JPH07114055B2 - デイスクカセツトの装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。

A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来の技術 D.発明が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.作用 G.実施例 G₁．第１実施例の構成 G₂．第１実施例の作用・動作 G₃．参考例の構成及び作用・動作 H.発明の効果 A.産業上の利用分野 本発明は、ディスクカセットの装着装置に関し、更に詳
しくは、ディスクカセットが挿入されるカセットホルダ
が空の状態で、ディスクを駆動系にチャッキングし得る
位置（以下、装着位置と称する）へ落下するのを防止し
たディスクカセットの装着装置に関する。

B.発明の概要 本発明は、ディスクカセットが挿入されるカセットホル
ダと、該ディスクカセットが挿入される方向の前後方向
に駆動強制されて前記カセットホルダをカセット挿入位
置とカセット装着位置とへ昇降変位せしめる昇降操作板
と、前記カセットホルダにディスクカセットが挿入され
ない状態で、前記昇降操作板と係合し、該カセットの挿
入押圧力により該昇降操作板との係合が解除されてカセ
ットホルダを装着位置へ下降可能とする係止機構と、を
有して成るディスクカセットの装着装置において、 前記カセットホルダにディスクカセットが挿入されたこ
とを検出するカセット検出機構と、前記カセット検出機
構に連動して該カセット検出機構がディスクカセットの
挿入を検出した時のみ前記係止機構に解除せしめるロッ
ク機構を設けたことにより、 カセットホルダが空の状態でカセット装置位置に落下す
る事故を防止し、ヘッドどうしの衝突，吸着等を防止し
たものである。

C.従来の技術 従来、この種のディスクカセットの装着装置としては、
第７図〜第9B図に示すようなものがある。

まず、第７図〜第9B図に示すように、装置のシャーシ１
上に昇降操作板２が前後方向（矢印a,b方向）に摺動自
在に取付けられ、この昇降操作板２に立設された左右両
側部2a間にカセットホルダ３が配置されている。カセッ
トホルダ３の左右両側部3aは相対向してほぼコ字状に屈
曲され、これら両側部3aに軸支された前後一対のローラ
４が昇降操作板２の両側部2aの上縁に載置されている。

なお後方側の一対のローラ４はシャーシ１の左右両側板
1aに形成された垂直ガイド溝５内に係合されている。ま
たカセットホルダ３とシャーシ１との間には、そのカセ
ットホルダ３を下方に付勢するばね６が張架されてい
る。

そして、カセットホルダ３の上面には駆動レバー７が支
点軸８によって矢印c,d方向に回動自在に取付けられ、
カセットホルダ３との間に張架された駆動ばね９によっ
て矢印ｃ方向に回動付勢されている。そして駆動レバー
７の一端に植設されたピン10が昇降操作板２の一方の側
部2aの上端に形成された係合部11に当接されている。ま
た、カセットホルダ３の上面後端部にはシャッタ開閉レ
バー12が支点軸13によって矢印e,f方向に回動自在に取
付けられ、カセットホルダ３との間に張架された戻しば
ね14によって矢印ｅ方向に回動付勢されている。このシ
ャッタ開閉レバー12の先端下面には開閉ピン15が植設さ
れている。さらに、前記支点軸13には、係合レバー16も
枢支されていて、前記シャッタ開閉レバー12と同様矢印
e,f方向に回動自在となっている。そして、係合レバー1
6とシャッタ開閉レバー12とは、係合レバー16の側縁に
起立させた突起35がシャッタ開閉レバー12の中間部に開
設したガイド孔34内に位置するようにされていて、該シ
ャッタ開閉レバー12が、矢印ｅ方向に所定角度以上回転
するとガイド孔34の縁が前記突起35に係当して、シャッ
タ開閉レバー12と係合レバー16とが連動するようになっ
ている。なお、係合レバー16の先端部には、回転方向に
沿って湾曲する受板17が形成されていて、前記戻しばね
14が当該受板17を側方から矢印ｅ方向に向けて常時付勢
している。さらに、この係合レバー16の先端側部には、
係合ピン18が植設されており、該係合ピン18が昇降操作
板２の一方の側部2aの上端に形成された被係合部19に係
合可能となっている。

ところで、カセットホルダ３の上面他側部には引込板20
がガイド軸21,21によって矢印g,h方向に往復動自在に取
付けられ、その引込板20の前端部に設けられた切欠部22
内に、前記駆動レバー７の他端に植設されたピン23が係
合されている。そして引込板20の上面後端部には係合部
材24が支点軸25によって矢印i,j方向に回動自在に取付
けられ、引込板20との間に張架された戻しばね26によっ
て矢印ｉ方向に回動付勢されている。係合部材24のアー
ム部27は下方へ垂下するように屈曲されてからカセット
ホルダ３の下方で前方へ水平状に屈曲され、そのアーム
部27の先端上面には係合ピン28が植設されている。

次に、ディスクカセットが挿入位置から装着位置への変
位（ローディング動作）及び装着位置から挿入位置への
変位（イジェクト動作）を説明する。

まず、第７図及び第9A図に示すように、ディスクカセッ
ト30をカセットホルダ３内の挿入位置まで手で矢印ｈ方
向から水平に挿入する。なおディスクカセット30はディ
スク（例えば、マイクロフロッピディスク）30aを合成
樹脂製の薄いケース30b内に回転自在に収納させたもの
である。このディスクカセット30の挿入の際、ディスク
カセット30の前端部によって係合部材24が戻しばね26に
抗して一旦矢印ｊ方向に回動され、ディスクカセット30
が挿入位置まで挿入されると、係合部材24が戻しばね26
にて矢印ｉ方向に回動されて、その係合ピン28がディス
クカセット30のケース30bの下面に設けられている半円
形状の被係合部31内に係合される。なお係合部材24の矢
印ｊ方向への回動はカセットホルダ３の側部3aに形成さ
れた切欠部32によって逃がされる。また第７図に示すよ
うに、ディスクカセット30の挿入によってシャッタ開閉
レバー12が押圧されて戻しばね14に抗して矢印ｆ方向に
回動され、その開閉ピン15によってディスクカセット30
に摺動自在に取付けられているシャッタ33が矢印ｍ方向
に少し開蓋される。

次に、上記挿入位置からディスクカセット30を手で矢印
ｋ方向に僅かに押圧すると、シャッタ開閉レバー12がさ
らに矢印ｆ方向に回動され、そのシャッタ開閉レバー12
のガイド孔34内に係合されている係合レバー16の突起35
が駆動されて、その係合レバー16が第８図に示すように
矢印ｆ方向に回動される。この瞬間、係合レバー16の係
合ピン18が昇降操作板２の被係合部19から離脱されて係
合が解除される。すると駆動ばね９によって駆動レバー
７が矢印ｃ方向に回動され、ピン23を介して引込板20が
矢印ｇ方向に往動される。この引込板20の往動によって
係合部材24を介してディスクカセット30がカセットホル
ダ３内の挿入位置から引込位置へ矢印ｋ方向に引き込ま
れる。また駆動レバー７が矢印ｃ方向に回動される際、
ピン10によって昇降操作板２の被係合部11が押圧され、
その昇降操作板２が矢印ａ方向に摺動される。これによ
ってカセットホルダ３の各ローラ４が昇降操作板２の両
側部2aの上縁に形成された前後一対の傾斜ガイド36によ
って下方に案内され、そのカセットホルダ３が第9A図の
挿入位置から第9B図の装着位置へ下降される。これによ
ってディスクカセット30のディスク30aがシャーシ１上
のターンテーブル37上に水平に装着され、また第８図に
示すように完全に開蓋されたシャッタ33によって完全に
開放されるヘッド挿入孔38内に記録再生用のヘッド（図
示せず）が挿入される。このように、ディスクカセット
30は駆動ばね９のばね力によってオートローディングさ
れる。

次に、所望の記録再生後、イジェクト信号が出される
と、シャーシ１の後端部に配置されたモータ39によって
駆動ギヤ40が回転駆動され、その駆動ギヤ40に設けられ
た偏心コロ41によって昇降操作板２が引張られて矢印ｂ
方向に摺動される。すると昇降操作板２の傾斜ガイド36
によって各ローラ４が案内され、カセットホルダ３が第
9B図の装着位置から第9A図の上昇位置へ上昇する。また
昇降操作板２の矢印ｂ方向への摺動の際、被係合部11に
よって駆動レバー７のピン10が押圧され、その駆動レバ
ー７が矢印ｄ方向に回動される。すると第８図から第７
図に示すように駆動レバー７のピン23を介して引込板20
が矢印ｄ′方向に復動され、係合部材24を介してディス
クカートリッジ30がカセットホルダ３内の引込位置から
挿入口の方へ向けて矢印ｌ方向に押し出される。なおデ
ィスクカセット30の押し出しによって係合レバー16は戻
しバネ14にて矢印ｅ方向に回動され、その係合ピン18が
被係合部19に係合される。そして係合部材24の突部42が
カセットホルダ３の後端部に当接された後、昇降操作板
２の摺動の最終段階における引込板20の矢印ｈ方向への
復動によって、係合部材24が戻しばね26に抗して矢印ｊ
方向に回動され、その係合ピン28がディスクカセット30
の被係合部31から離脱される。するとシャッタ開閉レバ
ー12が戻しばね14にて矢印ｅ方向に回動されることによ
って、シャッタ33が矢印ｎ方向に閉蓋されながら、ディ
スクカセット30が挿入位置からさらに矢印ｌ方向方向に
押し出されて排出される。このように、ディスクカセッ
ト30は、モータ39によってオートイジェクトされる。

D.発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来のディスクカセットの装
着装置にあっては、第６図に示すように、輸送時にヘッ
ド50,50どうしの接触や衝突を防止するために、所謂ダ
ミーカセットを挿入することが一般に行われており、持
ち運びを行う度に、ダミーカセットを挿入しなければな
らない問題点があった。

また、第6B図のようにディスクカセットの装着装置が取
り付けられたホストコンピュータを使用中に落下させた
り、衝撃を与えたりすると、カセットホルダ３が装着位
置に落下してヘッド50に衝撃を与え、ヘッド50が破損さ
れるという問題点があった。

本発明は、このような従来の問題点に着目して案出され
たものであって、耐衝撃性を有して、ヘッドの損傷を防
止すると共に、カセットホルダーに対するディスクカセ
ットの誤挿入を防止するディスクカセットの装着装置を
得んとするものである。

E.問題点を解決するための手段 そこで、本発明は、ディスクカセットが挿入されるカセ
ットホルダと、該ディスクカセットが挿入される方向の
前後方向に駆動強制されて前記カセットホルダをカセッ
ト挿入位置とカセット装着位置とへ昇降変位せしめる昇
降操作板と、前記カセットホルダにディスクカセットが
挿入されない状態で、前記昇降操作板と係合し、該カセ
ットの挿入押圧力により該昇降操作板との係合が解除さ
れてカセットホルダを装着位置へ下降可能とする係止機
構とを有して成るディスクカセットの装着装置におい
て、前記カセットホルダにディスクカセットが挿入され
たことを検出すると共にディスクカセットの正常挿入を
判別するカセット検出機構と、このカセット検出機構の
検出動作および判別動作に連動してカセット検出機構が
ディスクカセットの挿入を検出しかつディスクカセット
の正常挿入を判別した時のみ前記係止機構による前記昇
降操作板の係合状態を解除するロック機構とを設けたこ
とを、その構成としている。

F.作用 カセット検出機構は、カセットホルダにディスクカセッ
トが挿入されたことを検出しかつディスクカセットの正
常挿入を判別しない限り、ロック機構が係止機構による
昇降操作板の係合状態を保持し、カセットホルダの挿入
位置から挿入位置への落下を阻止すると共に、カセット
ホルダへのディスクカセットの誤挿入を阻止する。

G.実施例 以下、この発明に係るディスクカセットの装着装置の実
施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例と同一部
分は、同一の符号を付してその説明を省略する。

G₁．第１実施例の構成 第１図〜第３図は、本発明の第１実施例を示している。

本実施例に係るディスクカセットの装着装置において
は、前記係合レバー16をロック状態にするロック機構と
してのロックレバー43が、カセットホルダ３に支点軸44
にて枢支されている。このロックレバー43は、自由端が
係止機構しての前記係合レバー16の側面16aに当接可能
となっていて、当接した場合に、該係合レバー16が時計
方向（図中ｆ方向）に回動するのを阻止するようにして
いる。

また、カセットホルダ３の一側線には、カセット検出機
構としての挿入検出レバー45が支点軸46により枢支され
ており、この挿入検出レバー45は、略く字形状を成し、
その屈曲部で枢支されると共に、一方の端部には、ディ
スクカセット30の端部に当接可能な係当ピン47が突設さ
れ、他方の端部には、前記ロックレバー43の自由端に設
けられた切欠43aに係合するピン48が突設されている。
また、前記挿入検出レバー45のピン48が突設された側の
アーム部45aには、前記シャッタ開閉レバー12に一端が
止着された戻しばね14の他端を止着して、前記係当ピン
47がカセットホルダ３のカセット挿入空間内に位置する
ように時計方向（矢印ｏ方向）に付勢されている。この
ため、該係当ピン47をカセット挿入空間内に導き入れる
ための切欠き49をカセットホルダ３の一側縁部に設けて
いる。

さらに、前記ロックレバー43の中間部と前記駆動レバー
７の、ピン10を突設した側のアーム部7aには、連結ロッ
ド51を架設し、その両端部は、支点軸52及び突設ピン53
で枢支されている。

なお、本実施例の装着装置における他の構成は、前記し
た従来例と同様である。

G₂．第１実施例の作用・動作 次に、かかるディスクカセットの装着装置の作用及び動
作を説明する。

まず、第２図に示すように、ディスクカセット30をカセ
ットホルダ３に挿入しない状態においては、挿入検出レ
バー45の係当ピン47はカセットホルダ３の切欠き49支よ
り入り込み、カセット挿入空間内に位置するよう戻しば
ね14で付勢されている。このとき、係合レバー16の係合
ピン18は、被係合部19と係合しており、カセットホルダ
３の両側面に軸支されたローラ4,4が傾斜ガイド36の上
に載った状態となっている。この状態においては、カセ
ットホルダ３にディスクカセット30が挿入可能である。
また、ロックレバー43は、挿入検出レバー45のピン48に
係合しているため、当該ロックレバー43の自由端部が係
合レバー16の側面16aに係当した状態となっており、前
記係合ピン18が被係合部19から外れるのを阻止してい
る。

さらに、連結ロッド51は、ロックレバー43の自由端部と
係合レバー16との係当状態が外れるのを、側方から該ロ
ックレバー43を支持することにより阻止している。

このため、カセットホルダ３内にディスクカセット30が
挿入されていない状態にあっては、装着装置が例えば強
い振動，衝撃などを受けてもロックレバー43が係合レバ
ー16から外れることがないため、カセットホルダ３と昇
降操作板２との相対位置が変らず、該カセットホルダ３
のローラ４〜４が傾斜ガイド36から摺り落ちることが無
い。そのため、第6A図に示すように、カセットホルダ３
が装着位置に落下することがなく、ヘッド50,50どうし
の衝突や、ヘッド50,50の対向面が鏡面であることに起
因する吸着を防止することが出来る。

ところで、ディスクカセット30をカセットホルダ３に正
常挿入した場合は、ディスクカセット30のコーナ部30c
が面取りされていて、ディスクカセット30の表裏判別機
能を果しているので、該コーナ部30cが挿入検出レバー4
5の係当ピン47を外側方向（図示矢印ｐ方向）へ押し、
それに伴ない、ロックレバー43が係合するピン48が同方
向に移動して、ロックレバー43が第３図に示す位置に移
る。そのとき、駆動レバー７もロックレバー43と同期し
て回動するように設定されている。なお、駆動レバー７
の動作が完了するまでに前記シャッタ開閉レバー12がシ
ャッタ33を矢印ｍ方向に移動させ、該シャッタ33の移動
が完了すると同時に、駆動レバー７の動作が完了する。
これにより、カセットホルダ３がピン10が被係合部11を
押す反力を受け、ローラ４〜４が傾斜ガイド36を降りる
ことにより、当該カセットホルダ３が装着位置に落下
し、ディスク30aの記録，再生が可能となる。

G₃．参考例の構成及び作用・動作 次に、第４図〜第5B図は、本発明の参考例を示してい
る。

第４図は、参考例を示す概略分解斜視図、第5A図及び第
5B図は、動作状態を示す平面図である。

参考例に係る装着装置は、シャーシ１と昇降操作板２と
カセットホルダ３とから大略構成されることは、上記第
１実施例と同様である。

前記シャーシ１は、その下面側に図示しない偏平形モー
タが固定され、このモータの回転軸にターンテーブル37
が嵌装されている。このターンテーブル37は、シャーシ
１の上面に突出して配置され、このターンテーブル37を
中心として４ケ所にピン部55が設けられている。また、
前記シャーシ１には、一対のヘッド50,50が設けられて
いると共に、スライドロック手段56が取付けられてい
る。このスライドロツク手段56は、シャーシ１に支持軸
57が立設され、この支持軸57にトリガアーム58の軸孔59
aが挿入されている。トリガアーム58は、該軸孔59aが形
成されている回転支持部59からアーム部61が形成され、
前記アーム部61の先端部にロック板62が設けられてい
る。また、ロック板62の中間部上面には突出ピン63を起
立させている。このトリガアーム58はネジリコイルバネ
64により時計方向に付勢されている。なお、前記シャー
シ１には、図示しないがヘッドの移動に供されるモー
タ，昇降操作板２のスライド用のモータ等が載置されて
いる。

また、シャーシ１の両側に設けられている側板1aには、
ディスクカセット30を位置決めするための位置決めピン
65が立設されていると共にカセットホルダ３の移動を規
制する垂直ガイド溝５が設けられている。

前記昇降操作板２は、４ケ所に長孔66を有し、この長孔
66に前記ピン部55が挿入されており、当該昇降操作板２
は、ピン部55が長孔66を移動できる範囲でスライド自在
となっている。そして、昇降操作板２と前記シャーシ１
との間には、第１実施例と同様に図示しないばねが設け
られ、該昇降操作板２は、下方に向けて付勢されてい
る。また、昇降操作板２には、カセットホルダ３のロー
ラ４をガイドする傾斜ガイド36を有するガイド溝67,前
記トリガアーム58に係合する係合ピン68及び前記昇降操
作板２のスライド用のモータ（図示せず）に噛み合う平
歯部69とが設けられている。

次いで、前記カセットホルダ３は、カセット挿入空間を
有し、上部にはディスクカセット30のシャッタ33を開閉
するシャッタ開閉レバー12が設けられている。このシャ
ッタ開閉レバー12は、略く字形状を成し、一端にはシャ
ッタ33の開閉に供される開閉ピン15が垂下するように設
けられていて、他端側はロック機構としてのロックアー
ム12aとなっていて、屈曲部で枢動自在に軸支されてい
る。また、シャッタ開閉レバー12は図示しないバネによ
り反時計方向に付勢されている。カセットホルダ３の両
側部には、二対のローラ４が設けられ、このローラ４が
昇降操作板２のガイド溝67に配され、且つそのうちの一
対のローラ４はさらに前記側板1aの垂直ガイド溝５に配
されている。このカセットホルダ３は、ディスクカセッ
ト30をカセット挿入空間に挿入・引出し可能な挿入位置
と、ディスク30aへの記録・再生可能な装着位置とに変
位する。前記挿入位置から装着位置への変位は、ディス
クカセット30をカセット挿入空間に挿入すると、トリガ
アーム58が反時計方向に回動して係合ピン68が外れて昇
降操作板２がバネ力にて前方に移動し、バネ力にてカセ
ットホルダ３が下方に移動して行われる。ここで、カセ
ットホルダ３にディスクカセット30を挿入しない状態に
おいては、シャッタ開閉レバー12のロックアーム12aが
前記突出ピン63と係合しているため、トリガアーム58が
反時計方向に回動して係合ピン68がトリガアーム58のロ
ック板62から外れるのが阻止されている。そのため、例
えば、装着装置が落下するなどにより、強い衝撃を受け
た場合においても、カセットホルダ３が装着位置へ落下
することがない。

なお、カセットホルダ３の装着位置から挿入位置への変
化は、昇降操作板２のスライド用の図示しないモータの
駆動力にて昇降操作板２が後方へ移動し、それに伴い、
カセットホルダ３のローラ４がバネ力に抗して傾斜ガイ
ド36を上昇することにより行われる。カセットホルダ３
が挿入位置に変位し終わるとトリガアーム58のロック板
62が係合ピン68に係合してカセット６は挿入位置に維持
されると共に、突出ピン63はロックアーム12aによりロ
ックされる。そのため、ヘッド50どうしは離隔された状
態を維持する。

以上、実施例について説明したが、この他に各種の設計
変更が可能であり、例えば、ロック機構はカセット検出
機構がカセット挿入を検出したときに係止機構を解除さ
せるものであれば、カセット検出機構と独立して設けて
もよい。

H.発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に係るディスク
カセットの装着装置にあっては、カセット検出機構がカ
セットの挿入を検出しかつディスクカセットの正常挿入
を判別しない限り、ロック機構が係止機構による昇降操
作板のロック状態を保持するため、例えば輸送時等にお
いて誤って衝撃を加えた場合にも、カセットホルダが挿
入位置から装着位置に落下することがなく、ヘッド同士
の衝撃や吸着等を確実に防止することができると共に、
カセットホルダへのディスクカセットの誤挿入を防止す
ることができる。

また、カセット検出機構およびロック機構によってヘッ
ド同士の衝撃等を防止できることは、従来のようにダミ
ーカセットを装填する必要がなく、経済性および搬送作
業性を良くするという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るディスクカセットの装着位置の第
１実施例を示す分解斜視図、第２図は及び第３図は同平
面図、第４図は参考例を示す分解斜視図、第5A図及び第
5B図は同平面図、第6A図及び第6B図はヘッドの状態を示
す側面図、第７図は及び第８図は従来例を示す平面図、
第9A図及び第9B図は従来例を示す側面図である。 ２……昇降操作板、３……カセットホルダ、12……シャ
ッタ開閉レバー、12a……ロックアーム、16……係合レ
バー、30……ディスクカセット、43……ロックレバー、
45……挿入検出レバー、50……ヘッド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスクカセットが挿入されるカセットホ
   ルダと、該ディスクカセットが挿入される方向の前後方
   向に駆動強制されて前記カセットホルダをカセット挿入
   位置とカセット装着位置とへ昇降変位せしめる昇降操作
   板と、前記カセットホルダにディスクカセットが挿入さ
   れない状態で、前記昇降操作板と係合し、該カセットの
   挿入押圧力により該昇降操作板との係合が解除されてカ
   セットホルダを装着位置へ下降可能とする係止機構と、
   を有して成るディスクカセットの装着装置において、 前記カセットホルダにディスクカセットが挿入されたこ
   とを検出すると共にディスクカセットの正常挿入を判別
   するカセット検出機構と、このカセット検出機構の検出
   動作および判別動作に連動してカセット検出機構がディ
   スクカセットの挿入を検出しかつディスクカセットの正
   常挿入を判別した時のみ前記係止機構による前記昇降操
   作板の係合状態を解除するロック機構とを備えたことを
   特徴とするディスクカセットの装着装置。