JPH07114708A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH07114708A JPH07114708A JP28216493A JP28216493A JPH07114708A JP H07114708 A JPH07114708 A JP H07114708A JP 28216493 A JP28216493 A JP 28216493A JP 28216493 A JP28216493 A JP 28216493A JP H07114708 A JPH07114708 A JP H07114708A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁極層のエッチングによる浸蝕の発生を抑制
し、安定かつ高品質の薄膜磁気ヘッドを製造する方法を
提供すること 【構成】 基板1(保護層2)の表面に設けた下地導体
膜(Ti膜15,NiFe膜16)の上にレジスト層1
7を形成し、レジストのないNiFe膜16上に磁性層
18を成膜した後(図(A))、レジスト層を除去する
(同図(B))。次いで、磁性膜のうち磁極層となる部
位Aおよび隣接する凹部20をレジスト19で被覆した
(図(C))状態で、エッチングにより不要となった磁
性層と、その下方に位置するNiFe膜を除去する(同
図(D))。この時、レジストとNiFe膜並びにNi
Fe膜とTi膜の界面は密着性がよくエッチング液が侵
入しにくいので浸蝕量は少なく、上記部位Aまでは到達
しない。その後、レジスト並びに不要な下地導体膜を除
去し磁極層3を形成する(図(E),(F))。
し、安定かつ高品質の薄膜磁気ヘッドを製造する方法を
提供すること 【構成】 基板1(保護層2)の表面に設けた下地導体
膜(Ti膜15,NiFe膜16)の上にレジスト層1
7を形成し、レジストのないNiFe膜16上に磁性層
18を成膜した後(図(A))、レジスト層を除去する
(同図(B))。次いで、磁性膜のうち磁極層となる部
位Aおよび隣接する凹部20をレジスト19で被覆した
(図(C))状態で、エッチングにより不要となった磁
性層と、その下方に位置するNiFe膜を除去する(同
図(D))。この時、レジストとNiFe膜並びにNi
Fe膜とTi膜の界面は密着性がよくエッチング液が侵
入しにくいので浸蝕量は少なく、上記部位Aまでは到達
しない。その後、レジスト並びに不要な下地導体膜を除
去し磁極層3を形成する(図(E),(F))。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HDDやコンピュータ
等の磁気記録装置に用いられる薄膜磁気ヘッドの製造方
法に関するもので、より具体的には、磁極層の製造方法
の改良に関する。
等の磁気記録装置に用いられる薄膜磁気ヘッドの製造方
法に関するもので、より具体的には、磁極層の製造方法
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドの構造としては、例えば
図2に示すように、アルチック等からなる基板1の上面
にアルミナ等からなる保護層2を介してパーマロイ等か
らなる下部磁極層3が形成される。この下部磁極層3
は、浮上側(図中左側)に未形成(保護層2が露出す
る)部位を有する第1磁極層4と、その第1磁極層4と
上記保護層2の露出部位を覆うようにして形成された第
2磁極層5とから構成され、上記第1磁極層4の形成部
位の肉厚が厚くなるようになっている。
図2に示すように、アルチック等からなる基板1の上面
にアルミナ等からなる保護層2を介してパーマロイ等か
らなる下部磁極層3が形成される。この下部磁極層3
は、浮上側(図中左側)に未形成(保護層2が露出す
る)部位を有する第1磁極層4と、その第1磁極層4と
上記保護層2の露出部位を覆うようにして形成された第
2磁極層5とから構成され、上記第1磁極層4の形成部
位の肉厚が厚くなるようになっている。
【0003】さらに、この下部磁極層3(第2磁極層
5)の上面に、ギャップ部となる非磁性材層11,下部
絶縁層6,第1コイル層7,第1絶縁層8,第2コイル
層9,第2絶縁層10並びに上部磁極層12が順次積層
形成される。そして、上記下部磁極層3と上部磁極層1
2とは、図示省略するがその後方端部側で接続されてお
り、ヨークを構成している。さらに、上部磁極層12の
上面には、図示省略の保護層が形成されている。
5)の上面に、ギャップ部となる非磁性材層11,下部
絶縁層6,第1コイル層7,第1絶縁層8,第2コイル
層9,第2絶縁層10並びに上部磁極層12が順次積層
形成される。そして、上記下部磁極層3と上部磁極層1
2とは、図示省略するがその後方端部側で接続されてお
り、ヨークを構成している。さらに、上部磁極層12の
上面には、図示省略の保護層が形成されている。
【0004】ここで、上記各層の製造工程のうち下部磁
極層3、特にギャップ部分を構成する第2磁極層5の製
造方法に着目すると、従来は図3に示すような工程にし
たがって製造していた。すなわち、基板1の表面に設け
た保護層2の表面に、下地導体膜としてTi膜15並び
にNiFe膜16を形成し、その上にフォトリソグラフ
ィー技術によって所定のパターンからなるレジスト層1
7を形成する。次いで電解メッキ法によりレジストが除
去されて露出されたNiFe膜16上に磁性層18を成
膜する。これにより、同図(A)に示すような状態とな
る。
極層3、特にギャップ部分を構成する第2磁極層5の製
造方法に着目すると、従来は図3に示すような工程にし
たがって製造していた。すなわち、基板1の表面に設け
た保護層2の表面に、下地導体膜としてTi膜15並び
にNiFe膜16を形成し、その上にフォトリソグラフ
ィー技術によって所定のパターンからなるレジスト層1
7を形成する。次いで電解メッキ法によりレジストが除
去されて露出されたNiFe膜16上に磁性層18を成
膜する。これにより、同図(A)に示すような状態とな
る。
【0005】次に、レジスト層17を除去し(同図
(B))、除去されたレジスト層17の下に位置してい
た下地導体膜15,16をイオンミルにより除去する
(同図(C))。そして、先に成膜した磁性層18のう
ち下部磁極層となる部位Aをレジスト19で被覆する
(同図(D))。その後、エッチングにより露出してい
る不要となった(下部磁極層を構成しない)磁性層18
およびその下方に位置する下地導体膜15,16を除去
した後(同図(E))、残ったレジスト19を除去する
ことにより同図(F)並びに図4(A)に示すように所
定形状からなる下部磁極層3が形成される。
(B))、除去されたレジスト層17の下に位置してい
た下地導体膜15,16をイオンミルにより除去する
(同図(C))。そして、先に成膜した磁性層18のう
ち下部磁極層となる部位Aをレジスト19で被覆する
(同図(D))。その後、エッチングにより露出してい
る不要となった(下部磁極層を構成しない)磁性層18
およびその下方に位置する下地導体膜15,16を除去
した後(同図(E))、残ったレジスト19を除去する
ことにより同図(F)並びに図4(A)に示すように所
定形状からなる下部磁極層3が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の製造方法では、実際には例えば図4(B)に示
すように、下部磁極層3のうち特にギャップ部分を構成
する部位3aが浸蝕されて不良品となることがある。
た従来の製造方法では、実際には例えば図4(B)に示
すように、下部磁極層3のうち特にギャップ部分を構成
する部位3aが浸蝕されて不良品となることがある。
【0007】これは、本発明者らが知得したところによ
ると、上記した不要な磁性層18および下地導体膜1
5,16を除去するためのエッチング処理時に、そのエ
ッチング液がレジスト19とアルミナ保護層2との界面
に浸透し、さらに図5に拡大して示すように、ギャップ
部位を構成する磁性層18とアルミナ保護層2との値に
位置する下地導体膜15,16も浸蝕されてしまう。そ
して、係る浸蝕が大きいと、その下地導体膜15,16
の上に位置する磁性層18も剥離されて上記したような
磁極層の浸蝕を生じるものと考えられる。
ると、上記した不要な磁性層18および下地導体膜1
5,16を除去するためのエッチング処理時に、そのエ
ッチング液がレジスト19とアルミナ保護層2との界面
に浸透し、さらに図5に拡大して示すように、ギャップ
部位を構成する磁性層18とアルミナ保護層2との値に
位置する下地導体膜15,16も浸蝕されてしまう。そ
して、係る浸蝕が大きいと、その下地導体膜15,16
の上に位置する磁性層18も剥離されて上記したような
磁極層の浸蝕を生じるものと考えられる。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、磁極層のエッチング
による浸蝕の発生を抑制し、更に磁極層を余分に削る事
がなくなる。安定かつ高品質の薄膜磁気ヘッドを製造す
る方法を提供することにある。
もので、その目的とするところは、磁極層のエッチング
による浸蝕の発生を抑制し、更に磁極層を余分に削る事
がなくなる。安定かつ高品質の薄膜磁気ヘッドを製造す
る方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法では、基
板上に下部磁極層を設け、その下部磁極層の上に、ギャ
ップ用の非磁性材層,下部絶縁層,所定数のコイル層,
そのコイル層を覆う絶縁層を所定の位置関係で積層形成
し、さらにその上面に上部磁極層並びに保護層を形成し
てなる磁気ヘッド素子を多数形成し、次いで、前記基板
の所定部位を切断するようにした薄膜磁気ヘッドの製造
方法において、前記下部磁極層または前記上部磁極層の
少なくとも一方の磁極層を製造するに際し、基板上或い
はすでに形成された所定の層の上に下地導体膜を形成
し、その下地導体膜の上に所定形状の磁性膜を形成す
る。そして前記磁性膜のうち磁極層を構成する部位およ
びその周囲に露出する前記下地導体膜の上方をレジスト
で被覆するとともに、前記レジストで被覆されずに露出
された所定部位をエッチングで除去する。次いで、前記
レジストを除去すると共に、露出する不要な前記下地導
体膜を除去するようにした。
ため、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法では、基
板上に下部磁極層を設け、その下部磁極層の上に、ギャ
ップ用の非磁性材層,下部絶縁層,所定数のコイル層,
そのコイル層を覆う絶縁層を所定の位置関係で積層形成
し、さらにその上面に上部磁極層並びに保護層を形成し
てなる磁気ヘッド素子を多数形成し、次いで、前記基板
の所定部位を切断するようにした薄膜磁気ヘッドの製造
方法において、前記下部磁極層または前記上部磁極層の
少なくとも一方の磁極層を製造するに際し、基板上或い
はすでに形成された所定の層の上に下地導体膜を形成
し、その下地導体膜の上に所定形状の磁性膜を形成す
る。そして前記磁性膜のうち磁極層を構成する部位およ
びその周囲に露出する前記下地導体膜の上方をレジスト
で被覆するとともに、前記レジストで被覆されずに露出
された所定部位をエッチングで除去する。次いで、前記
レジストを除去すると共に、露出する不要な前記下地導
体膜を除去するようにした。
【0010】
【作用】下地導体膜の上に所定パターン形状の磁性膜を
成膜し、不要部分の下地導体膜及び磁性膜をエッチン
グ,イオンミルなどの手法により除去することにより、
磁性膜の所定部位のみ残して磁極層を形成するが、この
時、前記磁極層を構成する磁性膜の所定部位とそれに隣
接する下地膜をレジストで覆った状態で、それ以外の不
要な磁性膜を所定のエッチング液によりエッチングして
除去する。この時エッチング液は、本来の機能である下
方に向かって各層,膜を除去すると共に、側方、すなわ
ち各層間の界面内を入り込み浸蝕しようとするが、係る
界面はレジストと下地導体膜であり密着性がよいため、
エッチング液が侵入しにくい。よって横方向への浸蝕量
は少なく、磁極層となる部位にまでは到達せず、磁極層
が浸蝕されること無く、所望の形状に形成される。
成膜し、不要部分の下地導体膜及び磁性膜をエッチン
グ,イオンミルなどの手法により除去することにより、
磁性膜の所定部位のみ残して磁極層を形成するが、この
時、前記磁極層を構成する磁性膜の所定部位とそれに隣
接する下地膜をレジストで覆った状態で、それ以外の不
要な磁性膜を所定のエッチング液によりエッチングして
除去する。この時エッチング液は、本来の機能である下
方に向かって各層,膜を除去すると共に、側方、すなわ
ち各層間の界面内を入り込み浸蝕しようとするが、係る
界面はレジストと下地導体膜であり密着性がよいため、
エッチング液が侵入しにくい。よって横方向への浸蝕量
は少なく、磁極層となる部位にまでは到達せず、磁極層
が浸蝕されること無く、所望の形状に形成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方
法の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図
1は本発明(方法)の好適な一実施例の要部を示すもの
である。すなわち、本発明では、磁極層を形成する工程
が従来と異なり、そこに要点を有するため、係る工程に
ついて説明する。
法の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図
1は本発明(方法)の好適な一実施例の要部を示すもの
である。すなわち、本発明では、磁極層を形成する工程
が従来と異なり、そこに要点を有するため、係る工程に
ついて説明する。
【0012】同図に示すように、通常の工程にしたがっ
て1枚の基板1の上面の格子状の交点上にそれぞれ磁気
ヘッドパターンを構成する各層を順次積層形成するので
ある。すなわち、まず、基板1の表面に設けた保護層2
の表面に、下地導体膜としてTi膜15並びにNiFe
膜16を形成し、その上にフォトリソグラフィー技術に
よって所定のパターンからなるレジスト層17を形成す
る。次いで電解メッキ法によりレジストが除去されて露
出されたNiFe膜16上に磁性層18を成膜する。こ
れにより、図1(A)に示すような状態となる。次に、
レジスト層17を除去する(同図(B))。これによ
り、レジスト層17が配置されていた部位が凹部20と
なり、その凹部20の底面から下地導体膜(NiFe膜
16)が露出する。ここまでの工程は従来のものと同様
である。
て1枚の基板1の上面の格子状の交点上にそれぞれ磁気
ヘッドパターンを構成する各層を順次積層形成するので
ある。すなわち、まず、基板1の表面に設けた保護層2
の表面に、下地導体膜としてTi膜15並びにNiFe
膜16を形成し、その上にフォトリソグラフィー技術に
よって所定のパターンからなるレジスト層17を形成す
る。次いで電解メッキ法によりレジストが除去されて露
出されたNiFe膜16上に磁性層18を成膜する。こ
れにより、図1(A)に示すような状態となる。次に、
レジスト層17を除去する(同図(B))。これによ
り、レジスト層17が配置されていた部位が凹部20と
なり、その凹部20の底面から下地導体膜(NiFe膜
16)が露出する。ここまでの工程は従来のものと同様
である。
【0013】ここで本発明では、磁性層18のうち下部
磁極層となる部位Aをレジスト19で被覆する(同図
(C))。すなわち、下部磁極層となる部位Aの表面か
らそれに隣接する上記凹部20にかけてレジスト19を
塗布する。これにより、下部磁極層となる部位Aおよび
逸れに隣接する下地導体膜15,16が完全に覆われる
一方、磁性層18のうち残部Bの上にはレジスト19が
なく露出している。
磁極層となる部位Aをレジスト19で被覆する(同図
(C))。すなわち、下部磁極層となる部位Aの表面か
らそれに隣接する上記凹部20にかけてレジスト19を
塗布する。これにより、下部磁極層となる部位Aおよび
逸れに隣接する下地導体膜15,16が完全に覆われる
一方、磁性層18のうち残部Bの上にはレジスト19が
なく露出している。
【0014】この状態で、エッチングにより露出してい
る不要となった磁性層18(上記残部B)と、その下方
に位置する下地導体膜のうち上側のNiFe膜16を除
去する(同図(D))。すなわち、エッチング時間を調
整することにより上側のNiFe膜16までを除去する
ようにし、さらに、Tiを除去しない組成からなるエッ
チング液を使用すると、より確実に行える。
る不要となった磁性層18(上記残部B)と、その下方
に位置する下地導体膜のうち上側のNiFe膜16を除
去する(同図(D))。すなわち、エッチング時間を調
整することにより上側のNiFe膜16までを除去する
ようにし、さらに、Tiを除去しない組成からなるエッ
チング液を使用すると、より確実に行える。
【0015】また、この時エッチング液は、下方に向か
って各層,膜を除去すると共に、側方すなわち各層間の
界面内を入り込み浸蝕しようとするが、本例では、界面
はレジスト19とNiFe膜16並びにNiFe膜16
とTi膜15であり、共に従来のレジストと基板との界
面の密着性に比べ密着性がよくエッチング液が侵入しに
くいので、横方向への浸蝕量は少なく、下部磁極層とな
る部位Aにまでは到達しない。
って各層,膜を除去すると共に、側方すなわち各層間の
界面内を入り込み浸蝕しようとするが、本例では、界面
はレジスト19とNiFe膜16並びにNiFe膜16
とTi膜15であり、共に従来のレジストと基板との界
面の密着性に比べ密着性がよくエッチング液が侵入しに
くいので、横方向への浸蝕量は少なく、下部磁極層とな
る部位Aにまでは到達しない。
【0016】この後、残ったレジスト19を除去する。
これにより同図(E)に示すように、所定形状からなる
下部磁極層3と、レジスト19により覆われていた箇所
に存在していた下地導体膜15,16及び、レジスト1
9が形成されていなかった箇所に存在していたTi膜1
5が残る。
これにより同図(E)に示すように、所定形状からなる
下部磁極層3と、レジスト19により覆われていた箇所
に存在していた下地導体膜15,16及び、レジスト1
9が形成されていなかった箇所に存在していたTi膜1
5が残る。
【0017】そして、下部磁極層3以外の露出する下地
導体膜15,16をイオンミルにより除去し、同図
(F),図4(A)に示すように基板1,2上の所定位
置に所定形状からなる下部磁極層3が形成される。そし
て、上記したごとく下部磁極層となる部位Aまでは浸蝕
されないため、欠けなどのない所望パターンの下部磁極
層3となる。
導体膜15,16をイオンミルにより除去し、同図
(F),図4(A)に示すように基板1,2上の所定位
置に所定形状からなる下部磁極層3が形成される。そし
て、上記したごとく下部磁極層となる部位Aまでは浸蝕
されないため、欠けなどのない所望パターンの下部磁極
層3となる。
【0018】なお、この後は通常の工程にしたがって、
ギャップ部となる非磁性材層,諸定数のコイル層とその
コイル層の上下を覆う絶縁層を所定の順で積層形成す
る。そして、最上方の絶縁層の上に上部磁極層を形成す
るのであるが、係る上部磁極層も上記した下部磁極層の
製造と同様の工程により製造される。そして、上方にい
くにしたがって各部での高低差が大きく、表面の凹凸が
大きいために磁極層の下側にエッチング液が浸蝕するお
それが高くなるが、本例では確実に抑制できる。
ギャップ部となる非磁性材層,諸定数のコイル層とその
コイル層の上下を覆う絶縁層を所定の順で積層形成す
る。そして、最上方の絶縁層の上に上部磁極層を形成す
るのであるが、係る上部磁極層も上記した下部磁極層の
製造と同様の工程により製造される。そして、上方にい
くにしたがって各部での高低差が大きく、表面の凹凸が
大きいために磁極層の下側にエッチング液が浸蝕するお
それが高くなるが、本例では確実に抑制できる。
【0019】なお、上記した磁極層以外の製造工程は、
従来のものと同様であるため、その説明を省略する。ま
た、下地導体膜の種類および形成総数は任意である。
従来のものと同様であるため、その説明を省略する。ま
た、下地導体膜の種類および形成総数は任意である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法では、不要な磁性膜を除去するに際し、
磁極層を構成する磁性膜とそれに隣接する露出した下地
膜をレジストで被覆した状態でエッチング処理をするよ
うにしたため、仮にエッチング時にエッチング液が横方
向(界面ない)に侵入しようとしても、レジストと下地
導体膜の界面の密着性が良く侵入しにくいため、磁極層
を構成する磁性膜の下側部位におけるエッチングによる
浸蝕の発生を抑制し、安定かつ高品質の薄膜磁気ヘッド
を製造することができる。
ッドの製造方法では、不要な磁性膜を除去するに際し、
磁極層を構成する磁性膜とそれに隣接する露出した下地
膜をレジストで被覆した状態でエッチング処理をするよ
うにしたため、仮にエッチング時にエッチング液が横方
向(界面ない)に侵入しようとしても、レジストと下地
導体膜の界面の密着性が良く侵入しにくいため、磁極層
を構成する磁性膜の下側部位におけるエッチングによる
浸蝕の発生を抑制し、安定かつ高品質の薄膜磁気ヘッド
を製造することができる。
【図1】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法の好適
な一実施例の要部を示す工程図である。
な一実施例の要部を示す工程図である。
【図2】薄膜磁気ヘッドの一般的な構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】従来の磁極層を製造する方法を示す工程図であ
る。
る。
【図4】(A)は本発明により製造される磁極層の一例
を示す平面図である。(B)は従来の製造方法により製
造される磁極層の一例を示す平面図である。
を示す平面図である。(B)は従来の製造方法により製
造される磁極層の一例を示す平面図である。
【図5】従来の問題点を説明する図である。
15 Ti膜(下地導体膜) 16 NiFe膜(下地導体膜) 18 磁性膜 19 レジスト
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に下部磁極層を設け、その下部磁
極層の上に、ギャップ用の非磁性材層,下部絶縁層,所
定数のコイル層,そのコイル層を覆う絶縁層を所定の位
置関係で積層形成し、さらにその上面に上部磁極層並び
に保護層を形成してなる磁気ヘッド素子を多数形成し、
次いで、前記基板の所定部位を切断するようにした薄膜
磁気ヘッドの製造方法において、 前記下部磁極層または前記上部磁極層の少なくとも一方
の磁極層を製造するに際し、基板上或いはすでに形成さ
れた所定の層の上に下地導体膜を形成し、その下地導体
膜の上に所定パターンの磁性膜を形成し、 前記磁性膜のうち磁極層を構成する部位およびその周囲
に露出する前記下地導体膜の上方をレジストで被覆する
とともに、前記レジストで被覆されずに露出された所定
部位をエッチングで除去し、 次いで、前記レジストを除去すると共に、露出する不要
な前記下地導体膜を除去するようにした薄膜磁気ヘッド
の製造方法。 - 【請求項2】 前記下地導体膜を複数層から形成し、前
記エッチング処理時に前記複数の下地導体膜のうち少な
くとも最下層の下地導体膜を残すようにした請求項1に
記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28216493A JPH07114708A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28216493A JPH07114708A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07114708A true JPH07114708A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17648939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28216493A Pending JPH07114708A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07114708A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7219415B2 (en) | 2002-08-05 | 2007-05-22 | Fujitsu Limited | Method of manufacturing thin film magnetic head |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5095147A (ja) * | 1973-12-20 | 1975-07-29 | ||
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1993
- 1993-10-18 JP JP28216493A patent/JPH07114708A/ja active Pending
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Legal Events
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