JPH07113465A - 自動変速機 - Google Patents
自動変速機Info
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- JPH07113465A JPH07113465A JP28033593A JP28033593A JPH07113465A JP H07113465 A JPH07113465 A JP H07113465A JP 28033593 A JP28033593 A JP 28033593A JP 28033593 A JP28033593 A JP 28033593A JP H07113465 A JPH07113465 A JP H07113465A
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- Japan
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- piston
- clutch
- spring
- automatic transmission
- hydraulic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動変速機のニュートラル制御下での、入力
クラッチの供給油圧の調整のための制御を油圧サーボの
機構上の改善により簡素化する。 【構成】 入力クラッチC−1の油圧サーボ120は、
シリンダ121と、シリンダ内に油室Rを形成するよう
に配設されて油室Rへの供給油圧によりクラッチ係合方
向へストロークするピストン122と、ピストンに戻し
方向のバネ力を負荷するリターンスプリング124とを
備える。リターンスプリング124は、ピストン122
の全ストローク域でピストンに当接する第1のスプリン
グ124Aと、予圧縮荷重が与えられてピストン122
が所定量クラッチ係合方向へストロークした係合待機位
置でピストン122に当接する第2のスプリング124
bとを有する。
クラッチの供給油圧の調整のための制御を油圧サーボの
機構上の改善により簡素化する。 【構成】 入力クラッチC−1の油圧サーボ120は、
シリンダ121と、シリンダ内に油室Rを形成するよう
に配設されて油室Rへの供給油圧によりクラッチ係合方
向へストロークするピストン122と、ピストンに戻し
方向のバネ力を負荷するリターンスプリング124とを
備える。リターンスプリング124は、ピストン122
の全ストローク域でピストンに当接する第1のスプリン
グ124Aと、予圧縮荷重が与えられてピストン122
が所定量クラッチ係合方向へストロークした係合待機位
置でピストン122に当接する第2のスプリング124
bとを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関し、特
に、その入力クラッチの制御によりノンクリープ状態を
形成する自動変速機に関する。
に、その入力クラッチの制御によりノンクリープ状態を
形成する自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、ドライブ(D)レ
ンジが選択されている場合、通常、その変速機構に駆動
トルクを導入する入力クラッチは係合状態にある。この
状態では、スロットルオフでも自動変速機のトルクコン
バータの引きずりでアクスルに若干の駆動トルクが伝達
されてクリープを生じるが、ブレーキによるホイールの
制動で、車両を停止状態に保つことができる。しかしな
がら、このように、車両の停止状態で自動変速機の入力
クラッチが係合していると、トルクコンバータの引きず
りによるエンジン負荷の増大で燃費が悪化し、トルク変
動の大きいアイドリング時のエンジン負荷の増大による
振動も生じる。そこで、クリープ状態(スロットルがオ
フでブレーキがオンの状態)を検出した場合に、入力ク
ラッチへの供給油圧をクラッチが係合力を持たない程度
の油圧まで低減し、リターンスプリングの負荷でピスト
ンをクラッチ係合寸前の位置(係合待機位置)まで戻し
た状態に維持する制御、いわゆるニュートラル(N)制
御を行うことにより、発進時の入力クラッチ係合状態へ
の速やかな復帰を可能としながら、車両停止状態での燃
費の悪化を防ぎ、発生する振動の低減を図る提案とし
て、従来、特開昭63−9758号公報に開示の技術が
ある。
ンジが選択されている場合、通常、その変速機構に駆動
トルクを導入する入力クラッチは係合状態にある。この
状態では、スロットルオフでも自動変速機のトルクコン
バータの引きずりでアクスルに若干の駆動トルクが伝達
されてクリープを生じるが、ブレーキによるホイールの
制動で、車両を停止状態に保つことができる。しかしな
がら、このように、車両の停止状態で自動変速機の入力
クラッチが係合していると、トルクコンバータの引きず
りによるエンジン負荷の増大で燃費が悪化し、トルク変
動の大きいアイドリング時のエンジン負荷の増大による
振動も生じる。そこで、クリープ状態(スロットルがオ
フでブレーキがオンの状態)を検出した場合に、入力ク
ラッチへの供給油圧をクラッチが係合力を持たない程度
の油圧まで低減し、リターンスプリングの負荷でピスト
ンをクラッチ係合寸前の位置(係合待機位置)まで戻し
た状態に維持する制御、いわゆるニュートラル(N)制
御を行うことにより、発進時の入力クラッチ係合状態へ
の速やかな復帰を可能としながら、車両停止状態での燃
費の悪化を防ぎ、発生する振動の低減を図る提案とし
て、従来、特開昭63−9758号公報に開示の技術が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
自動変速機のニュートラル制御を行った場合、ノンクリ
ープ状態の形成のためには、入力クラッチの油圧サーボ
への供給油圧を、クラッチが係合力を持たない程度に維
持する必要から、自動変速機の入力回転を検出しながら
微妙な入力クラッチ供給油圧の調整を行う必要があり、
その制御が複雑となる問題点があった。
自動変速機のニュートラル制御を行った場合、ノンクリ
ープ状態の形成のためには、入力クラッチの油圧サーボ
への供給油圧を、クラッチが係合力を持たない程度に維
持する必要から、自動変速機の入力回転を検出しながら
微妙な入力クラッチ供給油圧の調整を行う必要があり、
その制御が複雑となる問題点があった。
【0004】本発明は、上記したようなニュートラル制
御下での、入力クラッチの供給油圧の調整のための制御
を油圧サーボの機構上の改善により簡素化した自動変速
機を提供することを目的とする。
御下での、入力クラッチの供給油圧の調整のための制御
を油圧サーボの機構上の改善により簡素化した自動変速
機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、入力クラッチの油圧サーボへの供給油圧
を調整し、車両停止状態において入力クラッチ係合待機
のノンクリープ状態を形成する自動変速機において、前
記油圧サーボは、シリンダと、該シリンダ内に油室を形
成するように配設されて該油室への供給油圧によりクラ
ッチ係合方向へストロークするピストンと、該ピストン
に戻し方向のバネ力を負荷するリターンスプリングとを
備え、該リターンスプリングは、前記ピストンの全スト
ローク域で該ピストンに当接する第1のスプリングと、
予圧縮状態に設定されて前記ピストンが所定量クラッチ
係合方向へストロークした係合待機位置で該ピストンに
当接する第2のスプリングとを有することを構成とす
る。
め、本発明は、入力クラッチの油圧サーボへの供給油圧
を調整し、車両停止状態において入力クラッチ係合待機
のノンクリープ状態を形成する自動変速機において、前
記油圧サーボは、シリンダと、該シリンダ内に油室を形
成するように配設されて該油室への供給油圧によりクラ
ッチ係合方向へストロークするピストンと、該ピストン
に戻し方向のバネ力を負荷するリターンスプリングとを
備え、該リターンスプリングは、前記ピストンの全スト
ローク域で該ピストンに当接する第1のスプリングと、
予圧縮状態に設定されて前記ピストンが所定量クラッチ
係合方向へストロークした係合待機位置で該ピストンに
当接する第2のスプリングとを有することを構成とす
る。
【0006】
【発明の作用及び効果】このような構成を採った本発明
では、油圧サーボの油室への供給油圧によるピストン押
圧力が第1のスプリングを圧縮してピストンを所定量ク
ラッチ係合方向へストロークさせて係合待機位置までス
トロークさせる力に対して第2のスプリングの予圧縮荷
重を超えて上回らない限り第2のスプリングの圧縮変形
が生じない。すなわち、ピストンを係合待機位置までス
トロークさせる供給油圧と、該位置からさらにトルク伝
達を生じる位置へのストロークさせる供給油圧との間に
段差が生じる。そして、この段差分がピストンの係合待
機位置への保持を保障する油圧幅となる。
では、油圧サーボの油室への供給油圧によるピストン押
圧力が第1のスプリングを圧縮してピストンを所定量ク
ラッチ係合方向へストロークさせて係合待機位置までス
トロークさせる力に対して第2のスプリングの予圧縮荷
重を超えて上回らない限り第2のスプリングの圧縮変形
が生じない。すなわち、ピストンを係合待機位置までス
トロークさせる供給油圧と、該位置からさらにトルク伝
達を生じる位置へのストロークさせる供給油圧との間に
段差が生じる。そして、この段差分がピストンの係合待
機位置への保持を保障する油圧幅となる。
【0007】したがって、本発明によれば、上記のよう
にリターンスプリングによるピストン戻し方向の負荷変
化を係合待機位置で不連続とする設定により、ピストン
の待機位置までのストロークに要する供給油圧と、それ
以後のトルク伝達を生じるストロークに要する供給油圧
との間に、所定の差を与えることができるので、ピスト
ンを待機位置に維持するための供給油圧の微細な制御を
不要とし、それにより自動変速機の油圧制御装置の回路
構成を簡素化することができる。
にリターンスプリングによるピストン戻し方向の負荷変
化を係合待機位置で不連続とする設定により、ピストン
の待機位置までのストロークに要する供給油圧と、それ
以後のトルク伝達を生じるストロークに要する供給油圧
との間に、所定の差を与えることができるので、ピスト
ンを待機位置に維持するための供給油圧の微細な制御を
不要とし、それにより自動変速機の油圧制御装置の回路
構成を簡素化することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を、フロントエンジン・フロン
トドライブ用のトランスファアクスルに適用した実施例
を基に図面を参照しながら説明する。先ず、トランスフ
ァアクスル全体の概略構成から説明すると、図2にスケ
ルトンで示すように、このトランスファアクスルは、自
動変速機1とディファレンシャル装置9とから構成され
ている。自動変速機1は、図示しないエンジンのトルク
を入力軸11から変速機構の入力軸12に伝達するロッ
クアップクラッチ3付のトルクコンバータ2と、入力軸
12周りに配設されたシングル及びダブルプラネタリ歯
車を組み合わせた機構からなる主変速ユニット4と、入
力軸12と平行する出力軸13周りに配設されたアンダ
ドライブ装置として機能するシングルプラネタリ歯車機
構からなる副変速ユニット5とで構成されている。
トドライブ用のトランスファアクスルに適用した実施例
を基に図面を参照しながら説明する。先ず、トランスフ
ァアクスル全体の概略構成から説明すると、図2にスケ
ルトンで示すように、このトランスファアクスルは、自
動変速機1とディファレンシャル装置9とから構成され
ている。自動変速機1は、図示しないエンジンのトルク
を入力軸11から変速機構の入力軸12に伝達するロッ
クアップクラッチ3付のトルクコンバータ2と、入力軸
12周りに配設されたシングル及びダブルプラネタリ歯
車を組み合わせた機構からなる主変速ユニット4と、入
力軸12と平行する出力軸13周りに配設されたアンダ
ドライブ装置として機能するシングルプラネタリ歯車機
構からなる副変速ユニット5とで構成されている。
【0009】主変速ユニット4のサンギヤ41は、リバ
ースクラッチC−2を介して入力軸12に連結される一
方、直列するワンウェイクラッチF−1とブレーキB−
2を介して変速機ケース10に係合可能とされ、さらに
ブレーキB−1を介して同ケース10に係合可能とされ
ている。サンギヤ41及びリングギヤ42と噛み合うピ
ニオンギヤ43は、キャリヤ44に回転支持され、同キ
ャリヤ44にはピニオンギヤ43とリングギヤ45に噛
み合うピニオンギヤ46も回転支持されており、キャリ
ヤ44は、入力軸12と平行する出力軸13周りの副変
速ユニット5にカウンタギヤ14及び15を介して連結
されている。リングギヤ42は、入力クラッチC−1を
介して入力軸12に連結されている。リングギヤ45
は、並列するワンウェイクラッチF−2とブレーキB−
3を介してケース10に係合可能とされている。
ースクラッチC−2を介して入力軸12に連結される一
方、直列するワンウェイクラッチF−1とブレーキB−
2を介して変速機ケース10に係合可能とされ、さらに
ブレーキB−1を介して同ケース10に係合可能とされ
ている。サンギヤ41及びリングギヤ42と噛み合うピ
ニオンギヤ43は、キャリヤ44に回転支持され、同キ
ャリヤ44にはピニオンギヤ43とリングギヤ45に噛
み合うピニオンギヤ46も回転支持されており、キャリ
ヤ44は、入力軸12と平行する出力軸13周りの副変
速ユニット5にカウンタギヤ14及び15を介して連結
されている。リングギヤ42は、入力クラッチC−1を
介して入力軸12に連結されている。リングギヤ45
は、並列するワンウェイクラッチF−2とブレーキB−
3を介してケース10に係合可能とされている。
【0010】副変速ユニット5のリングギヤ51は、カ
ウンタギヤ15に連結されている。リングギヤ51とサ
ンギヤ52に噛み合うピニオンギヤのキャリヤ53は、
一方で出力軸13に連結され、他方でクラッチC−3を
介してサンギヤ52に連結されている。サンギヤ52
は、並列するワンウェイクラッチF−3とバンドブレー
キB−4を介してケース10に係合可能とされている。
ウンタギヤ15に連結されている。リングギヤ51とサ
ンギヤ52に噛み合うピニオンギヤのキャリヤ53は、
一方で出力軸13に連結され、他方でクラッチC−3を
介してサンギヤ52に連結されている。サンギヤ52
は、並列するワンウェイクラッチF−3とバンドブレー
キB−4を介してケース10に係合可能とされている。
【0011】出力軸13に固定された出力歯車16は、
ディファレンシャル装置9の差動大歯車91に噛み合っ
ている。なお、図において、符号90は差動大歯車91
に固定されたディファレンシャルケース、92,93は
左右のサイドギヤ、94,95はそれらに連なるアクス
ルを示す。
ディファレンシャル装置9の差動大歯車91に噛み合っ
ている。なお、図において、符号90は差動大歯車91
に固定されたディファレンシャルケース、92,93は
左右のサイドギヤ、94,95はそれらに連なるアクス
ルを示す。
【0012】上記構成より成るギヤトレインでは、入力
クラッチC−1の係合下で、リングギヤ42に入った入
力が、ワンウェイクラッチF−2の係合によるリングギ
ヤ45の反力支持でサンギヤ41を逆空転させながらキ
ャリヤ44の大減速回転として両カウンタギヤ経由で副
変速ユニット5のリングギヤ51に伝達され、ブレーキ
B−4の係合によるサンギヤ52の固定で反力をとって
キャリヤ53のアンダドライブ回転として出力されて第
1速、この状態でのブレーキB−2及びワンウェイクラ
ッチF−1の係合によるサンギヤ41の固定でキャリヤ
44の小減速回転として副変速ユニット5に伝達され、
以下同じ経路で出力されて第2速、上記状態でクラッチ
C−3の係合による副変速ユニット5の直結状態による
アンダドライブ解除で入力回転がそのままキャリヤ53
から出力されて第3速、リバースクラッチC−2の係合
による主副両変速ユニットの直結状態で第4速を達成す
る。これに対して、リバースクラッチC−2係合、ブレ
ーキB−3及びブレーキB−4係合によるキャリヤ44
の大減速逆回転がリングギヤ51入力、サンギヤ52固
定によるキャリヤ53のアンダドライブ回転として出力
されてリバースを達成する。
クラッチC−1の係合下で、リングギヤ42に入った入
力が、ワンウェイクラッチF−2の係合によるリングギ
ヤ45の反力支持でサンギヤ41を逆空転させながらキ
ャリヤ44の大減速回転として両カウンタギヤ経由で副
変速ユニット5のリングギヤ51に伝達され、ブレーキ
B−4の係合によるサンギヤ52の固定で反力をとって
キャリヤ53のアンダドライブ回転として出力されて第
1速、この状態でのブレーキB−2及びワンウェイクラ
ッチF−1の係合によるサンギヤ41の固定でキャリヤ
44の小減速回転として副変速ユニット5に伝達され、
以下同じ経路で出力されて第2速、上記状態でクラッチ
C−3の係合による副変速ユニット5の直結状態による
アンダドライブ解除で入力回転がそのままキャリヤ53
から出力されて第3速、リバースクラッチC−2の係合
による主副両変速ユニットの直結状態で第4速を達成す
る。これに対して、リバースクラッチC−2係合、ブレ
ーキB−3及びブレーキB−4係合によるキャリヤ44
の大減速逆回転がリングギヤ51入力、サンギヤ52固
定によるキャリヤ53のアンダドライブ回転として出力
されてリバースを達成する。
【0013】このトランスファアクスルにおける自動変
速機1の入力クラッチC−1は、図1に詳細を示すよう
に、リバースクラッチC−2と組み合わされている。そ
して、入力クラッチC−1の油圧サーボ120は、シリ
ンダ121と、リバースクラッチC−2のシリンダを兼
ね、シリンダ121内に油室Rを形成するように配設さ
れて油室Rへの供給油圧によりクラッチ係合方向へスト
ロークするピストン122と、ピストン122にリバー
スクラッチC−2のピストン123を介して戻し方向の
バネ力を負荷するリターンスプリング124とを備えて
いる。
速機1の入力クラッチC−1は、図1に詳細を示すよう
に、リバースクラッチC−2と組み合わされている。そ
して、入力クラッチC−1の油圧サーボ120は、シリ
ンダ121と、リバースクラッチC−2のシリンダを兼
ね、シリンダ121内に油室Rを形成するように配設さ
れて油室Rへの供給油圧によりクラッチ係合方向へスト
ロークするピストン122と、ピストン122にリバー
スクラッチC−2のピストン123を介して戻し方向の
バネ力を負荷するリターンスプリング124とを備えて
いる。
【0014】さらに、本発明の主題に従い、リターンス
プリング124は、ピストン122の全ストローク域で
ピストン122にピストン123を介して当接する第1
のスプリング124A(図では入力軸12の下方にその
中の1個が示されている)と、予圧縮荷重が与えられて
ピストン122が所定量クラッチ係合方向へストローク
した係合待機位置でピストン122にピストン123を
介して当接する第2のスプリング124b(図では入力
軸12の上方にその中の1個が示されている)とを有す
る。これら第1のスプリング124A及び第2のスプリ
ング124Bは、共に複数とされ、それぞれ入力軸12
周りに当分に配設されている。
プリング124は、ピストン122の全ストローク域で
ピストン122にピストン123を介して当接する第1
のスプリング124A(図では入力軸12の下方にその
中の1個が示されている)と、予圧縮荷重が与えられて
ピストン122が所定量クラッチ係合方向へストローク
した係合待機位置でピストン122にピストン123を
介して当接する第2のスプリング124b(図では入力
軸12の上方にその中の1個が示されている)とを有す
る。これら第1のスプリング124A及び第2のスプリ
ング124Bは、共に複数とされ、それぞれ入力軸12
周りに当分に配設されている。
【0015】さらに入力クラッチC−1の各部について
詳細に説明する。図1に示すように、シリンダ121
は、その内径側の軸方向フランジ121aと、その後端
(以下、説明の便宜上、トルクコンバータ側を前として
各部材の位置関係を説明するが、これは車両に対する位
置関係を表すものではない。)に連結されて径方向及び
軸方向に延びるシリンダ本体121bとから構成され、
軸方向フランジ121aの前端を入力軸12に連結され
て、ケース10のサポートに回転自在に支持されてい
る。シリンダ本体121bの軸方向フランジ部には軸方
向に延びる図示しない凹凸条が形成され、それにシリン
ダ側摩擦材121cの外径側凹凸溝を嵌合させて軸方向
摺動自在に嵌装され、スナップリング121dで抜け止
めされている。
詳細に説明する。図1に示すように、シリンダ121
は、その内径側の軸方向フランジ121aと、その後端
(以下、説明の便宜上、トルクコンバータ側を前として
各部材の位置関係を説明するが、これは車両に対する位
置関係を表すものではない。)に連結されて径方向及び
軸方向に延びるシリンダ本体121bとから構成され、
軸方向フランジ121aの前端を入力軸12に連結され
て、ケース10のサポートに回転自在に支持されてい
る。シリンダ本体121bの軸方向フランジ部には軸方
向に延びる図示しない凹凸条が形成され、それにシリン
ダ側摩擦材121cの外径側凹凸溝を嵌合させて軸方向
摺動自在に嵌装され、スナップリング121dで抜け止
めされている。
【0016】ピストン122は、上記シリンダ121の
軸方向フランジ121aと協働して、その内径側に配設
されたリバースクラッチC−2のシリンダをも兼ねるべ
く、径方向フランジ部と軸方向フランジ部とを有する構
成とされ、軸方向フランジ部の内周にはクラッチC−2
の摩擦材を嵌装するスプライン122aが形成され、そ
れにクラッチC−2のシリンダ側摩擦材122bがその
外径側凹凸溝を嵌合させて軸方向摺動自在に嵌装され、
スナップリング122cで抜け止めされている。
軸方向フランジ121aと協働して、その内径側に配設
されたリバースクラッチC−2のシリンダをも兼ねるべ
く、径方向フランジ部と軸方向フランジ部とを有する構
成とされ、軸方向フランジ部の内周にはクラッチC−2
の摩擦材を嵌装するスプライン122aが形成され、そ
れにクラッチC−2のシリンダ側摩擦材122bがその
外径側凹凸溝を嵌合させて軸方向摺動自在に嵌装され、
スナップリング122cで抜け止めされている。
【0017】入力クラッチC−1のハブは、リングギヤ
42で構成されており、その外周のスプライン42aに
ハブ側摩擦材421が摺動自在に嵌装され、内径側の内
歯42bに嵌合するリングギヤフランジ422を介して
キャリヤ44に回転自在に支持されている。リバースク
ラッチC−2のハブ125は、径方向フランジと一体化
されており、径方向フランジの内端がサンギヤ41の後
端に連結され、外周に形成されたスプライン125aに
ハブ側摩擦材125bが摺動自在に嵌装されている。
42で構成されており、その外周のスプライン42aに
ハブ側摩擦材421が摺動自在に嵌装され、内径側の内
歯42bに嵌合するリングギヤフランジ422を介して
キャリヤ44に回転自在に支持されている。リバースク
ラッチC−2のハブ125は、径方向フランジと一体化
されており、径方向フランジの内端がサンギヤ41の後
端に連結され、外周に形成されたスプライン125aに
ハブ側摩擦材125bが摺動自在に嵌装されている。
【0018】第1のリターンスプリング124Aは、円
筒コイルスプリングとされ、その前端はシリンダ121
の軸方向フランジ121aにスナップリングで固定され
たスプリングシート124bのカシメにより該シート1
24bに固定され、位置決めされており、後端はピスト
ン123に当接して若干の予圧縮状態に設定されてい
る。
筒コイルスプリングとされ、その前端はシリンダ121
の軸方向フランジ121aにスナップリングで固定され
たスプリングシート124bのカシメにより該シート1
24bに固定され、位置決めされており、後端はピスト
ン123に当接して若干の予圧縮状態に設定されてい
る。
【0019】これに対して、第2のリターンスプリング
124Bも同様の円筒コイルスプリングで、その前端は
シリンダ121の軸方向フランジ121aにスナップリ
ングで固定されたスプリングシート124bに当接支持
されているが、後端は別のスプリングシート124cに
当接支持されており、両スプリングシート124b,1
24cは、それらに形成された孔に嵌挿されたストッパ
部材124dにより相対的な離隔方向の変位を規制され
ている。そして、これら両シート間に高圧縮状態で配設
された第2のリターンスプリング124Bには、第1の
リターンスプリング124Aがピストンストロークによ
り第2のリターンスプリング124Bの設定長さと等し
い長さまで圧縮された状態における圧縮荷重より所定量
大きな予圧縮荷重が設定されている。
124Bも同様の円筒コイルスプリングで、その前端は
シリンダ121の軸方向フランジ121aにスナップリ
ングで固定されたスプリングシート124bに当接支持
されているが、後端は別のスプリングシート124cに
当接支持されており、両スプリングシート124b,1
24cは、それらに形成された孔に嵌挿されたストッパ
部材124dにより相対的な離隔方向の変位を規制され
ている。そして、これら両シート間に高圧縮状態で配設
された第2のリターンスプリング124Bには、第1の
リターンスプリング124Aがピストンストロークによ
り第2のリターンスプリング124Bの設定長さと等し
い長さまで圧縮された状態における圧縮荷重より所定量
大きな予圧縮荷重が設定されている。
【0020】かく構成された自動変速機1における入力
クラッチC−1の油圧サーボ120は、図3に示すよう
な油圧回路6で作動させることができる。この油圧回路
6は、該回路を含む油圧制御装置のライン圧PL を供給
され、図示しないシフト装置によるレンジ切換で各ポー
トD〜1及びRから各レンジ圧を出力するマニュアル弁
61と、ライン圧PL をモジュレータ弁62を介してモ
ジュレートした圧力を基圧として、信号圧を出力する油
圧制御ソレノイド弁63と、該信号圧により切換えられ
てDレンジ圧をモデュレートしてニュートラルコントロ
ール弁65へ供給するC1モデュレータ弁64と、モデ
ュレート圧PM の入力クラッチC−1の油圧サーボ12
0への供給と、Dレンジ圧PD の供給とを切換えるニュ
ートラルコントロール弁65と、ニュートラルコントロ
ール弁65の上記切換を制御するニュートラル制御ソレ
ノイド弁66とを備える。なお、図において、符号67
は入力クラッチC−1のアキュムレータを示す。
クラッチC−1の油圧サーボ120は、図3に示すよう
な油圧回路6で作動させることができる。この油圧回路
6は、該回路を含む油圧制御装置のライン圧PL を供給
され、図示しないシフト装置によるレンジ切換で各ポー
トD〜1及びRから各レンジ圧を出力するマニュアル弁
61と、ライン圧PL をモジュレータ弁62を介してモ
ジュレートした圧力を基圧として、信号圧を出力する油
圧制御ソレノイド弁63と、該信号圧により切換えられ
てDレンジ圧をモデュレートしてニュートラルコントロ
ール弁65へ供給するC1モデュレータ弁64と、モデ
ュレート圧PM の入力クラッチC−1の油圧サーボ12
0への供給と、Dレンジ圧PD の供給とを切換えるニュ
ートラルコントロール弁65と、ニュートラルコントロ
ール弁65の上記切換を制御するニュートラル制御ソレ
ノイド弁66とを備える。なお、図において、符号67
は入力クラッチC−1のアキュムレータを示す。
【0021】図4にブロックで示すように、上記油圧回
路の油圧制御ソレノイド弁63とニュートラル制御ソレ
ノイド弁66の両ソレノイド631,661を制御する
電子制御装置7は、入力手段として、上記マニュアル弁
61の位置を検出するシフトポジションスイッチ71
と、車速センサ72と、スロットル開度センサ73と、
ブレーキスイッチ74とを備え、変速制御コンピュータ
70で処理した出力をニュートラル制御ソレノイド66
1と油圧制御ソレノイド631に送る構成とされてい
る。
路の油圧制御ソレノイド弁63とニュートラル制御ソレ
ノイド弁66の両ソレノイド631,661を制御する
電子制御装置7は、入力手段として、上記マニュアル弁
61の位置を検出するシフトポジションスイッチ71
と、車速センサ72と、スロットル開度センサ73と、
ブレーキスイッチ74とを備え、変速制御コンピュータ
70で処理した出力をニュートラル制御ソレノイド66
1と油圧制御ソレノイド631に送る構成とされてい
る。
【0022】このように構成されたトランスファアクス
ルにおける入力クラッチC−1の制御は図5に示すフロ
ーに従って行われる。先ず、この制御がスタートする
と、第1のステップS1で選択されたレンジが上記シフ
トポジションスイッチ71のポジション信号により判定
される。この場合、前進走行用の各レンジD,3,2,
1をニュートラル制御を行う条件としている。したがっ
て、これらのレンジにおけるクリープ状態では、ステッ
プS2での車速センサ72の出力V≒0、ステップS3
のスロットル開度センサ73の出力θ=0となり、油圧
制御装置による各油圧サーボの制御状態は、第1速とな
るから、前記トランスファアクスルの動作説明で述べた
ように、アイドリング状態のエンジントルクは、図2に
示す入力軸11、トルクコンバータ2、入力軸12、係
合状態にある入力クラッチC−1を経てリングギヤ42
に入力され、ワンウェイクラッチF−2の係合によるリ
ングギヤ45の反力支持でキャリヤ44の回転として両
カウンタギヤ経由で副変速ユニット5のリングギヤ51
に伝達され、ブレーキB−4の係合によるサンギヤ52
の固定で反力をとってキャリヤ53の回転として出力さ
れて、ディファレンシャル装置9経由でアクスル94,
95に伝達されている。そして、この場合、ステップS
7によるニュートラル制御ソレノイドオフ出力とステッ
プS8による油圧制御ソレノイドオフ出力がなされる。
ルにおける入力クラッチC−1の制御は図5に示すフロ
ーに従って行われる。先ず、この制御がスタートする
と、第1のステップS1で選択されたレンジが上記シフ
トポジションスイッチ71のポジション信号により判定
される。この場合、前進走行用の各レンジD,3,2,
1をニュートラル制御を行う条件としている。したがっ
て、これらのレンジにおけるクリープ状態では、ステッ
プS2での車速センサ72の出力V≒0、ステップS3
のスロットル開度センサ73の出力θ=0となり、油圧
制御装置による各油圧サーボの制御状態は、第1速とな
るから、前記トランスファアクスルの動作説明で述べた
ように、アイドリング状態のエンジントルクは、図2に
示す入力軸11、トルクコンバータ2、入力軸12、係
合状態にある入力クラッチC−1を経てリングギヤ42
に入力され、ワンウェイクラッチF−2の係合によるリ
ングギヤ45の反力支持でキャリヤ44の回転として両
カウンタギヤ経由で副変速ユニット5のリングギヤ51
に伝達され、ブレーキB−4の係合によるサンギヤ52
の固定で反力をとってキャリヤ53の回転として出力さ
れて、ディファレンシャル装置9経由でアクスル94,
95に伝達されている。そして、この場合、ステップS
7によるニュートラル制御ソレノイドオフ出力とステッ
プS8による油圧制御ソレノイドオフ出力がなされる。
【0023】このとき、図3に示す油圧回路上では、マ
ニュアル弁61のDレンジポートがライン圧ポートに連
通状態にあるため、Dレンジ圧PD は、図に●印を付す
経路でC1モデュレータ弁64に供給されるが、油圧制
御ソレノイド弁63からの信号出力が該弁64に印加さ
ていないため、Dレンジ圧PD はブロックされて該弁6
4には入らない。したがって、Dレンジ圧PD は図に▲
で示す経路で、ニュートラルコントロール弁65に入
り、ニュートラル制御ソレノイド661のオフでニュー
トラル制御ソレノイド弁66の信号圧を印加されていな
いニュートラルコントロール弁65経由でそのままクラ
ッチC−1の油圧サーボに供給される。
ニュアル弁61のDレンジポートがライン圧ポートに連
通状態にあるため、Dレンジ圧PD は、図に●印を付す
経路でC1モデュレータ弁64に供給されるが、油圧制
御ソレノイド弁63からの信号出力が該弁64に印加さ
ていないため、Dレンジ圧PD はブロックされて該弁6
4には入らない。したがって、Dレンジ圧PD は図に▲
で示す経路で、ニュートラルコントロール弁65に入
り、ニュートラル制御ソレノイド661のオフでニュー
トラル制御ソレノイド弁66の信号圧を印加されていな
いニュートラルコントロール弁65経由でそのままクラ
ッチC−1の油圧サーボに供給される。
【0024】この状態でブレーキが踏まれ、ブレーキス
イッチ74がオンとなると、ステップS2の車速センサ
72による車速V=0となり、ニュートラル制御条件が
全て満足され、変速制御コンピュータ70からステップ
S5によるニュートラル制御ソレノイドオン出力とステ
ップS6による油圧制御ソレノイド一定値出力(具体的
には駆動電流のデューティ比を所定の値kにする)がな
され、ニュートラル制御に入る。
イッチ74がオンとなると、ステップS2の車速センサ
72による車速V=0となり、ニュートラル制御条件が
全て満足され、変速制御コンピュータ70からステップ
S5によるニュートラル制御ソレノイドオン出力とステ
ップS6による油圧制御ソレノイド一定値出力(具体的
には駆動電流のデューティ比を所定の値kにする)がな
され、ニュートラル制御に入る。
【0025】上記ニュートラル制御時には、図3に示す
油圧回路上では、油圧制御ソレノイド弁63から信号圧
がC1モデュレータ弁64に印加されるようになるた
め、それまでC1モデュレータ弁64でブロックされて
いたDレンジ圧PD は、該弁64を通り、そこで2次圧
のフィードバックにより調圧されてモデュレート圧PM
とされ、図に○印を付した経路でニュートラルコントロ
ール弁65に入り、ニュートラル制御ソレノイド弁66
の閉による信号圧の印加で切り換わったニュートラルコ
ントロール弁65を経て入力クラッチC−1の油圧サー
ボに供給される。
油圧回路上では、油圧制御ソレノイド弁63から信号圧
がC1モデュレータ弁64に印加されるようになるた
め、それまでC1モデュレータ弁64でブロックされて
いたDレンジ圧PD は、該弁64を通り、そこで2次圧
のフィードバックにより調圧されてモデュレート圧PM
とされ、図に○印を付した経路でニュートラルコントロ
ール弁65に入り、ニュートラル制御ソレノイド弁66
の閉による信号圧の印加で切り換わったニュートラルコ
ントロール弁65を経て入力クラッチC−1の油圧サー
ボに供給される。
【0026】上記したクリープ時とノンクリープ時の供
給油圧とピストンストークの関係を図6に示す。図に示
すように、クリープ時(入力クラッチC−1係合時)の
供給油圧(Dレンジ圧)はPD min以上とされるのに
対して、ノンクリープ時(ピストン待機状態時)には、
供給油圧(モデュレート圧PM )は、PM maxとPM
minとの間にあればよいことになる。この領域では、
ピストン122はニュートラル制御時の待機位置、即ち
入力クラッチC−1の摩擦材のウェーブの圧縮を開始す
る寸前の状態まで戻され、ピストン122はピストン1
23を介して第2のスプリング124Bに当接してはい
るが、それを圧縮しない状態にある。
給油圧とピストンストークの関係を図6に示す。図に示
すように、クリープ時(入力クラッチC−1係合時)の
供給油圧(Dレンジ圧)はPD min以上とされるのに
対して、ノンクリープ時(ピストン待機状態時)には、
供給油圧(モデュレート圧PM )は、PM maxとPM
minとの間にあればよいことになる。この領域では、
ピストン122はニュートラル制御時の待機位置、即ち
入力クラッチC−1の摩擦材のウェーブの圧縮を開始す
る寸前の状態まで戻され、ピストン122はピストン1
23を介して第2のスプリング124Bに当接してはい
るが、それを圧縮しない状態にある。
【0027】かくして、上記実施例のリターンスプリン
グ構成によれば、第2のリターンスプリング124Bの
ストッパ部材124dによる予圧縮状態の設定長さをス
プリングシート124cの位置がピストン122の係合
待機位置と合致するように設定することで、供給油圧即
ちモデュレート圧PM の上記幅内での変動に係わりなく
ピストン122を所定位置に保持することができるよう
になる。
グ構成によれば、第2のリターンスプリング124Bの
ストッパ部材124dによる予圧縮状態の設定長さをス
プリングシート124cの位置がピストン122の係合
待機位置と合致するように設定することで、供給油圧即
ちモデュレート圧PM の上記幅内での変動に係わりなく
ピストン122を所定位置に保持することができるよう
になる。
【0028】以上、要するに、本発明の主題に係る上記
実施例における自動変速機は、図6に2点鎖線で示す従
来の入力クラッチの供給油圧とピストンストロークの関
係と比較して明らかなように、ピストンを待機位置に保
持するための供給油圧に一定の許容幅を持たせることが
でき、それにより制御を単純化し、油圧制御装置の回路
構成を簡素化することができる。
実施例における自動変速機は、図6に2点鎖線で示す従
来の入力クラッチの供給油圧とピストンストロークの関
係と比較して明らかなように、ピストンを待機位置に保
持するための供給油圧に一定の許容幅を持たせることが
でき、それにより制御を単純化し、油圧制御装置の回路
構成を簡素化することができる。
【0029】以上、本発明を特定の自動変速機に適用し
た実施例を基に説明したが、本発明の適用対象はこれに
限るものではなく、また、本発明は、前記実施例を含み
特許請求の範囲の記載内での種々の変更を伴った実施が
可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施例
では、第1及び第2のリターンスプリングをピストンに
対してそれぞれ周方向の異なる位置に分散配置している
が、第1のリターンスプリングを内径側、第2のそれを
外径側として共軸化し、組み合わせたものとすることも
でき、その場合、スプリング径を大きくしてピストンと
同軸化することもできる。
た実施例を基に説明したが、本発明の適用対象はこれに
限るものではなく、また、本発明は、前記実施例を含み
特許請求の範囲の記載内での種々の変更を伴った実施が
可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施例
では、第1及び第2のリターンスプリングをピストンに
対してそれぞれ周方向の異なる位置に分散配置している
が、第1のリターンスプリングを内径側、第2のそれを
外径側として共軸化し、組み合わせたものとすることも
でき、その場合、スプリング径を大きくしてピストンと
同軸化することもできる。
【図1】実施例の自動変速機の入力クラッチ部分を一部
端面で示す軸線方向断面図である。
端面で示す軸線方向断面図である。
【図2】実施例の自動変速機を含むトランスファアクス
ルのスケルトン図である。
ルのスケルトン図である。
【図3】実施例の自動変速機の入力クラッチの油圧制御
回路を示す回路図である。
回路を示す回路図である。
【図4】実施例の自動変速機の入力クラッチの制御シス
テムを示すブロック図である。
テムを示すブロック図である。
【図5】上記システムによる制御を示すフローチャート
である。
である。
【図6】上記実施例における入力クラッチの供給油圧と
ピストンストロークの関係を示すグラフである。
ピストンストロークの関係を示すグラフである。
1 自動変速機 C−1 入力クラッチ R 油室 120 油圧サーボ 121 シリンダ 122 ピストン 124 リターンスプリング 124A 第1のスプリング 124B 第2のスプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 入力クラッチの油圧サーボへの供給油圧
を調整し、車両停止状態において入力クラッチ係合待機
のノンクリープ状態を形成する自動変速機において、前
記油圧サーボは、シリンダと、該シリンダ内に油室を形
成するように配設されて該油室への供給油圧によりクラ
ッチ係合方向へストロークするピストンと、該ピストン
に戻し方向のバネ力を負荷するリターンスプリングとを
備え、該リターンスプリングは、前記ピストンの全スト
ローク域で該ピストンに当接する第1のスプリングと、
予圧縮状態に設定されて前記ピストンが所定量クラッチ
係合方向へストロークした係合待機位置で該ピストンに
当接する第2のスプリングとを有することを特徴とする
自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28033593A JPH07113465A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28033593A JPH07113465A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 自動変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113465A true JPH07113465A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17623574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28033593A Pending JPH07113465A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113465A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278462A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 走行用hst |
WO2019187928A1 (ja) | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 株式会社小松製作所 | 作業車両用の摩擦係合装置、及び、作業車両 |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP28033593A patent/JPH07113465A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278462A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 走行用hst |
WO2019187928A1 (ja) | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 株式会社小松製作所 | 作業車両用の摩擦係合装置、及び、作業車両 |
US11279229B2 (en) | 2018-03-28 | 2022-03-22 | Komatsu Ltd. | Friction engagement device for work vehicle and work vehicle |
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