JPH07116261A - カテーテル管挿入具 - Google Patents

カテーテル管挿入具

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JPH07116261A
JPH07116261A JP5270588A JP27058893A JPH07116261A JP H07116261 A JPH07116261 A JP H07116261A JP 5270588 A JP5270588 A JP 5270588A JP 27058893 A JP27058893 A JP 27058893A JP H07116261 A JPH07116261 A JP H07116261A
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JP
Japan
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sheath
catheter tube
dilator
cap portion
insertion tool
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JP5270588A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kinebuchi
達夫 杵渕
Masaru Uchiyama
勝 内山
Susumu Miyahara
将 宮原
Kyoko Yamaguchi
京子 山口
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カテーテル管挿入具を血管に挿入する際に
は、シースとダイレータとが良好に一体化され、しか
も、カテーテル管挿入具の先端部を血管内に挿入した後
には、きわめて容易にシースの基端部からダイレータを
抜き取ることが可能なカテーテル管挿入具を提供するこ
と。 【構成】 シース6と、このシース6に対して着脱自在
に装着されるダイレータ4とを有するカテーテル管挿入
具。ダイレータ4が、血管の挿入口36を押し広げるた
めのテーパ状先端部8aが形成されたダイレータ本体8
と、キャップ部10とを有する。シース6が、ダイレー
タ本体8の先端部8aが突き出すように差し込まれるシ
ース本体14と、シースハブ部16とを有する。シース
ハブ部16の外周には、係合用凸部24が形成してあ
り、キャップ部10の内周には、この係合用凸部24が
係合する係合用凹部26が形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の血管内にカテー
テル管を挿入する際に用いられるカテーテル管挿入具の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】心不全等の心機能低下時の治療のために
用いる大動脈内バルーンポンピング法(IABP)、心
臓の回りの血管を広げるためなどの治療のために用いる
経皮的冠動脈形成方法(PTCA)、心臓の血流量を計
測するためなどに用いられる熱希釈カテーテル法(TD
C)などの治療法では、患者の動静脈血管内に、カテー
テル管を挿入する。このようなカテーテル管を患者の血
管内に挿入するために、カテーテル管挿入具が用いられ
る。
【0003】カテーテル管挿入具は、シースと、このシ
ースに対して着脱自在に装着されるダイレータとを有
し、シース内にダイレータが挿入された状態で、患者の
血管内にダイレータの先端部が挿入され、血管の挿入口
をダイレータにより押し広げる。その後、ダイレータ
は、シースの基端部から抜き出される。シースの先端
は、血管の挿入口に挿入されたままである。その後、シ
ースの内部を通して、カテーテル管が血管内に導入され
る。
【0004】このようなカテーテル管挿入具では、血管
への挿入時には、ダイレータはシースと一体になって血
管の挿入口に押し込まれることが必要であり、その後
は、シースから容易に抜き出されることが必要である。
このような要求を満足するカテーテル管挿入具として、
たとえば実開平5−56153号公報に示すカテーテル
管挿入具が提案されている。
【0005】このカテーテル管挿入具では、ダイレータ
の基端部にフランジ部を設け、このフランジ部の内周お
よびシースハブ部の外周に、係合用凸部および係合用凹
部をそれぞれ形成してある。これら凸部および凹部を係
合させることで、ダイレータとシースとの一体化を図
り、この係合を解除することにより、ダイレータとシー
スとの分離を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公報に
開示してあるカテーテル管挿入具では、前記フランジ部
とシースハブ部との双方を、軟質合成樹脂で構成してい
るため、シースとダイレータとの一体化が不十分であ
り、これらを一体化して血管内に挿入する際に、これら
が外れ易いなどの課題を有している。カテーテル管挿入
具を血管内に挿入する際に、シースとダイレータとの着
脱部が外れると、シースの先端を血管内の正規位置に挿
入することが困難になり、その後のカテーテル管の挿入
が困難になる。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、カテーテル管挿入具を血管に挿入する際には、シー
スとダイレータとが良好に一体化され、しかも、カテー
テル管挿入具の先端部を血管内に挿入した後には、きわ
めて容易にシースの基端部からダイレータを抜き取るこ
とが可能なカテーテル管挿入具を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るカテーテル管挿入具は、シースと、こ
のシースに対して着脱自在に装着されるダイレータとを
有し、前記ダイレータが、血管の挿入口を押し広げるた
めのテーパ状先端部が形成されたダイレータ本体と、こ
のダイレータ本体の基端部に接合してあるキャップ部と
を有し、前記シースが、前記ダイレータ本体の先端部が
突き出すように差し込まれるシース本体と、このシース
本体の基端部に接合してあるシースハブ部とを有し、前
記シースハブ部の外周および前記キャップ部の内周のい
ずれか一方には、係合用凸部が形成してあり、いずれか
他方には、この係合用凸部に係合する係合用凹部が形成
してあり、前記シースハブ部および前記キャップ部のい
ずれか一方が、軟質合成樹脂で構成してあり、いずれか
他方が硬質合成樹脂で構成してあり、前記シースハブ部
が、前記キャップ部内に着脱自在に嵌合することを特徴
とする。
【0009】前記キャップ部には、当該キャップ部内に
残留する空気を排出するエア抜きが、キャップ部の係合
用凸部または係合用凹部の基端側に形成してあることが
好ましい。前記キャップ部内には、前記シースハブ部が
嵌合された状態で、このシースハブ部の基端部との間に
クッション用空間が形成してあることが好ましい。
【0010】
【作用】本発明に係るカテーテル管挿入具を血管内に挿
入するには、穿刺針などで患者の血管に小さい挿入口を
形成した後、シース内にダイレータを一体化したカテー
テル管挿入具の先端部を血管の挿入口に差し込む。その
際に、ガイドワイヤーなどをガイドとして用いて差し込
むことが好ましい。
【0011】シース内にダイレータを一体化させるため
に、本発明では、シースの基端部側からダイレータのダ
イレータ本体を差し込み、ダイレータ本体のテーパ状先
端部を、シース本体の先端から突き出させる。そして、
ダイレータの基端部に形成してあるキャップ部を、シー
ス本体の基端部に形成してあるシースハブ部の外周に装
着する。すなわち、シースハブ部をキャップ部の内周に
押し込む。その結果、キャップ部の内周に形成してある
係合用凸部または係合用凹部が、シースハブ部の外周に
形成してある係合用凹部または係合用凸部に係合し、シ
ースとダイレータとは、軸方向および回転方向に相対移
動不能になり、両者は一体化される。
【0012】その際に、シースハブ部および前記キャッ
プ部のいずれか一方が、軟質合成樹脂で構成してあり、
いずれか他方が硬質合成樹脂で構成してあることから、
両者の嵌合は強固であり、挿入作業時に、これらの嵌合
が外れることはない。一体化されたシースとダイレータ
とから成るカテーテル管挿入具の先端を血管の挿入口に
差し込めば、ダイレータの先端に形成してあるテーパ状
先端部が、血管の挿入口を押し広げる。さらにカテーテ
ル管挿入具の先端を押し込めば、シース本体の先端も、
血管内に挿入される。
【0013】その後、カテーテル管挿入具の基端部を操
作し、キャップ部をシースハブ部に対して傾けるなどし
て、係合用凸部と係合用凹部との係合を解除し、キャッ
プ部をシースハブ部から取り外す。その際に、本発明で
は、シースハブ部およびキャップ部のいずれか一方が、
軟質合成樹脂で構成してあり、いずれか他方が硬質合成
樹脂で構成してあることから、係合用凸部と係合用凹部
との係合の解除も容易である。
【0014】その後、キャップ部をシースハブ部に対し
て基端部側から引き抜けば、ダイレータ本体がシース本
体内から引き抜かれる。その後、基端部側からシース内
にカテーテル管を差し込めば、カテーテル管は、血管内
に都合良く挿入される。前記キャップ部に、当該キャッ
プ部内に残留する空気を排出するエア抜きが形成してあ
る本発明のカテーテル管挿入具では、キャップ部とシー
スハブ部とを嵌合する際に、キャップ部内に残留する空
気が、エア抜きから逃がされるので、この残留空気が、
血管内に押し込まれることを防止することができる。
【0015】キャップ部内にクッション用空間が形成し
てある本発明のカテーテル管挿入具では、キャップ部を
シースハブ部の外周から傾けて取り外す際に、クッショ
ン用空間がクッション作用を行い、キャップ部の取り外
しが著しく容易になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るカテーテル管挿入具を、
図面に示す実施例に基づき説明する。図1は本発明の第
1実施例に係るカテーテル管挿入具の側面図、図2は図
1に示すカテーテル管挿入具に用いるダイレータの要部
断面図、図3は図1に示すカテーテル管挿入具に用いる
シースの要部断面図、図4は図1に示すカテーテル管挿
入具の使用状態を示す説明図、図5は本発明の第2実施
例に係るカテーテル管挿入具に用いるダイレータの要部
断面図、図6は本発明の第3実施例に係るカテーテル管
挿入具に用いるダイレータの要部断面図、図7は本発明
の第4実施例に係るカテーテル管挿入具に用いるダイレ
ータの要部断面図、図8は本発明の第5実施例に係るカ
テーテル管挿入具に用いるダイレータの要部断面図であ
る。
【0017】第1実施例 本発明の第1実施例に係るカテーテル管挿入具について
説明する。図1に示すように、本実施例のカテーテル管
挿入具2は、ダイレータ4とシース6とを有する。ダイ
レータ4は、血管の挿入口を押し広げるためのテーパ状
先端部8aが形成されたダイレータ本体8と、このダイ
レータ本体8の基端部に接合してあるキャップ部10と
を有する。
【0018】ダイレータ本体8は、図2に示すように、
中空のチューブで構成してあり、その内部に、ガイドワ
イヤ挿通孔8bが形成してある。このダイレータ本体8
の基端部に、ダイレータハブ部12およびキャップ部1
0が、接着または融着などの手段で接合してある。ダイ
レータ本体8は、たとえばフッソ樹脂、ポリアミド、ポ
リエチレン製のチューブで構成され、その内径は、たと
えば0.6〜1.0mmであり、その肉厚は、たとえば
0.2〜2.0mmである。
【0019】シース6は、図1に示すように、ダイレー
タ本体8の先端部8aが突き出すように差し込まれるシ
ース本体14と、このシース本体14の基端部に接合し
てあるシースハブ部16とを有する。シース本体14
は、図3に示すように、中空のチューブで構成してあ
り、その内部に、ダイレータ本体8が挿通するようにな
っている。シース本体14の長さは、その先端から、ダ
イレータ本体8のテーパ状先端部8aが突き出すように
設計される。
【0020】シース本体14は、たとえばフッソ樹脂、
ポリウレタン、ポリアミド製のチューブで構成され、そ
の内径は、たとえば1.0〜5.3mmであり、その肉厚
は、たとえば0.2〜0.6mmである。このシース本体
14の基端部には、シースハブ部16が、接着または融
着などの手段で接合してある。シースハブ部16には、
図3に示すように、その内部に止血弁18が装着してあ
り、シース本体14とダイレータ本体8との隙間から漏
れてくる血液が、外部に漏洩することを防止している。
止血弁18は、たとえば中央部に切込みが形成してある
ゴムリングなどで構成してある。
【0021】また、シースハブ部16には、ルアーチュ
ーブ20が接続してある。ルアーチューブ20は、シー
ス本体14とダイレータ本体8との隙間に連通し、この
ルアーチューブ20を通して、血液の吸引、ヘパリンな
どの薬液や生理食塩水などの注入を行うことが可能にな
っている。
【0022】シースハブ部16は、図2に示すように、
キャップ部10の内部に形成してある嵌合用空間22内
に着脱自在に嵌合可能になっている。しかも、本実施例
では、シースハブ部16の外周に、リング状の係合用凸
部24が形成してあり、キャップ部10の内周に、係合
用凸部24に係合する係合用凹部26が形成してある。
【0023】係合用凸部24の突出高さは、特に限定さ
れないが、その外径が、シースハブ部16の外径の10
〜16%程度大きいことが好ましい。係合用凹部26の
溝深さは、係合用凸部24の突起が係合するように設計
される。シースハブ部16の外径aは、キャップ部10
の内径bに対して、同等以上、好ましくは、3%〜7%
大きいことが好ましい。キャップ部10内にシースハブ
部16が嵌合することで、キャップ部10の内径bが、
3〜7%拡張され、キャップ部10とシースハブ部16
との一体化が確実になり、これらが外れ難くなるからで
ある。
【0024】本実施例では、キャップ部10は、好まし
くはショア硬度で90A以下、さらに好ましくは85A
〜70Aの軟質合成樹脂で構成してあり、具体的には、
ポリウレタンまたはポリ塩化ビニル(PVC)、ナイロ
ン、天然ゴムなどで構成してある。また、シースハブ部
16は、好ましくはショア硬度で50D以上、さらに好
ましくは55D以上の硬質合成樹脂で構成してあり、具
体的には、ABS、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリア
セタール、アクリル、ナイロン、ポリエチレン(P
E)、ポリカーボネート(PC)、あるいはポリプロピ
レン(PP)などで構成してある。
【0025】本実施例に係るカテーテル管挿入具2を血
管内に挿入するには、まず、図4に示す患者の皮膚30
の上から、図示省略してある外套針(カニューラ)と内
套針より構成される穿刺針を突き刺し、その先端を、血
管32内に位置させる。次に、外套針(カニューラ)を
残したまま内套針を抜き出し、内套針を抜き出した穴か
ら、ガイドワイヤー34を血管32内に挿入する。
【0026】次に、挿入したガイドワイヤー34に沿っ
て、外套針を抜き出し、その後、ガイドワイヤー34を
図2に示すダイレータ本体8の挿通孔8b内に通し、こ
のガイドワイヤー34に沿って、シース6とダイレータ
4とを一体化したカテーテル管挿入具2の先端部を血管
の挿入口36に差し込む。その状態を図4に示す。
【0027】シース6内にダイレータ4を一体化させる
ために、本実施例では、シース6の基端部側のシースハ
ブ部16からダイレータ4のダイレータ本体8を差し込
み、ダイレータ本体8のテーパ状先端部8aを、シース
本体14の先端から突き出させる。そして、ダイレータ
4の基端部に形成してあるキャップ部10を、シース本
体8の基端部に形成してあるシースハブ部16の外周に
装着する。すなわち、シースハブ部16をキャップ部1
0の内周に押し込む。その結果、キャップ部10の内周
に形成してある係合用凹部26に、シースハブ部16の
外周に形成してある係合用凸部24が係合し、シース6
とダイレータ4とは、軸方向および回転方向に相対移動
不能になり、両者は一体化される。
【0028】その際に、本実施例では、キャップ部10
が、軟質合成樹脂で構成してあり、シースハブ部16が
硬質合成樹脂で構成してあることから、両者の嵌合は強
固であり、挿入作業時に、これらの嵌合が外れることは
ない。一体化されたシース6とダイレータ4とから成る
カテーテル管挿入具2の先端を、図4に示すように、血
管の挿入口36に差し込めば、ダイレータ6の先端に形
成してあるテーパ状先端部8aが、血管の挿入口36を
押し広げる。さらにカテーテル管挿入具2の先端を押し
込めば、シース本体14の先端も、血管内に挿入され
る。
【0029】その後、カテーテル管挿入具2の基端部を
操作し、キャップ部10をシースハブ部16に対して傾
けるなどして、係合用凸部24と係合用凹部26との係
合を解除し、キャップ部10をシースハブ部16から取
り外す。その際に、本実施例では、キャップ部10が、
軟質合成樹脂で構成してあることから、係合用凸部24
と係合用凹部26との係合の解除も容易である。なお、
この係合の解除をさらに容易にするために、キャップ部
10の内周面には、潤滑剤を塗布してあることが好まし
い。潤滑剤としては、シリコンオイル、グリセリン、脂
肪酸、その他の界面活性剤などを用いることができる。
【0030】その後、キャップ部10をシースハブ部1
6に対して基端部側からガイドワイヤー34と共に引き
抜けば、ダイレータ本体8とガイドワイヤー34がシー
ス本体14内から引き抜かれる。その後、基端部側から
シース6内にカテーテル管を差し込めば、カテーテル管
は、血管32内に都合良く挿入される。
【0031】第2実施例 図5に示す第2実施例に係るカテーテル管挿入具2a
は、上記第1実施例に係るカテーテル管挿入具2に比較
し、キャップ部とシースハブ部との嵌合構造のみが相違
する。そこで、図5では、図1〜4に示す部材と共通す
る部材には、同一符号または類似符号を付し、その説明
は一部省略する。
【0032】図5に示す実施例では、ダイレータ4aの
キャップ部10aの内周に、係合用凹部26aと係合用
凸部24bとを軸方向異なる位置に設け、これらに係合
する係合用凸部24aと係合用凹部26bとを、シース
6aのシースハブ部16aに設けてある。
【0033】この実施例に係るカテーテル管挿入具2a
では、前記第1実施例のカテーテル管挿入具2と同様な
作用を有すると共に、キャップ部10aとシースハブ部
16aとの嵌合がさらに強固になる。第3実施例 図6に示す第3実施例に係るカテーテル管挿入具2b
は、上記第1実施例に係るカテーテル管挿入具2に比較
し、キャップ部のみが相違する。そこで、図6では、図
1〜4に示す部材と共通する部材には、同一符号または
類似符号を付し、その説明は一部省略する。
【0034】図6に示す実施例では、ダイレータ4bの
キャップ部10bに、当該キャップ部10b内に残留す
る空気を排出するエア抜き用孔40または42が、キャ
ップ部10bの係合用凹部26の基端側に形成してあ
る。エア抜き用孔40または42の形成個数は、特に限
定されず、単数または複数であり、その形成位置は、係
合用凹部26の基端側であれば特に限定されず、エア抜
き用孔40のように軸心に対して垂直でも、エア抜き用
孔42のように多少の角度で傾斜しても良い。また、エ
ア抜きとしては、孔に限定されず、スリットであっても
良い。
【0035】この実施例に係るカテーテル管挿入具2b
では、前記第1実施例のカテーテル管挿入具2と同様な
作用を有すると共に、次に示す作用も有する。すなわ
ち、キャップ部10bとシースハブ部16とを嵌合する
際に、キャップ部10b内に残留する空気が、エア抜き
用孔40または42から逃がされるので、この残留空気
が、血管内に押し込まれることを防止することができ
る。
【0036】第4実施例 図7に示す第4実施例に係るカテーテル管挿入具2c
は、上記第1実施例に係るカテーテル管挿入具2に比較
し、キャップ部のみが相違する。そこで、図7では、図
1〜4に示す部材と共通する部材には、同一符号または
類似符号を付し、その説明は一部省略する。
【0037】図7に示す実施例では、ダイレータ4cの
キャップ部10cの内部に、嵌合用空間22以外に、ク
ッション用空間44が形成してある。すなわち、キャッ
プ部10cの内部空間を軸方向に広くし、キャップ部1
0c内にシースハブ部16が嵌合された状態で、このシ
ースハブ部16の基端部との間にクッション用空間44
が残るようにしてある。また、この実施例では、キャッ
プ部10cに、クッション用空間44と外部とを連通す
るエア抜き用孔40あるいはスリットなどを形成するこ
とが好ましい。
【0038】この実施例に係るカテーテル管挿入具2c
では、前記第1実施例のカテーテル管挿入具2と同様な
作用を有すると共に、次に示す作用も有する。すなわ
ち、キャップ部10cをシースハブ部16の外周から傾
けて取り外す際に、クッション用空間44がクッション
作用を行い、キャップ部10cの取り外しが著しく容易
になる。
【0039】また、クッション用空間44の外側に位置
するキャップ部10cの外部を指で押圧することによ
り、キャップ部10cが容易に変形し、キャップ部10
cの取り外しがさらに容易になる。また、キャップ部1
0cを外部から押圧しても、キャップ部10c内の空気
は、エア抜き用孔40から外部に漏れるので、残留空気
が血管内に入り込むことはない。
【0040】第5実施例 図8に示す第5実施例に係るカテーテル管挿入具2d
は、上記第1実施例に係るカテーテル管挿入具2に比較
し、キャップ部のみが相違する。そこで、図7では、図
1〜4に示す部材と共通する部材には、同一符号または
類似符号を付し、その説明は一部省略する。
【0041】図8に示す実施例では、ダイレータ4dの
キャップ部10dの基端部側内部に、補強用リング46
が埋め込んである。この補強用リング46は、キャップ
部10dを構成する材質よりも高剛性の材質で構成さ
れ、たとえば金属などで構成される。
【0042】この補強用リング46をキャップ部10d
の基端部側内部に埋め込むことで、キャップ部10dの
基端部側の剛性が向上し、キャップ部10dを把持し易
くなり、その操作性が向上する。キャップ部10dの先
端側は、軟質合成樹脂で構成されるので、キャップ部1
0dの先端側は容易に拡開され、シースハブ部16の嵌
合およびその解除が容易である。
【0043】キャップ部10dの基端部側のみの剛性
(あるいは硬度)を高くする手段としては、補強リング
46に限らず、剛性が異なる部材を接着または融着する
手段、あるいは特殊射出成形による手段などを採用する
ことができる。なお、本発明は、上述した実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0044】たとえば、キャップ部の内周またはシース
ハブ部の外周に形成する係合用凸部の形成個数は、一個
に限らず、複数個であってもよい。また、この係合用凸
部の構造は、周方向に連続したリング状突起に限らず、
周方向に断続的に形成された複数個の突起であっても良
い。また、この係合用凸部に係合するために、キャップ
部の内周またはシースハブ部の外周に形成された係合用
凹部の形成個数は、一個に限らず、複数個であってもよ
い。また、この係合用凹部の構造は、周方向に連続した
リング状凹部に限らず、周方向に断続的に形成された複
数個の凹部であっても良い。
【0045】また、本発明では、ダイレータのキャップ
部を硬質合成樹脂で構成し、シースのシースハブ部を軟
質合成樹脂で構成することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のカテ
ーテル管挿入具によれば、カテーテル管挿入具を血管に
挿入する際には、シースとダイレータとが良好に一体化
され、これらが外れることはない。しかも、カテーテル
管挿入具の先端部を血管内に挿入した後には、きわめて
容易にシースの基端部からダイレータを抜き取ることが
できるので、カテーテル管の挿入作業性が向上する。
【0047】キャップ部に、当該キャップ部内に残留す
る空気を排出するエア抜きが形成してある本発明のカテ
ーテル管挿入具では、キャップ部とシースハブ部とを嵌
合する際に、キャップ部内に残留する空気が、エア抜き
から逃がされるので、この残留空気が、血管内に押し込
まれることを防止することができる。
【0048】キャップ部内にクッション用空間が形成し
てある本発明のカテーテル管挿入具では、キャップ部を
シースハブ部の外周から傾けて取り外す際に、クッショ
ン用空間がクッション作用を行い、キャップ部の取り外
しが著しく容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係るカテーテル管
挿入具の側面図である。
【図2】図2は図1に示すカテーテル管挿入具に用いる
ダイレータの要部断面図である。
【図3】図3は図1に示すカテーテル管挿入具に用いる
シースの要部断面図である。
【図4】図4は図1に示すカテーテル管挿入具の使用状
態を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例に係るカテーテル管
挿入具に用いるダイレータの要部断面図である。
【図6】図6は本発明の第3実施例に係るカテーテル管
挿入具に用いるダイレータの要部断面図である。
【図7】図7は本発明の第4実施例に係るカテーテル管
挿入具に用いるダイレータの要部断面図である。
【図8】図8は本発明の第5実施例に係るカテーテル管
挿入具に用いるダイレータの要部断面図である。
【符号の説明】
2,2a,2b,2c,2d… カテーテル管挿入具 4,4a,4b,4c,4d… ダイレータ 6,6a… シース 8… シース本体 8a… テーパ状先端部 10,10a,10b,10c,10d… キャップ部 14… シース本体 16,16a… シースハブ部 22… 嵌合用空間 24,24a… 係合用凸部 26,26a… 係合用凹部 32… 血管 36… 挿入口 40,42… エア抜き用孔 44… クッション用空間 46… 補強リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シースと、このシースに対して着脱自在
    に装着されるダイレータとを有するカテーテル管挿入具
    であって、 前記ダイレータが、 血管の挿入口を押し広げるためのテーパ状先端部が形成
    されたダイレータ本体と、 このダイレータ本体の基端部に接合してあるキャップ部
    とを有し、 前記シースが、 前記ダイレータ本体の先端部が突き出すように差し込ま
    れるシース本体と、 このシース本体の基端部に接合してあるシースハブ部と
    を有し、 前記シースハブ部の外周および前記キャップ部の内周の
    いずれか一方には、係合用凸部が形成してあり、いずれ
    か他方には、この係合用凸部に係合する係合用凹部が形
    成してあり、 前記シースハブ部および前記キャップ部のいずれか一方
    が、軟質合成樹脂で構成してあり、いずれか他方が硬質
    合成樹脂で構成してあり、 前記シースハブ部が、前記キャップ部内に着脱自在に嵌
    合するカテーテル管挿入具。
  2. 【請求項2】 前記キャップ部には、当該キャップ部内
    に残留する空気を排出するエア抜きが、キャップ部の係
    合用凸部または係合用凹部の基端側に形成してある請求
    項1に記載のカテーテル管挿入具。
  3. 【請求項3】 前記キャップ部内には、前記シースハブ
    部が嵌合された状態で、このシースハブ部の基端部との
    間にクッション用空間が形成してある請求項1または2
    に記載のカテーテル管挿入具。
JP5270588A 1993-10-28 1993-10-28 カテーテル管挿入具 Pending JPH07116261A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5003917A (en) * 1988-08-12 1991-04-02 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Developing apparatus with image quality control

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