JPH07116770B2 - 鉄骨耐火被覆方法 - Google Patents

鉄骨耐火被覆方法

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JPH07116770B2
JPH07116770B2 JP23975188A JP23975188A JPH07116770B2 JP H07116770 B2 JPH07116770 B2 JP H07116770B2 JP 23975188 A JP23975188 A JP 23975188A JP 23975188 A JP23975188 A JP 23975188A JP H07116770 B2 JPH07116770 B2 JP H07116770B2
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ceramic felt
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征四郎 鈴木
勉 堀口
俊 大塚
修 渡辺
康明 内田
治 田中
聡 伊原
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株式会社アスク
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は鉄骨耐火被覆方法、特にウエットセラミック
フェルトから成る耐火被覆が施される鉄骨耐火被覆方法
に関するものである。
従来の技術 従来、鉄骨構造物の鉄骨柱や鉄骨梁を耐火被覆材にて被
覆する場合、例えば断面H形の鉄骨柱においては、鉄骨
柱のフランジ部分の四隅やウェブ部分に取付ピンを直接
に熔接したり、或は鉄骨柱の近くに取付け柱を独立して
設けて、これらの取付ピンや取付け柱によって耐火ボー
ドや無機繊維フェルトの様な耐火被覆材を層状に取付け
て耐火被覆を形成したり、或は鉄骨柱に直接に、または
鉄骨柱に網を取付けた上に耐火被覆材を吹き付けて耐火
被覆を形成している。また、例えば断面四角形の角形の
鉄骨柱においては耐火ボードや無機繊維フェルトの様な
耐火被覆材を鉄骨柱の周囲に巻いて、これを鉄骨柱に直
接熔接した取付ピンによって取付けたり、或は鋼の様な
金属バンドで留めて取付けて耐火被覆を形成している。
併し乍ら、この様な従来における耐火被覆の形成におい
ては取付ピンや取付け柱を鉄骨柱に熔接して直接取付け
たり或は独立して設けたり、またバンドで留めて取付な
ければならず、取付ピンや取付け柱またはバンドの設置
に手間が掛かり且つ厄介で、費用が懸かる等の問題点が
見られた。
従って、この発明の目的はこの様な従来における問題点
を解決するために、無機繊維とバインダーとから主に成
るウエットセラミックフェルトを鉄骨構造物の所要の鉄
骨の周りに鉄骨に沿って巻いて取付け、ウエットセラミ
ックフェルトを乾燥させることによってその形状を保持
し、鉄骨の周囲に耐火被覆を形成するようにした鉄骨耐
火被覆方法を提供することにある。
問題点を解決するための手段 上述の目的を達成するために、この発明に依れば、鉄骨
耐火被覆方法は、鉄骨構造物の所要の鉄骨の周りに、鉄
骨に沿ってウエットセラミックフェルトを取付け、ウエ
ットセラミックフェルトを乾燥させることによってその
形状を保持し、鉄骨の周りに耐火被覆を形成するように
したことを特徴としている。
この発明において使用されるウエットセラミックフェル
トは、例えばセラミックファイバー、アルミナファイバ
ー、ロックウール、グラウスウール等の無機繊維と、適
宜なバインダーとから主に成り、乾燥することによって
その形状を保持して硬化する特徴を備えている。
作用 そして、この発明は、上述の手段によって、ウエットセ
ラミックフェルトを鉄骨構造物の鉄骨の周りに直接に巻
いて取付けるか、或はロックウールボードを鉄骨に沿っ
て取付けた上に、ウエットセラミックフェルトを巻いて
取付けて、ウエットセラミックフェルトを乾燥させるこ
とによってその形状が保持できるので、何等特別な手段
や手間を要することなく、鉄骨の周りに簡単且つ短期間
に十分な耐火性能を有した耐火被覆を形成施工すること
が出来ると共に、更にこの様なウエットセラミックフェ
ルトの単一構造の耐火被覆、或はロックウールボードと
ウエットセラミックフェルトとの複合構造の耐火被覆を
鉄骨構造物の鉄骨に鉄骨建方前に先付けすることを可能
としている。
この発明の他の目的や特長および利点は以下の添付図面
に沿っての詳細な説明によって明らかになろう。
実 施 例 図面の第1図にはこの発明の鉄骨耐火被覆方法の第1の
実施例が示されており、図示の耐火被覆鉄骨構造1は鉄
骨構造物の例えば断面H形の鉄骨2の周囲に耐火被覆材
を設けて構成されている。勿論、この発明が実施される
鉄骨2は柱や梁として使用される断面H形の鋼材が図示
されているが、I形鋼、角形鋼、丸形鋼等にも実施でき
るもので、鉄骨の断面形状は問わない。
また、この発明において使用される耐火被覆材は、例え
ばセラミックファイバー、アルミナファイバー、ロック
ウール、グラスウール等の無機繊維と、適宜なバインダ
ーとから主に成るウエットセラミックフェルトで、東芝
モノフラックス株式会社製造の商品名「ジュラモイスト
パック」や或は新日鉄化学株式会社製造の「SCウエット
フェルト1260」等が使用でき、この様な耐火被覆材のウ
エットセラミックフェルトを予め工場において鉄骨寸法
に合わせて鉄骨周囲に巻くことが出来るように所要寸法
に切断して、乾燥しないようにビニール袋に入れて密閉
しておくのが好適である。
この発明の実施に際しては、先ず鉄骨構造物の鉄骨2を
清掃して錆や汚れ等を取り除いて耐火被覆材のウエット
セラミックフェルト3を巻き付け出来るように準備す
る。次いで、用意されたウエットセラミックフェルト3
をビニール袋から取り出して鉄骨2の形状に沿って押さ
えながら巻き付ける。
この様にして、鉄骨構造物の鉄骨2の周りに図示の様に
ウエットセラミックフェルト3を巻き付けた後、ウエッ
トセラミックフェルト3を乾燥すると、その形状のまゝ
セラミックボードになる。乾燥は常態のまゝでも良い
が、必要な場合には、ジェットヒーター等を用いて強制
的に乾燥を行うことも出来る。
斯様にして鉄骨構造物の鉄骨2の周りに形成されたウエ
ットセラミックフェルト3の耐火被覆材は十分な強度と
耐火性を有し、有効な耐火被覆を簡単容易に何等の熟練
を要することなく設けることが出来る。更にまた、この
様なこの発明でのウエットセラミックフェルト3の耐火
被覆材は鉄骨2に鉄骨建方前に先付けすることが可能で
ある。
図面の第2図にはこの発明の鉄骨耐火被覆方法の第2の
実施例が示されており、図示の耐火被覆鉄骨構造1′は
鉄骨構造物の断面H形の鉄骨2の周囲にロックウールボ
ード4の第1の耐火被覆材とウエットセラミックフェル
ト3の第2の耐火被覆材とから成る複合構造の耐火被覆
材構造を設けて構成されている。
すなわち、この第2の実施例においては、先ず清掃され
た鉄骨構造物の鉄骨2の周りに、例えばロックウールの
様な無機繊維を板状に成形して成るロックウールボード
4が鉄骨2に取付けられる。ロックウールボード4は予
め工場において鉄骨寸法に合わせて鉄骨2の周囲に取付
できるように所要寸法に切断しておくのが好適である。
この様にして、ロックウールボード4が鉄骨構造物の鉄
骨2の周囲に取付けられたならば、先の第1の実施例に
おけると同様にウエットセラミックフェルト3をこのロ
ックウールボード4の上から押さえ乍ら巻き付けて、ロ
ックウールボード4とウエットセラミックフェルト3と
の耐火被覆材の複合構造を形成する。更に、ウエットセ
ラミックフェルト3を乾燥して複合構造の耐火被覆材の
ウエットセラミックフェルト3を十分に固めて硬化させ
る。
この様にして鉄骨構造物の鉄骨2の周囲に形成されたロ
ックウールボード4とウエットセラミックフェルト3の
複合構造の耐火被覆材構造は十分な強度と耐火性を有
し、有効な複合構造の耐火被覆を簡単容易に構成するこ
とが出来る。また、この様なこの発明でのウエットセラ
ミックフェルト3とロックウールボード4との複合構造
の耐火被覆は鉄骨構造物の鉄骨2に鉄骨建方前に先付け
することが可能である。
更に、図面の第3図にはこの発明の鉄骨耐火被覆方法の
第3の実施例が示され、図示の耐火被覆鉄骨構造1″は
鉄骨構造物の断面方形の角形の鉄骨2′の周囲にロック
ウールボード4の第1の耐火被覆材とウエットセラミッ
クフェルト3の第2の耐火被覆材とから成る複合構造の
耐火被覆材構造を設けて構成されている。
この第3の実施例においては、錆や汚れ等が除去されて
清掃された鉄骨構造物の方形断面の鉄骨2′の周りにロ
ックウールボード4が取付けられる。勿論、ロックウー
ルボード4は工場において予め所定の寸法に切断してお
くと、現場におけるロックウールボード4の取付けに便
宜である。こうして、ロックウールボード4が鉄骨構造
物の鉄骨2′の周囲に取付けられた上からウエットセラ
ミックフェルト3を押さえ乍ら巻き付けて、ロックウー
ルボード4とウエットセラミックフェルト3との耐火被
覆材の複合構造を形成する。更に、ウエットセラミック
フェルト3を乾燥して複合構造の耐火被覆材のウエット
セラミックフェルト3を十分に固めて硬化させる。
斯様に、鉄骨構造物の鉄骨2′の周りに形成されたウエ
ットセラミックフェルト3とロックウールボード4の複
合構造の耐火被覆構造は十分な強度と良好な耐火性を有
し、有効な複合構造の耐火被覆を簡単容易に構成するこ
とが出来ると共に、この様なウエットセラミックフェル
ト3とロックウールボード4との複合構造の耐火被覆を
鉄骨構造物の鉄骨2′に鉄骨建方前に先付けすることが
可能である。
更に、図面の第4図にはこの発明の鉄骨耐火被覆方法の
第4の実施例が示されている。第4の実施例は、鉄骨
2″の上にPC版、デッキプレート等の床材が載る場合で
あるが、第2の実施例と同様にロックウールボード4と
ウエットセラミックフェルト3の複合構造を構成した
後、上フランジ先端部に治具5を取付けている。治具5
の効果は床材取付け時における上フランジ先端部の保護
をすることにある。従って、治具5は床材の施工に支障
をきたさないものであれば材質は問わないが、0.5mm程
度の鉄板が好適である。
また、各実施例において、ウエットセラミックフェルト
3の乾燥硬化までの支持、ロックウールボード4にウエ
ットセラミックフェルト3を巻き付けるまでの支持等に
就いて、鉄骨の形状等の条件によって仮留め材が必要な
場合には、ピン、バンド、接着剤等で仮留めすることは
何等差し支えない。
発明の効果 この様に構成されたこの発明の鉄骨耐火被覆方法におい
ては、適宜な無機繊維とバインダーとから主に成るウエ
ットセラミックフェルトの様な耐火被覆材を直接に、或
は無機繊維強化石膏ボードやケイ酸カルシウム板または
ロックウールボードの様な耐火被覆材を鉄骨構造物の鉄
骨の周囲に取付けた上に押さえて巻き付け、更に乾燥さ
せることによってその形状を保持し、丈夫で軽い単一ま
たは複合構造の耐火被覆を設けることが出来、耐火被覆
材の取扱いが簡単で熟練を要さず、施工の手間が軽減さ
れ、施工費用の引下げが出来ると共に工期を短縮でき、
十分良好な耐火性能を持った耐火被覆鉄骨構造を得るこ
とが出来、また必要に応じてこの様な耐火被覆を鉄骨構
造物の鉄骨に鉄骨建方前に先付け可能である等の効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の鉄骨耐火被覆方法の第1の実施例を
示す概要図、第2図はこの発明の鉄骨耐火被覆方法の第
2の実施例を示す概要図、第3図はこの発明の鉄骨耐火
被覆方法の第3の実施例を示す概要図、第4図はこの発
明の鉄骨耐火被覆方法の第4の実施例を示す概要図であ
る。図中、1、1′、1″、1:耐火被覆鉄骨構造、
2、2′、2″:鉄骨、3:ウエットセラミックフェル
ト、4:ロックウールボード、5:治具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 治 千葉県千葉市あやめ台3―13―203 (72)発明者 伊原 聡 神奈川県藤沢市辻堂東海岸3―4―9

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨構造物の所要の鉄骨の周りに、鉄骨に
    沿ってウエットセラミックフェルトを取付けて、ウエッ
    トセラミックフェルトを乾燥させることによってその形
    状を保持し、鉄骨の周りに耐火被覆を形成するようにし
    たことを特徴とする鉄骨耐火被覆方法。
  2. 【請求項2】鉄骨構造物の鉄骨の周りにウエットセラミ
    ックフェルトを鉄骨建方前に先付けするようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の鉄骨耐火被覆方法。
  3. 【請求項3】鉄骨構造物の所要の鉄骨の周りに、鉄骨に
    沿ってロックウールボードを取付けた上にウエットセラ
    ミックフェルトを取付けて複合構造とし、ウエットセラ
    ミックフェルトを乾燥させることによってその形状を保
    持し、鉄骨の周りに耐火被覆を形成するようにしたこと
    を特徴とする鉄骨耐火被覆方法。
  4. 【請求項4】鉄骨構造物の鉄骨の周りにロックウールボ
    ードおよびウエットセラミックフェルトの複合構造を鉄
    骨建方前に先付けするようにしたことを特徴とする請求
    項3記載の鉄骨耐火被覆方法。
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JP4923669B2 (ja) * 2006-03-28 2012-04-25 トヨタ自動車株式会社 車両用シートの操作部構造
JP6349207B2 (ja) * 2014-09-08 2018-06-27 ミサワホーム株式会社 バルコニーの耐火構造

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