JPH07118465A - 耐熱導電性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱導電性樹脂組成物

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JPH07118465A
JPH07118465A JP26923893A JP26923893A JPH07118465A JP H07118465 A JPH07118465 A JP H07118465A JP 26923893 A JP26923893 A JP 26923893A JP 26923893 A JP26923893 A JP 26923893A JP H07118465 A JPH07118465 A JP H07118465A
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cyclic olefin
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徹夫 藤村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環状オレフィンコポリマーを主成分とする耐
熱導電性樹脂組成物を得る。 【構成】 環状オレフィンコポリマー、オレフィン系樹
脂及び導電性フィラーを含有することを特徴とする耐熱
導電性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は環状オレフィンコポリマ
ー、オレフィン系樹脂及び導電性フィラーを含有するこ
とを特徴とする組成物で、帯電防止性、機械的強度及び
耐熱性を有し、かつ押出成形性及び射出成形性に優れ、
ICや電子機器の包装用に適した耐熱導電性樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からICやICを用いた電子機器部
品の包装形態としてソフトトレー、エンボスキャリアテ
ープなどが知られている。しかしながらプラスチックは
一般に表面固有抵抗が高い為、非常に帯電し易くICの
機能を破壊する可能性が高い。この為、改善策として
(1)包装容器の表面に帯電防止剤を塗布する方法、
(2)導電性塗料を塗布する方法、(3)帯電防止剤若
しくはカーボンブラックを汎用樹脂に練り混む方法など
が提案されている。しかしながら、(1)の方法は、塗
布直後は帯電防止効果を示すが、長く使用している間に
表面の摩擦により帯電防止剤が除去されたり、又表面比
抵抗値が109 〜1012Ωであるためにより低い表面比
抵抗を必要とするLSI等のIC製品の包装には不適当
である。(2)の方法は基材樹脂との密着に必要な樹脂
が限定され、且つ、塗布が不均一となりやすく、表面の
摩擦に対して弱く、このため導電層が剥がれて帯電防止
性を失い、IC製品を破壊するので好ましくない。
(3)の方法において、帯電防止剤の場合は、その添加
量が多量であると成形加工性が悪化し、また添加量が少
量では表面比抵抗が増大する。すなわち、実際には表面
比抵抗を1011Ω程度までしか低下させることが出来
ず、満足する帯電防止効果を有する成形品は得られな
い。また、カーボンブラックや金属微粉末等の導電性充
填剤の場合は、帯電防止効果の持続性及び表面比抵抗の
面からみれば非常に有効な方法であるが、多量のカーボ
ンブラックや金属微粉末の添加が必要であり、実用的で
ない。しかしながら、この樹脂組成物による成形品は機
械的強度や衝撃強度が著しく低下してしまい、IC包装
容器として満足するものが得られない。
【0003】一方、IC封止材が樹脂化し、ICモール
ドの吸湿量が増加すると共に、ICを基板面にボンディ
ングする際に発生する急激な脱湿によりIC機能を破壊
したり配線を腐食する等の事故が多発しており、これを
防止する為ICを基板面にボンディングする前にはベー
キングと呼ばれる125℃〜150℃での予備乾燥が一
般に行われるようになっている。このベーキング用包装
容器の材料として多くの耐熱導電性樹脂組成物が提案さ
れている。しかしながら、これまでに提案されている耐
熱導電性樹脂組成物は多量の導電性付与剤を含有させて
あることから機械的強度や衝撃強度を保つためにポリフ
ェニレンエーテル系樹脂やポリフェニレンスルフィド樹
脂などの高価なエンジニアリングプラスチックをベース
としており樹脂組成物として非常に高価なものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環状オレフ
ィンコポリマー、オレフィン系樹脂及び導電性フィラー
を含有することを特徴とする組成物で、帯電防止性、機
械的強度及び耐熱性を有し、かつ押出成形性及び射出成
形性に優れ、ICや電子機器の包装用に適した耐熱導電
性樹脂組成物を安価に提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【問題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(A)環状オレフィンコポリマー100重量部、(B)
オレフィン系樹脂1〜25重量部及び(C)導電性フィ
ラー5〜50重量部を含有することを特徴とする耐熱導
電性樹脂組成物を提供するものである。
【0006】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明において、環状オレフィンコポリマーとしては、特開
平1−163236公報に記載されているエチレンと環
状オレフィンとの共重合体等が用いられる。そして、環
状オレフィンコポリマーには、耐衝撃性などの力学特性
や2次成形性を向上させるために改質材を添加する事が
可能である。環状オレフィンコポリマーの改質材とし使
用されるオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン系共重合体、ポ
リプロピレン系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体などが使用
できる。本発明においては、共重合体を使用することが
好ましく、特に好ましくは、エチレン−α−オレフィン
共重合体樹脂である。エチレン−α−オレフィン共重合
体におけるα−オレフィンとしてはプロピレン及び又は
ブテン−1が好ましく、中でもブテン−1が最適であ
る。
【0007】オレフィン系樹脂の添加量は、環状オレフ
ィンコポリマー100重量部に対し1〜25重量部が好
ましく、1〜15重量部が最適である。1重量部未満で
は改質材としての効果が十分に得られず、15重量部を
越えると相溶性が低下し、更に25重量部を越えると相
溶性の低下によって相分離や剥離が生じる。また、樹脂
組成物には、加工助剤として酸化防止剤、滑剤などの各
種添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0008】導電性付与のために使用する導電性フィラ
ーとしては炭素繊維、金属繊維、金属粉、カーボンブラ
ックなど各種導電フィラーの使用が可能であるが、力学
特性、加工性を得るためにはカーボンブラックの使用が
好ましい。本発明において使用できるカーボンブラック
とはファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチ
レンブラック等であり、好ましくはカーボン純度98%
以上、揮発分含有量1.5%以下のものである。揮発分
含有量が1.5%を越えると加工時に発泡が生じる恐れ
がある。カーボンブラックの添加量は環状オレフィンコ
ポリマー樹脂100重量部に対して5〜50重量部であ
り、5重量部未満は十分な導電性が得られずまた50重
量部を越えると力学特性が低下してしまう。
【0009】本発明の樹脂組成物を製造する方法は、該
樹脂組成物を構成する原料配合物を2軸押出機、連続混
練機などの各種の混練機によって混練しペレットとする
方法が用いられる。
【0010】本発明による樹脂組成物は、射出成形、押
出成形等によって成形加工し、製品とすることが可能で
ある。押出成形にて得られる成形品としては、例えば、
シート、フィルム、異形押出成形品がある。特にシート
においては、その厚みは0.1〜5.0m/m、好まし
くは0.2〜2.0m/mである。更に、該シートに、
真空成形、圧空成形、折曲成形、プレス成形などの二次
成形を施すことによってソフトトレー、マガジン、キャ
リアテープなどの包装容器として使用することができ
る。シートの厚みが0.1m/m未満では包装容器とし
ての強度が不足し、また5.0m/mを越えると二次成
形性が不足する。また非導電性の環状オレフィンコポリ
マーを基材とし、その片面若しくは両面に導電層を設け
ることによってシートの力学特性、二次成形性を向上さ
せることが可能である。積層シートの場合には、導電層
の肉厚は積層シート全体の2%〜70%が好ましい。導
電層の肉厚が2%未満では導電性が不足し、70%を越
えると機械的物性・二次成形性改善の効果が不十分とな
る。
【0011】射出成形による成形品としては耐熱性、帯
電防止性、力学特性から、ICトレー、キャリアテープ
などの電子機器の包装容器や防爆性成形品、パチンコ台
などの電子遊戯具の部品などに使用することが可能であ
る。また、環状オレフィンコポリマー、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂及びポリフェニレンエーテル
樹脂等からなる耐熱性を有するフィルムを、射出成形時
に金型に挿入し成形物を貼着させていくフィルムインサ
ート成形により、リールへの巻設が自在で且つ微小リブ
や側面形状等収納部の精密成形が可能なキャリアテープ
を成形することが可能である。
【0012】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例1 環状オレフィンコポリマー100重量部、アセチレンブ
ラック25重量部及びエチレンーαーオレフィンコポリ
マー5重量部をヘンシエルミキサーで配合し、2軸押出
機にて混練し、ペレットを得た。このペレットを用い、
押出成形及び射出成形にて、試験片を作成し、一般物性
を測定した。表1に原料名及び配合組成を、表2に一般
物性を示す。 実施例2〜4 実施例1において、アセチレンブラック及びエチレンー
αーオレフィンコポリマーの配合組成を変量した以外は
同様に行った。表1に原料名及び配合組成を、表2に一
般物性を示す。 比較例1〜3 実施例1において、アセチレンブラック及びエチレンー
αーオレフィンコポリマーの配合組成を変量した以外は
同様に行った。表1に原料名及び配合組成を、表2に一
般物性を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】一般物性の測定方法を以下に示す。 (1)表面抵抗 射出成形により成形したプレート(120mm×3m
m)上に、10mm間隔で9箇所に銀塗料を塗布し、電
極を作成したものをサンプルとした。これをロレスター
MCP−テスター/三菱油化社により測定し、対数平均
をとり表面抵抗とした。 (2)引張特性 押出成形により0.3m/mのシートを製作し、該シー
トより試験片を作成し、JIS−K−6732に準拠
し、引張試験機/インストロン社を用い、10mm/m
inの引張速度で引張試験を行った。
【0016】(3)インパクト強度 押出成形により0.3m/mのシートを製作し、デュポ
ン衝撃試験機/東洋精機社を使用し、300g、500
g又は1kgの重りを落下させ50%破壊高さを求め、
その時の重りの重量よりエネルギー値を計算した。計算
はJIS−K−7211に準じて行った。 (4)熱変形温度 JIS−K−7207に準拠し18.6kg/cm2
重下ので測定を行った。
【0017】
【発明の効果】以上の通り本発明は、環状オレフィンコ
ポリマー、オレフィン系樹脂及び導電性フィラーを含有
する組成物で、帯電防止性、機械的強度及び耐熱性を有
し、かつ押出成形性及び射出成形性に優れ、ICや電子
機器の包装用に適する耐熱導電性樹脂組成物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)環状オレフィンコポリマー100
    重量部、(B)オレフィン系樹脂1〜25重量部及び
    (C)導電性フィラー5〜50重量部を含有することを
    特徴とする耐熱導電性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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