JPH07116940A - トランスファマシンにおけるカバー装置 - Google Patents

トランスファマシンにおけるカバー装置

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JPH07116940A
JPH07116940A JP27716293A JP27716293A JPH07116940A JP H07116940 A JPH07116940 A JP H07116940A JP 27716293 A JP27716293 A JP 27716293A JP 27716293 A JP27716293 A JP 27716293A JP H07116940 A JPH07116940 A JP H07116940A
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cover
transfer machine
opening
top cover
closed
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Application number
JP27716293A
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English (en)
Inventor
Shigeteru Iwami
栄輝 岩見
Yasuo Hasegawa
靖夫 長谷川
Masato Tsujitani
誠人 辻谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUYA CORP
Nippei Toyama Corp
Mitsuya KK
Original Assignee
MITSUYA CORP
Nippei Toyama Corp
Mitsuya KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定カバーと上面カバーとの間の密閉性を向
上して、両者間からクーラントや切り屑等の飛散を防止
することが可能なトランスファマシンにおけるカバー装
置を提供すること。 【構成】 ワーク搬送路に沿って所定間隔毎に配置され
た複数の加工ステーション1と、各加工ステーション1
へワークW1を一斉に搬送する搬送機構3と、各加工ス
テーション1間においてワーク搬送路をその上方及び側
方から覆う固定カバー4とを備え,前記固定カバー4の
上面には上面開口5を設けるとともに、その上面開口5
の縁部には閉止板6を設け、閉止板6上の閉鎖位置と、
その上方の開放位置との間を移動可能な上面カバー10
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トランスファマシン
に係り、特にそのワーク搬送路を覆うカバー装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トランスファマシンは、ワーク
搬送路に沿って配置された複数の加工ステーションを有
し、トランスファ装置により、それらの加工ステーショ
ンへ複数のワークを一斉に搬送するようになっている。
各ワークは各加工ステーションにおいて一斉に加工が施
される。また、トランスファマシンの各加工ステーショ
ン間には固定カバーが配設され、この固定カバーにより
ワーク搬送路がその外方から覆われている。そして、例
えば、実公平4−2765号公報に記載されているよう
に、この固定カバーの上面にはワークの点検等を行うた
めの開口が形成され、その開口には上面カバーが開閉可
能に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平4−2765号公報に記載のカバー装置は、上面カ
バーを閉鎖したときに固定カバーと上面カバーとの間に
隙間が形成され、その隙間からクーラントや切り屑等が
飛び散って、周囲を汚すという問題がある。また、カバ
ー装置の開口部は、上面のみであることから、その開口
範囲が狭く、トランスファバー等のマシン点検或いはワ
ーク点検のためのワーク取り出し作業が非常に不便であ
るという問題がある。さらに、上記のカバー装置では、
カバーを閉鎖するのを忘れて加工を行ってしまうおそれ
がある。
【0004】このような場合には、前記のクーラント等
に飛散が一層ひどくなるばかりでなく、作業者が固定カ
バー内の可動部に触れる危険があった。本発明は上記問
題点を解消するためになされたものであって、その目的
は、固定カバーと上面カバーとの間の密閉性を向上し
て、両者間からクーラントや切り屑等の飛散を防止する
ことが可能なトランスファマシンにおけるカバー装置を
提供することにある。
【0005】また、マシンの点検作業等を行う場合に、
固定カバーの上面開口及び側面開口を開放して、開放部
を大きくすることができ、マシン点検等の作業を容易に
取り扱うことができるトランスファマシンにおけるカバ
ー装置を提供することにある。
【0006】さらに、カバーを閉鎖せずに加工が行われ
ることを防止したトランスファマシンにおけるカバー装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、所定間隔をもって配
置された複数の加工ステーションと、その加工ステーシ
ョン間においてワークを搬送する搬送機構と、各加工ス
テーション間においてワーク搬送路をその上方及び側方
から覆う固定カバーとを備えたカバー装置において、前
記固定カバーの上面には上面開口を設けるとともに、そ
の上面開口の縁部には閉止板を設け、閉止板上の閉鎖位
置と、その上方の開放位置との間を移動可能な上面カバ
ーを設けたことをその要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、固定カバーの
少なくとも一方の側面に上面開口と連続する側面開口を
設けるとともに、その側面開口を開閉可能な側面カバー
を設けたことをその要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、上面カバーの
端部に支点ピンを設け、閉止板の端部には前記支点ピン
が通過可能な切欠部と、上面カバーの開放に伴い、前記
閉止板の下方に位置する支点ピンを切欠部に向かって案
内する案内面とを設けたことをその要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、側面カバーは
上下に開閉動作されるものであって、側面カバーの上端
には閉鎖状態において固定カバーの一部に掛止されて閉
鎖状態を保持する折り曲げ部を形成したことをその要旨
とする。
【0011】請求項5に記載の発明では、上面カバーは
その端部にシールを有することをその要旨とする。請求
項6に記載の発明では、上面カバーと側面カバーとの間
には、側面カバーが開放された状態で上面カバーが閉鎖
されるのを阻止する阻止機構を設けたことをその要旨と
する。
【0012】請求項7に記載の発明では、上面開口縁部
一箇所に上面カバーの閉鎖状態を検出するスイッチを設
け、上面カバーの開放時にはトランスファマシンが動作
しないように構成したことを要旨とする。
【0013】請求項8に記載の発明では、上面カバーは
2分割され、分割位置にてヒンジにより屈折可能に連な
っていることをその要旨とする。請求項9に記載の発明
では、支点ピンは上面カバーの両端部に設けられ、それ
に対応して切欠部を閉止板の両端部に設けたことをその
要旨とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、上面カバーが
閉鎖位置にある際に、同上面カバーの下面は固定カバー
の上面開口の縁部に設けられた閉止板に接触することか
ら、固定カバーと上面カバーとの間の密閉性が向上され
る。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、固定カバ
ーの側面に、上面開口と連続する側面開口を設けたこと
により、カバー及び側面カバーの開放時には、固定カバ
ーの開口範囲がより広がる。その結果、マシンの点検作
業やワークの出し入れ作業等を容易に行うことが可能と
なる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、上面カバ
ーを固定カバーから取り外す際は、閉止板の下方に位置
する支点ピンを、案内面に沿わせて切欠部から抜き取
る。これにより上面カバーが固定カバーから外れる。反
対に上面カバーを固定カバーに取り付ける際は、支点ピ
ンを、閉止板の切欠部から挿入し、案内面に沿わせて支
点ピンを閉止板の下方に位置させる。これにより上面カ
バーが固定カバーに取り付けられる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、折り曲げ
部を固定カバーの一部に掛止することにより、側面カバ
ーの閉鎖状態が保持される。請求項5に記載の発明によ
れば、上面カバーの閉鎖時には、上面カバーの端部に設
けられたシールと側面カバー上部とが接触される。従っ
て、本発明では、請求項1に記載の発明に加え、固定カ
バーと上面カバーとの間の密閉性をより向上することが
可能となる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、このマシ
ンの点検作業やワークの出し入れ作業を行った後は、側
面カバーを閉鎖するとともに上面カバーを閉鎖して、ワ
ークの加工運転を開始する。このとき、側面カバーが開
放されたままの状態における上面カバーの閉鎖移動が阻
止機構によって阻止される。このため、側面カバーを開
放したままの状態で上面カバーを閉鎖して、加工運転が
開始されるおそれを防止することができる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、上面カバ
ーの開放時においては、スイッチが上面カバーを検出し
ないため、側面カバーの閉め忘れがあったときにも、前
記1個のスイッチで閉め忘れを検出でき、加工運転が開
始されることを防止することができる。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、上面カバ
ーは2分割され、分割部にてヒンジ構造により屈折させ
ることができることから、開放状態における上面カバー
の上方への突出量を少なくして、邪魔になるのを防止で
きる。また、上面カバーを全開させずに途中位置でその
開口位置を保持することが可能となる。
【0021】請求項9に記載の発明によれば、上面カバ
ーの両端のどちら側からも上面カバーを開閉することが
できるので、よりワーク点検時等の作業性が向上され
る。
【0022】
【実施例】以下、この発明を具体化したトランスファマ
シンにおけるカバー装置の第1実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0023】図1及び図2に示すように、複数の加工ス
テーション1は所定間隔をもって設置され、それらの加
工ステーション1には、加工機械2が対向配置されてい
る。トランスファバー等を含む搬送機構3は各加工ステ
ーション1を経て延びるように配設され、この搬送機構
3によりワークW1が各加工ステーション1へ順次一斉
に搬送されて、各加工機械2により加工が施される。固
定カバー4はワーク搬送路を上方及び側方から覆うよう
に各加工ステーション1間に配設され、この固定カバー
4内をワークW1が搬送される。
【0024】上面開口5は前記各加工ステーション1間
において固定カバー4の上面に形成されている。図1,
図2及び図3に示すように、一対の側面開口18は前記
上面開口5の両側に連続するように固定カバー4の前後
面に凹状に形成され、図1及び図3に示すように、側面
開口18の上端両側には掛止部18aが切欠形成されて
いる。門形をなす支持枠36は上面開口5の両縁部及び
固定カバー4の両側板4aの内面に固定され、その支持
枠36は上面開口5に対応する閉止板6と支持板19と
により構成されている。切欠部7は各閉止板6の両端部
にそれぞれ形成されている。ガイドプレート8は切欠部
7に接続される斜面状の案内面9を有し、前記各切欠部
7の下方において閉止板6と支持板19との間に取付固
定されている。
【0025】図4に示すように、上面カバー10は第1
のカバー11と第2のカバー12とに分割されており、
両者はヒンジ13を介して屈折可能に連結されている。
第1及び第2のカバー11,12の上面には、ハンドル
14がそれぞれ取着されている。補助カバー15は第2
のカバー12の上面に取付固定され、第1のカバー11
と第2のカバー12とを直線状に展開した際に、両者間
に形成される隙間を閉鎖する。第1及び第2のカバー1
1,12の端部には、NBR等の合成ゴム材等からなる
シール23がそれぞれ取着されている。一対のピン固定
片16は、第1及び第2のカバー11,12の裏面隅部
にそれぞれ取付固定され、そこには支点ピン17がそれ
ぞれ取付固定されている。
【0026】そして、図5に示すように、上面カバー1
0の閉鎖時においては、第1及び第2のカバー11,1
2が前記閉止板6の上面に載置された状態にある。この
とき、各支点ピン17は閉止板6の端部下方に位置す
る。また、一方の支点ピン17を中心にして上面カバー
10を上方へ回動させることにより、閉止板6の下方に
位置する他方の支点ピン17が案内面9に案内されて切
欠部7から上方へ抜出て、図6に示すように上面カバー
10を開放させることができる。この場合、回動中心側
の支点ピン17が支持板19の内面に支持されるととも
に、その支点ピン17に近接する側の一方のシール23
が側板4aの外面に支持される。そして、上面カバー1
0をヒンジ13において屈折させることにより、他方の
側のシール23が閉止板6の上面に支持される。
【0027】側面カバー20は前記両支持板19と両側
板4aとの間にそれぞれ上下動可能に配置されており、
側面カバー20が上方に位置したときにはこの側面カバ
ー20により側面開口18が閉鎖され、下方に位置した
ときには側面開口18が開放される。側面カバー20の
上端には折曲げ部21が形成され、その直下にはハンド
ル22が固定されている。そして、図7及び図10に示
すように、側面カバー20を上方の閉鎖位置に移動させ
て、折曲げ部21を掛止部18aに係合させることによ
り、側面カバー20を閉鎖位置に保持することができ
る。また、側面カバー20を下方へ移動させ、ハンドル
22を側面開口18の下端部に支持したときに側面開口
18が完全開放される。
【0028】阻止機構30は前記固定カバー4の上部4
隅に設けられている。そして、側面カバー20が開放さ
れたままの状態で、上面カバー10を閉鎖操作したと
き、阻止機構30により上面カバー10の閉鎖動作が阻
止されるようになっている。各上面開口5の開口縁中央
部の位置に対応した固定カバー4上に検出スイッチとし
てのリミットスイッチ31が配設され、このリミットス
イッチ31を作用するドグ41が上面カバー10の補助
カバー15上に固定されている。そして、上面カバー1
0が閉鎖位置に回動配置されたとき、ドグ41がリミッ
トスイッチ31を押し、上面カバー10の閉鎖を検出し
て、コントローラ(図示せず)に検出信号が出力され
る。
【0029】次に、前記阻止機構30について詳述する
と、図3,図8及び図9に示すように、スライドロッド
32はガイドプレート8の対向する2つの孔8a,8b
間で支持され、先端は支持板19の背面に対向されてい
る。スライドロッド32には、板状のストッパプレート
33が取着され、その上端が前記切欠部7内に位置して
いる。また、スライドロッド32には係合片32aが下
方に向かって突出され、ガイドプレート8の底面の切り
欠き8cより突出されている。コイルスプリング34は
スライドロッド32を常時支持板19に当接する方向に
付勢している。側面カバー20の背面には斜面20bを
形成したドグ20aが突出されている。
【0030】側面カバー20が上方移動されると前記ド
グ20aが斜面20bの作用により、係合片32aを押
してスライドロッド32をスプリング34に抗して後退
させる。すなわち、側面カバー20が閉鎖位置に保持さ
れている場合には、ストッパプレート33は、切欠部7
内の中央部から後退して支点ピン17の切欠部7内への
挿入、通過が許容される位置に保持される。また、前記
側面カバー20が開放位置にある場合には、ドグ20a
は係合片32aと係合しない下方位置にあり、スライド
ロッド32はコイルスプリング34の弾性力により図8
の状態に戻り、このときのストッパプレート33は、切
欠部7の中央部に位置して、支点ピン17の挿入或いは
通過を阻止する。
【0031】次に、前記のように構成されたトランスフ
ァマシンにおけるカバー装置についての作用を説明す
る。さて、この実施例のカバー装置において、マシンの
点検作業やワークW1の出し入れ作業等を行う場合に
は、トランスファマシンの運転を停止して、各加工ステ
ーション1におけるワークW1の加工運転を停止する。
そして、上面カバー10の第1カバー11又は第2カバ
ー12のハンドル14を持って上面カバー10を一方の
支点ピン17を中心にして上方へ回動し、他方の支点ピ
ン17を切欠部7から抜き出す。この場合、支点ピン1
7の抜き出しはガイドプレート8の案内面9に案内され
るため、閉止板6の裏面に引っかかるようなことはな
く、上面カバー10の開放をスムーズに行うことができ
る。そして、上面カバー10をヒンジ13を中心に屈折
させる。このようにして、回動中心側の支点ピン17が
支持板19の内面に、また、シール23が側板7aの外
面にそれぞれ係合されると、図6に示す開放状態にな
る。なお、上面カバー10と側板4aの外面との係合は
シール23を介在しているため、側板4aの外面の塗装
が剥離することはない。
【0032】次いで、側面カバー20をハンドル22に
より下方へ移動させて側面開口18を開放する。従っ
て、上面カバー10及び側面カバー20の開放状態にお
いては、上面開口5及び側面開口18の双方が開放され
て、大きな開放面積を確保できる。なお、図7に示すよ
うに、上面カバー10を展開させれば、より大きな開放
面積を確保でき、さらに大きな開口面積を確保するため
には、上面カバー10の全ての支点ピン17を切欠部7
から抜出して、上面カバー10を固定カバー4から取り
外せばよい。
【0033】図6及び図7では、第1のカバー11側か
ら上面カバー10を開放した状態を示したが、第2のカ
バー12側から上面カバー10を開放する際と同動作で
あるため、ここではその動作説明を省略する。
【0034】そして、互いに連続する上面開口5及び側
面開口18を介して、ワークW1の上面及び両側面が大
きく開放され、それらの開口5,9を通してトランスフ
ァマシンやワークW1を上方及び側方から取り扱うこと
ができて、点検作業やワーク出し入れ作業等を容易に行
うことができる。
【0035】また、これらの作業を終了した後は、側面
カバー20を上方に閉鎖移動させ、折り曲げ部21を掛
止部18aに掛止して側面開口18を閉鎖保持するとと
もに、上面カバー10を閉鎖回動させて、上面開口5を
閉鎖する。この状態で、リミットスイッチ31がオンさ
れ、コントローラに上面カバー10の閉鎖状態を確認す
る検出信号が出力される。それによって、トランスファ
マシンの運転及び各加工ステーション1におけるワーク
W1の加工運転を開始することができる。従って、上面
開口5が上面カバー10によって閉鎖されない半開きの
ような状態で加工運転が開始されることがなく、クーラ
ント等が外部に飛散したり、作業者が可動部に触れたり
することを防止できる。
【0036】一方、前記カバー10,20の閉鎖操作に
際して、誤って側面カバー20が開放されたままの状態
で上面カバー10を閉鎖しようとした場合には、阻止機
構30によって上面カバー10の閉鎖動作が阻止され
る。すなわち、図8に示すように、側面カバー20が開
放位置に配置されているときには、阻止機構30のスラ
イドロッド32先端が支持板19に当接されて、ストッ
パプレート33が閉止板6の切欠部7内の中央部に位置
する。従って、上面カバー10の支点ピン17はストッ
パプレート33の上端と干渉して、切欠部7内を挿入或
いは通過するのが阻止され、上面カバー10の閉鎖が不
可能となる。
【0037】その結果、前記と同様に、前記リミットス
イッチ31はオンされず、側面カバー20が開放された
ままの状態で、上面カバー10のみが閉鎖されて、ワー
クW1の加工運転が開始されるのを確実に防止すること
ができる。このため、前記と同様に、クーラントの飛散
や作業者が可動部に触れる危険を防止できる。
【0038】そして、図5に示すように、上面カバー1
0を閉鎖させた状態では、固定カバー4と上面カバー1
0との間に隙間が形成されることがなく、クーラントや
切り屑等が飛散することがない。すなわち、本実施例で
は、上面カバー10が閉鎖状態にある場合には、同上面
カバー10の裏面が固定カバー4の縁部内面に取付固定
された閉止板6に接触することから、固定カバー4と上
面カバー10との密閉性が向上される。また、上面カバ
ー10のシール23が側面カバー20の上端に係合する
ため、上面カバー10と側面カバー20との間の密閉性
も高くなる。
【0039】さらに、上面カバー10の第1,第2のカ
バー11,12間の隙間も補助カバー15によって覆わ
れる。加えて、側面カバー20の外周部が側板4aとラ
ップしているとともに、側面カバー20の外周の背後に
は支持枠36が存在しているため、側面カバー20の上
端以外の周囲にも、固定カバー4の内部を覗く隙間は形
成されない。その結果、上面開口5及び側面開口18か
らのクーラント等の飛散を確実に防止することができ
る。
【0040】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例
では、上記第1実施例と相違する構成についてのみ説明
する。
【0041】図11に示すように、固定カバー4の上面
開口5の縁部の閉止板50は、その両端(一端側のみ図
示)が折曲形成されて、前記第1実施例の案内面9に相
当する案内面51と、切欠部7に相当する開口52とが
それぞれ形成されている。
【0042】従って、前記第1実施例では、閉止板6
と、支点ピン17を案内するガイドプレート8とが別体
で構成されていたのに対し、本実施例ではガイドプレー
トが不要となる。ただし、図示はしないが、本実施例で
は、スライドロッド32を支持するための部材が別途必
要となる。
【0043】(第3実施例)次に、本発明を具体化した
第3実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例
では上記第1実施例と相違する構成についてのみ説明す
る。
【0044】図12に示すように、固定カバー4とガイ
ドプレート8との間には、レバー61が回転軸62によ
り回動可能に支持されている。同レバー61の上部に
は、第1の係合片63が形成されている。同係合片63
にはガイドプレート8の案内面9と対向する斜状の案内
面64が形成されている。一方、レバー61の下部には
第2の係合片65が形成され、同係合片65は、側面カ
バー20が閉鎖時に同側面カバー20の裏面に形成され
たドグ66の先端面と係合する。ドグ66の上縁には斜
面66aが形成されている。
【0045】側面カバー20が閉鎖位置にある場合に
は、図12に示すように、第1の係合片63の案内面6
4とガイドプレート8の案内面9との間に通路67が形
成される。すなわち、この通路67が支点ピン17の通
過する通路となる。
【0046】一方、図13に示すように、側面カバー2
0が開放位置にある場合には、第2の係合片65がドグ
66から離間することから、レバー61は自重により同
図において反時計方向に回動する。その結果、第1の係
合片63の案内面64が下がり、通路67が狭小或いは
閉鎖される。従って、側面カバー20の開放時には、支
点ピン17が通路67を通過することができないことか
ら、第1実施例と同様に、前記リミットスイッチ31は
オンされず、側面カバー20が開放されたままの状態
で、ワークW1の加工運転が開始されるのを確実に防止
することができる。
【0047】図13の状態において、側面カバー20が
閉鎖状態に上昇されると、ドグ66斜面66aが係合片
65に係合し、その斜面66aの作用によりレバー61
が図12の位置に復帰される。
【0048】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように任意に変更して具体化することも可能
である。
【0049】(1)側面開口9を固定カバー4のいずれ
か一方の側面のみに設けること。 (2)上面カバー10の全周縁部にシール23を装着す
ること。 (3)側板4a外面に、開放状態の上面カバー10の端
部を受けるようにしたゴム板等の受け板を設け、シール
の損傷や塗装剥離を防止するように構成すること。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、上面開口あるいは側面開口からクーラントや切り屑
等の飛散を防止することができるともに、検出スイッチ
を1個設けるだけでカバーの密閉状態を検知でき、側面
カバー内の閉め忘れも検知できる。従って、コストダウ
ンが図れるとともに、作業者が固定カバー内の可動部に
触れる危険を未然に防止できるという優れた効果を奏す
る。
【0051】また、この発明においては、マシン点検等
に際して、固定カバー上に広い開口を確保でき、マシン
点検作業等を容易に行うことができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したトランスファマシンにおけ
るカバー装置の第1実施例を示す部分斜視図である。
【図2】同じくトランスファマシンにおけるカバー装置
の平面図である。
【図3】固定カバー、閉止板及びガイドプレート等に斜
視図である。
【図4】(a)は上面カバーの側面図であり、(b)は
上面カバーの底面図である。
【図5】上面カバーが閉鎖状態の固定カバー及び上面カ
バーの側断面図である。
【図6】上面カバーを途中まで開放した状態を示す上面
カバーの側断面図である。
【図7】上面カバーを途中まで全開した状態を示す上面
カバーの側断面図である。
【図8】側面カバーが開放状態における阻止機構を示す
部分側断面図である。
【図9】側面カバーが閉鎖状態における阻止機構を示す
部分側断面図である。
【図10】上面カバーが全開状態における固定カバー及
び上面カバーの部分側断面図である。
【図11】第2実施例の閉止板の構成を示す部分斜視図
である。
【図12】第3実施例を示し、側面カバーが閉鎖状態の
阻止機構の構成を示す部分側断面図である。
【図13】同じく、第3実施例を示し、側面カバーが開
放状態の阻止機構の構成を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
1…加工ステーション、3…搬送機構、4…固定カバ
ー、5…上面開口、6…閉止板、7…切欠部、8…ガイ
ドプレート、9…案内面、10…上面カバー、13…ヒ
ンジ、17…支点ピン、20…側面カバー、21…折り
曲げ部、23…シール、25…受け部、30…阻止機
構、31…検出スイッチとしてのリミットスイッチ、3
2…阻止機構を構成するスライドロッド、33…阻止機
構を構成するストッパプレート、34…阻止機構を構成
するコイルスプリング、W1…ワーク。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク搬送路に沿って所定間隔毎に配置
    された複数の加工ステーションと、各加工ステーション
    へワークを一斉に搬送する搬送機構と、各加工ステーシ
    ョン間においてワーク搬送路をその上方及び側方から覆
    う固定カバーとを備えたカバー装置において、 前記固定カバーの上面には上面開口を設けるとともに、
    その上面開口の縁部には閉止板を設け、閉止板上の閉鎖
    位置と、その上方の開放位置との間を移動可能な上面カ
    バーを設けたことを特徴とするトランスファマシンにお
    けるカバー装置。
  2. 【請求項2】 固定カバーの少なくとも一方の側面に上
    面開口と連続する側面開口を設けるとともに、その側面
    開口を開閉可能な側面カバーを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のトランスファマシンにおけるカバー装
    置。
  3. 【請求項3】 上面カバーの端部に支点ピンを設け、閉
    止板の端部には前記支点ピンが通過可能な切欠部と、上
    面カバーの開放に伴い、前記閉止板の下方に位置する支
    点ピンを切欠部に向かって案内する案内面とを設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトランス
    ファマシンにおけるカバー装置。
  4. 【請求項4】 側面カバーは上下に開閉動作されるもの
    であって、側面カバーの上端には閉鎖状態において固定
    カバーの一部に掛止されて閉鎖状態を保持する折り曲げ
    部を形成したことを特徴とする請求項3に記載のトラン
    スファマシンにおけるカバー装置。
  5. 【請求項5】 上面カバーはその端部にシールを有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    のトランスファマシンにおけるカバー装置。
  6. 【請求項6】 上面カバーと側面カバーとの間には、側
    面カバーが開放された状態で上面カバーが閉鎖されるの
    を阻止する阻止機構を設けたことを特徴とする請求項2
    〜請求項5のいずれかに記載のトランスファマシンにお
    けるカバー装置。
  7. 【請求項7】 上面開口の縁部一箇所に、上面カバーの
    閉鎖状態を検出するスイッチを設け、上面カバーの開放
    時にはトランスファマシンが動作しないように構成した
    請求項1〜6のいずれかに記載のトランスファマシンに
    おけるカバー装置。
  8. 【請求項8】 上面カバーは2分割され、分割位置にて
    ヒンジにより屈折可能に連なっていることを特徴とする
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載のトランスファマ
    シンにおけるカバー装置。
  9. 【請求項9】 支点ピンは上面カバーの両端部に設けら
    れ、それに対応して切欠部を閉止板の両端部に設けたこ
    とを特徴とする請求項8に記載のトランスファマシンに
    おけるカバー装置。
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