JPH07118209A - 没食子酸エステル誘導体及びそれを使用した記録材料 - Google Patents

没食子酸エステル誘導体及びそれを使用した記録材料

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JPH07118209A
JPH07118209A JP5266494A JP26649493A JPH07118209A JP H07118209 A JPH07118209 A JP H07118209A JP 5266494 A JP5266494 A JP 5266494A JP 26649493 A JP26649493 A JP 26649493A JP H07118209 A JPH07118209 A JP H07118209A
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electron
bis
trihydroxyphenylcarboxy
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compound
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JP5266494A
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Hisao Yamada
尚郎 山田
Shunsaku Azuma
俊作 東
Ken Iwakura
謙 岩倉
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録材料用電子受容性化合物として有用な新
規な没食子酸エステル誘導体及びそれを使用した、耐性
の優れた記録材料を提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表される没食子酸エステ
ル誘導体及びそれを使用した記録材料。一般式(I) 【化1】 式中Xは、炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数8〜
20のアラルキレン基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録材料用電子受容性
化合物として有用な没食子酸エステル誘導体及びそれを
用いた記録材料に関し、発色性に優れ、更に画像部の保
存安定性に優れた記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性無色染料と電子受容性化合物
を使用した記録材料は、感圧紙、感熱紙、感光感圧紙、
通電感熱記録紙、感熱転写紙としてすでに広く知られて
いる。例えば英国特許第2140449号、米国特許第
4480052号、同第4436920号、特公昭60
−23992号、特開昭57−179836号、同60
−123556号、同60−123557号等に詳し
い。
【0003】記録材料として、近年(1)発色濃度及び
発色感度(2)非画像部及び画像部の保存安定性などの
特性改良に対する研究が鋭意行なわれている。従来電子
供与性無色染料に対する電子受容性化合物としては、ビ
スフェノールA、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルホン類等、各種
知られているが、いずれも発色濃度、発色感度、非画像
部及び画像部の保存安定性(耐光性、耐熱性、耐薬品
性、耐可塑剤性)等において幾つかの欠点を有してい
た。例えば、ビスフェノールAを感熱記録材料に用いた
場合には、暗熱下において画像部の変色や消色が生じる
等の問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発色性に優
れ、しかも画像部の保存安定性に優れた記録材料用電子
受容性化合物及びそれを使用した記録材料を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、支持体
上に電子供与性無色染料と電子受容性化合物を含む記録
層を設けた記録材料において、該電子受容性化合物とし
て下記一般式(I)で表される没食子酸エステル誘導体
を使用することを特徴とする記録材料により達成され
た。一般式(I)
【化3】 式中Xは、炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数8〜
20のアラルキレン基を表す。
【0006】Xの好ましい例としては、炭素数2〜12
の無置換のアルキレン基、炭素数8〜12のアラルキレ
ン基、炭素数5〜12の鎖中にエーテル酸素原子を含む
アルキレン基等が挙げられる。
【0007】Xのさらに好ましい例としては、炭素原子
数2〜6の無置換のアルキレン基、炭素原子数8のアラ
ルキレン基、炭素原子数5の鎖中にエーテル酸素原子を
含むアルキレン基等が挙げられる。一般式(I)で表さ
れる化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0008】ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニ
ルカルボキシ)メタン、 1,2−ビス(3,4,5−
トリヒドロキシフェニルカルボキシ)エタン、1,3−
ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)プロパン、1,4−ビス(3,4,5−トリヒドロ
キシフェニルカルボキシ)ブタン、1,5−ビス(3,
4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)ペンタ
ン、1,6−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニ
ルカルボキシ)ヘキサン、1,7−ビス(3,4,5−
トリヒドロキシフェニルカルボキシ)ヘプタン、1,8
−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)オクタン、1,9−ビス(3,4,5−トリヒドロ
キシフェニルカルボキシ)ノナン、1,10−ビス
(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)デ
カン、1,11−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフ
ェニルカルボキシ)ウンデカン、1,12−ビス(3,
4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)ドデカ
ン、1,15−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェ
ニルカルボキシ)ペンタデカン、1,2−ビス(3,
4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)プロパ
ン、1,3−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニ
ルカルボキシ)−2,2−ジメチルプロパン、1,4−
ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)ペンタン、1,4−ビス(3,5,5−トリヒドロ
キシフェニルカルボキシ)シクロヘキサン、1,3−ビ
ス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)
シクロヘキサン、1,2−ビス(3,4,5−トリヒド
ロキシフェニルカルボキシ)シクロヘキサン、1,4−
ビス〔(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)メチル〕ベンゼン、1,3−ビス〔(3,4,5−
トリヒドロキシフェニルカルボキシ)メチル〕ベンゼ
ン、1,2−ビス〔(3,4,5−トリヒドロキシフェ
ニルカルボキシ)メチル〕ベンゼン、1,5−ビス
(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)−
3−オキサペンタン、1,8−ビス(3,4,5−トリ
ヒドロキシフェニルカルボキシ)−3,6−ジオキサオ
クタン
【0009】一般式(I)で表される化合物のうち特に
好ましい具体例としては、上述した中で、1,2−ビス
(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)エ
タン、1,3−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェ
ニルカルボキシ)プロパン、1,4−ビス(3,4,5
−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)ブタン、1,5
−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)ペンタン、1,6−ビス(3,4,5−トリヒドロ
キシフェニルカルボキシ)ヘキサン、1,2−ビス
(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)プ
ロパン、1,3−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフ
ェニルカルボキシ)−2,2−ジメチルプロパン、1,
4−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボ
キシ)ペンタン、1,4−ビス(3,5,5−トリヒド
ロキシフェニルカルボキシ)シクロヘキサン、1,4−
ビス〔(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)メチル〕ベンゼン、1,5−ビス(3,4,5−ト
リヒドロキシフェニルカルボキシ)−3−オキサペンタ
ン、などが挙げられる。
【0010】本発明に係わる一般式(I)で表される没
食子酸エステル誘導体は、没食子酸とジハライド化合物
又はジスルホネート化合物を脱酸剤存在下に反応させる
こと、又は没食子酸又はその低級エステルとジオール化
合物とを触媒存在下に反応させることにより容易に得ら
れる。
【0011】本発明に使用する電子供与性無色染料とし
ては従来より公知のトリフェニルメタンフタリド系化合
物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、イ
ンドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合
物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン
系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合
物、フルオレン系化合物など各種の化合物が知られてい
る。フタリド類の具体例は米国再発行特許明細書第23
024号、米国特許明細書第3491111号、同第3
491112号、同第3491116号及び同第350
9174号、フルオラン類の具体例は米国特許明細書第
3624107号、同第3627787号、同第364
1011号、同第3462828号、同第368139
0号、同第3920510号、同第3959571号、
スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書第3971
808号、ピリジン系及びピラジン系化合物類は米国特
許明細書第3775424号、同第3853869号、
同第4264318号、フルオレン系化合物の具体例は
特開昭59−199757号、特開昭63−41183
号等に記載されている。
【0012】本発明に係わる没食子酸エステル誘導体
は、従来より公知のフェノール誘導体、サリチル酸誘導
体、芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、ベントナイ
ト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯
体等の化合物と併用できる。これらの例は特公昭40−
9309号、同45−14039号、特開昭562−1
40483号、同48−51510号、同57−210
886号、同58−87089号、同59−11286
号、同60−76795号、同61−95988号等に
記載されている。他の電子受容性化合物を併用する場合
は、本発明に係わる没食子酸エステル誘導体を50重量
%以上使用することが好ましい。
【0013】本発明の記録材料を感熱紙に用いる場合に
は、特公昭59−53193号、特開昭59−1974
63号、特開昭62−114989号明細書に記載され
ている様な形態を取る。具体的には、電子供与性無色染
料および電子受容性化合物は分散媒中で10μ以下、こ
のましくは3μ以下の粒径まで粉砕分散して用いる。分
散媒としては、一般に0.5ないし10%程度の濃度の
水溶高分子水溶液が用いらる。その例としては、ポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、エピクロルヒドリン変成ポリ
アミド、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイ
ンサリチル酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル
酸アミド、メチロール変成ポリアクリルアミド、デンプ
ン誘導体、カゼイン、ゼラチン等が挙げられる。またこ
れらのバインダーに耐水性を付与する目的で、耐水化剤
を加えたり、疎水性ポリマーのエマルジョン、具体的に
は、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリル樹
脂エマルジョンを加えることも出来る。
【0014】本発明に係わる没食子酸エステル誘導体
は、支持体上に、ジアゾ化合物、カップリング成分及び
有機塩基を含有する記録層と、電子供与性無色染料およ
び電子受容性化合物を含有する記録層を設けた感光感熱
記録材料において、該電子受容性化合物として用いるこ
とができる。これらの感光感熱記録材料は特開平4−1
35787号、同4−144784号、同4−1447
85号、同4−194842号、同4−247447
号、同4−247448号、同4−340540号、同
4−340541号、同5−34860号等に記載され
ている。
【0015】本発明において分散はボールミル、サンド
ミル、横型サンドミル、アトライタ、コロイダルミル等
を用いて行われる。
【0016】使用される電子供与性無色染料と没食子酸
エステル誘導体の比は、重量比で1:10から1:1の
あいだが好ましく、更には1:5から2:3のあいだが
特に好ましい。
【0017】熱応答性を改良するために熱可融性物質を
感熱発色層に含有させることが出来る。熱可融性物質と
しては、芳香族エーテル、チオエーテル、エステル及び
又は脂肪族アミド又はウレイドなどが其の代表である。
これらの例は特開昭58−57989号、同58−87
094号、同61−58789号、同62−10968
1号、同62−132674号、同63−151478
号、同63−235961号などに記載されている。
【0018】これらは単独で分散するか、あるいは電子
供与性無色染料又は没食子酸エステル誘導体と同時に微
分散して用いられる。これらの使用量は、没食子酸エス
テル誘導体に対して20%以上300%以下の重量比で
添加され、特に40%以上150%以下が好ましい。
【0019】この様にして得られた塗液には、更に種々
の要求を満たすために、必要に応じて添加剤が加えられ
る。添加剤の例としては記録時の記録ヘッドのよごれを
防止するために、無機顔料、ポリウレアフィラー等の吸
油性物質、ヘッドに対する離型性を高めるために脂肪
酸、金属石鹸などが添加される。従って一般には電子供
与性無色染料、電子供与性化合物のほかに、熱可融性物
質、顔料、ワックス、帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡
剤、導電剤、蛍光染料、界面活性剤などの添加剤混合さ
れて感熱塗液が形成される。得られた感熱塗液は、上質
紙、下塗り層を有する上質紙、合成紙、プラスチックフ
ィルム等に塗布される。この際JIS−8119で規定
される平滑度が500秒以上特に800秒以上の支持体
を用いるのがドット再現性の点から特に好ましい。
【0020】更に必要に応じて感熱記録の表面に保護層
を設けてもよい。保護層は必要に応じて二層以上積層し
てもよい。また支持体のカールバランスを補正するため
或いは、裏面からの耐薬品性を向上させる目的で、裏面
に保護層と類似した塗液を塗布してもよい。裏面に接着
剤を塗布し、更に剥離紙を組み合わせてラベルの形態に
してもよい。
【0021】本発明に係わる電子供与性無色染料の塗布
量は、任意だが、支持体上に0.1〜2.0g/m2
特には0.2〜1.5g/m2 が好ましい。
【0022】支持体上に下塗り層を設ける場合には、顔
料を主成分とする下塗層が好ましい。顔料としては、一
般の有機或いは無機の顔料がすべて使用できるが、とく
に、JIS−K5101で規定する吸油度が40cc/
100g以上であるものが好ましく、具体的には炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、タルク、ロウ
石、カオリン、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、非
晶質シリカ、尿素ホルマリン樹脂粉末、ポリエチレン樹
脂粉末等が挙げられる。これらの顔料を支持体に塗布す
る場合、顔料量として2g/m2 以上、好ましくは、4
g/m2 以上である。
【0023】下塗り層に使用するバインダーとしては、
水溶性高分子及び水溶性バインダーがあげられ、バイン
ダーは一種若しくは二種以上混合して使用してもよい。
【0024】水溶性高分子としては、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシチルセル
ロース、デンプン類、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイ
ン、スチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、エ
チレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリルアミド等が挙げられる。
【0025】水溶性バインダーとしては、合成ゴムラテ
ックスあるいは合成樹脂エマルジョンが一般的であり、
スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブ
タジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョンなど
が挙げられる。
【0026】バインダーの使用量は顔料にたいし、3〜
100重量%好ましくは5〜50重量%である。下塗り
層にはワックス、消色防止剤、界面活性剤等を添加して
もよい。
【0027】感熱記録層中に添加する添加剤として用い
られる顔料は、カオリン、焼成カオリン、タルク、ロウ
石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、リトポン、非晶質
シリカ、コロイダルシリカ、焼成石コウ、シリカ、炭酸
マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、炭酸バリウム、
硫酸バリウム、マイカ、マイクロバルーン、尿素−ホル
マリンフィラー、ポリエステルパーティクル、セルロー
スフィラー等があげられる。
【0028】本発明で用いられる金属石鹸としては、高
級脂肪酸多価金属塩、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、オレ
イン酸亜鉛等が挙げられる。
【0029】また本発明においては、ファクシミリに対
するヘッドマッチング性の点から融点40〜120℃の
ワックスを併用しても差し支えない。ワックスとして
は、融点40〜120℃のもので、パラフィンワック
ス、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、キャンデリアワックス、モン
タンワックス、脂肪酸アミド系ワックスが好ましく、と
くに、融点が50〜100℃のパラフィンワックス、モ
ンタンワックス、メチロールステアロアミドが好まし
い。ワックスの使用量は、電子供与性無色染料の5〜2
00重量%、好ましくは、20〜150重量%である。
【0030】本発明の記録材料においては光に対する安
定性を改良するため紫外線吸収剤を添加してもよい。紫
外線吸収剤としては、桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン誘
導体、ベンゾトリアゾリルフェノール誘導体など具体的
にはα−シアノ−β−フェニル桂皮酸ブチル、o−ベン
ゾトリアゾールフェノール、o−ベンゾトリアゾール−
p−クロロフェノール、o−ベンゾトリアゾール−2,
4−ジ−t−ブチルフェノール、o−ベンゾトリアゾリ
ル−2,4−ジ−t−オクチルフェノール等がある。ヒ
ンダートフェノール化合物としては、少なくとも2位ま
たは6位のうち1ケ以上が分岐アルキル基で置換された
フェノール誘導体が好ましい。
【0031】本発明における耐水化剤としては、N−メ
チロール尿素、N−メチロールメラミン、尿素−ホルマ
リン等の水溶性初期縮合物、グリオキザール、グルタル
アルデヒド等のジアルデヒド化合物類、硼酸、硼砂等の
無機系架橋剤、ポリアクリル酸、メチルビニルエーテル
−マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸
共重合体等のブレンド熱処理等が挙げられる。
【0032】保護層に用いる材料としては、ポリビニル
アルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪素変性ポリビニ
ルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ゼラチン類、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−
マレイン酸共重合体加水分解物、スチレン−マレイン酸
共重合物ハーフエステル加水分解物、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリアクリルアミド
誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン
酸ソーダ、アルギン酸ソーダなどの水溶性高分子および
スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブ
タジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン等の
水不溶性ポリマーが用いられる。
【0033】また保護層中に感熱ヘッドとのマッチング
性を向上させる目的で、顔料、金属石鹸、ワックス、耐
水化剤等を添加してもよい。保護層を感熱発色層上に塗
布する際に、均一な保護層を得るために界面活性剤を添
加してもよい。界面活性剤としてはスルホコハク酸系の
アルカリ金属塩、フッ素含有界面活性剤が用いられる。
具体的にはジ−(n−ヘキシル)スルホコハク酸、ジ−
(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸等のナトリウム
塩、またはアンモニウム塩等が好ましいが、アニオン系
の界面活性剤なら効果が認められる。また保護層中に、
光に対する安定性を改良するため紫外線吸収剤を添加し
てもよい。
【0034】
〔(I)式においてX:p−キシリレンのもの〕
【0035】〔合成例1〕ナトリウムメトキサイド3.
25g(60ミリモル)のジメチルアセトアミド100
ml溶液に、没食子酸12.2g(65ミリモル)、p
−キシリレンジクロライド4.73g(27ミリモル)
を加え、100℃で9時間攪拌した。反応混合物を氷水
にあけ塩酸酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機
相を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、1,
4−ビス〔(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカル
ボキシ)メチル〕ベンゼン2.53g(収率21%)を
得た。(融点170〜80℃)
【0036】〔合成例2〕触媒量のp−トルエンスルホ
ン酸のトルエン溶液に没食子酸メチルエステル11.9
(65ミリモル)、p−キシリレンジオール3.73g
(27ミリモル)を加え、還流下6時間攪拌した。反応
混合物を氷水にあけ酢酸エチルで抽出した。有機相を炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物
をカラムクロマトグラフィーにより精製し、1,4−ビ
ス〔(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキ
シ)メチル〕ベンゼン3.58g(収率30%)を得
た。
【0037】実施例2 1,4−ビス(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカ
ルボキシ)ブタンの合成 〔(I)式においてX:-(CH2)4-のもの〕 実施例1の合成例2のp−キシリレンジクロライドの代
わりに1,4−ジブロモブタンを使用した以外は、同様
にして目的物を得た。(融点65〜70℃)
【0038】実施例3 記録材料の作成 〔電子供与性染料前駆体カプセル液の調製〕3−(o−
メチル−p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1’−
エチル−2’−メチルインドール−3−イル)フタリド
(電子供与性染料前駆体)3.0部を酢酸エチル20部
に溶解し、さらに高沸点溶剤であるアルキルナフタレン
20部を添加して均一に混合した。得られた混合液に、
カプセル壁材として、キシリレンジイソシアネート/ト
リメチロールプロパンの3/1付加物(75重量%酢酸
エチル溶液)(タケネートD−110N(武田薬品工業
株式会社製))20部を添加し、均一に攪拌した。
【0039】別途、ポリビニルアルコール(重合度17
00、鹸化度88%)の6%水溶液54部を用意し、前
記の電子供与性染料前駆体を添加した後、ホモジナイザ
ーにて乳化分散した。得られた乳化液に水68部を加え
て均一化した後、攪拌しながら50℃に昇温し、3時間
カプセル化反応を行なわせて目的のカプセル液を得た。
カプセルの平均粒子径は1.6μmであった。
【0040】〔電子受容性化合物分散液の調製〕実施例
1の1,4−ビス〔(3,4,5−トリヒドロキシフェ
ニルカルボキシ)メチル〕ベンゼン(電子受容性化合
物)30部をポリビニルアルコール4%水溶液150部
中に加えた後、ボールミルにて24時間分散して分散液
を作製した。得られた分散液中の電子受容性化合物の平
均粒径は1.2μmであった。 〔塗布液の調製〕上記電子供与性染料前駆体カプセル
液、電子受容性化合物分散液を電子供与性染料前駆体/
電子受容性化合物のモル比が1/15となるように混合
して、目的の塗布液を調製した。 〔塗布〕厚み75μmのポリエチレンテレフタレート支
持体上に、メイヤーバーで、感熱記録層液を塗布・乾燥
して目的の感熱記録材料を得た。電子供与性染料前駆体
の塗布量は0.3g/m2 であった。
【0041】〔熱記録〕京セラ株式会社製サーマルヘッ
ド(KST型)を用いて、単位面積当たりの記録エネル
ギーが35mJ/mm2 となるように、サーマルヘッド
に対する印加電力及びパルス幅を決め、該感熱記録材料
を印字した。 〔発色部の耐熱性評価〕印字した記録材料をマクベスR
D−918により発色濃度を測定した後、80℃オーブ
ンに3日間保管し、保管後の印字部をマクベスRD−9
18を用いて再び測定した。測定後、下式に示す発色濃
度残存率を測定したところ、値は96%であった。 発色濃度残存率(%)=(80℃オーブンに3日間保管
後の濃度)/(保管前の濃度)×100 (値が大きい程、耐熱性が良好であることを示す。)
【0042】比較例1 実施例2の電子受容性化合物である1,4−ビス
〔(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)
メチル〕ベンゼンをビスフェノールAに代えた他は、実
施例2と同様にして発色部の耐熱性評価を行なったとこ
ろ、発色濃度残存率は61%であった。
【0043】比較例2 実施例2の電子受容性化合物である1,4−ビス
〔(3,4,5−トリヒドロキシフェニルカルボキシ)
メチル〕ベンゼンを4−ヒドロキシフェニル−4’−イ
ソロポキシフェニルスルホンに代えた他は、実施例2と
同様にして発色部の耐熱性評価を行なったところ、発色
濃度残存率は54%であった。
【0044】
【発明の効果】本発明により、耐熱性の良好な記録材料
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/26 9121−2H B41M 5/26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される没食子酸エ
    ステル誘導体。一般式(I) 【化1】 式中Xは、炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数8〜
    20のアラルキレン基を表す。
  2. 【請求項2】 支持体上に電子供与性無色染料と電子受
    容性化合物を含む記録層を設けた記録材料において、該
    電子受容性化合物として下記一般式(I)で表される没
    食子酸エステル誘導体を使用することを特徴とする記録
    材料。一般式(I) 【化2】 式中Xは、炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数8〜
    20のアラルキレン基を表す。
JP5266494A 1993-10-25 1993-10-25 没食子酸エステル誘導体及びそれを使用した記録材料 Pending JPH07118209A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004099116A3 (en) * 2003-05-09 2005-03-31 Ciba Sc Holding Ag Heat sensitive recording material
JP2012505855A (ja) * 2008-10-17 2012-03-08 ユニヴェルシテ リブレ ド ブリュッセル 抗癌治療における使用のためのジバニロイルおよびトリバニロイル誘導体

Cited By (3)

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