JPH07114207A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH07114207A
JPH07114207A JP5280327A JP28032793A JPH07114207A JP H07114207 A JPH07114207 A JP H07114207A JP 5280327 A JP5280327 A JP 5280327A JP 28032793 A JP28032793 A JP 28032793A JP H07114207 A JPH07114207 A JP H07114207A
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JP
Japan
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toner
resin
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temp
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Withdrawn
Application number
JP5280327A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kamitaki
▲隆▼晃 上滝
Minoru Shimojo
稔 下條
Masaaki Taya
真明 田谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH07114207A publication Critical patent/JPH07114207A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着温度領域が広く、耐オフセット性,保存
安定性及び流動性に優れ、フルカラートナーとして好適
に使用できる静電荷像現像用トナーを提供することにあ
る。 【構成】 結着樹脂として、UCST(上部臨界溶解温
度)型の相図をもつブレンドポリマーを使用した静電荷
像現像用トナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷等における静電荷像を現像する為のモノカラー
複写機からフルカラー複写機に至る迄の静電荷像現像用
トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている如く、多数の方法が知られているが、一般には光
導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気
的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーにより現像し、
必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、
加熱、圧力或いは溶剤蒸気等により定着し複写物を得る
ものである。
【0003】上述の最終工程であるトナー像を紙等のシ
ートに定着する工程に関しては種々の方法や技術が開発
されている。現在最も一般的な方法は加熱ローラーによ
る圧着加熱方式である。この加熱ローラーによる圧着加
熱方式は、トナーに対し離型性を有する材料で表面を形
成した加熱ローラーの表面に被定着シートのトナー像面
を加圧下で接触しながら通過せしめることにより定着を
行うものである。この方法によれば、加熱ローラー表面
と被定着シートのトナー像とが加圧下で接触するため、
トナー像を被定着シート上に融着する際の熱効率が極め
て良好であり、迅速に定着を行うことができ、高速度電
子写真複写機において非常に有効である。しかしなが
ら、加熱ローラー表面とトナー像とが溶融状態で加圧下
で接触するためにトナー像の一部が定着ローラー表面に
付着・転移し、次の被定着シートにこれが再転移してい
わゆるオフセット現象を生じ、被定着シートを汚すこと
がある。加熱定着ローラー表面に対してトナーが付着し
ないようにすることが加熱ローラー定着方式の必須条件
の一つとされている。
【0004】即ち、定着温度領域の広い耐オフセット性
の高いトナー用結着樹脂の開発が望まれているのが現状
である。
【0005】また、2色カラー複写機やフルカラー複写
機の検討及び実用化も多くなされている。例えば「電子
写真学会誌」Vol 22,No.1(1983)や
「電子写真学会誌」Vol 25,No.1,P.52
(1986)のごとく色再現性、階調再現性の報告もあ
る。しかし、テレビ、写真、カラー印刷物のように実物
と直ちに対比されることはなく、また、実物よりも美し
く加工されたカラー画像を見なれた人々にとっては、現
在実用化されているフルカラー電子写真画像は必ずしも
満足しうるものとはなっていない。
【0006】複数回の現像を行い、同一支持体上に色の
異なる数種のトナー層の重ね合せを必要とするフルカラ
ー電子写真法では、カラートナー用結着樹脂が持つべき
条件としては下記の事項が挙げられる。 (1) 定着したトナーは、光に対して乱反射して、色
再現を妨げることのないように、トナー粒子の形が判別
できないほどのほぼ完全溶融に近い状態となることが必
要である。 (2) そのトナー層の下にある異なった色調のトナー
層を妨げない透明性を有しなければならない。
【0007】このように、モノカラー複写機用では定着
温度領域の広い耐オフセット性の高いトナー用結着樹脂
の開発が望まれ、フルカラー複写機用としては、定着温
度領域が広いだけではなく、樹脂の透明性と定着された
ときに定着面がフラットになることが要求されている。
これら樹脂の透明性や定着面の平滑性は、紙等に定着さ
せてその反射画像を見る場合だけでなく、OHPシート
等に定着させて見る透過光画像の画質にも多大な影響を
及ぼす。
【0008】さらに近年においてはモノカラーからフル
カラー複写機に至るまで、高画質化、高速化、加熱ロー
ラーのヒートアップタイムの短縮化及び消費電力の低減
化等多くのことが要求されている。
【0009】これらのことを満足させるためには、低温
定着が可能でかつ前述したように、定着領域が広く、透
明性に優れ、定着されたときに定着面がフラットになる
ようなトナー用結着樹脂が必要である。
【0010】ここで圧力定着トナーを用いる方法も考え
られるが、この方法では、3色または4色重ね合わせで
色再現するフルカラー用トナーとして用いた場合、結着
樹脂がとけないため、混色性が悪く、くすんだ彩度の落
ちた画像となる。したがって定着工程においては、結着
樹脂が溶融し混色できる程度の熱を与えなければならな
い。
【0011】低温定着化という目的だけでトナー用結着
樹脂の溶融粘度を下げることは可能である。たとえば樹
脂の分子量や、ガラス転移点を下げる方法が考えられる
が、この方法ではトナーの保存安定性が悪くなり、トナ
ー同士がブロッキングしたり、現像ドラム等に融着する
などの現象を引き起こす。
【0012】また、従来ビニル系重合体の定着温度を広
げる目的では、特開昭58−14148号公報、特開昭
58−72948号公報、特開昭59−174855〜
6号公報、特開昭60−123855号公報、特公昭5
2−3304〜5号公報、特公昭57−52574号公
報、特公昭58−8505号公報などでオフセット防止
剤を用いる方法が開示されているが、補助的であり、特
にモノカラートナー用としてはトナーの透明性が損なわ
れ、フルカラートナーとして用いた場合、混色性が悪く
なる。
【0013】また、特開昭56−158340号公報、
特開昭58−86558号公報、特開昭58−2034
53号公報、特開昭59−88748号公報、特開昭5
9−226358号公報、特開昭60−45259号公
報、特開昭60−45261号公報、特開昭60−46
566号公報、特公昭60−2411号公報などでは、
低分子量成分と高分子量成分を有するトナー用結着樹脂
が開示されている。これらの樹脂を用いることにより、
定着温度をある程度広げることは可能になったが、ゲル
などの高分子量成分が存在することにより、粉砕性の低
下や熱混練時の溶融粘度が高くなりすぎることによる問
題があり、また、特にフルカラートナーとして用いると
定着されたときの定着面の平滑性が損なわれ、したがっ
て、混色性が悪くなる。
【0014】すなわち、低温で定着させること、かつ定
着温度領域を広げること、かつトナー特性である保存安
定性、流動性、耐久性、透明性、定着面の平滑性を、同
時に満足することは極めて難しい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの問題点を改良した静電荷像現像用トナーを提供する
ことにある。
【0016】すなわち、本発明の目的は、低温定着が可
能で、かつ、定着温度領域が広い静電荷像現像用トナー
を提供することにある。
【0017】更に、別の目的は、保存安定性及び流動性
に優れ、凝集を起こさず耐衝撃性にも優れている静電荷
像現像用トナーを提供することにある。
【0018】更に、別の目的は、帯電特性が良好で、し
かも使用中に常に安定した荷電性を有し、鮮明でカブリ
のない画像の得られる静電荷像現像用トナーを提供する
ことにある。
【0019】更に、別の目的は、フルカラートナーとし
て用いた場合には、定着したトナーは光に対し乱反射し
て色再現を妨げることのないように平滑な定着面を形成
することのできる静電荷像現像用トナーを提供すること
にある。
【0020】更に、別の目的は、フルカラートナーとし
て用いた場合には、そのトナー層の下にある異なった色
調のトナー層を妨げない混色性を有する静電荷像現像用
トナーを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】結着樹脂がUC
ST(上部臨界溶解温度)型の相図をもつブレンドポリ
マーを含む静電荷像現像用トナーにより、本発明の目的
は達成される。
【0022】この理由を本発明者らは以下に述べること
によるものであることを把握した。
【0023】UCST型ブレンドポリマーは、低温では
相分離し、高温になると相溶性を増して一相となる。つ
まり、このことはブレンドポリマーの分散を良くする
と、低温ではマトリックス−ドメイン構造を有し、高温
においては、相溶化するということである。本発明者ら
はこの特性に着目し、例えばマトリックスにはTgが高
く保存性及び流動性にすぐれた樹脂を、ドメインにはT
gが低く定着性及び耐オフセット性にすぐれた樹脂を用
いると、常温においては保存性及び流動性にすぐれ、加
熱定着時にはマトリックス樹脂とドメイン樹脂が相溶化
することにより、低温定着が可能な且つ定着領域の広い
加熱定着用トナーを得ることができた。
【0024】ここでは、マトリックスとドメインのガラ
ス転移点を変えることを例に挙げたが、他に例えば分子
量,分子量分布,溶融粘度特性などを変えることによっ
てもトナーの定着特性を改良することが可能である。
【0025】本発明において、マトリックス中に分散し
ているドメイン粒子の平均粒径が5μm以下であること
が望ましい。これはドメイン粒子の平均粒径が5μmを
超えると、トナーの保存安定性が悪くなるためである。
また、マトリックス樹脂のガラス転移点は55℃〜90
℃、ドメイン樹脂のガラス転移点は、−90〜45℃で
あることが望ましい。マトリックス樹脂のガラス転移点
が55℃未満,或いはドメイン樹脂のガラス転移点が−
90℃未満であると、トナーの保存安定性が悪くなる為
である。特にマトリックス樹脂とドメイン樹脂の溶解度
のパラメーターの差が0.3以下の場合は、マトリック
ス樹脂とドメイン樹脂が一部相溶する為に、ドメイン樹
脂のガラス転移点の影響を受ける。従って、この場合
は、ドメイン樹脂のガラス転移点は、0℃以上であるこ
とが望ましい。
【0026】本発明に用いられるブレンドポリマーとし
ては、UCST型の相図をもつものであればどの様なも
のでもかまわないが、例えばUCST型の相図をもつブ
レンドポリマーの組み合わせとしては次の様なものが挙
げられる。ポリスチレン/ポリイソプレン,ポリスチレ
ン/ポリブチレン,ポリスチレン/ポリブタジエン,ポ
リスチレン/メチルスチレン−ブタジエン共重合体,ポ
リスチレン/ポリカプロラクトン,ポリスチレン/ポリ
メチルフェニルシロキサン,ポリスチレン/ポリジメチ
ルフェニレンオキシド,α−メチルスチレン−ビニルト
ルエン共重合体/ポリブテン,ポリ酢酸ビニル/ニトロ
セルロース,ポリ酢酸ビニル/ポリ硝酸ビニル,ポリカ
プロラクトン/トリオキサン,ポリメタクリル酸メチル
/ポリフッ化ビニリデン,ウレタン変性ポリエステル/
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,ウレタン変性ポリエ
ーテル/塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが挙げら
れる。
【0027】他に、ホモポリマー/ホモポリマーに用い
たモノマーと他モノマーとのランダム共重合体,ブロッ
ク共重合体或いはグラフト共重合体;ホモポリマー,ラ
ンダム共重合体或いはブロック共重合体/ホモポリマ
ー,ランダム共重合体或いはブロック共重合体に用いた
1種以上のモノマーとの縮合重合体或いは縮合重合体に
該モノマーをグラフト化させた重合体;ランダム共重合
体或いはブロック共重合体/ランダム共重合体或いはブ
ロック共重合体に用いた1種以上のモノマーとランダム
共重合体或いはブロック共重合体では用いなかった1種
以上のモノマーとのランダム共重合体,ブロック共重合
体或いはグラフト共重合体の組合わせが挙げられる。
【0028】これらの組み合わせにおいては、ブレンド
ポリマーの相溶性の目安として2種のポリマーの溶解度
パラメーターの差が0.03〜5.0であることが望ま
しい。これは溶解度パラメーターの差が0.03未満で
あると、常温においても相溶した状態になり、本発明の
目的であるマトリックス−ドメイン構造をとらせること
ができない。また溶解度パラメータの差が5.0を超え
ると、加熱しても相分離したままで一相状態にはなら
ず、これも本発明の目的にそぐわない。以上の理由によ
り、ブレンドポリマーの溶解度パラメータの差は0.0
3〜5.0であることが望ましい。
【0029】前記の具体的なブレンドポリマーの組み合
わせとしては、例えば、ポリスチレン/スチレン−ブタ
ジエン共重合体,ポリスチレン/スチレン−イソプレン
共重合体,ポリスチレン/スチレン−マレイン酸共重合
体,スチレン−ブチルアクリレート共重合体/ビスフェ
ノールA−エチレングリコール−テレフタル酸−マレイ
ン酸縮合重合体にスチレン及びブチルアクリレートを一
部グラフト化させた重合体,スチレン−ブタジエン共重
合体/スチレン−イソプレン共重合体などが挙げられ
る。なお、ビニル系共重合体/カルボキシル基含有ビニ
ル系共重合体樹脂ブレンドも、UCST型のブレンドポ
リマーである。しかし、本発明者らの詳細なる検討の結
果、定着性は良好であったが担持体メモリー,選択現像
性共に劣ったものであった。ここで担持体メモリーと
は、コピー画像において、先端画像部分が現像剤担持体
にメモリーされることにより、後部画像にこのメモリー
が出現する現象のことであり、トナーの帯電速度,帯電
量,流動性などの要因が原因として考えられる。また、
選択現像とは、トナーの帯電量分布がブロードである場
合において、コピー時に現像に必要な帯電量を有するト
ナーのみが現像され、消費されてゆく現象である。従っ
て、コピー初期は良好な画像が得られるが、コピーを続
けるうちに徐々に濃度が低下したり、トナーの粒径が大
きくなりガサツイた画像となったりする。この様な現象
を選択現像性に劣ったものであるという。
【0030】本発明のトナーは、一成分系及び二成分系
トナーに用いることができ、二成分系トナーではモノカ
ラーからフルカラー用まで広範囲にわたり適用できる。
【0031】しかし、本発明のトナー特性を十分に発揮
させるために、フルカラー用として用いる場合には、結
着樹脂として用いられる、ドメイン粒子の重合体の数平
均分子量(Mn)が1,500〜40,000、重量平
均分子量(Mw)が3,000〜300,000である
ことが望ましい。また、マトリックス樹脂の数平均分子
量(Mn)は、1,500〜20,000、重量平均分
子量(Mw)は、3,000〜50,000であること
が望ましい。また、一成分系あるいはモノカラー用とし
て用いる場合には、結着樹脂として用いられるドメイン
粒子の重合体の数平均分子量(Mn)が3,000〜1
50,000、重量平均分子量(Mw)が6,000〜
1,000,000であることが望ましい。また、マト
リックス樹脂の数平均分子量(Mn)は、3,000〜
50,000、重量平均分子量(Mw)は、6,000
〜250,000であることが望ましい。
【0032】マトリックス用及びドメイン用樹脂を用い
て、結着樹脂に、ドメイン−マトリックス(海島)構造
をとらせる方法としては、ただ単にドライブレンドして
溶融混練するだけでは、ドメイン径はバラバラで従って
トナーにしたときの保存性が悪いものとなる。本発明者
らは以下の方法によりドメイン粒径をコントロールする
ことに成功した。
【0033】それは高温でマトリックス及びドメイン用
樹脂を溶融ブレンドし、一相状態にする。そして、相図
においてバイノーダルライン又はスピノーダルライン付
近まで温度をゆっくりと下げ、その後急冷する。この方
法により、ドメイン粒径を小さく均一にコントロールす
ることが可能となった。
【0034】さらに、本発明のトナーにおいて、その効
果をより発揮させることを目的として、小さく均一にコ
ントロールしたドメイン粒径を保持する為に、ドメイン
を架橋することがより好ましい。
【0035】小さく均一にコントロールしたドメイン粒
子を架橋するには、ドメイン樹脂に、二重結合を有する
樹脂、或いは水酸基,カルボキシル基,アミノ基,エポ
キシ基等を有する樹脂を用い、過酸化物架橋、加硫によ
る架橋、ジイソシアネート等を用いたウレタン結合によ
る架橋、多価カルボン酸,多価アルコールとの縮合反応
によるエステル架橋などが挙げられる。
【0036】ドメイン粒子を架橋させる方法としては、
ドメイン粒径を小さくコントロールしたものを架橋剤と
共に溶融混練等による方法や、ブレンド樹脂を溶剤に溶
解し、撹拌によりドメイン粒子径をコントロールしなが
ら架橋剤を添加し架橋させる方法などが挙げられる。
【0037】本発明のトナーを一成分トナーとして用い
るために、磁性粉を含有せしめても良い。このような磁
性粉としては、磁場の中に置かれて磁化される物質が用
いられ、鉄,コバルト,ニッケル等の強磁性金属の粉末
もしくはマグネタイト,ヘマタイト,フェライト等の合
金や化合物がある。この磁性粉の含有量はトナー重量に
対して15〜70重量%である。
【0038】また一成分,二成分トナーを問わず着色剤
としては、カーボンブラック,チタンホワイトやその他
あらゆる顔料及び/又は染料を用いることができる。例
えば本発明のトナーを磁性カラートナーとして使用する
場合には、染料としては、C.I.ダイレクトレッド
1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレ
ッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダ
ントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、C.
I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、
C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブル
ー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダン
トブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.
ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6
等がある。顔料としては、黄鉛、カドミウムイエロー、
ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフト
ールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエ
ローNCG、タートラジンレーキ、赤口黄鉛、モリブデ
ンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロン
オレンジ、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、
パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカルシウ
ム塩、エオシンレーキ、ブリリアントカーミン3B、マ
ンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレッ
トレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレー
キ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、
ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC、
クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリー
ンG等がある。
【0039】また、本発明のトナーを二成分フルカラー
用トナーとして使用する場合には、次の様なものが挙げ
られる。マゼンタ用着色顔料としては、C.I.ピグメ
ントレッド1,2,3,4,5,6,7,8,9,1
0,11,12,13,14,15,16,17,1
8,19,21,22,23,30,31,32,3
7,38,39,40,41,48,49,50,5
1,52,53,54,55,57,58,60,6
3,64,68,81,83,87,88,89,9
0,112,114,122,123,163,20
2,206,207,209、C.I.ピグメントバイ
オレット19、C.I.バットレッド1,2,10,1
3,15,23,29,35等が挙げられる。
【0040】かかる顔料を単独で使用しても構わない
が、染料と顔料と併用してその鮮明度を向上させた方が
フルカラー画像の画質の点からより好ましい。かかるマ
ゼンタ用染料としては、C.I.ソルベントレッド1,
3,8,23,24,25,27,30,49,81,
82,83,84,100,109,121、C.I.
ディスパースレッド9、C.I.ソルベントバイオレッ
ト8,13,14,21,27、C.I.ディスパース
バイオレット1等の油溶染料、C.I.ベーシックレッ
ド1,2,9,12,13,14,15,17,18,
22,23,24,27,29,32,34,35,3
6,37,38,39,40、C.I.ベーシックバイ
オレット1,3,7,10,14,15,21,25,
26,27,28等の塩基性染料が挙げられる。
【0041】その他の着色顔料として、シアン用着色顔
料としては、C.I.ピグメントブルー2,3,15,
16,17、C.I.バットブルー6、C.I.アシッ
ドブルー45又は化1式で示される構造を有するフタロ
シアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換し
た銅フタロシアニン顔料等である。
【0042】
【化1】
【0043】イエロー用着色顔料としては、C.I.ピ
グメントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,
11,12,13,14,15,16,17,23,6
5,73,83、C.I.バットイエロー1,3,20
等が挙げられる。
【0044】尚、着色剤の使用量は結着樹脂100重量
部に対して、0.1〜60重量部、好ましくは0.5〜
50重量部である。
【0045】また、本発明に係るトナーは、負帯電性,
正帯電性を限定するものではないが、負帯電性トナーを
つくる場合は、負荷電特性を安定化させる目的で荷電制
御剤を添加しても構わない。負荷電制御剤としては、例
えばフェノール系樹脂,ポリメタクリル酸,スチレンと
アクリル酸,メタクリル酸の共重合体,マレイン酸付加
スチレンブタジエン共重合体等のようにカルボキシル基
を含有している樹脂、ポリエステルのように縮重合して
ポリマー鎖末端にカルボキシル基又は−OH基を有する
樹脂や例えば、アゾ系金属錯体やアルキル置換サリチル
酸の金属錯体(例えばジターシャリブチルサリチル酸の
クロム錯体,アルミニウム錯体,亜鉛錯体など)のごと
き有機金属錯体が挙げられる。
【0046】正帯電性のトナーをつくる場合には、正帯
電性を示す荷電制御剤として、ニグロシンやトリフェニ
ルメタン系化合物、ローダミン系染料、ポリビニルピリ
ジン等を用いても構わない。また、カラートナーを作る
場合には、正帯電性を示すメタクリル酸ジメチルアミノ
メチル等の含アミノカルボン酸エステル類をモノマーと
して0.1〜40モル%、好ましくは1〜30モル%含
有させた結着樹脂を用いるか、あるいは、トナーの色調
に影響を与えない無色又は淡色の正荷電制御剤を用いて
も構わない。正荷電制御剤としては、例えば構造式化
2,3で示される四級アンモニウム塩等が挙げられる。
【0047】
【化2】
【0048】
【化3】
【0049】上記構造式化2及び化3で示される四級ア
ンモニウム塩の中でも、特に次の構造式化4,及び5で
表わされる正荷電制御剤を使用することが、環境依存の
少ない良好な帯電性を示すことから好ましい。
【0050】
【化4】
【0051】
【化5】
【0052】また正帯電性トナーにおいて結着樹脂の樹
脂成分として、正帯電特性を示すメタクリル酸ジメチル
アミノメチル等の含アミノカルボン酸エステル類を用い
る場合、正荷電制御剤又は負荷電制御剤を必要に応じて
使用する。尚、負帯電性トナーの場合、負荷電制御剤の
使用量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜1
5重量部、好ましくは0.5〜10重量部が望ましい。
【0053】正帯電性トナーにおいて、樹脂成分として
正帯電特性を示すメタクリル酸ジメチルアミノメチル等
の含アミノカルボン酸エステル類を用いない場合は、正
荷電制御剤を結着樹脂100重量部に対して0.1〜1
5重量部、好ましくは0.5〜10重量部使用すること
が望ましい。また、含アミノカルボン酸エステル類を用
いる場合は、環境依存性の少ない良好な帯電性をもたせ
る目的で必要に応じて、正荷電制御剤及び/又は負荷電
制御剤を結着樹脂100重量部に対して0〜10重量
部、好ましくは0〜8重量部用いることが望ましい。
【0054】また、本発明において、必要に応じて一種
又は二種以上の離型剤を、トナー中に含有させてもかま
わない。
【0055】本発明に用いられる離型剤としては次のも
のが挙げられる。低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックス、また、酸
化ポリエチレンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワック
スの酸化物、または、それらのブロック共重合物;カル
ナバワックス、サゾールワックス、モンタン酸エステル
ワックスなどの脂肪酸エステルを主成分とするワックス
類、及び脱酸カルナバワックスなどの脂肪酸エステル類
を一部または全部を脱酸化したものなどが挙げられる。
さらに、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸など
の飽和直鎖脂肪酸類;プランジン酸、エレオステアリン
酸、バリナリン酸などの不飽和脂肪酸類;ステアリルア
ルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリ
シルアルコールなどの飽和アルコール類;ソルビトール
などの多価アルコール類;リノール酸アミド、オレイン
酸アミド、ラウリン酸アミドなどの脂肪酸アミド類;メ
チレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン
酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチ
レンビスステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸ビスアミ
ド類;エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレン
ビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン
酸アミド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アミドなど
の不飽和脂肪酸アミド類;m−キシレンビスステアリン
酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミド
などの芳香族系ビスアミド類;ステアリン酸カルシウ
ム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩(一般に金属石
けんといわれているもの);また、脂肪族炭化水素系ワ
ックスにスチレンやアクリル酸などのビニル系モノマー
を用いてグラフト化させたワックス類;また、ベヘニン
酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アルコールの部分
エステル化物、また、植物性油脂の水素添加などによっ
て得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化合
物などが挙げられる。
【0056】本発明に用いられる離型剤の量は、結着樹
脂100重量部あたり0.1〜20重量部、好ましくは
0.5〜10重量部が望ましい。
【0057】また、これらの離型剤は、通常、樹脂を溶
剤に溶解し、樹脂溶液温度を上げ、撹拌しながら添加混
合する方法や、混練時に混合する方法で結着樹脂に含有
させられる。
【0058】さらに、本発明に係るトナーにおいて、ト
ナーの流動性を向上させる目的で、流動性向上剤を添加
しても構わない。
【0059】本発明に用いられる流動性向上剤として
は、着色剤含有樹脂粒子に添加することにより、流動性
が添加前後を比較すると増加し得るものであれば、どの
ようなものでも使用可能である。例えばフッ化ビニリデ
ン微粉末,ポリテトラフルオロエチレン微粉末等のフッ
素系樹脂粉末、ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシ
ウム,ステアリン酸鉛等の脂肪酸金属塩、酸化亜鉛粉末
等の金属酸化物、湿式製法シリカ,乾式製法シリカ等の
微粉末シリカ,それらシリカをシランカップリング剤、
チタンカップリング剤、シリコーンオイル等により表面
処理を施した処理シリカ等がある。
【0060】好ましい流動性向上剤としては、ケイ素ハ
ロゲン化合物の蒸気相酸化により生成された微粉体であ
り、いわゆる乾式法シリカ又はヒュームドシリカと称さ
れるもので、従来公知の技術によって製造されるもので
ある。例えば、四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における
熱分解酸化反応を利用するもので、基礎となる反応式は
次の様なものである。
【0061】 SiCl4 +2H2 +O2 →SiO2 +4HCl
【0062】また、この製造工程において、例えば塩化
アルミニウム又は塩化チタン等他の金属ハロゲン化合物
をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによってシリ
カと他の金属酸化物の複合微粉体を得ることも可能であ
り、それらも包含する。その粒径は、平均の一次粒径と
して、0.001〜2μmの範囲内であることが望まし
く、特に好ましくは、0.002〜0.2μmの範囲内
のシリカ微粉体を使用するのが良い。
【0063】本発明に用いられるケイ素ハロゲン化合物
の蒸気相酸化により生成された市販のシリカ微粉体とし
ては、例えば以下の様な商品名で市販されているものが
ある。
【0064】 AEROSIL(日本アエロジル社) 130 200 300 380 TT600 MOX170 MOX80 COK84 Ca−O−SiL(CABOT Co.社) M−5 MS−7 MS−75 HS−5 EH−5 Wacker HDK N 20 V15 (WACKER−CHEMIE GMBH社) N20E T30 T40 D−C Fine Silica(ダウコーニングCo.社) Fransol(Fransil社)
【0065】さらには、該ケイ素ハロゲン化合物の気相
酸化により生成されたシリカ微粉体に疎水化処理した処
理シリカ微粉体を用いることがより好ましい。該処理シ
リカ微粉体において、メタノール滴定試験によって測定
された疎水化度が30〜80の範囲の値を示すようにシ
リカ微粉体を処理したものが特に好ましい。
【0066】疎水化方法としては、シリカ微粉体と反応
あるいは物理吸着する有機ケイ素化合物等で化学的に処
理することによって付与される。好ましい方法として
は、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成され
たシリカ微粉体を有機ケイ素化合物で処理する。
【0067】そのような有機ケイ素化合物の例は、ヘキ
サメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルク
ロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジク
ロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチル
クロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジ
ルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロル
シラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、ρ−クロ
ルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロ
ルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチ
ルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジ
ビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニル
テトラメチルジシロキサンおよび1分子当り2から12
個のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞ
れ1個宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポ
リシロキサン等がある。これらは1種あるいは2種以上
の混合物で用いられる。
【0068】その処理シリカ微粉体の粒径としては、
0.003〜0.1μmの範囲のものを使用することが
好ましい。市販品としては、タラノックス−500(タ
ルコ社)、AEROSIL R−972(日本アエロジ
ル社)等がある。
【0069】また、正帯電性トナーについては、その流
動性を向上させるだけでなく、環境依存の小さい良好な
帯電性を得る為、正帯電性のシリカ微粒子を用いても構
わない。かかる正帯電性のシリカ微粒子を得るために
は、アミノ基を含有するカップリング剤ないしはシリコ
ーンオイルで処理するのが良い。そのような処理剤とし
ては、例えば次式化6〜7で示されるアミノシランカッ
プリング剤等がある。
【0070】
【化6】
【0071】
【化7】
【0072】シリコーンオイルとしては一般に次式化
(8)で示される側鎖にアミノ基を有する部分構造を具
備しているアミノ変性シリコーンオイル等が用いられ
る。
【0073】
【化8】
【0074】尚、上記化8式中、R1 は水素、アルキル
基、アリール基、又はアルコキシ基を表わし、R2 はア
ルキレン基、フェニレン基を表わし、R3 ,R4 は水
素、アルキル基或いはアリール基を表わす。但し、上記
アルキル基、アリール基、アルキレン基、フェニレン基
はアミンを含有していても良いし、また帯電性を損ねな
い範囲でハロゲン等の置換基を有していても良い。m及
びnは正の整数を示す。
【0075】かかるアミノ基を有するシリコーンオイル
としては例えば以下のものがある。
【0076】 25℃における粘度 アミン当量 商品名 (cps) SF8417(トーレ・シリコーン社製) 1200 3500 KF393 (信越化学社製) 60 360 KF857 (信越化学社製) 70 830 KF860 (信越化学社製) 250 7600 KF861 (信越化学社製) 3500 2000 KF862 (信越化学社製) 750 1900 KF864 (信越化学社製) 1700 3800 KF865 (信越化学社製) 90 4400 KF369 (信越化学社製) 20 320 KF383 (信越化学社製) 20 320 X−22−3680(信越化学社製) 90 8800 X−22−380D (信越化学社製) 2300 3800 X−22−3801C(信越化学社製) 3500 3800 X−22−3810B(信越化学社製) 1300 1700
【0077】尚、アミン当量とは、アミン1個あたりの
当量(g/eqiv)で、分子量を1分子あたりのアミ
ン数で割った値である。
【0078】これらのアミノ基を含有するカップリング
剤ないしはシリコーンオイルで処理したシリカ微粒子
を、さらに前記した有機ケイ素化合物により疎水化処理
して用いることが好ましい。
【0079】本発明に係るトナーを二成分トナーに用い
る場合は、その効果を充分に発揮し得るように用いられ
るキャリアが重要な役割を果たす。本発明に使用される
キャリアとしては、例えば表面酸化または未酸化の鉄、
ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロム、希
土類等の金属及びそれらの合金又は酸化物及びフェライ
ト等が使用できる。また、その製造方法として特別な制
約はない。
【0080】また、上記キャリアの表面を樹脂等で被覆
する系は、J/B現像法において特に好ましい。その方
法としては、樹脂等の被覆材を溶剤中に溶解もしくは懸
濁せしめて塗布しキャリアに付着せしめる方法、単に粉
体で混合する方法等、従来公知の方法がいずれも適用で
きる。
【0081】キャリア表面への固着物質としては、トナ
ー材料により異なるが、例えばポリテトラフルオロエチ
レン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフ
ッ化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、
ジターシャリーブチルサリチル酸の金属錯体、スチレン
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリビニルブチ
ラール、ニグロシン、アミノアクリレート樹脂、塩基性
染料及びそのレーキ、シリカ微粉末、アルミナ微粉末等
を単独或は複数で用いるのが適当であるが、必ずしもこ
れに制約されない。
【0082】上記化合物の処理量は、キャリアが前記条
件を満足するよう適宜決定すれば良いが、一般には総量
で本発明のキャリアに対し0.1〜30重量%(好まし
くは0.5〜20重量%)が望ましい。また、これらキ
ャリアの平均粒径は、10〜100μm、好ましくは2
0〜70μmを有することが好ましい。
【0083】特に好ましい態様としては、Cu−Zn−
Feの3元系のフェライトであり、その表面をフッ素系
樹脂とスチレン系樹脂の如き樹脂の組み合せ、例えばポ
リフッ化ビニリデンとスチレン−メチルメタアクリレー
ト樹脂、ポリテトラフルオロエチレンとスチレン−メチ
ルメタアクリレート樹脂、フッ素系共重合体とスチレン
系共重合体等を90:10〜20:80、好ましくは7
0:30〜30:70の比率の混合物としたもので、
0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%コー
ティングし、250メッシュパス、400メッシュオン
のキャリア粒子が70重量%以上ある上記平均粒径を有
するコートフェライトキャリアであるものが挙げられ
る。該フッ素系共重合体としては、フッ化ビニリデン−
テトラフルオロエチレン共重合体(10:90〜90:
10)が例示され、スチレン系共重合体としてはスチレ
ン−アクリル酸2−エチルヘキシル(20:80〜8
0:20)、スチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル
−メタクリル酸メチル(20〜60:5〜30:10〜
50)が例示される。上記コートフェライトキャリアは
粒径分布がシャープであり、本発明のトナーに対し好ま
しい摩擦帯電性が得られ、さらに電子写真特性を向上さ
せる効果がある。
【0084】本発明に係るトナーと混合して二成分現像
剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中のトナー濃
度として、2〜15重量%、好ましくは4〜13重量%
にすると通常良好な結果が得られる。トナー濃度が2%
より小さいと画像濃度が低く実用不可となり、15%を
超えるとカブリや機内飛散を増加せしめ、現像剤の耐用
寿命を短める。
【0085】以下に本発明に用いる測定法について述べ
る。
【0086】(1)相溶性の測定(相図の作成) ポリマーAとポリマーBの相図の作成法について説明す
る。
【0087】ポリマーAとポリマーBの細片をガラス製
サンプルビンに、その混合比を変えそれぞれ秤量する。
ホットプレート上にこれらのガラス製サンプルビンをの
せ、内部温度を測定しながら溶融状態を観察する。ポリ
マーA,Bは加熱により溶解するが、二相の状態では濁
っている。さらに加熱を続けると急激に透明となる。こ
のときの温度を縦軸に、混合比を横軸にとることによ
り、相図を得る。
【0088】(2)ガラス転移温度Tgの測定 本発明においては、示差熱分析測定装置(DSC測定装
置),DSC−7(パーキンエルマー社製)を用い測定
する。測定試料は5〜20mg、好ましくは10mgを
精密に秤量する。
【0089】かかる試料をアルミパン中に入れ、リファ
レンスとして空のアルミパンを用い、測定温度範囲30
〜200℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿
下で測定を行う。この昇温過程で、温度40〜100℃
の範囲におけるメインピークの吸熱ピークが得られる。
このときの吸熱ピークが出る前と出た後のベースライン
の中間点の線と示差熱曲線との交点を、本発明に係るガ
ラス転移温度Tgとする。
【0090】(3)分子量の測定 本発明において、GPC(ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィ)によるクロマトグラムの分子量は次の条件
で測定される。
【0091】すなわち、40℃のヒートチャンバー中で
カラムを安定化させ、この温度におけるカラムに、溶媒
としてTHF(テトラヒドロフラン)を毎分1mlの流
速で流し、試料濃度として0.05〜0.6重量%に調
整した樹脂のTHF試料溶液を50〜200μl注入し
て測定する。試料の分子量測定にあたっては、試料の有
する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料
により作製された検量線の対数値とカウント数との関係
から算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試料と
しては、例えば、Pressure Chemical
Co.製あるいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6
×102 ,2.1×103 ,4×103,1.75×1
4 ,5.1×104 ,1.1×105 ,3.9×10
5 ,8.6×105 ,2×106 ,4.48×106
ものを用い、少なくとも8点程度の標準ポリスチレン試
料を用いるのが適当である。また、検出器にはRI(屈
折率)検出器を用いる。
【0092】なお、カラムとしては、103 〜2×10
6 の分子量領域を適確に測定するために、市販のポリス
チレンゲルカラムを複数組合せるのが良く、例えば、W
aters社製のμ−styragel 500,10
3 ,104 ,105 の組合せや、昭和電工社製のsho
dex KA−801,802,803,804,80
5,806,807の組合せが好ましい。
【0093】(4)ドメイン粒子の平均粒径 本発明において、ドメイン粒子の平均粒径は、例えば次
の条件で測定する。結着樹脂0.1g程度をガラス板の
上にのせホットプレートにて溶解しカバーガラスを上か
らかぶせ、押さえつけながら結着樹脂の薄層サンプルを
作る。これを、光学顕微鏡で観察(×1000)し無作
為に、少なくとも四視野の写真撮影を行う。これらの撮
影した写真のなかで目視により判別可能な粒子につい
て、その粒径を測定する。以上の方法によって測定した
粒径の平均値を次式に従って求め(数平均)、ドメイン
粒子の平均粒径dを得る。
【0094】(d1+d2+…+dn)/n=d
【0095】また、この方法で見ることができない場
合、染料としてオスミウム酸或はルテニウム酸を用い、
ドメインを染色する。この後、薄片を作って、透過型電
子顕微鏡により、ドメインの分散状態を観察し、前記と
同様の方法でドメインの平均粒径を測定する方法もあ
る。
【0096】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。
【0097】実施例1 ポリスチレン(Mn4000,Mw5800,Tg70
℃)100重量部、trans−ポリブタジエン(Mn
50000,Mw110000,Tg−50℃)20重
量部をトルエンに溶解し、撹拌しながら100℃に温度
を保ち、ポリブタジエンの粒子径を小さくなるようコン
トロールした。ここに過酸化ベンゾイルを5重量部添加
し、8時間架橋反応させた。
【0098】反応後、溶媒除去,乾燥し、樹脂Aを得
た。Fedorsの方法によって求めた樹脂Aのポリス
チレンとtrans−ポリブタジエンとの溶解度パラメ
ーターの差は2.2である。この樹脂を顕微鏡で観察し
ドメイン粒径を測定すると2.3μmであった。
【0099】 樹脂A 100重量部 磁性酸化鉄 80重量部 低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4重量部 モノアゾ錯体(負荷電性制御剤) 2重量部
【0100】前記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、120℃で2軸混練押出機によって溶融混練を行
った。混練物を放冷後、カッターミルで粗粉砕した後、
ジエット気流を用いた微粉砕機を用いて粉砕し、更に風
力分級機を用いて分級し、重量平均粒径が9.0μmで
ある負の摩擦帯電性磁性トナーの分級品を得た。
【0101】この磁性トナーの分級品100重量部に対
して、疎水性乾式シリカ(BET150m2/g)0.
6重量部をヘンシェルミキサーにて外添添加してトナー
(I)とした。
【0102】得られたトナー(I)を用いて、キヤノン
製複写機NP−6060で未定着画像を得、NP−60
60と同じローラー構成である外部定着機にて定着テス
トを行ったところ、定着領域は130℃〜200℃と良
好であった。
【0103】また、NP−6060にて複写テストを行
ったところ、2万枚の複写においても濃度、カブリ共に
良好であった。
【0104】また、担持体メモリー,選択現像性につい
ても良好な結果が得られた。
【0105】また、45℃,3日間の保存テストでも凝
集をおこさず、流動性にすぐれたものであった。
【0106】実施例2 ポリスチレン(Mn4000,Mw6000,Tg70
℃)100重量部、メチルスチレン−ブタジエン共重合
体(Mn23000,Mw68000,Tg35℃)5
0重量部を加熱溶融し、一度相溶状態にした。その後徐
々に冷却し、少し白濁して来たところで急冷した。この
ときのドメイン径は、3μmであった。この樹脂を樹脂
Bとする。Fedorsの方法によって求めた樹脂Bの
ポリスチレンとメチルスチレン−ブタジエン共重合体の
溶解度パラメータの差は0.9である。
【0107】樹脂Bを用いた以外は実施例1と同様に行
い重量平均径8.5μmのトナー分級品を得、同様にシ
リカを外添添加し、トナー(II)を作製した。このト
ナー(II)を用いて、実施例1と同様に定着テストを
行ったところ、定着領域は、130〜210℃と良好な
結果が得られた。また2万枚の複写テストにおいても濃
度、カブリ共に良好な結果が得られた。また、担持体メ
モリー、選択現像性についても良好な結果が得られた。
【0108】また、45℃,5日間の保存テストにおい
ても全く凝集をおこさず、非常に良好な流動性を保って
いた。
【0109】実施例3 樹脂A 100重量部 ジタ−シャリ−ブチルサリチル酸のクロム錯体 4重量部 構造式(1)で示される銅フタロシアニン顔料 5重量部
【0110】上記の材料を用いて実施例1と同様にし
て、重量平均径7.8μmのトナー分級品を得、疎水性
乾式シリカ(BET 300m2/g)0.7重量部を
同様に外添添加してトナー(III)を得た。
【0111】キャリアとしては、スチレン−アクリル2
−エチルヘキシル−メタクリル酸メチル(共重合重量比
50:20:30)を0.5重量%コーティングしたC
u−Zn−Fe系フェライトキャリア(平均粒径45μ
m、250メッシュパス400メッシュオン87重量
%)を用い、トナー濃度が6.0重量%になるよう現像
剤を調製した。
【0112】この現像剤を用いて、キヤノン製フルカラ
ー複写機CLC−500で現像転写させただけの未定着
画像を得、これを外部定着機にて定着テストした。その
結果、混色可能な定着温度領域は120〜200℃であ
った。
【0113】この現像剤を用いてCLC−500で画出
し試験を行った。その結果、単色モードで1万枚の耐刷
後でも定着ロールへのオフセットは全くなく、カブリの
ないオリジナルカラーチャートを忠実に再現するフルカ
ラー画像が得られた。また、担持体メモリー,選択現像
性についても良好な結果が得られた。また、複写機内の
トナーの搬送性は良好で安定した画像濃度が得られた。
OHPフィルムを使用した場合もトナーの透過性は非常
に好ましいものであった。また、45℃の熱風乾燥器に
1日放置して、トナーのブロッキング状態を観察したが
変化は全く見られず、良好な流動性を有していた。
【0114】実施例4 樹脂Bを用いた以外は実施例3と同様にして、重量平均
径8.0μmのトナー分級品を得、疎水性乾式シリカ
(BET 300m2/g)0.6重量部を外添添加し
てトナー(IV)を得た。さらに実施例3と同様にし
て、現像剤を調製した。
【0115】この現像剤を用いて、CLC−500で現
像転写させただけの未定着画像を得、これを外部定着機
にて定着テストした。その結果、混色可能な定着温度領
域は120〜220℃であった。
【0116】この現像剤及びトナーを用いてCLC−5
00で画出し試験を行った。その結果、単色モードで2
万枚の耐刷後でも定着ロールへのオフセットは全くな
く、カブリのないオリジナルカラーチャートを忠実に再
現するフルカラー画像が得られた。また、担持体メモリ
ー,選択現像性についても良好な結果が得られた。ま
た、複写機内のトナーの搬送性は良好で安定した画像濃
度が得られた。OHPフィルムを使用した場合もトナー
の透過性は非常に好ましいものであった。また、45℃
の熱風乾燥器に3日間放置して、トナーのブロッキング
状態を観察したが変化は全く見られず、良好な流動性を
有していた。
【0117】実施例5 樹脂A 100重量部 ニグロシン 4重量部 磁性酸化鉄 80重量部 低分子量エチレン−プロピレン重合体 4重量部 を用い、実施例1と同様に行い、重量平均径8.8μm
のトナー分級品を得た。この分級品100重量部に対し
て、アミノ基を有するシリコーンオイル(商品名KF8
57)で処理したBET120m2/gのシリカを0.
5重量部外添添加し、正帯電性トナーを調製した。
【0118】このトナーを、キヤノン製複写機NP−4
835を用いて、実施例1と同様にその性能を評価した
ところ、定着領域は130〜200℃と良好であった。
また1万枚の複写テストにおいても濃度,カブリ共に良
好であった。また担持体メモリー,選択現像性について
も良好な結果が得られた。
【0119】また、45℃,3日間の保存テストでも凝
集をおこさず流動性にすぐれたものであった。
【0120】比較例1 実施例1において用いたポリスチレンのみをトナー用樹
脂として用い、実施例1と同様にしてトナーをつくり、
評価したところ、定着領域は170〜190℃と狭く、
複写テストにおいても500枚で、オフセットが激しい
ものであった。また、担持体メモリ−,選択現像性につ
いても劣ったものであった。
【0121】比較例2 実施例1で用いたポリスチレン100重量部及び、予め
実施例1と同様の温度条件で架橋させたポリブタジエン
20重量部を用いた以外は実施例1と同様に行い、重量
平均粒径9μmの磁性トナー分級品を得た。この磁性ト
ナー分級品に、実施例1と同様に疎水性乾式シリカを外
添添加し、トナーとした。
【0122】実施例1と同様にして評価したところ、ト
ナーの帯電特性が悪く、画像濃度が低く、定着性を評価
するに至らなかった。また、45℃,1日間の保存テス
トで凝集し、流動性の非常に悪いものであった。
【0123】比較例3 実施例2で用いたポリスチレン100重量部とメチルス
チレン−ブタジエン共重合体50重量部と、更に磁性酸
化鉄80重量部、低分子量エチレン−プロピレン共重合
体4重量部、モノアゾ錯体2重量部を用いて、実施例1
と同様に混練,粉砕,分級して、重量平均粒径8.5μ
mの磁性トナー分級品を得た。また、実施例1と同様に
シリカを外添添加して、トナーとした。
【0124】このトナーを用い実施例1と同様に評価し
たところ、定着領域は135〜175℃と狭いものであ
った。また、45℃,5日間の保存テストでも凝集をお
こし流動性に劣ったものであった。
【0125】比較例4 スチレン−アクリル酸n−ブチル樹脂(Mn5000,
Mw12000,Tg70℃)100重量部、スチレン
−アクリル酸n−ブチル−アクリル酸樹脂(Mn500
0,Mw11000,Tg30℃)30重量部を用いた
以外は実施例3と同様にして、現像剤を調製した。実施
例3と同様に評価し、その結果、混色可能な定着温度領
域は120〜200℃であった。
【0126】この現像剤を用いてCLC−500で画出
し試験を行った。その結果、単色モードで1万枚の耐刷
後でも定着ロールへのオフセットは全くなく、カブリの
ないオリジナルカラーチャートを忠実に再現するフルカ
ラー画像が得られた。
【0127】しかし、担持体メモリーと選択現像につい
ては実施例3及び4に劣ったものであった。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、低温定着が可能で定着
温度領域が広く、耐オフセット性が十分で保存安定性や
流動性に優れ、フルカラーとして好適に使用できる。ま
た、担持体メモリーや選択現像性についても良好なもの
にすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂を有する静電荷像現像用トナー
    において、結着樹脂としてUCST型の相図をもつブレ
    ンドポリマーを有することを特徴とする静電荷像現像用
    トナー。
JP5280327A 1993-10-14 1993-10-14 静電荷像現像用トナー Withdrawn JPH07114207A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011248108A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法
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