JPH07115589A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH07115589A
JPH07115589A JP5258004A JP25800493A JPH07115589A JP H07115589 A JPH07115589 A JP H07115589A JP 5258004 A JP5258004 A JP 5258004A JP 25800493 A JP25800493 A JP 25800493A JP H07115589 A JPH07115589 A JP H07115589A
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JP
Japan
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signal
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solid
signal output
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JP5258004A
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English (en)
Inventor
Hajime Akimoto
秋元  肇
Katsutaka Kimura
勝高 木村
Akihiko Konoue
明彦 鴻上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直CCD3における信号電荷の転送におい
て、駆動パルスが出力アンプ6の信号電荷入力部に飛び
込むことに起因する固定パタン雑音を抑圧する。 【構成】 出力アンプ6の出力信号の出力フォーマット
を、同数の信号出力クロックを有するあらかじめ定めら
れていた第二の出力フォーマットに変換するための1H
ラインメモリ11を設けた。 【効果】 垂直CCD3の駆動周波数の極端な増大を回
避しつつ、垂直CCD3の駆動期間と出力アンプ6の動
作期間をそれぞれ分離することにより、上記固定パタン
雑音の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に、2次元状に配置さ
れた画素に対応する受光素子アレイと、入力された信号
電荷を、信号電圧に変換して出力する信号電荷/信号電
圧変換手段と、画像情報を入力光として受光したことよ
り該受光素子アレイに生じた信号電荷を、該信号電荷/
信号電圧変換手段まで転送するための電荷転送手段とを
有する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術に関して、図21及び図22
を用いて以下に説明する。図21は、従来の固体撮像装
置の一例を示す構成図である。受光面上にはホトダイオ
ード201がマトリクス状に配置されており、転送ゲー
ト202によって各ホトダイオードは、各列毎に同一の
垂直CCD(Charge-Coupled-Device)203に接続さ
れている。さらに垂直CCD203の一端は、信号電荷
蓄積部204を介して水平CCD205に接続されてお
り、水平CCD205の出力端は、出力アンプ206に
入力している。出力アンプ206の出力は、出力端子2
07に接続される。また受光面の側部には、転送ゲート
202を制御するための読みだしゲート選択回路20
8、および垂直CCD203を制御するための垂直CC
D駆動回路209が設けられている。
【0003】次に本従来例の動作を、図22を用いて説
明する。図22は、本従来例の動作タイミング図であ
る。図22に示された水平走査期間とは、水平CCD2
05の駆動クロック毎に、出力端子207から連続的に
出力信号電圧が得られる期間であり、水平走査期間に続
く水平帰線期間とは、水平CCD205の駆動が停止
し、出力端子207にも出力信号電圧が得られない期間
である。これら水平走査期間および水平帰線期間の長さ
は、NTSC、PAL等、用いられる画像フォーマット
によって、あらかじめ定義されているものである。例え
ばNTSCフォーマットに従えば、水平走査期間は5
2.7マイクロ秒、水平帰線期間は10.8マイクロ秒
程度である。
【0004】ホトダイオード201で光電変換され、蓄
積されていた信号電荷は、読みだしゲート選択回路20
8によって選択されたホトダイオード行について、水平
帰線期間内に転送ゲート202を介して垂直CCD20
3内に読みだされる。続く水平走査期間内において、こ
れらの信号電荷は垂直CCD203内を転送され、信号
電荷蓄積部204に蓄えられる。再び次の水平帰線期間
には、信号電荷蓄積部204に蓄えられていた信号電荷
は水平CCD205に転送され、さらに続く水平走査期
間内において、これらの信号電荷は水平CCD205内
を転送されて、順次出力アンプ206に入力する。出力
アンプ206は、水平CCD205から転送されてきた
信号電荷をリアルタイムで出力信号電圧に変換し、出力
端子207に出力する。以上の動作を連続して行うこと
により、出力端子207からは、あらかじめ定義された
画像フォーマットに沿った入力画像の信号電圧を得るこ
とができる。
【0005】このような従来例については、電荷掃き出
し(Charge-Sweep-Device)方式撮像素子として、19
85年アイエスエスシーシー予稿集、第100頁から1
01頁(ISSCC Digest of Technical Papers, pp.100-1
01, Feb., 1985)に詳しく述べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の固体撮像装
置においては、垂直CCD203から信号電荷蓄積部2
04への信号電荷の転送と、出力アンプ206におけ
る、水平CCD205から転送されてきた信号電荷に対
する出力信号電圧への変換とを、共に水平走査期間内に
行う。ここで出力アンプ206においては、数十から数
万エレクトロンの微小な信号電荷を出力信号電圧へと変
換するために、出力アンプ206の信号電荷入力端子は
きわめて大きなインピーダンスに設計する必要がある。
通常はこの信号電荷入力端子のインピーダンスは、10
fF前後、あるいはそれ以下の容量値に設定される。と
ころが垂直CCD203から信号電荷蓄積部204への
信号電荷の転送においては、通常は数pFの比較的大き
な寄生容量を有する各垂直CCDゲートに、5Vから1
0V程度の電圧パルスをかける必要がある。このため
に、垂直CCD203の駆動パルスは容易に出力アンプ
206の信号電荷入力端子に飛び込んでしまい、出力端
子207で得られる固体撮像装置の出力画像信号内に、
固定パタン雑音(Fixed Pattern Noise)を生じさせる
という問題があった。
【0007】なおここで、上記のような固定パタン雑音
の発生を本質的に回避するためには、上記垂直CCD2
03から水平CCD205への信号電荷の転送を水平帰
線期間内に全て行なってしまうという方法もあり、特願
平5−115917号等に記載されている。しかしなが
らこの場合、例えばNTSCフォーマットを例として
も、10.8マイクロ秒程度の水平帰線期間内に、ホト
ダイオード201からの信号電荷の読み出し、垂直CC
D203内における高速転送、水平CCD205への転
送を全て行なわねばならず、20MHz以上で垂直CC
D203を駆動させるために、従来と比較して高度な設
計、製造技術が必要となる。
【0008】上記の例に限らず、一般に2次元状に配置
された受光素子アレイと、入力された信号電荷を、信号
電圧に変換して出力する信号電荷/信号電圧変換手段
と、画像情報を入力光として受光したことにより該受光
素子アレイに生じた信号電荷を、該信号電荷/信号電圧
変換手段まで転送するための電荷転送手段とを有する固
体撮像装置に関しては、一般に出力アンプのような信号
電荷/信号電圧変換手段と、垂直CCDのようにこの信
号電荷/信号電圧変換手段とは異なるクロックで駆動さ
れる電荷転送手段とを同時に駆動すると、電荷転送手段
の駆動パルスが信号電荷/信号電圧変換手段の信号電荷
入力端子に飛び込んでしまい、出力画像信号内に固定パ
タン雑音を発生させるという問題がある。またこのよう
な固定パタン雑音の発生を防止するためには、信号電荷
/信号電圧変換手段と電荷転送手段の動作を、それぞれ
水平走査期間内と水平帰線期間内とに分離して収める手
法が知られているが、この場合には一般に画像フォーマ
ットにおける水平帰線期間が水平走査期間と比較して著
しく短いために、水平帰線期間内に必要な動作を完了さ
せるには様々な難しさが生じる。本願発明の目的は、固
定パターン雑音のない固体撮像装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては上記目
的を達成するために、2次元状に配置された画素に対応
する受光素子アレイと、入力された信号電荷を、信号電
圧に変換して出力する信号電荷/信号電圧変換手段と、
画像情報を入力光として受光したことより該受光素子ア
レイに生じた信号電荷を、該信号電荷/信号電圧変換手
段まで転送するための電荷転送手段とを有する固体撮像
装置において、第一の基準クロック毎に画素信号を出力
する第一の信号出力期間と、第一の信号出力停止期間と
を有する第一の出力フォーマットに従って、該信号電荷
/信号電圧変換手段から出力された出力信号を、第二の
基準クロック毎に画素信号を出力する第二の信号出力期
間と、第二の信号出力停止期間とを有し、さらに第二の
信号出力期間内における第二の基準クロック数が、第一
の信号出力期間内における第一の基準クロック数と同一
である第二の出力フォーマットに従う出力信号に変換す
るための、出力フォーマット変換手段を設けた。
【0010】
【作用】本発明によれば、信号電荷/信号電圧変換手段
から第一の出力フォーマットに従って出力された出力信
号は、出力フォーマット変換手段によって第二の出力フ
ォーマットに従う出力信号に変換される。このために電
荷転送手段と信号電荷/信号電圧変換手段とは、外部へ
の信号出力フォーマットである第二の出力フォーマット
とは異なり、固体撮像装置内で独自に設定しうる第一の
出力フォーマットで駆動することができる。即ち固体撮
像装置内における水平走査期間である第一の信号出力期
間と、水平帰線期間である第一の信号出力停止期間との
比率は固体撮像装置内で独自に変えることができる。そ
こで第一の信号出力期間と第一の信号出力停止期間との
比率を、信号電荷/信号電圧変換手段および電荷転送手
段が動作する際に共に十分な時間が取れるように設定す
れば、信号電荷/信号電圧変換手段および電荷転送手段
の動作はそれぞれ第一の信号出力期間と第一の信号出力
停止期間内に容易に収めることが可能となる。このよう
に本発明においては電荷転送手段の駆動パルスの、信号
電荷/信号電圧変換手段の信号電荷入力端子への飛び込
みに起因する出力画像信号内への固定パタン雑音の発生
を、高度な設計、製造技術等の導入もなく容易に防止す
ることができる。
【0011】なおここで第二の信号出力期間内における
第二の基準クロック数は、第一の信号出力期間内におけ
る第一の基準クロック数と同一である。従って出力フォ
ーマット変換手段における第一の出力フォーマットから
第二の出力フォーマットへの出力信号の変換において
は、各基準クロック毎に第一の出力フォーマットから第
二の出力フォーマットへと対応する画素信号出力が存在
する。即ち上記出力フォーマットの変換に際しては画素
信号情報の消滅がないため、基本的に複数の画素信号間
における補間処理は不要であり、さらに基本クロックの
変換に伴う折り返し雑音の発生等の画質劣化要因は存在
しない。これは本発明のように、複数の出力フォーマッ
トを用いることによって固体撮像装置内で独自に水平走
査期間と水平帰線期間の比率を変えることを可能にする
ためには、重要な要素である。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第一の実施例を図1、図2、
図3、図4、図5、及び図6を用いて説明する。図1
は、本発明による固体撮像装置の一構成図である。受光
面上にはホトダイオード1がマトリクス状に配置されて
おり、各ホトダイオード1は、転送ゲート2によって各
列毎に同一の垂直CCD3に接続されている。さらに垂
直CCD3の一端は、信号電荷蓄積部4を介して水平C
CD5に接続されており、水平CCD5の出力端は、出
力アンプ6に入力している。出力アンプ6の出力は、相
関二重サンプリング(Correlate-Double-Sampling)手
段10a、利得制御(Automatic-Gain-Control)手段1
0b、およびA/D変換手段10c、1Hラインメモリ
11を経て出力端子7に接続される。なおここで利得制
御手段10bには、信号特性にガンマ制御を施すための
ガンマ制御機能を含めても良い。また受光面の側部に
は、転送ゲート2を制御するための読みだしゲート選択
回路8、および垂直CCD3を制御するための垂直CC
D駆動回路9が設けられている。
【0013】次に本実施例の動作を、図2を用いて説明
する。図2は、本実施例の動作タイミング図である。こ
こで図2中に第一の出力フォーマットにおいて示された
仮想水平走査期間とは、第一の基準クロックに基づい
て、出力アンプ6から連続的に信号電圧が出力している
信号出力期間であり、仮想水平帰線期間とは、出力アン
プ6が信号電圧を出力していない信号出力停止期間であ
る。これら仮想水平走査期間および仮想水平帰線期間の
長さの比は、後に述べるように固体撮像装置内で独自に
決定が可能である。
【0014】ホトダイオード1で光電変換され、蓄積さ
れていた信号電荷は、読みだしゲート選択回路8によっ
て選択されたホトダイオード行について、仮想水平帰線
期間内に転送ゲート2を介して垂直CCD3内に読みだ
される。続いて同一の仮想水平帰線期間内において、こ
れらの信号電荷は垂直CCD3内を転送され、信号電荷
蓄積部4に蓄えられ、さらに一旦信号電荷蓄積部4に蓄
えられた信号電荷は、引き続き水平CCD5へと転送さ
れる。次に続く仮想水平走査期間内において、これらの
信号電荷は水平CCD5内を転送されて、順次出力アン
プ6に入力され、出力アンプ6において信号電圧に変換
される。出力アンプ6から出力された信号電圧は、この
後相関二重サンプリング手段10a、利得制御手段10
b、およびA/D変換手段10cにおいて、それぞれ低
域雑音の抑圧、出力電圧レベルの調整、およびA/D変
換をなされた後、1Hラインメモリ11に入力される。
1Hラインメモリの役割は、第一の出力フォーマットに
基づいて、仮想水平走査期間内に、第一の基準クロック
に従って出力アンプ6から出力された出力信号を、第二
の出力フォーマットに変換して、出力端子7に出力する
ことである。
【0015】第二の出力フォーマットにおいては、出力
信号は信号水平走査期間内に、第二の基準クロックに従
って配置される。ここで第一の出力フォーマットにおけ
る仮想水平走査期間中の第一の基準クロックの数と、第
二の出力フォーマットにおける水平走査期間中の第二の
基準クロックの数とはあらかじめ一致させてあるため、
1Hラインメモリ11における出力フォーマット変換に
際しては、画像信号には何らの劣化も生じない。また第
一の出力フォーマットにおける仮想水平走査期間と仮想
水平帰線期間の和と、第二の出力フォーマットにおける
水平走査期間と水平帰線期間の和とは同一に設定されて
いるため、1Hラインメモリ11におけるオーバーフロ
ー等は生じない。さらに図2に示したように、第一の出
力フォーマットにおける仮想水平走査期間のスタートタ
イミングは、第二の出力フォーマットにおける水平帰線
期間内に入っているため、第一の出力フォーマットから
第二の出力フォーマットへの出力フォーマット変換手段
である1Hラインメモリ11の動作を、この後に記載す
るように簡単にすることが可能である。
【0016】本実施例においては、出力端子7から出力
された出力信号は、任意の画像信号処理装置、画像信号
出力装置、あるいは画像信号記憶装置等に入力されるた
め、上記第二の出力フォーマットは、あらかじめ定義さ
れたNTSC、PAL等の一般の画像出力フォーマット
に合わせる必要があるが、第一の出力フォーマットは、
固体撮像装置内で独自に定義することが可能である。
【0017】そこで本実施例においては、例えば第二の
出力フォーマットをNTSCと仮定して、仮想水平帰線
期間を30.0マイクロ秒、仮想水平帰線期間を33.
5マイクロ秒とすると、33.5マイクロ秒間にホトダ
イオード1からの信号電荷の読み出し、垂直CCD3内
における転送、水平CCD5への転送を行なえば良く、
垂直CCD3の駆動周波数は10MHz以下に緩和する
ことができるという長所がある。
【0018】また本実施例の他の長所としては、垂直C
CD3の駆動周波数と、水平CCD5の駆動周波数とを
等しく、あるいは整数倍に設定し、垂直CCD3と水平
CCD5の駆動周波数生成回路を簡単化することも可能
である。この場合には、信号電荷が垂直CCD3内を水
平CCD5まで転送されるのに必要なクロックの数と、
信号電荷が水平CCD5内を端から端まで転送されるの
に必要なクロックの数との比と、第1の出力フォーマッ
トにおける仮想水平帰線期間と仮想水平走査期間との比
とが整数倍になるように、駆動周波数および仮想水平帰
線期間と仮想水平走査期間との比を設定すれば良い。
【0019】なお本実施例においては、垂直CCD3の
動作期間は、信号電荷/信号電圧変換手段である出力ア
ンプ6が信号電圧の出力を停止している期間内に収めら
れており、垂直CCD3の動作が出力アンプ6の信号電
圧出力内に固定パタン雑音(FPN)を生じさせること
はない。ここで出力アンプ6の信号出力動作期間は、1
Hラインメモリ11の信号電圧の出力期間とは重なる
が、1Hラインメモリ11は構造的には一本の配線でA
/D変換手段10cと接続されているだけであり、A/
D変換手段10cと1Hラインメモリ11との間に適切
な飛込み雑音防止構造を設けることは技術的に容易であ
る。その例として、例えば1Hラインメモリ11部分の
み、個別のパッケージに封入することなどが挙げられ
る。
【0020】次に上記1Hラインメモリ11の構成及び
動作に関して、図3を用いて以下に説明する。図3は、
1Hラインメモリ11の一構成図である。1Hラインメ
モリ本体11aの両側には、1Hラインメモリ書き込み
回路11bおよび1Hラインメモリ読み出し回路11c
が設けられている。
【0021】1Hラインメモリ11への入力信号は、始
めに1Hラインメモリ書き込み回路11bに入力され、
ここから1Hラインメモリ本体11aに書き込まれる。
この時の入力信号のクロックは、前述した第一の基本ク
ロックであり、図中にはf1で示してある。1Hライン
メモリ本体11aの構成は、水平画素数個のアドレスを
持ち、各データがnビットのデジタルメモリである。1
Hラインメモリ書き込み回路11bは基本的にはアドレ
ス選択回路であり、第一の基本クロックf1毎に、アド
レスを1つづつ変えて1Hラインメモリ本体11aへの
入力信号の書き込みを行なう。
【0022】次に1Hラインメモリ11からの出力信号
は、1Hラインメモリ読み出し回路11cを介して、1
Hラインメモリ本体11aから出力される。この時の出
力クロックは、前述した第二の基本クロックであり、図
中にはf2で示してある。1Hラインメモリ読み出し回
路11cもまた、基本的にはアドレス選択回路であり、
第二の基本クロックf2毎にアドレスを1つづつ変え
て、1Hラインメモリ本体11aから出力信号を読みだ
すように動作する。
【0023】本構成例においては、1Hラインメモリ1
1を構成するのに必要なメモリは1水平走査信号分で済
み、さらに構造が比較的簡単であるという長所がある。
【0024】次に1Hラインメモリ11の第二の構成法
及び動作に関して、図4を用いて以下に説明する。図4
は本実施例における1Hラインメモリ11の第二の構成
図である。1Hラインメモリ11は、第一の1Hシフト
レジスタ11d、第二の1Hシフトレジスタ11eと4
つのスイッチで構成されており、第一の1Hシフトレジ
スタ11dの入出力にはそれぞれスイッチ12a、12
b、第二の1Hシフトレジスタ11eの入出力にはそれ
ぞれスイッチ12c、12dが設けられている。ここで
第一および第二の1Hシフトレジスタ11d、11e
は、例えばCMOSのフリップフロップ回路等で構成が
可能である。
【0025】ある水平期間中にはスイッチ12a、12
dをオンし、スイッチ12b、12cをオフするものと
すると、1Hラインメモリ11への入力信号は、第一の
基本クロックf1で第一の1Hシフトレジスタ11dに
順次入力される。この時同時に1Hラインメモリ11か
らの出力信号は、第二の基本クロックf2で第二の1H
シフトレジスタ11eから出力される。続く次の水平期
間においては、スイッチ12a、12dをオフし、スイ
ッチ12b、12cをオンすることにより、1Hライン
メモリ11への入力信号は第一の基本クロックf1で第
二の1Hシフトレジスタ11eに入力、1Hラインメモ
リ11からの出力信号は、第二の基本クロックf2で第
一の1Hシフトレジスタ11dから出力される。
【0026】本第二の構成例においては、1Hラインメ
モリ11を構成するのに1Hシフトレジスタが2本必要
にはなるが、1Hラインメモリ11の構成としては先の
構成例よりもさらに構造の単純化を図れるという利点が
ある。
【0027】以上の実施例においては、A/D変換手段
10cで得られたデジタル信号出力を、1Hラインメモ
リ11に入力するものとした。しかしながら、ここでA
/D変換手段10cを削除し、利得制御(AGC)手段
10bの出力を直接1Hラインメモリ11に入力したと
しても、1Hラインメモリ11をアナログメモリとすれ
ば、本発明の趣旨が失われないことは明らかである。こ
のような場合の1Hラインメモリ11構成法及び動作に
関して、以下に説明する。
【0028】A/D変換手段10cを削除した場合の、
1Hラインメモリ11の第三の構成法及び動作に関し
て、図5を用いて以下に説明する。図5は、アナログの
1Hラインメモリ11の一構成図である。1Hラインメ
モリ本体11fの両側には、1Hラインメモリ書き込み
回路11gおよび1Hラインメモリ読み出し回路11h
が設けられている。
【0029】1Hラインメモリ11への入力信号は、始
めに1Hラインメモリ書き込み回路11gに入力され、
ここから1Hラインメモリ本体11fに書き込まれる。
この時の入力信号のクロックは、前述した第一の基本ク
ロックであり、図中にはf1で示してある。ここで1H
ラインメモリ本体11fは水平画素数個のアドレスを持
つアナログメモリであり、例えば図5中に示したように
水平画素数個のスイッチトキャパシタのアレイとして構
成される。1Hラインメモリ書き込み回路11gがアド
レス選択回路であり、第一の基本クロックf1毎に、ア
ドレスを1つづつ変えて1Hラインメモリ本体11fへ
の入力信号の書き込みを行なうことは、既に図3を用い
て説明した1Hラインメモリ11の構成例と同一であ
る。
【0030】次に1Hラインメモリ11からの出力信号
は、1Hラインメモリ読み出し回路11hを介して、1
Hラインメモリ本体11fから出力される。この時の出
力クロックは、前述した第二の基本クロックであり、図
中にはf2で示してある。1Hラインメモリ読み出し回
路11hもまた、基本的にはアドレス選択回路であり、
第二の基本クロックf2毎にアドレスを1つづつ変え
て、1Hラインメモリ本体11hから出力信号を読みだ
すように動作する。
【0031】本構成例においては、1Hラインメモリ1
1を構成するのに必要なメモリは1水平走査信号分のキ
ャパシタアレイで済み、構造が比較的簡単であるという
長所がある。
【0032】A/D変換手段10cを削除した場合の、
1Hラインメモリ11の第四の構成法及び動作に関し
て、図6を用いて以下に説明する。図6は本実施例にお
けるアナログの1Hラインメモリ11の第四の構成図で
ある。1Hラインメモリ11は、第一の1Hシフトレジ
スタ11i、第二の1Hシフトレジスタ11jと4つの
スイッチで構成されており、第一の1Hシフトレジスタ
11iの入出力にはそれぞれスイッチ13a、13b、
第二の1Hシフトレジスタ11jの入出力にはそれぞれ
スイッチ13c、13dが設けられている。ここで第一
および第二の1Hシフトレジスタ11i、11jは、例
えば図6中に示したようにそれぞれ一本の二層駆動CC
D(Charge-Coupled-Device)として構成が可能であ
る。
【0033】ある水平期間中にはスイッチ13a、13
dをオンし、スイッチ13b、13cをオフするものと
すると、1Hラインメモリ11への入力信号は、第一の
基本クロックf1で第一の1Hシフトレジスタ11iに
順次入力される。この時同時に1Hラインメモリ11か
らの出力信号は、第二の基本クロックf2で第二の1H
シフトレジスタ11jから出力される。続く次の水平期
間においては、スイッチ13a、13dをオフし、スイ
ッチ13b、13cをオンすることにより、1Hライン
メモリ11への入力信号は第一の基本クロックf1で第
二の1Hシフトレジスタ11jに入力、1Hラインメモ
リ11からの出力信号は、第二の基本クロックf2で第
一の1Hシフトレジスタ11iから出力される。
【0034】本構成例においては、1Hラインメモリ1
1を構成するのに1Hシフトレジスタが2本必要にはな
るが、各シフトレジスタが画素部の垂直CCD3や出力
部の水平CCD5と同様のプロセスで形成が可能である
という利点がある。
【0035】(実施例2)以下本発明の第二の実施例を
図7及び図8を用いて説明する。図7は、本発明による
固体撮像装置の一構成図である。以下に本実施例の構成
を述べる。受光面上にはホトダイオード21がマトリク
ス状に配置されており、転送ゲート22によって各ホト
ダイオード21は、各列毎に同一の垂直CCD23に接
続されている。さらに垂直CCD23の一端は、水平C
CD25に接続されており、水平CCD25の出力端
は、出力アンプ26に入力している。出力アンプ26の
出力は、相関二重サンプリング手段30a、利得制御手
段30b、およびA/D変換手段30c、1Hラインメ
モリ31を経て出力端子27に接続される。なおここで
利得制御手段30bには、信号特性にガンマ制御を施す
ためのガンマ制御機能を含めても良い。この1Hライン
メモリ31の構成および動作は、先に述べた第一の実施
例における1Hラインメモリ11の構成と同一で良い。
【0036】次に本実施例の動作を、図8を用いて説明
する。図8は、本実施例の動作タイミング図である。こ
こで図8中に第一の出力フォーマットにおいて示された
仮想水平走査期間とは、第一の基準クロックに基づい
て、出力アンプ26から連続的に信号電圧が出力されて
いる信号出力期間であり、仮想水平帰線期間とは、出力
アンプ26が信号電圧を出力していない信号出力停止期
間である。これら仮想水平走査期間および仮想水平帰線
期間の長さの比は、後に述べるように固体撮像装置内で
独自に決定が可能である。
【0037】ホトダイオード21で光電変換され、蓄積
されていた全ての信号電荷は、垂直帰線期間内に転送ゲ
ート22を介して垂直CCD23内に読みだされ、読み
だされた信号電荷はホトダイオード2行毎に足し合わさ
れる。この後の垂直走査期間内においては、これらの信
号電荷は垂直CCD23内を、各仮想水平帰線期間内に
ホトダイオード2行分の距離だけ転送される。また垂直
CCD23の端部まで転送された信号電荷は、水平CC
D25内へと転送される。次に続く仮想水平走査期間内
においては、これらの水平CCD25内へと転送された
信号電荷は、水平CCD25内を順次転送されて出力ア
ンプ26に入力する。出力アンプ26は、水平CCD2
5から転送されてきた信号電荷を、出力信号電圧に順次
変換して出力する。以上の動作は、従来から知られてい
るインターライン転送CCD型固体撮像素子の動作に対
応している。出力アンプ26から出力された出力信号電
圧は、この後相関二重サンプリング手段30a、利得制
御手段30b、およびA/D変換手段30cにおいて、
それぞれ低域雑音の抑圧、出力電圧レベルの調整、およ
びA/D変換をなされた後、1Hラインメモリ31に入
力される。1Hラインメモリ31の役割が、第一の出力
フォーマットに基づいて仮想水平走査期間内に第一の基
準クロックに従って出力アンプ26から出力された出力
信号を、第二の出力フォーマットに変換し、第二の基準
クロックに合わせて出力端子27に出力することである
ことは、前述の第一の実施例における1Hラインメモリ
11と同じである。
【0038】第二の出力フォーマットにおいては、出力
信号は信号水平走査期間内に、第二の基準クロックに従
って配置される。ここで第一の出力フォーマットにおけ
る仮想水平走査期間中の第一の基準クロックの数と、第
二の出力フォーマットにおける水平走査期間中の第二の
基準クロックの数とはあらかじめ一致させてあるため、
1Hラインメモリ31における出力フォーマット変換に
際しては、画像信号には何らの劣化も生じない。また第
一の出力フォーマットにおける仮想水平走査期間と仮想
水平帰線期間の和と、第二の出力フォーマットにおける
水平走査期間と水平帰線期間の和とは同一に設定されて
いるため、1Hラインメモリ31におけるオーバーフロ
ー等は生じない。さらに図8に示したように、第一の出
力フォーマットにおける仮想水平走査期間のスタートタ
イミングは、第二の出力フォーマットにおける水平帰線
期間内に入っているため、第一の出力フォーマットから
第二の出力フォーマットへの出力フォーマット変換手段
である1Hラインメモリ31の動作の簡略化が図れるこ
とは、前述の第一の実施例の場合と同様である。
【0039】本実施例においては、出力端子27から出
力された出力信号は、任意の画像信号処理装置、画像信
号出力装置、あるいは画像信号記憶装置等に入力される
ため、上記第二の出力フォーマットは、あらかじめ定義
されたNTSC、PAL等の一般の画像出力フォーマッ
トに合わせる必要があるが、第一の出力フォーマット
は、固体撮像装置内で独自に定義することが可能であ
る。そこで本実施例においても、例えば第二の出力フォ
ーマットをNTSCと仮定して、仮想水平帰線期間を3
0.0マイクロ秒、仮想水平帰線期間を33.5マイク
ロ秒とすると、33.5マイクロ秒間に垂直CCD23
内におけるホトダイオード2行分の距離の転送、あるい
は垂直CCD23の端部まで転送された信号電荷の水平
CCD25内への転送を行なえば良く、十分な電荷転送
動作時間を確保することができる。これに伴う転送効率
の向上に伴って、垂直CCD23の駆動電圧の低減が可
能となる。
【0040】またこの垂直CCD23の電荷転送動作時
間を十分に確保可能であることは、特に固体撮像装置の
受光面を水平方向に大きく設計する際には極めて重要で
ある。今ここで例えば受光面の水平方向の長さを1c
m、垂直CCD23のポリシリコンゲート幅を1μm、
ポリシリコンゲートのシート抵抗を50Ω、容量を10
pFと仮定すると、このポリシリコンゲートを分布定数
線路とみなした場合の時定数である抵抗×容量/12の
値は0.4マイクロ秒と求まる。垂直CCD23を通常
の4相CCDとすると、垂直CCD23のゲート電圧は
水平帰線期間内に8回の上下を行なわねばならないのに
対して、この値は3.2マイクロ秒となり、ハイビジョ
ンの水平帰線期間規格である3.8マイクロ秒と既に同
程度となってしまう。さらに受光面の水平方向の長さを
2cmとしたならば抵抗×容量/12の値は1.7マイ
クロ秒となり、これを8倍した値は13.3マイクロ秒
となる。すなわちこの場合には、NTSCの水平帰線期
間規格である10.8マイクロ秒でも、水平帰線期間内
に垂直CCD23の転送を完了することは不可能になっ
てしまうからである。
【0041】なお本実施例においても、垂直CCD23
の駆動パルスが出力アンプ26の出力に飛び込む固定パ
タン雑音が存在しないこと、さらに1Hラインメモリ3
1に起因する固定パタン雑音の影響が無視し得ること
は、第一の実施例の場合と同様である。
【0042】上記本実施例の説明に際しては、ホトダイ
オード21で光電変換され、蓄積されていた全ての信号
電荷は、垂直帰線期間内に転送ゲート22を介して垂直
CCD23内に読みだされ、読みだされた信号電荷はホ
トダイオード2行毎に足し合わされるとした。これは画
素信号電荷のいわゆる混合読み出し方式を前提としたも
のであるが、垂直CCD23内に読みだされた信号電荷
はホトダイオード毎に個別に垂直CCD23、水平CC
D25を転送されて出力アンプ26から出力される、い
わゆる画素独立読み出し方式を仮定しても、本発明の適
用には差し支えないことは明らかである。記載は省略す
るが、このことに関しては他の本発明の実施例でも同様
である。
【0043】(実施例3)上記第二の実施例は、本発明
の適用により垂直CCDの駆動に余裕をもたせた例であ
るが、一方水平CCDの駆動に関しては明らかに余裕が
減少する。水平CCDの駆動の緩和に関しては、従来か
ら様々な検討が行なわれてきた。そのよく知られている
方法は、水平CCDを2本設けることにより、駆動周波
数を半分に低減する手法であり、これに関しては例えば
1985年のアイイーデイエム予稿集444頁から44
7頁(IEDM 85 Technical papers, pp.444-447, Dec.,
1985)に詳しく述べられている。しかしながらこの方法
の場合には、水平CCD間の信号電荷の転送を完全に行
なうことが困難であるために、水平CCD間を転送され
た信号電荷と、水平CCD間の転送を行なわれなかった
信号電荷との間に信号電荷量の差異が生じ、固定パタン
雑音となるという問題点がある。
【0044】他に水平CCDの駆動を完全に回避する例
としては、例えばアイトリプルイートランザクションズ
オン エレクトロン デバイセズ 38巻 ナンバー
5、969頁から975頁(IEEE Transactions on Ele
ctron Devices, vol.38, no.5, pp.969-975, May. 199
1)に示されているように、水平CCDに替えて水平画
素数個の出力アンプを設けるという方法もある。しかし
この場合には、画素ピッチの縮小に対して、各出力アン
プを画素の横方向のピッチ内に収めることが困難にな
る、という問題点がある。
【0045】以下に述べる第三の実施例では、上記のよ
うな問題点を回避しつつ、垂直CCDの駆動と共に水平
CCDの駆動にも同時に余裕をもたせるための構造を開
示する。以下本発明の第三の実施例を図9、図10、及
び図11を用いて説明する。図9は、本発明による固体
撮像装置の一構成図である。以下に本実施例の構成を述
べる。受光面上にはホトダイオード61がマトリクス状
に配置されており、各ホトダイオード61は転送ゲート
62によって各列毎に同一の垂直CCD63に接続され
ている。さらに垂直CCD63の一端は、n個(図9に
おいては、図面の簡単化のためにn=2として示してい
る。)設けられた第一の水平CCD64のいずれかに接
続されている。第一の水平CCD64には、第一の水平
CCD64の半分のゲートを有する第二の水平CCD6
5が隣接して設けられている。各第二の水平CCD65
の出力端は、やはりn個設けられた出力アンプ66にそ
れぞれ入力している。また各出力アンプ66の出力は、
相関二重サンプリング手段70a、利得制御手段70
b、およびA/D変換手段70c、第一の1Hラインメ
モリ72に並列に入力し、その出力はさらに第二の1H
ラインメモリ71を経て出力端子67に出力される。な
お第二の1Hラインメモリ71の構成及び動作は、前述
の第一の実施例において述べた内容と同一なのでここで
は説明を省略する。
【0046】次に本実施例の動作を、図10及び図11
を用いて説明する。図10は、本実施例の動作タイミン
グ図である。ここで図10の第一の出力フォーマットに
示された仮想水平走査期間とは、第一の基準クロックに
従って第一の1Hラインメモリ72が連続的に信号電圧
を出力している信号出力期間であり、仮想水平帰線期間
とは、第一の1Hラインメモリ72が信号電圧を出力し
ていない信号出力停止期間である。これら仮想水平走査
期間および仮想水平帰線期間の長さの比は、後に述べる
ように固体撮像装置内で独自に決定が可能である。
【0047】ホトダイオード61で光電変換され、蓄積
されていた全ての信号電荷は、垂直帰線期間内に転送ゲ
ート62を介して垂直CCD63内に読みだされ、読み
だされた信号電荷はホトダイオード2行毎に足し合わさ
れる。この後の垂直走査期間内においては、これらの信
号電荷は垂直CCD63内を、各仮想水平走査期間内に
ホトダイオード2行分の距離だけ転送される。また垂直
CCD63の端部まで転送された信号電荷は、各第一の
水平CCD64内に転送される。仮想水平帰線期間内に
おいては、これら第一の水平CCD64内に転送された
信号電荷は、第二の水平CCD65内を介して、順次出
力アンプ66に入力される。
【0048】ここで第一の水平CCD64および第二の
水平CCD65の動作に関して、図11を用いて詳細に
説明する。図11は第一および第二の水平CCDの動作
説明図であり、一組の第一および第二の水平CCDと出
力アンプ66が示してある。また第一の水平CCDに入
力している垂直CCD63の本数は、受光面上に配置し
てあるホトダイオードの水平画素数を、第一の水平CC
D64の数であるnで割った値であるが、ここでは図面
の簡略化のために、8本として示してある。垂直CCD
63の端部から第一の水平CCD64内に転送された信
号電荷は、仮想水平帰線期間内に(a)から(g)に示
したように順次出力アンプ66へと転送される。なおこ
こでハッチングして示した部分は、信号電荷を蓄積して
いる一単位の転送チャネルを示している。仮想水平帰線
期間の開始時である(a)は、第一の水平CCD64が
信号電荷を垂直CCD63から受け取った状態である。
続く(b)では、第一の水平CCD64の前半部が蓄積
していた信号電荷は、第二の水平CCD65に転送され
る。この後(c)に示す第一および第二の水平CCDの
信号電荷転送が行なわれ、第二の水平CCD65内の信
号電荷は、出力アンプ66に入力される。第二の水平C
CD65内の信号電荷が全て出力されてしまった状態が
(d)であり、引き続き(e)に示すように第一の水平
CCD64の後半部が蓄積していた信号電荷が、第二の
水平CCD65に転送される。この後(f)に示す第二
の水平CCDの信号電荷転送が再び行なわれ、第二の水
平CCD65内の信号電荷は、出力アンプ66に入力さ
れる。第二の水平CCD65内の信号電荷が再び全て出
力された状態が(g)であり、これで仮想水平帰線期間
が終了する。
【0049】各出力アンプ66は、各第二の水平CCD
65から転送されてきた信号電荷を出力信号電圧に変換
して出力する。各出力アンプ66から出力された出力信
号電圧は、この後各相関二重サンプリング手段70a、
利得制御手段70b、およびA/D変換手段70cにお
いて、それぞれ低域雑音の抑圧、出力電圧レベルの調
整、およびA/D変換をなされた後、第一の1Hライン
メモリ72に並列に入力される。第一の1Hラインメモ
リ72の役割は、各出力アンプ66から出力された出力
信号を、一時的に記憶した後に第一の出力フォーマット
に従って、第二の1Hラインメモリ71へと再出力する
ことである。また第二の1Hラインメモリ71の役割
は、第一の1Hラインメモリ72から出力された出力信
号を、第二の出力フォーマットに変換して、出力端子6
7に出力することである。
【0050】第二の出力フォーマットにおいては、出力
信号は信号水平走査期間内に、第二の基準クロックに従
って配置される。ここで第一の出力フォーマットにおけ
る仮想水平走査期間中の第一の基準クロックの数と、第
二の出力フォーマットにおける水平走査期間中第二の基
準クロックの数とはあらかじめ一致させてあるため、第
二の1Hラインメモリ71における出力フォーマット変
換に際しては、画像信号には何らの劣化も生じない。ま
た第一の出力フォーマットにおける仮想水平走査期間と
仮想水平帰線期間の和と、第二の出力フォーマットにお
ける水平走査期間と水平帰線期間の和とは同一に設定さ
れているため、1Hラインメモリ71におけるオーバー
フロー等は生じない。さらに図10に示したように、第
一の出力フォーマットにおける仮想水平走査期間のスタ
ートタイミングは、第二の出力フォーマットにおける水
平帰線期間内に入っているため、第一の出力フォーマッ
トから第二の出力フォーマットへの出力フォーマット変
換手段である1Hラインメモリ71の動作の簡略化が図
れることは、前述の第一の実施例の場合と同様である。
【0051】本実施例においては、出力端子67から出
力された出力信号は、任意の画像信号処理装置、画像信
号出力装置、あるいは画像信号記憶装置等に入力される
ため、上記第二の出力フォーマットは、あらかじめ定義
されたNTSC、PAL等の一般の画像出力フォーマッ
トに合わせる必要があるが、第一の出力フォーマット
は、固体撮像装置内で独自に定義することが可能であ
る。そこで本実施例においては、例えば第二の出力フォ
ーマットをNTSCと仮定して、仮想水平帰線期間を4
0.0マイクロ秒、仮想水平帰線期間を23.5マイク
ロ秒とすると、40.0マイクロ秒の間に第一および第
二の水平CCDから出力アンプ66への読み出しと出力
アンプ66における出力信号電圧の出力を行ない、2
3.5マイクロ秒間に第一の1Hラインメモリ72から
の信号電荷の読み出しと垂直CCD63内における転
送、第一の水平CCD64への転送を行なえば良いこと
になる。ここで第一の水平CCD64から第一の1Hラ
インメモリ72までの並列数nを、n=10とし、さら
に受光面上のホトダイオードの水平画素数を500と仮
定、さらに第一の水平CCD64から第二の水平CCD
65への信号電荷の転送時間を無視すると、出力アンプ
66における出力信号電圧の出力は約0.8マイクロ秒
に1画素となり、出力アンプ66の動作クロックは約
1.25MHzと求まる。これは同じ画素数を有するN
TSC対応の従来のインターラインCCD型固体撮像素
子における出力アンプの動作クロックが9.5MHzで
あるのと比較して、約1/7.6の周波数である。そこ
でこれにあわせて出力アンプ66の出力信号帯域を1/
7.6に制限すれば、出力信号電圧のS/Nの約9dB
の向上が可能である。 このような出力アンプ66にお
ける出力信号のS/Nの向上に加えて、本実施例におい
ては、第一の1Hラインメモリ72からの出力信号の読
み出しには23.5マイクロ秒間もの時間が確保できる
という利点がある。NTSC対応の従来のインターライ
ンCCD型固体撮像素子では、出力アンプが停止してい
る時間は水平帰線期間の10.8マイクロ秒しかなく、
これと比較して2倍以上の時間的余裕が得られている。
このことは、第一の1Hラインメモリ72の信号出力に
関して、クロック周波数の低減が図れたことを意味して
いる。またさらに、本実施例においても、垂直CCD6
3の駆動周波数が緩和できることは、前述の第二の実施
例と同様である。
【0052】なお本実施例においては、第一の1Hライ
ンメモリ72の出力動作期間は、信号電荷/信号電圧変
換手段である出力アンプ66が信号電圧の出力を停止し
ている期間内に収められており、第一の1Hラインメモ
リ72の出力動作が出力アンプ66の信号電圧出力内に
固定パタン雑音(FPN)を生じさせることはない。こ
こで第二の1Hラインメモリ71の出力動作期間は、出
力アンプ66の出力動作期間とは重なるが、第二の1H
ラインメモリ71は構造的には一本の配線で第一の1H
ラインメモリ72と接続されているだけであり、第一の
1Hラインメモリ72と第二の1Hラインメモリ71と
の間に適切な飛込み雑音防止構造を設けることは技術的
に容易である。その例として、例えば第二の1Hライン
メモリ71部分のみ、個別のパッケージに封入すること
などが挙げられる。
【0053】なお本実施例においては、全ての信号電荷
は出力アンプ66に入力される前に必ず水平CCD間を
転送される。従って前述の水平CCDを2行にした場合
のように、水平CCD間を転送された信号電荷と、水平
CCD間の転送を行なわれなかった信号電荷との間に信
号電荷量の差異が生じ、固定パタン雑音となるという問
題は、本実施例の場合は明らかに存在しない。
【0054】(実施例4)以下本発明の第四の実施例
を、図12及び図13を用いて説明する。図12は、本
発明による固体撮像装置の一構成図である。以下に本実
施例の構成を述べる。受光面上にはホトダイオード41
がマトリクス状に配置されており、各ホトダイオード4
1は転送ゲート42によって各列毎に同一の垂直CCD
43に接続されている。さらに垂直CCD43の一端
は、蓄積CCD54を介して水平CCD45に接続され
ており、水平CCD45の出力端は、出力アンプ46に
入力している。出力アンプ46の出力は、相関二重サン
プリング手段50a、利得制御手段50b、およびA/
D変換手段50c、1フィールドメモリ51を経て出力
端子47に接続される。
【0055】次に本実施例の動作を、図13を用いて説
明する。図13は、本実施例の動作タイミング図であ
る。ここで図13中に第一の出力フォーマットにおいて
示された仮想垂直走査期間とは、第一の基準クロックに
基づいて、出力アンプ46が後で述べる仮想水平帰線期
間をはさんで連続的に信号電圧を出力している信号出力
期間であり、仮想垂直帰線期間とは、出力アンプ46が
信号電圧を出力していない信号出力停止期間である。こ
こで仮想垂直走査期間は、仮想水平帰線期間及び仮想水
平走査期間よりなる。これら仮想垂直帰線期間、仮想垂
直走査期間、仮想水平帰線期間、及び仮想水平走査期間
の長さは、後に述べるように固体撮像装置内で独自に決
定が可能である。
【0056】ホトダイオード41で光電変換され、蓄積
されていた全ての信号電荷は、仮想垂直帰線期間内に転
送ゲート42を介して垂直CCD43内に読みだされ、
読みだされた信号電荷はホトダイオード2行毎に足し合
わされる。さらにこれらの信号電荷は引き続き同じ仮想
垂直帰線期間内に、すべて蓄積CCD54内に転送され
る。続く仮想垂直走査期間内においては、これらの信号
電荷は蓄積CCD54内を、各仮想水平帰線期間内に1
段ずつ転送される。なおここで蓄積CCD54の端部ま
で転送された信号電荷については、水平CCD45内に
転送される。次に続く仮想水平走査期間内においては、
これらの水平CCD45内に転送された信号電荷は、水
平CCD45内を順次転送され、出力アンプ46に入力
する。出力アンプ46は、水平CCD45から転送され
てきた信号電荷を順次信号電圧に変換、出力する。出力
アンプ46から出力された信号電圧は、この後相関二重
サンプリング手段50a、利得制御手段50b、および
A/D変換手段10cにおいて、それぞれ低域雑音の抑
圧、出力電圧レベルの調整、およびA/D変換をなされ
た後、1フィールドメモリ51に入力される。1フィー
ルドメモリ51の役割は、第一の出力フォーマットに基
づいて、仮想垂直走査期間内の各仮想水平走査期間内
に、第一の基準クロックに従って出力アンプ46から出
力された出力信号を、第二の出力フォーマットに変換し
て、出力端子47に出力することである。
【0057】第二の出力フォーマットにおいては、出力
信号は信号水平走査期間内に、第二の基準クロックに従
って配置される。ここで第一の出力フォーマットにおけ
る仮想垂直走査期間内の第一の基準クロックの数と、第
二の出力フォーマットにおける垂直走査期間内の第二の
基準クロックの数とはあらかじめ一致させてあるため、
1フィールドメモリ51における出力フォーマット変換
に際しては、画像信号には何らの劣化も生じない。また
第一の出力フォーマットにおける仮想垂直走査期間と仮
想垂直帰線期間の和と、第二の出力フォーマットにおけ
る垂直走査期間と垂直帰線期間の和とは同一に設定され
ているため、1フィールドメモリ51におけるオーバー
フロー等は生じない。さらに図13に示したように、第
一の出力フォーマットにおける仮想垂直走査期間のスタ
ートタイミングは、第二の出力フォーマットにおける垂
直帰線期間内に入っているため、第一の出力フォーマッ
トから第二の出力フォーマットへの出力フォーマット変
換手段である1フィールドメモリ51の動作を、この後
に記載するように簡単にすることが可能である。
【0058】本実施例においては、出力端子47から出
力された出力信号は、任意の画像信号処理装置、画像信
号出力装置、あるいは画像信号記憶装置等に入力される
ため、上記第二の出力フォーマットは、あらかじめ定義
されたNTSC、PAL等の一般の画像出力フォーマッ
トに合わせる必要があるが、一方第一の出力フォーマッ
トは、固体撮像装置内で独自に定義することが可能であ
る。そこで本実施例においては、仮想垂直帰線期間を垂
直帰線期間に対して大きくし、垂直CCD43から蓄積
CCD54への転送動作期間をこの本来の垂直帰線期間
よりも長くすることにより、垂直CCD43に十分な電
荷転送動作時間を確保することができる。このことは、
ハイビジョン対応の固体撮像装置を設計する際等には極
めて有効である。ハイビジョンの垂直帰線期間は1.3
m秒程度であり、受光面の画素数を垂直方向1000画
素、垂直CCD43を通常の4相CCDと仮定すると、
垂直CCD43から蓄積CCD54への転送動作を従来
の垂直帰線期間に収めるためには、垂直CCD43の転
送クロックは最低でも約400kHz以上でなくてはな
らない。そこで従来は垂直CCD43を高速に転送する
ために、各垂直CCDゲートに対して金属配線でシャン
トし、見かけ上の垂直CCDゲート抵抗を低減する必要
があった。このことに関しては、1989年アイエスエ
スシーシー予稿集、第88頁から89頁(ISSCC Digest
of Technical Papers, pp.88-89, Feb., 1989)に詳し
く述べられている。しかしながら本実施例においては、
例えば仮想垂直帰線期間を6.6m秒と設定すれば、垂
直CCD43の転送クロックを約100kHz程度に低
減でき、受光面がそれほど大きくない場合には、上記の
金属配線シャントを省略してプロセスコストの低減を図
ることができる。なおこの際には仮想垂直走査期間は、
本来の垂直走査期間約15m秒と比べて約10m秒に短
縮されるが、この分は第一の基準クロックである水平C
CD45の転送クロックの1.5倍の高速化、あるいは
水平CCD45の並列化等で対処することになる。
【0059】本実施例においては、垂直CCD43から
蓄積CCD54への転送動作期間は、信号電荷/信号電
圧変換手段である出力アンプ46が信号電圧の出力を停
止している仮想垂直帰線期間内に収められており、垂直
CCD43から蓄積CCD54への転送動作が出力アン
プ46の信号電圧出力に固定パタン雑音を生じさせるこ
とはない。ここで出力アンプ46の信号出力動作期間
は、1フィールドメモリ51の信号電圧の出力期間とは
重なるが、1フィールドメモリ51は構造的には一本の
配線でA/D変換手段50cと接続されているだけであ
り、A/D変換手段50cと1フィールドメモリ51と
の間に適切な飛込み雑音防止構造を設けることは技術的
に容易である。その例として、例えば1フィールドメモ
リ51部分のみ、個別のパッケージに封入することなど
が挙げられる。
【0060】なお上記の説明では述べなかったが、仮想
水平帰線期間と仮想水平走査期間の決め方には自由度が
ある。これら両者は、垂直走査期間に対する仮想垂直走
査期間の比率だけ、それぞれ本来の水平帰線期間と水平
走査期間に対して短くしても良いし、または可能ならば
そのどちらか一方を本来の期間の長さのままにしておい
ても良い。
【0061】最後に1フィールドメモリ51に関して述
べる。1フィールドメモリ51は、基本的には既に第一
の実施例において説明した1Hラインメモリ11の構成
及び動作において、1Hラインメモリ本体11a、11
fまたは第一および第二の1Hシフトレジスタ11d、
11e、11i、11jを、それぞれ1フィールドメモ
リ本体または第一および第二の1フィールドシフトレジ
スタと置き換えれば良い。なお1フィールドメモリ51
には、500×500画素、8ビットのA/D変換器5
0cを用いたと仮定した際には、ホトダイオード41か
ら読みだされた信号電荷をホトダイオード2行毎に足し
合わしている場合で1Mビット、足し合わせを行なわな
い場合で2Mビットの容量があればよい。
【0062】(実施例5)以下本発明の第五の実施例を
図14、図15、図16、及び図17を用いて説明す
る。図14は、本発明による固体撮像装置の一構成図で
あり、図面の簡略化のために画素数を2×2として示し
ている。以下に本実施例の構成を述べる。受光面上には
画素がマトリクス状に配置されており、各画素にはホト
ダイオード81が入力している画素出力アンプ82、出
力アンプ82がスイッチ84を介して入力する画素容量
83が設けられている。これらの画素容量83はさらに
スイッチ84を介して水平信号線85に接続され、水平
信号線85はスイッチ86を介して垂直信号線87につ
ながっている。垂直信号線87の一端は帰還抵抗89を
有する出力アンプ88に入力し、出力アンプ88に出力
は利得制御手段90b、およびA/D変換手段90c、
1フレームメモリ91を経て出力端子97に接続され
る。
【0063】次に本実施例の動作の概略を、図15を用
いて説明する。図15は、本実施例の動作タイミング図
である。ここで図15中に第一の出力フォーマットにお
いて示された仮想垂直走査期間とは、第一の基準クロッ
クに基づいて、出力アンプ88が後で述べる仮想水平帰
線期間をはさんで連続的に信号電圧を出力している信号
出力期間であり、仮想垂直帰線期間とは、出力アンプ8
8が信号電圧を出力していない信号出力停止期間であ
る。ここで仮想垂直走査期間は、仮想水平帰線期間及び
仮想水平走査期間より成る。これら仮想垂直帰線期間、
仮想垂直走査期間、仮想水平帰線期間、及び仮想水平走
査期間の長さは、後に述べるように固体撮像装置内で独
自に決定が可能である。本図に示したように、仮想垂直
帰線期間内には画素出力アンプ82から画素容量83へ
の出力信号の書き込みが行なわれ、仮想垂直走査期間内
には画素容量83に蓄えられていた出力信号の走査出力
および出力アンプ88から1フレームメモリ91への信
号入力が行なわれる。
【0064】以下に本実施例の画素部の構成および動作
に関して、図16及び図17を用いてさらに説明する。
図16は、本実施例の一画素の構成図である。以下に本
実施例の画素部の構成を述べる。各画素に設けられたホ
トダイオード81が入力している画素出力アンプ82
は、nMOSドライバトランジスタ93と、nMOS負
荷トランジスタ94とからなるソースフォロアとして構
成されている。このソースフォロアの出力は、読み出し
スイッチ95を介して画素容量83に入力している。さ
らに画素容量83は垂直スイッチ96、水平スイッチ9
9を介して水平信号線85に接続され、水平信号線85
はスイッチ86を介して垂直信号線87につながる。垂
直スイッチ96および水平スイッチ99のゲートは、そ
れぞれ垂直走査線98および水平走査線100を介し
て、垂直走査回路102および水平走査回路101によ
って制御される。なおホトダイオード81には、リセッ
トスイッチ92が設けられている。
【0065】図17は本実施例の一画素の仮想垂直帰線
期間内の動作タイミング図である。以下に本実施例の画
素部の動作を述べる。仮想垂直走査期間内には、ホトダ
イオード81には光電変換により生じた信号電荷が蓄え
られる。仮想垂直帰線期間に入ると、図16に示したV
G、VD、RD端子に所定の電圧が印加され、画素出力
アンプ82はホトダイオード81内に蓄積されていた信
号電荷に対応した出力電圧信号を出力する。続いてIG
端子に所定のオン電圧が印加され、読み出しスイッチ9
5がオンすると、画素出力アンプ82の出力信号は画素
容量83に蓄積される。この後IGはオフし、RG端子
に所定のオン電圧が印加されてリセットスイッチ92が
オンすると、ホトダイオード81に蓄えられていた信号
電荷がリセットされる。RG端子がオフし、最後にV
G、VD、RD端子の印加電圧が接地電圧に戻ると、ホ
トダイオード81はふたたび信号電荷の蓄積動作を開始
する。受光面上に配置された全ての画素は、仮想垂直帰
線期間内に以上のような同一の動作を行なう。
【0066】続く仮想垂直走査期間内においては、各画
素容量83に蓄えられている出力信号の走査出力および
1フレームメモリ91への入力が行なわれる。仮想垂直
走査期間内の仮想水平帰線期間内に、垂直走査回路10
2により垂直走査線98を介して一本の垂直走査線98
が選択されると、垂直スイッチ96およびスイッチ86
がオンする。次いで仮想水平走査期間内には、水平走査
回路101から水平走査線100を介して各画素の水平
スイッチ99が走査され、画素容量83に蓄えられてい
た出力信号は、水平信号線85および垂直信号線87を
介して順次出力アンプ88に入力される。出力アンプ8
8から出力された信号電圧は、この後利得制御手段90
b、およびA/D変換手段90cにおいて、それぞれ出
力電圧レベルの調整、およびA/D変換をなされた後、
1フレームメモリ91に入力される。1フレームメモリ
の役割は、第一の出力フォーマットに基づいて、仮想水
平走査期間内に、第一の基準クロックに従って出力アン
プ88から出力された出力信号を、第二の出力フォーマ
ットに変換して、出力端子97に出力することである。
【0067】第二の出力フォーマットにおいては、出力
信号は信号水平走査期間内に、第二の基準クロックに従
って配置される。ここで第一の出力フォーマットにおけ
る仮想垂直走査期間内の第一の基準クロックの数と、第
二の出力フォーマットにおける垂直走査期間内の第二の
基準クロックの数とはあらかじめ一致させてあるため、
1フレームメモリ91における出力フォーマット変換に
際しては、画像信号には何らの劣化も生じない。また第
一の出力フォーマットにおける仮想垂直走査期間と仮想
垂直帰線期間の和と、第二の出力フォーマットにおける
垂直走査期間と垂直帰線期間の和とは同一に設定されて
いるため、1フレームメモリ91におけるオーバーフロ
ー等は生じない。さらに図15に示したように、第一の
出力フォーマットにおける仮想垂直走査期間のスタート
タイミングは、第二の出力フォーマットにおける垂直帰
線期間内に入っているため、第一の出力フォーマットか
ら第二の出力フォーマットへの出力フォーマット変換手
段である1フレームメモリ91の動作は、既に第4の実
施例の1フィールドメモリ51と同様な構造に簡単にす
ることが可能である。
【0068】本実施例においては、出力端子97から出
力された出力信号は、任意の画像信号処理装置、画像信
号出力装置、あるいは画像信号記憶装置等に入力される
ため、上記第二の出力フォーマットは、あらかじめ定義
されたNTSC、PAL等の一般の画像出力フォーマッ
トに合わせる必要があるが、一方第一の出力フォーマッ
トは、固体撮像装置内で独自に定義することが可能であ
る。そこで本実施例においては、仮想垂直帰線期間を垂
直帰線期間に対して大きくし、画素出力アンプ82によ
る画素容量83への充電時間を垂直帰線期間よりも長く
することにより、画素出力アンプ82から画素容量83
への出力信号帯域を狭くして、出力信号のランダム雑音
に対するS/Nを向上させることができる。例えばNT
SC出力フォーマットにおける垂直帰線期間は2.5m
秒程度であるが、もし仮想垂直帰線期間を5m秒と設定
すれば、単純に計算して上記画素出力アンプ82の出力
帯域は仮想垂直帰線期間が本来の垂直帰線期間と同一で
あった場合の1/2に圧縮することが可能である。これ
はランダム雑音に対する出力信号電圧のS/Nが3dB
向上することを意味する。
【0069】本実施例においては、画素容量83から出
力アンプ88への出力信号伝達動作期間は、信号電荷/
信号電圧変換手段である画素出力アンプ82が信号電圧
の出力を停止している仮想垂直走査期間内に収められて
おり、スイッチ84等の動作が画素出力アンプ82の信
号電圧出力に雑音を生じさせることはない。ここで画素
出力アンプ82の信号出力動作期間は、1フレームメモ
リ91の信号電圧の出力期間とは重なるが、1フレーム
メモリ91は構造的には一本の配線でA/D変換手段9
0cと接続されているだけであり、A/D変換手段90
cと1フレームメモリ91との間に適切な飛込み雑音防
止構造を設けることは技術的には容易である。その例と
して、例えば1フレームメモリ91部分のみ、個別のパ
ッケージに封入することなどが挙げられる。
【0070】なお上記の説明では述べなかったが、仮想
水平帰線期間と仮想水平走査期間の決め方には自由度が
ある。これら両者は、垂直走査期間に対する仮想垂直走
査期間の比率だけ、それぞれ本来の水平帰線期間と水平
走査期間に対して短くしても良いし、または可能ならば
そのどちらか一方を本来の期間の長さのままにしておい
ても良い。
【0071】最後に、上記説明では省略した相関二重サ
ンプリングと電子シャッタ機能について述べる。画素出
力アンプ82の出力信号に対して相関二重サンプリング
によるリセット雑音の抑圧を行なうためには、相関二重
サンプリング手段を各画素に設け、1フレーム前の信号
電荷リセット時における出力信号を保持しておく必要が
ある。これは物理的には可能であるが、これによる画素
面積の増大を考えると、むしろリセット時における画素
出力アンプ82の入力容量の削減と、画素出力アンプ8
2における低域雑音の低減を図るべきである。また電子
シャッタ機能については、仮想水平帰線期間内の任意の
タイミングでRD、RG端子をオンにしてリセットスイ
ッチ92をオンにすることにより、容易に実現が可能で
ある。
【0072】(実施例6)以下本発明の第六の実施例を
図18及び図19を用いて説明する。図18は、本発明
による固体撮像装置の一構成図である。本実施例の構成
は、1Hラインメモリ11が1フィールドメモリ111
に替わり、さらに読み出しゲート選択回路108、垂直
CCD駆動回路109の動作形態が後に示すように異な
っていることを除けば、本発明の第一の実施例と同一で
ある。なお図18中で第一の実施例と同一の構造である
部分に関しては、図1と同一の番号で示した。
【0073】次に本実施例の動作を、図19を用いて説
明する。図19は、本実施例の動作タイミング図であ
る。ここで図19中に第一の出力フォーマットにおいて
示された仮想水平走査期間とは、第一の基準クロックに
基づいて、出力アンプ6から連続的に信号電圧が出力し
ている信号出力期間であり、仮想水平帰線期間とは、出
力アンプ6が信号電圧を出力していない信号出力停止期
間である。これら仮想水平走査期間および仮想水平帰線
期間の長さの比は、後に述べるように固体撮像装置内で
独自に決定が可能である。
【0074】ホトダイオード1で光電変換され、蓄積さ
れていた信号電荷は、読みだしゲート選択回路108に
よって選択された隣合う2行のホトダイオード行につい
て、仮想水平帰線期間内に転送ゲート2を介して垂直C
CD3内に同時に読みだされる。ここで選択される隣接
する2行のホトダイオード行の組合せは、1フィールド
毎に異なっている。読みだされた2行分の信号電荷は垂
直CCD3内で一緒になり、続いて同一の仮想水平帰線
期間内において、これらの信号電荷は垂直CCD3内を
転送され、信号電荷蓄積部4に蓄えられ、さらに一旦信
号電荷蓄積部4に蓄えられた信号電荷は、引き続き水平
CCD5へと転送される。ここで図19に示したよう
に、本実施例における仮想水平帰線期間の長さは一定で
はないが、このことに関しては後で述べる。次に続く仮
想水平走査期間内において、これらの信号電荷は水平C
CD5内を転送されて、順次出力アンプ6に入力され、
出力アンプ6において信号電圧に変換される。出力アン
プ6から出力された信号電圧は、この後相関二重サンプ
リング手段10a、利得制御手段10b、およびA/D
変換手段10cにおいて、それぞれ低域雑音の抑圧、出
力電圧レベルの調整、およびA/D変換をなされた後、
1フィールドメモリ111に入力される。1フィールド
メモリ111の役割は、第一の出力フォーマットに基づ
いて、仮想水平走査期間内に、第一の基準クロックに従
って出力アンプ6から出力された出力信号を、第二の出
力フォーマットに変換して、出力端子107に出力する
ことである。
【0075】第二の出力フォーマットにおいては、出力
信号は信号水平走査期間内に、第二の基準クロックに従
って配置される。ここで第一の出力フォーマットにおけ
る仮想水平走査期間中の第一の基準クロックの数と、第
二の出力フォーマットにおける水平走査期間中の第二の
基準クロックの数とはあらかじめ一致させてあるため、
1フィールドメモリ111における出力フォーマット変
換に際しては、画像信号には何らの劣化も生じない。ま
た第一の出力フォーマットにおける1垂直走査期間中の
全ての仮想水平走査期間と仮想水平帰線期間の和と、第
二の出力フォーマットにおける1垂直走査期間中の全て
の水平走査期間と水平帰線期間の和とは同一に設定され
ているため、1フィールドメモリ111におけるオーバ
ーフロー等は生じない。さらに図19に示したように、
第一の出力フォーマットにおける1垂直走査期間中の最
初の仮想水平走査期間のスタートタイミングは、第二の
出力フォーマットにおける1垂直走査期間中の最初の水
平帰線期間内に入っているため、第一の出力フォーマッ
トから第二の出力フォーマットへの出力フォーマット変
換手段である1フィールドメモリ111の動作を、既に
第4の実施例で述べた1フィールドメモリと同様に簡単
にすることが可能である。
【0076】本実施例においては、出力端子107から
出力された出力信号は、任意の画像信号処理装置、画像
信号出力装置、あるいは画像信号記憶装置等に入力され
るため、上記第二の出力フォーマットは、あらかじめ定
義されたNTSC、PAL等の一般の画像出力フォーマ
ットに合わせる必要があるが、第一の出力フォーマット
は、固体撮像装置内で独自に定義することが可能であ
る。そこで本実施例においては、前述したように第一の
出力フォーマットにおける仮想水平帰線期間を可変長と
している。ホトダイオード1から垂直CCD3への信号
電荷の読み出しと、信号電荷蓄積部4から水平CCD5
への転送にかかる時間に和をT0、垂直CCD3におけ
るホトダイオード2行分の転送に要する時間をTとお
く。すると最も下にある2行のホトダイオードからの信
号電荷を水平CCD5へと転送するに必要な時間は(T
0+T)となり、次の2行のホトダイオードからの信号
電荷を水平CCD5へと転送するに必要な時間は(T0
+2T)、次は(T0+3T)、受光面上のホトダイオ
ードの垂直方向の数を仮りに500とするならば、最後
は(T0+250T)となる。そこで本実施例における
仮想水平帰線期間は、この時間にあわせており、垂直走
査線内における1回目の仮想水平帰線期間を(T0+
T)、2回目を(T0+2T)、最後は(T0+250
T)と設定してある。前述の第一の実施例においては、
仮想水平帰線期間は全て(T0+250T)以上に設定
しなければならなかったのに対して、このように仮想水
平帰線期間を可変長にしたため、平均の仮想水平帰線期
間は(T0+125.5T)に短縮が可能である。この
ことはその分だけ仮想水平走査期間が長くとれ、第一の
基準クロックの周波数が低減可能であることを意味す
る。
【0077】なお本実施例においても、第一の実施例に
述べたような、仮想水平帰線期間を水平帰線期間よりも
長くとることによる垂直CCD3の駆動周波数低減効果
や、垂直CCD3の動作が出力アンプ6の信号電圧出力
内に固定パタン雑音を生じさせることの防止効果を得る
ことができる。またここで出力アンプ6と1フレームメ
モリ111との間に適切な飛込み雑音防止構造を設ける
ことが容易であることも同様である。
【0078】(実施例7)以下本発明の第七の実施例を
図20を用いて説明する。図20は、本発明による固体
撮像装置の一構成図であり、本装置は光ディスクを用い
た動画像記録装置である。本実施例の構成は、1Hライ
ンメモリ11の出力が、出力端子7ではなく画像信号処
理装置132に入力しており、画像信号処理装置132
が一時画像メモリ133、画像記憶用光ディスク13
4、ディスプレイ135と接続され、さらにこれら画像
信号処理装置132、一時画像メモリ133、画像記憶
用光ディスク134、ディスプレイ135、およびイメ
ージセンサ部駆動回路136がマイコン137から制御
されていることを除けば、本発明の第一の実施例と同一
である。なお図20中で第一の実施例と同一の構造であ
る部分に関しては、図1と同一の番号で示した。またマ
イコン137から各構造への制御線等は、図20中では
省略している。
【0079】本実施例の動作は、第一の出力フォーマッ
トに従うA/D変換手段10cの出力が変換されて、第
二の出力フォーマットに従って1Hラインメモリ11か
ら出力されるところまでは、第1の実施例の動作と同一
である。第二の出力フォーマットは例えばNTSCであ
り、これに従って1Hラインメモリ11から出力された
出力信号は画像信号処理装置132においてエンコーデ
ィング処理され、画像記憶用光ディスク134に書き込
まれる。ここで上記エンコーディング処理の内容は、M
PEG2のような標準化された信号圧縮であり、一時画
像メモリ133はこのエンコーディング処理の際に使用
される。一方画像信号処理装置132に入力された画像
信号は、マイコン137からのリクエストに応じて、そ
のままディスプレイ135に表示される。またマイコン
137は、イメージセンサ部駆動回路136を含めて全
体を制御しており、本装置の外部から与えられた命令
は、直接マイコン137に入力される。
【0080】本実施例においても、前述の第一の実施例
と同様に、第一の出力フォーマットにおける仮想水平走
査期間と仮想水平帰線期間との比率は、1Hラインメモ
リ11の働きによりイメージセンサ部で独立に決定が可
能であり、垂直CCD3の駆動周波数の低減等が可能で
ある。またここで本実施例における画像信号処理装置1
32、一時画像メモリ133、画像記憶用光ディスク1
34、ディスプレイ135等は、例えばNTSCのよう
に既に標準化された第二の出力フォーマットに基づいて
動作するため、標準部品で構成が可能である。
【0081】以上の本実施例においては、画像信号処理
装置132においてエンコーディング処理された信号
は、画像記憶用光ディスク134に書き込まれた。しか
しながら画像記憶用光ディスク134を、通信回線のよ
うな外部との通信手段と置き換えれば、本発明は通信タ
ーミナルのようなその他の用途にも応用が可能であるこ
とは明らかである。
【0082】(実施例8)以下本発明の第八の実施例を
図23を用いて説明する。図23は、本発明による固体
撮像装置の一構成図であり、本装置はテレビ電話装置で
ある。本実施例の構成は、1フィールドメモリ51の出
力が、出力端子47ではなくディスプレイ145に入力
しており、またA/D変換手段50cからの出力が画像
信号処理装置142に入力されていること、また画像信
号処理装置142が一時画像メモリ143と、通信用イ
ンタフェース148を介して通信回線に接続されている
こと、さらにこれら画像信号処理装置142、一時画像
メモリ143、ディスプレイ145、通信用インターフ
ェース148、1フィールドメモリ51、およびイメー
ジセンサ部駆動回路146がマイコン147から制御さ
れていることを除けば、本発明の第四の実施例と同一で
ある。なお図23中で第四の実施例と同一の構造である
部分に関しては、図12と同一の番号で示した。またマ
イコン147から各構造への制御線や音声部分の構成等
は、図23中では省略している。
【0083】本実施例の動作は、第一の出力フォーマッ
トに従うA/D変換手段50cの出力が変換されて、第
二の出力フォーマットに従って1フィールドメモリ51
から出力されるところは、第四の実施例の動作と同一で
ある。第二の出力フォーマットに従って1フィールドメ
モリ51から出力された出力画像信号は、ディスプレイ
145に表示される。しかしながら本実施例に於いて
は、A/D変換手段50cの出力は直接画像信号処理装
置142においてエンコーディング処理され、通信用イ
ンターフェース148を介して通信回線に入力される。
ここで上記エンコーディング処理の内容は、MPEG2
のような標準化された信号圧縮であり、一時画像メモリ
143はこのエンコーディング処理の際に使用される。
マイコン147は、イメージセンサ部駆動回路146を
含めて全体を制御しており、本装置の外部から与えられ
た命令は、直接マイコン147に入力される。
【0084】本実施例においても、前述の第四の実施例
と同様に、第一の出力フォーマットにおける仮想垂直走
査期間と仮想垂直帰線期間との比率は1フィールドメモ
リ51の働きによりイメージセンサ部はディスプレイ1
45とは独立に決定可能であり、垂直CCD43の駆動
周波数の低減等が可能である。ディスプレイ145は、
例えばNTSCのように既に標準化された第二の出力フ
ォーマットに基づいて動作するため、標準部品で構成が
可能である。
【0085】この他の本実施例の長所としては、ディス
プレイ145の垂直走査期間と垂直帰線期間との比率
を、一般のNTSCのように標準化されているフォーマ
ットに対して異ならせ得ることが挙げられる。例えば1
フィールドメモリ51の働きによって、ディスプレイ1
45に入力する画像フォーマットにおける垂直帰線期間
を、NTSCの1.3ミリ秒から事実上0秒にまで短く
することも可能である。一般にディスプレイの画面上の
明るさは、全体に対する走査期間の比率を上げるほど向
上するため、上記の垂直帰線期間の圧縮によって、ディ
スプレイの明るさを 16.7/(16.7−1.3)=1.0
8倍に向上させることが可能である。この際のディスプ
レイ145は、走査期間に発光するタイプならば良く、
プラズマディスプレイやEL(Electro-Luminescence)型
ディスプレイのようなマトリクス型ディスプレイが適し
ている。またブラウン管型でも、垂直帰線期間の圧縮量
には限界があるものの、これらに準じた効果を得ること
が出来る。
【0086】またディスプレイ145に入力する画像フ
ォーマットにおける水平帰線期間と水平走査期間との比
率も、上記のように一般のNTSCのように標準化され
ているフォーマットに対して異ならせ得ることは明らか
である。この場合も同様にしてディスプレイの明るさを
向上させることが可能である。ディスプレイ145に入
力する画像フォーマットにおける水平帰線期間を、NT
SCの10.8マイクロ秒から事実上0マイクロ秒にま
で短くしたとすれば、ディスプレイ上の明るさは 63.5
/(63.5−10.8)=1.20倍に向上する。従って上記
の垂直、水平帰線期間圧縮を同時に行なった場合には、
ディスプレイの輝度向上効果の合計は1.30倍にもな
る。
【0087】(実施例9)以下本発明の第九の実施例を
図24を用いて説明する。図24は、本発明による固体
撮像装置の一構成図であり、本装置はビデオ信号記録装
置である。本実施例の構成は、1Hラインメモリ11が
メモリ151に置き替わり、その出力が出力端子7では
なくDSP(デジタル信号処理回路)152に入力して
おり、DSP152の出力がさらにビデオ信号処理部1
59を介して、ビデオテープ等を含むビデオ信号記録部
154に入力していること、DSP152にメモリ15
1が接続されていること、イメージセンサ部駆動回路1
56を含むこれら全体が、マイコン157から制御され
ていることを除けば、本発明の第一の実施例と同一であ
る。なお図24中で第一の実施例と同一の構造である部
分に関しては、図1と同一の番号で示した。またマイコ
ン157から各構造への制御線や音声処理回路等は、図
24中では省略している。
【0088】本実施例の動作は、第一の出力フォーマッ
トに従うA/D変換手段10cの出力が変換されて、第
二の出力フォーマットに従ってメモリ151から出力さ
れるところまでは、第1の実施例の動作と同一であり、
1Hラインメモリ11の役割をメモリ151が果たして
いる。ここでメモリ151は、DRAM、SRAMのよ
うな一般の高速書き替え可能なメモリである。第二の出
力フォーマットは例えばNTSCであり、これに従って
1Hラインメモリ11から出力された出力信号はDSP
152において色処理、輝度処理、手振れ補正処理等が
なされた後、ビデオ信号処理部159でVHS等の録画
用ビデオフォーマットに変換され、ビデオ信号記録部1
54でビデオテープ等に記録される。ここでメモリ15
1は、上記DSP152における画像信号処理に於いて
も使用される。なおマイコン157は、イメージセンサ
部駆動回路156を含めた全体を制御しており、本装置
の外部から与えられた命令は、直接マイコン157に入
力される。
【0089】本実施例においても、前述の第一の実施例
と同様に、第一の出力フォーマットにおける仮想水平走
査期間と仮想水平帰線期間との比率は、1Hラインメモ
リ11の働きによりイメージセンサ部で独立に決定が可
能であり、垂直CCD3の駆動周波数の低減等が可能で
ある。またここで本実施例におけるDSP152、ビデ
オ信号処理部159、ビデオ信号記録部154等は、例
えばNTSCのように既に標準化された第二の出力フォ
ーマットの入力に基づいて動作するため、標準部品のセ
ットで構成が可能である。
【0090】さらに本実施例においては、DSP152
用メモリ151は1Hラインメモリ11の役割をも果た
している。メモリ151として市販のメモリを用いた場
合、一般にこれらは1Mビット、4Mビット等の区切り
の良い値のメモリ容量を有している。しかしながらDS
P152が必要なメモリ容量は、一般にこのような区切
りの良い量になるとは限らず、有る程度の不使用メモリ
容量が生じる。本実施例は、このような余剰メモリを1
Hラインメモリ11の替わりに用いたものであり、ライ
ンメモリにかかる費用の低減が可能であるという長所を
有する。
【0091】
【発明の効果】本発明による固体撮像装置においては、
垂直CCDのように信号電荷/信号電圧変換手段とは異
なるクロックで駆動される電荷転送手段等からの駆動パ
ルスが、信号電荷/信号電圧変換手段の信号電荷入力端
子に飛び込むことに起因する、出力画像信号内の固定パ
タン雑音の発生を回避でき、またこのとき水平帰線期間
内に必要な動作を完了させることに伴う困難を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の構成図。
【図2】第一の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の動作タイミング図。
【図3】第一の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の1Hラインメモリの構成図。
【図4】第一の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の1Hラインメモリの第二の構成図。
【図5】第一の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の1Hラインメモリの第三の構成図。
【図6】第一の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の1Hラインメモリの第四の構成図。
【図7】第二の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の構成図。
【図8】第二の実施例で示した本発明に係る固体撮像装
置の動作タイミング図。
【図9】第三の実施例の構成図。
【図10】第三の実施例で示した本発明に係る固体撮像
装置の動作タイミング図。
【図11】第三の実施例で示した本発明に係る固体撮像
装置の第一及び第二の水平CCDの動作説明図。
【図12】第四の実施例の構成図。
【図13】第四の実施例で示した本発明に係る固体撮像
装置の動作タイミング図。
【図14】第五の実施例の構成図。
【図15】第五の実施例で示した本発明に係る固体撮像
装置の動作タイミング図。
【図16】第五の実施例の一画素の構成図。
【図17】第五の実施例で示した本発明に係る固体撮像
装置の一画素の動作タイミング図。
【図18】第六の実施例の構成図。
【図19】第六の実施例で示した本発明に係る固体撮像
装置の動作タイミング図。
【図20】第七の実施例で示した本発明に係る動画記録
装置の構成図。
【図21】従来の固体撮像装置の構成図。
【図22】図21に示した固体撮像装置の動作タイミン
グ図。
【図23】第八の実施例で示した本発明に係るテレビ電
話装置の構成図。
【図24】第九の実施例で示したビデオ信号記録装置の
構成図。
【符号の説明】
1…ホトダイオード、2…転送ゲート、3…垂直CC
D、5…水平CCD、6…出力アンプ、7…出力端子、
10a…相関二重サンプリング手段、10b…利得制御
手段、10c…A/D変換器、11…1Hラインメモ
リ。

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受光素子が2次元状に配置された受光素子
    アレイと、 画像情報を入力光として受光したことにより該受光素子
    アレイに生じた信号電荷を転送するための電荷転送手段
    と、 該電荷転送手段により転送された該信号電荷を、第一の
    基準クロック毎に画素信号を出力する第一の有効信号出
    力期間と第一の有効信号出力停止期間とを有する第一の
    出力フォーマットに従って信号電圧に変換して出力する
    信号電荷/信号電圧変換手段と、 該信号電荷/信号電圧変換手段から出力された出力信号
    を、第二の基準クロック毎に画素信号を出力する第二の
    有効信号出力期間と、第二の有効信号出力停止期間とを
    有し、さらに第二の有効信号出力期間内における第二の
    基準クロック数が、上記第一の有効信号出力期間内にお
    ける上記第一の基準クロック数と同一であり、かつ信号
    出力期間と信号停止期間の長さの比が上記第一の出力フ
    ォーマットとは異り、1フィールドの期間は上記第一の
    出力フォーマットと同一である第二の出力フォーマット
    に従う出力信号に変換するための出力フォーマット変換
    手段を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の固体撮像装置において、上
    記信号電荷/信号電圧変換手段と上記出力フォーマット
    変換手段との間に、上記信号電荷/信号電圧変換手段か
    ら得られる出力信号電圧に対して相関二重サンプリング
    処理を施し、上記出力フォーマット変換手段に入力する
    ための相関二重サンプリング手段を設けたことを特徴と
    する固体撮像装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の固体撮像装置において、上
    記相関二重サンプリング手段と上記出力フォーマット変
    換手段との間に、相関二重サンプリング処理を施されて
    出力されたアナログ出力信号電圧を、デジタル変換し、
    デジタル信号として上記出力フォーマット変換手段に入
    力するためのアナログ/デジタル変換手段を設けたこと
    を特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の固体撮像装置において、上
    記相関二重サンプリング手段と上記アナログ/デジタル
    変換手段との間に、相関二重サンプリング処理を施され
    て出力された出力信号電圧の、電圧レベルを調節して上
    記アナログ/デジタル変換に入力するための利得制御手
    段を設けたことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の固体撮像装置において、上
    記相関二重サンプリング手段と上記アナログ/デジタル
    変換手段との間に、相関二重サンプリング処理を施され
    て出力された出力信号電圧に対して、ガンマ制御を施し
    て上記アナログ/デジタル変換に入力するためのガンマ
    制御手段を設けたことを特徴とする固体撮像装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の固体撮像装置において、上
    記第一の有効信号出力期間が上記第二の有効信号出力期
    間よりも、時間的に短いことを特徴とする固体撮像装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の固体撮像装置において、上
    記第一の有効信号出力停止期間が上記第二の有効信号出
    力停止期間よりも、時間的に長いことを特徴とする固体
    撮像装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の固体撮像装置において、上
    記第一の有効信号出力期間と上記第一の有効信号出力停
    止期間の和が、上記第二の有効信号出力期間と上記第二
    の有効信号出力停止期間の和と、時間的に同一であるこ
    とを特徴とする固体撮像装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の固体撮像装置において、上
    記電荷転送手段は、上記受光素子アレイ内に列方向に配
    置されている第一の電荷転送手段と、上記受光素子アレ
    イの外側に行方向に配置され、該第一の電荷転送手段と
    上記信号電荷/信号電圧変換手段とを接続している第二
    の電荷転送手段とからなり、 上記第一の有効信号出力期間内には、該第一の電荷転送
    手段は動作を停止しており、該第二の電荷転送手段は動
    作していることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 【請求項10】受光素子が2次元状に配置された受光素
    子アレイと、 画像情報を入力光として受光したことにより該受光素子
    アレイに生じた信号電荷を転送するための電荷転送手段
    と、 該電荷転送手段により転送された信号電荷を、第一の基
    準クロック毎に画素信号を出力する第一の有効信号出力
    期間と第一の有効信号出力停止期間とを有する第一の出
    力フォーマットに従って信号電圧に変換して出力する信
    号電荷/信号電圧変換手段と、 該信号電荷/信号電圧変換手段から出力された出力信号
    を、一時的に記憶した後にこれらの出力信号を所定の順
    序で再出力するための出力信号記憶手段と、 該出力信号記憶手段から出力された出力信号を、第二の
    基準クロック毎に画素信号を出力する第二の有効信号出
    力期間と、第二の有効信号出力停止期間とを有し、さら
    に第二の有効信号出力期間内における第二の基準クロッ
    ク数が、上記第一の有効信号出力期間内における上記第
    一の基準クロック数と同一であり、かつ信号出力期間と
    信号停止期間の長さの比が上記第一の出力フォーマット
    とは異なり、1フィールドの期間は上記第一の出力フォ
    ーマットと同一である第二の出力フォーマットに従う出
    力信号に変換するための出力フォーマット変換手段を有
    することを特徴とする固体撮像装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の固体撮像装置におい
    て、上記信号電荷/信号電圧変換手段を複数設けてある
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の固体撮像装
    置において、上記信号電荷/信号電圧変換手段と上記出
    力信号記憶手段との間に、上記信号電荷/信号電圧変換
    手段から得られる出力信号電圧に対して相関二重サンプ
    リング処理を施し、上記出力信号記憶手段に入力するた
    めの相関二重サンプリング手段を設けたことを特徴とす
    る固体撮像装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の固体撮像装置におい
    て、上記相関二重サンプリング手段と上記出力フォーマ
    ット変換手段との間に、相関二重サンプリング処理を施
    されて出力されたアナログ出力信号電圧を、デジタル変
    換し、デジタル信号として上記出力フォーマット変換手
    段に入力するためのアナログ/デジタル変換手段を設け
    たことを特徴とする固体撮像装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の固体撮像装置におい
    て、上記相関二重サンプリング手段と上記アナログ/デ
    ジタル変換手段との間に、相関二重サンプリング処理を
    施されて出力された出力信号電圧の、電圧レベルを調節
    して上記アナログ/デジタル変換に入力するための利得
    制御手段を設けたことを特徴とする固体撮像装置。
  15. 【請求項15】請求項13記載の固体撮像装置におい
    て、上記相関二重サンプリング手段と上記アナログ/デ
    ジタル変換手段との間に、相関二重サンプリング処理を
    施されて出力された出力信号電圧に対して、ガンマ制御
    を施して上記アナログ/デジタル変換に入力するための
    ガンマ制御手段を設けたことを特徴とする固体撮像装
    置。
  16. 【請求項16】請求項10または11記載の固体撮像装
    置において、上記第一の有効信号出力期間が上記第二の
    有効信号出力期間よりも、時間的に短いことを特徴とす
    る固体撮像装置。
  17. 【請求項17】請求項10または11記載の固体撮像装
    置において、上記第一の有効信号出力停止期間が上記第
    二の有効信号出力停止期間よりも、時間的に長いことを
    特徴とする固体撮像装置。
  18. 【請求項18】請求項10または11記載の固体撮像装
    置において、上記第一の有効信号出力期間と上記第一の
    有効信号出力停止期間の和が、上記第二の有効信号出力
    期間と上記第二の有効信号出力停止期間の和と、時間的
    に同一であることを特徴とする固体撮像装置。
  19. 【請求項19】請求項10または11記載の固体撮像装
    置において、上記第一の有効信号出力停止期間内には上
    記信号電荷/信号電圧変換手段は動作しており、上記第
    一の有効信号出力期間には上記信号電荷/信号電圧変換
    手段が動作を停止していることを特徴とする固体撮像装
    置。
  20. 【請求項20】n行m列の2次元状に配置された画素に
    対応する受光素子アレイと、 入力された信号電荷を、信号電圧に変換して出力する信
    号電荷/信号電圧変換手段と、 画像情報を入力光として受光したことより該受光素子ア
    レイに生じた信号電荷を、該信号電荷/信号電圧変換手
    段まで転送するための電荷転送手段とを有する固体撮像
    装置において、 該電荷転送手段は、各列の各受光素子毎に隣接して設け
    られているm個の第一の信号電荷転送手段と、 l個の該第一の信号電荷転送手段の一端に接続するよう
    に設けられている(m/l)個の第二の信号電荷転送手
    段と、 各該第二の信号電荷転送手段に隣接して設けられ、該第
    二の信号電荷転送手段よりも転送方向の寸法の短い第三
    の信号電荷転送手段とから構成され、 該(m/l)個の第三の信号電荷転送手段の一端には、
    それぞれ該信号電荷/信号電圧変換手段が設けられてい
    ることを特徴とする固体撮像装置。
  21. 【請求項21】請求項1または10記載の固体撮像装置
    において、上記出力フォーマット変換手段は、上記受光
    素子アレイにおけるの一列分の受光素子の数と同数のア
    ドレスを有するランダムアクセスメモリ、または上記受
    光素子アレイにおける一列分の受光素子の数と同数の情
    報を保存しうるシフトレジスタから成ることを特徴とす
    る固体撮像装置。
  22. 【請求項22】請求項1または10記載の固体撮像装置
    において、上記出力フォーマット変換手段の入力信号に
    おける上記第一の有効信号出力期間の開始時点は、上記
    出力フォーマット変換手段の出力信号における上記第二
    の有効信号出力停止期間内にあることを特徴とする固体
    撮像装置。
  23. 【請求項23】請求項1または10記載の固体撮像装置
    において、1フィールド中において、上記第一の有効信
    号出力停止期間は徐々にその期間が長くなっていること
    を特徴とする固体撮像装置。
  24. 【請求項24】受光素子が2次元状に配置された受光素
    子アレイと、 画像情報を入力光として受光したことにより該受光素子
    アレイに生じた信号電荷を転送するための電荷転送手段
    と、 該電荷転送手段により転送された該信号電荷を、第一の
    基準クロック毎に画素信号を出力する第一の有効信号出
    力期間と第一の有効信号出力停止期間とが交互に配列さ
    れてなる第三の有効信号出力期間と、有効信号出力の停
    止した第三の有効信号出力停止期間とを有する第一の出
    力フォーマットに従って、信号電圧に変換して出力する
    信号電荷/信号電圧変換手段と、 該信号電荷/信号電圧変換手段から出力された出力信号
    を、第二の基準クロック毎に画素信号を出力する第二の
    有効信号出力期間と第二の有効信号出力停止期間とが交
    互に配列されてなる第四の有効信号出力期間と、有効信
    号出力の停止した第四の有効信号出力停止期間とを有
    し、さらに第四の有効信号出力期間内における第二の基
    準クロック数が、第三の有効信号出力期間内における上
    記第一の基準クロック数と同一であり、かつ有効信号出
    力期間と有効信号停止期間の長さの比が第一の出力フォ
    ーマットとは異なり、1フィールドの期間は上記第一の
    出力フォーマットと同一である第二の出力フォーマット
    に従う出力信号に変換するための出力フォーマット変換
    手段を有することを特徴とする固体撮像装置。
  25. 【請求項25】請求項24記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力期間が第四の有効信号出力
    期間よりも、時間的に短いことを特徴とする固体撮像装
    置。
  26. 【請求項26】請求項24記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力停止期間が上記第四の有効
    信号出力停止期間よりも、時間的に長いことを特徴とす
    る固体撮像装置。
  27. 【請求項27】請求項24記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力期間と上記第三の有効信号
    出力停止期間の和が、上記第四の有効信号出力期間と上
    記第四の有効信号出力停止期間の和と、時間的に同一で
    あることを特徴とする固体撮像装置。
  28. 【請求項28】請求項24記載の固体撮像装置におい
    て、上記電荷転送手段は、上記受光素子アレイ内に列方
    向に配置されている第一の電荷転送手段と、上記受光素
    子アレイの外側に列方向に配置され、該第一の電荷転送
    手段の一端に接続している第三の電荷転送手段と、上記
    受光素子アレイの外側に行方向に配置され、該第三の電
    荷転送手段と上記信号電荷/信号電圧変換手段とを接続
    している第二の電荷転送手段とからなり、 上記第三の有効信号出力期間内には、該第一の電荷転送
    手段は動作を停止しており、該第二の電荷転送手段およ
    び該第三の電荷転送手段は動作していることを特徴とす
    る固体撮像装置。
  29. 【請求項29】受光素子が2次元状に配置された受光素
    子アレイと、 画像情報を入力光として受光したことにより該受光素子
    アレイに生じた信号電荷を転送するための電荷転送手段
    と、 該電荷転送手段により転送された該信号電荷を、第一の
    基準クロック毎に画素信号を出力する第一の有効信号出
    力期間と第一の有効信号出力停止期間とが交互に配列さ
    れてなる第三の有効信号出力期間と、有効信号出力の停
    止した第三の有効信号出力停止期間とを有する第一の出
    力フォーマットに従って信号電圧に変換して出力する信
    号電荷/信号電圧変換手段と、 該信号電荷/信号電圧変換手段から出力された出力信号
    を、一時的に記憶した後にこれらの出力信号を所定の順
    序で再出力するための出力信号記憶手段と、 該出力信号記憶手段から出力された出力信号を第二の基
    準クロック毎に画素信号を出力する第二の有効信号出力
    期間と第二の有効信号出力停止期間とが交互に配列され
    てなる第四の有効信号出力期間と、有効信号出力の停止
    した第四の有効信号出力停止期間とを有し、さらに第四
    の有効信号出力期間内における第二の基準クロック数
    が、第三の有効信号出力期間内における上記第一の基準
    クロック数と同一であり、かつ有効信号出力期間と有効
    信号停止期間の長さの比が上記第一の出力フォーマット
    とは異なる一方、1フィールドの期間は上記第一の出力
    フォーマットと同一である上記第二の出力フォーマット
    に従う出力信号に変換するための出力フォーマット変換
    手段を有することを特徴とする固体撮像装置。
  30. 【請求項30】請求項29記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力期間が上記第四の有効信号
    出力期間よりも、時間的に短いことを特徴とする固体撮
    像装置。
  31. 【請求項31】請求項29記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力停止期間が上記第四の有効
    信号出力停止期間よりも、時間的に長いことを特徴とす
    る固体撮像装置。
  32. 【請求項32】請求項29記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力期間と上記第三の有効信号
    出力停止期間の和が、上記第四の有効信号出力期間と上
    記第四の有効信号出力停止期間の和と、時間的に同一で
    あることを特徴とする固体撮像装置。
  33. 【請求項33】請求項29記載の固体撮像装置におい
    て、上記第三の有効信号出力停止期間内には上記信号電
    荷/信号電圧変換手段は動作しており、上記有効第三の
    信号出力期間には上記信号電荷/信号電圧変換手段が動
    作を停止していることを特徴とする固体撮像装置。
  34. 【請求項34】請求項9記載の固体撮像装置において、
    上記第一の電荷転送手段の動作周波数と、上記第二の電
    荷転送手段の動作周波数とが、整数倍の関係にあること
    を特徴とする固体撮像装置。
  35. 【請求項35】請求項34記載の固体撮像装置におい
    て、上記第一の電荷転送手段の動作周波数と、上記第二
    の電荷転送手段の動作周波数とが、特に等しいことを特
    徴とする固体撮像装置。
  36. 【請求項36】請求項1、10、24または29記載の
    固体撮像装置において、上記第二の出力フォーマットに
    従う出力信号は、出力信号処理装置に入力され、所定の
    信号処理を受けることを特徴とする固体撮像装置。
  37. 【請求項37】請求項36記載の固体撮像装置におい
    て、上記出力信号処理装置の信号出力が画像表示装置に
    入力されることを特徴とする固体撮像装置。
  38. 【請求項38】請求項36記載の固体撮像装置におい
    て、上記出力信号処理装置の信号出力が画像記録装置に
    入力されることを特徴とする固体撮像装置。
  39. 【請求項39】請求項1、10、24または29記載の
    固体撮像装置において、上記第一の出力フォーマットに
    従う出力信号は、上記出力フォーマット変換手段入力さ
    れるとともに、出力信号処理装置にも入力され、所定の
    信号処理を受けることを特徴とする固体撮像装置。
  40. 【請求項40】請求項1、10、24または29記載の
    固体撮像装置において、上記第二の出力フォーマットに
    従う出力信号は、画像表示装置に入力されることを特徴
    とする固体撮像装置。
  41. 【請求項41】請求項40記載の固体撮像装置におい
    て、上記第二の出力フォーマットに従う出力信号は、垂
    直帰線期間が実質的に存在しないことを特徴とする固体
    撮像装置。
  42. 【請求項42】請求項40記載の固体撮像装置におい
    て、上記第二の出力フォーマットに従う出力信号は、水
    平帰線期間が実質的に存在しないことを特徴とする固体
    撮像装置。
  43. 【請求項43】請求項40記載の固体撮像装置におい
    て、上記画像表示装置はマトリクス型のディスプレイで
    あることを特徴とする固体撮像装置。
  44. 【請求項44】請求項36記載の固体撮像装置におい
    て、上記出力信号処理装置には信号一時記憶手段が接続
    され、該信号一時記憶手段の一部分または全体は上記出
    力フォーマット変換手段を兼ねていることを特徴とする
    固体撮像装置。
  45. 【請求項45】受光素子が2次元状に配置された受光素
    子アレイと、 画像情報を入力光として受光したことにより該受光素子
    アレイに生じた信号電荷を転送するための電荷転送手段
    と、 該電荷転送手段により転送された信号電荷を、第一の基
    準クロック毎素信号を出力する第一の電効信号出力期間
    と、第一の信有期効信号出力期間とを有する第一の出力
    フォーマットに従って信号電圧に変換して出力する信号
    電荷/信号電圧変換手段と、 該信号電荷/信号電圧変換手段から出力された出力信号
    を、第二の基準クロック毎に画素信号を出力する第二の
    有効信号出力期間と、第二の有効信号出力停止期間とを
    有し、さらに第二の有効信号出力期間内における第二の
    基準クロック数が、第一の有効信号出力期間内における
    第一の基準クロック数と同一であり、かつ信号出力期間
    と信号停止期間の長との比が第一の出力フォーマットと
    は異なり、1フィールドの期間は第一の出力フォーマッ
    トと同一である第二の出力フォーマットに従う出力信号
    に変換するための出力フォーマット変換手段を有する固
    体撮像装置と、 該固体撮像装置からの出力信号を処理する画像信号処理
    回路とを有することを特徴とする装置。
  46. 【請求項46】上記装置は、動画像記録装置であること
    及を特徴とする請求項45記載の装置。
  47. 【請求項47】上記装置は、テレビ電話装置であること
    を特徴とする請求項45記載の装置。
  48. 【請求項48】上記装置は、ビデオ信号記録装置である
    ことを特徴とする請求項45記載の装置。
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