JPH07114664B2 - 乾海苔製造方法及び装置 - Google Patents

乾海苔製造方法及び装置

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JPH07114664B2
JPH07114664B2 JP1176365A JP17636589A JPH07114664B2 JP H07114664 B2 JPH07114664 B2 JP H07114664B2 JP 1176365 A JP1176365 A JP 1176365A JP 17636589 A JP17636589 A JP 17636589A JP H07114664 B2 JPH07114664 B2 JP H07114664B2
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憲児 北村
重次郎 花山
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株式会社戸上電機製作所
憲児 北村
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、乾燥室内において、乾燥最終工程の乾海苔の
水分含有率を自動的に制御するようにした乾海苔製造方
法及び装置に関するものである。
【従来技術】
乾海苔製造方法としては、例えば特開昭61−85176号公
報に記載されたものがある。 この乾海苔乾燥装置を、第12図乃至第15図に示す。図に
おいて、乾海苔乾燥装置は、原海苔を抄製する抄製装置
101と、抄製後の海苔を乾燥する乾燥装置102と、乾燥後
の乾海苔を剥離する剥離装置103とから構成される。ま
た、乾燥装置102は乾燥室104と同乾燥室内部に回転自在
に配設され、且つ周面に多数の海苔簀保持枠を取り付け
た搬送コンベアー105と、乾燥室104に併設され、同乾燥
室104と連通する送風室106と、同送風室106に配置され
た燃焼バーナ107、108とから構成される。そして、乾燥
に際しては、燃焼バーナ107、108を作動して、送風室10
6内における熱交換により温風を発生し、温風を海苔簀
保持枠上の海苔に当てて乾燥を行なうものである。そし
て、乾燥室104の乾燥温度の制御は、燃焼バーナ107、10
8と乾燥室104の温度を検出する温度検出素子111、112の
検出値に基づいて前記燃焼バーナ107、108を作動して乾
燥室104の乾燥温度を設定温度範囲に設定する温度調節
器110とからなる乾燥制御装置によって行なう。温度調
節器110は、乾燥室104の前後に配設した温度検出素子11
1、112と接続され、また燃焼バーナ107、108の点火制御
器107a、108aとも接続されている。このような構成によ
って、乾燥室104内の温度が設定した温度範囲外になる
と、それの温度検出素子111、112が検出し、温度調節器
110を介して燃焼バーナ107、108を着火したり消火した
りして温度調節を行なう。 剥離装置103に並設した水分検出素子117は、コントロー
ラ118に接続され、またコントローラ118は燃焼バーナ10
7、108の点火制御器107a、108aに接続されている。この
ような構成によって、乾海苔の含有水分量が適正値でな
いことを検出した場合、コントローラ118を介して燃焼
バーナ107、108を着火したり消火して乾燥室104内の乾
燥温度の調整を行うようにしている。 第15図は、この乾燥温度制御装置の制御回路を示す。
R、Sは操作電源である。この制御装置には、温度調節
器110に温度外部設定摘み122、123及び温度指示計124、
125を、コントローラ118には温度外部設定摘み126及び
水分指示計127をそれぞれ取付け、設定MC1乃至MC6で制
御する。 即ち、MC1、MC2は、乾燥室の温度が設定温度より低いと
きに閉じ、MC3、MC5は検出水分量が上限値よりも高い
(未乾燥)ときに閉じ、それぞれバーナを点火する。MC
4、MC6は検出水分量が下限値よりも低い(過乾燥)とき
に開き、バーナを停止する。また、乾海苔の水分量によ
って乾燥温度を制御する。このようにして、乾海苔が未
乾燥状態では、乾燥室104の温度が設定値より高い場合
であってもさらに加熱され、また、乾海苔が過乾燥の場
合は乾燥室104内の温度が設定温度より低くても、燃焼
バーナ107、108による加熱は強制的に停止される。この
ようにして、乾燥室内の温風の温度、湿度及び風量の制
御を行なうことができる。
【発明が解決しようとする課題点】
ところで、海苔の乾燥にあっては、乾燥初期段階では海
苔に含まれる水分は多い。このため、乾いた高温の温風
を供給する方が効率的に乾燥できる。 一方、乾燥終期段階では、海苔に含まれる水分は少なく
なる。このため過乾燥にならないように、また、乾燥海
苔が適度な水分を保てるようにする必要がある。従って
温風の温度を上げすぎないようにすると共に温度も管理
しなければならない。 これらの制御は乾燥室内の乾燥状態が同じ傾向であれば
問題はない。しかし、乾燥初期段階と乾燥終期段階では
乾燥室内の乾燥状態の傾向が異なるため、乾燥室内の乾
燥工程のどの位置に対しても常に同質の温風が供給され
る従来の方法では海苔の乾燥状態に適合した細かい適正
な制御はできない。 つまり、乾燥初期段階において乾燥が十分でない場合
は、乾燥初期段階の乾燥効率を上げようとすれば乾燥終
期段階において過乾燥が懸念される。その一方、過乾燥
を防ごうとすれば乾燥初期段階での乾燥効率は上がら
ず、乾燥時間が長くなるという課題点がある。
【発明の目的】
本発明は、このような課題点を解決するもので、乾燥室
内の乾海苔の水分含有率を検出し、その検出値に基づい
て制御される温風により乾燥の最終段階で乾海苔の乾燥
度を最終的に調整することにより、乾燥効率を落とすこ
となく、過乾燥及び未乾燥を未然に防止する乾海苔製造
方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題点を解決するための手段】
上記課題点を解決するために講じた本発明の手段は次の
通りである。 《第1の発明においては、》 海苔が搬送されながら温風で乾燥されるものにおいて、
乾燥室の出口側に乾海苔が通過する水分調整室を備えた
水分調整装置を設け、水分センサにより乾海苔の水分含
有率を検出し、この水分センサの検出値に基づき温度、
湿度、風量が調整された温風を水分調整室に供給し、こ
れにより乾海苔の乾燥制御を行なう乾海苔製造方法であ
る。 《第2の発明においては、》 水分調整室への温風の供給を乾燥室と区分した送風ダク
トを通じて行なう第1の発明に係る乾海苔製造方法であ
る。 《第3の発明においては、》 送風ダクトに可変速ファンを備え、これにより水分調整
室への風量を調節する第1または第2の発明に係る乾海
苔製造方法である。 《第4の発明においては、》 水分調整室へ供給する温風の加湿を加湿器によって行な
う第1乃至第3の発明に係る乾海苔製造方法である。 《第5の発明においては、》 水分調整室へ供給する温風への加湿を、温風を未乾燥海
苔を通すことによって行なう第1乃至第3の発明に係る
乾海苔製造方法である。 《第6の発明においては、》 水分調整室への温風の供給を所定の間隔で間欠的に行な
う第1乃至第5の発明に係る乾海苔製造方法である。 《第7の発明においては、》 海苔が搬送されながら温風で乾燥される乾燥室を備えた
乾海苔製造装置において、 乾燥室には海苔を搬送する搬送コンベアが配設され、乾
燥室出口側には搬送コンベアの最終工程部の一部を囲む
ように配設された水分調整室を有する水分調整装置が設
けられており、この水分調整装置には水分調整室に供給
する温風を貯留する調整送風室と、調整送風室と水分調
整室を連結し送風する送風ダクト、及び乾海苔製品が通
過する所定の位置に配設され乾海苔製品の水分含有率を
検出する水分センサを備えており、この水分センサの検
出値に基づき、温度、湿度、風量を調整した温風を水分
調整室へ供給し、乾海苔の水分含有率の調整を行う乾海
苔製造装置である。 《第8の発明においては、》 水分調整室へ供給する温風の温度を制御するための加湿
器を設けた第7の発明に係る乾海苔製造装置である。 《第9の発明においては、》 水分調整室へ供給する温風の風量を制御するための可変
速ファンを設けた第7または第8の発明に係る乾海苔製
造装置である。 《第10の発明においては、》 水分調整装置の操作盤に、水分センサの検出値に基づく
乾海苔製品の乾燥度合を表示する表示部を設けた第7乃
至第9の発明に係る乾海苔製造装置である。
【実施例】
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明す
る。 第1図は乾海苔製造装置の概略正面図、第2図は概略平
面図、第3図は乾燥室及び送風室の構造を示す概略断面
図、第4図は水分調整室の概略断面図、第5図は水分セ
ンサの説明図である。 乾海苔製造装置は、抄製部1、乾燥部2及び水分調整部
3を備えてなる。抄製部1は抄製室10を備え、抄製室10
内には搬送コンベア11が配設されている。搬送コンベア
11は、図において矢印で示すように左回転し、搬送部に
取付けられた多数の海苔簀保持枠(図示省略)によって
海苔簀を搬送する。搬送コンベア11の下部側には原海苔
を抄製する抄製装置13が配設されている。上部側には乾
燥後の乾海苔を海苔簀から剥離する剥離装置14が配設さ
れている。また、剥離装置14の前部には水分センサ39が
並設されている。 なお、符号6は後述する乾燥室20へ供給する温風の制御
を行なう温度調整装置、7は水分調整装置である。 第5図に示すように水分センサ39は、剥離装置14中のベ
ルトコンベア141の作動枠142から張り出すように取付け
られた支持枠143上に設置されている。支持枠143には、
絶縁材よりなる支持台391が取付けられており、支持台3
91には所定の間隔をおいて二本の針状電極392、393が設
けてある。ベルトコンベア141と水分センサ39の間隔は
海苔簀17の列間隔と一致している。ベルトコンベア141
は、海苔簀保持枠12に並行して設けられ、作動枠142と
共に上下動し、上昇したときベルトコンベア141のベル
ト面144が乾海苔面に密接し、吸引ポンプ(図示省略)
の作動により、ベルトコンベア141のベルト面144の穴14
5から空気を吸い込み、乾海苔18を吸引して剥ぎ取る。 その後、下降したとき、ベルトコンベア141が駆動さ
れ、剥ぎ取った乾海苔18を送り出す。その間、海苔簀保
持枠12は搬送コンベア11によって一列分移動する。再び
ベルトコンベア141が上昇し、上記の動作を繰り返す。
前記水分センサ39は、このベルトコンベア141の上下動
と共動する。 即ち、ベルトコンベア141が上昇したとき、針状電極39
2、393が次列の海苔簀17上の乾海苔18に突き刺さる。こ
の時、針状電極392、393間に電流を流して電気抵抗を測
定し、この電気抵抗によって乾海苔18の水分含有率を検
出する。 乾海苔18を剥取った後、一旦ベルトコンベア141と共に
水分センサ39が下降し、海苔簀保持枠12が一列分移動し
て、再び上昇したとき、上記動作を繰り返す。 このようにして海苔簀17上の乾海苔18の水分含有率を一
列毎に検出する。 なお、水分センサ39は通常一箇所に設けられるが、複数
箇所に設けてもよい。 乾燥部2は、乾燥室20及び乾燥室20に並設された送風室
21を備えている。 乾燥室20の内部には、多数の海苔簀保持枠12を取付けた
搬送コンベア22が配設されている。また、送風室21には
燃焼バーナ211、212及びファン213が配設されている。 搬送コンベア22は、受渡部220を介して連設された前部
コンベア22Aと後部コンベア22Bからなり、前部コンベア
22Aは前部の一部が後述する水分調整室32にかかるよう
に配設されている。 第2図に示すように送風室21は4箇所に区分されてお
り、それぞれにファン213が設けられている。そして、
海苔の乾燥に際しては、燃焼バーナ211、212及びファン
213を作動して温風を発生し、同温風を乾燥室20内に供
給し、第3図に示すように搬送コンベア22の海苔簀保持
枠12上の海苔に当てて乾燥を行なう。 既に説明したように乾燥室20の乾燥温度の制御は、前記
温度旺盛装置6により行なわれる。温度調整装置6は、
乾燥室20内の下部前後部に配置した温度センサ61、62及
び燃焼バーナ211、212の点火制御器214、215と接続され
ている。なお乾燥室20内の所定の箇所には湿度センサ
(図示省略)等の湿度制御手段を設けて湿度も併せて調
整することができる。 これによると、乾燥室20内の温度が設定した温度範囲外
になると、それを温度センサ61、62が検出し、温度調整
装置6を介して燃焼バーナ211、212を着火或は消火して
温度調節を行なう。 乾燥室20の出口側には、乾燥室20から送風室21にかけて
水分調整部3を備えている。水分調整部3は第4図に示
すように、調整送風室30、送風ダクト31、水分調整室32
を備えてなる。 調整送風室30は、乾燥部2の送風室21に並設されてお
り、送風室21と調整送風室30は連通ダクト23によって連
通している。33は仕切ダンパで、バネ(図示省略)によ
って通常状態では開口部を閉鎖する方向に付勢してあ
る。調整送風室30の下部には仕切ダンパ33を介して送風
ダクト31が設けられる。送風ダクト31は乾燥室20の出口
側下部を通って側部を上昇し、水分調整室32に連通して
いる。水分調整室32は、前記前部コンベア22Aの出口部
分を囲むように隔壁321、322で区画して形成されてい
る。 なお、隔壁321、322には海苔簀17の搬送に支障のないよ
うに連通部(図示省略)が設けられている。 調整送風室30には、送風室21からの温風を連通ダクト23
により常時供給しておく。送風ダクト31内には、ファン
34及び温風の湿度を制御する加湿器35が設けられてい
る。ファン34はインバータ制御等により送風量が調整で
きるもので、このファン34の作動により仕切ダンパ33は
開放され、調整送風室30の温風が水分調整室32へ送られ
る。 第6図は水分調整装置7及び温度調整装置6の制御部の
連関説明図である。制御の方法は次のとおりである。な
お、符号41は操作電源である。 水分センサ39より出力された信号は、第1増幅器42
により増幅され、その出力信号は切換スイッチ43の現在
値側43aへ切換えた状態でパネルメータ44に現在値を表
示する。また、パネルメータ44のデジタル数値を所要の
設定値に調節する場合は、切換スイッチ43を設定値側43
bへ切り換え、調節ダイヤル45を操作して設定する。 第2増幅器46で再度増幅された出力信号は、電圧弁
別器47に供給されて、その電圧の高さに従って、5段階
の電圧信号に弁別される。弁別された5段階の電圧信号
はそれぞれ表示部48に供給され、その電圧の高さに応じ
て水分含有率(以下、乾燥度合という)のランプL1〜L5
の何れか一個のランプを点灯させることにより水分セン
サ39によって検出された乾海苔の乾燥度合を表示する。
なお、ランプL1は過乾燥の「過乾」を示し、ランプL2
やや過乾燥の「乾」を示し、ランプL3は適正乾燥の
「良」を示し、ランプL4はやや未乾燥の「湿」を示し、
ランプL5は未乾燥の「過湿」をそれぞれ表示するように
設定されている。 電圧弁別器47から表示部48に送られる各信号のう
ち、ランプL1及びランプL2に送られる「過乾」信号及び
「乾」信号は、第1駆動回路49に送られる。また、ラン
プL4及びランプL5に送られる「湿」及び「過湿」信号は
第2駆動回路50に送られる。なお、ランプL1を点灯させ
る「過乾」信号及びランプL5を点灯させる「過湿」信号
は何れも警報回路51に送られて、ブザー52を鳴らして乾
海苔の乾燥度合が過乾燥または未乾燥であることを知ら
せるようにしてある。 第1駆動回路49は「過乾」または「乾」の信号を受
けるとファン34を作動させ同時に仕切ダンパ33を開放さ
せ、加湿器35を作動させる。ファン34はインバータ制御
して送風量を調整し(例えば「過乾」では全速運転、
「乾」では50%運転)、これによって送風室21からの乾
燥温風が連通ダクト23を通じて調整送風室30を通り、加
湿器35によって適度な湿気を与えられながら送風ダクト
31を通って水分調整室32の乾海苔18に送られる。このと
き、乾燥室20内の温度センサ61、62の出力信号が上限設
定値を超えたときは燃焼バーナ211、212を消火し、ファ
ン213を停止させて乾燥室20内における乾燥度合が過剰
にならないように調整する。これによって水分調整室32
へ搬送されてくる乾海苔18の「過乾」または「乾」が改
善される。「良」になれば第1駆動回路49は出力信号を
停止し、ファン34及び加湿器35を止め、水分調整室32へ
の多湿温風の供給を停止する。 第2駆動回路50が「過湿」または「湿」信号を受け
るとファン34を作動させ、同時に仕切ダンパ33が自然に
開放される。ファン34はインバータ制御して送風量を調
整し(例えば「過湿」では全速運転、「湿」では50%運
転)、これによって送風室21からの乾燥温風が連通ダク
ト23を通じて調整送風室30を通り、送風ダクト31を通っ
て水分調整室32の乾海苔18に送られる。このとき、温度
センサ61、62の出力信号が下限設定値以下のときは燃焼
バーナ211、212を点火し、ファン213を運転して乾燥室2
0内における乾燥度合が不十分にならないように調整す
る。これによって水分センサ39へ搬送されてくる乾海苔
18の「湿」または「過湿」が改善され、「良」になれば
第2駆動回路50は出力信号を停止しファン34を止め、水
分調整室32への乾燥温風の供給を停止する。 《作用》 第1図乃至第6図を参照して本実施例の乾海苔製造装置
の作用を説明する。 (1)原海苔は抄製装置13によって抄製され、搬送コン
ベア11で送られて搬送コンベア22の前部コンベア22Aに
受渡される。海苔は前部コンベア22Aの下側を通り、受
渡部220を介して後部コンベア22Bへ移行し、後部コンベ
ア22Bの上側から下側を通り、再び受渡部220を介して前
部コンベア22Aに移行し、前部コンベア22Aの上側を通っ
て乾燥室20内を一巡する。乾燥室20内では、送風室21内
の燃焼バーナ211、212及びファン213の作動により発生
した温風により海苔が過乾燥になったり未乾燥になるこ
とのないように温度調整装置6により適度に乾燥され
る。 (2)乾海苔18は搬送コンベア22の前部コンベア22Aか
ら搬送コンベア11へ移動し、剥離装置14に送られる。送
られた乾海苔18は、海苔簀17に張り付いたまま、剥離装
置14に並設された水分センサ39によって水分含有率が検
出される。その検出値に基づいて、表示部48の各ランプ
L1〜L5のうち何れか一つが点灯し、設定値の誤差の度合
を目視できるようにし、同時にパネルメータ44のデジタ
ル数値も併せて確認できるようにしている。具体的な例
を挙げると、パネルメータ44の設定値を例えば「11%」
とした場合には、ほぼ適正乾燥の「10〜12%」のメータ
指示域で乾燥度合「良」のランプL3が点灯し、やや過乾
燥の「8〜9.9%」のメータ指示域では「乾」のランプL
2が点灯し、それ以下の過乾燥の「7.9%以下」のメータ
指示域では「過乾」のランプL1が点灯する。同様に、や
や未乾燥の「12.1〜14%」のメータが指示域では「湿」
のランプL4が点灯し、それ以上の未乾燥の「14.1%以
上」のメータ指示域では「過湿」のランプL5が点灯す
る。なお、「過乾」、「過湿」のランプL1、L5の点灯時
には警報ブザー52が作動し、作業者が持ち場を離れてい
る場合等にも知らせることができるようにしている。ま
た連続的なブザー52の警報時には、一旦運転を中止し、
その原因を排除した上で再開するようにする。 (3)水分センサ39へ送られた乾海苔18が適正乾燥度合
であり、ランプL3が点灯すれば、第1駆動回路49にも第
2駆動回路50にも信号は送られないので、水分調整室32
の乾海苔18に対しては乾燥用温風も多湿温風も供給され
ない。 また、ランプL1、L2が点灯すると、第1駆動回路49から
の出力によって加湿器35が運転され、ファン34をインバ
ータ制御して送風量が調整され、同時に仕切ダンパ33を
開放させ、多湿温風を水分調整室32に送風ダクト31を通
して供給する。その後、水分センサ39による検出値が適
正となり、ランプL3が点灯されれば上記多湿温風によっ
て水分調整室32の乾海苔18の乾燥度合は適正水分含有率
に調整されたものである。 また、同様にランプL4、L5の点灯時には第2駆動回路50
からの出力によってファン34をインバータ制御して送風
量を調整し、同時に仕切ダンパ33を開放させ、送風室21
からの乾燥温風を連通ダクト23を通して調整送風室30を
通り、水分調整室32の乾海苔18に送風ダクト31を通って
供給する。これによってランプL3が点灯されれば乾燥度
合は適正水分含有率に調整されたものである。 第7図は本発明の第2の実施例の水分調整室の概略断面
図、第8図は水分調整装置及ひ温度調整装置の連関説明
図である。 本実施例においては、水分調整装置3の調整送風室30内
部に調整燃焼バーナ301及びファン302が設置されてお
り、調整燃焼バーナ301は燃焼バーナ211、212と別に制
御されるものである。本実施例の他の部分の構成は、第
1の実施例とほぼ同様である。 水分センサ39の検出信号によりランプL1の「過乾」及び
ランプL2の「乾」が点灯した時は、調整燃焼バーナ301
は停止し、加湿器35を運転し、ファン34をインバータ制
御して乾海苔18への送風量を調整して適正乾燥度合に調
整する。 同様にランプL4の「湿」及びランプL5の「過湿」が点灯
した時は加湿器35を停止し、調整燃焼バーナ301を作動
させ、ファン302を運転してファン34をインバータ制御
して乾海苔18への送風量を調整して適正乾燥度合に調整
する。 なお、ランプL3「良」点灯時は、調整燃焼バーナ301、
加湿器35及びファン34の全てが停止状態となる。 この構造によれば、未乾燥の場合の乾燥がより迅速に行
なわれる。 第9図は本発明の第3の実施例の水分調整装置と温度調
整装置の連関説明図である。 本実施例においては、第2の実施例と同様に水分調整装
置3の調整送風室30に調整燃焼バーナ301及びファン302
を設置している。また、電圧弁別器47と第1駆動回路49
及び第2駆動回路50との間にそれぞれタイマー回路53、
54が設けられている。タイマー回路53は「乾」の信号に
より作動し、タイマー回路54は「湿」の信号により作動
する。この場合、ファン34の制御はインバータ制御をし
なくてもよい構造である。本実施例の他の部分の構成
は、第1の実施例とほぼ同様である。 作用を説明すると、水分センサ39の信号によりランプL1
「過乾」が点灯した場合は上記第1、第2の実施例と同
様に加湿器35及びファン34が連続運転される。ランプL2
「乾」が点灯した場合、タイマー回路53が作動して第1
駆動回路49が出力し、加湿器35及びファン34が例えば
「一分間運転〜一分間休止〜一分間運転〜」を繰り返し
ながら乾海苔18に温風の供給を続ける。この制御によ
り、ランプL3の「良」が表示されれば乾燥度合は適正水
分含有率に調整されたことになる。 また、ランプL4の「湿」点灯時はタイマー回路54が作動
して第2駆動回路50が出力し、燃焼バーナ211、212と調
整燃焼バーナ301及びファン34が例えば「一分間運転〜
一分間休止〜一分間運転〜」を繰り返しながら乾海苔18
に温風の供給を続ける。ランプL5の「過湿」点灯時は上
記第1、第2の実施例と同様に第2駆動回路50が出力
し、調整燃焼バーナ301及びファン34が連続運転され
る。これにより、ランプL3の「良」が表示されれば乾燥
度合は適正水分含有率に調整されたことになる。 この構造によれば、乾燥度合が「良」に近い「乾」及び
「湿」のときに所定の間隔で間欠的に温風を送ることが
できるのでより細かい調整ができる。 第10図は本発明の第4の実施例の水分調整室の概略断面
図、第11図は水分調整装置及び温度調整装置の連関説明
図である。 本実施例においては、上記各実施例とは相違して、加湿
器35は設けられておらず、調整送風室30と乾燥室20との
間に隔壁303の下部に仕切ダンパ304が設けられている。
乾燥室20の下部には仕切ダンパ304に隣接してファン305
が設けられている。また、乾燥室20と水分調整室32との
間の隔壁322にはファン305と連動して開放される開閉ダ
ンパ323が設けられている。本実施例の他の部分の構成
は第1の実施例とほぼ同様である。 作用を説明すると、本実施例における水分センサ39より
の信号が「乾室」及び「乾」時の多湿温風の供給は乾燥
室20に搬入されたばかりの未乾燥の海苔の湿気を吸収し
た温風を利用するものである。即ち、「過乾」及び
「乾」時は、ファン305をインバータ制御して送風量を
調整し(例えば「過乾」では全速運転、「乾」では50%
運転)、ファン305と連動して仕切ダンパ304及び開閉ダ
ンパ323を開放し、乾燥室20の最先端の未乾燥海苔19間
を透過した多湿温風を水分調整室32の乾海苔18に供給す
る。これにより、水分センサ39よりの信号が「良」とな
ればファン305を止め、両ダンパ304、323を閉鎖し、多
湿温風の供給を停止する。なお、開閉ダンパ323を特に
設けなくても、ファン305を制御することにより多湿温
風の供給調整をすることもできる。 なお、本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載において種々の変形が可能で
ある。
【発明の効果】
本発明は上記構成を有しているので次の効果を有してい
る。 (1) 外気の温度、湿度等に関係なく、乾燥後の乾海
苔の水分含有率を直接測定し、その検出値に基づいて水
分調整装置によって乾海苔の水分の微調整を行なうの
で、適正量の水分を含んだ良質な乾海苔が得られる。 (2) また、過乾燥、未乾燥によるムラがなくなるの
で、海苔製品の、品質が均一化でき、低燃費にもつなが
る。 (3) 乾海苔の乾燥度合が自動制御でき、また乾燥度
合が表示部に常時表示できるので、各作業者の勘による
操作をなくすことができ、安定した生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は乾海苔製造装置の概略正面図、 第2図は概略平面図、 第3図は乾燥室及び送風室の構造を示す概略断面図、 第4図は水分調整室の概略断面図、 第5図は水分センサの説明図、 第6図は水分調整装置及び温度調整装置の制御部の連関
説明図、 第7図は本発明の第2の実施例の水分調整室の概略断面
図、 第8図は水分調整装置及び温度調整装置の連関説明図、 第9図は本発明の第3の実施例の水分調整装置と温度調
整装置の連関説明図、 第10図は本発明の第4の実施例の水分調整室の概略断面
図、 第11図は水分調整装置及び温度調整装置の連関説明図、 第12図は従来の乾燥制御装置を具備した乾海苔製造装置
の正面図、 第13図は平面図、 第14図は側面図、 第15図は制御回路図である。 2:乾燥部 20:乾燥室 21:送風室 22:搬送コンベア 3:水分調整部 30:調整送風室 31:送風ダクト 32:水分調整室 34:ファン 35:加湿器 39:水分センサ 7:水分調整装置 48:表示部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海苔が搬送されながら温風で乾燥されるも
    のにおいて、 乾燥室の出口側に乾海苔が通過する水分調整室を備えた
    水分調整装置を設け、水分センサにより乾海苔の水分含
    有率を検出し、この水分センサの検出値に基づき温度、
    湿度、風量が調整された温風を水分調整室に供給し、こ
    れにより乾海苔の乾燥制御を行なうことを特徴とする乾
    海苔製造方法。
  2. 【請求項2】水分調整室への温風の供給を乾燥室と区分
    した送風ダクトを通じて行なうことを特徴とする請求項
    1記載の乾海苔製造方法。
  3. 【請求項3】送風ダクトに可変速ファンを備え、これに
    より水分調整室への風量を調節することを特徴とする請
    求項1または2記載の乾海苔製造方法。
  4. 【請求項4】水分調整室へ供給する温風の加湿を加湿器
    によって行なうことを特徴とする請求項1乃至3記載の
    乾海苔製造方法。
  5. 【請求項5】水分調整室へ供給する温風の加湿を、温風
    を未乾燥海苔を通すことによって行なうことを特徴とす
    る請求項1乃至3記載の乾海苔製造方法。
  6. 【請求項6】水分調整室への温風の供給を所定の間隔で
    間欠的に行なうことを特徴とする請求項1乃至5記載の
    乾海苔製造方法。
  7. 【請求項7】海苔が搬送されながら温風で乾燥される乾
    燥室を備えた乾海苔製造装置において、 前記乾燥室には海苔を搬送する搬送コンベアが配設さ
    れ、乾燥室出口側には搬送コンベアの最終工程部の一部
    を囲むように配設された水分調整室を有する水分調整装
    置が設けられており、この水分調整装置には水分調整室
    に供給する温風を貯留する調整送風室と、調整送風室と
    水分調整室を連結し送風する送風ダクト、及び乾海苔製
    品が通過する所定の位置に配設され乾海苔製品の水分含
    有率を検出する水分センサを備えており、この水分セン
    サの検出値に基づき温度、湿度、風量を調整した温風を
    水分調整室へ供給し、乾海苔の水分含有率の調整を行う
    ことを特徴とする乾海苔製造装置。
  8. 【請求項8】水分調整室へ供給する温風の温度を制御す
    るための加湿器を設けたことを特徴とする請求項7記載
    の乾海苔製造装置。
  9. 【請求項9】水分調整室へ供給する温風の風量を制御す
    るための可変速ファンを設けたことを特徴とする請求項
    7または8記載の乾海苔製造装置。
  10. 【請求項10】水分調整装置の操作盤に、水分センサの
    検出値に基づく乾海苔製品の乾燥度合を表示する表示部
    を設けたことを特徴とする請求項7乃至9記載の乾海苔
    製造装置。
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