JP3007775B2 - 電動シート装置 - Google Patents

電動シート装置

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JP3007775B2
JP3007775B2 JP5261311A JP26131193A JP3007775B2 JP 3007775 B2 JP3007775 B2 JP 3007775B2 JP 5261311 A JP5261311 A JP 5261311A JP 26131193 A JP26131193 A JP 26131193A JP 3007775 B2 JP3007775 B2 JP 3007775B2
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seat
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橋 丈 祐 土
野 伸 行 中
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自動車電機工業株式会社
池田物産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗員の希望する位置
にシートを自動的に移動させるのに利用される電動シー
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗員の希望する位置にシートを自動的に
移動する電動シート装置としては、乗員の腰掛けとなる
シートクッションと、シートクッションに下端側が回動
可能に取付けられ、乗員の背もたれとなるシートバック
とが備えられ、シートバックには乗員のスイッチ操作に
よる電流の供給によってシートバックをシートクッショ
ンに対して起立状態と後傾の傾倒状態とのあいだで回動
させるリクライニング駆動手段が備えられているものが
知られている。シートバックは乗員によるスイッチ操作
のみによってシートクッションに対して起立状態や傾倒
状態にセットされる。シートクッションを前後に移動さ
せるシートスライド手段、シートバックをシートクッシ
ョンに対して回動させるシートリクライニング手段、シ
ートクッションを上昇側や下降側に移動させるシートリ
フト手段を備えているシート装置は特開昭63−141
840号公報において記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電動シ
ート装置において、シートバックは乗員によるスイッチ
操作のみによってシートクッションに対して起立状態や
傾倒状態にセットされる構造であることから、乗員によ
って傾倒状態のままで走行が行われることがないとは言
えず、シートバックが傾倒状態にあるとシートベルトを
かけていても、乗員の拘束が不充分となりうることか
ら、安全面での確実性に乏しいという問題点があり、前
記の問題点を解決することが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる電動シート装置は、
両が走行状態になった際、シートバックが適正位置にな
かったら、シートバックを適正位置に向け間欠的に移動
させることによって、シートバックが自動的に動く合図
を乗員に対して行い、その後にシートバックを適正位置
に自動的に動かすことによって、シートベルトの機能が
充分に発揮できるようにする電動シート装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電動シ
ート装置は、乗員の腰掛けとなるシートクッション
と、シートクッションに下端側が回動可能に取付けられ
て乗員の背もたれとなるシートバックと、起立状態と傾
倒状態とのあいだでシートバックを回動させるリクライ
ニング駆動手段と、シートバックが予め定められた範囲
の安全領域内にあることを検出して安全領域検出信号を
発生するリクライニング位置検出手段と、車両の走行に
ともなって走行信号を発生する走行信号発生手段と、リ
クライニング位置検出手段からの安全領域検出信号が発
生していないときに走行信号発生手段より走行信号が発
生するとリクライニング位置検出手段から安全領域検出
信号が発生するまでの間、リクライニング駆動手段にシ
ートバック起立信号を送給す るコントローラを備えた電
動シート装置において、コントローラには、タイマ手段
と、リクライニング位置検出手段からの安全領域検出信
号が発生していないときに走行信号発生手段より走行信
号が発生するとリクライニング位置検出手段より安全領
域検出信号が発生するまでの間、タイマ手段により予め
定められた時間だけリクライニング駆動手段にシートバ
ック起立信号を間欠的に送給する間欠手段とを備えてい
る構成としたことをことを特徴としており、必要に応じ
て採用される実施態様において乗員の操作により作動す
る間欠キャンセルスイッチをそなえ、コントローラは、
リクライニング位置検出手段からの安全領域検出信号が
発生していないときに走行信号発生手段より走行信号が
発生し且つ間欠キャンセルスイッチがオフ状態である
と、リクライニング位置検出手段より安全領域検出信号
が発生するまでの間、タイマ手段により予め定められた
時間内で間欠手段を介しリクライニング駆動手段にシー
トバック起立信号を間欠的に送給し、リクライニング位
置検出手段からの安全領域検出信号が発生していないと
きに走行信号発生手段より走行信号が発生し且つ間欠キ
ャンセルスイッチがオン状態であると、リクライニング
駆動手段にシートバック起立信号を連続的に送給する構
成としたことを特徴としており、必要に応じて採用され
る他の実施態様において警報手段をそなえ、コントロー
ラは、リクライニング位置検出手段からの安全領域検出
信号が発生していないときに走行信号発生手段より走行
信号が発生するとリクライニング位置検出手段から安全
領域検出信号が発生するまでの間、警報手段に警報発生
信号を送給する構成としたことを特徴としている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる電動シート装置におい
て、コントローラの間欠手段は、リクライニング位置検
出手段からの安全領域検出信号が発生していないときに
走行信号発生手段より走行信号が発生するとリクライニ
ング位置検出手段より安全領域検出信号が発生するまで
の間、タイマ手段により予め定められた時間だけリクラ
イニング駆動手段にシートバック起立信号を間欠的に送
給する。それ故、シートバックが安全領域外にあって車
両が走行した場合、安全領域内に入るまでシートバック
が間欠的に動くことによって、シートバックが安全領域
外にあってシート バックが自動的に動くことの合図が乗
員にされてから、シートバックが安全な位置に自動的に
セットされる。
【0008】
【実施例】図1および図2には、この発明に係わる電動
シート装置の原理的な構成が示されており、図1は電動
シート装置のブロック構成図、図2は電動シート装置の
時間を追った動作を説明するタイムチャートである。
【0009】図示する電動シート装置1は、乗員の腰掛
けとなるシートクッション2と、このシートクッション
2に下端側が回動可能に取付けられ、乗員の背もたれと
なるシートバック3と、シートバック3の下端側とシー
トクッション2の後端側とのあいだに連結されているリ
クライニング駆動手段4と、リクライニング駆動手段4
に駆動信号線4aを介して接続されているコントローラ
5とから構成されており、コントローラ5には、位置信
号線6aを介してリクライニング位置検出手段6が接続
され、マニュアル信号線7aを介してマニュアルスイッ
チ7が接続され、走行信号線8aを介して走行信号発生
手段8が接続され、警報信号線9aを介して警報手段9
が接続されている。
【0010】シートバック3の下端側とシートクッショ
ン2の後端側とのあいだに連結されているリクライニン
グ駆動手段4は、マニュアルスイッチ7が乗員により前
傾側にオン操作されると、マニュアルスイッチ7のオン
時間に対応して駆動信号線4aを介しコントローラ5か
らシートバック起立信号が送給されるので電源に接続さ
れて作動し、シートバック3を最前傾位置Aと最後傾位
置Bとのあいだで前傾回動させ、マニュアルスイッチ7
が乗員により後傾側にオン操作されるとマニュアルスイ
ッチ7のオン時間に対応して駆動信号線4aを介しコン
トローラ5からシートバック傾倒信号が送給されるので
電源に接続されて作動し、シートバック3を最前傾位置
Aと最後傾位置Bとのあいだで後傾回動させる。
【0011】リクライニング駆動手段4は、マニュアル
スイッチ7のオンに基づかないものとして乗員の記憶操
作によってコントローラ5から送給されるシートバック
起立信号またはシートバック傾倒信号によっても作動さ
れる。
【0012】シートバック3は最前傾位置Aと最後傾位
置Bとのあいだのストローク内を回動し、夫々のストロ
ーク端に到達すると、図示しない行程スイッチが夫々作
動してリクライニング駆動手段4への送給信号がカット
されるため、ストローク端において停止される。
【0013】また、シートバック3は最前傾位置Aと最
後傾位置Bとのあいだに予め定められたニュートラル位
置Nを介してシートバック3がシートクッション2に対
して起立している範囲(起立状態)を安全領域Sとして
設定され、シートバック3がシートクッション2に対し
て傾倒している範囲(傾倒状態)を非安全領域Oとして
設定されている。
【0014】そして、シートバック3がリクライニング
駆動手段4によって最前傾位置Aと最後傾位置Bとのあ
いだで回動された位置はリクライニング駆動手段4の出
力側に入力側が接続されたリクライニング位置検出手段
6によって検出されており、このリクライニング位置検
出手段6はシートバック3の回動位置が安全領域S内に
あることに対応して安全領域検出信号を発生し、発生し
た安全領域検出信号は位置信号線6aを介してコントロ
ーラ5に送給され認識される。リクライニング位置検出
手段6はシートバック3が安全領域を外れていると安全
領域検出信号を発生しない。
【0015】ここで、この電動シート装置1に組み付け
られる図示しないシートベルトはシートバック3がニュ
ートラル位置N付近にある際にシートクッション2に座
った乗員の人体に対する適確な拘束がなされる。
【0016】コントローラ5に電気的に接続されている
走行信号発生手段8は車両のスピードメータに装着され
ているスピードセンサであって、車両が走行していると
その速度に比例したパルス信号である走行信号を随時発
生する。走行信号発生手段8が発生した走行信号は走行
信号線8aによってコントローラ5に送給されて認識さ
れる。
【0017】コントローラ5に電気的に接続されている
警報手段9は車両のインストメントパネルの内側に取付
けられたブザーであって、警報信号線9aを介してコン
トローラ5からの警報発生信号があると電源からの電流
が供給されるのでブザー音を発する。
【0018】コントローラ5には、走行信号線8aを介
して送給された走行信号発生手段8からの走行信号、位
置信号線6aを介して送給されたリクライニング位置検
出手段6からの位置検出信号に基づいてリクライニング
駆動手段4に対するシートバック起立信号および警報手
段9に対する警報発生信号の送給を決定するための制御
素子が組込まれている。
【0019】コントローラ5は、リクライニング位置検
出手段6から安全領域検出信号が発生していないことと
走行信号発生手段8が走行信号を発生していることの論
理に基づいて、シートバック3が安全領域Sから外れた
位置にあって、車両が走行を始めていることの認識をす
るため、リクライニング位置検出手段6より安全領域検
出信号が発生するまでの間、警報手段9に警報発生信号
を送給するとともに、リクライニング駆動手段4にシー
トバック起立信号を送給し、リクライニング位置検出手
段6より安全領域検出信号が発生したら警報手段9に対
する警報発生信号およびリクライニング駆動手段4に対
するシートバック起立信号の送給を中止してシートバッ
ク3の安全領域S内へのセットを行う。
【0020】このような構造を有する電動シート装置1
は、図2に示す動作を行う。停止している車両におい
て、図示しないイグニションスイッチがオンされること
によってコントローラ5が作動を始めてから、シートク
ッション2に座っている乗員によりマニュアルスイッチ
7が後傾側にオン操作されてシートバック3がニュート
ラル位置Nよりもさらに後傾回動されて安全領域Sを外
れた位置に停止している時刻aにおいて、コントローラ
5はリクライニング位置検出手段6から安全領域検出信
号がないことの認識をしている。
【0021】この状態から時刻bにおいて車両が走行を
開始すると、走行信号発生手段8から走行信号が発生す
るため、コントローラ5はリクライニング位置検出手段
6から安全領域検出信号がないことと走行信号発生手段
8が走行信号を発生したことの論理に基づいて、シート
バック3が安全領域Sから外れた位置にあり、且つ車両
が走行を始めていることの認識をするので、この時刻b
においてコントローラ5は警報手段9に警報発生信号を
送給するとともに、リクライニング駆動手段4にシート
バック起立信号を送給する。シートバック起立信号の送
給があったリクライニング駆動手段4はシートバック3
を最前傾位置Aに向けて回動させ、最前傾位置Aの手前
のニュートラル位置Nを過ぎるとリクライニング位置検
出手段6より安全領域検出信号が発生するので、リクラ
イニング駆動手段4に対するシートバック起立信号の送
給は中止されシートバック3は時刻cにおいてニュート
ラル位置Nをわずかに過ぎた安全領域S内において停止
される。
【0022】車両が停止している際に傾倒状態にあった
シートバック3は、車両が走行を開始するとシートクッ
ション2に対して起立状態に自動的に位置変更され、シ
ートベルトの乗員に対する拘束を確実なものとする。
【0023】図3および図4にはこの発明に係わる電動
シート装置の実施例が示されており、図3は電動シー
ト装置のブロック構成図、図4は電動シート装置の時間
を追った動作を説明するタイムチャートである。
【0024】電動シート装置1は、コントローラ5に間
欠手段5aとタイマ手段5bとが内蔵されており、その
他の部分は図1に示したものと同様である。
【0025】コントローラ5に有する間欠手段5aは、
作動されるとリクライニング駆動手段4に送給するシー
トバック起立信号を間欠とし、作動されないとリクライ
ニング駆動手段4に対するシートバック起立信号を連続
とする。この間欠手段5aの作動はタイマ手段5bによ
って支配されている。
【0026】コントローラ5に有するタイマ手段5b
は、間欠手段5aのオン時間を予め定められた値(T)
に設定し、予め定められた値(T)を過ぎたら間欠手段
5aをオフさせる機能を有する。
【0027】コントローラ5は、リクライニング位置検
出手段6から安全領域検出信号が発生していないことと
走行信号発生手段8が走行信号を発生していることの論
理に基づいて、シートバック3が安全領域Sから外れた
位置にあって、車両が走行を始めていることの認識をす
るため、リクライニング位置検出手段6より安全領域検
出信号が発生するまでの間、警報手段9に警報発生信号
を送給するとともに、リクライニング駆動手段4にシー
トバック起立信号を間欠で送給し、リクライニング位置
検出手段6より安全領域検出信号が発生したら、警報手
段9に対する警報発生信号の送給およびリクライニング
駆動手段4に対するシートバック起立信号の送給を中止
してシートバック3の安全領域S内へのセットを行う。
このとき、間欠手段5aはタイマ手段5bにより予め定
められた時間T内で作動し、タイマ手段5bがタイムア
ップすると同時に間欠手段5aは作動を中止するため、
リクライニング駆動手段4に対するシートバック起立信
号の送給は間欠的に行われてから連続的に行われる。
【0028】このような構造を有する電動シート装置1
は、図4に示す動作を行う。停止している車両におい
て、図示しないイグニションスイッチがオンされること
によってコントローラ5が作動を始めてから、シートク
ッション2に座っている乗員によりマニュアルスイッチ
7が後傾側にオン操作されてシートバック3がニュート
ラル位置Nよりもさらに後傾回動されて安全領域Sを外
れた位置に停止している時刻aにおいて、コントローラ
5はリクライニング位置検出手段6から安全領域検出信
号がないことの認識をしている。
【0029】この状態から時刻bにおいて車両が走行を
開始すると、走行信号発生手段8から走行信号が発生す
るため、コントローラ5はリクライニング位置検出手段
6から安全領域検出信号がないことと走行信号発生手段
8が走行信号を発生したことの論理に基づいて、シート
バック3が安全領域Sから外れた位置にあり、且つ車両
が走行を始めていることの認識をするので、この時刻b
においてコントローラ5は警報手段9に警報発生信号を
送給するとともに、タイマ手段5bのタイマ時間に対応
してリクライニング駆動手段4にシートバック起立信号
を時刻b、時刻cの2回間欠で送給し、タイマ手段5b
のタイムアップがなされた時刻dからはリクライニング
駆動手段4にシートバック起立信号を連続送給する。シ
ートバック起立信号の送給があったリクライニング駆動
手段4はシートバック3を最前傾位置Aに向けて間欠的
に回動してから連続的に回動させ、最前傾位置Aの手前
のニュートラル位置Nを過ぎるとリクライニング位置検
出手段6より安全領域検出信号が発生するので、リクラ
イニング駆動手段4に対するシートバック起立信号の送
給は中止されシートバック3は時刻eにおいてニュート
ラル位置Nをわずかに過ぎた安全領域S内において停止
される。
【0030】車両が停止している際に傾倒状態にあった
シートバック3は、車両が走行を開始するとシートクッ
ション2に対して起立状態に向けて間欠移動されること
によって乗員にシートバック3が倒れていることが促さ
てから連続移動されて自動的に位置変更され、シート
ベルトの乗員に対する拘束を適確なものとする。
【0031】図5および図6にはこの発明に係わる電動
シート装置のの実施例が示されており、図5は電動シ
ート装置のブロック構成図、図6は電動シート装置の時
間を追った動作を説明するタイムチャートである。
【0032】この場合の電動シート装置1には、コント
ローラ5にキャンセル信号線10aを介して接続された
間欠キャンセルスイッチ10が備えられており、その他
の部分は図3に示したものと同様である。
【0033】コントローラ5に接続されている間欠キャ
ンセルスイッチ10は、乗員によりオン操作されると、
間欠カット信号線10aをローレベルとし、オフ状態に
あると間欠カット信号線10aをハイレベルとする。
【0034】コントローラ5は、リクライニング位置検
出手段6から安全領域検出信号が発生していないことと
走行信号発生手段8が走行信号を発生していることの論
理に基づいて、シートバック3が安全領域Sから外れた
位置にあって、車両が走行を始めていることの認識をす
るため、間欠キャンセルスイッチ10が乗員によりオン
されているとコントローラ5内の間欠手段5aのオンを
阻止することとなるので、リクライニング位置検出手段
6より安全領域検出信号が発生するまでの間、警報手段
9に警報発生信号を送給するとともに、リクライニング
駆動手段4にシートバック起立信号を連続で送給し、リ
クライニング位置検出手段6より安全領域検出信号が発
生したら、警報手段9に対する警報発生信号およびリク
ライニング駆動手段4に対するシートバック起立信号の
送給を中止してシートバック3の安全領域S内へのセッ
トを行う。このとき、間欠手段5aは間欠キャンセルス
イッチ10がオン状態にあると作動することはなくリク
ライニング駆動手段4に対するシートバック起立信号の
送給は間欠的に行われることはないので連続的に行われ
る。また、間欠キャンセルスイッチ10がオン状態とな
っておらずオフ状態になっていると間欠手段5aはタイ
マ手段5bにより予め定められた時間T内で作動してタ
イマ手段5bがタイムアップすると同時に間欠手段5a
は作動を中止するため、リクライニング駆動手段4に対
するシートバック起立信号の送給は間欠的に行われてか
ら連続的に行われる。
【0035】このような構造を有する電動シート装置1
は、図6に示す動作を行う。停止している車両におい
て、図示しないイグニションスイッチがオンされること
によってコントローラ5が作動を始めてから、シートク
ッション2に座っている乗員によりマニュアルスイッチ
7が後傾側にオン操作されてシートバック3がニュート
ラル位置Nよりもさらに後傾回動されて安全領域Sを外
れた位置に停止している時刻aにおいて、コントローラ
5はリクライニング位置検出手段6から安全領域検出信
号がないことの認識をしている。
【0036】この状態から時刻bにおいて乗員により間
欠キャンセルスイッチ10がオン操作されると、コント
ローラ5に接続されているキャンセル信号線10aはロ
ーレベルとなる。
【0037】その後の時刻cにおいて車両が走行を開始
すると、走行信号発生手段8から走行信号が発生するた
め、コントローラ5はリクライニング位置検出手段6か
ら安全領域検出信号がないことと走行信号発生手段8が
走行信号を発生したことの論理に基づいて、シートバッ
ク3が安全領域Sから外れた位置にあり、且つ車両が走
行を始めていることの認識をするので、この時刻cにお
いてコントローラ5は警報手段9に警報発生信号を送給
するとともに、リクライニング駆動手段4にシートバッ
ク起立信号を連続で送給する。シートバック起立信号の
送給があったリクライニング駆動手段4はシートバック
3を最前傾位置Aに向けて間欠的に回動してから連続的
に回動させ、最前傾位置Aの手前のニュートラル位置N
を過ぎるとリクライニング位置検出手段6より安全領域
検出信号が発生するので、リクライニング駆動手段4に
対するシートバック起立信号の送給は中止され、シート
バック3は時刻dにおいてニュートラル位置Nを過ぎた
安全領域S内において停止される。
【0038】車両が停止している際に傾倒状態にあった
シートバック3は、間欠キャンセルスイッチ10がオン
されていると車両が走行を開始してからシートクッショ
ン2に対して起立状態に連続移動されながら自動的に位
置変更され、間欠キャンセルスイッチ10がオフされて
いると車両が走行を開始してからシートクッション2に
対して起立状態に間欠的な移動と連続的な移動で自動的
に位置変更され、シートベルトの乗員に対する拘束を確
実なものとする。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる電動シート装置によれば、コントローラの間欠手段
は、リクライニング位置検出手段からの安全領域検出信
号が発生していないときに走行信号発生手段より走行信
号が発生するとリクライニング位置検出手段より安全領
域検出信号が発生するまでの間、タイマ手段により予め
定められた時間だけリクライニング駆動手段にシートバ
ック起立信号を間欠的に送給する。それ故、シートバッ
クが安全領域外にあって車両が走行した場合、安全領域
内に入るまでシートバックが間欠的に動くことによっ
て、シートバックが安全領域外にあってシートバックが
自動的に動くことの合図が乗員にされてから、シートバ
ックが安全な位置に自動的にセットされる。よって、車
両が走行状態になった際、シートバックが適正位置にな
かったら、シートバックを適正位置に向け間欠的に移動
させることによって、シートバックが自動的に動く合図
を乗員に対して行い、その後にシートバックを適正位置
に自動的に動かすことによって、シートベルトの機能が
充分に発揮できるようにするという優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる電動シート装置の原理的構成
のブロック構成図である。
【図2】図1に示した電動シート装置の時間を追った動
作を説明するタイムチャートである。
【図3】この発明に係わる電動シート装置の実施例の
ブロック構成図である。
【図4】図3に示した電動シート装置の時間を追った動
作を説明するタイムチャートである。
【図5】この発明に係わる電動シート装置の他の実施例
のブロック構成図である。
【図6】図5に示した電動シート装置の時間を追った動
作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 電動シート装置 2 シートクッション 3 シートバック 4 リクライニング駆動手段 5 コントローラ5a 間欠手段 5b タイマ手段 6 リクライニング位置検出手段 8 走行信号発生手段 9 警報手段 10 間欠キャンセルスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−229380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/54 B60Q 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の腰掛けとなるシートクッション
    と、前記 シートクッションに下端側が回動可能に取付けられ
    て乗員の背もたれとなるシートバックと、 起立状態と傾倒状態とのあいだで前記シートバックを回
    動させるリクライニング駆動手段と、前記シートバックが予め定められた範囲の安全領域内に
    あることを検出して安全領域検出信号を発生するリクラ
    イニング位置検出手段と、 車両の走行にともなって走行信号を発生する走行信号発
    生手段と、 前記リクライニング位置検出手段からの安全領域検出信
    号が発生していないときに前記走行信号発生手段より走
    行信号が発生するとリクライニング位置検出手段から安
    全領域検出信号が発生するまでの間、リクライニング駆
    動手段にシートバック起立信号を送給するコントローラ
    を備えた電動シート装置において、 前記コントローラには、タイマ手段と、前記リクライニ
    ング位置検出手段からの安全領域検出信号が発生してい
    ないときに前記走行信号発生手段より走行信号が発生す
    ると該リクライニング位置検出手段より安全領域検出信
    号が発生するまでの間、該タイマ手段により予め定めら
    れた時間だけリクライニング駆動手段にシートバック起
    立信号を間欠的に送給する間欠手段とを備えている こと
    を特徴とする電動シート装置。
  2. 【請求項2】 乗員の操作により作動する間欠キャンセ
    ルスイッチをそなえ、 コントローラは、リクライニング位置検出手段からの安
    全領域検出信号が発生していないときに走行信号発生手
    段より走行信号が発生し且つ間欠キャンセルスイッチが
    オフ状態であると、リクライニング位置検出手段より安
    全領域検出信号が発生するまでの間、タイマ手段により
    予め定められた時間内で間欠手段を介しリクライニング
    駆動手段にシートバック起立信号を間欠的に送給し、リ
    クライニ ング位置検出手段からの安全領域検出信号が発
    生していないときに走行信号発生手段より走行信号が発
    生し且つ該間欠キャンセルスイッチがオン状態である
    と、リクライニング駆動手段にシートバック起立信号を
    連続的に送給する請求項1に記載の電動シート装置。
  3. 【請求項3】 警報手段をそなえ、 コントローラは、リクライニング位置検出手段からの安
    全領域検出信号が発生していないときに走行信号発生手
    段より走行信号が発生するとリクライニング位置検出手
    段から安全領域検出信号が発生するまでの間、警報手段
    に警報発生信号を送給する請求項1あるいは2に記載の
    電動シート装置。
JP5261311A 1993-10-19 1993-10-19 電動シート装置 Expired - Lifetime JP3007775B2 (ja)

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