JPH0711306Y2 - 粗大ゴミ用焼却炉 - Google Patents

粗大ゴミ用焼却炉

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JPH0711306Y2
JPH0711306Y2 JP1988023500U JP2350088U JPH0711306Y2 JP H0711306 Y2 JPH0711306 Y2 JP H0711306Y2 JP 1988023500 U JP1988023500 U JP 1988023500U JP 2350088 U JP2350088 U JP 2350088U JP H0711306 Y2 JPH0711306 Y2 JP H0711306Y2
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JP
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furnace
incinerator
dust
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chimney
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義道 乳井
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義道 乳井
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は粗大ゴミ用焼却炉、より詳細には、塵芥車によ
るゴミ収集の際に区分けされている所謂燃えるゴミと燃
えないゴミとを区別することなく、また、粗大ゴミをも
同時に焼却することができ、一度に約10トンものゴミを
焼却できる大型の粗大ゴミ用焼却炉に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
近時日本国中どこの市町村でも、年々増え続けるゴミ処
理には苦慮しているところであるが、中でも「燃えるゴ
ミ」と「燃えないゴミ」を区別することは、ゴミを出す
住民にとっても、それを収集する市町村側にとっても悩
みの種である。とりわけ粗大ゴミは、市町村のゴミ収集
事業からは置き去りにされがちで、住民個々の処理が余
儀なくされ、そのため各地において、それらの不法投棄
が目立ち、環境の美化が損なわれている面もある。
ところで、市町村単位で設置されるような従来の大型ゴ
ミ焼却炉においては、ゴミを燃えるものと燃えないもの
とに分け、「燃えるゴミ」のみを重油バーナーを用いて
焼却していた。そのゴミ焼却炉の下部には、空気の通流
を確保するためのロストル(火格子)が形成されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の焼却炉によった場合、燃えるゴミのみを焼却
するのでそれを区分けしなければならない煩わしさがあ
るだけでなく、重油が必要であるのでコストがかかる。
また、底部にロストルがあるために炉内にタイヤショベ
ル等の大型機械を搬入して灰出しすることができないの
で、灰出し作業に手間がかかる。しかも、注射器等の医
療廃棄物のように小さな物は、ロストルの隙間から落下
してしまうために、残灰中に有害な未燃焼物が残る虞れ
があり、また、ロストルが目詰まりを起こして空気の通
流を阻害するという問題もある。
そこで本考案は、重油等の燃料を必要とせずに、殆んど
のゴミを燃え残しなく効率よく焼却でき、比較的に簡単
に設置することができ、残灰除去等の作業も楽な粗大ゴ
ミ用焼却炉を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、耐熱ブロック等を以て構成された上方からゴ
ミを投入する炉であって、前記炉の前面下半の少なくと
も一部を開口し、その開口部を開閉する前扉(2)を設
置し、前記前扉(2)の下端と炉底(4)との間に適宜
間隔の隙間を保持することにより常時開口状態の吸気口
(3)を形成し、前記炉における前記前扉(2)と反対
側に排煙口(12)、(13)を設けた仕切壁(9)を配し
て仕切室(10)を形成し、前記仕切室(10)内に、下部
を土中に埋入させて煙突(11)を設置し、前記煙突(1
1)には前記仕切室(10)内に通ずる吸煙口(14)を形
成し、前記炉底(4)を前記吸気口(3)に向けて下り
傾斜させて成る粗大ゴミ用焼却炉、を以て上記課題を解
決した。
〔作用〕
炉内に各種のゴミを満杯に投入後、吸気口から着火す
る。火炎が上方に回って炉内が温まるにつれて外気が吸
気口内に流入し、煙突の吸引力と相俟って炉内を通流
し、燃焼を加速させると共に火勢を強める。その際仕切
室が火袋の役目を果たし、燃焼を助勢する。
〔実施例〕
本考案の好ましい実施例を図面に依拠して説明する。図
中1は周壁で、H形鋼材を支柱として鋼板を張ってあ
り、その内面に耐熱ブロックが二重に積み上げられてい
る。本炉は約10トンものゴミを投入し得る程の大型のも
ので、塵芥車やダンプカー、トラック等から直接ゴミを
投入する。炉の前面下半の少なくとも一部(図示した例
では全幅に亘っている。)は開口して灰出し口とする。
2は上下又は左右に移動して上記開口部を開閉する前扉
であって、前扉2の下端(上下移動式の場合は下降端に
おける下端)が炉底4から20cm程の所に位置するように
し、以てそこに、常時開口状態となっていて自然風を流
入させる吸気口3を形成せしめる。炉底4は生コンクリ
ートを打ったもので、吸気口3に向けて下り傾斜させて
あり、以て、好ましい風の流れを起こさせると共に、灰
出し作業の容易化が図られている。天井5は耐火キャス
ターブルを打放ってあり、ゴミ投入口5aには水冷式の投
入蓋6が設置されている。即ち、投入蓋6は水溜め7と
水溜め7内に水を供給するための注水口8とを備えてい
て、天井5上にスライド可能に設置されている。このよ
うに投入蓋6を水冷式とすることにより、それが熱変形
することを防止できる。9は炉内に仕切室10を形成する
ための仕切壁で、その内部に設置される煙突11を保護す
る。即ち、本炉においては、焼却処理後炉内にタイヤシ
ョベル等の重機類を搬入して灰出し作業を行なうが、そ
の際煙突11に衝撃が加わらないよう保護するのである。
仕切壁9には、例えばその中程に2個所、更に最上部に
4個所排煙口12、13を設けてあり、いわば立ロストルの
機能を果たさせている。煙突11は黒ガス管の下部を地中
に埋入して設置したもので、その炉内における上部両側
に吸煙口14が形成されている。なお、周壁1には、必要
に応じて覗き窓を形成し、ゴミを追加投入する際等に内
部の様子が分るようにすることが好ましい。
上記構成において、ゴミ焼却に際しては投入蓋6を開口
し、ゴミ投入口5aから炉内一杯にゴミを投入して投入蓋
6を閉じる。そして、前扉2下方の吸気口3付近に燃え
やすい物を集め、古新聞5〜6枚を突込んで点火する。
ゴミは粗大ゴミも含んでいて、適度に間隙が保持されて
いる。従って、吸気口3において着火後、火炎は上層部
にまで回り、炉内は次第に温まってくると共に、外気圧
に対して負圧状態となってくる。すると外気が、炉内と
の温度差及び気圧差によって急激に吸気口3内に引き込
まれ、炉底4が昇り傾斜していることもあって上方に導
かれ、炉内を通流するようになる。その空気の流れは煙
突11の吸引力によって助勢され、以て火の回り及び火勢
が加速される。この火勢のために、重油等の燃料を用い
なくても、殆んどのゴミを焼却し得る条件が整う訳であ
る。なお、炉内の熱気が高まってくると、ゴミに含まれ
た水分が蒸気となって加熱され、比重の重い蒸気が下部
に流れ込むので、底部のゴミも加熱され、燃焼が促進さ
れる。
次に排煙回路についてみると、燃焼に伴って発生した煙
は仕切壁9の排煙口12、13から仕切室10内に入り、そこ
から吸煙口14を介して煙突11内に流入し、大気中に放出
される。その際仕切室10内は火袋となって高熱(1200度
C程度)を発し、炉内のゴミの完全燃焼を助成する。従
って、通常の焼却炉のように重油バーナーやロストル等
を用いないでも、「燃えるゴミ」は勿論、ガラスやビン
類も溶けて鉄屑だけが残り、ロストルがないために小さ
なゴミが燃え残って底に貯まるようなこともない。ま
た、ロストルがないために、灰出しのための重機類を炉
内へ搬入することができ、炉の底が傾斜していることと
相俟って、灰出し作業を容易になし得る。
〔考案の効果〕
本考案は上述した通りであるから、簡易な構成であって
簡単に設置でき、ゴミを区分けすることなく殆んどすべ
てのゴミを効率よく完全燃焼でき、残灰の排出も容易で
しかも電気、重油等を用いないので省エネに資すること
大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の縦断面図、第2図はその横断
面図である。 符号の説明 1……周壁 2……前扉 3……吸気口 4……炉底 5……天井 5a……投入口 6……投入蓋 7……水溜め 8……注水口 9……仕切壁 10……仕切室 11……煙突 12……排煙口 13……排煙口 14……吸煙口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−101378(JP,A) 特開 昭49−39282(JP,A) 特開 昭50−26372(JP,A) 特開 昭50−25067(JP,A) 特開 昭52−52485(JP,A) 特開 昭54−58970(JP,A) 実開 昭48−80374(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱ブロック等を以て構成された上方から
    ゴミを投入する炉であって、前記炉の前面下半の少なく
    とも一部を開口し、その開口部を開閉する前扉(2)を
    設置し、前記前扉(2)の下端と炉底(4)との間に適
    宜間隔の隙間を保持することにより常時開口状態の吸気
    口(3)を形成し、前記炉における前記前扉(2)と反
    対側に排煙口(12)、(13)を設けた仕切壁(9)を配
    して仕切室(10)を形成し、前記仕切室(10)内に、下
    部を土中に埋入させた煙突(11)を設置し、前記煙突
    (11)には前記仕切室(10)内に通ずる吸煙口(14)を
    形成し、前記炉底(4)を前記吸気口(3)に向けて下
    り傾斜させて成る粗大ゴミ用焼却炉。
  2. 【請求項2】天井(5)を水冷式にした請求項1記載の
    粗大ゴミ用焼却炉。
JP1988023500U 1988-02-24 1988-02-24 粗大ゴミ用焼却炉 Expired - Lifetime JPH0711306Y2 (ja)

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JPH01129540U JPH01129540U (ja) 1989-09-04
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JPS4939282A (ja) * 1972-08-21 1974-04-12
JPS5026372A (ja) * 1973-07-10 1975-03-19
JPS51101378A (en) * 1975-03-03 1976-09-07 Fusao Kodachi Kogaiboshono shokyakuro

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JPH01129540U (ja) 1989-09-04

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