JPH07117476A - ドアフレーム構造 - Google Patents
ドアフレーム構造Info
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- JPH07117476A JPH07117476A JP27180493A JP27180493A JPH07117476A JP H07117476 A JPH07117476 A JP H07117476A JP 27180493 A JP27180493 A JP 27180493A JP 27180493 A JP27180493 A JP 27180493A JP H07117476 A JPH07117476 A JP H07117476A
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- door glass
- rigidity
- width direction
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドアフレーム構造において、ドアガラスガイ
ド部材によってクラッシュストロークが縮小されること
なく、衝撃荷重を効率良く吸収する。 【構成】 ドア後部フレーム20は断面コ字状とされて
おり、内周部に配設されてたドアガラスラン内にリヤド
アガラスの後端縁部が摺動可能に挿入されている。ドア
後部フレーム20の後壁部20Aには、剛性低下手段と
しての上下方向に延びる長孔44が上下方向に所定の間
隔を開けて穿設されており、ドア後部フレーム20の長
孔44を穿設した部位は、車幅方向に作用する荷重に対
しての剛性が他の部位に比べて低く、荷重作用時には、
想像線で示される如く容易に潰れるようになっている。
ド部材によってクラッシュストロークが縮小されること
なく、衝撃荷重を効率良く吸収する。 【構成】 ドア後部フレーム20は断面コ字状とされて
おり、内周部に配設されてたドアガラスラン内にリヤド
アガラスの後端縁部が摺動可能に挿入されている。ドア
後部フレーム20の後壁部20Aには、剛性低下手段と
しての上下方向に延びる長孔44が上下方向に所定の間
隔を開けて穿設されており、ドア後部フレーム20の長
孔44を穿設した部位は、車幅方向に作用する荷重に対
しての剛性が他の部位に比べて低く、荷重作用時には、
想像線で示される如く容易に潰れるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃荷重を吸収するた
めのドアフレーム構造に関する。
めのドアフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のサイドドアには昇降可能
なドアガラスが設けられており、このドアガラスをガイ
ドするドアフレーム構造の一例が、実開昭63−256
25号に示されている。
なドアガラスが設けられており、このドアガラスをガイ
ドするドアフレーム構造の一例が、実開昭63−256
25号に示されている。
【0003】図13に示される如く、このドアフレーム
構造では、ドアガラス70の縁部70Aが、上下方向に
延びるスライダ72の取付部72Aに挿入されており、
スライダ72の取付部72Aからは、車室内側へオフセ
ットされたガイド部72Bが延設されている。スライダ
72のガイド部72Bは、ドアインナパネル74の車幅
方向外側に上下方向に沿って設けられた断面コ字状のド
アガラスガイド部材76の内周部に設けられたガラスラ
ン77内を摺動するようになっている。
構造では、ドアガラス70の縁部70Aが、上下方向に
延びるスライダ72の取付部72Aに挿入されており、
スライダ72の取付部72Aからは、車室内側へオフセ
ットされたガイド部72Bが延設されている。スライダ
72のガイド部72Bは、ドアインナパネル74の車幅
方向外側に上下方向に沿って設けられた断面コ字状のド
アガラスガイド部材76の内周部に設けられたガラスラ
ン77内を摺動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなドアフレーム構造では、例えば、車両側方からの衝
突、即ち側突に伴い、サイドドアの車幅方向外方から車
幅方向内方(図13の矢印F方向)に向かって衝撃荷重
が作用した場合に、ドアガラスガイド部材76が、ドア
インナパネル74側へ移動する。従って、乗員78がド
アインナパネル74と当接した場合には、車幅方向の圧
縮荷重に対して高剛性となっているドアガラスガイド部
材76によって、ドアインナパネル74のクラッシュス
トロークが縮小され、衝撃荷重を効率良く吸収できな
い。
うなドアフレーム構造では、例えば、車両側方からの衝
突、即ち側突に伴い、サイドドアの車幅方向外方から車
幅方向内方(図13の矢印F方向)に向かって衝撃荷重
が作用した場合に、ドアガラスガイド部材76が、ドア
インナパネル74側へ移動する。従って、乗員78がド
アインナパネル74と当接した場合には、車幅方向の圧
縮荷重に対して高剛性となっているドアガラスガイド部
材76によって、ドアインナパネル74のクラッシュス
トロークが縮小され、衝撃荷重を効率良く吸収できな
い。
【0005】本発明は係る事実を考慮し、ドアガラスガ
イド部材によってクラッシュストロークが縮小されるこ
とがなく、衝撃荷重を効率良く吸収できるドアフレーム
構造を提供することを目的とする。
イド部材によってクラッシュストロークが縮小されるこ
とがなく、衝撃荷重を効率良く吸収できるドアフレーム
構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドアフレー
ム構造は、ドア本体の後部のベルトライン下方に設けら
れたドアガラスガイド部材と、このドアガラスガイド部
材に設けられ、その設けられた部位の車幅方向に作用す
る荷重に対しての剛性が他の部位の前記剛性に比べて低
くなる剛性低下手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
ム構造は、ドア本体の後部のベルトライン下方に設けら
れたドアガラスガイド部材と、このドアガラスガイド部
材に設けられ、その設けられた部位の車幅方向に作用す
る荷重に対しての剛性が他の部位の前記剛性に比べて低
くなる剛性低下手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】本発明に係るドアフレーム構造では、側突に伴
い、ドア本体の後部のベルトライン下方に設けられたド
アガラスガイド部材に車幅方向から衝撃荷重が作用した
場合に、剛性低下手段により、ドアガラスガイド部材自
体が圧縮変形する。このため、ドアガラスガイド部材に
よってクラッシュストロークが縮小されることがなく、
衝撃荷重を効率良く吸収できる。
い、ドア本体の後部のベルトライン下方に設けられたド
アガラスガイド部材に車幅方向から衝撃荷重が作用した
場合に、剛性低下手段により、ドアガラスガイド部材自
体が圧縮変形する。このため、ドアガラスガイド部材に
よってクラッシュストロークが縮小されることがなく、
衝撃荷重を効率良く吸収できる。
【0008】
【実施例】本発明のドアフレーム構造の第1実施例につ
いて図1〜図5に従って説明する。
いて図1〜図5に従って説明する。
【0009】なお、図中矢印INは車幅方向内側方向
を、矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方を、そ
れぞれ示している。
を、矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方を、そ
れぞれ示している。
【0010】図4に示される如く、自動車のフロントサ
イドドア10の前端縁部10A近傍には、上下方向に沿
ってドア前部フレーム12が配設されており、フロント
サイドドア10の後端縁部10B近傍には、上下方向に
沿ってドアガラスガイド部材としてのドア後部フレーム
14が配設されている。
イドドア10の前端縁部10A近傍には、上下方向に沿
ってドア前部フレーム12が配設されており、フロント
サイドドア10の後端縁部10B近傍には、上下方向に
沿ってドアガラスガイド部材としてのドア後部フレーム
14が配設されている。
【0011】また、リヤサイドドア16の前端縁部16
A近傍には、上下方向に沿ってドア前部フレーム18が
配設されており、リヤサイドドア16の後部16Bに
は、上下方向に沿ってドアガラスガイド部材としてのド
ア後部フレーム20が配設されている。このドア後部フ
レーム20のベルトライン22近傍の下方の部位から上
方の部位には、ドア後部フレーム20と連続的にディビ
ジョンバー24が配設されており、このディビジョンバ
ー24はドア上部枠体内部を前後に区分けしている。
A近傍には、上下方向に沿ってドア前部フレーム18が
配設されており、リヤサイドドア16の後部16Bに
は、上下方向に沿ってドアガラスガイド部材としてのド
ア後部フレーム20が配設されている。このドア後部フ
レーム20のベルトライン22近傍の下方の部位から上
方の部位には、ドア後部フレーム20と連続的にディビ
ジョンバー24が配設されており、このディビジョンバ
ー24はドア上部枠体内部を前後に区分けしている。
【0012】図3に示される如く、リヤサイドドア16
は、リヤサイドドア16の車両外側部を構成するアウタ
パネル26とリヤサイドドア16の車室内側部を構成す
るインナパネル28とを備えている。インナパネル28
の外周縁部28Aは、アウタパネル26の外周縁部26
Aにフェミング加工にて結合されている。アウタパネル
26とインナパネル28との間には、パイプ材で形成さ
れた前後方向に延びるインパクトビーム30が設けられ
ており、このインパクトビーム30の後端部30Aは、
取付け板32と支持ブラケット34とによって、インナ
パネル28の外周縁部28Aと後壁部28Bとに結合さ
れている。
は、リヤサイドドア16の車両外側部を構成するアウタ
パネル26とリヤサイドドア16の車室内側部を構成す
るインナパネル28とを備えている。インナパネル28
の外周縁部28Aは、アウタパネル26の外周縁部26
Aにフェミング加工にて結合されている。アウタパネル
26とインナパネル28との間には、パイプ材で形成さ
れた前後方向に延びるインパクトビーム30が設けられ
ており、このインパクトビーム30の後端部30Aは、
取付け板32と支持ブラケット34とによって、インナ
パネル28の外周縁部28Aと後壁部28Bとに結合さ
れている。
【0013】インナパネル28の側壁部28Cの後端部
近傍には、ブラケット36が固定されている。ブラケッ
ト36は、アウタパネル26側へ向けて延設されてお
り、先端部36Aには、ドア後部フレーム20が固定れ
ている。
近傍には、ブラケット36が固定されている。ブラケッ
ト36は、アウタパネル26側へ向けて延設されてお
り、先端部36Aには、ドア後部フレーム20が固定れ
ている。
【0014】図2に示される如く、ドア後部フレーム2
0は、開口部を車両前方へ向けた断面コ字状とされてお
り、後壁部20Aがブラケット36(図3参照)に固定
されている。また、ドア後部フレーム20の外側壁部2
0Bの先端部は開口外側へ折り返されており、内側壁部
20Cの先端部は開口外側へ折り返され折り返し部20
Dとされ、内側壁部20Bと折り返し部20Cとで上下
方向に延びる閉断面部38が形成されている。
0は、開口部を車両前方へ向けた断面コ字状とされてお
り、後壁部20Aがブラケット36(図3参照)に固定
されている。また、ドア後部フレーム20の外側壁部2
0Bの先端部は開口外側へ折り返されており、内側壁部
20Cの先端部は開口外側へ折り返され折り返し部20
Dとされ、内側壁部20Bと折り返し部20Cとで上下
方向に延びる閉断面部38が形成されている。
【0015】ドア後部フレーム20の内周部には弾性材
からなるドアガラスラン40がドア後部フレーム20の
内周に沿って配設されており、このドアガラスラン40
内にリヤドアガラス42の後端縁部42Aが摺動可能に
挿入されている。
からなるドアガラスラン40がドア後部フレーム20の
内周に沿って配設されており、このドアガラスラン40
内にリヤドアガラス42の後端縁部42Aが摺動可能に
挿入されている。
【0016】なお、図示を省略したが、ディビジョンバ
ー24もドア後部フレーム20と同様に断面コ字状とさ
れており、内周部に設けられたドアガラスラン40内に
リヤドアガラス42の後端縁部42Aが摺動可能に挿入
されている。また、リヤサイドドア16のドア前部フレ
ーム18は、ドア後部フレーム20と同様の構成とされ
ており、ドア前部フレーム18の内周部に設けられたド
アガラスラン内にリヤドアガラス42の前端縁部が摺動
可能に挿入されている。更に、フロントサイドドア10
のドア前部フレーム12、ドア後部フレーム14も同様
の構成とされており、ドア前部フレーム12、ドア後部
フレーム14の各内周部に設けられたドアガラスラン内
に、フロントドアガラス43の前端縁部と後端縁部がそ
れぞれ摺動可能に挿入されている。
ー24もドア後部フレーム20と同様に断面コ字状とさ
れており、内周部に設けられたドアガラスラン40内に
リヤドアガラス42の後端縁部42Aが摺動可能に挿入
されている。また、リヤサイドドア16のドア前部フレ
ーム18は、ドア後部フレーム20と同様の構成とされ
ており、ドア前部フレーム18の内周部に設けられたド
アガラスラン内にリヤドアガラス42の前端縁部が摺動
可能に挿入されている。更に、フロントサイドドア10
のドア前部フレーム12、ドア後部フレーム14も同様
の構成とされており、ドア前部フレーム12、ドア後部
フレーム14の各内周部に設けられたドアガラスラン内
に、フロントドアガラス43の前端縁部と後端縁部がそ
れぞれ摺動可能に挿入されている。
【0017】図1に示される如く、ドア後部フレーム2
0の後壁部20Aには、剛性低下手段としての上下方向
に延びる長孔44が上下方向に所定の間隔を開けて穿設
されている。このため、ドア後部フレーム20の長孔4
4を穿設した部位は、車幅方向(図1の矢印A方向)に
作用する荷重に対しての剛性が他の部位に比べて低く、
荷重作用時には、図1の想像線で示される如く、容易に
潰れるようになっている。
0の後壁部20Aには、剛性低下手段としての上下方向
に延びる長孔44が上下方向に所定の間隔を開けて穿設
されている。このため、ドア後部フレーム20の長孔4
4を穿設した部位は、車幅方向(図1の矢印A方向)に
作用する荷重に対しての剛性が他の部位に比べて低く、
荷重作用時には、図1の想像線で示される如く、容易に
潰れるようになっている。
【0018】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
のドアフレーム構造では、例えば、図5に示される如
く、他車52の側突に伴い、リヤサイドドア16に車幅
方向外方から車幅方向内方(図1の矢印A方向)に向か
って衝撃荷重が作用した場合に、アウタパネル26がイ
ンパクトビーム30に当接し、取付け板32がドア後部
フレーム20に当接して、ドア後部フレーム20をイン
ナパネル28に押圧するとともに、乗員54がインナパ
ネル28に当接する。
のドアフレーム構造では、例えば、図5に示される如
く、他車52の側突に伴い、リヤサイドドア16に車幅
方向外方から車幅方向内方(図1の矢印A方向)に向か
って衝撃荷重が作用した場合に、アウタパネル26がイ
ンパクトビーム30に当接し、取付け板32がドア後部
フレーム20に当接して、ドア後部フレーム20をイン
ナパネル28に押圧するとともに、乗員54がインナパ
ネル28に当接する。
【0019】このとき、ドア後部フレーム20は後壁部
20Aに穿設された長孔44により、ドア後部フレーム
20自体が図5に示される如く圧縮変形する。このた
め、ドア後部フレーム20によってクラッシュストロー
クが縮小されることがなく、乗員54への衝撃荷重を効
率良く吸収できる。
20Aに穿設された長孔44により、ドア後部フレーム
20自体が図5に示される如く圧縮変形する。このた
め、ドア後部フレーム20によってクラッシュストロー
クが縮小されることがなく、乗員54への衝撃荷重を効
率良く吸収できる。
【0020】なお、本実施例では、ドア後部フレーム2
0の後壁部20Aに、剛性低下手段としての長孔44を
穿設したが、これに代えて、ドア本体の後部のベルトラ
イン下方に設けられたドアガラスガイド部材としてのデ
ィビジョンバー24の後壁部に、剛性低下手段としての
長孔44を穿設しても良い。また、本実施例では、ドア
後部フレーム20の後壁部20Aに、剛性低下手段とし
ての長孔44を穿設したが、長孔44に代えて図6及び
図7に示される如く、ドア後部フレーム20の後壁部2
0Aに、剛性低下手段としての上下方向に延びるコ字形
内側へ突出したビード56を設けても良い。なお、ビー
ド56の突出方向は図7に想像線で示される如く、コ字
形外側へ突出させても良い。
0の後壁部20Aに、剛性低下手段としての長孔44を
穿設したが、これに代えて、ドア本体の後部のベルトラ
イン下方に設けられたドアガラスガイド部材としてのデ
ィビジョンバー24の後壁部に、剛性低下手段としての
長孔44を穿設しても良い。また、本実施例では、ドア
後部フレーム20の後壁部20Aに、剛性低下手段とし
ての長孔44を穿設したが、長孔44に代えて図6及び
図7に示される如く、ドア後部フレーム20の後壁部2
0Aに、剛性低下手段としての上下方向に延びるコ字形
内側へ突出したビード56を設けても良い。なお、ビー
ド56の突出方向は図7に想像線で示される如く、コ字
形外側へ突出させても良い。
【0021】本発明のドアフレーム構造の第2実施例に
ついて図8に従って説明する。なお、第1実施例と同一
部材については、同一符号を付してその説明を省略す
る。
ついて図8に従って説明する。なお、第1実施例と同一
部材については、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0022】図8に示される如く、ベルトライン22よ
り下方のディビジョンバー24の後壁部24Aには、2
本のウエルドボルト56が立設されており、これらのウ
エルドボルト56に螺合したナット58によって、ディ
ビジョンバー24はドアガラスガイド部材の一部を構成
するブラケット36の先端部36Aに固定されている。
ブラケット36は固定部36Bが、インナパネル28の
側壁部28Cに溶着されており、ブラケット36の固定
部36Bと先端部36Aとは、固定部36Bから車幅方
向外側に延びる第1連結部36Cと、先端部36Aから
車両後方に延びる第2連結部36Dとで連結されてい
る。
り下方のディビジョンバー24の後壁部24Aには、2
本のウエルドボルト56が立設されており、これらのウ
エルドボルト56に螺合したナット58によって、ディ
ビジョンバー24はドアガラスガイド部材の一部を構成
するブラケット36の先端部36Aに固定されている。
ブラケット36は固定部36Bが、インナパネル28の
側壁部28Cに溶着されており、ブラケット36の固定
部36Bと先端部36Aとは、固定部36Bから車幅方
向外側に延びる第1連結部36Cと、先端部36Aから
車両後方に延びる第2連結部36Dとで連結されてい
る。
【0023】ブラケット36の第1連結部36Cの車幅
方向略中央には、車両上下方向に延びる剛性低下手段と
しての長孔60が穿設されており、ブラケット36に車
幅方向外側(図8の矢印A方向)に向かって衝撃荷重が
作用すると、長孔60によって、ブラケット36の第1
連結部36Cが図8の想像線で示される如く潰れ、ディ
ビジョンバー24がインナパネル28の側壁部28C側
へ相対移動するようになっている。
方向略中央には、車両上下方向に延びる剛性低下手段と
しての長孔60が穿設されており、ブラケット36に車
幅方向外側(図8の矢印A方向)に向かって衝撃荷重が
作用すると、長孔60によって、ブラケット36の第1
連結部36Cが図8の想像線で示される如く潰れ、ディ
ビジョンバー24がインナパネル28の側壁部28C側
へ相対移動するようになっている。
【0024】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例のドアフレーム構造では、側突に伴い、ディビジョン
バー24に車幅方向外方から車幅方向内方(図8の矢印
A方向)に向かって衝撃荷重が作用した場合に、長孔6
0によって、ブラケット36の第1連結部36Cが図8
の想像線で示される如く潰れ、ディビジョンバー24が
インナパネル28の側壁部28C側へ相対移動する。こ
のため、ブラケット36とによってクラッシュストロー
クが縮小されることがなく、乗員への衝撃荷重を効率良
く吸収できる。
例のドアフレーム構造では、側突に伴い、ディビジョン
バー24に車幅方向外方から車幅方向内方(図8の矢印
A方向)に向かって衝撃荷重が作用した場合に、長孔6
0によって、ブラケット36の第1連結部36Cが図8
の想像線で示される如く潰れ、ディビジョンバー24が
インナパネル28の側壁部28C側へ相対移動する。こ
のため、ブラケット36とによってクラッシュストロー
クが縮小されることがなく、乗員への衝撃荷重を効率良
く吸収できる。
【0025】なお、本実施例では、ブラケット36の第
1連結部36Cに剛性低下手段としての長孔60を設け
たが、これに代えて、図9に示される如く、剛性低下手
段としてブラケット36の先端部36Aに、車幅方向に
延びるの一対の長孔62を形成し、これらの長孔62を
通過したウエルドボルト56にナット58を螺合しても
良い。
1連結部36Cに剛性低下手段としての長孔60を設け
たが、これに代えて、図9に示される如く、剛性低下手
段としてブラケット36の先端部36Aに、車幅方向に
延びるの一対の長孔62を形成し、これらの長孔62を
通過したウエルドボルト56にナット58を螺合しても
良い。
【0026】この場合、側突に伴い、ディビジョンバー
24に車幅方向外方から車幅方向内方(図9の矢印A方
向)に向かって衝撃荷重が作用すると、長孔62内をウ
エルドボルト56がインナパネル28の側壁部28C側
へ相対移動し、図9に想像線で示される如く、一体的に
ディビジョンバー24がインナパネル28の側壁部28
C側へ相対移動する。このため、ディビジョンバー24
とによってクラッシュストロークが縮小されることがな
く、乗員への衝撃荷重を効率良く吸収できる。
24に車幅方向外方から車幅方向内方(図9の矢印A方
向)に向かって衝撃荷重が作用すると、長孔62内をウ
エルドボルト56がインナパネル28の側壁部28C側
へ相対移動し、図9に想像線で示される如く、一体的に
ディビジョンバー24がインナパネル28の側壁部28
C側へ相対移動する。このため、ディビジョンバー24
とによってクラッシュストロークが縮小されることがな
く、乗員への衝撃荷重を効率良く吸収できる。
【0027】また、図10に示される如く、剛性低下手
段としてブラケット36の先端部36Aに車幅方向内側
に延びる切欠き64を形成し、第2連結部36Dと第1
連結部36Cとに、切欠き64と連通し、且つナット5
8が通過可能な切欠き66を形成しても良い。
段としてブラケット36の先端部36Aに車幅方向内側
に延びる切欠き64を形成し、第2連結部36Dと第1
連結部36Cとに、切欠き64と連通し、且つナット5
8が通過可能な切欠き66を形成しても良い。
【0028】この場合、側突に伴い、ディビジョンバー
24に車幅方向外方から車幅方向内方(図10の矢印A
方向)に向かって衝撃荷重が作用すると、切欠き64内
をウエルドボルト56がインナパネル28の側壁部28
C側へ相対移動し、ナット58が切欠き66を通過す
る。従って、図10に想像線で示される如く、一体的に
ディビジョンバー24がインナパネル28の側壁部28
C側へ相対移動する。このため、ディビジョンバー24
とによってクラッシュストロークが縮小されることがな
く、乗員への衝撃荷重を効率良く吸収できる。
24に車幅方向外方から車幅方向内方(図10の矢印A
方向)に向かって衝撃荷重が作用すると、切欠き64内
をウエルドボルト56がインナパネル28の側壁部28
C側へ相対移動し、ナット58が切欠き66を通過す
る。従って、図10に想像線で示される如く、一体的に
ディビジョンバー24がインナパネル28の側壁部28
C側へ相対移動する。このため、ディビジョンバー24
とによってクラッシュストロークが縮小されることがな
く、乗員への衝撃荷重を効率良く吸収できる。
【0029】本発明のドアフレーム構造の第3実施例に
ついて図11及び図12に従って説明する。
ついて図11及び図12に従って説明する。
【0030】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】図11に示される如く、本実施例ではディ
ビジョンバー24の下部24Bが、ベルトライン22よ
り下方へ延設されている。
ビジョンバー24の下部24Bが、ベルトライン22よ
り下方へ延設されている。
【0032】図12に示される如く、ディビジョンバー
24の下部24B、即ちディビジョンバー24の下端と
ベルトラインと対向する部位との間の部位の後壁部24
Aには、剛性低下手段としての上下方向に延びる長孔6
8が穿設されている。
24の下部24B、即ちディビジョンバー24の下端と
ベルトラインと対向する部位との間の部位の後壁部24
Aには、剛性低下手段としての上下方向に延びる長孔6
8が穿設されている。
【0033】従って、ディビジョンバー24の下部24
Bに車幅方向外方から車幅方向内方(図12の矢印A方
向)に向かって衝撃荷重が作用した場合に、ディビジョ
ンバー24の下部24Bは後壁部24Aに穿設された長
孔48により、ディビジョンバー24自体が図12の想
像線に示される如く圧縮変形する。このため、ディビジ
ョンバー24とによってクラッシュストロークが縮小さ
れることがなく、乗員への衝撃荷重を効率良く吸収でき
る。
Bに車幅方向外方から車幅方向内方(図12の矢印A方
向)に向かって衝撃荷重が作用した場合に、ディビジョ
ンバー24の下部24Bは後壁部24Aに穿設された長
孔48により、ディビジョンバー24自体が図12の想
像線に示される如く圧縮変形する。このため、ディビジ
ョンバー24とによってクラッシュストロークが縮小さ
れることがなく、乗員への衝撃荷重を効率良く吸収でき
る。
【0034】また、ディビジョンバー24の下部24B
が圧縮変形し、ディビジョンバー24の下部24Bで衝
撃荷重を効率良く吸収できるため、ドアインナパネル2
8のベルトライン22に衝撃荷重が伝達され難く、ドア
インナパネル28のベルトライン22の変形を小さくで
き、ドアインナパネル28のベルトライン22の車室内
への侵入を低減できる。
が圧縮変形し、ディビジョンバー24の下部24Bで衝
撃荷重を効率良く吸収できるため、ドアインナパネル2
8のベルトライン22に衝撃荷重が伝達され難く、ドア
インナパネル28のベルトライン22の変形を小さくで
き、ドアインナパネル28のベルトライン22の車室内
への侵入を低減できる。
【0035】なお、本実施例では、ディビジョンバー2
4に剛性低下手段としての上下方向に延びる長孔68を
穿設したが、長孔68に代えて、前方又は後方へ突出し
た上下方向に延びるビードをディビジョンバー24の下
部24Bの後壁部24Aに設けても良い。
4に剛性低下手段としての上下方向に延びる長孔68を
穿設したが、長孔68に代えて、前方又は後方へ突出し
た上下方向に延びるビードをディビジョンバー24の下
部24Bの後壁部24Aに設けても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るドアフレーム構造は、ドア
本体の後部のベルトライン下方に設けられたドアガラス
ガイド部材と、このドアガラスガイド部材に設けられ、
その設けられた部位の車幅方向に作用する荷重に対して
の剛性が他の部位の前記剛性に比べて低くなる剛性低下
手段と、を備えた構成としたので、ドアガラスガイド部
材によってクラッシュストロークが縮小されることがな
く、衝撃荷重を効率良く吸収できるという優れた効果を
有することを特徴としている。
本体の後部のベルトライン下方に設けられたドアガラス
ガイド部材と、このドアガラスガイド部材に設けられ、
その設けられた部位の車幅方向に作用する荷重に対して
の剛性が他の部位の前記剛性に比べて低くなる剛性低下
手段と、を備えた構成としたので、ドアガラスガイド部
材によってクラッシュストロークが縮小されることがな
く、衝撃荷重を効率良く吸収できるという優れた効果を
有することを特徴としている。
【図1】本発明の第1実施例のドアフレーム構造を示す
車両斜め前方内側から見た斜視図である。
車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図4の3−3線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のドアフレーム構造が適用
されたサイドドアを示す概略側面図である。
されたサイドドアを示す概略側面図である。
【図5】本発明の第1実施例のドアフレーム構造の作用
説明図である。
説明図である。
【図6】本発明の第1実施例のドアフレーム構造の変形
例を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
例を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】本発明の第2実施例のドアフレーム構造を示す
車両斜め後方外側から見た斜視図である。
車両斜め後方外側から見た斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例のドアフレーム構造の変形
例を示す車両斜め後方外側から見た斜視図である。
例を示す車両斜め後方外側から見た斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例のドアフレーム構造の変
形例を示す車両斜め後方外側から見た斜視図である。
形例を示す車両斜め後方外側から見た斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例のドアフレーム構造が適
用されたサイドドアを示す概略側面図である。
用されたサイドドアを示す概略側面図である。
【図12】本発明の第3実施例のドアフレーム構造を示
す車両斜め後方外側から見た斜視図である。
す車両斜め後方外側から見た斜視図である。
【図13】従来例のドアフレーム構造を示す平断面図で
ある。
ある。
10 フロントサイドドア 14 ドア後部フレーム(ドアガラスガイド部材) 16 リヤサイドドア 20 ドア後部フレーム(ドアガラスガイド部材) 22 ベルトライン 24 ディビジョンバー(ドアガラスガイド部材) 28 インナパネル 36 ブラケット(ドアガラスガイド部材) 42 リヤドアガラス 44 長孔(剛性低下手段) 56 ビード(剛性低下手段) 60 長孔(剛性低下手段) 62 長孔(剛性低下手段) 64 切欠き(剛性低下手段) 66 切欠き(剛性低下手段) 68 長孔(剛性低下手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 ドア本体の後部のベルトライン下方に設
けられたドアガラスガイド部材と、このドアガラスガイ
ド部材に設けられ、その設けられた部位の車幅方向に作
用する荷重に対しての剛性が他の部位の前記剛性に比べ
て低くなる剛性低下手段と、を備えたことを特徴とする
ドアフレーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27180493A JPH07117476A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | ドアフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27180493A JPH07117476A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | ドアフレーム構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117476A true JPH07117476A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17505087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27180493A Pending JPH07117476A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | ドアフレーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117476A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2920128A1 (fr) * | 2007-08-21 | 2009-02-27 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Structure de maintien de vitre de vehicule automobile |
JP2009190439A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Kanto Auto Works Ltd | 車両用ドア |
JP2010100242A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Toyota Motor Corp | ディビジョンバー取付構造 |
WO2013105228A1 (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-18 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドドア構造 |
JP2020019453A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | スズキ株式会社 | 車両用ドア構造 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27180493A patent/JPH07117476A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020019453A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | スズキ株式会社 | 車両用ドア構造 |
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