JPH07119499A - スロットルボデーの温水加熱装置 - Google Patents

スロットルボデーの温水加熱装置

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JPH07119499A
JPH07119499A JP27081593A JP27081593A JPH07119499A JP H07119499 A JPH07119499 A JP H07119499A JP 27081593 A JP27081593 A JP 27081593A JP 27081593 A JP27081593 A JP 27081593A JP H07119499 A JPH07119499 A JP H07119499A
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JP
Japan
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cooling water
throttle body
engine
passage
thermostat
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JP27081593A
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Inventor
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
Yuichi Kato
雄一 加藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のシステムを大きく変更せずに、アイシ
ングの発生しない時にはスロットルボデーを加熱しない
スロットルボデーの温水加熱装置を提供すること。 【構成】 スロットルボデーにエンジン冷却水を流す通
路を配置し、該通路に、(1)エンジンの冷却水出口か
らサーモスタットのバイパス弁に流れる冷却水を流す
か、(2)ヒータ用冷却水通路を通る冷却水を流すか、
(3)あるいはサーモスタットに第1および第2のバイ
パス弁を設け、エンジンの冷却水出口と前記サーモスタ
ットの第1のバイパス弁との間を連通する第1の通路
と、エンジンの冷却水出口と前記サーモスタットの第2
のバイパス弁との間を連通する第2の通路とを配設し、
該第2の通路を流れる冷却水を流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジン、特に自動車用
のエンジンの吸気を絞るスロットルボデーの温水加熱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン、特に自動車用のエンジンにお
いては、低温時に吸入空気内の水分が絞りを行うスロッ
トルボデー部分で氷結したり、エンジンルーム内に進入
した雪が、リンク系統に付着し、融解後氷結してエンジ
ン不調やリンクの作動不良を生じ円滑な運転ができなく
なるいわゆるアイシングが発生することがあり、この低
温時におけるスロットルボデーのアイシングを防止する
ためにスロットルボデーに水通路を設け温水であるエン
ジンの冷却水を流通させてスロットルボデーを加熱する
ことが公知である。例えば、特開昭59−165835
号公報によれば、スロットル弁軸自体に冷却水の通路を
設けたスロットルボデーが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記特開昭5
9−165835号公報によるものもふくめて従来のも
のではエンジンの冷却水をエンジン本体の冷却水出口か
らスロットルボデー、ウォータポンプへと常時循環させ
ており、アイシングの発生しない通常使用域や高外気温
時にもスロットルボデーを温水であるエンジンの冷却水
で加熱するために、スロットルボデーを通過する空気を
加熱してしまい、ノッキングを発生し易くさせたり、充
填効率の低下によるエンジン性能の低下を招くという問
題がある。また、サーモバルブ等を用いてスロットルボ
デーがある温度以上になるとスロットルボデー内の冷却
水の流通を停止する様にした例もあるが、システムが複
雑になり、またコストの上昇を伴う。本発明は上記問題
に鑑み、従来のシステムを大きく変更することなく、ア
イシングの発生しない通常使用域や高外気温時にはスロ
ットルボデーをエンジンの冷却水で加熱しない様にした
スロットルボデーの温水加熱装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、スロットルボデーに冷却水通路を配置し、該通路に
エンジンの冷却水を流すことによりスロットルボデーを
加熱するスロットルボデーの温水加熱装置において、ス
ロットルボデーに配置された冷却水通路に流れる冷却水
は、エンジンの冷却水出口からサーモスタットのバイパ
ス弁に流れる冷却水であることを特徴とするスロットル
ボデーの温水加熱装置が提供される。請求項2によれ
ば、スロットルボデーに冷却水通路を配置し、該通路に
エンジンの冷却水を流すことによりスロットルボデーを
加熱するスロットルボデーの温水加熱装置において、ス
ロットルボデーに配置された冷却水通路に流れる冷却水
は、ヒータ用冷却水通路を流れる冷却水であることを特
徴とするスロットルボデーの温水加熱装置が提供され
る。請求項3によれば、スロットルボデーに冷却水通路
を配置し、該通路にエンジンの冷却水を流すことにより
スロットルボデーを加熱するスロットルボデーの温水加
熱装置において、サーモスタットに第1および第2のバ
イパス弁を設け、エンジンの冷却水出口と前記サーモス
タットの第1のバイパス弁との間を連通する第1の通路
と、エンジンの冷却水出口と前記サーモスタットの第2
のバイパス弁との間を連通する第2の通路とを配設し、
スロットルボデーに配置された冷却水通路に流れる冷却
水は、前記第2の通路を流れる冷却水であることを特徴
とするスロットルボデーの温水加熱装置が提供される。
【0005】
【作用】請求項1に記載のスロットルボデーの温水加熱
装置では、サーモスタットのバイパス弁が開いている時
にスロットルボデーに配置された通路にエンジンの冷却
水(温水)が流れスロットルボデーを加熱し、サーモス
タットのバイパス弁が閉じている時にはエンジンの冷却
水(温水)は流れずスロットルボデーを加熱しない。請
求項2に記載のスロットルボデーの温水加熱装置では、
ヒータが使用される時にスロットルボデーに配置された
通路にエンジンの冷却水(温水)が流れスロットルボデ
ーを加熱し、ヒータが使用されない時にはエンジンの冷
却水(温水)は流れずスロットルボデーを加熱しない。
請求項3に記載のスロットルボデーの温水加熱装置で
は、サーモスタットの第2のバイパス弁が開いている時
にスロットルボデーに配置された通路にエンジンの冷却
水(温水)が流れ、サーモスタットの第2バイパス弁が
閉じている時にはエンジンの冷却水(温水)は流れずス
ロットルボデーを加熱しない。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の請求項1に係わる第1の実施例
の構造と作動状況を対比的に示す図であり、(a)は外
気の温度が低い場合、またはエンジンが低負荷で運転さ
れている場合、(b)は外気の温度が高い場合、または
エンジンが高負荷で運転されている場合の作動状況を示
す。図において、1はエンジン本体であって、2はラジ
エータ、3はサーモスタットケースであり、その内部に
はサーモスタット4が配設されている。4m、4bはそ
れぞれサーモスタット4のメイン弁、4bはバイパス弁
であり、3m,3bはそれぞれサーモスタットケースの
メイン弁4m側の入口管路部、バイパス弁4b側の入口
管路部である。5はエンジン冷却水を循環させるウォー
タポンプである。Wmは冷却水のエンジン本体1からの
出口1aからラジエータ2を経由して、サーモスタット
ケース3のメイン弁4m側の入口管路部3mに達する冷
却水の通路であり、Wbは冷却水のエンジン本体1から
の出口1aからサーモスタットケース3のバイパス弁4
b側の入口管路部3bに達するバイパス冷却水通路であ
り、Wtは冷却水のエンジン本体1からの出口1aから
スロットルボデー6内部に配置された冷却水の通路(図
示しない)を経由してサーモスタットケース3のバイパ
ス弁4b側の入口管路部4bに達する冷却水通路であ
る。本実施例では、スロットルボデー6に配置された冷
却水の通路に流す冷却水を、エンジン本体1からの出口
1aの所で分流させた上記の冷却水通路Wtを通る冷却
水としているが、加熱能力や、流量上の問題がなけれ
ば、Wbで示されるバイパス冷却水通路の途中にさらに
バイパス通路を設け、そこを流れる冷却水通路を流れる
冷却水でもよいし、逆にバイパス冷却水通路Wbを流れ
る冷却水そのものを全量流してもよい。なお、Whはヒ
ータ用の冷却水通路であってエンジン1の出口1aか
ら、ヒータコア7を経由してウォータポンプ5の上流側
に還流する様に配設されていて、ヒータコア7の上流側
に配設されたヒータコック7aを開閉することによって
その流れが制御されるが、本発明の本第1の実施例にお
いては、このヒータ用の冷却水通路Whの状態の影響を
受けないで作動する。なお、図中、破線で示された冷却
水通路は冷却水が流れていない状態を示している。
【0007】前述の様に、図1の(a)に示したのは外
気の温度が低い場合、またはエンジンが低負荷で運転さ
れている場合であって、サーモスタット4のメイン弁4
mが全開にならず、バイパス弁4bが開いている。バイ
パス弁4bが開いているので、スロットルボデー6の温
水加熱通路を経由してバイパス弁4bに達する冷却水通
路Wtには、バイパス冷却水通路Wbと共にエンジン冷
却水(温水)が流れスロットルボデー6を加熱する。一
方、図1の(b)に示したのは外気の温度が高い場合、
またはエンジンが高負荷で運転されている場合であっ
て、サーモスタット4のメイン弁4mが全開となり、バ
イパス弁4bは閉じている。バイパス弁4bが閉じてい
るので、スロットルボデー6の温水加熱通路を経由して
バイパス弁4bに達する冷却水通路Wt、および、バイ
パス冷却水通路Wbにはエンジン冷却水(温水)が流れ
ずスロットルボデーは加熱されない。
【0008】図2は、横軸に外気温度、縦軸に運転負荷
をとったマップ上に、バイパス弁4bが開き、スロット
ルボデーにエンジン冷却水(温水)が流れ、加熱される
領域と、バイパス弁4bが閉じ、スロットルボデーにエ
ンジン冷却水(温水)が流れずに加熱されない領域を示
したものである。アイシングの発生する領域は、バイパ
ス弁4bが開く領域内にあるので、スロットルボデーに
エンジン冷却水(温水)が流れアイシングの発生が防止
できる。一方、ノッキングが発生しやすく、充填効率の
低下が問題となる領域は、バイパス弁4bが閉じる領域
と一致しているので、スロットルボデーにはエンジン冷
却水(温水)が流れずノッキングの発生や、充填効率の
低下が防止される。
【0009】図3は本発明の請求項2に係わる第2の実
施例を示す図であり、図1に示した第1の実施例と異な
るのは、第1の実施例でスロットルボデー6の内部に冷
却水を通すために独立的に配設された冷却水通路Wtが
無く、スロットルボデー6にはヒータ用の冷却水通路W
hが接続されているという点である。なお、本実施例で
はスロットルボデー6にはヒータコアを通った後のヒー
タ用の冷却水が流れる様にされているがヒータ用の冷却
水通路Whを流れる冷却水であればどこの部分のもので
も構わないし、また、ヒータコックを挟んでバイパスさ
せないのであればヒータ用の冷却水通路Whからバイパ
スさせた通路を設けそこを通る冷却水を流す様にしても
よい。
【0010】図3の(a)に示したのは外気の温度が低
い場合であって、ヒータを使用するためにヒータコック
7aが開けられ、ヒータコア7にエンジン冷却水(温
水)が流される。したがって、ヒータコア7の下流側に
配設されたスロットルボデー6内部の冷却水通路(図示
されない)にもエンジン冷却水(温水)が流れ、スロッ
トルボデー6が加熱される。一方、図3の(b)に示し
たのは外気の温度が高い場合であって、ヒータは不要で
あってヒータコア7にエンジン冷却水(温水)を流さな
い用にヒータコック7aは閉じられる。したがって、ヒ
ータコア7の下流側に配設されたスロットルボデー6内
部の冷却水通路(図示されない)にもエンジン冷却水
(温水)が流れずスロットルボデー6がエンジン冷却水
(温水)によって加熱されることはない。
【0011】図4は、ヒータを使用する、あるいは使用
しない領域とアイシングが発生する領域とノッキングが
発生しやすく、充填効率の低下が問題となる領域との関
係を示した図であって、ノッキングが発生しやすく、充
填効率の低下が問題となる領域はヒータを使用しない領
域の内部に含まれ、そこではスロットルボデー6にはエ
ンジン冷却水(温水)が流れないのでノッキングの発生
を助長せず、充填効率の低下が防止され、一方、アイシ
ングが発生する領域はヒータが使用される領域に含ま
れ、そこではスロットルボデー6にエンジン冷却水(温
水)が流れアイシングの発生が防止される。
【0012】図5は本発明の請求項3に係わる第3の実
施例の構造を示す図である。本第3の実施例では、サー
モスタットはバイパス弁が1つ追加されて2つとされ
て、メイン弁と合わせると3つの弁を有している。この
3弁式のサーモスタットは14で示されており、サーモ
スタットケース13の内部に配設されている。サーモス
タット14は、大きくは外側の枠部14Aとその内部に
配設され温度によって移動し弁作用を行う弁体部14B
とから成る。枠部14Aはサーモスタット14をサーモ
スタットケース13に対して所定位置に配置する役を成
す。一方、弁体部14Bはメイン弁14m,その下側に
一体的に形成された膨張体容器14y,さらにその下側
に一体的に形成され下方に延伸する14bx、軸膨張体
容器14yの上側に嵌合して挿入されている上下移動軸
14mxから構成され、さらに軸14bxには第1バイ
パス弁14b、第2バイパス弁14cがリターンスプリ
ング14bs、14csによって下方に付勢されて取り
付けられており、また膨張体容器14yの内部には体積
膨張体15が封入されていて、体積膨張体15は加熱さ
れて温度が上昇すると体積が膨張し膨張体容器14yの
上側に嵌合して挿入されている上下移動軸14mxを外
側に押し出すが、ここで上下移動軸14mxの上端はサ
ーモスタット14の枠部14Aの頂部裏面に当接してい
るのでリターンスプリング14msの付勢力に抗して弁
体部14B全体が下方に押し下げられる。また、サーモ
スタットケース13は、13Uで示される上側部分と1
3Lで示される下側部分とから成り、上側部分13Uは
エンジン冷却水をサーモスタット14のメイン弁14m
に導く入口管路部13mを有し、下側部分13Lはエン
ジン冷却水を第1バイパス弁14bに導く入口管路部1
3bと、第2バイパス弁14cに導く入口管路部13c
と、エンジン冷却水をウォータポンプ5に向けて排出す
る出口管路部13pとを有し、入口管路部13mにはラ
ジエータ2を経由する冷却水通路Wmの下流側の端部
が、入口管路部13bにはバイパス冷却水通路Wbの下
流側の端部が、また入口管路部13cにはスロットルボ
デー6を経由する冷却水通路Wtの下流側の端部がそれ
ぞれ接続されている。入口管路部13cは入口管路部1
3bの外側から管壁を貫通して入口管路部13bの内部
中央に達する様に配設され、その下流側出口はサーモス
タットの方に向かって開口し、サーモスタット14の中
心軸線に沿って動く軸14bxに取り付けられた円板状
の前記第2バイパス弁14cによって開閉される。な
お、Whはヒータ用の冷却水通路であってエンジン1の
出口1aから、ヒータコア7を経由してウォータポンプ
5の手前に還流する様に配設されていて、ヒータコア7
の上流側に配設されたヒータコック7aを開閉すること
によってその流通が制御されるが、本発明の本第3の実
施例においては、このヒータ用の冷却水通路Whの状態
の影響を受けないで作動する。
【0013】図6は、本第3の実施例のサーモスタット
4の弁の開度の変化を示したものであって、同時に各外
気温度条件下で用いられる範囲の概略も示してある。
【0014】図7は、本第3の実施例の各種条件下にお
ける作動状況を比較的に説明したものである。(a)
は、極低温の外気温度下またはエンジン暖機中、すなわ
ちアイシングの発生する可能性がある条件下における作
動を示したものであるが、サーモスタット14のメイン
弁14mは殆ど開かず、第1バイパス弁14bと共に第
2バイパス弁14cは開弁するのでスロットルボデー6
を経由する冷却水通路Wtにはエンジン冷却水が流れる
のでスロットルボデー6のアイシングは防止される。
(b)は、通常の外気温度下での作動を示したものであ
って、この場合は、サーモスタット14のメイン弁14
mは開弁するが全開にはならない、第1バイパス弁14
bは開弁状態を保つが(a)の状態よりは開弁量は小さ
い、そして第2バイパス弁14cは閉じる。したがっ
て、ラジエータ2を経由する冷却水通路Wmと、バイパ
ス冷却水通路Wbにはエンジン冷却水が流れるが、スロ
ットルボデー6を経由する冷却水通路Wtには流れない
のでスロットルボデー6はエンジン冷却水(温水)によ
って加熱されることはなく、スロットルボデー6を通過
する吸気の温度を上昇させノッキングを発生し易くさせ
たり、充填効率を低下させて出力を低下させることはな
い。(c)は、高い外気温度下での作動を示したもので
あって、この場合は、サーモスタット14のメイン弁1
4mは全開となり、第1バイパス弁14b、第2バイパ
ス弁14cは共に閉じる。したがって、ラジエータ2を
経由する冷却水通路Wmにエンジン冷却水が全量流れ、
バイパス冷却水通路Wbとスロットルボデー6を経由す
る冷却水通路Wtには流れない。したがって、エンジン
冷却水は全量がラジエータ2で冷却されて循環され、ま
た、スロットルボデー6を経由する冷却水通路Wtには
流ないのでスロットルボデー6がエンジン冷却水(温
水)によって加熱されることも無く、スロットルボデー
6を通過する吸気の温度を上昇させノッキングを発生し
易くさせたり、充填効率を低下させて出力を低下させる
ことはない。
【0015】図8は、図2と同様に横軸に外気温度、縦
軸に運転負荷をとったマップ上に,第2バイパス弁14
cが開きスロットルボデーにエンジン冷却水(温水)が
流れる領域と、第2バイパス弁14cが閉じスロットル
ボデー6にエンジン冷却水(温水)が流れない領域を示
したものである。図2と比較すると、第2バイパス弁1
4cを設けたことによりスロットルボデー6にエンジン
冷却水(温水)が流れない領域が増えているが、これは
図2、すなわち第1の実施例の場合にはメイン弁4mが
ほぼ全開になってからバイパス弁4bが閉じるのに対
し、本第3の実施例ではメイン弁14mの開度が中の状
態から第2バイパス弁14cが閉じる様になっているこ
とによる。
【0016】図9は、本発明の第3の実施例の第2バイ
パス弁の部分を変形させた第4の実施例の構造を示す図
である。本第4の実施例においては第3の実施例の様に
(図5参照)スロットルボデー6を経由する冷却水通路
Wtの下流側の端部が接続された入口管路部13cの出
口開口部の開閉をサーモスタット14の中心軸線に沿っ
て動く軸14asに取り付けられた円板状の第2バイパ
ス弁14cによって行うのではなくて、前記軸14as
の先端部14sを加工成形し、この先端部14sに合う
様に加工成形された入口管路部13cの出口開口部の穴
に係合させることによって行う。
【0017】図10は、上記の第4の実施例について、
図7と同様に、各種条件下における作動状況を比較的に
説明したものであって、(a)は、極低温の外気温度下
またはエンジン暖機中、すなわちアイシングの発生する
可能性がある条件下における作動を示したもの、(b)
は、通常の外気温度下での作動を示したもの、(c)
は、高い外気温度下での作動を示したものである。
【0018】
【発明の効果】本件の請求項1、請求項2、請求項3に
よる発明は上記の様に構成され作用するので、いずれの
場合も、特に従来のシステムを大幅に変更すること無し
にアイシングが発生しやすい条件下ではスロットルボデ
ーをエンジン冷却水(温水)で加熱してアイシングの発
生を防止しながら、逆にノッキングが発生しやすい、あ
るいは充填効率の低下しやすい条件下ではスロットルボ
デーをエンジン冷却水(温水)で加熱しないのでノッキ
ングの発生や充填効率の低下を防止することができ、結
果的に燃費の向上、運転性の向上に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係わる第1の実施例の構造
と作動状況を対比的に示す図であり、(a)は外気の温
度が低い場合、またはエンジンが低負荷で運転されてい
る場合、(b)は外気の温度が高い場合、またはエンジ
ンが高負荷で運転されている場合である。
【図2】第1の実施例においてバイパス弁4bが開きス
ロットルボデーにエンジン冷却水(温水)が流れ加熱さ
れる領域と、バイパス弁4bが閉じスロットルボデーに
エンジン冷却水(温水)が流れずに加熱されない領域と
をマップ上で示したものである。
【図3】本発明の請求項2に係わる第2の実施例の構造
と作動を示す図である。
【図4】ヒータを使用する、あるいは使用しない領域
と、アイシングが発生する領域、ノッキングが発生し易
く、充填効率の低下が問題となる領域との関係を示した
図である。
【図5】本発明の請求項3に係わる第3の実施例の構造
を示す図である。
【図6】第3の実施例のサーモスタット4の弁の開度の
変化を示したものである。
【図7】第3の実施例の各種条件下における作動状況を
比較的に説明したものであって、(a)は、極低温の外
気温度下またはエンジン暖機中、すなわちアイシングの
発生する可能性がある条件下における作動を示したも
の、(b)は、通常の外気温度下での作動を示したも
の、(c)は、高い外気温度下での作動を示したもので
ある。
【図8】第3の実施例において第2バイパス弁14cが
開きスロットルボデーにエンジン冷却水(温水)が流れ
加熱される領域と、第2バイパス弁14cが閉じスロッ
トルボデーにエンジン冷却水(温水)が流れずに加熱さ
れない領域とをマップ上で示したものである。
【図9】本発明の第4の実施例の構造を示す図である。
【図10】図9に示した第4の実施例の各種条件下にお
ける作動状況を比較的に説明したものであって、(a)
は、極低温の外気温度下またはエンジン暖機中、すなわ
ちアイシングの発生する可能性がある条件下における作
動を示したもの、(b)は、通常の外気温度下での作動
を示したもの、(c)は、高い外気温度下での作動を示
したものである。
【符号の説明】
1…エンジン本体 2…ラジエータ 3…サーモスタットケース 4…サーモスタット 4m…(サーモスタットの)メイン弁 4b…(サーモスタットの)バイパス弁 5…ウォータポンプ 6…スロットルボデー 7…ヒータコア 7a…ヒータコック 13…(第3実施例における)サーモスタットケース 14…(第3実施例における)サーモスタット 14m…(第3実施例におけるサーモスタットの)メイ
ン弁 14b…(第3実施例におけるサーモスタットの)第1
バイパス弁 14c…(第3実施例におけるサーモスタットの)第2
バイパス弁 14s…(第4実施例におけるサーモスタットの)第2
バイパス弁 Wm…冷却水通路 Wb…冷却水通路 Wh…冷却水通路 Wt…冷却水通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 35/10 311 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルボデーに冷却水通路を配置
    し、該通路にエンジンの冷却水を流すことによりスロッ
    トルボデーを加熱するスロットルボデーの温水加熱装置
    において、スロットルボデーに配置された冷却水通路に
    流れる冷却水は、エンジンの冷却水出口からサーモスタ
    ットのバイパス弁に流れる冷却水であることを特徴とす
    るスロットルボデーの温水加熱装置。
  2. 【請求項2】 スロットルボデーに冷却水通路を配置
    し、該通路にエンジンの冷却水を流すことによりスロッ
    トルボデーを加熱するスロットルボデーの温水加熱装置
    において、スロットルボデーに配置された冷却水通路に
    流れる冷却水は、ヒータ用冷却水通路を流れる冷却水で
    あることを特徴とするスロットルボデーの温水加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 スロットルボデーに冷却水通路を配置
    し、該通路にエンジンの冷却水を流すことによりスロッ
    トルボデーを加熱するスロットルボデーの温水加熱装置
    において、サーモスタットに第1および第2のバイパス
    弁を設け、エンジンの冷却水出口と前記サーモスタット
    の第1のバイパス弁との間を連通する第1の通路と、エ
    ンジンの冷却水出口と前記サーモスタットの第2のバイ
    パス弁との間を連通する第2の通路とを配設し、スロッ
    トルボデーに配置された冷却水通路に流れる冷却水は、
    前記第2の通路を流れる冷却水であることを特徴とする
    スロットルボデーの温水加熱装置。
JP27081593A 1993-10-28 1993-10-28 スロットルボデーの温水加熱装置 Pending JPH07119499A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103061897A (zh) * 2012-12-26 2013-04-24 重庆长安汽车股份有限公司 一种发动机用节气门体及其加热控制方法
JP2013113129A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Toyota Motor Corp スロットルボディ温度制御装置

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