JPH07117535A - 電動シート装置 - Google Patents

電動シート装置

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JPH07117535A
JPH07117535A JP26210793A JP26210793A JPH07117535A JP H07117535 A JPH07117535 A JP H07117535A JP 26210793 A JP26210793 A JP 26210793A JP 26210793 A JP26210793 A JP 26210793A JP H07117535 A JPH07117535 A JP H07117535A
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signal
seat back
seat
safety area
traveling
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Josuke Dobashi
橋 丈 祐 土
Nobuyuki Nakano
野 伸 行 中
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Jidosha Denki Kogyo KK
Ikeda Corp
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Ikeda Bussan Co Ltd
Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行中でかつシートバックが安全領域外の位
置である場合には記憶および再現を不可能とする電動シ
ート装置を提供する。 【構成】 車両が走行している際に安全領域Sの位置内
でシートバック3の現在位置の記憶および記憶位置の再
現を可能とし、車両が走行している際に安全領域S外の
位置でシートバック3の現在位置の記憶および記憶位置
の再現を不可能とし、車両が停止している際に最前傾位
置および最後傾位置の全作動範囲内でシートバック3の
現在位置の記憶および記憶位置の再現を可能とするコン
トローラ5をそなえている電動シート装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗員の希望するシー
ト位置を記憶させ、その位置を再現するのに利用される
電動シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗員の希望するシート位置を記憶し、そ
の位置を再現する電動シート装置としては、実開昭62
−139838号公報に記載されているものが知られて
いる。上記公報に記載された電動シート装置は、乗員に
よりシートバックを最後傾位置寄りに記憶をしてから再
現スイッチの最初の操作があると記憶した位置の前方へ
の再現を行い、再度再現スイッチが操作されると記憶し
た位置への再現を行う。シートバックの位置の記憶はシ
ートバックがシートクッションに対して回動される全範
囲で行われる。また、シートクッションを前後に移動さ
せるシートスライド手段、シートバックをシートクッシ
ョンに対して回動させるシートリクライニング手段、シ
ートクッションを上昇側や下降側に移動させるシートリ
フト手段を備えているシート装置は特開昭63−141
840号公報において記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電動シ
ート装置では、シートバックの位置の記憶がシートバッ
クの回動する全範囲で行われ、再現スイッチの操作があ
ると記憶したシートバックの位置の再現を自動的に行う
構造であることから、記憶した位置が安全領域外の位置
であって走行中に再現スイッチの操作が行われると、シ
ートバックは記憶された安全領域外の位置に自動的に移
動されてしまうため、走行中にシートバックが安全領域
外の位置に自動的に移動されることとなって乗員に対す
る不安感を抱かせかねないばかりか、シートベルトを装
着していてもシートバックが後傾移動されることによっ
て乗員のシートへの拘束が不適確となって万が一の際の
安全面で具合の悪いものとなりうるという問題点があ
り、上記の問題点を解決することが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる電動シート装置は、走
行中にはシートバックの安全領域外の位置においての記
憶および再現を行わないようにすることで安全面で具合
の悪い動作を行うことのない電動シート装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電動シ
ート装置は、車両上に配置され、且つ乗員の腰掛けとな
るシートクッションと、シートクッションに下端部が回
動可能に取付けられ、乗員の背もたれとなるシートバッ
クと、シートクッションに一端が固着され、他端がシー
トバックに固着されることによりシートバックを最前傾
位置と最後傾位置との間で回動させるリクライニング駆
動手段と、シートバックの位置を検出し、位置信号を発
生する位置検出手段とを備えた電動シート装置におい
て、シートバックの位置を記憶する記憶手段と、記憶手
段により記憶された位置への再現を行うため、リクライ
ニング駆動手段に再現信号を発生する再現手段とを備
え、車両が走行している際には、予め定められた範囲内
でシートバックの現在位置の記憶および記憶位置の再現
を許容し、車両が走行している際には、予め定められた
範囲外でシークバックの現在位置の記憶および記憶位置
の再現を禁止し、車両が停止している際には、シートバ
ックの最前傾位置と最後傾位置との間でシートバックの
現在位置の記憶および記憶位置の再現を許容するコント
ローラをそなえている構成としたことを特徴としてお
り、必要に応じて採用される実施態様において位置検出
手段より発生した位置信号により、シートバックが予め
定められた範囲の安全領域の範囲内にあることを検出し
て安全領域検出信号をコントローラに供給する安全領域
検出手段と、車両の走行にともなって走行信号をコント
ローラに供給する走行信号発生手段とを備えているとと
もに、コントローラは禁止手段を備え、安全領域検出手
段より安全領域検出信号が発生し且つ走行信号発生手段
より走行信号が発生していると禁止手段が非作動状態と
なって記憶手段および再現手段の作動を許容し、安全領
域検出手段より安全領域検出信号が発生し且つ走行信号
発生手段より走行信号の発生がないと禁止手段が非作動
状態となって記憶手段および再現手段の作動を許容し、
安全領域検出手段よりの安全領域検出信号の発生がなく
且つ走行信号発生手段より走行信号が発生していると禁
止手段が作動状態となって記憶手段および再現手段の作
動を禁止し、安全領域検出手段よりの安全領域検出信号
の発生がなく且つ走行信号発生手段よりの走行信号の発
生がないと禁止手段が非作動状態となって記憶手段およ
び再現手段の作動を許容することとしており、必要に応
じて採用される他の実施態様において車両上に配置さ
れ、且つ乗員の腰掛けとなるシートクッションと、シー
トクッションに下端部が回動可能に取付けられ、乗員の
背もたれとなるシートバックと、シートクッションに一
端が固着され、他端がシートバックに固着されることに
よりシートバックを最前傾位置と最後傾位置との間で回
動させるリクライニング駆動手段と、シートバックの位
置を検出し、位置信号を発生する位置検出手段と、シー
トバックの位置を記憶する記憶手段と、記憶手段により
記憶された位置への記憶を行うため、リクライニング駆
動手段に再現信号を発生する再現手段とを備えたコント
ローラをそなえた電動シート装置において、位置検出手
段により発生した位置信号により、シートバックが予め
定められた安全領域内の位置にあることを検出して安全
領域信号をコントローラに供給する安全領域検出手段
と、車両の走行状態を検出し、走行信号をコントローラ
に供給する走行信号発生手段とを備え、さらに、コント
ローラは、走行信号発生手段より走行信号が発生してい
る場合において、安全領域検出手段より安全領域信号が
発生している場合には、非作動状態となって記憶手段お
よび再現手段の作動を許容し、且つ安全領域検出手段よ
り安全領域信号が発生していない場合には、作動状態と
なって前記記憶手段および再現手段の作動を禁止する禁
止手段を備えていることとすることができる。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる電動シート装置におい
て、コントローラは、車両が走行していてシートバック
が起立状態に近い安全領域内の位置にあればシートバッ
クの現在位置の記憶および記憶位置の再現を可能とし、
車両が走行していてシートバックが安全領域外の位置に
あるとシートバックの現在位置の記憶および記憶位置の
再現を不可能とし、車両が停止しているとシートバック
が起立状態に近い安全領域内の位置にあっても安全領域
外の位置にあってもシートバックの現在位置の記憶およ
び記憶位置の再現を可能とする。それ故、車両が停止し
ている際にシートバックを安全領域外の位置に記憶した
としても走行中は記憶した安全領域外の位置の再現は行
わないものとなる。
【0008】
【実施例】図1および図2には、この発明に係わる電動
シート装置の一実施例が示されており、図1は電動シー
ト装置のブロック構成図、図2は電動シート装置の時間
を追った動作を説明するタイムチャートである。
【0009】図示する電動シート装置1は、乗員の腰掛
けとなるシートクッション2と、このシートクッション
2に下端側が回動可能に取付けられ、乗員の背もたれと
なるシートバック3と、シートバック3の下端側とシー
トクッション2の後端側とのあいだに連結されているリ
クライニング駆動手段4と、リクライニング駆動手段4
に駆動信号線4aを介して接続されているコントローラ
5とから構成されている。
【0010】コントローラ5には、走行信号線6aを介
して走行信号発生手段6が接続され、マニュアル信号線
7aを介してマニュアルスイッチ7が接続され、記憶信
号線8aを介して記憶スイッチ8が接続され、再現信号
線9aを介して再現スイッチ9が接続され、安全領域検
出信号線10aを介して安全領域検出手段10が接続さ
れ、位置信号線11aを介してリクライニング位置検出
手段11が接続されている。
【0011】シートバック3の下端側とシートクッショ
ン2の後端側とのあいだに連結されているリクライニン
グ駆動手段4は、コントローラ5内のマイクロコンピュ
ータ13から出力インターフェイス12を介して送給さ
れるシートバック前傾信号およびシートバック後傾信号
のいずれか一方に応答して作動する。コントローラ5か
らシートバック前傾信号が送給されるとシートバック3
を最前傾位置Aと最後傾位置Bとのあいだで前傾回動さ
せ、コントローラ5からシートバック後傾信号が送給さ
れるとシートバック3を最前傾位置Aと最後傾位置Bと
のあいだで後傾回動させる。
【0012】シートバック3は最前傾位置Aと最後傾位
置Bとのあいだのストローク内を回動し、夫々のストロ
ーク端に到達すると、図示しない行程スイッチが夫々作
動してリクライニング駆動手段4への電流をカットする
ため、シートバック3はストローク端において停止され
る。
【0013】また、シートバック3は最前傾位置Aと最
後傾位置Bとのあいだに予め定められたニュートラル位
置Nを介してシートバック3がシートクッション2に対
して起立している範囲を安全領域Sとして予め定められ
ている。
【0014】そして、シートバック3がリクライニング
駆動手段4によって最前傾位置Aと最後傾位置Bとのあ
いだで回動された位置はリクライニング駆動手段4の出
力側に入力側が連結された安全領域検出手段10によっ
て検出されており、この安全領域検出手段10はシート
バック3の回動位置が安全領域S内にあることに対応し
て安全領域検出信号を発生し、発生した安全領域検出信
号は安全領域検出信号線10aから入力インターフェイ
ス14を介してコントローラ5内のマイクロコンピュー
タ13に送給されて認識される。
【0015】ここで、この電動シート装置1に組み付け
られる図示しないシートベルトはシートバック3が前記
ニュートラル位置N付近にある際にシートクッション2
に座った乗員の人体に対する適確な拘束がなされる。
【0016】コントローラ5に走行信号線6aを介して
接続されている走行信号発生手段6は車両のスピードメ
ータに装着されているスピードセンサであって、車両が
走行しているとその速度に比例したパルス信号である走
行信号を随時発生する。走行信号発生手段6が発生した
走行信号は走行信号線6aから入力インターフェイス1
4を介してコントローラ5内のマイクロコンピュータ1
3に送給されて認識される。
【0017】コントローラ5にマニュアル信号線7aを
介して接続されているマニュアルスイッチ7は、乗員に
より前傾側にオン操作されることによりマニュアルスイ
ッチ7のオン時間に対応して前傾マニュアル信号を発生
し、乗員により後傾側にオン操作されることによりマニ
ュアルスイッチ7のオン時間に対応して後傾マニュアル
信号を発生する。マニュアルスイッチ7より発生した前
傾マニュアル信号はマニュアル信号線7aから入力イン
ターフェイス14を介してコントローラ5内のマイクロ
コンピュータ13に送給され、マニュアルスイッチ7よ
り発生した後傾マニュアル信号はマニュアル信号線7a
から入力インターフェイス14を介してコントローラ5
内のマイクロコンピュータ13に送給されて認識され
る。
【0018】コントローラ5に記憶信号線8aを介して
接続されている記憶スイッチ8は、乗員によりオン操作
されることによって記憶信号を発生する。記憶スイッチ
8より発生した記憶信号は記憶信号線8aから入力イン
ターフェイス14を介してコントローラ5内のマイクロ
コンピュータ13に送給されて認識される。この記憶ス
イッチ8はシートバック3が希望の位置に停止している
ときに乗員によりオン操作されてマイクロコンピュータ
13による記憶のために用いられる。
【0019】コントローラ5に再現信号線9aを介して
接続されている再現スイッチ9は、乗員によりオン操作
されることによって再現信号を発生する。再現スイッチ
9より発生した再現信号は再現信号線9aから入力イン
ターフェイス14を介してコントローラ5内のマイクロ
コンピュータ13に送給されて認識される。この再現ス
イッチ9はマイクロコンピュータ13によって記憶され
たシートバック3の位置を再現するために用いられる。
【0020】コントローラ5に位置信号線11aを介し
て接続されているリクライニング位置検出手段11は、
入力側がリクライニング駆動手段4の出力側に連結され
ているため、シートバック3が回動した量を電気信号で
ある位置信号に変換して発生する。リクライニング位置
検出手段11が発生した位置信号は位置信号線11aか
ら入力インターフェイス14を介してコントローラ5内
のマイクロコンピュータ13に送給されて認識される。
【0021】一方、コントローラ5に備えられているマ
イクロコンピュータ13には記憶手段13aと再現手段
13bと禁止手段13cとが内蔵されており、禁止手段
13cは記憶手段13aおよび再現手段13bの作動を
支配している。
【0022】マイクロコンピュータ13に有する禁止手
段13cは走行信号発生手段6から走行信号が発生し、
且つ安全領域検出手段10から安全領域検出信号が発生
していないときにオンされる。禁止手段13cはオンさ
れることによって記憶手段13aおよび再現手段13b
の作動を阻止する。また、禁止手段13cは走行信号発
生手段6から走行信号が発生しておらず、且つ安全領域
検出手段10から安全領域検出信号が発生していないと
きはオフされるため、記憶手段13aおよび再現手段1
3bの作動を許容し、走行信号発生手段6から走行信号
が発生しておらず、且つ安全領域検出手段10から安全
領域検出信号が発生しているときもオフされるため、記
憶手段13aおよび再現手段13bの作動を許容し、走
行信号発生手段6から走行信号が発生していて、且つ安
全領域検出手段10から安全領域検出信号が発生してい
るときもオフされるため、記憶手段13aおよび再現手
段13bの作動を許容する。
【0023】マイクロコンピュータ13は乗員によって
マニュアルスイッチ7がオン操作されることによってマ
ニュアル信号が送給されると、マニュアルスイッチ7の
オン時間に対応してシートバック後倒信号およびシート
バック前傾信号のいずれか一方をリクライニング駆動手
段4に送給するため、リクライニング駆動手段4を作動
させてシートバック3を後傾側および前傾側のいずれか
一方に回動させる。
【0024】このとき、リクライニング駆動手段4の作
動によるシートバック3の回動量は位置信号としてリク
ライニング位置検出手段11より発生されているためマ
イクロコンピュータ13は電源の投入があったときを原
点として原点からの位置信号数を認識しており、そこ
で、乗員により記憶スイッチ8がオン操作されると禁止
手段13がオフ状態であれば記憶手段13aが作動して
記憶信号を発生させるため、記憶信号がマイクロコンピ
ュータ13に送給されて記憶手段13aにより位置信号
数が所定のラムエリア内に保存される。
【0025】そして、乗員によってマニュアルスイッチ
7がオン操作されることによって記憶を行った位置から
シートバック3を後傾側および前傾側のいずれか一方に
回動させた状態で、乗員により再現スイッチ9がオン操
作されると禁止手段13がオフ状態であれば再現手段1
3bが作動して再現信号を発生させるため、再現信号に
よって記憶手段13aにより保存された位置信号数に対
応した時間でリクライニング駆動手段4にシートバック
前傾信号およびシートバック後傾信号のいずれか一方を
送給する。シートバック前傾信号およびシートバック後
傾信号のいずれか一方が送給されたリクライニング駆動
手段4は位置信号数に対応した時間で作動されてシート
バック3を前傾側および後傾側のいずれか一方に回動さ
せるため、乗員により記憶スイッチ8がオン操作された
ときの位置を再現させる。
【0026】このような構造を有する電動シート装置1
は図2に示す動作を行う。
【0027】車両が停止している際に、乗員によってマ
ニュアルスイッチ7が時刻aにおいてオン操作されるこ
とによりリクライニング駆動手段4を作動させてシート
バック3を後傾側に安全領域Sから外れた位置まで回動
した状態で、コントローラ5のマイクロコンピュータ1
3は走行信号発生手段6から走行信号が発生していない
ことと安全領域検出手段10から安全領域検出信号が発
生していないことの認識をしているため禁止手段13c
をオフ状態としている。
【0028】このとき、乗員によって記憶スイッチ8が
オン操作されると禁止手段13cがオフ状態にあって記
憶手段13aの作動を許容しているため記憶可能状態で
あり、記憶手段13aは作動されてシートバック3の位
置を位置信号数でラムエリア内へ保存する。
【0029】この状態で、乗員によって再現スイッチ9
がオン操作されると禁止手段13cがオフ状態にあって
再現手段13bの作動を許容しているため再現可能状態
であり、再現手段13bは作動され、そのとき以前に記
憶手段13aによって保存されているシートバック3の
位置を再現する。
【0030】車両が停止している際に、乗員によってマ
ニュアルスイッチ7が時刻bにおいてオン操作されるこ
とによりリクライニング駆動手段4を作動させてシート
バック3を前傾側に安全領域S内まで回動した状態で、
コントローラ5のマイクロコンピュータ13は走行信号
発生手段6から走行信号が発生していないことと安全領
域検出手段10から安全領域検出信号が発生しているこ
との認識をしているため禁止手段13cをオフ状態とし
ている。
【0031】このとき、乗員によって記憶スイッチ8が
オン操作されると禁止手段13cがオフ状態にあって記
憶手段13aの作動を許容しているため記憶可能状態で
あり、記憶手段13aは作動されてシートバック3の位
置を位置信号数でラムエリア内へ保存する。
【0032】この状態で、乗員によって再現スイッチ9
がオン操作されると禁止手段13cがオフ状態にあって
再現手段13bの作動を許容しているため再現可能状態
であり、再現手段13bは作動され、そのとき以前に記
憶手段13aによって保存されているシートバック3の
位置を再現する。
【0033】時刻bの以後の時刻cにおいて車両が走行
を開始し、シートバック3が安全領域S内に停止されて
いるとコントローラ5のマイクロコンピュータ13は走
行信号発生手段6から走行信号が発生していることと安
全領域検出手段10から安全領域検出信号が発生してい
ることの認識をしているため禁止手段13cをオフ状態
としている。
【0034】このとき、乗員によって記憶スイッチ8が
オン操作されると禁止手段13cがオフ状態にあって記
憶手段13aの作動を許容しているため記憶可能状態で
あり、記憶手段13aは作動されてシートバック3の位
置を位置信号数でラムエリア内へ保存する。
【0035】この状態で、乗員によって再現スイッチ9
がオン操作されると禁止手段13cがオフ状態にあって
再現手段13bの作動を許容しているため再現可能状態
であり、再現手段13bは作動され、そのとき以前に記
憶手段13aによって保存されているシートバック3の
位置を再現する。
【0036】そして、時刻cの以後に、乗員によってマ
ニュアルスイッチ7が時刻dにおいてオン操作されるこ
とによりリクライニング駆動手段4を作動させてシート
バック3を後傾側に安全領域S内から外れた位置まで回
動した状態で、コントローラ5のマイクロコンピュータ
13は走行信号発生手段6から走行信号が発生している
ことと安全領域検出手段10から安全領域検出信号が発
生していないことの認識をするため禁止手段13cをオ
ン状態とする。
【0037】このとき、乗員によって記憶スイッチ8が
オン操作されると禁止手段13cがオン状態にあって記
憶手段13aの作動を禁止しているため記憶不可能状態
であり、記憶手段13aは作動されずシートバック3の
位置の記憶は行えない。
【0038】また、この状態で乗員によって再現スイッ
チ9がオン操作されても禁止手段13cがオン状態にあ
って再現手段13bの作動を禁止しいるため再現不可能
状態であり、再現手段13bは作動されずシートバック
3の位置の再現も行えないものとなる。
【0039】コントローラ5は車両が走行していてシー
トバック3が安全領域S内にないと記憶も再現も行わ
ず、シートバック3を安全領域S内のみにセットするも
のとなる。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる電動シート装置は、上記した構成としたことから、
コントローラにより車両が走行していてもシートバック
が安全領域内の位置にあればシートバックの現在位置の
記憶および記憶位置の再現を可能とし、車両が走行して
いてシートバックが安全領域外にあるとシートバックの
現在位置の記憶および記憶位置の再現を禁止とし、車両
が停止しているとシートバックが安全領域内の位置にあ
っても安全領域外の位置にあってもシートバックの現在
位置の記憶および記憶位置の再現を可能とするため、車
両が停止している際にシートバックを安全領域外の位置
に記憶したとしても走行中は記憶した安全領域外への位
置の再現は行わないものとなり、それによって、走行中
にはシートバックを安全領域外への移動を禁止すること
でシートバックを安全な位置にセットしておくことがで
きるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる電動シート装置の一実施例の
ブロック構成図である。
【図2】図1に示した電動シート装置の時間を追った動
作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 電動シート装置 2 シートクッション 3 シートバック 4 リクライニング駆動手段 5 コントローラ 13a 記憶手段 13b 再現手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両上に配置され、且つ乗員の腰掛けと
    なるシートクッションと、 前記シートクッションに下端部が回動可能に取付けら
    れ、乗員の背もたれとなるシートバックと、 前記シートクッションに一端が固着され、他端が前記シ
    ートバックに固着されることにより前記シートバックを
    最前傾位置と最後傾位置との間で回動させるリクライニ
    ング駆動手段と、 前記シートバックの位置を検出し、位置信号を発生する
    位置検出手段とを備えた電動シート装置において、 前記シートバックの位置を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段により記憶された位置への再現を行うた
    め、前記リクライニング駆動手段に再現信号を発生する
    再現手段とを備え、 前記車両が走行している際には、予め定められた範囲内
    で前記シートバックの現在位置の記憶および記憶位置の
    再現を許容し、前記車両が走行している際には、予め定
    められた範囲外で前記シークバックの現在位置の記憶お
    よび記憶位置の再現を禁止し、前記車両が停止している
    際には、前記シートバックの最前傾位置と最後傾位置と
    の間で前記シートバックの現在位置の記憶および記憶位
    置の再現を許容するコントローラをそなえていることを
    特徴とする電動シート装置。
  2. 【請求項2】 位置検出手段より発生した位置信号によ
    り、シートバックが予め定められた範囲の安全領域の範
    囲内にあることを検出して安全領域検出信号をコントロ
    ーラに供給する安全領域検出手段と、車両の走行にとも
    なって走行信号をコントローラに供給する走行信号発生
    手段とを備えているとともに、コントローラは禁止手段
    を備え、安全領域検出手段より安全領域検出信号が発生
    し且つ走行信号発生手段より走行信号が発生していると
    禁止手段が非作動状態となって記憶手段および再現手段
    の作動を許容し、安全領域検出手段より安全領域検出信
    号が発生し且つ走行信号発生手段より走行信号の発生が
    ないと禁止手段が非作動状態となって記憶手段および再
    現手段の作動を許容し、安全領域検出手段よりの安全領
    域検出信号の発生がなく且つ走行信号発生手段より走行
    信号が発生していると禁止手段が作動状態となって記憶
    手段および再現手段の作動を禁止し、安全領域検出手段
    よりの安全領域検出信号の発生がなく且つ走行信号発生
    手段よりの走行信号の発生がないと禁止手段が非作動状
    態となって記憶手段および再現手段の作動を許容する請
    求項1に記載の電動シート装置。
  3. 【請求項3】 車両上に配置され、且つ乗員の腰掛けと
    なるシートクッションと、 前記シートクッションに下端部が回動可能に取付けら
    れ、乗員の背もたれとなるシートバックと、 前記シートクッションに一端が固着され、他端が前記シ
    ートバックに固着されることにより前記シートバックを
    最前傾位置と最後傾位置との間で回動させるリクライニ
    ング駆動手段と、 前記シートバックの位置を検出し、位置信号を発生する
    位置検出手段と、 前記シートバックの位置を記憶する記憶手段と、前記記
    憶手段により記憶された位置への記憶を行うため、前記
    リクライニング駆動手段に再現信号を発生する再現手段
    とを備えたコントローラをそなえた電動シート装置にお
    いて、 前記位置検出手段により発生した位置信号により、前記
    シートバックが予め定められた安全領域内の位置にある
    ことを検出して安全領域信号を前記コントローラに供給
    する安全領域検出手段と、 前記車両の走行状態を検出し、走行信号を前記コントロ
    ーラに供給する走行信号発生手段とを備え、 さらに、前記コントローラは、前記走行信号発生手段よ
    り走行信号が発生している場合において、前記安全領域
    検出手段より安全領域信号が発生している場合には、非
    作動状態となって前記記憶手段および再現手段の作動を
    許容し、且つ前記安全領域検出手段より安全領域信号が
    発生していない場合には、作動状態となって前記記憶手
    段および再現手段の作動を禁止する禁止手段を備えてい
    る電動シート装置。
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