JPH07117682B2 - 可変焦点距離カメラ - Google Patents

可変焦点距離カメラ

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JPH07117682B2
JPH07117682B2 JP60278586A JP27858685A JPH07117682B2 JP H07117682 B2 JPH07117682 B2 JP H07117682B2 JP 60278586 A JP60278586 A JP 60278586A JP 27858685 A JP27858685 A JP 27858685A JP H07117682 B2 JPH07117682 B2 JP H07117682B2
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信行 谷口
武夫 宝田
良彰 秦
学 井上
▲吉▼信 工藤
上田  宏
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカメラに関し、更に詳しくは撮影レンズの焦点
距離を変更することが可能な可変焦点距離カメラに関す
る。
従来の技術 従来、上述したような可変焦点距離カメラは、例えば実
開昭59−164037号公報、実開昭59−164043号公報、特開
昭59−191020号公報、特開昭59−195601号公報などにお
いて知られている。
発明が解決しようとする課題 このような可変焦点距離カメラにおいては、撮影レンズ
の焦点距離を長焦点側に設定すると高い像倍率で撮影が
できるという利点がある。しかしながら、このような操
作は全て撮影者に任されていたため、初心者などは高倍
率での撮影が可能でありながら低倍率のままで撮影して
しまうことがあった。
そこで、本発明の目的は、高倍率での撮影が必要な近接
撮影が選択されると、自動的に高倍率での撮影が可能と
なるカメラを提供することにある。
課題を解決するための手段 そして、上記目的を達成するために、本発明は、撮影レ
ンズの焦点距離を変更する焦点距離変更手段と、通常撮
影モードと近接撮影を行うためのクローズアップモード
とのいずれかを選択するモード選択手段と、モード選択
手段によりクローズアップモードが選択された場合に
は、自動的に撮影レンズの焦点距離を長焦点距離側に設
定するとともに、自動的に撮影レンズの撮影距離を近接
撮影距離に設定するクローズアップ設定手段とを有する
ことを特徴とする。
作用 本発明によれば、クローズアップモードが選択される
と、撮影レンズの焦点距離は長焦点側に設定され、撮影
距離は撮影レンズの最近接撮影距離に設定される。
実施例 以下、画面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明一実施例のカメラの斜視図である。第1
図において、(1)は撮影モードを選択的に切り換える
切換レバーであり、切換レバー(1)を操作することに
より"WIDE"(広角モード)、"STANDARD"(標準状
態)、"TELE"(望遠モード)、"CLOSE UP"(クローズア
ップモード)の4モードの内から1つのモードを選択す
ることができる。そして、切換レバー(1)が"TELE"に
合わせられた望遠モードの場合と"CLOSE UP"に合わせら
れたモードの場合は、可動鏡筒(2)がカメラ本体の前
方に突出して撮影レンズが長焦点状態に切換られる。
(3)(4)は自動焦点検出用の測距窓、(5)はファ
インダー窓、(6)はフラッシュ、(7)は表示用液晶
表示装置(以下、LCDと略す)、(8)はフィルムカウ
ンター窓、(9)はシャッタレリーズボタン、(10)は
測光用の受光窓である。
第2図は、このカメラのファインダー部とトリミング信
号写し込み部とを上から見た図であり、図の状態はクロ
ーズアップ撮影を行うクローズアップモード時を示して
いる。第2図において、(11)はファインダー倍率を切
換えるためのファインダーズームモータであり、その回
転はモータピニオンギヤ(12)、減速ギヤ(13)(1
4)、及びアイドルギヤ(15)を介してラック板(16)
に伝えられる。ラック板(16)はアイドルギヤ(15)の
回転によってファインダー光軸(XF)を横断する方向に
摺動するように案内されている。
ラック板(16)にはカム溝(16a)(16b)が設けられ、
それぞれにファインダーズームレンズ(30)(31)に植
設されたピンがそれぞれ嵌入している。ラック板(16)
がファインダー光軸(XF)を横断する方向に摺動させら
れると、ズームレンズ(30)(31)はファインダー光軸
(XF)の方向にのみ移動可能に支持されているため、カ
ム溝(16a)(16b)の動きに従ってファインダー光軸
(XF)の方向に移動し、ファインダーのズーミングがな
される。
(17)はファインダーのズーム状態をモニターするコー
ド板で、2ビットのグレーコードを有する。そして、
(18)はこのグレーコードを読み取るためのコード読取
ブラシである。(19)はファインダー対物レンズ、(2
0)(32)はファインダープリズム、(33)はファイン
ダー接眼レンズである。
(40)はファインダー視野マスクで、ファインダー光軸
(XF)を中心として開口部が設けられている。(34)は
トリミング信号写し込み切換レバーで、一方の腕部の先
端がラック板(16)の曲げ部(16c)に接触するように
回転軸(35)を中心として時計方向に付勢されている。
レバー(34)のもう一方の腕部の先端は、反時計方向に
付勢されたトリミング信号マスク(36)を押す構成にな
っている。そして、トリミング信号マスク(36)は撮影
位置にあるフィルムの撮影範囲内に入り込んで、撮影光
束の一部を遮光するように構成されている。但し、この
遮光位置はトリミングモードが選択されている場合には
プリントされない位置に定められている。
(37)はトリミング信号マスク(36)の回転軸、(38)
はトリミング信号写込用発光ダイオード(以下、LEDと
略す)、(39)はトリミング信号写し込み用レンズであ
る。このような構成により、トリミング信号写込用LED
(38)から発せられた光は、レンズ(39)で集光され、
マスク(36)により1回反射されて、フィルム面(41)
に至り、トリミング信号が撮影位置にあるフィルムに写
し込まれる。
第3図は第2図の状態を後ろから見た図である。第3図
において、マスク(36)にはトリミング信号写し込み穴
(42)が設けられ、トリミング信号写込用LED(38)か
ら発せられた光が穴(42)を通ってフィルムに到達す
る。こうすることによりフィルム面には、マスク(36)
によって遮光された撮影画面内に、トリミング信号が穴
(42)の形で写し込まれ、識別し易い信号が写し込まれ
る。
第4図は、第1図図示の切換レバー(1)を"WIDE"に合
わせた広角(短焦点)モード時のファインダー部とトリ
ミング信号写し込み部の状態を示す。この時はマスク
(36)は撮影レンズの撮影光路から退避しているのでフ
ィルムの遮光はなされないし、トリミング信号の写し込
みもなされない。
第5図は、第1図図示の切換レバー(1)を"TELE"に合
わせた望遠(長焦点)モードの場合の、撮影レンズの制
御機構を示す正面図である。第5図において、(47)は
撮影レンズの光軸方向位置を制御する玉枠で、反時計方
向に回転するとレンズが繰出される。(43)はレリーズ
マグネットで、該レリーズマグネット(43)に通電され
ると吸着片(45b)が吸着されて、係止レバー(45)が
回転軸(46)の回りに時計方向に回転させられ、係止レ
バー(45)の係止部(45a)と玉枠(47)に形成された
突起(47b)との係合が外れ、玉枠(47)はスプリング
(55)によって時計方向に回転させられる。そして、玉
枠(47)が合焦位置に対応する位置まで回転すると、玉
枠(47)の時計方向の回転を係止するためのストップマ
グネット(48)への通電が絶たれ、ストップマグネット
(48)によって吸着されていたアーマチャー(49)が固
着されたストップレバー(50)がスプリングによって時
計方向に回転させられて、その係止部(50a)が玉枠(4
7)に形成された多数の爪のいずれかに係止をかけて玉
枠(47)の回転を止める。ここで、(47b)は玉枠を最
近接距離に応じた位置に止める時に係止される爪であ
り、(47e)は玉枠(47)を最遠距離に応じた位置に止
める時に係止される爪である。中間の距離に応じた位置
で止める時には、爪(47d)と爪(47e)との中間の爪に
ストップレバー(50)が係止をかける。(54)はレンズ
を初期位置に復帰させるためのチャージ部材である。
(1a)は切換レバー(1)に植設されたピン、(52)は
そのピン(1a)によって反時計方向の回動を制御される
クローズアップレバーであり、第5図図示のクローズア
ップモード以外のモードのときにはピン(1a)によって
クローズアップレバー(52)は押圧されていないので、
クローズアップレバー(52)はスプリング(57)によっ
て付勢されてその腕部(52a)がストッパー(56b)に当
接する位置にある。
第6図は、第1図図示の切換レバー(1)を"CLOSE UP"
に合わせたクローズアップモードのときのレンズ制御機
構の状態を示す。第5図図示の状態から切換レバー
(1)を反時計方向に回動させて"CLOSE UP"位置に動か
すと、切換レバー(1)のピン(1a)がクローズアップ
レバー(52)を反時計方向に回転させる。すると、その
クローズアップレバー(52)の回動はストッパーピン
(56a)への当接によって止められるが、クローズアッ
プレバー(52)の腕部(52a)は弾性を持つため、切換
レバー(1)が"CLOSE UP"位置まで回動させられると、
やや曲げられた状態となる。
この状態では、クローズアップレバー(52)の腕部(52
b)が、玉枠(47)に植設された突起(47b)の運動領域
に侵入している。従って、レリーズマグネット(43)に
通電されて玉枠(47)の係止が外されると、玉枠(47)
は時計方向に回動しはじめるが、その回動はクローズア
ップレバー(52)の腕部(52a)に玉枠(47)の突起(4
7b)が当接して直ちに停止させられる。この時のレンズ
繰出量は、ストップレバー(50)が玉枠(47)の最近接
距離用の爪(47d)に係止をかけてレンズの繰り出しを
止めた時よりも大きく、通常の自動焦点調節可能領域よ
りも近い撮影距離での撮影が可能となる。
第6図において、クローズアップレバー(52)の腕部
(52b)が係止レバー(45)の先端を固定し、レンズの
チャージ完了状態のままで繰り込みを行うことなく撮影
を可能として、クローズアップ撮影とすることもでき
る。又は、レリーズマグネット(43)に通電せずにレン
ズのチャージ完了状態のままで撮影をしてクローズアッ
プ撮影とすることもできる。
第7図及び第8図は、クローズアップモード時のレンズ
繰出制御機構の変形例を示す正面図であり、第5図及び
第6図の実施例と同様に作用する部材については同符号
を付し、それらについての説明は省略する。この例で
は、玉枠(47)が時計方向に回動させられると、レンズ
が繰り出される。第7図は、切換レバー(1)が"TELE"
に合わせられており、クローズアップモード以外のモー
ドの状態を示す。第8図はクローズアップモードの状態
を示す。本変形例において、クローズアップモードのと
きには、切換レバー(1)の反時計回動によってスプリ
ングに抗して反時計回動させられたレンズ繰出しレバー
(58)によって、玉枠(47)に固着された腕(47f)に
植設されたピン(47g)が押され、玉枠(47)はチャー
ジ完了状態よりも更に時計方向に回動させられて係止さ
れている。このように構成しても、レンズ繰出量は通常
の自動焦点調節可能時よりも大きくなり、クローズアッ
プ撮影が可能となる。
第9図は表示用LCD(7)の表示状態を示す図である。
第9図において、(A)は切換レバー(1)が"CLOSE U
P"に合わせられてクローズアップ撮影を行うクローズア
ップモードが設定されている場合の表示態様を示し、
(B)は"TELE"に合わせられて望遠(長焦点)モードが
設定されている場合の表示態様を示し、(C)は"STAND
ARD"に合わせられて標準(中焦点)モードが設定されて
いる場合の表示態様を示し、これら3つのモードではト
リミングモードが設定されて撮影がなされ、トリミング
信号がフィルムに写し込まれる。そして、(D)は切換
レバー(1)が"WIDE"に合わせられて広角(短焦点)モ
ードが設定されている場合の表示態様を示し、このモー
ドが選択されたの場合のみトリミングモードは指定され
ない。
但し、本発明は上述のごとき焦点距離の切換とトリミン
グモードの指定との組合せに限定されるものではなく、
第10図のように〜の種々の組合せが考えられる。
第10図において、は短焦点モードのときの焦点距離は
f=28mmで、トリミングモード時には等価焦点距離56mm
として使用される。そして、長焦点側に切換えると焦点
距離56mmとなるが、通常撮影モードでは使用されず、ト
リミングモードで等価焦点距離110mmとして使用され
る。こうすることにより、長焦点側では、レンズがトリ
ミングでプリントされる範囲のみの結像性能を保証すれ
ば良くなり、レンズの設計・製造が容易となる。クロー
ズアップ撮影は長焦点側トリミングモードで、レンズを
通常の自動焦点調節可能領域の繰出し量よりも大きく繰
出し、近接撮影することによって像倍率を大きくしてい
る。ここで、この例ではクローズアップモード時の等価
焦点距離は長焦点トリミングモード時と変らないが、近
接撮影が可能になるため大きな像倍率が得られると言う
意味で、図中では破線で等価焦点距離が長くなる方へ延
長して示している。ここで、クローズアップモードの時
には、レンズを通常の自動焦点調節可能領域に止めて
も、強制的に絞りを小絞りとしフラッシュを発光させる
ことによって、通常の自動焦点調節可能距離よりも近い
距離での撮影を可能とする方法もある。この方法と繰出
量を増大させる方法の組合せも可能である。上述した本
実施例ではこのの組合せを採用している。
は短焦点側の焦点距離f=28mmで、トリミングモード
時には等価焦点距離40mmで使用する。長焦点側に切換る
と焦点距離f=56mmで、トリミングモード時には等価焦
点距離80mmで使用する。この場合はレンズの設計・製造
は困難となるが、トリミングによる拡大率がの場合よ
りも小さくなり、粒子が目立ちにくい利点が有る。
以下〜まで種々の組合せ例を示す。
ここで、短焦点側の焦点距離を28mmでなく、長くすれば
長焦点側の焦点距離や等価焦点距離を上記例よりも更に
大きくすることができる。
の例では短焦点トリミングモードの焦点距離と長焦点
ノートリミングモードの等価焦点距離とを一致させてい
る。これは、等価焦点距離40mmで撮影する場合に、短焦
点トリミングモードを選択するとFナンバーが小さくな
って高速シャッターでの撮影が可能となり、暗い場所や
小さなストロボでの撮影にも有利となるからである。ま
た、長焦点ノートリミングモードを選択すると粒子の細
かいプリントが得られ大伸しをする時に有利となる。
ファインダー像についても、被写体像自体は焦点距離の
切換に応じて倍率が変化させられるように公知の実像式
あるいは虚像式の変倍ファインダーを用いるとともに、
トリミングモードを指定するか否かによって大小2種の
フレームのいずれかが選択的に表示されるように構成す
れば良い。
このように構成すればフレームが小さい方であれば、短
焦点側でも長焦点側でもトリミングモードが設定されて
いることが簡単にわかる。このフレームの切換は、液晶
表示装置や機械的なフレームマスクの切換で行なうこと
ができる。
第11図(A)〜(D)は、カメラの裏蓋を開いて後方か
ら見たときに、トリミング信号の記録される位置の種々
の例を示す。上記実施例では第3図図示のように、カメ
ラを後方から見たときの撮影画面の右上のすみが遮光さ
れてトリミング信号が記録されるように構成されていた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、トリミン
グモードが指定されたときにプリントされない範囲内で
あれば、第11図(A)〜(D)のように撮影画面の上下
辺もしくは左右辺の中央部に、トリミング信号が記録さ
れるようにトリミング信号写込部を設けても良い。
第12図は、本実施例の自動焦点検出装置の受光部を示す
正面図である。本実施例の自動焦点検出装置は、カメラ
側から被写体に向けて赤外光を投射し、その反射光の像
が基線長方向に隣接する2つの受光素子に受光されるよ
うに配置するとともに、この2つの受光素子の出力比か
ら被写体までの距離を検出するように構成されている。
そして、この通常の自動焦点検出用の受光素子が、第12
図に示されている(62a)(62b)である。更に、本実施
例においては、クローズアップモードが設定されたとき
に、被写体までの距離がクローズアップ撮影に適正であ
るかどうかを確かめるための一対の受光素子(64a)(6
4b)が通常の受光素子(62a)(62b)の横に配置されて
いる。
すなわち、第12図において、受光素子基板(60)の上に
は(62a)(62b)と(64a)(64b)との2組の受光素子
対が作られている。そして、(62a)(62b)は公知の2
素子出力比較型の能動型焦点検出装置の受光素子であ
る。一方、クローズアップモードの時には、赤外光の反
射光の像が受光素子(62a)(62b)から外れて、受光素
子(64a)(64b)の領域に結像する。ここで、受光素子
(64a)(64b)の出力が互いに等しければ、その時の測
距対象である被写体がクローズアップ撮影に適した距離
に位置していることが確認される。
次に、本実施例の電気回路について、第13図を用いて説
明する。第13図において、(BA)は電源電池、(BT)は
その電源電池(BA)に接続されたトランジスタであり、
後述するマイクロコンピュータ(MC)の出力端子(PW
C)が"H"になるとトランジスタ(BT)が導通して、ライ
ン(+V)を介して後述するフィルム感度読み取り回路
(ISD)、D−A変換器(DA)、レリーズ回路(RLC)、
露出制御回路(AE)、オートフォーカス装置(AF)、フ
ラッシュマチックタイマー(FMT)、レリーズロック警
告素子(RLW)、充電完了表示素子(CHC)、及びクロー
ズアップ距離表示素子(DW)への給電が開始される。ま
た、後述するレリーズマグネット(RM)、シャッタ制御
用マグネット(AEM)及びレンズ停止用マグネット(AF
M)などへは電源電池(BA)から直接給電がなされる。
(BL)は切換レバー(1)に連動してコード板(CO)
(ST)(CL)(TE)上を摺動するブラシで、第13図の上
方から下方へブラシ(BL)を順に摺動させると、第14図
図示の波形が順に出力される。まず、ブラシ(BL)がコ
ード板(CO)のみに接触しコード板(ST)に接触する前
の段階では、切換レバー(1)は"WIDE"に合わせられて
おり、広角モードである。この状態では、コード板(S
T)(TE)(CL)の出力はすべて"H"であり、従って、後
述するパルス発生器(PG0)(PG1)(PG2)(PG3)の出
力はすべて"L"であるので、アンド回路(AN0)の出力
は"H"のままであり、マイクロコンピュータ[以下、マ
イコンと略す](MC)の割り込み端子(INT0)に割り込
み信号は入力されない。
そして、ブラシ(BL)がコード板(ST)に接触するとコ
ード板(ST)の出力が"L"になり、パルス発生器(PG0
から"H"のパルスが発生させられて、アンド回路(AN0
から"L"の割り込み信号が割り込み端子(INT0)に入力
され、モードが広角モードから標準モードにかえられた
ことがマイコン(MC)に伝達される。
更に、ブラシ(BL)が下方に移動させられると、コード
板(ST)に接触したままコード板(TE)にも接触し、こ
れによってコード板(TE)の出力が"L"に反転するとと
もに、パルス発生器(PG1)から"H"のパルスが出力され
て、"L"の割り込み信号がアンド回路(AN0)からマイコ
ン(MC)の割り込み端子(INT0)に入力され、モードが
標準モードから望遠モードにかえられたことが伝達され
る。
そして、更に、ブラシ(BL)が下方に移動させられる
と、コード板(ST)との接触が断たれるとともに、コー
ド板(TE)に接触したままコード板(CL)にも接触す
る。すると、コード板(CL)の出力が"L"に反転して、
パルス発生器(PG2)から"H"のパルスが出力され、これ
によってアンド回路(AN0)から"L"の割り込み信号が割
り込み端子(INT0)に入力されて、モードが望遠モード
からクローズアップモードにかえられたことが伝達され
る。
このようにして、アンド回路(AN0)からの"L"のパルス
は割り込み信号としてマイコン(MC)の割り込み端子
(INT0)に入力され、マイコン(MC)は各割り込み信号
ごとにモードの切換動作を行なう。なお、第14図におい
て、a,bの時点においては、それぞれコード板(TE)(C
L)の出力が"L"になっているので、パルス発生器(P
G0)(PG1)からパルスは出力されない。
次に、第13図図示のパルス発生器(PG0)(PG1)(P
G2)(PG3)の具体的な構成を第15図に示す。第15図に
おいて、一点鎖線内の回路が第13図のパルス発生器(PG
0)(PG1)に対応し、破線内の回路が第13図のパルス発
生器(PG2)(PG3)に対応している。すなわち、パルス
発生器(PG0)(PG1)は、それぞれコード板の出力が入
力される遅延回路(DL0)と、一方の入力端子にコード
板(ST)もしくは(CL)の出力が入力され、他方の入力
端子に遅延回路(DL0)の出力が入力されるイクスクル
ーシブ・オア回路(EO0)と、イクスクルーシブ・オア
回路(EO0)の出力が一方の入力端子に入力され、コー
ド板(TE)の出力が他方の入力端子に入力されるアンド
回路(AN1)とからなる。
また、第13図図示のパルス発生器(PG2)(PG3)は、第
14図の破線内の構成に対応しており、それぞれ入力信号
がそのまま一方の入力端子に入力されるとともに、その
入力信号が遅延回路(DL0)を介して他方の入力端子に
入力されるイクスクルーシブ・オア回路(EO0)からな
る。従って、各パルス発生器(PG0)(PG1)(PG2)(P
G3)とも、入力信号の"H"から"L"への反転及び"L"から"
H"への反転のいずれにおいても"H"のパルスを出力す
る。
第13図に戻って、(BCS)はカメラの裏蓋の開閉に応じ
て開閉される裏蓋スイッチで、裏蓋が開放されると裏蓋
スイッチ(BCS)は閉成され、裏蓋が閉成されると裏蓋
スイッチ(BCS)は開放される。(S1)はシャッタレリ
ーズボタン(9)の1段目の押圧によって閉成される測
光スイッチ、(S2)はシャッタレリーズボタン(9)の
2段目までの押圧により閉成されるレリーズスイッチで
ある。
(PWS)は機械的にフィルムの撮影枚数を計測している
不図示のフィルムカウンタに連動した予備送りスイッチ
で、裏蓋閉成時もしくは開放時(カウント値"S"の状
態)から3コマ巻上げた位置(カウンタ値"1")に達す
る直前まで閉成され、このスイッチが閉成されている間
は、フィルム装填時にそのフィルムを撮影可能な駒まで
3コマ送る予備送りが行なわれる。
(1FS)はフィルムの巻上げ完了状態で閉成され、フィ
ルム巻上げ中は開放される1駒スイッチである。(OL
S)はフィルム巻上げ中に、巻上げ系に過負荷がかかる
と(通常はフィルム最終駒の巻上げによるフィルムの突
っ張り)閉成され、フィルムの巻戻し動作が行なわれ始
めると開放される過負荷検知スイッチである。
(FIS)はフィルム検知スイッチであり、フィルムがカ
メラに装填されていると開放され、装填されていないと
閉成されるスイッチで、フィルム巻戻し中にこのスイッ
チ(FIS)が閉成されると巻戻し動作を停止するように
構成されている。(CS)はシャッタ開放動作が開始され
ると閉成されるカウントスイッチで、このスイッチ(C
S)の閉成でシャッタ制御用のカウント動作が後述する
露出制御回路(AE)でスタートさせられるとともに、フ
ラッシュ発光タイミング制御用タイマのカウント動作が
後述するフラッシュマチックタイマー回路(FMT)でス
タートさせられる。
更に、(LPS)は撮影レンズの光軸方向位置を示すため
のレンズ位置スイッチであり、第1図図示の可動鏡胴
(2)が突出位置にある望遠モード及びクローズアップ
モードの場合にはレンズ位置スイッチ(LPS)は閉成さ
れ、可動鏡胴(2)がカメラ本体から突出しない広角モ
ードおよび標準モードの場合にはレンズ位置スイッチ
(LPS)は開放されている。(FPS1)(FPS2)は、それ
ぞれ第2図の(17)(18)に対応するファインダ位置ス
イッチであり、その開閉状態と各撮影モード及びトリミ
ングモードの指定との関係を第1表にまとめておく。そ
して、広角状態WP、標準状態STP、望遠状態TEP及びクロ
ーズアップ状態CLPのいずれであるかは、各スイッチ(L
PS)(FPS1)(FPS2)のON−OFFによって識別される。
(DSP)は、マイコン(MC)からのデータを表示する液
晶表示装置であり、第1図図示の液晶表示装置(7)に
対応している。(RLW)(CHC)及び(DW)はそれぞれフ
ァインダ内において表示を行う表示素子であり、(RL
W)はレリーズロック状態を警告するレリーズロック警
告素子、(CHC)はフラッシュの充電完了状態を示す充
電完了表示素子、(DW)はクローズアップモードの場合
に被写体距離がクローズアップ撮影に適当であるか否か
を示すクローズアップ距離表示素子である。(FWM)
は、フィルムの巻き上げ及び巻き戻しを行うフィルム送
り用モータであり、その回転はモータ制御回路(MD0
によって制御される。モータ制御回路(MD0)は、マイ
コン(MC)の出力端子(WSTA)が"L"のときには巻上げ
動作を行い、出力端子(RWSTA)が"L"で巻戻し動作を行
うように、フィルム送り用モータ(FWM)を制御する。
(LDM)は撮影レンズの焦点距離を変換するために用い
られるレンズ駆動モータであり、マイコン(MC)の出力
端子(FSTA1)が"L"のときには高倍率方向、出力端子
(BSTA1)が"L"のときには低倍率方向に撮影レンズを移
動させる。(FDM)は、撮影レンズの焦点距離の変換に
応じてファインダの倍率を変換するために用いられるフ
ァインダ駆動モータであり、マイコン(MC)の出力端子
(FSTA2)が"L"のときには高倍率方向、出力端子(BSTA
2)が"L"のときには低倍率方向にファインダ倍率を切り
換える。
(FL)は第1図図示のフラッシュ(6)を制御するフラ
ッシュ回路であり、マイコン(MC)の出力端子(FLST
A)が"L"になるとフラッシュ発光用メインコンデンサの
充電のための昇圧動作が開始され、出力端子(DSTA)
が"L"になると充電状態の検出が行なわれる。そして、
フラッシュ回路(FL)の出力端子(CHS)からはメイン
コンデンサが充電完了状態になると"H"になり、充電完
了でないときは"L"の信号がマイコン(MC)に出力され
る。
(TRIP)はトリミングマーク写し込み回路であり、標準
モード("STANDARD")、望遠モード("TELE")、及びク
ローズアップモード("CLOSE UP")のいずれかのモード
が設定されている際にはトリミングモードとなっている
ので、このときは、マイコン(MC)の出力端子(TRM)
は"L"となりこの写し込み回路(TRIP)は動作可能状態
となる。そして、この状態でマイコン(MC)の出力端子
(IPS)から発せられるデータ写し込み信号が"L"になる
と、この立ち下がりで第16図に具体例を示すワンショッ
ト回路(OS)からパルスが出力され、この信号によって
トリミングマーク写し込み回路(TRIP)がトリミングマ
ークの写し込み動作を開始する。ここで、このワンショ
ット回路(OS)は、第16図図示のように、入力信号がそ
のまま一方の入力端子に入力されるとともに、他方の入
力端子にはその入力信号が遅延回路(DL1)を介して入
力されるアンド回路(AN2)からなる。そして、トリミ
ングマーク写し込み回路(TRIP)には、フィルム感度読
み取り回路(ISD)から発せられるフィルム感度に対応
したデータをD−A変換器(DA)でアナログ量に変換し
たアナログ信号が入力されており、読み取られたフィル
ム感度に対応した時間だけ写し込み動作を行なう。
ここで、フィルム感度読み取り回路(ISD)からのフィ
ルム感度のデータは、ディジタル信号のままマイコン
(MC)及び後述するフラッシュマチックタイマー(FM
T)にも入力される。
(DAIP)は、カメラ裏蓋に設けられたデータ写し込み装
置であり、フィルム裏面から所定のデータを写し込むよ
うに構成されている。このデータ写し込み装置(DAIP)
には、マイコン(MC)からコネクタ(CON)を介して写
し込み信号(IPS)が入力されている。そして、この写
し込み信号(IPS)は露出制御動作の開始とともに"L"と
なって、フィルム感度読み取り回路(ISD)からのフィ
ルム感度に対応した時間の経過後に"H"となり、データ
写し込み装置(DAIP)は写し込み信号(IPS)が"L"の間
だけ写し込み動作を行なう。このデータ写し込み装置
(DAIP)には、カレンダー用の時計回路、写し込み用及
びモニター用の液晶表示部、写し込み用光源、及びこれ
らの電源電池等を有している。
(RLC)はレリーズ回路であり、マイコン(MC)の出力
端子(EXSTA)が"L"になると、第5図のマグネット(4
3)に対応するシャッタレリーズ用のマグネット(RM)
を励磁させて、レンズの係止をはずしてレンズの移動を
開始させる。
(AE)は露出制御回路であり、マイコン(MC)の出力端
子(EXSTA)が"L"になると、シャッタ制御用マグネット
(AEM)が励磁されてシャッタ閉成動作に係止がかけら
れる。ここで、本実施例では、レリーズマグネット(R
M)の動作でレンズの移動が開始させられ、これととも
に不図示の前走板も移動を開始する。ここで、レンズの
移動は測距結果に応じた位置で停止されるが、前走板は
走行を続けてその最終位置でシャッタ開放部材の係止を
はずす。そして、シャッタ開放動作が開始させられると
ともにカウントスイッチ(CS)が閉成される。そして、
前述したトランジスタ(BT)が導通すると、露出制御回
路(AE)にライン(+V)からの給電が開始させられて
測光動作が開始させられる。この測光値BvとD−A変換
器(DA)からのフィルム感度値Svとが加算されて露出値
Evが出力される。ライン(+V)からの給電が開始させ
られてから測光装置の安定に要する時間を経過した後に
マイコン(MC)の出力端子(AEL)が"L"になると、露出
制御回路(AE)はそのときの露出値EvをA−D変換して
ラッチする(これをAEロックという)。
一方、露出制御回路(AE)には、シャッタの走行に連動
してパルスを出力するエンコーダが設けられており、こ
のパルスをカウントスイッチ(CS)の閉成によって能動
状態となる不図示のカウンタがカウントし、そのときの
シャッタ開口と時間できまる露出値Evが出力される。そ
してAEロックされた露出値とカウント値とが一致する
と、シャッタ制御用マグネット(AEM)が消磁されてシ
ャッタが閉成される。ところで、本実施例では、レンズ
の焦点距離を倍にすると、同じシャッタ開口であっても
絞り値は2段だけ小絞りとなる。そして、シャッタ速度
はカメラ振れを防止するために1/30に制限され、最高速
はシャッタの構成から1/500に制限されている。従っ
て、第17図図示のプログラム線図に示すように、広角モ
ード("WIDE")もしくは標準モード("STANDARD")のと
きと、望遠モード("TELE")のときとでは連動範囲が異
なる。そこで、広角もしくは標準(短焦点)モードのと
きにはAEロックした露出値Evが"8"よりも小さいとき、
望遠(長焦点)モードのときには露出値Evが"10"よりも
小さいときに、低速限界を示すため、露出制御回路(A
E)の出力端子(LTS)を"L"とする。すなわち、マイコ
ン(MC)の出力端子(TEM)が"H"の広角モード、標準モ
ードもしくはクローズアップモードのときには、AEロッ
クされた露出値Evと"Ev=8"に対応したデータとを比較
し、出力端子(TEM)が"L"の望遠モードのときはAEロッ
クされた露出値Evと"Ev=10"に対応したデータとを比較
し、AEロックした露出値Evが比較された所定値"Ev=8"
又は"Ev=10"より小さいときは露出制御回路(AE)の出
力端子(LTS)が"L"となる。そこで、マイコン(MC)
は、入力端子(LTS)が"L"であれば、自然光撮影モード
からフラッシュ光撮影モードに切換える。なおクローズ
アップモードの際はこの信号(LTS)は使用しない。
次にシャッタ制御について説明する。まずシャッタは第
18図のような波形で開閉される。マイコン(MC)の出力
端子(TEM)が"H"のときには、シャッタ開放前にカウン
タには"Ev=16"に相当するデータがプリセットされ、出
力端子(TEM)が"L"のときには"Ev=18"に相当するデー
タがプリセットされる。そして、シャッタ開放動作が開
始され、カウントスイッチ(CS)が閉成されるとカウン
タのカウント動作が可能となるとともに、シャッタ制御
用マグネット(AEM)を消磁する駆動回路の動作も可能
となる。そして、AEロックされた露出値Evと、シャッタ
に連動してエンコーダから出力されるパルスに基づいて
カウンタのプリセット値からダウンカウントされていく
データとを比較して、カウンタのデータとAEロックされ
た露出値Evとが一致するか或いはカウンタのデータが小
さいことが判別されると、シャッタ制御用マグネット
(AEM)が消磁されてシャッタ閉成動作が開始させられ
る。
ここで、AEロックされた露出値Evが"8"又は"10"よりも
小さいときは、AEロックされたデータを"Ev=8"又は"Ev
=10"にプリセットし直す。これによって、第18図、及
び第17図のプログラム線図に示したように絞りF2.8,シ
ャッタ速度1/30又は絞りF5.6,シャッタ速度1/30に制限
されてフラッシュ撮影が行なわれる。
また、AEロックされた露出値Evが"16"又は"18"以上のと
きはシャッタ開放動作が開始させられてカウントスイッ
チ(CS)が閉成されると直ちにシャッタ制御用マグネッ
ト(AEM)が消磁されて、シャッタ閉成動作に移行す
る。しかし、シャッタ制御用マグネット(AEM)の応答
遅れや機械部分の遅れ等で、シャッタは第18図の絞りF1
1,シャッタ速度1/500又は絞りF22,シャッタ速度1/500で
示した波形で開閉動作が行なわれる。従って、"Ev=16"
又は"Ev=18"以上のときはシャッタ速度に1/500の制限
を受けることになる。またシャッタ制御用マグネット
(AEM)を消磁すると、一定時間巾の"L"のパルスが露出
制御回路(AE)の出力端子(AEC)から出力され、この
信号はマイコン(MC)と後述するフラッシュマチックタ
イマー(FMT)とに送られる。
(AF)はオートフォーカス装置であり、トランジスタ
(BT)が導通してライン(+V)からの給電が開始させ
られると、赤外発光ダイオードが被写体に向けてパルス
光を発射し、被写体で反射されたパルス光が第12図の受
光素子(62a)(62b)の間のどこかで受光される。そし
てこの両受光素子(62a)(62b)の出力のうちのパルス
光受光量の比に対応した信号(これが被写体距離を示
す。)がパルス発光のタイミングに応じてサンプルホー
ルドされ、サンプルホールドされた信号はA−D変換さ
れてラッチされる(これをAFロックという)。AFロック
された被写体距離に応じたデータは、データライン(DI
SD)を通じてフラッシュマチックタイマー(FMT)に送
られる。
また、クローズアップモードの際には、マイコン(MC)
の出力端子(CLM)が"L"となって、パルス光が第12図の
受光素子(64a)(64b)の間にて受光されているかどう
かを判別する。すなわち、オートフォーカス装置(AF)
は、パルス発光時の両受光素子(64a)(64b)の出力の
うちのパルス光成分の比が所定範囲内(クローズアップ
モードでレンズ設計している距離の許容範囲内)がどう
か判別し、所定範囲にないときは出力端子(DCH)を"L"
とする。マイコン(MC)は入力端子(DCH)が"H"なら、
クローズアップ距離表示素子(DW)によって距離OKの表
示を行ない、入力端子(DCH)が"L"のときはOK表示は行
なわず被写体距離がクローズアップモードに適さない距
離であることを使用者に自覚させる。このクローズアッ
プモードか否かを示すマイコン(MC)の出力端子(CL
M)は、オートフォーカス装置(AF)のみならず、露出
制御回路(AE)及び後述するフラッシュマチックタイマ
ー(FMT)にも接続されている。
マイコン(MC)の出力端子(EXSTA)が"L"になると、レ
リーズ回路(RLC)が第5図のマグネット(43)に対応
するレリーズ用マグネット(RM)を励磁して撮影レンズ
の移動を開始させ、レンズの移動に伴なって不図示のエ
ンコーダからパルスが出力されるけれども、これと同時
にマイコン(MC)の出力端子(EXSTA)が"L"になること
で第5図のマグネット(48)に対応するレンズ停止用マ
グネット(AFM)も励磁される。そして、オートフオー
カス装置(AF)は、AFロックされたデータとエンコーダ
からのパルスのカウントデータとが一致したときに、レ
ンズ停止用マグネット(AFM)を消磁してレンズの移動
を停止させる。ここで、クローズアップモード(マイコ
ン(MC)の出力端子(CLM)が"L")のときは、出力端子
(EXSTA)が"L"になってもレンズ停止用マグネット(AF
M)は消磁されたままである。
(FMT)はフラッシュマチックタイマーであり、フィル
ム感度読み取り回路(ISD)からのフィルム感度のデー
タとオートフオーカス装置(AF)からの被写体距離のデ
ータ(DISD)とに基づいてフラッシュの発光量に対応し
た時間データをデコードしてフラッシュ回路(FL)に出
力し、カウントスイッチ(CS)が閉成されるとデコード
された時間のカウントを開始し、デコードした時間だけ
カウントすると出力端子(TRG)から"L"のパルスを出力
してフラッシュの発光信号をフラッシュ回路(FL)に送
りフラッシュ(6)を発光させる。これによって、フィ
ルム感度。被写体距離、及びフラッシュ発光量から決ま
る適正露光となる絞り値にシャッタ開口が達した時点で
フラッシュ(6)が発光させられることになる。但し、
このフラッシュマチックタイマー(FMT)の作動はマイ
コン(MC)の出力端子(FLEN)によって制御され、出力
端子(FLEN)が"L"のときにフラッシュマチックタイマ
ー(FMT)は作動させられる。
ここで、望遠モード("TELE")の場合と、広角モー
ド("WIDE")もしくは標準モード("STANDARD")の場合
とでは、第17図に示したように同じシャッタ開口(時
間)でも絞り値が2段だけ異なる。従って、マイコン
(MC)の出力端子(TEM)が"L"の望遠モードのときに
は、該出力端子(TEM)が"H"の広角モードもしくは標準
モードときよりも、同じフィルム感度及び被写体距離で
も、2段分遅れた時間に(よりシャッタ開口が開いたと
きに)発光信号が出力されるように、フラッシュマチッ
クタイマー(FMT)はデコードする。従って、マイコン
(MC)の出力端子(TEM)はフラッシュマチックタイマ
ー(FMT)にも接続されており、望遠モードか否かがフ
ラッシュマチックタイマー(FMT)にも伝達される。
また、適正となる絞り値がF2.8又はF5.6よりも小さいと
き(遠距離)にはシャッタ速度は1/30に制限されている
ので、フラッシュマチックタイマー(FMT)がデコード
したデータのカウント終了前にシャッタ制御用マグネッ
ト(AEM)が消磁させられて、露出制御回路(AE)の出
力端子(AEC)から"L"のパルスが入力される。このよう
にタイマーのカウント終了前に露出制御回路(AE)の出
力端子(AEC)から"L"のパルスが入力されたときには、
フラッシュマチックタイマー(FMT)はこのパルスを出
力端子(TRG)から出力して、フラッシュの発光を行な
わせる。
また、クローズアップモードでマイコン(MC)の出力端
子(CLM)が"L"のときは、フラッシュマチックタイマー
(FMT)は、フィルム感度データにだけ応じてレンズが
設計されている距離と発光量で適正となる、予め定めら
れたタイマー用データをデコードする。そして、タイマ
ーのカウントが終了すると出力端子(TRG)にパルスを
出力してフラッシュを発光させる。また、クローズアッ
プモードのときには露出制御回路(AE)のシャッタ制御
用の動作は行なわれず、シャッタ制御用マグネット(AE
M)は励磁されたままになっている。そして、露出制御
回路(AE)は、フラッシュマチックタイマー(FMT)の
出力端子(TRG)から"L"のパルスが入力されると、シャ
ッタ制御用マグネット(AEM)を消磁してシャッタを閉
成する。すなわち、クローズアップモードのときは、レ
ンズ設計によって予め定められた撮影距離(固定)でフ
ラッシュマチックの露出制御のみになり、自然光撮影は
行なわれない。
次に、第19図以下のフローチャートを用いて本実施例の
動作について詳細に説明する。第19図は、まず、第1図
図示の切換レバー(1)による撮影モードの切り換え動
作を示すフローである。
撮影モードの切り換えは、第13図のマイコン(MC)の割
り込み端子(INT0)に"L"のパルスの割り込み信号が入
力されることによって開始される。すなわち、切換レバ
ー(1)に連動している摺動ブラシ(BL)が摺動するコ
ード板(ST)(TE)(CL)の出力が変化すると、それに
よってパルス発生器(PG0)(PG1)(PG2)(PG3)のい
ずれかから"H"のパルスが出力され、アンド回路(AN0
から"L"のパルスが出力されて割り込み端子(INT0)へ
の割り込み信号が入力される。すると、まず、第19図の
ステップ#0で(以下ステップを略す)、マイコン(M
C)の出力端子(FLSTA)(FSTA1)(BSTA1)(FSTA2
(BSTA2)をすべて"H"にする。これは、フラッシュ撮影
用の昇圧動作中、撮影レンズ切り換え動作中、及びファ
インダ切り換え動作中にこの割り込みがかかったときに
は、これらの動作を停止させるためである。
そして、#1で撮影モードの切り換え動作中も割り込み
端子(INT0)からの割り込みを許可して#2に進む。#
2では、コード板(CL)の出力信号を判別して、クロー
ズアップモードか否かを判定する。クローズアップモー
ドの場合にはコード板(CL)の出力信号が"L"であるか
ら#10に進み、マイコン(MC)の出力端子(FSTA2)を"
L"にしてファインダをクローズアップモードに応じた高
倍率状態に変換し、#11で第1表のクローズアップ状態
CLPが達成されるのを待ち、達成されると#12でマイコ
ン(MC)の出力端子(FSTA2)を"H"にしてファインダの
切り換え動作を解除し、#13でマイコン(MC)の出力端
子(CLM)を"L"にしてクローズアップモードであること
をオートフォーカス装置(AF)に伝達し、#14で出力端
子(TEM)を"H"にして望遠モードを示す信号を解除し、
#15で液晶表示装置(DSP)によりクローズアップモー
ドの表示を行う。そして、#16でフラッシュ撮影を行う
ためにフラッシュフラグ(FLF)を"1"にセットして#66
に進む。ここで、クローズアップモードに変換される場
合は、常に撮影レンズが高倍率状態にある望遠モードか
ら変換されるので、撮影レンズの切り換え動作を行う必
要はない。
#2でコード板(CL)の出力信号が"L"でなければ#3
に進んで、コード板(TE)の出力信号が"L"であるか否
かから望遠モードか否かを判別する。望遠モードであれ
ばコード板(TE)の出力信号は"L"であるから#20に進
んでクローズアップ状態CLPか否かを判別し、クローズ
アップ状態であればクローズアップモードから望遠モー
ドに変換された場合であるから、#21で出力端子(BSTA
2)を"L"にしてファインダを望遠モードに応じた低倍率
状態に変換し、#22で望遠状態TEPが達成されるのを待
つ。そして、望遠状態TEPが達成されると、#23に進ん
で出力端子(BSTA2)を"H"にしてファインダの切り換え
動作を解除し、#24でクローズアップモードを示す出力
端子(CLM)を"H"にしてクローズアップモードを解除
し、#31でフラッシュフラグ(FLF)を"0"にリセット
し、#32で望遠モードを示す出力端子(TEM)を"L"とし
て望遠モードを伝達し、#33で液晶表示装置(DSP)に
より望遠モードの表示を行って#66に進む。このように
クローズアップモードから望遠モードに変換される場合
も、撮影レンズはクローズアップモードにおいて既に高
倍率状態にあるのでその切り換え動作を行う必要はな
い。
#20でクローズアップ状態CLPでなければ、標準モード
から望遠モードに変換された場合であり、#25に進んで
マイコン(MC)の出力端子(FSTA2)を"L"にしてファイ
ンダを標準モードの低倍率状態から望遠モードの高倍率
状態に変換し、#26で望遠状態TEPが達成されるのを待
つ。#26で望遠状態TEPが達成されると、#27に進んで
出力端子(FSTA2)を"H"にしてファインダの切り換え動
作を解除し、#28で出力端子(FSTA1)を"L"にして撮影
レンズを標準モードの低倍率状態から望遠モードに応じ
た高倍率状態に変換し、#29でレンズ位置スイッチ(LP
S)が閉成されるのを待ち、閉成されると#30で出力端
子(FSTA1)を"H"にしてレンズの切り換え動作を解除し
てから#32に進む。
#3でコード板(TE)の出力信号が"L"でなければ望遠
モードではないので#4にすすみ、コード板(ST)の出
力信号から標準モードか否かを判別する。標準モードで
あればコード板(ST)の出力信号は"L"であるから#40
に進み、望遠状態TEPになっているか否かを判別する。
望遠状態になっていれば#41に進んで、マイコン(MC)
の出力端子(BSTA2)を"L"にしてファインダを望遠モー
ドの高倍率状態から標準モードの低倍率状態に変換し、
#42で標準状態STPが達成されるのを待つ。そして、標
準状態STPが達成されると、#43で出力端子(BSTA2
を"H"に戻してファインダの切り換え動作を解除し、#4
4では出力端子(BSTA1)を"L"にして撮影レンズを低倍
率状態に変換し、#45でレンズ位置スイッチ(LPS)が
開放されるのを待つ。このレンズ位置スイッチ(LPS)
が開放されると、#46で出力端子(BSTA1)を"H"にして
レンズの切り換え動作を解除し、#47で望遠モードを示
す出力端子(TEM)を"H"にして解除し、#53で液晶表示
装置(DSP)により標準モードの表示をおこなって#66
に進む。
#40で望遠状態でなければ広角モードから表示モードに
変換された場合であるから、#48に進んで出力端子(FS
TA2)を"L"にしてファインダを広角モードの低倍率状態
から標準モードに応じた高倍率状態に変換し、#49で標
準状態STPが達成されるのを待つ。そして、標準状態STP
が達成されると、#50で出力端子(FSTA2)を"H"にして
ファインダの切り換え動作を解除し、#51でマイコン
(MC)の出力端子(TRM)を"L"にしてトリミングマーク
を写し込み可能とし、#52で液晶表示装置(DSP)によ
りトリミングモードが設定されたことを表示して#53に
進む。
#4でコード板(ST)の出力信号が"L"でなければ、標
準モードから広角モードに変換された場合であるから、
#60に進んでマイコン(MC)の出力端子(BSTA2)を"L"
にしてファインダを標準モードの高倍率状態から広角モ
ードの低倍率状態に変換し、#61で広角状態WPが達成さ
れるのを待つ。そして、広角状態WPが達成されると、#
62に進んで出力端子(BSTA2)を"H"にしてファインダの
切り換え動作を解除し、#63で出力端子(TRM)を"H"に
してトリミングマークの写し込みを解除し、#64で液晶
表示装置(DSP)によるトリミングモードの表示を解除
するとともに#65で広角モードを示す表示を行って#66
に進む。
#66では、第13図図示のパルス発生器(PG3)の出力が
インバータ(IN0)を介して入力される割り込み端子(I
NT1)に割り込み信号が入力されているか否かを判別す
る。すなわち、この割り込みはカメラの裏蓋の開閉に連
動して開閉される裏蓋スイッチ(BCS)の開放及び閉成
の両方によって開始される。そして、#0から#66まで
の間に裏蓋が操作されて#66で割り込み端子(INT1)か
らの割り込みがあれば第20図図示の裏蓋ルーチンに進
み、なければ第22図図示のSTOPルーチンに進む。
第20図は裏蓋が操作されたときの動作を示す裏蓋ルーチ
ンのフローチャートである。第20図において、裏蓋が操
作されてマイコン(MC)の割り込み端子(INT1)に割り
込み信号が入力されていると、#70でマイコン(MC)の
出力端子(FLSTA)(DSTA)をともに"H"にしてフラッシ
ュ回路(FL)の昇圧動作及び充電完了検出動作をともに
停止させる。そして、#71では裏蓋スイッチ(BCS)が
閉成されているか否かを判別し、裏蓋スイッチ(BCS)
が閉成されていれば裏蓋は開放されているので、#72に
進んで出力端子(WSTA)を"L"にして第13図図示のフィ
ルム送り用モータ(FWM)をフィルム巻き上げ方向に駆
動させる。そして、#73ではこのフィルム巻き上げを行
いつつ第13図図示の予備送りスイッチ(PWS)が開放さ
れるのを待ち、この予備送りスイッチ(PWS)が開放さ
れると、次に#74で1コマスイッチ(1FS)が閉成され
るのを待ち、1コマスイッチ(1FS)が閉成されると、
#75でマイコン(MC)は出力端子(WSTA)を"H"にして
巻き上げ動作を停止させる。この#72から#75の動作に
よってフィルムは装填から3コマだけ予備送りされる。
#71で裏蓋スイッチ(BCS)が閉成されていれば、裏蓋
は開放されている状態であるから、#80に進んで1コマ
スイッチ(1FS)が閉成されているか否かを判別する。
ここで、この1コマスイッチ(1FS)はフィルムの巻き
上げ完了状態で閉成されるものであるので、#80で1コ
マスイッチ(1FS)が閉成されていない場合は、フィル
ムの突張りなどによって巻き上げが完了していないので
あるから、#81でマイコン(MC)の出力端子(WSTA)
を"L"にしてフィルム送り用モータ(FWM)をフィルム巻
き上げ方向に駆動し、#82で1コマスイッチ(1FS)の
閉成が検知されると、#83で出力端子(WSTA)を"H"に
してフィルム巻き上げ動作を停止させる。従って、フィ
ルムの突張りによってその巻き上げが完了していなくと
も、裏蓋を開放したときに残されているフィルムは巻き
上げられる。
そして、#75もしくは#83からは#84に進んで、#70か
ら#84までの間に第1図図示の切換レバー(1)が操作
されて、割り込み端子(INT0)に割り込み信号が入力さ
れていないか否かを判別し、割り込み端子(INT0)に割
り込み信号が入力されていれば第19図図示のモード切換
ルーチンに進み、入力されていなければ第22図図示のST
OPルーチンに進む。
次に、第21図及び第22図図示のフローについて説明す
る。これらのフローチャートは、本実施例による露光・
巻き上げ及び巻き戻しルーチンの動作を示す。このルー
チンは、第13図図示の測光スイッチ(S1)の閉成により
マイコン(MC)の割り込み端子(INT2)に入力される割
り込み信号によって開始される。ここで、この測光スイ
ッチ(S1)は第1図図示のシャッタレリーズボタン
(9)の1段目の押圧によって閉成される。
まず、この割り込み信号が入力されると、#90でマイコ
ン(MC)の出力端子(FLSTA)(DSTA)をともに"H"にし
てフラッシュ回路(FL)の昇圧動作及び充電完了検出動
作を停止させる。次に、マイコン(MC)は#91で出力端
子(PWC)を"H"にしてトランジスタ(BT)を導通させ、
ライン(+V)を介して第13図のフィルム感度読み取り
回路(ISD)、D−A変換器(DA)、レリーズ回路(RL
C)、露出制御回路(AE)、オートフォーカス装置(A
F)、フラッシュマチックタイマー(FMT)、レリーズロ
ック警告素子(RLW)、充電完了表示素子(CHC)及びク
ローズアップ距離表示素子(DW)への給電が開始され
る。
そして、#92で露出制御回路(AE)に含まれている測光
回路の安定に要する一定時間だけ時間待ちをした後に、
#93でマイコン(MC)はその出力端子(AEL)を"L"にし
てそのときの測光値をAEロックする。そして、#94では
クローズアップモードか否かを判別する。クローズアッ
プモードであれば#95に進んで、オートフォーカス装置
(AF)から入力される入力端子(DCH)の信号を判別し
て被写体がクローズアップ撮影に適した距離にあるか否
かを判定する。ここで、被写体がクローズアップ撮影に
適した距離にあれば入力端子(DCH)は"L"ではないの
で、#96に進んでマイコン(MC)はクローズアップ距離
表示素子(DW)による表示を行う。#95でマイコン(M
C)の入力端子(DCH)が"L"であれば、被写体はクロー
ズアップ撮影に適した距離にないので、クローズアップ
距離表示素子(DW)による表示は行わない。
ここで、第5図から第8図までに示されている撮影レン
ズ制御機構では、クローズアップモードが選択されてい
るときに、撮影レンズが自動焦点調節装置によって定め
られる最近接撮影距離よりも近い距離での撮影が行なわ
れるように調節されるが、クローズアップモード選択時
には自動焦点調節装置による最近接撮影距離による撮影
が行なわれるうに構成しても良い。この場合には、クロ
ーズアップモード選択時にその操作部材と連動して玉枠
の位置を決定している部材を省略して、レンズストップ
マグネットへの通電を強制的に停止させておくか、自動
焦点調節装置が常に最近接撮影距離に応じた位置にレン
ズを係止するに擬似的な測距信号を出すようにしても良
い。この場合には、クローズアップ撮影距離は少し遠く
なるが、部品点数を減少させることができる。
#94でクローズアップモードでない場合は#97に進み、
マイコン(MC)は露出制御回路(AE)から入力される入
力端子(LTS)の信号が"L"か否かを判別して、シャッタ
速度が低速限界か否かを判定する。シャッタ速度が低速
限界でなければ、#98に進んでフラッシュ撮影を行うと
きに"1"にセットされるフラッシュフラグ(FLF)を"0"
にリセットし、低速限界であれば入力端子(LTS)は"L"
であるから、フラッシュ撮影を行うために#100に進
む。
すなわち、クローズアップモードの場合及びクローズア
ップモード以外のモードでシャッタ速度が低速限界であ
る場合は、フラッシュ撮影がなされる。#100ではフラ
ッシュ撮影のためにフラッシュフラグ(FLF)が"1"にセ
ットされ、#101ではマイコン(MC)の出力端子(DST
A)を"L"にしてフラッシュ回路(FL)のフラッシュ撮影
用メインコンデンサの充電完了状態の検出が開始され
る。そして、#102でマイコン(MC)はその入力端子(C
HS)の信号を判別して充電完了状態か否かを判定する。
#102で入力端子(CHS)が"H"であればメインコンデン
サの充電が完了しているので、#103に進んで充電完了
表示素子(CHC)による充電完了表示がなされる。この
あと#104では出力端子(DSTA)を"H"にリセットして充
電完了検出動作を解除する。
#102で入力端子(CHS)が"H"でなければ、フラッシュ
回路(FL)のメインコンデンサの充電が完了していない
場合であるから、#105に進んで出力端子(DSTA)を"H"
にして充電完了検出動作を解除し、#106でレリーズロ
ック警告素子(RLW)による警告を行い、#107で測光ス
イッチ(S1)が開放されるのを待つ。そして、#107で
測光スイッチ(S1)が開放されれば第22図図示のSTOPル
ーチンに進む。
一方。#104からは#110に進み、#110及び#111では、
測光スイッチ(S1)が閉成されている状態でレリーズス
イッチ(S2)が閉成されるのを待つ。ここで、フラッシ
ュ撮影を行わない場合は#98から#110に進んでくる。
そして、レリーズスイッチ(S2)が閉成されると#112
に進んで充電完了表示素子(CHC)による表示を消し、
#113でフラッシュフラグ(FLF)が"1"か否かを判別し
てフラッシュ撮影を行うか否かを判定する。ここで、フ
ラッシュ撮影を行う場合にはフラッシュフラグ(FLF)
は"1"であるから、#114に進んでマイコン(MC)はその
出力端子(FLEN)を"L"にしてフラッシュマチックタイ
マー(FMT)にフラッシュ撮影を許可する。フラッシュ
撮影を行なわない場合はフラッシュフラグ(FLF)は"1"
ではないので、#113から#115に進んでマイコン(MC)
はその出力端子(FLEN)を"H"にしてフラッシュ撮影を
禁止する。
そして、#116に進み出力端子(EXSTA)を"L"にしてレ
リーズ回路(RLC)、露出制御回路(AE)およびオート
フォーカス装置(AF)による撮影動作を開始させ、#11
7でフィルム感度読み取り回路(ISD)によって読み取ら
れたフィルム感度値Svに対応したデータをマイコン(M
C)に内蔵されたデータ写し込み時間制御用タイマに設
定し、#118でそのタイマをスタートさせて、第22図の
#119に進む。
第22図の#119では、マイコン(MC)の出力端子(IPS)
を"L"にして裏蓋に配置されたデータ写し込み装置(DAI
P)によるデータの写し込み、及びトリミングモードが
指定されている場合はトリミングマーク写し込み回路
(TRIP)によるトリミングマークの写し込みが開始され
る。そして、#120では第21図の#117でセットされたタ
イマがカウントを終了するのを待ち、このカウントが終
了すると#121に進んで出力端子(IPS)を"H"にして写
し込みを終了させる。
次にマイコン(MC)は、#122で、シャッタ閉じ動作の
開始に応じて"L"になる、露出制御回路(AE)の出力端
子(AEC)が"L"になるのを待ち、この出力端子(AEC)
が"L"になれば、#123でシャッタの閉じに必要な一定時
間だけ時間待ちをして#124に進む。#124ではマイコン
(MC)の出力端子(PWC)を"L"にしてトランジスタ(B
T)を不導通にし、ライン(+V)からの給電を停止さ
せる。
更に、#125では出力端子(AEL)を"H"にリセットしてA
Eロックを解除し、#126では出力端子(EXSTA)を"H"に
リセットしてレリーズ用マグネット(RM)を消磁し、#
127で出力端子(WSTA)を"L"にしてフィルム送り用モー
タ(FWM)をフィルム巻き上げ方向に駆動してフィルム
巻き上げを行う。そして、#128で1コマスイッチ(1F
S)が閉成状態から開放されるのに必要な一定時間だけ
時間待ちをした後に、#129に進んで1コマスイッチ(1
FS)が閉成されたか否かを判別する。ここで、これと平
行してマイコン(MC)は#130で過負荷検知スイッチ(O
LS)が閉成されるか否かも判別している。
そして、1コマスイッチ(1FS)の閉成が検出される
と、フィルムの1コマ巻き上げが正常に完了したのであ
るから、#131で出力端子(WSTA)を"H"にリセットして
フィルム巻き上げ動作を解除し、#132に進んで測光ス
イッチ(S1)が開放されるのを待ち、開放されると#13
3で割り込み端子(INT0)に割り込み信号が入力されて
いるか否かを判別する。ここで、割り込み端子(INT0
に割り込み信号が入力されていれば第19図のモード切り
換えルーチンに進み、割り込み信号が入力されていなけ
れば#134に進んで割り込み端子(INT1)に割り込み信
号が入力されているか否かを判別する。#134で割り込
み端子(INT1)に割り込み信号が入力されていれば第21
図の裏蓋ルーチンに進み、入力されていなければ#150
からのSTOPルーチンに進む。
#130で過負荷検知スイッチ(OLS)が閉成されているこ
とが判別されると、これはフィルムが突張っている状態
であるので、#140に進んで測光スイッチ(S1)が開放
されるのを待ち、開放されると#141でマイコン(MC)
は出力端子(RWSTA)を"L"にしてフィルム送り用モータ
(FWM)をフィルム巻き戻し方向に駆動する。そして、
#142ではフィルム検知スイッチ(FIS)が閉成されるの
を待ち、フィルムの巻き戻しが完了するとこのフィルム
検知スイッチ(FIS)は閉成されるので、#143に進んで
出力端子(RWSTA)を"H"にリセットしてフィルム巻き戻
し動作を終了させる。
次に、#144では、割り込み端子(INT0)から割り込み
信号が入力されているか否かを判別し、割り込み信号が
入力されていれば第19図のモード切り換えルーチンに進
む。割り込み端子(INT0)から割り込み信号が入力され
ていなければ#145に進んで、割り込み端子(INT1)か
ら割り込み信号が入力されているか否かを判別し、割り
込み信号が入力されていれば第20図の裏蓋ルーチンに進
む。#145で割り込み信号が入力されていなければ#150
のSTOPルーチンに進む。
最後に#150からのSTOPルーチンについて説明する。ま
ず、このSTOPルーチンでは、#150でマイコン(MC)の
出力端子(PWC)を"L"にしてトランジスタ(BT)を不導
通にし、ライン(+V)からの給電を停止させる。そし
て、#151ではレリーズロック警告素子(RLW)、充電完
了表示素子(CHC)およびクローズアップ距離表示素子
(DW)の表示を消し、#152でマイコン(MC)の出力端
子(AEL)を"H"にして露出制御回路(AE)によるAEロッ
クを解除する。更に、#153では、各割り込み端子(INT
0)(INT1)(INT2)からの割り込み信号による割り込
みを許可し、#154ではフラッシュ撮影がなされる場合
に"1"にセットされるフラッシュフラグ(FLF)が"1"に
セットされているか否かを判別する。
ここで、フラッシュフラグ(FLF)がセットされていな
ければ動作を終了するが、フラッシュフラグ(FLF)が
セットされていれば、#155に進んでマイコン(MC)の
出力端子(FLSTA)を"L"にしてフラッシュ回路(FL)の
メインコンデンサの充電のための昇圧を開始し、#156
でその出力端子(DSTA)を"L"にしてその充電完了を検
出する。そして、#157でフラッシュ回路(FL)の出力
端子(CHS)が"L"になってメインコンデンサの充電が完
了するのを待ち、充電が完了すれば#158で出力端子(D
STA)を"H"にして充電完了検出動作を解除し、#159で
出力端子(FLSTA)を"H"にして昇圧動作を解除して、動
作を終了する。
尚、上記実施例ではトリミングモードが指定された場合
のトリミング範囲は1種類に規定されていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、トリミング範囲を複
数の段階もしくは連続的に切り換えることができるよう
に構成して、フィルムに複数ビットのトリミング情報が
記録されるように構成しても良い。更に、上記実施例で
は撮影レンズの焦点距離は2種類に切り換えられるよう
に構成されていたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、焦点距離を3種類以上に切り換えたり、連続的
に変化させたりするものであっても良い。
また、上記実施例においては、撮影レンズの焦点距離の
切り換えとトリミングモードの指定とを1つの操作部材
によって選択して実質的な撮影焦点距離が切り換えられ
るように構成されていたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、撮影レンズの焦点距離切り換え用の操作
部材とトリミングモードの指定用の操作部材とをそれぞ
れ別々に設けて、それぞれの設定位置を組み合わせた実
質的な撮影焦点距離に応じてファインダが切り換えられ
るように構成しても良い。
更に、上記実施例では、クローズアップモードが設定さ
れるとトリミングモードが指定されるように構成されて
いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、トリ
ミングモードは指定することができないカメラにも適用
することが可能である。
発明の効果 以上詳述したように、本発明は、近接撮影を行うクロー
ズアップモードが選択されたときには、撮影レンズの焦
点距離を長焦点距離側に設定するとともに、撮影レンズ
の撮影距離をその近接撮影距離に設定することを特徴と
する。つまり、クローズアップモードが選択されると、
撮影レンズが自動的に長焦点側に設定され、撮影距離は
撮影レンズの最近接撮影距離に設定されるため、撮影者
は単にクローズアップモードを選択するだけで、そのカ
メラが有する一番高い倍率での近接撮影が極めて簡単に
行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のカメラの斜視図、第2図はその
トリミングモードにおけるファインダ部及びトリミング
情報写し込み部を上から見た図、第3図はその裏蓋を開
いて後方から見た図、第4図は第2図の通常撮影モード
の状態を示す図、第5図はクローズアップモード以外の
モードの場合の撮影レンズ制御機構を示す正面図、第6
図はクローズアップモードの場合の撮影レンズ制御機構
を示す正面図、第7図及び第8図は第5図及び第6図の
変形例を示す正面図、第9図は本実施例の液晶表示装置
による表示態様を示す図、第10図は撮影レンズの焦点距
離の変化とトリミングモードの指定の有無との種々の組
み合わせを示す図、第11図はトリミング情報の種々の写
し込み位置を示す図、第12図は本実施例における測距装
置の受光素子の配置を示す正面図、第13図は本実施例の
カメラ内の電気回路を示すブロック図、第14図はその摺
動ブラシの摺動によるコード板の出力信号の変化を示す
グラフ、第15図は第13図図示のパルス発生器のより具体
的な構成を示す回路図、第16図は第13図図示のワンショ
ット回路のより具体的な構成を示す回路図、第17図は本
実施例における露出制御プログラムを示すグラフ、第18
図はそのシャッタの開閉波形を示す模式図、第19図、第
20図、第21図及び第22図は本実施例の動作を示すフロー
チャートである。 (1);焦点距離変更手段、モード選択手段、(1a)
(47)(47d)(48)(49)(50)(52)(58)(AE)
(AF):クローズアップ設定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 ▲吉▼信 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 上田 宏 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審査官 大元 修二 (56)参考文献 特開 昭60−262143(JP,A) 特開 昭59−177523(JP,A) 実公 昭56−5072(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズの焦点距離を変更する焦点距離
    変更手段と、 通常撮影モードと近接撮影を行うためのクローズアップ
    モードとのいずれかを選択するモード選択手段と、 モード選択手段によりクローズアップモードが選択され
    た場合には、自動的に撮影レンズの焦点距離を長焦点距
    離側に設定するとともに、自動的に撮影レンズの撮影距
    離を近接撮影距離に設定するクローズアップ設定手段と
    を有することを特徴とする可変焦点距離カメラ。
  2. 【請求項2】モード選択手段によりクローズアップモー
    ドが選択されたときには、クローズアップ設定手段は、
    さらに撮影レンズを小絞りに設定することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の可変焦点距離カメラ。
JP60278586A 1985-12-09 1985-12-10 可変焦点距離カメラ Expired - Lifetime JPH07117682B2 (ja)

Priority Applications (3)

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JP60278586A JPH07117682B2 (ja) 1985-12-10 1985-12-10 可変焦点距離カメラ
US07/348,075 US4924248A (en) 1985-12-09 1989-05-05 Photographic camera
US07/395,089 US4928124A (en) 1985-12-09 1989-08-17 Photographic camera

Applications Claiming Priority (1)

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JPS585742Y2 (ja) * 1979-06-21 1983-01-31 松下電器産業株式会社 簡易中水道装置
JPS59177523A (ja) * 1983-03-28 1984-10-08 Canon Inc 可変焦点カメラの接写装置

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