JPH0755706Y2 - カセット装填装置のロック・イジェクト機構 - Google Patents

カセット装填装置のロック・イジェクト機構

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JPH0755706Y2
JPH0755706Y2 JP914790U JP914790U JPH0755706Y2 JP H0755706 Y2 JPH0755706 Y2 JP H0755706Y2 JP 914790 U JP914790 U JP 914790U JP 914790 U JP914790 U JP 914790U JP H0755706 Y2 JPH0755706 Y2 JP H0755706Y2
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lock lever
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ビデオテープレコーダなどの磁気記録再生装
置において、テープカセットを所定の位置に装填するカ
セット装填装置のロック・イジェクト機構に関するもの
である。
[従来の技術] 従来のカセット装填装置にロック・イジェクト機構を第
5A図ないし第8図に基づいて説明する。
第5A図および第5B図は、従来のカセット装填装置のロッ
ク・イジェクト機構においてテープカセットが装填され
て保持されるカセット保持部1が、テープカセット(図
示せず)を保持しながら所定位置にロックされた状態
(ロックレバーストップ状態)を示している。テープカ
セット保持部1には、第5B図に示す矢印B方向にばねな
ど(図示せず)により付勢されたロックレバー2が、そ
の回動支軸2aまわりに回動可能に支持されている。第5A
図および第5B図に示すロック状態においては、ロックレ
バー2の爪部2bが磁気記録再生装置のメインフレーム3
に取付けられたロックピン4と係合し、カセット保持部
1を所定の位置に保持している。カセット保持部1の下
方には、イジェクトレバー5が、メインフレーム3の底
部に固定された回動支軸5aに回動可能に支持されてい
る。イジェクトレバー5には欠歯ギヤ部5bが形成されて
おり、この欠歯ギヤ部5bは第5図に示す矢印CまたはD
方向に摺動可能に支持されたシフタ6の欠歯ギヤ部6aと
噛み合っている。この欠歯ギヤ部5b,6a同士の噛み合い
により、テープローディング系(図示せず)の動きに連
動するシフタ6の矢印CまたはD方向の摺動に応じてイ
ジェクトレバー5が回動支軸5aまわりに回動する。なお
カセット保持部1は、ばねなど(図示せず)により第5B
図の矢印E方向に常時付勢されている。
第5A図および第5B図に示すカセット保持部1のロック状
態から、第6A図および第6B図に示すテープカセット保持
部1のイジェクト状態、すなわちテープカセットの取出
しや挿入が可能な状態に移行するイジェクト時の動作
は、次のようになる。
イジェクト時には、シフタ6が矢印C方向に摺動するこ
とによりイジェクトレバー5が反時計方向に回動し、ロ
ックレバー2がそれと当接するイジェクトレバー5の作
用部5cの押圧力によってロックレバー2がそれと当接す
るイジェクトレバー5の作用部5cの押圧力によってロッ
クレバー2も回動支軸2aまわりに反時計方向に回動す
る。その結果第6A図および第6B図に示す状態となり、ロ
ックピン4と爪部2bとの係合が外れて、ばねなどの付勢
力によりカセット保持部1が上昇し、テープカセットの
取出しが可能なイジェクト状態となる。このイジェクト
動作完了後は、シフタ6が矢印D方向に周動し、イジェ
クトレバー5は第5A図および第5B図に示す位置に戻る。
[考案の解決しようとする課題] しかしながら、もしもカセット保持部1が上昇した後に
テープローディング系の動作不良などによってイジェク
ト完了後もイジェクトレバー5がイジェクト状態からロ
ック状態の位置に戻らず、カセット保持部1を装填状態
に使用した場合またはカセット保持部1をイジェクトレ
バー5がロック状態の位置に戻らないうちに急にカセッ
ト保持部1を押し下げて装填状態にしようとする場合な
どには、第7図に示すようにイジェクトレバー5とロッ
クレバー2が衝突し、装填不可となる。カセット保持部
1を無理に押し下げると、イジェクトレバー5やロック
レバー2などが相互に絡み合ったり、破損が生じたりす
る恐れがあった。
上記従来の問題点を解消するため本考案は、ロックレバ
ーとイジェクトレバーが衝突した場合に、ロックレバー
が自動的に回動して逃げることにより両者の絡み合いや
破損が生じることのないカセット装填装置のロック・イ
ジェクト機構を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案のカセット装填装置のロック・イジェクト機構
は、磁気テープを内臓したテープカセットを装着保持
し、テープカセットの装脱着を行うイジェクト状態の位
置と、テープをローディングして駆動させるロック状態
の位置との間を移動可能に、磁気記録再生装置のメイン
フレームに支持されるとともに、上方に弾性的に付勢さ
れたカセット保持部と、このカセット保持部に固定され
た回動支軸まわりに略鉛直面内において回動可能に支持
され、ロック状態においてはメインフレームに固定され
たピンに係合してカセット保持部をロック状態の位置に
係止し、イジェクト状態においてはこの係止を解除する
方向に回動するロックレバーと、カセット保持部をロッ
ク状態からイジェクト状態に移行させる際に、前記ロッ
クレバーの所定位置に当接して押付力を作用してロック
レバーのロックピンに対する係合を解除するイジェクト
レバーとを供えている。本考案の特徴はロックレバーの
下端とイジェクトレバーのロックレバーに当接する作用
部との両方あるいはどちらか一方に、ロックレバーの下
端とイジェクトレバーの作用部とが衝突した場合にロッ
クレバーが回動してにげる方向に力が作用するように、
傾斜部を設けた点にある。
[作用] 本考案によれば、ロックレバーの下端イジェクトレバー
の作用部の両方あるいはいずれか一方に傾斜部を設ける
ことにより、両者が衝突した場合にその当接部において
ロックレバーが逃げる方向の押圧力が働くため、ロック
レバーが回動して逃げることができる。したがって、テ
ープローディング系の動作不良などによってロックレバ
ーとイジェクトレバーが衝突した場合にも両者が絡み合
ったり過度な力が作用することがない。
[実施例] 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1A図および第1B図は、本実施例においてテープカセッ
トが装填されて保持されるカセット保持部1が、テープ
カセット(図示せず)を保持しながら所定位置にロック
された状態(ロックレバーストップ状態)を示してい
る。カセット保持部1には、第1B図に示す矢印B方向に
ばねなど(図示せず)により付勢されたロックレバー2
が、その回動支軸2aまわりに回動可能に支持されてい
る。第1A図および第1B図に示すロック状態においては、
ロックレバー2の爪部2bが、磁気記録再生装置のメイン
フレーム3に取付けられたロックピン4と係合し、カセ
ット保持部1を所定の位置に保持している。カセット保
持部1の下方にはイジェクトレバー5がメインフレーム
3の底部に固定された回動支軸5aに回動可能に支持され
ている。イジェクトレバー5には欠歯ギヤ部5bが形成さ
れており、この欠歯ギア部5bは、第1A部に示す矢印Cま
たはD方向に摺動可能に支持されたシフタ6の欠歯ギヤ
部6aと噛み合っている。この欠歯ギヤ部5b,6a同士の噛
み合いにより、テープローディング系(図示せず)の動
きに連動するシフタ6の矢印CまたはD方向の摺動に応
じてイジェクトレバー5が回動支軸5aまわりに回動す
る。なおカセット保持部1は、ばねなど(図示せず)に
より第1B図の矢印E方向に常時付勢されている。
第1A図および第1B図に示すカセット保持部1のロック状
態から、第2A図および第2B図に示すカセット保持部1の
イジェクト状態、すなわちテープカセットの取出しや挿
入が可能な状態に移行するイジェクト時の動作は、次の
ようになる。
イジェクト時には、シフタ6が矢印C方向に摺動するこ
とによりイジェクトレバー5が反時計方向に回動し、ロ
ックレバー2がそれと当接するイジェクトレバー5の作
用部5cの押圧力によってロックレバー2も回動支軸2aま
わりに反時計方向に回動する。その結果第2A図および第
2B図に示す状態となり、ロックピン4と爪部2bとの係合
が外れて、ばねなどの付勢力によりカセット保持部1が
上昇し、テープカセットの取出しが可能なイジェクト状
態となる。イジェクト動作完了後は、シフタ6が矢印D
方向に摺動し、イジェクトレバー5は第1A図および第1B
図に示す位置に戻る。
以上の動作は上述した従来のカセット装填装置のロック
・イジェクト機構と同様である。本実施れが上記従来例
と異なるのは、ロックレバー2の下部に傾斜部をなす傾
斜板2cが設けられ、イジェクトレバー5の作用部5c上に
も傾斜面を有する傾斜ブロック5dが設けられている点で
ある。カセット保持部1が上昇した後、たとえばテープ
ローディング系の動作不良などのために、イジェクトレ
バー5が第2A図および第2b図に示すイジェクト時の状態
の位置から第1A図および第1B図に示すロックレバースト
ップ状態に戻らない状態で、誤ってテープカセット保持
部1を装填状態にしようとしたとしても、ロックレバー
2の傾斜板2bの傾斜面とイジェクトレバー5の傾斜ブロ
ック5dの傾斜面とが、第3図に示すように当接する。さ
らにカセット保持部1を押し下げようとすると、当接面
においてイジェクトレバー5からうける押圧力によって
ロックレバー2が第3図に示す矢印F方向に回動し、逃
げることができる。したがってこのような異常状態にお
いても、イジェクトレバー5が邪魔になってカセット保
持部の下降が妨げられたり、ロックレバー2とイジェク
トレバー5との当接面において過度の加重がかかってこ
れらの部分が破損したりすることが防止される。
なお上記実施例においては、ロックレバー2とイジェク
トレバー5との両方に傾斜部を有する部材(傾斜板2b,
傾斜ブロック5d)を設けたが、ロックレバー2あるいは
イジェクトレバー5のいずれか一方に傾斜部を有する部
材を設けても、上記実施例と同様の作用効果を奏するこ
とができる。
[考案の効果] 以上のべたように本考案によれば、ロックレバーの下端
部およびイジェクトレバーの作用部の双方またはいずれ
か一方に、この両者が当接した場合にロックレバーが回
動して逃げる方向に力が作用するように傾斜部を設けた
ことにより、テープローディング系の動作不良などによ
りイジェクトレバーが所定の位置に戻らない場合でも、
ロックレバーとイジェクトレバーが衝突することによっ
てカセット保持部1の下降が妨げられたり、各部材が破
損したりすることが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本考案の一実施例におけるカセット装填装置の
ロック・イジェクト機構のストップ状態の様子を示す平
面図、第1B図は同正面図である。 第2A図は同実施例のイジェクト時の状態を示す平面図、
第2B図は同平面図である。 第3図は、同実施例においてイジェクトレバー5が所定
位置におらない状態でカセット保持部1を下降させた場
合に、ロックレバー2の傾斜板2cとイジェクトレバーの
傾斜ブロック5dが当接している状態を示す図である。 第4図は、本実施例のロックレバーに2とイジェクトレ
バー5およびシフタ6の位置関係を示す拡大斜視図であ
る。 第5A図は従来のカセット装填装置のロック・イジェクト
機構ストップ状態を示す平面図、第5B図は同正面図であ
る。 第6A図は同従来例のイジェクト時の状態を示す平面図、
第6B図は同正面図である。 第7図は同従来例においてイジェクトレバー5が所定位
置に戻らない状態でカセット保持部1を下降させた場合
に、ロックレバー2の傾斜板2cとイジェクトレバー5の
傾斜ブロック当接している状態を示す図である。 第8図は同従来例のロックレバー2とイジェクトレバー
5およびシフタ6の位置関係を示す拡大斜視図である。 図において1はカセット保持部、2はロックレバー、2a
は回動支軸、2bは爪部、3はメインフレーム、4はロッ
クピン、5はイジェクトレバー、5cは作用部、5dは傾斜
ブロックである。 なお、各図において同一符号を付した部分は、同一また
は相当の要素を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを内臓したテープカセットを装
    着保持し、テープカセットの装脱着を行うイジェクト状
    態の位置と、テープをローディングして駆動させるロッ
    ク状態の位置との間を移動可能に、磁気記録再生装置の
    メインフレームに指示されるとともに、上方に弾性的に
    付勢されたカセット保持部と、 このカセット保持部に固定された回動支軸まわりに、略
    鉛直面内において回動可能に支持され、前記ロック状態
    においては前記メインフレームに固定されたピンに係合
    して前記カセット保持部をロック状態の位置に係止し、
    イジェクト状態においてはこの係止を解除する方向に回
    動するロックレバーと、 前記カセット保持部をロック状態からイジェクト状態に
    移行させる際に、前記ロックレバーの所定位置に当接し
    て押付力を作用して前記ロックレバーの前記ロックピン
    に対する係合を解除するイジェクトレバーと、 からなるカセット装填装置のロック・イジェクト機構に
    おいて、 前記ロックレバーの下端と、前記イジェクトレバーの前
    記ロックレバーに当接する作用部との両方あるいはどち
    らか一方に、前記ロックレバーの下端と前記イジェクト
    レバーの作用部とが衝突した場合に前記ロックレバーが
    回動して逃げる方向に力が作用するように、傾斜部を設
    けたこと を特徴とするカセット装填装置のロック・イジェクト機
    構。
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