JP3017162U - 焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家庭用の生ゴミは勿論のこと、高分子化合物
を含む廃棄物を焼却することができ、煤を含んだ黒煙を
出さずに良好に焼却することができる小型の焼却炉を得
ることを目的とする。 【構成】 移動可能な台車上に上部に煙突を配した炉が
備わった焼却炉において、上部に被焼却物を投入する投
入口と下部に焼却後の灰が取出される取出口とを備えた
前記炉と、この炉内部に配設された下部から上部にかけ
て複数の吹込み孔が穿設された空気吹込み管と、この空
気吹込み管に被焼却物の燃焼に必要以上の過剰な空気を
吹込むブロワー手段と、炉とブロワー手段との間に配設
され、空気吹込み管が貫通した熱遮蔽板とを備えたも
の。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、移動可能な台車上に備わり、家庭で用いることのできる比較的小型 の焼却炉に関するものである。特に、プラスチック等の高分子化合物を煙も出さ ず良好に焼却することのできる焼却炉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、廃棄されるゴミ等の廃棄物に対する廃棄物処理場の建設用地の不足やゴ ミ焼却場の不足が問題となり、廃棄されるゴミを如何にして低減するかが大きな 問題となっている。家庭内で廃棄されるゴミ等の廃棄物を少しでも低減させるよ うに、家庭用の小型の焼却炉を購入し、各家庭で焼却できるものを焼却しようと している家庭も少なくない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、例えば、梱包用の緩衝材として用いた発泡スチロールや、多く のプラスチック製品等の高分子化合物を含む廃棄物の焼却は、家庭用の焼却炉で は、悪臭，排煙等の問題が発生している。

【０００４】 これは、高分子化合物を焼却する場合には大量の酸素（即ち、空気）を必要と し、これが不足することにより、完全に焼却（即ち、酸化）しかなった高分子化 合物が煤や悪臭の原因となる。これらを含んだ黒煙を出すことによって、近隣の 家々に迷惑となる結果となっていた。

【０００５】 また、てんぷら，フライ等で使用した廃油は酸化していて、再度の調理に向か ないこともあり、多くの家庭では、これを特別の固化剤や紙等に吸わせて廃棄し ている。

【０００６】 また、中小の自動車整備工場や板金塗装工場等では、交換された部品，廃棄さ れた部品，廃油等は、金属部品，プラスチック部品等に仕分して、各々産業廃棄 物として廃棄しているが、この廃棄費用が少なくなく、経営を圧迫しかねない場 合もあった。そこで、可燃性の廃棄物等は焼却すべきであるが、前述の通り、小 型の焼却炉では、悪臭，排煙等の問題が発生している。

【０００７】 本考案は、家庭用の生ゴミは勿論のこと、高分子化合物を含む廃棄物を焼却す ることができ、煤を含んだ黒煙を出さずに良好に焼却することができる小型の焼 却炉を得ることを目的とする。また、着火が容易で、廃油を有効に利用すること のできる焼却炉を得ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本請求項１に記載された考案に係る焼却炉では、移動可能な台車上に上部に煙 突を配した炉が備わった焼却炉において、 上部に被焼却物を投入する投入口と、下部に焼却後の灰が取出される取出口と を備えた前記炉と、 この炉内部に配設され、下部から上部にかけて複数の吹込み孔が穿設された空 気吹込み管と、 この空気吹込み管に被焼却物の燃焼に必要以上の過剰な空気を吹込むブロワー 手段と、 炉とブロワー手段との間に配設され、空気吹込み管が貫通した熱遮蔽板とを備 えたものである。

【０００９】 本請求項２に記載された考案に係る焼却炉では、請求項１に記載された焼却炉 において、 前記空気吹込み管が、 下部から上部にかけて列状に穿設された円筒状の炉の中心に向かう空気を吹 出す主吹込み孔と、 主吹込み孔の両側方に列状に穿設された円筒状の炉の側壁に沿った空気を吹 出す副吹込み孔とを備えたものである。

【００１０】 本請求項３に記載された考案に係る焼却炉では、移動可能な台車上に上部に煙 突を配した炉が備わった焼却炉において、 上部に被焼却物を投入する投入口と下部に焼却灰が取出される取出口とを備え た前記炉と、 この炉内部に配設され、下部から上部にかけて複数の吹込み孔が穿設された空 気吹込み管と、 この空気吹込み管に被焼却物の燃焼に必要以上の過剰な空気を吹込むブロワー 手段と、 炉とブロワー手段との間に配設され、空気吹込み管が貫通した熱遮蔽板と、 前記台車上の炉に遠い位置に外付けされた廃油を貯留する廃油タンクと、 廃油タンク内の廃油を炉内部に導入する廃油配管とを備え、 前記空気吹込み管が、 下部から上部にかけて列状に穿設された円筒状の炉の中心に向かう空気を吹 出す主吹込み孔と、 主吹込み孔の両側方に列状に穿設された円筒状の炉の側壁に沿った空気を吹 出す副吹込み孔とを備えたものである。

【００１１】

【作用】

本考案においては、移動可能な台車上に上部に煙突を配した炉が備わった家庭 で用いることのできる比較的小型の焼却炉に、この炉内部に配設された下部から 上部にかけて複数の吹込み孔が穿設された空気吹込み管と、この空気吹込み管に 被焼却物の燃焼に必要以上の過剰な空気を吹込むブロワー手段とを備えているた め、家庭で排出される生ゴミ，紙類は勿論のこと、ウレタンバンパー，発泡スチ ロール，プラスチック等の高分子化合物を含む廃棄物をも、完全に灰になるまで 焼却することができる。

【００１２】 即ち、高分子化合物を含む廃棄物の焼却では、焼却の際に多量の酸素、即ち空 気が消費される。この空気の量が少なければ充分な燃焼が行われず、煤の多い黒 煙が排出されることになる。従って、ブロワー手段によって過剰の空気を吹込む ことにより、煤の多い黒煙を排出することなく、良好に完全に灰になるまで焼却 することができる。

【００１３】 この焼却炉では炉と前述のブロワー手段とを台車上に備えるものであるが、移 動可能な台車上に上部に煙突を配した炉が備わった焼却炉であるので、当然、移 動が簡便であり、焼却時には屋外で、保管時や雨天等の焼却できない場合には物 置等にしまい込むことができる。

【００１４】 更に、炉の高熱がブロワー手段に副射されて、ブロワー手段の故障の原因とな ることを防ぐため、炉とブロワー手段との間に配設され、空気吹込み管が貫通し た熱遮蔽板を備えている。この熱遮蔽板としては、セラミック板や石膏ボード等 の耐熱性に優れ、良好に副射を遮蔽する板であれば良い。また、熱遮蔽板には、 空気吹込み管が貫通されているため、空気吹込み管の送風に伴って、熱遮蔽板に 貫通された空気吹込み管周囲の熱を奪い、ブロワー手段への熱の副射を良好に遮 断することができる。

【００１５】 ブロワー手段としては、空気吹込み管の吹込み孔全てに、空気が供給される風 量を送風することのできる送風機を使用することができる。尚、被焼却物の量や 種類等に応じて、ブロワー手段の送風量を調節する制御手段を備えても良い。

【００１６】 また、炉は通常の焼却炉と同様に鉄製の円筒状の管を用いることができるが、 好ましくは通常の焼却炉と比べ肉厚にすることにより、より耐久性を向上させる ことができる。本焼却炉の炉の側壁下部には、焼却された灰を取り出す取出口を 備え、焼却後の後処理を良好に行うようになっている。

【００１７】 更に、本考案では、空気吹込み管には、下部から上部にかけて列状に穿設され た円筒状の炉の中心に向かう空気を吹出す主吹込み孔と、主吹込み孔の両側方に 列状に穿設された円筒状の炉の側壁に沿った空気を吹出す副吹込み孔とが備わっ ているため、被焼却物に過剰の空気を吹込み、黒煙を出さないで焼却することが できるだけでなく、副吹込み孔により炉の内壁周辺部にも良好に空気が供給され 、焼却ムラが少ない。

【００１８】 また、本考案では、前述の構成の焼却炉に更に、台車上の炉に遠い位置に外付 けされた廃油を貯留する廃油タンクと、廃油タンク内の廃油を炉内部に導入する 廃油配管とを備えたものであるため、この廃油は廃油配管によって、焼却の着火 時に炉内部に導入させて、着火を容易とし、焼却初期の燃焼を助けるものである 。これにより、焼却初期の燃焼負荷を低減させ、高分子化合物の燃焼温度まで上 げ、燃焼不足による煤を含んだ黒煙の発生を防止する。

【００１９】

【実施例】

図１は本考案の焼却炉の一実施例の構成を示す平面図であり、図２は図１の側 面図である。図に示す通り、４つのキャスタ(1) を四隅に備えた台車(2) の上に 防護フレームで囲まれた内部に、円筒状の炉(3) と、ブロワー（ブロワー手段） (4) を上部に載せ、このブロワー(4) の駆動スイッチ（図示せず）等を備えた操 作部(5) とが配設されている。炉(3) は鉄製（ＳＴＫ５００Ａ）であり、下部側 面には焼却後の灰を取出す取出口(6) が形成されている。取出口(6) は鉄製の蓋 (7) で焼却時は閉塞されている。

【００２０】 尚、炉(3) の底部は取出口(6) に向かって若干傾斜しており、灰の掻き出しを 容易としている。また、取出口(6) の端縁及びこの端縁を塞ぐ蓋(7) は上方に傾 いで形成されており、蓋(7) を止める止め金(8) を外した状態でも、蓋(7) は良 好に取出口(6) を塞ぐようになっている。

【００２１】 炉(3) の上蓋部には支点(9) で水平方向に回動して開閉可能な天蓋(10)が配さ れ、この天蓋(10)をスライド開放して、内部に被焼却物を投入する。また、天蓋 (10)と共に上蓋部を形成する円弧部には、内部に連通した煙突(11)が立設されて いる。

【００２２】 炉(3) の上部側壁を貫通して空気吹込み管(12)が、炉(3) 内部下方にまで配設 されている。この空気吹込み管(12)は先端部が閉塞されており、上方から下方に かけて幾つもの吹込み孔(13)が穿設されている。この吹込み孔(13)は炉(3) の中 心に向かう空気を吹出す主吹込み孔(14)と、主吹込み孔(14)の両側方に列状に穿 設された炉(3) の側壁に沿った空気を吹出す副吹込み孔(15)の２種類がある。

【００２３】 主吹込み孔(14)によって、炉(3) 内の被焼却物に過剰の空気を吹込み、黒煙を 出さないで焼却することができるだけでなく、副吹込み孔(15)によって炉(3) の 内壁周辺部にも良好に空気が供給されることにより、被焼却物の焼却ムラを少な くすることができる。主吹込み孔(14)と副吹込み孔(15)との大きさは、上下にわ たって各々同じ大きさの孔が穿設されており、主吹込み孔(14)の方が若干大きく なっている。尚、個々の主吹込み孔(14)及び副吹込み口(15)の大きさについても 、下部の方の吹込み孔(13)を大きくするなど、炉(3) 内部の上下にわたって大き さを変更させても良い。

【００２４】 空気吹込み管(12)は、炉(3) の側方に設けられた操作部(5) の上部のブロワー (4) に連通されている。このブロワー(4) は、口径５５ｍｍのファンを回転駆動 する送風機で出力は５０Ｗである。このブロワー(4) は被焼却物に対して過剰の 空気を供給するものであればよく、本焼却炉では出力切換えはＯＮ／ＯＦＦのみ であるが、場合によっては、弱／強の切換え手段を備えても良いし、インバータ 等を備えて任意の送風量を供給するように可変にしても良い。

【００２５】 このブロワー(4) と炉(3) との間には、鉄製の枠内に石膏ボードを嵌めた熱遮 蔽板(16)が配設されている。これにより、焼却に伴う炉(3) の高熱がブロワー(4 ) に直接副射されることを防ぎ、ブロワー(4) の故障等を低減することができる 。また、この熱遮蔽板(16)には、空気吹込み管(12)が貫通されているため、空気 吹込み管(12)の送風に伴って、熱遮蔽板(16)に貫通された空気吹込み管(12)周囲 の熱を奪い、ブロワー(4) への熱の副射を良好に遮断することができるという効 果も有する。

【００２６】 尚、この熱遮蔽板(16)としては、耐熱性に優れ、良好に副射を遮蔽する板であ れば良く、他にもセラミック板等を用いることができる。また、熱遮蔽板(16)の 全体が受ける熱を空気吹込み管(12)によって奪うことを助長するために、例えば 吹込み管(12)を中心として熱遮蔽板(16)の枠に向かって鉄製等の熱伝導性の高い 骨材を石膏ボード内部に配置してもよい。

【００２７】 ブロワー(4) 及び操作部(5) の外には、廃油を貯留した廃油タンク(17)廃油タ ンク(17)が台車(2) に支柱(18)で支えるように外付けされている。この廃油は廃 油配管(19)によって、焼却の着火時に炉内部に導入させて、着火を容易とし、焼 却初期の燃焼を助けるものである。これにより、焼却初期の燃焼負荷を低減させ 、高分子化合物の燃焼温度まで上げ、燃焼不足による煤を含んだ黒煙の発生を防 止する。

【００２８】 即ち、廃油タンク(17)の廃油はタンク下部のタップ付配管(20)から、ブロワー (4) の下方に配設された廃油制御タンク(21)に導かれる。配管(20)の先端にはボ ールタップ(22)が取付けられており、このタンク(21)内の廃油が一定の液位にな ると廃油タンク(17)からの供給を停止させる。廃油制御タンク(21)の下部には２ つの配管があり、一つはドレイン用のドレイン配管(23)でドレインコック(24)で 制御タンク(21)内の廃油を排出することができる。もう一つは炉に導く炉導入配 管(25)であり、廃油コック(26)を開放すると、この炉導入配管(25)を通って、炉 (3) 内の下方に廃油を導入することができる。尚、この配管(25)の途中には逆止 弁(27)があり、廃油の逆流を防止している。

【００２９】

【考案の効果】

本考案は以上説明したとおり、移動可能な台車上に上部に煙突を配した炉が備 わった焼却炉において、上部に被焼却物を投入する投入口と下部に焼却後の灰が 取出される取出口とを備えた前記炉と、この炉内部に配設された下部から上部に かけて複数の吹込み孔が穿設された空気吹込み管と、この空気吹込み管に被焼却 物の燃焼に必要以上の過剰な空気を吹込むブロワー手段と、炉とブロワー手段と の間に配設され空気吹込み管が貫通した熱遮蔽板とを備えたものであるため、家 庭で排出される生ゴミ，紙類は勿論のこと、ウレタンバンパー，発泡スチロール ，プラスチック等の高分子化合物を含む廃棄物をも、煤の多い黒煙を排出するこ となく、良好に完全に灰になるまで焼却することができる。更に、炉の高熱がブ ロワー手段に副射されて、ブロワー手段の故障の原因となることを防ぐ。

【００３０】 また、本考案では、空気吹込み管には、下部から上部にかけて列状に穿設され た円筒状の炉の中心に向かう空気を吹出す主吹込み孔と、主吹込み孔の両側方に 列状に穿設された円筒状の炉の側壁に沿った空気を吹出す副吹込み孔とが備わっ ているため、被焼却物に過剰の空気を吹込み、黒煙を出さないで焼却することが できるだけでなく、副吹込み孔により炉の内壁周辺部にも良好に空気が供給され 、焼却ムラが少ない。

【００３１】 更に、本考案では、前述の構成の焼却炉に更に、台車上の炉に遠い位置に外付 けされた廃油を貯留する廃油タンクと、廃油タンク内の廃油を炉内部に導入する 廃油配管とを備えたものであるため、この廃油は廃油配管によって、焼却の着火 時に炉内部に導入させて、着火を容易とし、焼却初期の燃焼を助けるものである 。これにより、焼却初期の燃焼負荷を低減させ、高分子化合物の燃焼温度まで上 げ、燃焼不足による煤を含んだ黒煙の発生を防止することができるという効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の焼却炉の一実施例の構成を示す平面図
である。

【図２】図１の側面図である。

【符号の説明】

(1) …キャスタ、 (2) …台車、 (3) …炉、 (4) …ブロワー（ブロワー手段）、 (5) …操作部、 (6) …取出口、 (7) …蓋、 (8) …止め金、 (9) …支点、 (10)…天蓋、 (11)…煙突、 (12)…空気吹込み管、 (13)…吹込み孔、 (14)…主吹込み孔、 (15)…副吹込み孔、 (16)…熱遮蔽板、 (17)…廃油タンク、 (18)…支柱、 (19)…廃油配管、 (20)…タップ付配管、 (21)…廃油制御タンク、 (22)…ボールタップ、 (23)…ドレイン配管、 (24)…ドレインコック、 (25)…炉導入配管、 (26)…廃油コック、 (27)…逆止弁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２３Ｇ 7/12 ＺＡＢ Ｚ Ｆ２３Ｍ 9/06 ＺＡＢ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動可能な台車上に上部に煙突を配した
   炉が備わった焼却炉において、 上部に被焼却物を投入する投入口と、下部に焼却後の灰
   が取出される取出口とを備えた前記炉と、 この炉内部に配設され、下部から上部にかけて複数の吹
   込み孔が穿設された空気吹込み管と、 この空気吹込み管に被焼却物の燃焼に必要以上の過剰な
   空気を吹込むブロワー手段と、 炉とブロワー手段との間に配設され、空気吹込み管が貫
   通した熱遮蔽板とを備えたことを特徴とする焼却炉。
2. 【請求項２】 請求項１に記載された焼却炉において、 前記空気吹込み管が、 下部から上部にかけて列状に穿設された円筒状の炉の中
   心に向かう空気を吹出す主吹込み孔と、 主吹込み孔の両側方に列状に穿設された円筒状の炉の側
   壁に沿った空気を吹出す副吹込み孔とを備えたことを特
   徴とする焼却炉。
3. 【請求項３】 移動可能な台車上に上部に煙突を配した
   炉が備わった焼却炉において、 上部に被焼却物を投入する投入口と下部に焼却灰が取出
   される取出口とを備えた前記炉と、 この炉内部に配設され、下部から上部にかけて複数の吹
   込み孔が穿設された空気吹込み管と、 この空気吹込み管に被焼却物の燃焼に必要以上の過剰な
   空気を吹込むブロワー手段と、 炉とブロワー手段との間に配設され、空気吹込み管が貫
   通した熱遮蔽板と、 前記台車上の炉に遠い位置に外付けされた廃油を貯留す
   る廃油タンクと、 廃油タンク内の廃油を炉内部に導入する廃油配管とを備
   え、 前記空気吹込み管が、 下部から上部にかけて列状に穿設された円筒状の炉の中
   心に向かう空気を吹出す主吹込み孔と、 主吹込み孔の両側方に列状に穿設された円筒状の炉の側
   壁に沿った空気を吹出す副吹込み孔とを備えたことを特
   徴とする焼却炉。