JPH0711302U - 丸 鋸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、スピンドルを軸支するベア
リングに粉塵が侵入しないようにして、安全性を向上さ
せる共に、長寿命の丸鋸を提供することである。 【構成】 スピンドル６の軸上にのこ刃２を挾持する固
定側ワッシャ３、移動側ワッシャ４を取付け、のこ刃２
を覆う安全カバー９をスピンドル６を軸支するベアリン
グ１１を保持するベアリングホルダ１３上に回動可能に
取付け、移動側ワッシャ３にはパッキン１２を挿入し、
該パッキン１２により安全カバー９の回動面まで覆うよ
うに形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は安全カバー周りを改良した丸鋸に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の丸鋸を図３、図４を用いて説明する。図示しない駆動部、伝達部を介し て回転されるスピンドル６上に配設した固定側ワッシャ３及び移動側ワッシャ４ によりのこ刃２を挾持している。固定側ワッシャ３の端部３ａにはスピンドル６ 軸支するベアリング１１が配設され、該ベアリング１１はベアリングホルダ１３ により保持されている。ベアリングホルダ１３の外周面にはのこ刃２を覆う安全 カバー９が回動可能に取り付けられている。ベアリングホルダ１３の端部には安 全カバー９の抜け止めのためトメワッシャ１４を取付け、安全カバー９端部には 防塵用のパッキン１６を接着している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の丸鋸は、木材等の切断作業の際に多量に発生する切断屑や粉塵（以下粉 塵という）が安全カバー９の回動面に侵入するのを防ぐため、安全カバー９にパ ッキン１６を固着させ、安全カバー９が円滑な動作をするように保持している。 しかし長期間丸鋸を使用すると、パッキン１６自体にも粉塵が多量に蓄積され、 安全カバー９に対する防塵効果が弱まり、安全カバー９が円滑に動作しなくなる ため、のこ刃２が露出したままの状態になる恐れがあり、非常に危険である。ま た固定側ワッシャ３とベアリングホルダ１３の間には隙間ｄ（図４参照）があり 、その隙間ｄから粉塵がベアリング１１内に入り込み、ベアリング１１を破壊す る恐れがあるという問題があった。 本考案の目的は、上記した問題点を解決して、安全カバーが常に円滑に動くこ とができるようにする、すなわち安全性を向上させると共にベアリング内に粉塵 が入らないようにした長寿命の丸鋸を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的は回転する固定側ワッシャの、安全カバー側にモルトプレン等の弾性 部材からなるパッキンを取付け、該パッキン形状を安全カバーの回動面やベアリ ング端部を覆うように形成することにより達成される。

【０００５】

【作用】

上記のように構成された弾性材からなるパッキンは、固定側ワッシャに取り付 けているので、固定側ワッシャと共に回転し、切断時発生する粉塵の蓄積を防止 すると共にベアリング内への粉塵の侵入も防止する。

【０００６】

【実施例】

図１、図２を用いて本考案の一実施例を説明する。 ハウジング１に内蔵された図示しない駆動部と伝達部を介して回転されるスピ ンドル６上に固定側ワッシャ３、移動側ワッシャ４を取付け、固定側ワッシャ３ 、移動側ワッシャ４をボルト５で締め付けることによりのこ刃２を挾持して固定 する。固定側ワッシャ３の端部３ａには、スピンドル６を軸支するベアリング１ １を配設する。ベアリング１１はベアリングホルダ１３により支持され、ベアリ ングホルダ１３の外周面にはのこ刃２を覆う安全カバー９が回動可能に取付けら れ、トメワッシャ１４により係止されている。のこ刃２のベース７より上側はソ ーカバー８に覆われており、下側は安全カバー９に覆われている。安全カバー９ はソーカバー８の内周に沿って回動可能に設けられており、切断作業時以外はリ ターンスプリング１０によりのこ刃２の下側を覆う構成になっている。更に固定 側ワッシャ３の端面３ａにはモルトプレンのような弾性材からなるパッキン１２ を取付け、該パッキン１２は安全カバー９の回動面まで覆うように形成する。

【０００７】 上記のように構成することにより、弾性材からなるパッキン１２は、固定側ワ ッシャ３に取付けているので、固定側ワッシャ３と共に回転し、切断時発生する 粉塵の蓄積を防止すると共にベアリング１１内への粉塵の侵入も防止する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、固定側ワッシャとベアリングホルダとの間の隙間を塞ぐパッ キンを設け、更に該パッキンを固定側ワッシャに取付けて固定側ワッシャと共に 回転するようにしたので、粉塵が蓄積されることなく、粉塵の付着を極力抑える ことができるようになった。このため、安全カバーの回動面や、ベアリング内に 粉塵が侵入するのを阻止でき、安全カバーの動作が常に円滑になり、作業時の安 全性を高め、またベアリングが破損しない長寿命丸鋸を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による丸鋸の一実施例を示す部分断面
側面図。

【図２】 図１のＥ部拡大図。

【図３】 従来の丸鋸の一例を示す部分断面側面図。

【図４】 図３のＧ部拡大図。

【符号の説明】

１はハウジング、２はのこ刃、３は固定側ワッシャ、４
は移動がワッシャ、５はボルト、６はスピンドル、７は
ベース、８はソーカバー、９は安全カバー、１０はリタ
ーンスプリング、１１はベアリング、１２、１６はパッ
キン、１３はベアリングホルダ、１４はトメワッシャで
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動部と伝達部を介して回転されるスピ
   ンドル上に配設した固定側ワッシャと移動側ワッシャと
   によりのこ刃を挾持し、該のこ刃を覆う安全カバーをス
   ピンドルを軸支するベアリングを保持するベアリングホ
   ルダ上に回転可能に取付けた丸鋸において、 前記固定側ワッシャの安全カバー側に、安全カバーの回
   動面まで覆うように形成された弾性材から成るパッキン
   を取付け、該パッキンが固定側ワッシャと一体的に回転
   するようにしたことを特徴とする丸鋸。