JPH07112900A - 重量物の据え付け方法および据え付け装置 - Google Patents

重量物の据え付け方法および据え付け装置

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JPH07112900A
JPH07112900A JP28441093A JP28441093A JPH07112900A JP H07112900 A JPH07112900 A JP H07112900A JP 28441093 A JP28441093 A JP 28441093A JP 28441093 A JP28441093 A JP 28441093A JP H07112900 A JPH07112900 A JP H07112900A
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加寿男 中島
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由彦 小沢
Makoto Yoshimizu
誠 吉水
Taizo Shobu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量物を、クレーンを使用することなく低コ
ストで短期間に据え付けることができる方法と装置とを
提供する。 【構成】 転炉1などの重量物を、押し引きにより移動
して所定のスタンド6上に据え付ける方法である。ス
タンド6につながるように仮設架台11を設けてその上
面の高さをスタンド6の上面の高さに一致させる。そ
の仮設架台11およびスタンド6の上面と転炉1との間
にテフロン板11a・13bをはさんだうえ、仮設架台
11に沿って上記の移動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼の精錬炉である転炉
をはじめとする各種の重量物を、クレーン等によらずに
所定のスタンド(据え付け架台)上に据え付けるための
方法と、その装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】転炉は、高炉で得られた溶銑などを鋼
(溶鋼)にするための精錬炉で、製鉄所における製鋼工
場の建屋内に配置される。一般に転炉は、耐火レンガ等
を内側に有する炉体が、支持軸のついたトラニオンリン
グと一体になり、スタンド上に設けられた軸受ブロック
を介して支持される。支持軸の一方には、モータや減速
機等からなる傾動装置が接続され、同装置を起動するこ
とにより受銑・出鋼等のために炉体を傾動または回転さ
せ得るようになっている。
【0003】以上のように転炉は、強固なスタンド上に
軸受ブロックを固定した状態で据え付けられるが、その
据え付けのための工事は、多くの場合、簡単には行えな
い。据え付けが容易でない理由は、転炉自体がかなりの
重量物である(炉体とトラニオンリング等とを含めると
数百トンになることも珍しくない)ことに加え、据え付
け場所には排ガス回収用のフードなどがあるために十分
な能力のあるクレーンが設けられないこと−などであ
る。
【0004】したがって転炉の据え付け工事としては、
従来、大型のクレーンが使用できる他の場所で炉体とト
ラニオンリングなどを組み立てたうえ、昇降機能を有す
る専用の台車を用いたり、いわゆるコロ曳き法で移動し
たりして所定位置まで運ぶやり方がとられている。専用
の台車による方法は特開昭62−13514号や特公昭
60−41684号の公報に記載されており、コロ曳き
法は、特公昭57−43612号公報に示されている。
【0005】図3は、上記の特公昭57−43612号
公報の記載にしたがって大型の転炉1を据え付ける方法
を表す。すなわち、まず、建屋の梁8(建築梁のうち十
分な強度のあるもの)の上に仮設架台21を取り付け
る。図のようにこの仮設架台21は、軸受ブロック4を
固定するスタンド6につながるとともに、上面の高さが
そのスタンド6の上面と等しく(いわゆる面一に)なる
ようにした鉄骨部材で、その上面は平坦になっている。
転炉1は、クレーン(図示せず)の使用可能な場所であ
らかじめ炉体2にトラニオンリング3や軸受ブロック4
等を組み付けておき、そうした転炉1の全体を、仮設架
台21に沿ってコロ曳き法により据え付け位置まで移動
する。つまり、軸受ブロック4の下に「橇(ソリ)」と
呼ばれる板(ソリ板23)と複数のコロ(金属製の丸
棒)24とを敷き、コロ24を転がしながらソリ板23
を牽引してスタンド6上まで転炉1を移動する。こうし
て所定位置まで転炉1を移動したのちは、図3(b)のよ
うに設けたジャッキアップ用架台27(下記ジャッキダ
ウンにも使用する)とその上に設けたジャッキ25との
作用で転炉1を少しジャッキアップ(持ち上げ)したう
えソリ板23やコロ24を取り除き、そののち再び転炉
1をジャッキダウン(下降)してスタンド6上に軸受ブ
ロック4を固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上に紹介した従来の転
炉の据え付け方法にはそれぞれ、据え付けに必要なコス
トや作業の煩わしさ等の面で改善の余地があった。すな
わち、台車を使用する場合、台車には、転炉を載せて走
行する機能のほか、転炉を持ち上げる(昇降させる)機
能やそれを旋回させる機能などが必要で、大型クレーン
に匹敵する高額な設備コストがかかる。台車自体が大き
いので、使用しないときのその置き場としてかなりのス
ペースをとられる点も好ましくない。
【0007】一方、図3のようにコロ曳き法による場合
は、軸受ブロック4および仮設架台21とコロ24との
間がいわゆる線接触(接触面積が小さい線状部分での接
触)をしてその接触面圧が高いことに起因し、やはりコ
スト等にからむ種々の不都合が生じる。接触面圧が高く
なりすぎるとコロ24の転がりが円滑でなくなって転炉
1の移動が難しくなるため、仮設架台21やソリ板23
の幅を大きくとるとともに、コロ24を多数使用し、か
つコロ24の軸長を長くする必要があるからである。仮
設架台21等の幅を大きくするためには、大きくて特殊
な仮設架台21が必要となる(単なるH形鋼はフランジ
の幅を広くしても、ウェブ部の付近のみで荷重を負担し
て面圧が部分的に高くなり問題は解決しない)ので、据
え付け工事に要するコストは当然に上昇する。コロ24
を多数使用すると、ソリ板23を牽引して転炉1を移動
する際に、高架の仮設架台21上においてコロ24の出
し入れ(ソリ板23の前部下方へのコロ24の挿入と、
その後部からのコロ24の回収)をする作業が煩わしい
ものとなる。また、転炉1が所定の据え付け位置まで移
動したときソリ板23とコロ24とを取り除くために使
用するジャッキ25は、コロ24が来る可能性のない部
分に配置することが必要であるが、コロ24の軸長が長
くなることは、スタンド6の上面にそのような部分がな
くなること、そして結果として上記のとおりジャッキア
ップ用の架台27(転炉の据え付けが完了すると撤去さ
れる)を用意しなければならないこと−につながる。
ジャッキアップ用架台27は、図3に示すような高さと
荷重に耐える強度とを必要とするため、重さが数十トン
にも達する大型構造物となることが多く、その製作と輸
送・設置等にかなりのコストと期間とを要する。
【0008】本発明の目的は、上記の課題を解決する手
段として、転炉その他の重量物をクレーンを使用するこ
となく低コストで短期間に据え付けることができる方法
と装置とを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の据え付け方法
(請求項1)は、重量物を押し引きにより(つまり、た
とえばコロ曳き法のように、クレーンによって吊り上げ
ることなく)移動して所定のスタンド上に据え付ける方
法であって、 スタンドにつながる(必ずしもスタンドと一体であ
る必要はなく、移動経路としての連続性があればよい)
ように仮設架台を設けてその上面の高さをスタンドの上
面の高さに一致させ、 その仮設架台およびスタンドの上面と当該重量物と
の間に低摩擦板(テフロン等のプラスチック類その他の
板で、自己潤滑性のあるもの)をはさんだうえ仮設架台
に沿って上記の移動を行う−ことを特徴とする。
【0010】この方法については、さらに請求項2に記
載したように、 重量物をスタンド上まで移動したのち、そのスタン
ドのうちに(つまり、スタンドを構成する部材もしくは
スタンドと一体の部材の上に)設けたジャッキにより持
ち上げて上記低摩擦板を抜き取ったうえ、再び下ろして
当該重量物をそのスタンド上に据え付ける−となお好
ましい。
【0011】本発明の据え付け装置(請求項3)は、重
量物を押し引きにより(上記に同じ)移動して所定のス
タンド上に据え付けるための装置であって、 a) スタンドにつながって上面の高さがスタンドの上面
の高さに一致する仮設架台と、 b) 当該重量物のうちスタンドへの据え付け面(据え付
けられたときスタンド上に載る下向きの面)に装着され
る、同面およびスタンドより幅の狭い低摩擦板(上記に
同じ)と、 c) スタンドのうちに(上記に同じ)設置されるジャッ
キと−を含むものである。
【0012】
【作用】本発明の据え付け方法は、重量物を、押したり
引いたりすることによって据え付け位置である所定のス
タンド上にまで移動したうえ、そこに据え付ける方法で
ある。したがって、クレーンの配置されていない場所で
の重量物の据え付け、またはクレーンの能力を超える重
量物の据え付けに適している。
【0013】しかし、その重量物を地上もしくは床面上
に据え付ける場合と異なり、上記のように所定のスタン
ド上に据え付ける場合には、地上・床面上で単に押し引
きするだけで必要な位置まで移動することは不可能であ
る。
【0014】そこで、本発明の据え付け方法では、上記
のように、スタンドにつながる仮設架台を設け、その
上に載せて押すか引くかすることにより重量物をスタン
ド上まで移動する。この仮設架台はたとえば、十分な能
力のあるクレーンを使用できる位置からスタンドにつな
がるまでの長さの、水平なものにするとよい。その場
合、重量物は、クレーンで吊り上げて仮設架台上に載せ
たうえ、牽引ロープや推進ジャッキなどで水平に押し引
きすることによりスタンド上まで移動することができ
る。大型のクレーンがない場合には、組み立て前の軽量
な状態で構成部品を仮設架台上まで運び上げ、そこで重
量物を組み立てたのち上記と同様にスタンド上へ移動す
るのもよい。なお、仮設架台については、製鋼工場にお
いて転炉を据え付ける場合なら、その工場の建屋の梁を
利用し、その上に設けることによって比較的簡単に構成
することができる。また、スタンドの高さ等によって
は、地上もしくは床面上から傾斜を付けて仮設架台を設
け、その上を引き上げるか押し上げるかして当該重量物
をスタンド上まで移動するのもよい。
【0015】ただし、仮設架台に沿って重量物を移動す
るにしても、仮設架台と重量物との間にコロをはさむい
わゆるコロ曳き法によるならば、前述のように、幅の広
い仮設架台が必要であるとかコロの出し入れが煩わしい
とかの課題がともなうため、本発明の方法では、上記
のとおり、仮設架台およびスタンドの上面と当該重量物
との間に低摩擦板をはさむものとする。低摩擦板は、仮
設架台の上面に全長的に敷くか、重量物のうちスタンド
への据え付け面である下向き面に固定するか、あるいは
その両方に設けるのがよい。そうすれば、低摩擦板が有
する自己潤滑性によってコロ曳き法の場合と同様にスム
ーズに重量物を移動できるほか、コロとは違って、移動
の際にもその低摩擦板を出し入れをする必要がない。ま
た、重量物および仮設架台等との間でコロ(丸棒)がい
わゆる線接触をするのに対し、低摩擦板はいわゆる面接
触(一定以上の面積を介した接触)をするので、接触部
分の幅を小さくしても、移動に支障があるほどには接触
面圧が上昇しない。そのため本発明の方法によると、低
摩擦板の幅も仮設架台の幅も(必要なら、当該重量物に
おける据え付け面の幅も)小さくすることができる。仮
設架台の幅が小さくてよいとなれば、大型の仮設架台が
不要になって一般的なH形鋼やI形鋼等を使用できるこ
とになり、その製作・運搬・設置等の各面でコストが低
下する。
【0016】所定のスタンドの上まで重量物を移動した
のちは、たとえば従来(図3(b))のコロ等の取り出し
と同様の方法で低摩擦板を取り除いたうえ、あるいは低
摩擦板をはさんだままで(コロと異なり低摩擦板は、重
量物の種類や用途または低摩擦板の材質等によっては必
ずしも取り除く必要がない)、ボルト等を用いてその重
量物をスタンドに固定する。
【0017】転炉等のように大型の重量物などは低摩擦
板を取り除いたうえでスタンド上に固定するのが好まし
いが、請求項2の据え付け方法では、その抜き取りのた
めのジャッキアップとその後のジャッキダウンとを、ス
タンドのうちに設けたジャッキによって行う。スタンド
はその重量物が据え付けられる架台であるから、かかる
ジャッキアップに必要な強度を当然に有するが、このよ
うなスタンドのうちにジャッキを配置すると、従来(図
3参照)不可欠であったジャッキアップ用架台(符号2
7)を別に準備する必要がない。ジャッキアップ用架台
には前述のようにかなりのコストと時間とがかかるの
で、それが不要になることにより、据え付けに要する費
用および工期について大きなメリットがある。
【0018】スタンドのうちに設けたジャッキにより重
量物をジャッキアップできるのは、上述のように低摩擦
板の幅が小さくなる等の理由で、ジャッキによりその低
摩擦板を押し上げてしまう可能性のない部分がスタンド
のうちに確保できるからである。つまり、低摩擦板はス
タンドの上面とそれに載る重量物の据え付け面とに比べ
て十分に幅を小さくできるので、スタンド・重量物の上
記各面は低摩擦板の幅の外側にも広い面積を有し得る
が、請求項2の発明では、その面積に相当する部分にジ
ャッキを配置し、かつその推力をかけるのである。コロ
曳き法では、接触面圧を下げる目的でコロの軸長が長く
なり、かつスタンド上での停止位置が予測不能なため、
コロを押し上げる可能性のない部分をスタンドのうちに
確保できないことは、前述のとおりである。
【0019】本発明の据え付け装置(請求項3)は、請
求項1・2の据え付け方法を実施するに好適なものであ
る。すなわち、まず上記a)の仮設架台を適所に配置し、
b)の低摩擦板を重量物の据え付け面に装着したうえ、重
量物を仮設架台上に載せて牽引しまたは押し出すことに
より、上記・にしたがって重量物の移動を行うこと
ができる。重量物のうちスタンドへの据え付け面に低摩
擦板を装着するので、上記のとおりに低摩擦板をはさ
むことになるのである。
【0020】重量物を所定のスタンド上まで移動したの
ちは、スタンドのうちに配置した上記c)のジャッキによ
って重量物をジャッキアップする。スタンドと重量物と
の間にはさまっている上記の低摩擦板の幅は、スタンド
よりも、また重量物の据え付け面よりも小さいので、そ
の幅のすぐ外側を通してジャッキのラムを重量物の据え
付け面に当てることができる。したがって、スタンドの
幅の範囲内にジャッキを設置することができ、従来のジ
ャッキアップ用架台はもちろん、スタンドからはみ出る
支持部材は一さい不要となる。重量物をこうしてジャッ
キアップした間にスタンドと重量物との間から低摩擦板
を取り除き、再びジャッキダウンして重量物をスタンド
上に固定すれば、望ましい据え付け作業が完了する。
【0021】
【実施例】図1および図2に本発明の一実施例を示す。
この例は、製鉄所の製鋼工場内における転炉1の据え付
け工事に関するものである。据え付けの対象である転炉
1は、炉体2とトラニオンリング3とを一体にし、二つ
の軸受ブロック4を介して基礎7上のスタンド6に支持
させるかたちで据え付ける。また、トラニオンリング3
の支持軸の一方には図2のように傾動装置5を接続し、
これによって炉体2を傾動させる。なお、炉体2とトラ
ニオンリング3・軸受ブロック4とを組み合せた状態で
の重量は約700トンである。
【0022】転炉1は二つのスタンド6上に据え付ける
ことになるが、その付近には十分な能力のクレーンが配
備されていないことから、この例では、以下の要領でそ
の据え付け工事を行う。
【0023】1) まず、建屋の梁8の上に図1(a)のよ
うに仮設架台11を設ける。仮設架台11はH形鋼を主
体とする鉄骨部材で、平坦な上面に厚さ10ミリのテフ
ロン板11aを張り付けている。炉体2やトラニオンリ
ング3などをそれぞれ吊り上げることのできる大型クレ
ーン(図示せず)のある位置から、図示のように各スタ
ンド6につながるまでの長さにわたって水平に、かかる
仮設架台11を二本、平行に配置する。また、仮設架台
11の上面(テフロン板11aの上面)は、スタンド6
の上面の高さに合わせ、段差のない状態につながるよう
にする。なお、この例で仮設架台11を取り付けた梁8
は、転炉1の周囲に設けられた作業床(転炉1の操業の
ための床)を構成する部材である。
【0024】2) 仮設架台11のうちスタンド6から離
れた位置において転炉1を組み立てる。すなわち上記の
クレーンを用い、炉体2とトラニオンリング3・軸受ブ
ロック4などを、そのクレーンの能力の範囲内で別々に
仮設架台11上に吊り上げ、その位置で組み立てるので
ある。そして組み立ての際、各軸受ブロック4のベース
4aの下には、図1(a)に示すソリ板13を敷いてお
く。ソリ板13は、厚さ30ミリの鋼板製のソリ本体1
3aの下面に厚さ10ミリのテフロン板13bを張り付
け、先端部に牽引具13cを付けたものである。このテ
フロン板13bと仮設架台11上のテフロン板11aと
は、転炉1の軸受ブロック4と仮設架台11との間には
さまれるが、いわゆる面接触で荷重を受けるうえ2メー
トル程度の長さ(図1(a)の左右方向の寸法)を有する
ことから、その幅は、仮設架台11やソリ本体13aと
ともに約400ミリと小さくした。この程度の幅にして
も、組み立て後の転炉1の前記重量を受けるときテフロ
ン板11a・13bが受ける面圧は、円滑な滑りをなす
ための許容値(約100kg/cm2(約10MPa))
を超えることがない。
【0025】3) 上記の組み立てが完了して図1(a)の
実線のようになった転炉1を、ソリ板13の牽引具13
cに連結したウインチ(図示せず)等で引っ張ることに
よりスタンド6の上まで移動する。各軸受ブロック4を
仮設架台11に載せた状態であるため、移動中はテフロ
ン板11a・13b間を滑らせることになるが、低摩擦
板である両者間の摩擦係数は0.03前後であり、従来
(図3)のようにコロを用いる場合の転がり摩擦係数
(0.02前後)と大差がないので、従来どおりのスム
ーズな移動が可能である。
【0026】4) 転炉1が正規の据え付け位置まで移動
したとき、つまり各軸受ブロック4が各スタンド6上の
所定の位置にきた時点で、軸受ブロック4の下からソリ
板13を取り除き、軸受ブロック4・スタンド6間をボ
ルト6dで締結する。ソリ板13を取り除くためには、
転炉1(軸受ブロック4)を一旦ジャッキアップする
(その後ジャッキダウンしたうえボルト6dの締結をす
る)必要があるが、そのためのジャッキ15を、この例
ではスタンド6のうちに配置している。すなわち図1
(a)・図2のように、ジャッキ15は各軸受ブロック4
につき四台をスタンド6内の水平な強度部材6b(リブ
6cなどで補強している)上に設置し、それぞれのラム
15aが、スタンド6の最上部6aの穴を通って軸受ブ
ロック4のベース4aを押し上げ得るようにした。これ
によって従来のジャッキアップ用架台(図3参照)が不
要になったが、こうした構成をとることができたのは、
テフロン板13bを含むソリ板13の幅が前述のように
小さい(約400ミリ)ため、ジャッキ15がソリ板1
3に接触することなく軸受ブロック4を押し上げ得るス
ペースが図2のとおり軸受ブロック4およびスタンド6
(幅が約1メートル)の側方に確保できたからにほかな
らない。スタンド6における部材6bと最上部6aとの
間には、ラム15aを縮めたときジャッキ15が取り出
せるような間隔を設けたので、据え付け工事の完了後に
はジャッキ15を撤去しておくことも可能である。な
お、スタンド6の上面については、そこでの軸受ブロッ
ク4の移動距離は仮設架台11上での移動距離に比べて
わずかであることや、ソリ板13のテフロン板13bと
スタンド6の鉄板との間の摩擦係数も十分に小さいこ
と、またその上面にテフロン板等を固定すると取り除き
にくいこと、などを考慮して低摩擦板は張り付けていな
い。
【0027】以上の要領で行う転炉1の据え付け工事
は、図3に示した従来の据え付け工事に比べるとテフロ
ン板11a・13bを新たに必要とするものの、仮設架
台11が簡素化されるほか、ジャッキアップ用架台(図
3の符号27)は全く不要になる。テフロン板11a・
13bは、同架台27に比べると製作・輸送・設置等が
極めて容易なので、コストおよび工期の面で本実施例の
工事がもたらす効果は大きい。将来、転炉1について整
備・補修等の目的でジャッキアップする必要が生じた場
合にも、ジャッキアップ用架台を構築する必要はなく、
図1・図2に示す部分に再びジャッキ15を配置して使
用すればよいので、同様の効果が繰り返しもたらされる
ことになる。
【0028】なお、上の実施例では低摩擦板としてテフ
ロン板を使用したが、必ずしもこれに限ることはなく、
重量物を載せ得る面圧強度と移動を円滑化するだけの自
己潤滑性とを有する材料の板であればよい。たとえば、
プラスチックであればフェノール樹脂やポリアミド・ポ
リアセタール・ふっ素樹脂などが使用できるほか、プラ
スチックや金属の母材中に他のプラスチックや炭素・二
硫化モリブデン等の繊維・固体・粉末類を配合した複合
材料からなる板も使用可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の重量物の据え付け方法にはつぎ
のような効果がある。すなわち、 a) スタンドにつながる仮設架台を設け、それに沿って
スタンド上まで重量物を移動するので、スタンド付近に
適当なクレーンがない場合にもその上に重量物を据え付
けることができる。
【0030】b) 仮設架台およびスタンドの上面と当該
重量物との間に低摩擦板をはさむので、重量物を小さな
力でスムーズに移動できるほか、コロを用いる場合より
も接触面の幅すなわち低摩擦板および仮設架台の幅を小
さくすることができる。仮設架台の幅が小さくてよいこ
とから、仮設架台の小型化・単純化によるコストの低減
・工事の簡易化という利点がもたらされる。
【0031】c) 請求項2の据え付け方法では、スタン
ド上において低摩擦板を取り除くための重量物のジャッ
キアップを、スタンドのうちに設けたジャッキによって
行うので、ジャッキアップ用架台を別に準備する必要が
ない。したがって、同架台に関連して据え付けにかかる
費用および工期が大幅に削減される。
【0032】また本発明の重量物の据え付け装置による
と、請求項1・2の据え付け方法を好適に実施して上記
の効果を得ることができる。とくに、スタンドよりも幅
の狭い低摩擦板を重量物の据え付け面に装着することか
ら、上記のジャッキアップを目的としてスタンドからは
み出る支持部材を設ける必要は全くなくなり、コスト・
工期上のメリットが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として転炉1の据え付け工事
の概要を示す説明図である。図1(a)は、転炉1やスタ
ンド6等を側方から見た図とともに各部の詳細を併記し
た図面、同(b)は同(a)の一部についてのb−b矢視図
である。
【図2】図1と同じ工事について、スタンド6上に来た
転炉1の正面図とともに要部の詳細を併記した説明図で
ある。
【図3】従来の転炉1の据え付け工事の概要を示す説明
図で、図3(a)は、転炉1等を側方から見た図とともに
要部の詳細を示す図面、同(b)はスタンド6上に来た転
炉1等の正面図である。
【符号の説明】
1 転炉(重量物) 4 軸受ブロック 6 スタンド 11 仮設架台 13 ソリ板 11a・13b テフロン板(低摩擦板) 15 ジャッキ 27 ジャッキアップ用架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉水 誠 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 清輔 泰三 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量物を押し引きにより移動して所定の
    スタンド上に据え付ける方法であって、 スタンドにつながるように仮設架台を設けてその上面の
    高さをスタンドの上面の高さに一致させ、その仮設架台
    およびスタンドの上面と当該重量物との間に低摩擦板を
    はさんだうえ仮設架台に沿って上記の移動を行うことを
    特徴とする重量物の据え付け方法。
  2. 【請求項2】 重量物をスタンド上まで移動したのち、
    そのスタンドのうちに設けたジャッキにより持ち上げて
    上記低摩擦板を抜き取ったうえ、再び下ろして当該重量
    物をそのスタンド上に据え付ける請求項1に記載の重量
    物の据え付け方法。
  3. 【請求項3】 重量物を押し引きにより移動して所定の
    スタンド上に据え付けるための装置であって、 スタンドにつながって上面の高さがスタンドの上面の高
    さに一致する仮設架台と、当該重量物のうちスタンドへ
    の据え付け面に装着される、同面およびスタンドより幅
    の狭い低摩擦板と、スタンドのうちに設置されるジャッ
    キとを含むことを特徴とする重量物の据え付け装置。
JP5284410A 1993-10-18 1993-10-18 重量物の据え付け方法および据え付け装置 Expired - Lifetime JP2514592B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5743612A (en) * 1981-06-26 1982-03-11 Yanmar Agricult Equip Threshing depth adjusting device of combined harvester
JPH0551116A (ja) * 1991-08-26 1993-03-02 Toa Harbor Works Co Ltd 重量構造物の運搬方法及びその装置

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