JPH07119069A - 微生物セルロース含有填料内添紙及びその製造方法 - Google Patents

微生物セルロース含有填料内添紙及びその製造方法

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JPH07119069A
JPH07119069A JP27221793A JP27221793A JPH07119069A JP H07119069 A JPH07119069 A JP H07119069A JP 27221793 A JP27221793 A JP 27221793A JP 27221793 A JP27221793 A JP 27221793A JP H07119069 A JPH07119069 A JP H07119069A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 微生物セルロースを物理的に処理することに
より得られるセルロース分散物であって、分散処理前の
セルロースの平均FL値よりも大きいか又は同じ平均F
L値を有するセルロース分散物及び填料を含む抄紙原料
を抄造してなる微生物セルロース含有填料内添紙及びそ
の製造方法。沈降圧縮度が0.27〜0.37である微
生物セルロース分散物及び填料を含む抄紙原料を抄造し
てなる微生物セルロース含有填料内添紙及びその製造方
法。数平均FL値が0.28〜0.32mm、長さ加重
平均FL値が0.55〜0.74mm、重さ加重平均F
L値が0.84〜1.04mmである微生物セルロース
分散物及び填料を含む抄紙原料を抄造してなる微生物セ
ルロース含有填料内添紙及びその製造方法。填料と微生
物セルロース分散物の重量比は、好ましくは5〜10
0:1である。 【効果】 填料歩留まりがより向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物の産生するセルロ
ースの分散物を含有する填料内添紙及びその製造方法に
関する。より詳しくは、填料歩留まりの向上した微生物
セルロース含有填料内添紙及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】各種の
用途に使用される紙には、不透明性や白色性等を付与す
るために填料が添加されているのが普通である。水に分
散した抄紙原料に填料を添加し、その後抄造することに
より填料内添紙は製造される。
【0003】最近、抄紙機の高速化あるいは紙の軽量化
等の高品質化に伴い、より多くの填料を、より効果的に
使用することが望まれている。とりわけ、填料の歩留ま
りを向上させることに対する要望は高い。
【0004】一方、微生物セルロース分散物を、紙力増
強の目的で、抄紙原料に含有させることが行われている
が、微生物セルロース分散物を抄紙原料に含有させると
填料歩留まりも向上するとされている。例えば、特開平
1−246495は、微生物セルロース分散物とカチオ
ン性高分子電解質を紙料懸濁液に添加し、抄造すること
により填料歩留まりを向上できることが記載されてい
る。しかし充分な填料歩留まり効果を得るには比較的大
量の微生物セルロースを添加する必要があるため、少量
の微生物セルロースの添加においても填料歩留まりを向
上することが望まれていた。
【0005】したがって、本発明の目的は上記の問題、
すなわち填料歩留まりをより向上した微生物セルロース
含有填料内添紙及びその製造方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するため鋭意検討を行った。その結果、特定の平
均FL値又は沈降圧縮度(定義等は後述する)を有する
微生物セルロース分散物を添加した紙料原料から填料内
添紙を製造すると填料の歩留まりが向上することを見出
だし本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、微生物が産生するセ
ルロースを物理的に処理することにより得られるセルロ
ース分散物であって、分散処理前のセルロースの平均F
L値よりも大きいか又は同じ平均FL値を有する微生物
セルロース分散物を含有する填料内添紙及びその製造方
法である。
【0008】本発明における平均FL値は、以下に記載
の方法で測定した値であり、微生物セルロースが集合し
た塊の大きさを反映していると思われる。しかし他の方
法、例えば電気抵抗法[コールターカウンター(商品
名)を使用した測定方法]、沈降法、密度勾配遠心法、
光散乱法、超音波散乱法、光学顕微鏡又は電子顕微鏡下
での観察、画像処理法、篩分け法、表面積測定法、光路
遮蔽法等によっても測定可能と思われる。
【0009】微生物セルロース−水懸濁液をKajaa
ni繊維長分布測定装置FS−200(Kajaani
Oy Electronics社製)を使用して測定
し、各平均FL値を0〜1.75mmの範囲の測定値の
平均値として求める。
【0010】分散処理前の微生物セルロースは微小繊維
が絡まった状態(繊維集合体)で存在しており、これを
分散すると見掛けの平均FL値が変化する。従来法によ
る微生物セルロース分散物の各平均FL値は分散処理前
の微生物セルロースの各平均FL値よりも小さいが、本
発明の微生物セルロース分散物の各平均FL値は分散処
理前の微生物セルロースの各平均FL値よりも大きいか
または同じ各平均FL値を有することを特徴とする。す
なわち、本発明の微生物セルロース分散物は、分散操作
によって、微生物セルロースの繊維又は繊維集合体を破
壊又は切断する効果よりも、繊維同士の絡まりをほぐす
効果のほうが大きい分散によって得られる。
【0011】分散前の微生物セルロースに対し1.5〜
1.7倍の数平均FL値、1.6〜2.2倍の長さ加重
平均FL値及び1.5〜1.9倍の重さ加重平均FL値
を有する微生物セルロース分散物の使用が好ましい。各
平均FL値が上記の値よりも大きいと、紙のシートを製
造した時地合いが悪くなり、シートの強度が低下すると
いう欠点が生じる。
【0012】本発明において、特に好ましい微生物セル
ロース分散物の平均FL値は数平均FL値が0.28〜
0.32mm、長さ加重平均FL値が0.55〜0.7
4mm、重さ加重平均FL値が0.84〜1.04mm
である。
【0013】また、本発明は、沈降圧縮度が0.27〜
0.37である微生物セルロース分散物を含有する填料
内添紙及びその製造方法にも関する。
【0014】本発明における沈降圧縮度は次の方法で測
定する。0.1%(微生物セルロース乾燥重量/容量)
の微生物セルロース−水懸濁液を調製し、該懸濁液10
〜15mlを遠心分離可能な試験管(内径14mm×長
さ120mm、容量15ml)中に計り取りとる。その
試験管を3000rpm(約1700×G)で30分間
遠心し微生物セルロースを沈降させる。懸濁液の体積
(V)に対する遠心分離終了後の沈降した微生物セルロ
ースの占める体積(v)の比、すなわちv/Vを求め、
沈降圧縮度とする。
【0015】本発明における微生物セルロースが上記し
た平均FL値又は沈降圧縮度の少なくとも一方の条件を
満足すれば本発明の効果を達成できるが、同時に両方の
条件を満足するのがより好ましい。
【0016】本発明における微生物セルロースは、静置
培養、撹拌培養、通気培養、振盪培養又はそれらの組合
わせによって得ることができる。例えば、特開昭59−
120159号公報、特開昭61−152296号公
報、特開昭61−212295号公報、特開昭62−2
65990号公報、特開昭62−175190号公報、
特開昭63−202394号公報、特開昭62−364
67号公報、特開昭63−74490号公報、特表平2
−500116号公報、特表昭62−500630号公
報等に記載の方法によって得ることができる。好ましく
は撹拌培養、通気培養、振盪培養、特に好ましくは通気
撹拌培養により得られた微生物セルロースである。
【0017】本発明における微生物セルロースは、パル
プ、有機合成繊維、無機合成繊維等他の繊維状物や無機
フィラー、ウィスカー等と一緒に培養したものであって
もよい。また、微生物セルロースはメチル化、アセチル
化等の化学修飾したものであってもよい。
【0018】微生物セルロースの分散は、機械的外力が
セルロース内部に応力を発生させこれを変形し破壊する
ことよるものと考えられる。機械的外力には、引っ張
り、曲げ、圧縮、ねじり、衝撃、剪断などが挙げられる
が、一般的には圧縮、衝撃、剪断が主体である。
【0019】ミキサーによる分散においては、機械的外
力は撹拌翼と微生物セルロースが衝突することによる衝
撃力と、媒体の速度差によるズレ現象によって発生する
剪断応力が主体となる。
【0020】ポリトロンによる分散においては、機械的
外力は微生物セルロースが外歯と内歯に挟まることによ
る圧縮力、高速に回転する歯と微生物セルロースが衝突
することによる衝撃力、静止している外歯と高速で回転
する内歯の隙間に存在する媒体に発生する剪断応力が主
体となる。
【0021】超音波破砕機による分散においては、機械
的外力は超音波発振部の発振により媒体中にキャビテー
ション(空洞現象)が連続的に発生し、局部的に生じる
著しい剪断応力が主体となる。
【0022】本発明の微生物セルロース分散物は、前述
のように、微生物セルロースの繊維又は繊維集合体を破
壊又は切断する効果よりも、繊維同士の絡まりをほぐす
効果のほうが大きい分散操作によって得られる。
【0023】本発明の微生物セルロース分散物は、例え
ば、次の方法で製造し得る。培養により得た微生物セル
ロースを遠心分離法又濾過法等により培養液から分離す
る。分離した微生物セルロースを必要に応じ洗浄する。
洗浄は水又は酸、アルカリ、中性洗剤、界面活性剤、漂
白剤等の水溶液で行い得る。次いで水、溶媒等を加えて
分散濃度を調整した後、該懸濁液に物理的な力を加えて
分散する。物理的な力を加える装置としては、上記した
微生物セルロースの平均FL値及び/又は圧縮沈降度が
得られるものであれば任意の装置が使用できる。例えば
ミキサー、ホモジナイザー、ホモミキサー、ポリトロン
(商品名)、超音波破砕機などが挙げられる。これらの
装置を組合わせて使用しても良い。好ましい装置は超音
波破砕機である。分散の程度を調整することにより、微
生物セルロース分散物の平均FL値及び/又は沈降圧縮
度が上記範囲に入るようにできる。分散の程度の調整
は、例えば装置の出力を変化させること、または分散時
間を変化させること等により行い得る。
【0024】分散は水、溶媒等に塩化カルシウム、塩化
ナトリウム等の電解質、顔料、活性炭微粒子等の無機化
合物、サイズ剤、歩留まり向上剤、蛍光剤、防カビ剤、
帯電防止剤、ラッテクス等の有機化合物を予め混合して
行ってもよい。
【0025】本発明における填料としては、軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、二酸
化チタン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アル
ミニウム、活性白土、合成シリケート、カオリン、焼成
カオリン、プラスチック顔料等が挙げられる。
【0026】填料と微生物セルロース分散物(乾燥物、
以下同様)の重量比は好ましくは5〜100:1であ
り、更に好ましくは10〜50:1である。微生物セル
ロース分散物に対する填料の重量比が5未満では填料歩
留まり効果が飽和状態となり、100を超えると填料歩
留まりの向上が小さくなる。
【0027】紙中の填料含有量は2〜50重量%である
ことが好ましい。2重量%未満では紙癖の悪化、不透明
度の低下等の問題が生じて填料の添加に伴う利点が現れ
難くなり、50重量%を超えると紙力の低下等の問題が
生じる。
【0028】本発明の別の態様では、更にカチオン性又
は両性高分子電解質を添加することができる。電解質の
添加量は、使用する電解質の種類や微生物セルロース分
散物及び填料の性状や量により異なるが、0.005〜
10重量%が適当である。
【0029】好ましいカチオン性高分子電解質として
は、例えば、カチオン性ポリアクリルアミド、カチオン
性でんぷん、カチオン性グアーガム等が挙げられる。
【0030】好ましい両性高分子電解質としては、例え
ば、両性ポリアクリルアミド、両性でんぷん、両性グア
ーガム等が挙げられる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、実施例は本発明を限定するものではない。
【0032】実施例及び比較例微生物セルロースの培養条件 セルロース生産性酢酸菌をフラスコ培養法及びジャーフ
ァーメンター培養法を用いて培養した。
【0033】微生物セルロースのフラスコ培養法 フラクトース40g/L、リン酸一カリウム1.0g/
L、硫酸マグネシウム0.3g/L、硫酸アンモニウム
3g/L、バクト−ペプトン5g/L、乳酸1.4ml
/L、初発pH5.0の組成の基本培地100mlを張
り込んだ750ml容Rouxフラスコに、セルロース
生産性酢酸菌アセトバクタースピーシーズBPR200
1(FERM P13466)の凍結保存菌液1mlを
植菌し、定温培養器内で28℃で3日間静置培養を行っ
た。このシード培養後、前記Rouxフラスコをよく振
盪した後、無菌条件下で内容物をガーゼ濾過しセルロー
ス片と菌体を分離した。次に10,000rpmで15
分間遠心分離し、培地成分と菌体(+微小セルロース)
を分離し、さらに滅菌生理食塩水で1〜2回菌体(+微
小セルロース)を洗浄、遠心分離を繰り返した。洗浄さ
れた菌体に必要量の滅菌生理食塩水を加え、撹拌後これ
をシード菌液とした。
【0034】次に、シード菌液7.5mlを上記基本培
地67.5mlを張り込んだ300ml容バッフルフラ
スコに植菌した。振盪培養機を用い、振幅2cm、回転
速度180rpm、温度28℃の条件で回転振盪しなが
ら4日間培養を行った。フラスコ内の固形物を水洗して
培地成分を除去した後、1%NaOH水溶液中で110
℃、20分間処理して菌体を除去し、さらに洗浄液が中
性付近になるまでセルロースを水洗し、微生物セルロー
スを得た。この微生物セルロースを分散等の後の実験に
用いた。
【0035】微生物セルロースのジャーファーメンター
培養法 上記基本培地100mlを張り込んだ750ml容Ro
uxフラスコに、セルロース生産性酢酸菌アセトバクタ
ースピーシーズBPR2001(FERM P1346
6)の凍結保存菌液1mlを植菌し、定温培養器内で2
8℃で3日間静置培養を行った。静置培養終了後、前記
Rouxフラスコをよく振盪した後、無菌条件下で内容
物をガーゼ濾過しセルロース片と菌体を分離した。得ら
れた菌液7.5mlを上記基本培地67.5mlを張り
込んだ300ml容バッフルフラスコに植菌し、振盪培
養機を用い、振幅2cm、回転速度180rpm、温度
28℃の条件で回転振盪しながら3日間シード培養を行
った。
【0036】培養終了後、フラスコの内容物をシード菌
液とし、以下のジャーファーメンター培養に使用した。
【0037】上記シード菌液60mlを滅菌済みの後述
するジャーファーメンター培養用の培地540mlを張
り込んだ小型のジャーファーメンター(全容量1000
ml)に無菌的に植菌し、30℃で20時間又は30時
間、pHを1N NaOH又は1N H2 SO4 で5.
0にコントロールしながら、また、撹拌回転数を初発4
00rpmで、溶存酸素量(DO)が3.0〜21.0
%内に入るように回転数を自動制御しながらジャーファ
ーメンターで培養を行った。
【0038】ジャーファーメンター培養には、以下の組
成の培地を用いた。
【0039】 フラクトース 40g/L、 KH2 PO4 1.0g/L、 MgSO4 0.3g/L、 (NH4 2 SO4 3g/L、 Bacto−Soyton(Difco社製) 5g/L 及び 豆濃(大豆蛋白質の酸加水分解濃縮液) 5g/L 初発pH 5.0 培養終了後、ジャーファーメンター内の固形物を集積
し、水洗して培地成分を除去した後、1%NaOH水溶
液中で110℃、20分間処理して菌体を除去した。さ
らに、洗浄液が中性付近になるまで生成セルロースを水
洗した後、分散等の後の実験に使用した。
【0040】微生物セルロースの分散 上記のフラスコ培養法又はジャーファーメンター培養法
により得た洗浄微生物セルロースに水を加え、分散濃度
を0.1%(微生物セルロース乾燥重量/容量)に調整
した。次いでこの懸濁液を超音波破砕機により25℃で
3分間分散した。得られた分散物(A)の平均FL値、
沈降圧縮度を測定した。
【0041】比較のため、上記のフラスコ培養法又はジ
ャーファーメンター培養法により得た洗浄微生物セルロ
ースに水を加え、分散濃度を0.1%(微生物セルロー
ス乾燥重量/容量)に調整した懸濁液を従来法(ミキサ
ーを使用)により25℃で1分間分散した。得られた分
散物(B)の平均FL値、沈降圧縮度を測定した。
【0042】培養工程を含む上記の一連の操作を10回
繰り返して行った。測定結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】測定値は10回測定した値の平均値を示
し、括弧内の値は10回測定した値の範囲を示す。
【0045】微生物セルロース含有填料内添紙の調製 上記の方法で得た微生物セルロース分散物(A)又は
(B)、JIS−P−8209に準拠して離解したLB
KP、軽質炭酸カルシウム及び必要により陽性澱粉を表
2に記載した割合で添加し、標準型手漉きシートマシー
ンで坪量100g/m2 の紙を抄造した。
【0046】裂断長 上記で調製した微生物セルロース含有填料内添紙の裂断
長をJIS−P−8113に準拠して測定した。
【0047】填料歩留まり試験 前記の方法で調製した微生物セルロース分散物(A)又
は(B)、JIS−P−8209に準拠して離解したL
BKP、軽質炭酸カルシウム及び必要により陽性澱粉を
表2に記載した割合で混合し、この紙料原料を用いてT
APPI標準法T261に準拠して、スクリーン通過分
より填料歩留まりを求めた。尚、填料分の定量はTAP
PI標準法T269に準拠し、400℃、8時間灰化し
て行った。
【0048】測定結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】測定値は10回測定した値の平均値を示
す。
【0051】
【発明の効果】本発明は、填料歩留まりをより向上した
微生物セルロース含有填料内添紙及びその製造方法を提
供し得る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物が産生するセルロースを物理的に
    処理することにより得られるセルロース分散物であっ
    て、分散処理前のセルロースの平均FL値よりも大きい
    か又は同じ平均FL値を有する微生物セルロース分散物
    及び填料を含む抄紙原料を抄造してなることを特徴とす
    る微生物セルロース含有填料内添紙。
  2. 【請求項2】 微生物が産生するセルロースを物理的に
    処理することにより得られるセルロース分散物であっ
    て、沈降圧縮度が0.27〜0.37である微生物セル
    ロース分散物及び填料を含む抄紙原料を抄造してなるこ
    とを特徴とする微生物セルロース含有填料内添紙。
  3. 【請求項3】 微生物が産生するセルロースを物理的に
    処理することにより得られるセルロース分散物であっ
    て、数平均FL値が0.28〜0.32mm、長さ加重
    平均FL値が0.55〜0.74mm、重さ加重平均F
    L値が0.84〜1.04mmである微生物セルロース
    分散物及び填料を含む抄紙原料を抄造してなることを特
    徴とする微生物セルロース含有填料内添紙。
  4. 【請求項4】 填料と微生物セルロースの重量比が5〜
    100:1であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一項に記載の微生物セルロース含有填料内添紙。
  5. 【請求項5】 更に、該抄紙原料中にカチオン性又は両
    性高分子電解質を含むことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の微生物セルロース含有填料内添
    紙。
  6. 【請求項6】 微生物が産生するセルロースを物理的に
    処理することにより得られるセルロース分散物であっ
    て、分散処理前のセルロースの平均FL値よりも大きい
    か又は同じ平均FL値を有する微生物セルロース分散物
    及び填料を抄紙原料に添加し、抄造することを特徴とす
    る微生物セルロース含有填料内添紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 微生物が産生するセルロースを物理的に
    処理することにより得られるセルロース分散物であっ
    て、沈降圧縮度が0.27〜0.37である微生物セル
    ロース分散物及び填料を抄紙原料に添加し、抄造するこ
    とを特徴とする微生物セルロース含有填料内添紙の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 微生物が産生するセルロースを物理的に
    処理することにより得られるセルロース分散物であっ
    て、数平均FL値が0.28〜0.32mm、長さ加重
    平均FL値が0.55〜0.74mm、重さ加重平均F
    L値が0.84〜1.04mmである微生物セルロース
    分散物及び填料を抄紙原料に添加し、抄造することを特
    徴とする微生物セルロース含有填料内添紙の製造方法。
  9. 【請求項9】 填料と微生物セルロースの重量比が5〜
    100:1であることを特徴とする請求項6〜8のいず
    れか一項に記載の微生物セルロース含有填料内添紙の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 更に、該抄紙原料中にカチオン性又は
    両性高分子電解質を含むことを特徴とする請求項6〜9
    のいずれか一項に記載の微生物セルロース含有填料内添
    紙の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111519458A (zh) * 2019-02-02 2020-08-11 江苏集萃工业生物技术研究所有限公司 天然纤维组合物及其制备方法和应用

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CN111519458A (zh) * 2019-02-02 2020-08-11 江苏集萃工业生物技术研究所有限公司 天然纤维组合物及其制备方法和应用

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