると共に、そ
のパイロット圧で可変リリーフ弁のセットを可変として
パイロット弁の操作ストロークによって加速時のトルク
制御と速度制御ができるようにしたものが知られてい
る。
【0012】しかしながら、このものは方向制御弁が中
立位置時にポンプ吐出路とアクチュエータ回路をタンク
に連通する型式のために、方向制御弁を第1圧油供給位
置として油圧モータを駆動している状態から停止する場
合に方向制御弁を中立位置を越えて第2圧油供給位置と
して油圧モータを強制的に停止する必要があり、油圧モ
ータをクレーン旋回用とした場合にそのクレーンを精度
良く位置決めして停止できない。
【0013】また、特開昭56−80507号公報に示
すように、油圧モータに油圧ポンプの吐出圧油を供給す
る方向制御弁をパイロット弁からのパイロット圧で中立
位置、第1・第2圧油供給位置に切換えるものとし、そ
の油圧ポンプの吐出路にパイロット圧によってセット圧
可変の可変リリーフ弁を設けたものが知られている。
【0014】このものにおいては方向制御弁が中立位置
の時にアクチュエータポートとタンクポートを遮断する
ので、方向制御弁の中立位置に向けての操作ストローク
を異ならせることでアクチュエータポートとタンクポー
トの開口面積を変更すれば油圧モータからの戻り油の流
れを制限して油圧モータの停止速度をコントロールでき
るが、この油圧モータをクレーン旋回用とした場合には
吊荷の重さ等によって負荷や慣性が異なると前記開口面
積が一定でも通過流量が変動して停止速度が不揃いとな
って目標停止位置の手前で停止したり、行きすぎて停止
する。
【0015】本発明は前述の課題を解決できるようにし
た旋回用油圧回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者はクレーン旋回
作業について種々検討した結果次のようなことを見出し
た。すなわち、クレーンの旋回作業のように、油圧モー
タに対する負荷が小さく、加速圧力が小さい場合、なめ
らかに加速して行かなければならず、加速時には油圧モ
ータの流量制御による速度制御より圧力制御によるトル
ク制御の方が合理的で、起動時には起動トルクが多く必
要とするため、圧力を高め、動き始めたら、徐々に圧力
を下げながら加速して行き、定常速度になったら、それ
を持続するに必要な圧力をかけながら流量制御し、停止
時には目標のところまでに止めなければならずオペレー
タは残りの距離を現在の速度を見ながら徐々に速度を落
して、停止させるが初心者は旋回の慣性が大きい時に、
思った以上に減速せず、停止目標手前になって急減速
し、吊荷を大きくゆらす結果となる。
【0017】従って、オペレータにとって減速時は圧力
補償付の流量制御が合理的であり、そのようにすること
で慣性体の大きさに左右されない旋回体の操作が可能と
なる。
【0018】本発明の旋回用油圧回路は前述の点に着目
してなされたものであって、油圧ポンプ20の吐出路2
0aを可変リリーフ弁21と方向切換弁22のポンプポ
ート23に接続し、この方向切換弁22の第1・第2ア
クチュエータポート25,26を旋回用油圧モータ27
に接続し、パイロットバルブ33のパイロット圧によっ
て方向切換弁22のスプール30をスプリングに抗して
中立位置から切換え作動し、かつそのパイロット圧によ
って前記可変リリーフ弁21のセット圧を上昇させるよ
うにし、前記ポンプ23から第1・第2アクチュエータ
ポート25,26へ圧油を流すメータイン側ではスプー
ル30にフローフオークが発生しないようにし、第1・
第2アクチュエータポート25,26からタンクポート
29へ圧油を流すメータアウト側ではスプール30にフ
ローフオースが発生するようにすることでメータアウト
側に圧油補償付流量制御機能を持たせた前記油圧ポンプ
20を駆動するエンジン回転数に比例した圧力を出する
減圧弁63と、この減圧弁63の出力圧と前記パイロッ
トバルブ33の出力圧の一方を選択的に可変リリーフ弁
21に供給する切換弁66を設けた旋回用油圧回路であ
る。
【0019】
【作 用】かかる旋回用油圧回路であれば、圧力補償
付の流量制御をメータアウト側で行なうようにしたの
で、旋回の動き始め停止も同一レバーストロークであ
り、ストローク流量の特性も加速時、減速時が同一であ
り、吊荷の大きさ、旋回半径の大きさに関係なく加速減
速が同一パターンで行なえることができて、旋回体の傾
斜や風の影響で速度が変動しようとしても、スプール3
0自身が自動調整して流量を制御するのでオペレータが
調整する必要もなく、初心者も慣性体の大きさに左右さ
れず、オペレータが停止までの残りの距離と現在の速度
を見ながら、徐々に速度を落して目標のところで吊荷を
ゆらすことなく停止させることができる。しかも切換弁
66によって減圧弁63の出力圧を可変リリーフ弁21
に供給すれば、可変リリーフ弁21のセット圧がエンジ
ン回転数に比例して上昇するから、アクセル70でエン
ジン回転数を制御することで慣性体をゆっくりと旋回開
始することができる。
【0020】
【実 施 例】図6はレバー中立時の構造図を示し、エ
ンジンMで駆動される油圧ポンプ20の吐出路20aは
可変リリーフ弁21と方向切換弁22のポンプポート2
3に逆流防止弁のチェック弁24を経由して接続されて
いる。方向切換弁22は4ポート、3位置の方向制御弁
であり、第1アクチュエータポート25、第2アクチュ
エータポート26は旋回用油圧モータ27と接続され、
中立時にはポンプポート23と第1・第2アクチュエー
タポート25,26およびタンク28への戻りポートで
あるタンクポート29と第1・第2アクチュエータポー
ト25,26も閉の状態になっている。
【0021】方向切換弁22のスプール30は両端の圧
力室31,32にパイロット弁33からのパイロット圧
を供給することで制御される。前記圧力室31,32内
には各々スプリング34,35を設けてスプール30を
中立位置に保持させている。前記可変リリーフ弁21は
パイロット式リリーフ弁で、パイロット部のポペット3
6はスプリング37でシート38に押しつけられている
が、そのスプリング37のポペット36と反対側にスト
ローク可能に設けたピストン39でスプリング37の取
付荷重を変えられるようになっており、ピストン39の
一端には圧力室40があり、この圧力室40は前記パイ
ロットバルブ33の2つの出力圧の中で高い方を選択す
るシャトル弁41に接続して、リリーフ弁33の圧力室
40にはパイロットバルブ33の出力圧が供給される。
【0022】前記方向切換弁22のスプール30のポン
プポート23と第1・第2アクチュエータポート25,
26を連通・遮断する部分42の形状は図7に示すよう
に、小径部43と切欠44により軸力補償対策を織込み
流入する流量でフローフオースの発生が少ないような形
状になっている。第1・第2アクチュエータポート2
5,26とタンクポート29を連通・遮断する部分45
は図8に示すように軸力補償対策は織込まず、開度と共
にフローフオースが増大するように設けられている。
【0023】一般にこのような切欠で発生するフローフ
オースFは切欠が閉じる方向に発生し、F=ρQVco
sθで表わされる。但しρは流体の密度、Qは流量、V
は切欠を流出する流速、θは流出する噴出角である。従
って流量が増せば、フローフオースは増大し、切欠を閉
じる方向に動き、また第1・第2アクチュエータポート
25,26の圧力が増せばそこを通る流速も増し、フロ
ーフオースが閉じる方向に動き、流量を減ずる側へスプ
ールが動く。
【0024】すなわち、ポンプポート23から第1・第
2アクチュエータポート25,26に流れる部分42
(メータイン側)の小径部43の形状と切欠44の形状
は図7に示すように、流入角θ1 、噴出角θ2 、流入速
度V1 、流出速度V2 が F=ρQ(V1 cosθ1 −V2 cosθ2 )≠0 となるようにしてあり、第1・第2アクチュエータポー
ト25,26からタンクポート29に流れる部分45
(メータアウト側)の切欠46は図8に示すようになっ
て F=ρQVcosθ となるようにしてある。
【0025】このように切欠自身が流量を制御する特性
があるので、スプール30の一端に作用するパイロット
圧と他端のスプリングと上記フローフオースの関係を スプール受圧面積×パイロット圧=フローフオース(メ
ータイン側、メータアウト側)+スプール戻しスプリン
グのバネ荷重+バネ定数k×スプールメータアウト側開
度となるように、バネ定数kを選定してある。
【0026】このようであるから、メータイン側の流量
とメータアウト側の流量は図9に示すように受圧室3
1,32に供給されるパイロット圧P1 によって同一に
制御される。
【0027】前記パイロットバルブ33の入口側に接続
したパイロット用油圧ポンプ60の吐出路61は回路6
2で減圧弁63の入口ポート63aに接続し、この減圧
弁63はソレノイド64への通電量に比例した圧力を出
口ポート63bに出力する比例電磁式の減圧弁となり、
そのソレノイド64にはコントローラ65により通電制
御される。
【0028】この減圧弁63の出口ポート63bと前記
シャトル弁41の出力側は切換弁66によって可変リリ
ーフ弁21の圧力室40に連通制御され、この切換弁6
6はバネ力でシャトル弁41の出力側を可変リリーフ弁
21の圧力室40に連通する第1位置aに保持され、ソ
レノイド67に電通されると減圧弁63の出口ポート6
3bを可変リリーフ弁21の圧力室40に連通する第2
位置bに切換られる。
【0029】前記コントローラ65には回転センサ68
によってエンジン回転数が入力され、モード切換スイッ
チ69よりアクセル旋回制御モード信号が入力された時
にはコントローラ65は切換弁66のソレノイド67に
通電すると同時にエンジン回転数に比例して減圧弁63
をソレノイド64に通電する。
【0030】次に作動を説明する。モード切換スイッチ
69よりアクセル旋回制御モード信号がコントローラ6
5に入力されない時には減圧弁63のソレノイド64に
通電されずに出力圧はゼロとなると共に、切換弁66の
ソレノイド67に通電されずに第1位置(a)となって
減圧弁63は何ら機能しない。
【0031】前述の状態でパイロットバルブ33のレバ
ー33aが中立の時には可変リリーフ弁21の圧力室4
0は低圧でピストン39はスプリング37でストッパ4
7までストロークし、スプリング37の荷重も小さいの
でポペット36も低い圧力でリフトし、パイロット式リ
リーフ弁のメインバルブ48も低圧でリフトし油圧ポン
プ20の流量もメインバルブ48からタンク28へアン
ロードしている。
【0032】パイロットバルブ33のレバー33aを中
立から図10に示すように操作状態にすると、パイロッ
トP1 が方向制御弁22の圧力室31に導かれ、スプー
ル30を右へストロークさせるので、油圧ポンプ20か
らの流量はチェックバルブ24を押し開き、ポンプポー
ト23からメータイン側の切欠44を通り、第1アクチ
ュエータポート25から旋回用油圧モータ27へ流体を
供給し、旋回用油圧モータ27からの戻り油は第2アク
チュエータポート26からメータアウト側の切欠46を
通ってタンクポート29よりタンク28へ戻るので旋回
用油圧モータ27は慣性体50を回転させる通路ができ
るが、このままでは圧力が低く旋回できない。
【0033】また同時にパイロットバルブ33のパイロ
ット圧P1 はシャトル弁41を通って可変リリーフ弁2
1の圧力室40に導かれピストン39を押してスプリン
グ37の取付荷重を大きくするので、ポペット36のセ
ット圧も上昇し、慣性体50を回転するに必要なトルク
までポンプ圧力が上昇すれば旋回用油圧モータ27は回
転をはじめる。
【0034】さらにメータアウト側の切欠46の開度を
調整することにより、旋回用油圧モータ27の回転速度
を制御するが、同一開度でも第2アクチュエータポート
26内の圧力が高ければそこを通る流量は増大するが、
この切欠46はフローフオースが発生しやすい形状にな
っているので、流量が増大すればフローフオースFが左
向きに発生し、パイロット圧P1 によってスプール30
の左端に発生して右向きの推力に抗して押し戻しメータ
アウト側の切欠46の開度を絞りスプール開度Xが減
り、バネ荷重もバネ定数K×X分減少し、フローフオー
ス増大分とキャンセルし、流量を減じさせるので、圧力
補償付流量制御が可能となり、旋回する慣性体50の大
きさいかんにかかわらずオペレータがレバーで指示する
旋回速度で制御することができる。ここで第2アクチュ
エータポート26にかかる圧力と流量の関係をパイロッ
ト圧P1 をパラメータにした測定結果を図11に示す。
なお、パイロットバルブ33のレバー33aを図10と
反対側に操作して方向切換弁22の圧力室32にパイロ
ット圧P1 を供給した場合も前述と同様に作動する。
【0035】以上のようにオペレータが指示するレバー
ストロークに対し、パイロットバルブ33のパイロット
バルブ圧P1 が変化し、そのパイロット圧P1 に対し、
図11に示すように切欠を通る流量がポンプ吐出量負荷
の大きさに関係なく決定されるし、旋回体50の動き始
め点も切欠44の開き始め点と一致し、開き始めではフ
ローフオースの発生もないので、旋回の動き始め点はパ
イロット圧P1 とスプリングのバネ力で決まるため、一
定となる。
【0036】次にモード切換スイッチ69よりアクセル
旋回制御モード信号をコントローラ65を入力した時の
作動を説明する。図12に示すように、コントローラ6
5は切換弁66のソレノイド67に通電して第2位置と
するからパイロットバルブ33の出力したパイロット圧
は可変リリーフ弁21の圧力室40に供給されずに、減
圧弁63の出力圧が切換弁66より可変リリーフ弁21
の圧力室40に供給される。前述と同様にパイロットバ
ルブ33のレバー33aを図12に示すように操作して
スプール30を右方に移動すると前述と同様に油圧ポン
プ20の吐出路20aを旋回用油圧モータに連通する通
路を作る。
【0037】この状態でオペレータがエンジン回転数を
制御するアクセル70を踏まないエンジン低速回転時に
は、コントローラ65からソレノイド64への通電量が
小さく減圧弁63の出力圧は低圧となるので、可変リリ
ーフ弁21のセット圧は低圧となって油圧ポンプ20の
吐出圧油は低圧でタンク28にアンロードし、旋回用油
圧モータ27の供給圧力は低圧のままとなる。
【0038】アクセル70を踏み込んでエンジン回転数
を順次速くするとコントローラ65よりソレノイド64
への通電量が順次大きくなって減圧弁63の出力圧が順
次高くなり、可変リリーフ弁21のセット圧も順次上昇
して吐出圧も上昇し、旋回用油圧モータ27が必要とす
る駆動圧以上となると慣性体50はゆっくりと旋回開始
し、その後はアクセル70の踏み込み量、つまりエンジ
ン回転数の増加につれて順次速く旋回する。このようで
あるからアクセル70の踏み込みによって旋回速度を制
御できる。
【0039】
【発明の効果】圧力補償付の流量制御をメータアウト側
で行なうようにしたので、旋回の動き始め停止も同一レ
バーストロークであり、ストローク流量の特性も加速
時、減速時が同一であり、吊荷の大きさ、旋回半径の大
きさに関係なく加速減速が同一パターンで行なえること
ができて、旋回体の傾斜や風の影響で速度が変動しよう
としてもスプール30自身が自動調整して流量を制御す
るのでオペレータが調整する必要もなく初心者も自由に
コントロールできる。また、切換弁66によって減圧弁
63の出力圧を可変リリーフ弁21に供給すれば、可変
リリーフ弁21のセット圧がエンジン回転数に比例して
上昇するから、アクセル70でエンジン回転数を制御す
ることで慣性体をゆっくりと旋回開始することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のクレーン旋回用油圧回路図である。
【図2】従来の方向切換弁の断面図である。
【図3】スプールストロークと旋回速度の関係を示す図
表である。
【図4】スプールストロークと旋回速度の関係を示す図
表である。
【図5】加速・減速時の特性を示す図表である。
【図6】本発明の実施例を示す全体構成説明図である。
【図7】メータイン側の切欠の説明図である。
【図8】メータアウト側の切欠の説明図である。
【図9】パイロット圧と流量を関係を示す図表である。
【図10】操作状態の説明図である。
【図11】第1・第2アクチュエータポート圧力と流量
の関係を示す図表である。
【図12】アクセル制御操作状態の説明図である。
【符号の説明】
20…油圧ポンプ、21…可変リリーフ弁、22…方向
制御弁、23…ポンプポート、25…第1アクチュエー
タポート、26…第2アクチュエータポート、29…タ
ンクポート、30…スプール、33…パイロットバル
ブ、63…減圧弁、66…切換弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ20の吐出路20aを可変リ
    リーフ弁21と方向切換弁22のポンプポート23に接
    続し、この方向切換弁22の第1・第2アクチュエータ
    ポート25,26を旋回用油圧モータ27に接続し、パ
    イロットバルブ33のパイロット圧によって方向切換弁
    22のスプール30をスプリングに抗して中立位置から
    切換え作動し、かつそのパイロット圧によって前記可変
    リリーフ弁21のセット圧を上昇させるようにし、 前記ポンプポート23から第1・第2アクチュエータポ
    ート25,26へ圧油を流すメータイン側ではスプール
    30にフローフオークが発生しないようにし、第1・第
    2アクチュエータポート25,26からタンクポート2
    9へ圧油を流すメータアウト側ではスプール30にフロ
    ーフオースが発生するようにすることでメータアウト側
    に圧油補償付流量制御機能を持たせ、前記油圧ポンプ2
    0を駆動するエンジンMの回転数に比例した圧力を発生
    する減圧弁63と、この減圧弁63の出力圧と前記パイ
    ロットバルブ33の出力圧の一方を選択的に可変リリー
    フ弁21に供給する切換弁66を設けたことを特徴とす
    る旋回用油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記スプール30に作用する力の関係と
    スプリングのバネ定数Kを下記のようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の旋回用油圧回路。 パイロット圧×スプール受圧面積=メータアウト側のフ
    ローフオース+スプール戻しスプリングのバネ荷重+バ
    ネ定数k×スプールメータアウト側開度。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8933718B2 (en) 2008-09-19 2015-01-13 Advantest (Singapore) Pte Ltd Signal distribution structure and method for distributing a signal
CN113983035A (zh) * 2021-09-23 2022-01-28 武汉船用机械有限责任公司 多速油缸的液压控制系统

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US8933718B2 (en) 2008-09-19 2015-01-13 Advantest (Singapore) Pte Ltd Signal distribution structure and method for distributing a signal
CN113983035A (zh) * 2021-09-23 2022-01-28 武汉船用机械有限责任公司 多速油缸的液压控制系统

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