JPH07118436A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH07118436A
JPH07118436A JP26223093A JP26223093A JPH07118436A JP H07118436 A JPH07118436 A JP H07118436A JP 26223093 A JP26223093 A JP 26223093A JP 26223093 A JP26223093 A JP 26223093A JP H07118436 A JPH07118436 A JP H07118436A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
pts
resin composition
azodicarbonamide
Prior art date
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Pending
Application number
JP26223093A
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English (en)
Inventor
Ariyasu Sugita
有康 杉田
Seiji Tokawa
清司 東川
Makoto Okada
信 岡田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Tokuyama Sekisui Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Tokuyama Sekisui Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形加工時の熱安定性が優れ、塩化ビニル系樹
脂の機械的強度を損なうことなく、線膨張率の小さな成
形体が得られる塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。 【構成】塩化ビニル系樹脂(a)、タルク(b)、平均
粒径1〜2μmでかつアスペクト比20以上の繊維状半
水石膏(c)及びアゾジカルボンアミド(d)からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂組成
物、特に発泡成形用塩化ビニル系樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂に、無機充填剤として
炭酸カルシウム、タルク、マイカなどを加えることによ
り、表面光沢に優れ、かつ表面硬度の高いスキン層を有
する発泡体が得られる高発泡性塩化ビニル系樹脂組成物
が開示されている(特公昭63−9540号公報)。し
かしながら、得られる発泡体は機械的強度、特に衝撃強
度が著しく低下し、さらに寸法安定性が厳しく要求され
る製品には線膨張率が大き過ぎて使用できないという問
題点があった。
【0003】塩化ビニル樹脂系発泡体の線膨張率を小さ
くするために、例えば、ガラス繊維、木粉、石綿等の充
填剤を加える方法が開示されている(特開昭60−18
8444号公報)。しかしながら、これらの充填剤は分
散性やハンドリング性に問題点があった。
【0004】また、塩化ビニル樹脂系発泡体の線膨張率
を小さくするために、硫酸カルシウム(二水石膏)等の
結晶水含有化合物を添加する方法が開示されている(特
開昭50−95366号公報)。しかしながら、硫酸カ
ルシウムは、形状が柱状又は不安定形状であるため、線
膨張率の低下させる効果がなく、さらに衝撃強度が悪く
なるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、成形加工時
の熱安定性が優れ、塩化ビニル系樹脂の機械的強度を損
なうことなく、線膨張率の小さな成形体が得られる塩化
ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニル系樹
脂組成物は、塩化ビニル系樹脂(a)、タルク(b)、
繊維状半水石膏(c)及びアゾジカルボンアミド(d)
からなる。
【0007】本発明で使用される塩化ビニル系樹脂
(a)としては、例えば、塩化ビニル単独重合体;塩化
ビニルモノマーと、該塩化ビニルモノマーと共重合可能
な不飽和結合を有するモノマーとの共重合体;重合体に
塩化ビニルをグラフト重合したグラフト共重合体等が挙
げられ、これらの1種もしくは2種以上が使用される。
【0008】上記不飽和結合を有するモノマーとして
は、特に限定されるものではなく、例えば、エチレン、
プロピレン、ブチレン等のα−オレフィン類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;ブチル
ビニルエーテル、セチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチルアクリレート等の(メタ)アクリ
ル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳
香族ビニル類;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド等のN−置換マレイミド類等が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が使用される。
【0009】上記塩化ビニルをグラフト重合する重合体
としては、塩化ビニルをグラフト重合させるものであれ
ば特に限定されず、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重
合体;エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体;エ
チレン−エチルアクリレート共重合体;エチレン−ブチ
ルアクリレート−一酸化炭素共重合体;エチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体;エチレン−プロピレン共重
合体;アクリロニトリル−ブタジエン共重合体;ポリウ
レタン;塩素化ポリエチレン;塩素化ポリプロピレン等
が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が使用され
る。
【0010】上記塩化ビニル系樹脂(a)の平均重合度
は、特に限定されるものではないが、小さくなると成形
体が発泡後に収縮し易くなり、大きくなると溶融粘度が
高くなって均一に発泡させるこが困難になるので、平均
重合度は600〜1,000が好ましい。
【0011】上記タルク(b)は、一般に市販されてい
るものが使用でき、粒径が大きくなると成形体の表面状
態が損なわれるので、平均粒径5μm以下が好ましい。
【0012】上記タルク(b)の使用量は、少なくなる
と線膨張率を小さくする効果がなくなると共にひけが発
生し易くなり、多くなると成形時の負荷が大きくなると
共に発泡成形体の機械的強度が低下するので、塩化ビニ
ル系樹脂(a)100重量部に対して5〜50重量部で
ある。
【0013】上記繊維状半水石膏(c)の粒径は、小さ
くなると成形工程で形状が壊れて線膨張率を小さくする
効果がなく、大きくなると発泡成形体の表面状態が悪く
なるので、平均粒径1〜2μmに限定される。
【0014】また、上記繊維状半水石膏(c)のアスペ
クト比は、小さくなると線膨張率を小さくする効果がな
く、大きくなると成形工程で形状が壊れて線膨張率を小
さくする効果が小さくなるので、20以上に限定され1
00以下が好ましい。
【0015】上記繊維状半水石膏(c)の使用量は、少
なくなると線膨張率を小さくする効果がなくなると共に
ひけが発生し易くなり、多くなると成形時の負荷が大き
くなると共に発泡成形体の機械的強度が低下するので、
塩化ビニル系樹脂(a)100重量部に対して5〜50
重量部である。
【0016】上記タルク(b)と繊維状半水石膏(c)
の使用量の総和は、塩化ビニル系樹脂(a)100重量
部に対して10〜100重量部が好ましく、より好まし
くは20〜80重量部である。また、上記タルク(b)
と繊維状半水石膏(c)の使用比率は、20:80〜5
0:50(重量比)が好ましい。
【0017】上記アゾジカルボンアミド(d)は発泡剤
として使用され、一般に市販されているものが使用可能
である。上記アゾジカルボンアミド(d)の使用量は、
少なくなると所定の発泡倍率が得られず、多くなると異
常発泡が起こり微細で均一な発泡セルが得られず、塩化
ビニル系樹脂の熱安定性が悪くなるので、塩化ビニル系
樹脂(a)100重量部に対して0.1〜1重量部であ
る。
【0018】上記樹脂組成物には、必要に応じて、塩化
ビニル系樹脂の成形性、熱安定性等を向上させるため
に、熱安定剤、加工助剤、核剤、滑剤等が添加されても
よい。上記熱安定剤としては、鉛系、錫系、金属石鹸系
のいずれもが使用可能であるが、鉛系が好ましい。鉛系
安定剤としては、例えば、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜
硫酸鉛、ステアリン酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛等が
挙げられ、二種以上併用するのが好ましい。錫系安定剤
は、アゾジカルボンアミドの分解を損なうものが多い
が、ジブチル錫マレートが使用可能である。金属石鹸系
としては、カルシウム−亜鉛系複合安定剤が使用可能で
あるが、熱安定効果が小さいので大量に使用する必要が
ある。
【0019】上記加工助剤として、例えば、メチルメタ
クリレート・エチルアクリレート共重合体、高分子量の
ポリメチルメタクリレート等が挙げられ、核剤として
は、例えば、重質又は軽質の炭酸カルシウム等が挙げら
れる。
【0020】また、上記樹脂組成物には、成形体の機械
的強度を阻害しない範囲で、着色剤、難燃剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、帯電防止剤等が添加されてもよい。
【0021】上記難燃剤としては、例えば、ハロゲン系
難燃剤、リン系難燃剤、三酸化アンチモン等の金属酸化
物系難燃剤等が挙げられる。
【0022】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を製造す
る方法としては、各成分をスーパーミキサー等で加熱し
ながら均一に分散させて混合物とするか、またはこの混
合物を押出機から押出した後ペレタイザーで切断してペ
レットとする方法が挙げられるが、ペレットとする方法
が好ましい。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜5、7)表1に示した所定量の塩化ビニル
系樹脂(徳山積水社製「TS−800E」、平均重合度
800)、エチレン・塩化ビニル共重合体(徳山積水社
製「VE−T」、エチレン含有量8重量%))、タルク
(日本タルク社製「P−4」)、繊維状半水石膏A(小
野田セメント社製「GpF−FA−O」、平均粒径1.
5μm、アスペクト比平均60)、三塩基性硫酸鉛(堺
化学社製「TL−7000」)、ステアリン酸鉛(堺化
学社製「SL−1000」)、ステアリン酸カルシウム
(堺化学社製「SC−100」)、メタクリル酸エステ
ル樹脂(三菱レイヨン社製「メタブレンP−530
A」、加工助剤)、炭酸カルシウム(白石工業社製「C
CR」)及びアゾジカルボンアミド(永和化成社製「ビ
ニホールAC1」)を、スーパーミキサーにて100℃
になるまで加熱混合した。次いで、この混合物を50m
m二軸異方向押出機を使用して、シリンダー温度120
〜140℃、ダイ温度140℃の条件で押出成形し、ペ
レットを得た。このペレットを30mm単軸押出機を使
用して押出成形し、10mm×30mmの平板状発泡成
形体を得た。
【0024】上記混合物、ペレット及び発泡成形体につ
き下記各項目の評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)熱安定性 上記混合物を180℃のロールで5分間混練し、発泡剤
を完全に分解させシート作製した後、このシートを19
0℃のギヤオーブン中で黒化するまでの時間を測定し、
熱安定性の指標とした。
【0025】(2)線膨張率 平板状発泡成形体を長さ約500mmに切断し、ヒート
サイクル試験機に入れ75℃で4時間コンディショニン
グした後、−10℃と70℃の温度で標点間距離(45
0mm)の寸法変化を測定し、線膨張率を算出した。
【0026】(3)衝撃強度 平板状発泡成形体につき、JIS K6745に準じて
シャルピー衝撃強度を測定した。
【0027】(4)比重 上記平板状発泡成形体につき、JIS K7112に準
じて測定した。
【0028】(5)ひけ 30mm単軸押出機を使用して、上記ペレットから10
mm×30mmの平板状発泡成形体を次の押出条件で押
出成形し、該成形体の形状、外観を観察し、次の基準で
評価した。 ◎:全くひけが認められない ○:ごく一部分にひけが認められる △:かなりの部分にひけが認められる ×:全体ににひけが認められる (押出条件) C1:155℃、C2:165℃、C3:175℃、D: 17
5℃ スクリュー回転数: 40rpm、押出量: 7kg/hr
【0029】
【表1】
【0030】(比較例1〜11)塩化ビニル系樹脂(徳
山積水社製「TS−800E」、平均重合度800)1
00重量部、表2及び3に示した所定量のタルク、繊維
状半水石膏A、繊維状半水石膏B(小野田セメント社製
「GpF−FA−O」、平均粒径0.5μm、アスペク
ト比平均120)、マイカ(クラレ社製「マイカ400
W」)、炭酸カルシウム及びアゾジカルボンアミドを、
スーパーミキサーにて100℃になるまで加熱混合した
後、実施例1と同様にしてペレットを得、このペレット
から実施例1と同様にして板状発泡成形体を得た。この
ペレット及び発泡成形体につき、実施例1と同様な項目
の評価を行い、その結果を表2及び3に示した。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の構成
は、上述した通りであり、成形性に優れ、塩化ビニル系
樹脂のもつ機械的特性を損なわずに線膨張率の小さな発
泡成形体を得ることができるので、巾木、廻り縁、デッ
キ材、プラスチック窓枠等の住宅用建材、額縁、家具
材、その他装飾材等の異形成形体や薄肉の成形体に好適
に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)塩化ビニル系樹脂100重量部、
    (b)タルク5〜50重量部、(c)平均粒径1〜2μ
    mでかつアスペクト比20以上の繊維状半水石膏5〜5
    0重量部及び(d)アゾジカルボンアミド0.1〜1重
    量部からなることを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成
    物。
JP26223093A 1993-10-20 1993-10-20 塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPH07118436A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2468802A1 (en) * 2010-12-27 2012-06-27 Tokuyama Corporation Method of Producing a Vinyl Chloride Resin Formed Article
CN103172947A (zh) * 2013-03-14 2013-06-26 安徽天润塑业有限公司 一种室内窗边及门边装饰用pvc塑料异型材及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2468802A1 (en) * 2010-12-27 2012-06-27 Tokuyama Corporation Method of Producing a Vinyl Chloride Resin Formed Article
US8299145B2 (en) 2010-12-27 2012-10-30 Tokuyama Corporation Method of producing a vinyl chloride resin formed article
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