JPH07116241A - 吸収性生体材料とその製造方法 - Google Patents
吸収性生体材料とその製造方法Info
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- JPH07116241A JPH07116241A JP6090176A JP9017694A JPH07116241A JP H07116241 A JPH07116241 A JP H07116241A JP 6090176 A JP6090176 A JP 6090176A JP 9017694 A JP9017694 A JP 9017694A JP H07116241 A JPH07116241 A JP H07116241A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 熱架橋したキチン又はその誘導体からなる吸
収性生体材料、及び真空熱架橋処理を施すことが主特徴
たる吸収性生体材料の製造方法である。 【効果】 比較的容易に生体内で安全な吸収性材料とし
ての生体材料を提供するとともに、これを用いることに
よって骨生成を促進する環境を提供することができる。
収性生体材料、及び真空熱架橋処理を施すことが主特徴
たる吸収性生体材料の製造方法である。 【効果】 比較的容易に生体内で安全な吸収性材料とし
ての生体材料を提供するとともに、これを用いることに
よって骨生成を促進する環境を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コラーゲンやキチンな
ど天然組織体から得られる材料からなり、骨欠損、損傷
及び抜歯等の外科的治療、整形外科手術に用いられる生
体材料に関するものである。
ど天然組織体から得られる材料からなり、骨欠損、損傷
及び抜歯等の外科的治療、整形外科手術に用いられる生
体材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コラーゲンやキチンなど生物
組織から得られる材料からなる生体材料を、骨欠損、損
傷箇所及び抜歯窩内等にブロック状で充填し、その部位
を補綴して形態を保つために用いたり、又は膜状の被覆
材としての創傷を封鎖し、感染等を防止する目的で用い
られてきた。
組織から得られる材料からなる生体材料を、骨欠損、損
傷箇所及び抜歯窩内等にブロック状で充填し、その部位
を補綴して形態を保つために用いたり、又は膜状の被覆
材としての創傷を封鎖し、感染等を防止する目的で用い
られてきた。
【0003】そうした生体材料のうち、ブロック状の充
填材として、例えば、特開昭62ー39506号の発明
の多孔質スポンジは、薬剤によりキチンを架橋してな
り、生体内で非吸収性であり、保形性に優れている。
填材として、例えば、特開昭62ー39506号の発明
の多孔質スポンジは、薬剤によりキチンを架橋してな
り、生体内で非吸収性であり、保形性に優れている。
【0004】また、特開平3ー23864号の発明の複
合材料は、ブロック状の充填材として用いられ、この複
合材料は、コラーゲンスポンジとポリ乳酸からなり、生
体内で吸収性である。
合材料は、ブロック状の充填材として用いられ、この複
合材料は、コラーゲンスポンジとポリ乳酸からなり、生
体内で吸収性である。
【0005】また、上記創傷被覆材として、例えば、特
開平2ー268766号の発明の積層材料は、キトサン
を薬剤で架橋してなる多孔質と非孔質のニ層膜状の創傷
被覆材であって、感染を防止するため外側が無孔質膜で
あり、他方創傷と密着するため内側が多孔質膜となって
いる。
開平2ー268766号の発明の積層材料は、キトサン
を薬剤で架橋してなる多孔質と非孔質のニ層膜状の創傷
被覆材であって、感染を防止するため外側が無孔質膜で
あり、他方創傷と密着するため内側が多孔質膜となって
いる。
【0006】
【従来技術の課題】しかしながら、上記従来技術には以
下のような課題があった。すなわち、上記多孔質スポン
ジは、欠損部に充填後、軟組織を縫合して患部封鎖する
為、欠損部へ軟組織が侵入することがあり、骨の生成が
遅れるという不具合、及び非吸収性であるため骨自身に
完全に置換されないので、感染の危険性および材料自体
が離脱してしまう危険性があり;上記複合材料は、アテ
ロコラーゲンに若干の抗原性があり、またポリ乳酸の分
解、吸収時に生体組織の炎症反応を引き起こすという不
具合があり;上記積層材料は、無孔質膜が細菌の侵入を
防ぐ一方、栄養分などを含む組織液を内外に流通させな
いので、生体内部(口腔内や骨欠損部など)へ適用でき
ないという不具合、その製法において溶解、凝固、中和
等の工程が複雑であるという不具合、及び薬剤処理を行
うので処理薬剤により生体へ悪影響を与える可能性があ
るという恐れがあった。
下のような課題があった。すなわち、上記多孔質スポン
ジは、欠損部に充填後、軟組織を縫合して患部封鎖する
為、欠損部へ軟組織が侵入することがあり、骨の生成が
遅れるという不具合、及び非吸収性であるため骨自身に
完全に置換されないので、感染の危険性および材料自体
が離脱してしまう危険性があり;上記複合材料は、アテ
ロコラーゲンに若干の抗原性があり、またポリ乳酸の分
解、吸収時に生体組織の炎症反応を引き起こすという不
具合があり;上記積層材料は、無孔質膜が細菌の侵入を
防ぐ一方、栄養分などを含む組織液を内外に流通させな
いので、生体内部(口腔内や骨欠損部など)へ適用でき
ないという不具合、その製法において溶解、凝固、中和
等の工程が複雑であるという不具合、及び薬剤処理を行
うので処理薬剤により生体へ悪影響を与える可能性があ
るという恐れがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、熱架橋したキチン又はその誘導体からな
り、且つ生体内で適度な分解吸収速度を示す密度を有し
た吸収性生体材料を提供する。
め、本発明は、熱架橋したキチン又はその誘導体からな
り、且つ生体内で適度な分解吸収速度を示す密度を有し
た吸収性生体材料を提供する。
【0008】また、このような材料を得るため、真空熱
架橋処理およびプレス成形を施すことが主特徴たる吸収
性生体材料の製造方法を提供する。
架橋処理およびプレス成形を施すことが主特徴たる吸収
性生体材料の製造方法を提供する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。キチン又
はその誘導体の溶液を例えば円筒状の容器やシャレーな
どの容器内に入れて凍結乾燥し、これに必要に応じてプ
レス成形を施し30°以下の温度で風乾した後、好まし
くは架橋温度120°〜180°の真空中にて、約24
時間加熱する熱架橋させる工程で吸収性生体材料を製造
する。
はその誘導体の溶液を例えば円筒状の容器やシャレーな
どの容器内に入れて凍結乾燥し、これに必要に応じてプ
レス成形を施し30°以下の温度で風乾した後、好まし
くは架橋温度120°〜180°の真空中にて、約24
時間加熱する熱架橋させる工程で吸収性生体材料を製造
する。
【0010】このようにして製造される生体材料は、生
体親和性に優れたキチン又はその誘導体を原料とし、且
つ架橋用の薬剤を用いずに製造されるので生体内で安全
であるとともに、真空中で熱架橋したことにより、経時
的に生体内で分解し、この分解されたキチン又はその誘
導体が毛細血管生成を促進し、これによりブロック状と
して骨欠損部、抜歯窩などに充填すると、充填箇所が天
然の骨によって完全に修復するという性質を有してい
る。
体親和性に優れたキチン又はその誘導体を原料とし、且
つ架橋用の薬剤を用いずに製造されるので生体内で安全
であるとともに、真空中で熱架橋したことにより、経時
的に生体内で分解し、この分解されたキチン又はその誘
導体が毛細血管生成を促進し、これによりブロック状と
して骨欠損部、抜歯窩などに充填すると、充填箇所が天
然の骨によって完全に修復するという性質を有してい
る。
【0011】また、この生体材料は、上述のように比較
的容易に製造でき、ブロック状の生体用材料としての他
にも、例えば、シャレー内に薄く延ばして凍結乾燥させ
ることによって、膜状の生体材料を得ることができ、こ
れを用いて骨欠損部、抜歯窩などを被覆する。
的容易に製造でき、ブロック状の生体用材料としての他
にも、例えば、シャレー内に薄く延ばして凍結乾燥させ
ることによって、膜状の生体材料を得ることができ、こ
れを用いて骨欠損部、抜歯窩などを被覆する。
【0012】この一層膜状の生体材料は、溶液の濃度等
を調整したり、凍結乾燥後に必要に応じ圧縮成形を加え
ることにより、膜厚、平均孔径および密度を適宜コント
ロールすることが可能で、それらをコントロールするこ
とによって、栄養分を含む組織液は流通させるが軟組織
は侵入させないという骨生成を促進する環境を必要期
間、作り出し、これにより天然骨による完全な骨修復が
できる。
を調整したり、凍結乾燥後に必要に応じ圧縮成形を加え
ることにより、膜厚、平均孔径および密度を適宜コント
ロールすることが可能で、それらをコントロールするこ
とによって、栄養分を含む組織液は流通させるが軟組織
は侵入させないという骨生成を促進する環境を必要期
間、作り出し、これにより天然骨による完全な骨修復が
できる。
【0013】また、凍結乾燥後に上記溶液を塗布する作
業を加えることによって、凍結乾燥を経ずに形成され、
より大きな平均孔径を有する膜を上記一層膜状の生体材
料に付加した二層膜状の生体材料を得ることができ、こ
の二層膜状の生体材料は、骨髄細胞及び各種細胞が吸着
するべく付加される膜の膜厚および平均孔径を適宜コン
トロールし、これを前記被覆材として用いることによっ
て、この膜の表面部位にて活発な骨生成がおこり、更に
骨が生成し易い環境を提供できる。
業を加えることによって、凍結乾燥を経ずに形成され、
より大きな平均孔径を有する膜を上記一層膜状の生体材
料に付加した二層膜状の生体材料を得ることができ、こ
の二層膜状の生体材料は、骨髄細胞及び各種細胞が吸着
するべく付加される膜の膜厚および平均孔径を適宜コン
トロールし、これを前記被覆材として用いることによっ
て、この膜の表面部位にて活発な骨生成がおこり、更に
骨が生成し易い環境を提供できる。
【0014】さらに研究の結果、120°Cより低い熱
架橋温度による生体材料は、溶解速度が早く、骨生成が
活発になるのを待たずに溶解してしまうことがあるとと
もに、機械的強度が小さく、他方180°Cより高い熱
架橋温度によるものでも、機械的強度が小さいことを知
見した。
架橋温度による生体材料は、溶解速度が早く、骨生成が
活発になるのを待たずに溶解してしまうことがあるとと
もに、機械的強度が小さく、他方180°Cより高い熱
架橋温度によるものでも、機械的強度が小さいことを知
見した。
【0015】なお、熱架橋したキチン又はその誘導体か
らなる前記生体材料は、吸水性が高く、また架橋薬剤を
一切用いないので、不可避的に混入する物質以外、キチ
ン又はその誘導体以外のものは検出されない。これに対
して、薬剤によって架橋したキチン又はその誘導体の生
体材料は、吸水性が低く、生体内で非吸収性であるとと
もに、化学的方法等で分析した場合、架橋薬剤が検出さ
れる。
らなる前記生体材料は、吸水性が高く、また架橋薬剤を
一切用いないので、不可避的に混入する物質以外、キチ
ン又はその誘導体以外のものは検出されない。これに対
して、薬剤によって架橋したキチン又はその誘導体の生
体材料は、吸水性が低く、生体内で非吸収性であるとと
もに、化学的方法等で分析した場合、架橋薬剤が検出さ
れる。
【0016】次に、前記生体材料の使用例を、図によっ
て詳しく説明する。図1は生体材料の一使用状態を示
し、同図(a)に示す如く骨折した骨Bを固定用プレー
トPで固定した後、(b)に示す如く、キチン又はその
誘導体を熱架橋してなり、厚さ10〜1000μm 、平
均孔径5〜1000μm で、多孔質状且つ一層膜状の生
体材料1を骨折箇所B1 の全周囲(プレートPの箇所を
除く)に、極微量の瞬間接着材を用いて張り付けた。
て詳しく説明する。図1は生体材料の一使用状態を示
し、同図(a)に示す如く骨折した骨Bを固定用プレー
トPで固定した後、(b)に示す如く、キチン又はその
誘導体を熱架橋してなり、厚さ10〜1000μm 、平
均孔径5〜1000μm で、多孔質状且つ一層膜状の生
体材料1を骨折箇所B1 の全周囲(プレートPの箇所を
除く)に、極微量の瞬間接着材を用いて張り付けた。
【0017】このような生体材料1は以下のような作用
を有していた。すなわち、生体材料1は、上記膜厚と平
均孔径により、骨折箇所B1 に対し栄養分を含む組織液
は流通させるが軟組織は侵入させず、これによって軟組
織に骨増生を阻害されることなく良好に骨生成を促進す
る環境を提供するので、早期且つ緻密なる骨生成が実現
した。また、上記生体材料1はキチン又はその誘導体を
薬剤を用いずに熱架橋してなるものであるため、生体親
和性を有するとともに安全で、さらに生体内でゆっくり
と溶解していくので患部治癒後は、分解して体内に吸収
され、これを手術などで取り出す必要がない。
を有していた。すなわち、生体材料1は、上記膜厚と平
均孔径により、骨折箇所B1 に対し栄養分を含む組織液
は流通させるが軟組織は侵入させず、これによって軟組
織に骨増生を阻害されることなく良好に骨生成を促進す
る環境を提供するので、早期且つ緻密なる骨生成が実現
した。また、上記生体材料1はキチン又はその誘導体を
薬剤を用いずに熱架橋してなるものであるため、生体親
和性を有するとともに安全で、さらに生体内でゆっくり
と溶解していくので患部治癒後は、分解して体内に吸収
され、これを手術などで取り出す必要がない。
【0018】図2には、上記生体材料1の別使用状態を
示し、歯肉Sを切り開き、その下の歯槽骨Dの欠損空隙
D1 を一層膜状の生体材料1でもってカバーした。この
ようにすることによって、上述のように良好に骨生成を
促進する環境を提供し、早期且つ緻密なる骨生成による
骨欠損空隙D1 の治療ができた。
示し、歯肉Sを切り開き、その下の歯槽骨Dの欠損空隙
D1 を一層膜状の生体材料1でもってカバーした。この
ようにすることによって、上述のように良好に骨生成を
促進する環境を提供し、早期且つ緻密なる骨生成による
骨欠損空隙D1 の治療ができた。
【0019】図3乃至図4に、上記生体材料1の別使用
状態を示し、両図において骨Bの骨欠損空隙B2 中には
自家骨片B3 が充填され、この骨欠損空隙B2 を生体用
材料1でカバーした。
状態を示し、両図において骨Bの骨欠損空隙B2 中には
自家骨片B3 が充填され、この骨欠損空隙B2 を生体用
材料1でカバーした。
【0020】なお、図4に示すように、骨欠損空隙B2
には自家骨片B3 とともにその残存空隙を埋めるべく、
キチン又はその誘導体を熱架橋してなり、平均孔径10
〜1000μm の多孔質且つブロック状の生体材料2を
充填しても良い。このようなブロック状の生体材料2
は、骨生成の足場となるとともに生体内で分解されると
毛細血管生成を促進し、分解した箇所に骨を早期に増生
させる。これにより、充填箇所が天然の骨によって完全
に修復することができ、それと同時に、自家骨片B3 が
揺動することを阻止するので、早期且つ緻密なる骨生成
による骨欠損空隙B2 の治療ができる。
には自家骨片B3 とともにその残存空隙を埋めるべく、
キチン又はその誘導体を熱架橋してなり、平均孔径10
〜1000μm の多孔質且つブロック状の生体材料2を
充填しても良い。このようなブロック状の生体材料2
は、骨生成の足場となるとともに生体内で分解されると
毛細血管生成を促進し、分解した箇所に骨を早期に増生
させる。これにより、充填箇所が天然の骨によって完全
に修復することができ、それと同時に、自家骨片B3 が
揺動することを阻止するので、早期且つ緻密なる骨生成
による骨欠損空隙B2 の治療ができる。
【0021】図5には、図4の如く膜状の生体材料1と
ブロック状の生体材料2を組み合わせて用いた別の使用
態様を示し、同図に示す如く切り開いた歯肉Sを介して
ブロック状の生体材料2を抜歯後の欠損空隙D2 中全体
に充填し、この欠損空隙D2を一層膜状の生体材料1で
カバーした。
ブロック状の生体材料2を組み合わせて用いた別の使用
態様を示し、同図に示す如く切り開いた歯肉Sを介して
ブロック状の生体材料2を抜歯後の欠損空隙D2 中全体
に充填し、この欠損空隙D2を一層膜状の生体材料1で
カバーした。
【0022】次に、図6には、キチン又はその誘導体を
熱架橋してなり且つ異なる平均孔径を有する多孔質性状
の2つの膜を一体とした、二層膜状の生体材料3とその
一使用状態を示し、この生体材料3は、前記一層膜状の
生体材料1と同様な性状、すなわち厚さ20〜100μ
m 、平均孔径2〜20μm で多孔質の薄膜3aの一方面
に、厚さ300〜1000μm 、平均孔径50〜500
μm で多孔質の厚膜3bが対面固着してなる。
熱架橋してなり且つ異なる平均孔径を有する多孔質性状
の2つの膜を一体とした、二層膜状の生体材料3とその
一使用状態を示し、この生体材料3は、前記一層膜状の
生体材料1と同様な性状、すなわち厚さ20〜100μ
m 、平均孔径2〜20μm で多孔質の薄膜3aの一方面
に、厚さ300〜1000μm 、平均孔径50〜500
μm で多孔質の厚膜3bが対面固着してなる。
【0023】また、その使用状態の一例として、図6に
示す如く、歯槽骨Dが一部欠損した部位に、切開した歯
肉Sにより、残存する歯槽骨内に人工歯根のフィクスチ
ャーFを埋入した後、上記薄膜3aを歯肉Sに、また厚
膜3bを歯槽骨Dにそれぞれ対面するようにして、前記
二層膜状の生体材料3でもって欠損空隙D1 をカバーし
た。
示す如く、歯槽骨Dが一部欠損した部位に、切開した歯
肉Sにより、残存する歯槽骨内に人工歯根のフィクスチ
ャーFを埋入した後、上記薄膜3aを歯肉Sに、また厚
膜3bを歯槽骨Dにそれぞれ対面するようにして、前記
二層膜状の生体材料3でもって欠損空隙D1 をカバーし
た。
【0024】このような二層膜状の生体材料3は以下の
ような作用を有する。すなわち、上記薄膜3aは前記一
層膜状の生体材料1の如く、上記欠損空隙D1 に対し、
上記厚膜3bを通して栄養分を含む組織液は流通させる
が軟組織は侵入せず、これによって軟組織に骨生成を阻
害されることなく良好に骨生成を促進する環境を提供す
るとともに、厚膜3bはその膜厚と平均孔径によって、
骨髄細胞及び各種細胞がその孔内に吸着しやすく、した
がってこの部分に新生骨が生成し易くなっている。
ような作用を有する。すなわち、上記薄膜3aは前記一
層膜状の生体材料1の如く、上記欠損空隙D1 に対し、
上記厚膜3bを通して栄養分を含む組織液は流通させる
が軟組織は侵入せず、これによって軟組織に骨生成を阻
害されることなく良好に骨生成を促進する環境を提供す
るとともに、厚膜3bはその膜厚と平均孔径によって、
骨髄細胞及び各種細胞がその孔内に吸着しやすく、した
がってこの部分に新生骨が生成し易くなっている。
【0025】また、図6に示す如く、上記欠損空隙D1
内に前記ブロック状の生体材料2を充填し、これを併用
することができる。
内に前記ブロック状の生体材料2を充填し、これを併用
することができる。
【0026】さらに、次のことが判明した。〔A〕上記
一層膜状の生体材料1および二層膜状の生体材料3の薄
膜3aにおいて、 ・膜厚が1000μm より大きいか、又は平均孔径が1
0μm より小さい場合、組織液の流通が不活発となり、 ・膜厚が10μm より小さい場合、機械的強度が小さく
なり、 ・平均孔径が1000μm より大きい場合、軟組織を流
通させてしまうことから、膜厚10〜1000μm 、平
均孔径5〜1000μm であることが望ましい。
一層膜状の生体材料1および二層膜状の生体材料3の薄
膜3aにおいて、 ・膜厚が1000μm より大きいか、又は平均孔径が1
0μm より小さい場合、組織液の流通が不活発となり、 ・膜厚が10μm より小さい場合、機械的強度が小さく
なり、 ・平均孔径が1000μm より大きい場合、軟組織を流
通させてしまうことから、膜厚10〜1000μm 、平
均孔径5〜1000μm であることが望ましい。
【0027】〔B〕上記二層膜状の生体材料3の膜厚3
bにおいて、 ・平均孔径が10〜1000μm の場合、骨髄細胞及び
各種細胞が孔内に吸着し易く、 ・平均孔径が10μm より小さい場合、乃至膜厚が50
μm より小さい場合、骨髄細胞及び各種細胞の吸着量が
少なく、 ・平均孔径が1000μm より大きい場合、乃至膜厚が
5000μm より大きい場合、機械的強度が小さくなる
ことから、 膜厚50〜5000μm 、平均孔径10〜1000μm
であることが望ましい。
bにおいて、 ・平均孔径が10〜1000μm の場合、骨髄細胞及び
各種細胞が孔内に吸着し易く、 ・平均孔径が10μm より小さい場合、乃至膜厚が50
μm より小さい場合、骨髄細胞及び各種細胞の吸着量が
少なく、 ・平均孔径が1000μm より大きい場合、乃至膜厚が
5000μm より大きい場合、機械的強度が小さくなる
ことから、 膜厚50〜5000μm 、平均孔径10〜1000μm
であることが望ましい。
【0028】なお、本実施例では、一層膜状、ブロック
状および二層膜状の生体材料1,2,3を単独で、或い
は組み合わせて用いた例を示したが、本発明はこれらの
性状、組合せに限定されるものではなく、患部の状態に
合わせて、骨生成に最適な環境を提供するべく、キチン
又はその誘導体を熱架橋してなる生体材料を最適な性状
に形成し、かつ最適な性状の組合せによって用いること
ができ、いずれの性状であっても生体内でゆっくりと溶
解していくので患部治癒後は、分解して体内に吸収さ
れ、これを手術などで取り出す必要がない。
状および二層膜状の生体材料1,2,3を単独で、或い
は組み合わせて用いた例を示したが、本発明はこれらの
性状、組合せに限定されるものではなく、患部の状態に
合わせて、骨生成に最適な環境を提供するべく、キチン
又はその誘導体を熱架橋してなる生体材料を最適な性状
に形成し、かつ最適な性状の組合せによって用いること
ができ、いずれの性状であっても生体内でゆっくりと溶
解していくので患部治癒後は、分解して体内に吸収さ
れ、これを手術などで取り出す必要がない。
【0029】また、生体材料の密度としては0.07〜
0.7g/cm3 であることが好ましい。密度が0.07g/
cm3 より小さい場合、生体材料の機械的強度が小さく且
つ吸収速度が早すぎるので患部治癒前に消失してしまう
恐れがあり、また密度を0.7より大きくしようとして
キチン又はその誘導体の量を増やすと水に対し飽和状態
となってしまい、完全に溶かすためには薬剤を用いなけ
ればいけないという不具合がある。鋭意検討の結果、上
記密度が0.2〜0.6g/cm3 であれば、機械強度的に
も安定したものとなり、さらに好ましいものとなること
が判った。
0.7g/cm3 であることが好ましい。密度が0.07g/
cm3 より小さい場合、生体材料の機械的強度が小さく且
つ吸収速度が早すぎるので患部治癒前に消失してしまう
恐れがあり、また密度を0.7より大きくしようとして
キチン又はその誘導体の量を増やすと水に対し飽和状態
となってしまい、完全に溶かすためには薬剤を用いなけ
ればいけないという不具合がある。鋭意検討の結果、上
記密度が0.2〜0.6g/cm3 であれば、機械強度的に
も安定したものとなり、さらに好ましいものとなること
が判った。
【0030】実施例1 以下の順序で、前記一層膜状の生体材料1を作成した: カルボキシルメチル化度60%のカルボキシルメチル
キチン(以下CMキチンとする)粉末を蒸留水に溶解
し、3.0wt%水溶液を調整した。 φ10cmの6個のガラスシャレーに、上記水溶液2
0gづつを注入、展延した。 上記ガラスシャレーをー20℃にて急速冷凍し、凍結
乾燥した。 ガラスシャレーから取り出したCMキチン体を30℃
以下の温度で風乾した。
キチン(以下CMキチンとする)粉末を蒸留水に溶解
し、3.0wt%水溶液を調整した。 φ10cmの6個のガラスシャレーに、上記水溶液2
0gづつを注入、展延した。 上記ガラスシャレーをー20℃にて急速冷凍し、凍結
乾燥した。 ガラスシャレーから取り出したCMキチン体を30℃
以下の温度で風乾した。
【0031】120℃、140℃、160℃、180
℃の温度で、24時間、真空中にて、上記CMキチン体
に熱架橋処理を施した。
℃の温度で、24時間、真空中にて、上記CMキチン体
に熱架橋処理を施した。
【0032】それぞれの生体材料1の膜厚および平均孔
径は表1に示す通りであった。
径は表1に示す通りであった。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2 カルボキシルメチル化度60%のCMキチン粉末を蒸留
水に溶解し、10.0wt%水溶液20gを調整し、この
水溶液を縦、横、高さがそれぞれ1.0cm×1.0c
m×1.0cmの立方体状の内形状を有する金型(不図
示)2個に注入し、ー20℃にて急速冷凍し、凍結乾燥
を行った。これらのCMキチン体の一方のみにプレス成
形を施し、厚みを約半分程とし、これらを金型から取り
出し30°以下の温度で風乾した。そして、140℃で
24時間、真空中にてCMキチン体に熱架橋処理を施し
たところ、厚みが、それぞれ100μm と200μm の
生体材料が得られた。
水に溶解し、10.0wt%水溶液20gを調整し、この
水溶液を縦、横、高さがそれぞれ1.0cm×1.0c
m×1.0cmの立方体状の内形状を有する金型(不図
示)2個に注入し、ー20℃にて急速冷凍し、凍結乾燥
を行った。これらのCMキチン体の一方のみにプレス成
形を施し、厚みを約半分程とし、これらを金型から取り
出し30°以下の温度で風乾した。そして、140℃で
24時間、真空中にてCMキチン体に熱架橋処理を施し
たところ、厚みが、それぞれ100μm と200μm の
生体材料が得られた。
【0035】これら吸収性材料の密度は0.0352g
/0.2cm3 →約0.176g/cm3と0.0352g/
0.1cm3 →約0.352g/cm3 であった。
/0.2cm3 →約0.176g/cm3と0.0352g/
0.1cm3 →約0.352g/cm3 であった。
【0036】実施例3 50%脱アセチル化したキチン1.0gを蒸留水に溶解
し、1.0wt%の水溶液を調整し、その他は実施例1と
同様な方法で、前記一層膜状の生体用材料1を作製し
た。その結果、平均孔径は実施例1の生体材料1より多
少大きめとなることを観察した。
し、1.0wt%の水溶液を調整し、その他は実施例1と
同様な方法で、前記一層膜状の生体用材料1を作製し
た。その結果、平均孔径は実施例1の生体材料1より多
少大きめとなることを観察した。
【0037】実施例4 図7に示す如く、φ5mmのシリンダ状の本体11の下
端に把手12aを備えた押し出し用の蓋12と上端に空
気孔13aを備えた上蓋13を備えてなる容器10を用
い、実施例1の方法に準じてφ1.6〜1.8mmの円
筒状をしたブロック状の生体材料2を作製した。それぞ
れの生体材料2の膜厚および平均孔径は表2に示す通り
であった。
端に把手12aを備えた押し出し用の蓋12と上端に空
気孔13aを備えた上蓋13を備えてなる容器10を用
い、実施例1の方法に準じてφ1.6〜1.8mmの円
筒状をしたブロック状の生体材料2を作製した。それぞ
れの生体材料2の膜厚および平均孔径は表2に示す通り
であった。
【0038】
【表2】
【0039】実施例5 凍結乾燥後、CMキチン溶液をCMキチン体の一方面に
塗布する以外、実施例1と同様な方法で前記生体材料3
を作製した。それぞれの生体材料3における前記薄膜3
aと厚膜3bの膜厚および平均孔径は表3に示す通りで
あった。
塗布する以外、実施例1と同様な方法で前記生体材料3
を作製した。それぞれの生体材料3における前記薄膜3
aと厚膜3bの膜厚および平均孔径は表3に示す通りで
あった。
【0040】
【表3】
【0041】動物実験1 図8に示すように、術前に1週間の飼育期間を設けたN
ZWラビット:12週齢の脛骨内側面の骨Bに円柱状の
骨欠損B4 (φ2.0mm)を形成し、この骨欠損B4
からの出血を圧迫、止血後、骨膜を除去し、実施例5で
作製した二層膜状の生体材料3であって、予め5×5m
mのサイズにトリミングした生体材料3で上記骨欠損B
4 を瞬間接着材を極微量用いカバーし、この後、筋肉、
皮膚を迅速に縫合した。
ZWラビット:12週齢の脛骨内側面の骨Bに円柱状の
骨欠損B4 (φ2.0mm)を形成し、この骨欠損B4
からの出血を圧迫、止血後、骨膜を除去し、実施例5で
作製した二層膜状の生体材料3であって、予め5×5m
mのサイズにトリミングした生体材料3で上記骨欠損B
4 を瞬間接着材を極微量用いカバーし、この後、筋肉、
皮膚を迅速に縫合した。
【0042】術後、4週間後に上記NZWラビットを屠
殺し、脛骨部を採取し、通法に従って脱灰標本を作製し
た。なお、染色はH・E染色、及びPAS染色を行い、
光学顕微鏡による観察を行った。
殺し、脛骨部を採取し、通法に従って脱灰標本を作製し
た。なお、染色はH・E染色、及びPAS染色を行い、
光学顕微鏡による観察を行った。
【0043】その結果、図10の組織標本像の模式図に
示すように、外表面側において新生骨が中央で癒合して
上記骨欠損B4 が封鎖されたことが確認され、このうち
架橋温度140℃、160℃の生体材料3による標本で
は、新生骨が骨欠損B4 をほぼ埋め尽くすようになって
いた。
示すように、外表面側において新生骨が中央で癒合して
上記骨欠損B4 が封鎖されたことが確認され、このうち
架橋温度140℃、160℃の生体材料3による標本で
は、新生骨が骨欠損B4 をほぼ埋め尽くすようになって
いた。
【0044】動物実験2 動物実験1と同様に形成、調整された骨欠損B4 から、
実施例4で作製されたブロック状の生体材料2を図9に
示す如く充填し、同様な方法で組織標本を作製、観察し
た。
実施例4で作製されたブロック状の生体材料2を図9に
示す如く充填し、同様な方法で組織標本を作製、観察し
た。
【0045】本実験においても、熱架橋温度140℃、
160℃の生体材料2による標本で、新生骨B5 が最も
密に生成していた。ただし、全体的に言って、動物実験
1の標本のほうが本実験の標本よりも新生骨の生成が緻
密であった。
160℃の生体材料2による標本で、新生骨B5 が最も
密に生成していた。ただし、全体的に言って、動物実験
1の標本のほうが本実験の標本よりも新生骨の生成が緻
密であった。
【0046】
【発明の効果】叙上のように、本発明の生体材料は、生
体との親和性に優れ且つ骨生成が十分発生すると生体内
で分解していく多孔質の吸収性材料であり、 一層膜状の被覆材として用いた場合、平均孔径を適宜
コントロールすることによって、骨生成を促進する環境
を提供することができ、また、 ブロック状の充填材として用いた場合、充填箇所を天
然の骨によって完全に修復することができ、さらに、 の一層膜状の被覆材上に、骨髄細胞及び各種細胞が
吸着するべく膜厚および平均孔径を適宜コントロールし
た多孔質膜を形成して二層膜状の被覆材として用いるこ
とによって、更に骨が生成し易い環境を提供するこがで
きる。また、キチン又はその誘導体からなる生体材料
を、熱架橋処理することによって、生体内で安全な吸収
性材料を製造することができる。
体との親和性に優れ且つ骨生成が十分発生すると生体内
で分解していく多孔質の吸収性材料であり、 一層膜状の被覆材として用いた場合、平均孔径を適宜
コントロールすることによって、骨生成を促進する環境
を提供することができ、また、 ブロック状の充填材として用いた場合、充填箇所を天
然の骨によって完全に修復することができ、さらに、 の一層膜状の被覆材上に、骨髄細胞及び各種細胞が
吸着するべく膜厚および平均孔径を適宜コントロールし
た多孔質膜を形成して二層膜状の被覆材として用いるこ
とによって、更に骨が生成し易い環境を提供するこがで
きる。また、キチン又はその誘導体からなる生体材料
を、熱架橋処理することによって、生体内で安全な吸収
性材料を製造することができる。
【図1】本発明実施例の一層膜状の生体材料についての
一使用状態を示す図である。
一使用状態を示す図である。
【図2】本発明実施例の一層膜状の生体材料についての
別使用状態を示す図である。
別使用状態を示す図である。
【図3】本発明実施例の一層膜状の生体材料についての
別使用状態を示す図である。
別使用状態を示す図である。
【図4】本発明実施例の一層膜状およびブロック状の生
体材料を併用する一使用状態を示す図である。
体材料を併用する一使用状態を示す図である。
【図5】本発明実施例の一層膜状およびブロック状の生
体材料を併用する別使用状態を示す図である。
体材料を併用する別使用状態を示す図である。
【図6】本発明実施例の二層膜状の生体材料についての
一使用状態を示す図である。
一使用状態を示す図である。
【図7】本発明実施例のブロック状の生体用材料を作製
するのに用いた容器の断面図である。
するのに用いた容器の断面図である。
【図8】動物実験1の方法を示すNZWラビットの脛骨
の水平断面図である。
の水平断面図である。
【図9】動物実験2の方法を示すNZWラビットの脛骨
の水平断面図である。
の水平断面図である。
【図10】動物実験1における組織標本像の模式図であ
る。
る。
1,2,3 生体材料 3a 薄膜 3b 厚膜 10 容器 11 本体部 12 押し出し用の蓋 12a 把手 13 上蓋 13a 空気孔 B 骨 B1 骨折箇所 B2 骨欠損空隙 B3 自家骨片 B4 骨欠損 B5 新生骨 D 歯槽骨 D1 欠損空隙 F フィクスチャー P プレート S 歯肉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 経裕 滋賀県蒲生郡蒲生町川合10番地の1 京セ ラ株式会社滋賀工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 熱架橋したキチン又はその誘導体からな
る吸収性生体材料。 - 【請求項2】 熱架橋したキチン又はその誘導体からな
り、且つ0.07〜0.7g/cm3 の密度を有することを
特徴とする吸収性生体材料。 - 【請求項3】 キチン又はその誘導体の溶液を凍結乾燥
し、これを風乾した後、真空中にて熱架橋させることを
特徴とする吸収性生体材料の製造方法。 - 【請求項4】 キチン又はその誘導体の溶液を凍結乾燥
した後、該溶液を別途凍結乾燥したキチン又はその誘導
体上に塗布することを特徴とする請求項2の吸収性生体
用材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09017694A JP3389316B2 (ja) | 1993-08-31 | 1994-04-27 | 吸収性生体材料とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-216546 | 1993-08-31 | ||
JP21654693 | 1993-08-31 | ||
JP09017694A JP3389316B2 (ja) | 1993-08-31 | 1994-04-27 | 吸収性生体材料とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07116241A true JPH07116241A (ja) | 1995-05-09 |
JP3389316B2 JP3389316B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=26431679
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09017694A Expired - Fee Related JP3389316B2 (ja) | 1993-08-31 | 1994-04-27 | 吸収性生体材料とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3389316B2 (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002159513A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Kyocera Corp | 歯根膜形成能を有する人工歯根 |
EP0907663B1 (en) * | 1996-06-27 | 2004-03-10 | Novartis AG | Thermally immobilized polysaccharide derivatives |
JP2004507472A (ja) * | 2000-08-30 | 2004-03-11 | デピュイ・アクロメッド・インコーポレイテッド | コラーゲン/多糖類二層性マトリックス |
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WO2023191003A1 (ja) | 2022-03-31 | 2023-10-05 | センジュ ユーエスエー、インコーポレイテッド | 医療用材料 |
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JPH0553615U (ja) * | 1991-12-25 | 1993-07-20 | 京セラ株式会社 | 人工歯根 |
JPH07184987A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Kyocera Corp | 人工補綴部材 |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP09017694A patent/JP3389316B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8349795B2 (en) | 2000-03-10 | 2013-01-08 | Mast Biosurgery Ag | Resorbable thin membranes |
US8012502B2 (en) | 2000-03-10 | 2011-09-06 | Mast Biosurgery Ag | Resorbable thin membranes |
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US7767222B2 (en) | 2002-07-31 | 2010-08-03 | Mast Biosurgery Ag | Apparatus and method for preventing adhesions between an implant and surrounding tissues |
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KR101406566B1 (ko) * | 2005-10-28 | 2014-06-11 | 헴콘 메디컬 테크놀로지스, 인크. | 친수성 중합체 치과용 스폰지 |
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JP2011518922A (ja) * | 2008-04-24 | 2011-06-30 | メドトロニック,インコーポレイテッド | 再水和可能な多糖粒子およびスポンジ |
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US10420794B2 (en) | 2008-04-24 | 2019-09-24 | Medtronic, Inc. | Polysaccharide particle mixture |
US10086105B2 (en) | 2008-10-06 | 2018-10-02 | Providence Health System—Oregon | Chitosan foam medical devices and methods |
EP3023067A1 (en) * | 2014-11-24 | 2016-05-25 | Stryker European Holdings I, LLC | Strut plate and cabling system |
US11457954B2 (en) | 2014-11-24 | 2022-10-04 | Stryker European Operations Holdings Llc | Strut plate and cabling system |
WO2023191003A1 (ja) | 2022-03-31 | 2023-10-05 | センジュ ユーエスエー、インコーポレイテッド | 医療用材料 |
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JP3389316B2 (ja) | 2003-03-24 |
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