JPH09157471A - 発泡性塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた木質感に優れた白色成形物 - Google Patents

発泡性塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた木質感に優れた白色成形物

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JPH09157471A
JPH09157471A JP7315193A JP31519395A JPH09157471A JP H09157471 A JPH09157471 A JP H09157471A JP 7315193 A JP7315193 A JP 7315193A JP 31519395 A JP31519395 A JP 31519395A JP H09157471 A JPH09157471 A JP H09157471A
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vinyl chloride
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chloride resin
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Shuichi Murakami
修一 村上
Seiichi Masuko
誠一 益子
Hideji Matsumura
松村  秀司
Yuji Kurashige
雄二 倉重
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色で木質感の付与した塩化ビニル樹脂成形
品を得る。 【解決手段】 塩化ビニル樹脂100重量部に対し、漂
白精製された白度65〜100である漂白木粉及び/又
は白度65〜100であるセルロースパウダー5〜11
0重量部と、発泡剤0.3〜1.5重量部を含有させて
なる発泡性塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた発
泡成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性、木質感に
優れた白色塩化ビニル系樹脂組成物に関し、詳しくは、
成形加工性の良好な発泡性、木質感に優れた白色塩化ビ
ニル系樹脂組成物及びその成形物に関するのである。
【0002】
【従来の技術】従来、硬質合成樹脂成形物、例えば硬質
塩化ビニル樹脂の木質感のある成形品を得るためには木
粉を含有させて硬質合成樹脂成形物を製造していた。こ
の木粉とは木材加工の際に出てくる茶色木粉であり、サ
ンダー粉と呼ばれている。この茶色木粉を硬質塩化ビニ
ル樹脂に添加すると硬質合成樹脂製押出成形物は茶色く
なり、天然物の木粉の色が一定でないため色管理が難し
いという問題点があった。また、清潔感のある白色など
茶色以外の色の要求される台所、浴室用途において上記
の硬質合成樹脂製押出成形物が茶色であるために着色に
要する顔料が多いという問題点があった。又、成形加工
時に木粉より発生する木酸のために塩化ビニル樹脂の劣
化が進行する問題もあった。
【0003】これを解決する手段として漂白木粉及び/
又はセルロースパウダーを含有させて白色硬質合成樹脂
製押出成形物を得る技術(特公平4−64337号公
報,永大化工)がある。しかし、この方法によれば樹脂
の比重が重いので、水に浮かべる用途、例えば温泉で湯
に浮かべるお盆として使用する場合、、水に浮かべると
沈むので上記用途には使用できない。また、表面粗さが
少なく、木質感に欠けるものであった。その上、成形物
長さ単位のコストが高かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
方法での問題点を解決し、色管理を簡単にし、使用着色
顔料を少なくし、成形物表面粗さ及び木質感があり、安
定した比重制御性を持つ成形物が得られる塩化ビニル系
樹脂組成物およびその成形物を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点を解決するため鋭意研究を行った結果、本発明に到
達した。
【0006】すなわち本発明は、塩化ビニル樹脂100
重量部に対し、漂白精製された白度65〜95である漂
白木粉及び/又は白度65〜100であるセルロースパ
ウダー5〜110重量部と、発泡剤0.3〜1.5重量
部を含有させてなる発泡性塩化ビニル系樹脂組成物を提
供することにある。
【0007】また本発明は、発泡剤が発泡温度の異なる
2種類以上からなり、発泡温度の最も低い発泡剤の発泡
温度をA℃、、最も高い発泡温度の発泡剤の発泡温度を
B℃とすると、Aが130〜180℃であり、B−Aが
5〜60℃である発泡性塩化ビニル系樹脂組成物を提供
することにある。
【0008】また本発明は上記組成物において発泡剤が
p,p’−オキシ−ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)とアゾジカルボンアミドからなるである発泡性塩化
ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
【0009】また本発明は上記組成物においてさらに白
色顔料を5重量部以下添加した発泡性塩化ビニル系樹脂
組成物を提供することにある。
【0010】さらに本発明は上記のおのおの記載の塩化
ビニル系樹脂組成物を溶融成形してなる比重0.5〜
1.3である発泡白色で木質感に優れた塩化ビニル系樹
脂成形物を提供することにある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、塩化ビニル樹脂
とは、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニルと他の単量
体との共重合体、塩化ビニルと他のポリマーとのグラフ
ト重合体、或いは上記単独重合体、共重合体およびグラ
フト重合体の塩素化物が挙げられる。
【0012】ここで塩化ビニル樹脂の重合度としては4
00〜1300程度であり、好ましくは500〜100
0、更に好ましくは600〜800の範囲である。この
重合度が400未満では、成形物としたときの強度が不
足し、1300より大きいと成形加工性が低下する。
【0013】ここでグラフト重合体としては、公知のグ
ラフト重合体が使用できるが、例えば、ホモポリマーと
した時にその二次転移点が−10℃以下であるアルキル
アクリレート及び/又はアルキルメタクリレート70〜
99重量部と多官能性モノマー1〜30重量部との共重
合体1〜30重量部に塩化ビニル70〜99重量部をグ
ラフト共重合させて得られた塩化ビニル系グラフト重合
体等であり、これらを単独で又は二種以上を組み合わせ
て用いることもできる。
【0014】本発明で用いられる漂白木粉としては白度
65〜100(JIS P8123−61)が使用でき
る。例えば、市販されている白度の高いJosef Retternm
aierAnd Sohne社製商品名ARBOCEL等が挙げられ
る。
【0015】本発明で用いられるセルロースパウダーと
しては市販されている白度65〜100(JIS P8
123−61)、例えば100メッシュパスの粒度をも
つ日本製紙(株)製、商品名KCフロックW100等が
好ましく挙げられる。
【0016】上記漂白木粉とセルロースパウダーは、各
々単独で、あるいは複合して用いることができる。その
添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して5〜11
0であり、好ましくは15〜100、さらに好ましくは
45から90である。添加量が5重量部未満では木質感
が発現せず、また110重量部より多いと成形加工しに
くい。
【0017】本発明で用いられる複合発泡剤としては、
通常塩化ビニル発泡成形品を作るときに使用される公知
の発泡剤が使用できる。
【0018】本発明で用いられる発泡剤の添加量は、塩
化ビニル樹脂100重量部に対して0.3〜1.5重量
部であり、0.5〜0.8重量部が好ましい。この添加
量が0.3重量部未満では比重軽減効果が小さく、発泡
による表面粗さに起因する木質感が得られない。また、
1.5重量部より多いと高発泡となるため成形物とした
時の強度が得られず、使用される用途が限定される。
【0019】本発明では、特に発泡剤が発泡温度の異な
る2種類以上からなり、発泡温度の最も低い発泡剤の発
泡温度をA℃、、最も高い発泡温度の発泡剤の発泡温度
をB℃とすると、Aが130〜180℃、好ましくは1
40〜175℃、さらに好ましくは145〜170℃で
ある。B−Aが5〜60℃、好ましくは10〜50℃、
さらに好ましくは15〜45℃である。
【0020】この際の、発泡剤の混合比率は高発泡温度
の発泡剤/低発泡温度の発泡剤=1/10〜10/1
(重量)が好ましい。上記範囲の混合物を使用すると
鉛、錫安定剤のキッカー効果(安定剤の金属の存在で発
泡剤の分解温度が低下すること)によって、発泡ピーク
温度が低下して、発泡が急激に起こらないで、成形物の
比重の制御が容易で、所定の比重の成形物が容易に得ら
れる。本発明において特にキッカー効果を有する発泡剤
を用いると発泡温度が低下して、しかも発泡温度ピーク
がブロードになって均一な発泡シートが得られ易くて好
ましい。
【0021】本発明は、特にp,p’−オキシ−ビス
(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(以下、本明細書で
はOBSHと略記する。)とアゾジカルボンアミド(以
下、本明細書ではADCAと略記する。)の混合物が好
ましく使用される。
【0022】この際の、発泡剤の混合比率はOBSH/
ADCA=1/10〜10/1が好ましい。上記範囲の
混合物を使用すると鉛、錫安定剤のキッカー効果(安定
剤の金属の存在で発泡剤の分解温度が低下すること)に
よって、発泡温度ピークが低下して、発泡が急激に起こ
らないで、成形物の比重の制御が容易で、所定の比重の
成形物が容易に得られる。
【0023】OBSHの発泡温度は約160℃、ADC
Aの発泡温度は200〜213℃であるが、発泡はキッ
カー効果によって発泡温度が本願実施例で示したように
160〜180℃の加工温度でも十分に発泡できる程度
まで低下して、しかも発泡温度ピークがブロードになっ
て均一な発泡シートが得られ易くて好ましい。
【0024】ここで、成形物の比重の制御は、成形加工
時における押出機のシリンダー温度やスクリュウ回転数
を変化させて行うことができ、例えば比重を小さくする
場合には押出機のシリンダー温度を高くしたり、またス
クリュウ回転数を大きくすることにより制御できる。ま
た比重を大きくする場合はその逆の操作を、すなわち押
出機のシリンダー温度を低くしたり、スクリュウ回転数
を小さくすることで制御できる。
【0025】本発明では、例えば特に低温度でも発泡可
能なOBSHをADCAとともに添加し、複合発泡剤と
することにより、1)OBSHの低温度発泡、2)OB
SHがADCAのキッカーになることによるADCA低
温度発泡、3)二段階発泡による気泡大きさの均一化、
4)二段階発泡による発泡成形物の比重制御の容易さ
(比重のばらつきの減少)等の利点が得られ、漂白木
粉、セルロースパウダー含有白色硬質合成樹脂製押出成
形物の軽量化、発泡に起因する表面粗さの木質感の付与
を達成することができる。
【0026】本発明において、白色顔料は用いなくても
かまわないが、添加することにより白色度が増すため必
要に応じて用いれば良い。白色顔料を用いる場合におい
ては、塩化ビニル樹脂100重量部に対し、多くとも5
重量部である。5重量部を越えて添加しても、添加した
量見合いの白色度増加効果が得られず、経済的でない。
ここで白色顔料としては、例えば酸化チタン、炭酸カル
シウム等が挙げられる。
【0027】本発明において使用する加工助剤として
は、公知のもの何れでもよく、例えばポリメチルメタア
クリレート(以下、本明細書ではPMMA)等が挙げら
れ、添加重量部数塩化ビニル樹脂100重量部に対して
5〜13重量部が望ましい。加工助剤は成形品の表面を
覆うため、発生したガスが成形品表面より逃げないよう
にするため効果がある。そのため発泡品用途に用いられ
る。加工助剤の添加量が5重量部以上では適当な発泡倍
率となり、13重量部より多い添加量では、添加しても
それだけの添加量に値する発泡倍率向上の効果は得られ
にくい。
【0028】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物において
安定剤・滑剤・可塑剤・充填剤・加工助剤・酸化防止剤
・UV吸収剤などを必要に応じて用いることが出来る。
【0029】本発明において使用する充填剤としては、
公知のものの何れでもよく、例えば炭酸カルシウム、ク
レー、含水珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、珪酸アル
ミニウムアスベスト粉、酸化アンチモン、タルク、三水
和アルミニウム、水和硼酸亜鉛、マグネシャ、重曹、硝
酸加里、水酸化カルシウム、雲母、合成フッ素雲母等が
挙げられる。中でも、炭酸カルシウムが主に用いられ
る。
【0030】本発明の組成物は、塩化ビニル樹脂に上述
の漂白木粉及び/又はセルロースパウダーと発泡剤を、
さらに必要に応じて白色顔料を例えば、ヘンシェルミキ
サー、バンバリーミキサー、リボンブレンダー等の攪拌
機により攪拌・混合された混合粉として、或いはその混
合粉を、例えばコニカル二軸押出機、パラレル二軸押出
機、単軸押出機、コニーダー型混練機、ロール混練機等
の混練機により造粒したペレットとして得ることができ
る。
【0031】本発明における成形品は上記塩化ビニル系
樹脂組成物を、公知の方法、例えばコニカル二軸押出
機、パラレル二軸押出機、単軸押出機等の押出機により
溶融押出成形加工することにより得ることができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。しかし、この実施例は単なる例示であって本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0033】本実施例で使用する塩化ビニル樹脂の配合
組成物は表1、表2によって示される。
【0034】表1・表2のペレット状コンパウンドを平
板サイジング金型を装備した池貝鉄工(株)製口径40
mm単軸フルフライト型スクリュウー押出機にて成形温
度160〜190℃で、上述の成形方法により得られた
平均厚み4mmの平板成形品を成形し、比重・白度を測
定した。
【0035】各種の評価方法を以下に示す。 (1)比重 比重はミラージュ貿易株式会社電子比重計ED−120
Tにより測定した。 (2)比重のばらつき 比重の測定を6回行い、ばらつき(R:最大値−最小
値)を測定した。Rは0〜0.2では十分に良く、0.
3では若干良く、0.4以上では悪い。 (3)白度 白度は日本電色工業株式会社製シグマ80 Color Measu
ring System により白色基準板(X93.68、Y9
5.53、Z113.48、H.whiteness 96.17)
を基準として測定した。 (4)外観清潔度・木質感(表面粗さ) 成形品も目視して観察して以下の評価をした。 ○印:十分に良い、△印:若干良い、×印:悪い (5)・成形加工性 成形加工時のモーター負荷アンペアーと樹脂圧力が高い
と加工性が悪いとし、樹脂の流れの偏流が大きくサイジ
ング金型に密着しにくく成形品の形状が不均一になる場
合も加工性が悪いと判断した。上記の加工性を総合的に
判断して以下のように判定した。 ○印:十分に良い、△印:若干良い、×印:悪い (6)発泡セルの均一性 成形品の断面を光学顕微鏡で13倍の拡大写真を撮り、
目視で発泡セルの均一性を以下の基準で判定した。 ○印:十分に良い、△印:若干良い、×印:悪い 実施例1 平均重合度700の塩化ビニル単独重合体100重量部
に、安定剤として錫系安定剤(メルカプトタイプ系メチ
ル錫化合物:勝田化工(株)製:商品名TM181FS
J)1重量部と、滑剤として高分子複合エステル系滑剤
(ヘンケル白水(株)製:商品名G78)0.5重量
部、及び変性ポリエチレン系滑剤(堺化学工業(株)
製:商品名LBT777)2重量部、、加工助剤として
ポリメチルメタクリレート(三菱レーヨン社(株)製:
商品名P530A)、10重量部と、充填剤として炭酸
カルシウム5重量部と、発泡剤としてADCA0.5重
量部/OBSH 0.2重量部と、セルロースパウダー
(日本製紙(株)製:商品名KCフロックW100)4
0重量部を三井三池株式会社製ヘンシェルミキサーにて
混合し、得られた組成物をプラコー株式会社製口径30
mm単軸フルフライト型スクリュウー押出機にてシリン
ダー温度120℃/125℃/125℃/125℃で造
粒し、得られた造粒ペレットを平板サイジング金型を装
備した池貝鉄工(株)製、口径40mm単軸フルフライ
ト型スクリュウー押出機にてシリンダー温度150℃/
150℃/160℃/170℃/160℃/180℃/
180℃で平板発泡成形し、この平板発泡成形品を上述
のとおりに測定した。結果を表1に示す。
【0036】実施例2 安定剤として錫系安定剤1重量部から硫酸鉛2重量部に
変え、発泡剤OBSHとADCAの比率を表1のように
変えた他は実施例1同様にして成形し、測定した。結果
を表1に示す。
【0037】実施例3 セルロースパウダー40重量部から70重量部に変えた
他は実施例1同様にして成形し、測定した。結果を表1
に示す。
【0038】実施例4 セルロースパウダー40重量部から漂白木粉(Josef Re
tternmaier And Sohne社製:商品名ARBOCEL−B
E−600/30)40重量部に変え、発泡剤OBSH
とADCAの比率を表1のように変えた他は実施例1同
様にして成形し、測定した。結果を表1に示す。
【0039】実施例5 セルロースパウダー40重量部からセルロースパウダー
20重量部、漂白木粉20重量部に変えた他は実施例1
同様にして成形し、測定した。結果を表1に示す。
【0040】実施例6 ADCA0.5重量部/OBSH0.2重量部からAD
CA0.7重量部/OBSH0.5重量部に変えた他は
実施例1同様にして成形し、測定した。結果を表1に示
す。
【0041】実施例7 ADCA0.5重量部/OBSH0.2重量部からAD
CA0.5重量部/OBSH0.7重量部に変えた他は
実施例1同様にして成形し、測定した。結果を表1に示
す。
【0042】実施例8 塩化ビニル(P=700ストレート)100重量部から
アクリル変性塩化ビニル(アクリルゴムに塩化ビニルを
グラフト重合した塩化ビニル系グラフト重合体:三井東
圧化学(株)製:商品名グラフトHR)100重量部に
変えた他は実施例1同様にして成形し、測定した。表面
は平滑ではないが粗さが若干なく、木質感が若干なかっ
た。結果を表1に示す。
【0043】実施例9 滑剤をステアリン酸鉛2重量部に変えた他は実施例1同
様にして成形し、測定した。結果を表1に示す。
【0044】実施例10 滑剤をモノグリセリンエステル3重量部に変え、発泡剤
OBSHとADCAの比率を表1のように変えた他は実
施例1同様にして成形し、測定した。結果を表1に示
す。
【0045】実施例11 PMMA10重量部から7重量部に変えた他は実施例1
同様にして成形し、測定した。成形時の樹脂圧力が若干
高かったものの問題なく成形品を得た。結果を表1に示
す。
【0046】実施例12 充填剤として炭酸カルシウム5重量部から2重量部に変
え、発泡剤OBSHとADCAの比率を表1のように変
えた他は実施例1同様にして成形し、測定した。金型か
ら出てくる樹脂に偏流が見られたが、成形加工性には殆
ど影響はなかった。結果を表1に示す。
【0047】実施例13 白色顔料として酸化チタンを3重量部添加した他は実施
例1同様にして成形し、測定した。ΔEが13から11
になり、白色度が増していた。結果を表1に示す。
【0048】比較例1 セルロースパウダー40重量部から3重量部に変えた他
は実施例1同様にして成形し、測定した。表面粗さがな
く、成形物木質感が不十分であった。結果を表2に示
す。
【0049】比較例2 セルロースパウダー40重量部から120重量部に変え
た他は実施例1同様にして成形し、測定した。表面粗さ
があり、成形物木質感は十分であったが、成形物比重が
ばらつき、成形圧力も高く、成形加工しにくく、発泡倍
率が上がらなかった。結果を表2に示す。
【0050】比較例3 セルロースパウダー40重量部から木粉(白度15/茶
色)に変え、発泡剤OBSHとADCAの比率を表2の
ように変えた他は実施例1同様にして成形し、測定し
た。茶色成形物であるため、成形物外観清潔度が不十分
であった。結果を表2に示す。
【0051】比較例4 ADCA0.5重量部/OBSH0.2重量部からAD
CA1.0重量部/OBSH01.0重量部に変えた他
は実施例1同様にして成形し、測定した。発泡剤が多い
ため、爆発的な発泡が起こり、ダイス口からサイジング
金型に樹脂が密着しにくく、サイジング成形加工しにく
い。発泡セルは、粗く、大きい連続気泡となり、衝撃強
度は弱かった。結果を表2に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明の方法により任意の発泡ができる
ことから安定した比重制御を可能とし、発泡に起因する
表面粗さの木質感の付与した成形品を得ることができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 倉重 雄二 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂100重量部に対し、漂
    白精製された白度65〜95である漂白木粉及び/又は
    白度65〜100であるセルロースパウダー5〜110
    重量部と、発泡剤0.3〜1.5重量部を含有させてな
    る発泡性塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 発泡剤が発泡温度の異なる2種類以上か
    らなり、発泡温度の最も低い発泡剤の発泡温度をA
    ℃、、最も高い発泡温度の発泡剤の発泡温度をB℃とす
    ると、Aが130〜180℃であり、B−Aが5〜60
    ℃である請求項1記載の発泡性塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 発泡剤がp,p’−オキシ−ビス(ベン
    ゼンスルホニルヒドラジド)とアゾジカルボンアミドか
    らなるである請求項1記載の発泡性塩化ビニル系樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3のいずれかの組成
    物においてさらに白色顔料を5重量部以下添加した発泡
    性塩化ビニル系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のおのおの記載の塩化
    ビニル系樹脂組成物を溶融成形してなる比重0.5〜
    1.3である発泡白色で木質感に優れた塩化ビニル系樹
    脂成形物。
JP7315193A 1995-12-04 1995-12-04 発泡性塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた木質感に優れた白色成形物 Pending JPH09157471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113201194A (zh) * 2021-06-07 2021-08-03 长春联塑实业有限公司 一种低发泡高抗冲pvc制品及其制备方法和应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113201194A (zh) * 2021-06-07 2021-08-03 长春联塑实业有限公司 一种低发泡高抗冲pvc制品及其制备方法和应用

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