JP2000167062A - カテ―テル管挿入具 - Google Patents

カテ―テル管挿入具

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JP2000167062A
JP2000167062A JP11268131A JP26813199A JP2000167062A JP 2000167062 A JP2000167062 A JP 2000167062A JP 11268131 A JP11268131 A JP 11268131A JP 26813199 A JP26813199 A JP 26813199A JP 2000167062 A JP2000167062 A JP 2000167062A
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sheath
dilator
catheter tube
sheath hub
tube insertion
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JP11268131A
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Takashi Matsumoto
松本  孝
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテーテル管挿入具を血管に挿入する際に
は、シースとダイレータとが良好に一体化され、両者の
相対的な回転の防止を図り、しかも、カテーテル管挿入
具の先端部を血管内に挿入した後には、きわめて容易に
シースの基端部からダイレータを抜き取ることが可能な
カテーテル管挿入具を提供すること。 【解決手段】 ダイレータ4が、血管の挿入口を押し広
げるためのテーパ状先端部が形成されたダイレータ本体
8と、このダイレータ本体8の基端部に接合してあるキ
ャップ部10とを有し、シース6が、ダイレータ本体8
の先端部8aが突き出すように差し込まれるシース本体
14と、このシース本体14の基端部に接合してあるシ
ースハブ16とを有し、シースハブ16の外周およびキ
ャップ部10の内周のいずれか一方には、周方向に沿っ
て3個の第1係合用凸部24が形成してあり、いずれか
他方には、前記第1係合用凸部24が斜めに差し込まれ
る傾斜隙間28が間に形成される3個の第2係合用凸部
26aおよび26bが形成してあり、シースハブ16
が、キャップ部10内に着脱自在に嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の血管内にカ
テーテル管などを挿入する際に用いられるカテーテル管
挿入具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】心不全等の心機能低下時の治療のために
用いる大動脈内バルーンポンピング法(IABP)、心
臓の回りの血管を広げるためなどの治療のために用いる
経皮的冠動脈形成方法(PTCA)、心臓の血流量を計
測するためなどに用いられる熱希釈カテーテル法(TD
C)などの治療法では、患者の動静脈血管内に、カテー
テル管を挿入する。このようなカテーテル管を患者の血
管内に挿入するために、カテーテル管挿入具が用いられ
る。
【0003】カテーテル管挿入具は、シースと、このシ
ースに対して着脱自在に装着されるダイレータとを有
し、シース内にダイレータが挿入された状態で、患者の
血管内にダイレータの先端部が挿入され、血管の挿入口
をダイレータにより押し広げる。その後、ダイレータ
は、シースの基端部から抜き出される。シースの先端
は、血管の挿入口に挿入されたままである。その後、シ
ースの内部を通して、カテーテル管が血管内に導入され
る。
【0004】このようなカテーテル管挿入具では、血管
への挿入時には、ダイレータはシースと一体になって血
管の挿入口に押し込まれることが必要であり、その後
は、シースから容易に抜き出されることが必要である。
このような要求を満足するカテーテル管挿入具として、
たとえば実開平5−56153号公報に示すカテーテル
管挿入具が提案されている。
【0005】このカテーテル管挿入具では、ダイレータ
の基端部にフランジ部を設け、このフランジ部の内周お
よびシースハブの外周に、係合用凸部および係合用凹部
をそれぞれ形成してある。これら凸部および凹部を係合
させることで、ダイレータとシースとの一体化を図り、
この係合を解除することにより、ダイレータとシースと
の分離を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公報に
開示してあるカテーテル管挿入具では、係合用凸部と係
合用凹部との嵌合により、ダイレータとシースとを相対
回転させることなく装着可能にしてあるため、それらの
装着は容易であるが、一体化が不十分であり、特にダイ
レータとシースとが相対的に回転してしまうおそれがあ
るという課題を有する。ダイレータの先端部を患者の血
管内に差し込む際には、ダイレータを回転させながら差
し込む操作が必要となり、その際に、ダイレータとシー
スとが相対的に回転してしまうと、シースの先端を血管
内に差し込みにくくなり、好ましくない。
【0007】しかも、この公報に示すカテーテル挿入具
では、フランジ部とシースハブとの双方を、軟質合成樹
脂で構成しているため、この点でも、シースとダイレー
タとの一体化が不十分であり、これらを一体化して血管
内に挿入する際に、これらが軸方向に外れ易いなどの課
題を有している。カテーテル管挿入具を血管内に挿入す
る際に、シースとダイレータとの着脱部が外れると、シ
ースの先端を血管内の正規位置に挿入することが困難に
なり、その後のカテーテル管の挿入が困難になる。
【0008】なお、実開平6−52840号公報には、
ダイレータに形成してあるフランジ部の二重ネジのネジ
溝に、シースハブの外周に形成してある2個の凸部をネ
ジ結合することにより、両者の一体化を図ったカテーテ
ル管挿入具が開示してある。このようにネジ結合により
ダイレータとシースとを一体化することで、シースとダ
イレータとのねじ込み方向の相対的回転の防止を図れ
る。しかしながら、この公報に示すカテーテル管挿入具
では、2個の凸部をネジ結合するのみであるため、依然
として、ダイレータとシースとの一体化が不十分である
という課題を有する。また、この公報に示すカテーテル
管挿入具では、シースからダイレータを取り外す際に、
シースに対してダイレータをねじ込み方向と逆に回転さ
せてシースからダイレータを取り外す必要があり、その
作業が面倒である。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、カテーテル管挿入具を血管に挿入する際には、シー
スとダイレータとが良好に一体化され、両者の相対的な
回転の防止を図り、しかも、カテーテル管挿入具の先端
部を血管内に挿入した後には、きわめて容易にシースの
基端部からダイレータを抜き取ることが可能なカテーテ
ル管挿入具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るカテーテル管挿入具は、シースと、こ
のシースに対して着脱自在に装着されるダイレータとを
有するカテーテル管挿入具であって、前記ダイレータ
が、血管の挿入口を押し広げるためのテーパ状先端部が
形成されたダイレータ本体と、このダイレータ本体の基
端部に接合してあるキャップ部とを有し、前記シース
が、前記ダイレータ本体の先端部が突き出すように差し
込まれるシース本体と、このシース本体の基端部に接合
してあるシースハブとを有し、前記シースハブの外周お
よび前記キャップ部の内周のいずれか一方には、周方向
に沿って3個の第1係合用凸部が形成してあり、いずれ
か他方には、前記第1係合用凸部と係合する3個の第2
係合用凸部または凹部が形成してあり、前記シースハブ
が、前記キャップ部内に着脱自在に嵌合することを特徴
とする。
【0011】本発明において、第1係合用凸部および第
2係合用凸部の数を、それぞれ3個にしたのは、2個以
下では、これらの係合が不完全になるおそれが強く、4
個以上では、金型による成形が困難になる傾向にあるか
らである。
【0012】前記シースハブおよび前記キャップ部は、
双方共に、硬質合成樹脂で構成しても良く、また、いず
れか一方を、軟質合成樹脂で構成し、いずれか他方を硬
質合成樹脂で構成しても良い。
【0013】前記第2係合用凸部の軸方向基端側には、
前記第1係合用凸部が係合可能な段差が形成してあるこ
とが好ましい。
【0014】前記第2係合用凸部の外周面にはテーパ状
傾斜面が形成してあることが好ましい。
【0015】前記第2係合用凸部の軸方向基端側角部に
は、曲面が形成してあることが好ましい。
【0016】本発明において、各第2係合用凸部の外周
面側(または内周面側)から見た形状は、特に限定され
ないが、菱形状、長方形状、楕円形状などが好ましい。
ただし、これらの第2係合用凸部の間には、各第1係合
用凸部が斜めに差し込まれる傾斜隙間(凹部)が形成さ
れることが好ましい。これら3個の第2係合用凸部の内
の少なくとも一つの第2係合用凸部の周方向端部は、隣
接する第2係合用凸部の端部と、軸方向から見て一部オ
ーバーラップしてあることが好ましい。
【0017】本発明において、各第1係合用凸部の内周
面側(または外周面側)から見た形状は、特に限定され
ないが、ダイレータまたはシースの軸線に対して、所定
角度で傾斜する棒形状であり、その棒形状の両端は円形
となっていることが好ましい。ダイレータまたはシース
の軸線に対して、3個の第1係合用凸部の傾斜方向は、
全て同一であり、傾斜角度も同一であることが好まし
い。これら3個の第1係合用凸部は、周方向に沿って分
離して形成してあることが好ましい。
【0018】
【作用】本発明に係るカテーテル管挿入具において、ダ
イレータをシースに取り付けて一体化するには、シース
ハブの外周(またはキャップ部内周)に形成してある3
個の第2係合用凸部の間の傾斜隙間に、キャップ部の内
周(またはシースハブの外周)に形成してある第1係合
用凸部を差し込む。すると、ダイレータは、シースに対
して相対的に回転(円周の1/3以下程度)しながら、
第1係合用凸部が第2係合用凸部間の傾斜隙間に差し込
まれ、最終的に、各第1係合用凸部と各第2係合用凸部
とが軸方向に重なり合い、両者は軸方向に抜け止めされ
た状態となる。第2係合用凸部間の傾斜隙間の傾斜方向
と、第1係合用凸部の傾斜方向とは一致しており、ダイ
レータをシースに対して円周の1/3程度以下に相対的
に回転させた後は、その同じ方向には、それ以上回転し
ないようになっている。
【0019】なお、第1係合用凸部が傾斜隙間に差し込
まれ、最終的に、各第1係合用凸部と各第2係合用凸部
とが軸方向に重なり合ったことを確認させるために、第
2係合用凸部の軸方向基端側に、第1係合用凸部が係合
可能な段差または凹部を設けることが有効である。第1
係合用凸部が傾斜隙間を通して、段差または凹部まで差
し込まれると、キャップ部を回転させている操作者は、
手にクリック感を感じることができ、各第1係合用凸部
と各第2係合用凸部とが軸方向に重なり合ったことを確
認することができる。
【0020】本発明に係るカテーテル管挿入具では、こ
のようにしてダイレータとシースとが一体化され、各第
1係合用凸部と各第2係合用凸部とが軸方向に重なり合
うため、ダイレータの軸線とシースの軸線とが一致して
いる限り、両者が軸方向に相対移動することはない。し
たがって、シースと一体化されたダイレータの先端部を
患者の血管内に挿入するときに、両者が軸方向に外れる
ことはない。
【0021】また、ダイレータをシースに対して円周の
1/3程度以下に相対的に回転させて両者を一体化させ
た後は、その同じ方向には、それ以上回転しないように
なっているので、その同じ方向に回転させる限り、ダイ
レータとシースとが相対的に回転することはない。ダイ
レータの先端部を患者の血管内に差し込む際に、ダイレ
ータを回転させながら差し込む操作が必要となるが、そ
の際に、ダイレータとシースとが相対的に回転しないの
で、シースの先端を血管内に良好に差し込むことができ
る。
【0022】ダイレータが一体化されたシースの先端部
を患者の血管内に差し込んだ後は、ダイレータをシース
から抜き取る動作が必要である。その際に、本発明で
は、ダイレータをシースに差し込む際の回転と逆方向に
円周の1/3以下程度に回転させればよい。そのような
少ない回転で、第1係合用凸部と第2係合用凸部との係
合が解除され、ダイレータはシースから抜き取り可能状
態となる。
【0023】また、本発明において、第2係合用凸部の
外周面にテーパ状傾斜面を形成したり、第2係合用凸部
の軸方向基端側角部に曲面を形成することで、ダイレー
タをシースから外すことを容易にすることができる。す
なわち、一体化されたダイレータの軸芯をシースの軸芯
に対して傾斜させるように、ダイレータを傾けること
で、第1係合用凸部が第2係合用凸部のテーパ状傾斜面
または曲面を容易に乗り越える。この場合には、ダイレ
ータをシースに対して相対的に回転させることなく、第
1係合用凸部と第2係合用凸部との係合が解除され、ダ
イレータの抜き取りがさらに容易になる。
【0024】本発明において、シースハブおよび前記キ
ャップ部のいずれか一方を、軟質合成樹脂で構成し、い
ずれか他方を硬質合成樹脂で構成することで、第1係合
用凸部と第2係合用凸部との係合は強固なものとなる。
また、第1係合用凸部を第2係合用凸部のテーパ状傾斜
面または曲面を乗り越えさせて、その係合を解除させる
ことも容易である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の第1実施形態に
係るカテーテル管挿入具の側面図、図2は図1に示すカ
テーテル管挿入具に用いるダイレータの要部断面図、図
3は図1に示すカテーテル管挿入具に用いるシースの要
部断面図、図4(A)は図1に示すキャップ部の断面
図、同図(B)はキャップ部の側面図、同図(C)はキ
ャップ部の底面図、同図(D)はキャップ部の内周面に
形成してある第1係合用凸部の概略図、図5(A)は図
1に示すシースハブの側面図、同図(B)は同図(A)
に示すVB−VB線に沿うシースハブの断面図、同図
(C)は同図(A)に示すVC−VC線に沿うシースハブ
の平面図、同図(D)は同図(C)に示すVD−VD線に
沿うシースハブの要部背面図、図6は図1に示すカテー
テル管挿入具の使用状態を示す説明図、図7(A)は本
発明の他の実施形態に係るカテーテル管挿入具に用いる
シースハブの要部断面図、同図(B)はシースハブの平
面図、図8(A)は本発明のさらに他の実施形態に係る
カテーテル管挿入具に用いるシースハブの要部断面図、
同図(B)はシースハブの平面図、図9(A)は本発明
のさらに他の実施形態に係るカテーテル管挿入具に用い
るシースハブの要部斜視図、同図(B)はシースハブの
平面図である。
【0026】第1実施形態 本発明の第1実施形態に係るカテーテル管挿入具につい
て説明する。
【0027】図1に示すように、本実施形態のカテーテ
ル管挿入具2は、ダイレータ4とシース6とを有する。
ダイレータ4は、血管の挿入口を押し広げるためのテー
パ状先端部8aが形成されたダイレータ本体8と、この
ダイレータ本体8の基端部に接合してあるキャップ部1
0とを有する。
【0028】ダイレータ本体8は、図2に示すように、
中空のチューブで構成してあり、その内部に、ガイドワ
イヤ挿通孔8bが形成してある。このダイレータ本体8
の基端部に、ダイレータハブ12およびキャップ部10
が、一体成形あるいは接着または融着などの手段で接合
してある。ダイレータ本体8は、たとえばフッソ樹脂、
ポリアミド、ポリエチレン製のチューブで構成され、そ
の内径は、たとえば0.6〜1.0mmであり、その肉
厚は、たとえば0.2〜2.0mmである。
【0029】シース6は、図1に示すように、ダイレー
タ本体8の先端部8aが突き出すように差し込まれるシ
ース本体14と、このシース本体14の基端部に接合し
てあるシースハブ16とを有する。シース本体14は、
図3に示すように、中空のチューブで構成してあり、そ
の内部に、ダイレータ本体8が挿通するようになってい
る。シース本体14の長さは、その先端から、ダイレー
タ本体8のテーパ状先端部8aが突き出すように設計さ
れる。
【0030】シース本体14は、たとえばフッソ樹脂、
ポリウレタン、ポリアミド製のチューブで構成され、そ
の内径は、たとえば1.0〜5.3mmであり、その肉
厚は、たとえば0.2〜0.6mmである。
【0031】このシース本体14の基端部には、シース
ハブ16が、接着または融着などの手段で接合してあ
る。シースハブ16には、図3に示すように、その内部
に止血弁18が装着してあり、シース本体14とダイレ
ータ本体8との隙間から漏れてくる血液が、外部に漏洩
することを防止している。止血弁18は、たとえば中央
部に切込みが形成してあるゴムリングなどで構成してあ
る。
【0032】また、シースハブ16には、ルアーチュー
ブ20が接続してある。ルアーチューブ20は、シース
本体14とダイレータ本体8との隙間に連通し、このル
アーチューブ20を通して、血液の吸引、ヘパリンなど
の薬液や生理食塩水などの注入を行うことが可能になっ
ている。
【0033】シースハブ16は、図2に示すように、キ
ャップ部10の内部に形成してある嵌合用空間22内に
着脱自在に嵌合可能になっている。しかも、本実施形態
では、図4(A)〜(D)に示すように、キャップ部1
0の嵌合用空間22の入り口側内周面21には、周方向
に沿って略等間隔に3個の第1係合用凸部24が突出し
て形成してある。
【0034】各第1係合用凸部24は、キャップ部10
の内周面側から見て、キャップ部10の軸線に対して、
所定角度θ1で全て同じ方向に傾斜する棒形状であり、
その棒形状の両端は円形となっている。各凸部24に
は、係合用傾斜面25が形成してあり、この傾斜面25
が、後述する第2係合用凸部26aおよび26bの下方
側壁傾斜面27に対して係合する。各凸部24の傾斜角
度θ1は、特に限定されないが、90度よりも小さい角
度であり、好ましくは60〜90度、さらに好ましくは
70〜80度である。
【0035】各凸部24の幅wは、特に限定されない
が、好ましくは0.4〜2mm、さらに好ましくは0.
8〜1.2mmである。また、各凸部24の長手方向長
さは、図4(C)に示すように、キャップ部10の底面
から見ての凸部24の延在角度θ2が、好ましくは30
〜90度、さらに好ましくは50〜70度となる長さで
ある。また、各凸部24の突出高さは、特に限定されな
いが、好ましくは0.4〜1.5mm、さらに好ましく
は0.6〜0.9mmである。
【0036】キャップ部10の外周面には、操作者の手
で操作しやすいように、円周方向の4カ所に回り止め用
凸部11が一体成形してある。キャップ部10の嵌合用
空間22の天井部には、上に行くほど内径が狭くなるテ
ーパ状傾斜面15が形成してある。このテーパ状傾斜面
15には、図5(A)〜(D)に示すシースハブ16の
頂部17が圧接可能になっている。
【0037】図5(A)〜(D)に示すように、シース
ハブ16の上部外周面には、図4(A)〜(D)に示す
キャップ部10の第1係合用凸部24が斜めに差し込ま
れる傾斜隙間28が間に形成される3個の第2係合用凸
部26aおよび26bが一体に形成してある。各第2係
合用凸部26aおよび26bは、シースハブ16の外周
面側から見て菱形状の凸部であり、シースハブ16の頂
部17に略平行な対向する側壁面と、シースハブ16の
軸線に対して所定角度θ3で傾斜する側壁傾斜面27お
よび29を有する。
【0038】下方の側壁傾斜面27は、図4(D)に示
す第1係合用凸部24の係合用傾斜面25に係合する面
である。したがって、下方の側壁傾斜面27の傾斜角度
θ3は、図4(D)に示す第1係合用凸部24の係合用
傾斜面の傾斜角度θ1と略同じであることが好ましい。
【0039】図5(A)に示す第2係合用凸部26aお
よび26bにおける上方の側壁傾斜面29は、図4に示
すキャップ部10の第1係合用凸部24を、図5(A)
中の矢印Rで示すように、傾斜隙間28間に沿って案内
する作用を有する。本実施形態では、図5(C)に示す
ように、シースハブ16の外周面に形成してある3つの
凸部26aおよび26bのうちの一つの凸部26aのみ
を円周方向に沿って所定角度θaの角度で完全菱形形状
に形成し、その両側に位置する2つの凸部26bは、角
度θaよりも小さい角度θbの位置で、凸部26bおよ
び26bの端部を切り欠き、切り欠き部40を形成して
いる。角度θaは、たとえば120度であり、角度θb
は、たとえば90度である。このような切り欠き部40
を形成するのは、金型成型による量産を可能にするなど
の理由による。
【0040】図5(A)に示すように、凸部26aの周
方向両端は、それぞれ隣接する凸部26bの端部に対し
て、軸方向から見て一部オーバーラップするようにして
あり、これらの間に、傾斜隙間28が形成される。
【0041】各凸部26aおよび26bの外周面は、図
5(B)に示すように、シースハブ16の頂部(先端)
17側で外径が大きくなるテーパ状傾斜面41である。
各凸部26aおよび26bの突出高さは、特に限定され
ないが、その外径が、シースハブ16の外径の10〜1
6%程度大きくなる程度の高さであることが好ましい。
【0042】図5(B)に示すシースハブ16の外径D
1は、図4(A)に示すキャップ部10の嵌合用空間2
2における嵌合部23の内径D2に対して、同等以上、
好ましくは、3%〜7%大きいことが好ましい。キャッ
プ部10内にシースハブ16が嵌合することで、キャッ
プ部10の内径D2が、3〜7%拡張され、キャップ部
10とシースハブ16との一体化が確実になり、これら
が外れ難くなるからである。なお、嵌合部23の内径D
2は、嵌合用空間22の入り口側内周面21の内径より
も小さくなっている。
【0043】本実施形態では、キャップ部10は、好ま
しくはショア硬度で90A以下、さらに好ましくは85
A〜70Aの軟質合成樹脂で構成してあり、具体的に
は、水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体(SEBS)、ポリウレタンまたはポリ塩化ビニ
ル(PVC)、ナイロン、天然ゴムなどで構成してあ
る。また、シースハブ16は、好ましくはショア硬度で
50D以上、さらに好ましくは55D以上の硬質合成樹
脂で構成してあり、具体的には、ABS、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)、ポリアセタール、アクリル、ナイロン、
ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、あ
るいはポリプロピレン(PP)などで構成してある。
【0044】本実施形態に係るカテーテル管挿入具2を
血管内に挿入するには、まず、図6に示す患者の皮膚3
0の上から、図示省略してある外套針(カニューラ)と
内套針より構成される穿刺針を突き刺し、その先端を、
血管32内に位置させる。次に、外套針(カニューラ)
を残したまま内套針を抜き出し、内套針を抜き出した穴
から、ガイドワイヤー34を血管32内に挿入する。
【0045】次に、挿入したガイドワイヤー34に沿っ
て、外套針を抜き出し、その後、ガイドワイヤー34を
図3に示すダイレータ本体8の挿通孔8b内に通し、こ
のガイドワイヤー34に沿って、シース6とダイレータ
4とを一体化したカテーテル管挿入具2の先端部を血管
の挿入口36に差し込む。その状態を図6に示す。
【0046】シース6内にダイレータ4を一体化させる
ために、本実施形態では、シース6の基端部側のシース
ハブ16からダイレータ4のダイレータ本体8を差し込
み、ダイレータ本体8のテーパ状先端部8aを、シース
本体14の先端から突き出させる。そして、ダイレータ
4の基端部に形成してあるキャップ部10を、シース本
体8の基端部に形成してあるシースハブ16の外周に装
着する。すなわち、シースハブ16をキャップ部10の
内周に押し込む。その際に、図5に示すシースハブ16
の外周に形成してある3個の第2係合用凸部26aおよ
び26bの間の傾斜隙間28に、図4に示すキャップ部
10の内周に形成してある第1係合用凸部24を、図5
(A)に示す矢印Rで示すように差し込む。すると、ダ
イレータ4は、シース6に対して相対的に回転(90度
以下程度)しながら、第1係合用凸部24が傾斜隙間2
8に差し込まれ、最終的に、各第1係合用凸部24の傾
斜面25と各第2係合用凸部26aおよび26bの傾斜
面27とが軸方向に重なり合い、両者は軸方向に抜け止
めされた状態となる。第1係合用凸部24の傾斜面25
の傾斜方向と、第2係合用凸部26aおよび26bの傾
斜面27の傾斜方向とは一致している。また、ダイレー
タ4をシース6に対して約90度以下程度に相対的に回
転させ、各第1係合用凸部24の傾斜面25と各第2係
合用凸部26aおよび26bの傾斜面27とが軸方向に
重なり合った状態では、図5(B)に示すシースハブ1
6の頂部17は、図4(A)に示すテーパ状傾斜面15
に圧接する。その結果、ダイレータ4は、シース6に対
して、図5(A)に示す矢印Rと同じ方向には、それ以
上回転しない。そのため、シース6とダイレータ4と
は、軸方向および回転方向に相対移動不能になり、両者
は一体化される。
【0047】その際に、本実施形態では、キャップ部1
0が、軟質合成樹脂で構成してあり、シースハブ16が
硬質合成樹脂で構成してあることから、両者の嵌合は強
固であり、挿入作業時に、これらの嵌合が外れることは
ない。
【0048】一体化されたシース6とダイレータ4とか
ら成るカテーテル管挿入具2の先端を、図6に示すよう
に、血管の挿入口36に差し込めば、ダイレータ6の先
端に形成してあるテーパ状先端部8aが、血管の挿入口
36を押し広げる。さらにカテーテル管挿入具2の先端
を押し込めば、シース本体14の先端も、血管内に挿入
される。
【0049】その後、カテーテル管挿入具2の基端部を
操作し、ダイレータ4をシース6に差し込む際の回転と
逆方向に約90度以下程度に回転させればよい。そのよ
うな少ない回転で、第1係合用凸部24と第2係合用凸
部26aおよび26bとの係合が解除され、ダイレータ
4はシース6から抜き取り可能状態となる。または、本
実施形態では、ダイレータ4をシース6に対して回転さ
せることなく、キャップ部10の軸芯をシースハブ16
の軸芯に対して傾けることによっても、キャップ部10
をシースハブ16から取り外すことができる。すなわ
ち、一体化されたキャップ部10の軸芯をシースハブ1
6の軸芯に対して傾斜させるように、キャップ部10を
傾けることで、第1係合用凸部24が第2係合用凸部2
6aおよび26bのテーパ状傾斜面41を容易に乗り越
える。この場合には、ダイレータ4をシース6に対して
相対的に回転させることなく、第1係合用凸部24と第
2係合用凸部26aおよび26bとの係合が解除され、
ダイレータ4の抜き取りがさらに容易になる。その際
に、本実施形態では、キャップ部10が、軟質合成樹脂
で構成してあることから、係合用凸部24と係合用凹部
26との係合の解除も容易である。なお、この係合の解
除をさらに容易にするために、キャップ部10の内周面
には、潤滑剤を塗布しても良い。潤滑剤としては、シリ
コンオイル、グリセリン、脂肪酸、その他の界面活性剤
などを用いることができる。
【0050】その後、キャップ部10をシースハブ16
に対して基端部側からガイドワイヤー34と共に引き抜
けば、ダイレータ本体8とガイドワイヤー34がシース
本体14内から引き抜かれる。その後、基端部側からシ
ース6内にカテーテル管を差し込めば、カテーテル管
は、血管32内に都合良く挿入される。
【0051】第2実施形態 第2実施形態に係るカテーテル管挿入具は、図7(A)
および(B)に示すように、上記第1実施形態に係るカ
テーテル管挿入具2に比較し、シースハブ16aの外周
面に形成する第2係合用凸部26cの構造のみが相違す
る。そこで、本実施形態では、前記実施形態と異なる部
分のみについて説明し、共通する部分の説明は省略す
る。
【0052】図7(A)および(B)に示すように、本
実施形態では、シースハブ16aの上端部外周面には、
3つの第2係合用凸部26cが円周方向略等間隔に形成
してある。各第2係合用凸部26cの形状は、シースハ
ブ16aの外周面側から見て、先端が尖っている棒形状
であり、その凸部26cの高さは、図5に示す凸部26
aおよび26bと同様である。凸部26cの幅は、特に
限定されないが、図4に示す凸部24の幅wと同程度で
ある。また、各凸部26cの長手方向長さは、図7
(B)に示すように、シースハブ16aの平面側から見
て、円周方向に所定角度θCの範囲で伸びる程度の長さ
である。所定角度θcは、たとえば約120度である。
本実施形態では、図7(A)に示すように、各凸部26
cの端部が、隣接する凸部26cの端部に対して、軸方
向から見て一部オーバラップしており、その隙間に、傾
斜隙間28aが形成してある。
【0053】各凸部26cの下方傾斜面27aには、図
4に示すキャップ部10の内周面に形成してある第1係
合用凸部24の傾斜面25が係合するようになってお
り、その傾斜面27aのシースハブ16aの軸芯に対す
る傾斜角度θ3は、図5に示す第2係合用凸部26aお
よび26bの下方傾斜面27の傾斜角度θ3と同程度で
ある。
【0054】本実施形態では、シースハブ16aの外周
面において、第2係合用凸部26cの軸方向基端側に
は、図4に示すキャップ部10の内周面に形成してある
第1係合用凸部24が係合可能な段差42が形成してあ
る。第1係合用凸部24が傾斜隙間28aを通して、矢
印Rに示すように、段差42まで差し込まれると、キャ
ップ部10を回転させている操作者は、手にクリック感
を感じることができ、各第1係合用凸部24と各第2係
合用凸部26cとが軸方向に重なり合ったことを確認す
ることができる。
【0055】また、本実施形態では、各凸部26cの外
周面にテーパ状傾斜面を形成する代わりに、凸部26c
の軸方向基端側角部に曲面44を形成してある。このよ
うにすることで、ダイレータ4をシース6から外すこと
を容易にすることができる。すなわち、一体化されたキ
ャップ部10の軸芯をシースハブ16aの軸芯に対して
傾斜させるように、キャップ部10を傾けることで、第
1係合用凸部24が第2係合用凸部26cの曲面44を
容易に乗り越える。この場合には、ダイレータ4をシー
ス6に対して相対的に回転させることなく、第1係合用
凸部24と第2係合用凸部26cとの係合が解除され、
ダイレータ4の抜き取りがさらに容易になる。
【0056】本実施形態に係るカテーテル管の挿入具の
その他の作用および効果は、前記第1実施形態に係るカ
テーテル管の挿入具と同様である。
【0057】第3実施形態 第3実施形態に係るカテーテル管挿入具は、図8(A)
および(B)に示すように、上記第1実施形態に係るカ
テーテル管挿入具2に比較し、シースハブ16bの外周
面に形成する第2係合用凸部26dの構造のみが相違す
る。そこで、本実施形態では、前記実施形態と異なる部
分のみについて説明し、共通する部分の説明は省略す
る。
【0058】図8(A)および(B)に示すように、本
実施形態では、シースハブ16bの上端部外周面には、
3つの第2係合用凸部26dが円周方向略等間隔に形成
してある。各第2係合用凸部26dの形状は、シースハ
ブ16bの外周面側から見て、平行四辺形形状を変形し
た形状であり、凸部26dの下方側壁傾斜面27bの途
中には、凹部50が形成してある。凸部26dの高さ
は、たとえば最大で約0.6mmである。また、各凸部
26dの長手方向長さは、図8(B)に示すように、シ
ースハブ16bの平面側から見て、円周方向に所定角度
θdの範囲で伸びる程度の長さである。所定角度θd
は、たとえば約120度である。本実施形態では、図8
(A)に示すように、凸部26dの端部が、隣接する凸
部26dの端部に対して、軸方向から見て一部オーバラ
ップしており、その隙間に、傾斜隙間28bが形成して
ある。
【0059】各凸部26dの下方傾斜面27bには、図
4に示すキャップ部10の内周面に形成してある第1係
合用凸部24の傾斜面25が係合するようになってお
り、第1係合用凸部24は、最終的に、凹部50に対し
て入り込むようになっている。
【0060】第1係合用凸部24が傾斜隙間28bを通
して、矢印Rに示すように、凹部50まで差し込まれる
と、キャップ部10を回転させている操作者は、手にク
リック感を感じることができ、各第1係合用凸部24と
各第2係合用凸部26dとが軸方向に重なり合ったこと
を確認することができる。
【0061】また、本実施形態では、各凸部26dの外
周面は、図8(A)に示すように、シースハブ16の頂
部(先端)17側で外径が大きくなるテーパ状傾斜面4
1aである。このようにすることで、ダイレータ4をシ
ース6から外すことを容易にすることができる。すなわ
ち、一体化されたキャップ部10の軸芯をシースハブ1
6bの軸芯に対して傾斜させるように、キャップ部10
を傾けることで、第1係合用凸部24が第2係合用凸部
26dのテーパ状傾斜面41aを容易に乗り越える。こ
の場合には、ダイレータ4をシース6に対して相対的に
回転させることなく、第1係合用凸部24と第2係合用
凸部26dとの係合が解除され、ダイレータ4の抜き取
りがさらに容易になる。
【0062】本実施形態に係るカテーテル管の挿入具の
その他の作用および効果は、前記第1実施形態に係るカ
テーテル管の挿入具と同様である。
【0063】第4実施形態 第4実施形態に係るカテーテル管挿入具は、図9(A)
および(B)に示すように、上記第1実施形態に係るカ
テーテル管挿入具2に比較し、シースハブ16cの外周
面に形成する第2係合用凸部26eの構造のみが相違す
る。そこで、本実施形態では、前記実施形態と異なる部
分のみについて説明し、共通する部分の説明は省略す
る。
【0064】図9(A)および(B)に示すように、本
実施形態では、シースハブ16cの上端部外周面には、
3つの第2係合用凸部26eが円周方向略等間隔に形成
してある。各第2係合用凸部26eの形状は、シースハ
ブ16cの外周面側から見て、三重ネジのネジ山形状で
ある。凸部26eの高さは、たとえば最大で約0.5m
mである。これら3つの凸部26eの間には、螺旋状の
3つのネジ溝28cが形成してあり、ネジ溝28cの終
点部には、凹部50eが形成してある。
【0065】各凸部26eの長手方向長さは、図9
(B)に示すように、シースハブ16cの平面側から見
て、円周方向に所定角度θeの範囲で伸びる程度の長さ
である。所定角度θeは、たとえば約120度である。
各ネジ溝28cの長手方向長さは、図9(B)に示すよ
うに、シースハブ16cの平面側から見て、円周方向に
所定角度θfの範囲で伸びる程度の長さである。所定角
度θfは、たとえば約165度である。各凹部50aの
長手方向長さは、図9(B)に示すように、シースハブ
16cの平面側から見て、円周方向に所定角度θgの範
囲で伸びる程度の長さである。所定角度θgは、たとえ
ば約60度である。
【0066】本実施形態では、図9(A)に示すネジ溝
28cに対して、図4に示すキャップ部10の内周面に
形成してある第1係合用凸部24が係合するようになっ
ており、第1係合用凸部24は、最終的に、凹部50a
に対して入り込むようになっている。
【0067】第1係合用凸部24がネジ溝28cを通し
て、凹部50aまで差し込まれると、キャップ部10を
回転させている操作者は、手にクリック感を感じること
ができ、各第1係合用凸部24と各第2係合用凸部26
eとが軸方向に重なり合ったことを確認することができ
る。
【0068】また、本実施形態では、各凸部26eの外
周面は、図9(A)に示すように、凹部50aの上部位
置において、曲面状となっている。このようにすること
で、ダイレータ4をシース6から外すことを容易にする
ことができる。すなわち、一体化されたキャップ部10
の軸芯をシースハブ16cの軸芯に対して傾斜させるよ
うに、キャップ部10を傾けることで、第1係合用凸部
24が第2係合用凸部26eの曲面を容易に乗り越え
る。この場合には、ダイレータ4をシース6に対して相
対的に回転させることなく、第1係合用凸部24と第2
係合用凸部26eとの係合が解除され、ダイレータ4の
抜き取りがさらに容易になる。
【0069】本実施形態に係るカテーテル管の挿入具の
その他の作用および効果は、前記第1実施形態に係るカ
テーテル管の挿入具と同様である。
【0070】第5実施形態 第5実施形態に係るカテーテル管挿入具は、図10およ
び図11に示すように、上記第1実施形態に係るカテー
テル管挿入具2に比較し、キャップ部10aの構造と、
シースハブ16dの構造のみが相違する。そこで、本実
施形態では、前記実施形態と異なる部分のみについて説
明し、共通する部分の説明は省略する。
【0071】図10に示すように、キャップ部10aの
嵌合用空間の内周面には、周方向に沿って略等間隔に3
個の第1係合用凸部24aが突出して形成してある。こ
れら凸部24aは、三条ネジに近い形状であり、凸部2
4aの間には、三条ネジ溝28dが形成される。各ネジ
溝28dの側壁には、テーパ状傾斜面が形成してある。
【0072】このキャップ部10aには、ダイレータハ
ブ12aが一体に成形してあり、このダイレータハブ1
2aに対して、図1に示すシース本体8の後端部が接合
される。本実施形態では、このキャップ部10aは、ポ
リアセタール樹脂などの硬質合成樹脂で成形してある。
成形時の樹脂の収縮を考慮し、キャップ部10aの外周
には、長手方向に沿って延びるスリット62aが複数形
成してある。
【0073】また、図11に示すように、本実施形態で
は、シースハブ16dの上端部外周面には、3つの第2
係合用凸部26fおよび26gが円周方向略等間隔に形
成してある。一つの第2係合用凸部26fは、他の二つ
の第2係合用凸部26gに比較して周方向に長く形成し
てある。他の二つの第2係合用凸部26gには、その周
方向両端部に、テーパ状傾斜面60が具備してあり、図
10に示すネジ溝28dに対して挿入しやすいようにな
っている。他の一つの第2係合用凸部26fにもテーパ
状傾斜面60を形成しても良いが、本実施形態では、テ
ーパ状傾斜面を設けないことにより、ネジ溝28dとの
嵌合を強固にしている。
【0074】このシースハブ16dは、本実施形態で
は、ポリアセタール樹脂などの硬質合成樹脂で成形して
ある。本実施形態のように、キャップ部10aとシース
ハブ16dの両方を硬質合成樹脂で成形した場合は、キ
ャップ部を回転させている操作者が手に感じるクリック
感を一層高めることができる。
【0075】なお、本実施形態に係るカテーテル管の挿
入具のその他の作用および効果は、前記第1実施形態に
係るカテーテル管の挿入具と同様である。
【0076】第6実施形態 第6実施形態に係るカテーテル管挿入具は、図12およ
び図13に示すように、上記第1実施形態に係るカテー
テル管挿入具2に比較し、キャップ部10bの構造と、
シースハブ16eの構造のみが相違する。そこで、本実
施形態では、前記実施形態と異なる部分のみについて説
明し、共通する部分の説明は省略する。
【0077】図12に示すように、キャップ部10bの
嵌合用空間の内周面には、周方向に沿って略等間隔に3
個の第1係合用凸部24bが突出して形成してある。こ
れら凸部24bは、図4に示す第1係合用凸部24の構
成と略同一である。これら凸部24bの両側面にテーパ
状傾斜面25bが形成してある点でも、図4に示す凸部
24と同じである。ただし、これら凸部24bの周方向
両端部は、図4に示す凸部24と異なり、角形にしてあ
る。角形にすることにより、キャップ部10bを図13
に示すシースハブ16eに取り付ける際の押し込み感を
把握しやすく、また、しっかりと係合する。
【0078】このキャップ部10bには、ダイレータハ
ブ12bが一体に成形してあり、このダイレータハブ1
2bに対して、図1に示すシース本体8の後端部が接合
される。本実施形態では、このキャップ部10bは、ポ
リアセタール樹脂などの硬質合成樹脂で成形してある。
成形時の樹脂の収縮を考慮し、キャップ部10bの内部
には、長手方向に沿って延びる型抜き孔62bが複数形
成してある。
【0079】また、図13に示すように、本実施形態で
は、シースハブ16eの上端部外周面には、3つの第2
係合用凸部26hが円周方向略等間隔な位置に形成して
ある。これら凸部26hは、三条ネジに類似した形状を
有し、凸部26hの間に、ネジ溝28eが形成してあ
る。このシースハブ16eは、本実施形態では、ポリア
セタール樹脂などの硬質合成樹脂で成形してあり、前記
第6実施形態の場合と同様に、キャップ部を回転させた
手に感じるクリック感を高めることができる。
【0080】第7実施形態 第6実施形態に係るカテーテル管挿入具は、上記第1実
施形態に係るカテーテル管挿入具2に比較し、図14に
示すように、キャップ部10bの構造のみが相違する。
そこで、本実施形態では、前記実施形態と異なる部分の
みについて説明し、共通する部分の説明は省略する。
【0081】図14に示すように、キャップ部10cの
嵌合用空間の内周面には、周方向に沿って略等間隔に3
個の第1係合用凸部24cが突出して形成してある。こ
れら凸部24cは、図12に示す第1係合用凸部24b
の構成と略同一である。これら凸部24cの両側面にテ
ーパ状傾斜面25cが形成してある点でも、図12に示
す凸部24bと同じである。また、これら凸部24bの
周方向両端部が、角形にしてある点でも、図12に示す
凸部24bと同じである。
【0082】このキャップ部10cには、ルアーロック
を有するダイレータハブ12cが別体で具備され、ダイ
レータハブ12cの外周面の対向する二箇所に設けられ
た凸部66が、キャップ部10cの係合片64に対して
係合することにより、両者が固定される。
【0083】本実施形態では、このキャップ部10c
は、ポリアセタール樹脂などの硬質合成樹脂で成形して
あり、キャップ部を回転させたときの手に感じるクリッ
ク感を高めることができる。なお、成形時の樹脂の収縮
を考慮し、キャップ部10cの外周部には、長手方向に
沿って延びるスリット62cが複数形成してある。
【0084】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0085】たとえば、上述した第1〜第4実施形態で
は、ダイレータ4のキャップ部10の内周面に第1係合
用凸部24を形成し、シースハブ16aの外周面に第2
係合用凸部26a、26b、26c、26d、26eを
形成したが、その逆に、ダイレータ4のキャップ部10
の内周面に第2係合用凸部26a、26b、26c、2
6d、26eを形成し、シースハブ16aの外周面に第
1係合用凸部24を形成しても良い。
【0086】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0087】実施例1 図4に示すキャップ部10と、図7に示すシースハブ1
6aとを、それぞれ成形した。図4に示すキャップ部1
0は、ショア硬度で80Aの水素化スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体(SEBS)により成形
した。図7に示すシースハブ16aは、ショア硬度で6
0Dのポリアセタールにより成形した。
【0088】図4に示すキャップ部10において、嵌合
用空間22の入り口側内周面21の内径は11.20m
mであり、嵌合部23の内径D2は9.80mmであ
り、第1係合用凸部24の幅wは0.90mmであり、
その凸部24の傾斜角度θ1は75度であり、その凸部
24の円周方向幅角度θ2は60度であり、凸部24の
突起高さは0.60mmであった。これら凸部24は、
キャップ部10の内周面に沿って略等間隔に配置した。
【0089】図7に示すシースハブ16aの外径D1は
10.0mmであり、第2係合凸部26cの幅は1.0
mmであり、その凸部26cの傾斜角度θ3は75度で
あり、その凸部26cの円周方向幅角度しθcは120
度であり、凸部26cの突起高さは0.80mmであっ
た。これら凸部26cは、シースハブ16aの外周面に
沿って略等間隔に配置した。また、凸部26cの軸方向
基端側角部に形成してある曲面44の曲率半径は0.4
0mmであった。また、段差42の高さは、0.2mm
であった。
【0090】キャップ部10の嵌合用空間22内にシー
スハブ16aの先端部を差し込み、これらを相対的に6
0〜120度程度に回転し、第1係合用凸部24を第2
係合用凸部26c間に形成してある傾斜隙間28aに差
し込み、これら凸部24および26cを軸方向に重ね
た。第1係合用凸部24が段差42に差し掛かった位置
で、クリック感がキャップ10を回転している操作者に
感じられた。キャップ10とシースハブ16aとは軸方
向に良好に係合し、軸方向に沿って1.2kgfの引き
抜き力を加えても、これらの嵌合が外れることはなかっ
た。しかしながら、キャップ10の軸芯をシースハブ1
6aの軸芯から傾斜させることにより、第1係合用凸部
24が第2係合用凸部26cの曲面44を容易に乗り越
え、キャップ10をシースハブ16aに対して相対的に
回転させることなく、第1係合用凸部24と第2係合用
凸部26cとの係合が解除され、キャップ10をシース
ハブ16aから容易に取り外すことができた。
【0091】比較例1 キャップ部10の内周面には2つの第1係合用凸部24
を約180度対称位置に配置し、シースハブ16aの外
周面には、2つの第2係合用凸部26cを約180度対
称位置に配置した以外は、前記実施例1と同様にしてキ
ャップ部10とシースハブ16aとを成形した。
【0092】キャップ部10の嵌合用空間22内にシー
スハブ16aの先端部を差し込み、これらを相対的に9
0〜180度程度に回転し、第1係合用凸部24と第2
係合用凸部26cとを軸方向に重ねた。キャップ10と
シースハブ16aとに、軸方向に沿って1.2kgfの
引き抜き力を加えたところ、これらの嵌合が外れてしま
った。
【0093】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
カテーテル管挿入具によれば、カテーテル管挿入具を血
管に挿入する際には、シースとダイレータとが良好に一
体化され、両者の相対的な回転の防止を図り、しかも、
カテーテル管挿入具の先端部を血管内に挿入した後に
は、きわめて容易にシースの基端部からダイレータを抜
き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1実施形態に係るカテーテ
ル管挿入具の側面図である。
【図2】 図2は図1に示すカテーテル管挿入具に用い
るダイレータの要部断面図である。
【図3】 図3は図1に示すカテーテル管挿入具に用い
るシースの要部断面図である。
【図4】 図4(A)は図1に示すキャップ部の断面
図、同図(B)はキャップ部の側面図、同図(C)はキ
ャップ部の底面図、同図(D)はキャップ部の内周面に
形成してある第1係合用凸部の概略図である。
【図5】 図5(A)は図1に示すシースハブの側面
図、同図(B)は同図(A)に示すVB−VB線に沿うシ
ースハブの断面図、同図(C)は同図(A)に示すVC
−VC線に沿うシースハブの平面図、同図(D)は同図
(C)に示すVD−VD線に沿うシースハブの要部背面図
である。
【図6】 図6は図1に示すカテーテル管挿入具の使用
状態を示す説明図である。
【図7】 図7(A)は本発明の他の実施形態に係るカ
テーテル管挿入具に用いるシースハブの要部断面図、同
図(B)はシースハブの平面図である。
【図8】 図8(A)は本発明のさらに他の実施形態に
係るカテーテル管挿入具に用いるシースハブの要部断面
図、同図(B)はシースハブの平面図である。
【図9】 図9(A)は本発明のさらに他の実施形態に
係るカテーテル管挿入具に用いるシースハブの要部斜視
図、同図(B)はシースハブの平面図である。
【図10】 図10(A)は本発明のさらに他の実施形
態に係るカテーテル管挿入具に用いるキャップ部の要部
断面図、同図(B)は同図(A)に示すキャップ部の左
側面図、同図(C)は同図(A)に示すキャップ部の底
面図、同図(D)は同図(C)に示すキャップ部の右側
面図である。
【図11】 図11(A)は本発明のさらに他の実施形
態に係るカテーテル管挿入具に用いるシースハブの要部
断面図、同図(B)は同図(A)に示すシースハブの左
側面図、同図(C)は同図(A)に示すシースハブの底
面図、同図(D)は同図(C)に示すシースハブの右側
面図、同図(E)は同図(D)に示すシースハブの要部
左側面図である。
【図12】 図12(A)は本発明のさらに他の実施形
態に係るカテーテル管挿入具に用いるキャップ部の要部
断面図、同図(B)は同図(A)に示すキャップ部の左
側面図、同図(C)は同図(A)に示すキャップ部の底
面図、同図(D)は同図(C)に示すキャップ部の右側
面図である。
【図13】 図13(A)は本発明のさらに他の実施形
態に係るカテーテル管挿入具に用いるシースハブの要部
断面図、同図(B)は同図(A)に示すシースハブの左
側面図、同図(C)は同図(A)に示すシースハブの底
面図、同図(D)は同図(C)に示すシースハブの右側
面図、同図(E)は同図(D)に示すシースハブの要部
左側面図である。
【図14】 図14(A)は本発明のさらに他の実施形
態に係るカテーテル管挿入具に用いるキャップ部の要部
断面図、同図(B)は同図(A)に示すキャップ部の左
側面図、同図(C)は同図(A)に示すキャップ部の底
面図、同図(D)は同図(C)に示すキャップ部の右側
面図である。
【符号の説明】
2… カテーテル管挿入具 4… ダイレータ 6… シース 8… シース本体 8a… テーパ状先端部 10,10a,10b,10c… キャップ部 12,12a,12b,12c…ダイレータハブ 14… シース本体 16,16a,16b,16c,16d,16e… シ
ースハブ 22… 嵌合用空間 24,24a,24b,24c… 第1係合用凸部 26a〜26h… 第2係合用凸部 28,28a,28b… 傾斜隙間(凹部) 28c〜28e… ネジ溝(凹部) 32… 血管 36… 挿入口 41… テーパ状傾斜面 42… 段差 44… 曲面 50,50a… 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シースと、このシースに対して着脱自在
    に装着されるダイレータとを有するカテーテル管挿入具
    であって、 前記ダイレータが、血管の挿入口を押し広げるためのテ
    ーパ状先端部が形成されたダイレータ本体と、このダイ
    レータ本体の基端部に接合してあるキャップ部とを有
    し、 前記シースが、前記ダイレータ本体の先端部が突き出す
    ように差し込まれるシース本体と、このシース本体の基
    端部に接合してあるシースハブとを有し、 前記シースハブの外周および前記キャップ部の内周のい
    ずれか一方には、周方向に沿って3個の第1係合用凸部
    が形成してあり、いずれか他方には、前記第1係合用凸
    部が係合する3個の第2係合用凸部または凹部が形成し
    てあり、 前記シースハブが、前記キャップ部内に着脱自在に嵌合
    するカテーテル管挿入具。
  2. 【請求項2】 前記シースハブおよび前記キャップ部の
    いずれか一方が、軟質合成樹脂で構成してあり、いずれ
    か他方が硬質合成樹脂で構成してある請求項1に記載の
    カテーテル管挿入具。
  3. 【請求項3】 前記第2係合用凸部の軸方向基端側に
    は、前記第1係合用凸部が係合可能な段差が形成してあ
    る請求項1または2に記載のカテーテル管挿入具。
  4. 【請求項4】 前記第2係合用凸部の外周面にはテーパ
    状傾斜面が形成してある請求項1〜3のいずれかに記載
    のカテーテル管挿入具。
  5. 【請求項5】 前記第2係合用凸部の軸方向基端側角部
    には、曲面が形成してある請求項1〜4のいずれかに記
    載のカテーテル管挿入具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002172174A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Medikit Kk カテーテルイントロデューサ
JP2011519677A (ja) * 2008-05-05 2011-07-14 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 回転作動血液制御弁
WO2014136854A1 (ja) * 2013-03-05 2014-09-12 国立大学法人信州大学 穿刺針および穿刺針キット

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