JPH07112810A - 駆動ローラーコンベヤーにおけるプレッシャーユニット，ブレーキユニット等の作動部材のための支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 プレッシャープーリーを軸支すればプレッシ
ャーユニットが得られ、ブレーキ部材を軸支すればブレ
ーキユニットが得られる支持装置を提供する。 【構成】 ユニットベース１の片側に軸受アーム２を突
設し、この軸受アーム２に一対の軸受片４を突設し、こ
の軸受片４に上部に切欠開放を有する軸受孔５を形成す
る一方、ユニットベース１の他側にシリンダー取付アー
ム３を突設してシリンダー９を取付けると共に、その中
間内側に作動部材の軸を嵌め込み式に嵌入して受け入れ
る一対の対向する軸受け１０を有し、枠部材の一方に軸
設部を突設し、その両端にスインク軸１２を設け、枠部
材の他方にシリンダー受け部１４を有するスイングフレ
ーム８を設け、このスイングフレーム８を、そのスイン
グ軸１２を軸受孔５に嵌め込んで揺動可能に軸支し、シ
リンダー受け部１４をシリンダー９によって支持させて
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、循環作動するベルトを
ローラーに圧接してローラーを回転駆動するプレッシャ
ーユニットや、ブレーキによってローラーの回転を停止
するブレーキユニット等を有する駆動ローラーコンベヤ
ーにおいて、プレッシャーユニットのプレッシャープー
リー，ブレーキユニットのブレーキ部材等の作動部材の
ための支持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の駆動ローラーコンベヤーにあって
は、搬送物を停止するために、コンベヤー上にストッパ
ーを突出させてローラー駆動を停止するストッパー付駆
動ローラーコンベヤーと、ローラー駆動はそのままで、
ローラーにブレーキを掛けるブレーキ付駆動ローラーコ
ンベヤーとが公知である。

【０００３】上記従前公知の前者のストッパー付駆動ロ
ーラーコンベヤーでは、搬送物がストッパーに衝突する
ため、搬送物を損傷し易く、またストッパーに大荷重が
かかりストッパーも損傷し易いという問題点があった。
また、後者のブレーキ付駆動ローラーコンベヤーでは、
ローラーにブレーキが掛かるから、搬送物の衝突はなく
損傷を与えることはないが、ベルト等のローラー駆動部
材とローラー間でスリップし、駆動部材及びローラーの
いずれも磨耗が大であり、エネルギー損失も大きいとい
う問題点がある。そして、これら公知の駆動ローラーコ
ンベヤーの両者に共通して、重量の大きい搬送物の搬送
には不向きであり、しかも高速搬送ができないという問
題点がある。

【０００４】発明者は、上記公知の駆動ローラーコンベ
ヤーの問題点に鑑み、ブレーキ付のローラーコンベヤー
であって、ブレーキを働かせる間は、ローラーに対する
駆動力が働かないように、即ちゼロプレッシャーにし
て、搬送物の損傷を極力少なくするだけでなく、駆動部
材，ローラーの磨耗を少なく、エネルギー損失も極力少
なくすることを可能とし、重量の大きい搬送物の搬送も
可能とし、しかも高速搬送ができるようにした新規なブ
レーキ付駆動ローラーコンベヤーを開発し、整理番号Ｐ
９３０９ −０１で同時に提案した。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この同時に提案したブ
レーキ付駆動ローラーコンベヤーでは、ローラー駆動装
置を、循環する駆動ベルトをローラーに圧接するため
に、一対のローラー間の下方位置に配設したプレッシャ
ープーリーと、このプレッシャープーリーを上下動する
シリンダーとを具備するプレッシャーユニットにより構
成してある。一方この駆動ローラーコンベヤーでは、ブ
レーキ部材とこのブレーキ部材を上下動するシリンダー
とを具備するブレーキユニットも有し、このブレーキユ
ニットを各ローラーの片側下方に、上記プレッシャーユ
ニットを各ローラーの他側下方に配設してある。本発明
は、これらプレッシャーユニット及びブレーキユニット
を構成するために、その基本的な支持装置を共通な構成
とし、この共通する支持装置にプレッシャープーリーを
軸支すればプレッシャーユニットが得られ、ブレーキ部
材を軸支すればブレーキユニットが得られる新規な作動
部材のための支持装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このために本発明では、
コンベヤーフレームの内側に固定するユニットベースの
片側に軸受アームを突設し、この軸受アームに一対の軸
受片を突設し、この軸受片に上部に切欠開放を有する軸
受孔を形成する一方、上記ユニットベースの他側にシリ
ンダー取付アームを突設してシリンダーを取付けると共
に、概略方形部材によって構成し、その中間内側に作動
部材の軸を嵌め込み式に嵌入して受け入れる一対の対向
する軸受けを有し、枠部材の一方に軸設部を突設し、そ
の両端にスインク軸を設け、枠部材の他方にシリンダー
受け部を有するスイングフレームを設け、このスイング
フレームを、そのスイング軸を上記軸受アームの軸受孔
に嵌め込んで揺動可能に軸支し、シリンダー受け部をシ
リンダーによって支持させてあることを特徴とするもの
である。

【０００７】

【作用】スイングフレームは、その基部をユニットベー
スの軸受アームに揺動自在に軸支され、その先端のシリ
ンダー受け部をシリンダー上に支持してあるから、シリ
ンダーの上下作動によって揺動される。そしてこのスイ
ングフレームの中間内側位置に一対の対向する軸受けを
形成してあるから、この軸受けにプレッシャープーリー
を嵌め込み式に軸支すれば、プレッシャーユニットが構
成される。一方該スイングフレームの一対の対向する軸
受けにブレーキ部材を嵌め込み式に軸支すれば、ブレー
キユニットが構成される。

【０００８】

【実施例】図１に本発明支持装置をプレッシャーユニッ
トに実施した実施例が示してある。図中１がコンベヤー
フレームの内側に固定される板状のユニットベースであ
り、このユニットベース１に本発明支持装置が装備され
る。このユニットベース１の右側高さ中間位置に軸受ア
ーム２を前方に向けて突設してあり、同じくユニットベ
ース１の左側高さ中間位置であって、上記軸受アーム２
より僅かに低い位置にシリンダー取付アーム３を前方に
向けて突設してある。上記軸受アーム２には一対の軸受
片４，４を突設し、この軸受片４，４に軸受孔５，５を
形成してあり、その上部を軸嵌め込み式とするため、切
欠開放６，６してあるが、この切欠開放６，６の寸法
を、後述するスイングフレームの一部切欠軸を嵌め込め
るよう、軸受孔５の直径寸法より短く形成してある。ま
た上記シリンダー取付アーム３の基部には、シリンダー
を嵌め込み支持するための一対の対向する溝部材７，７
を設けてある。

【０００９】本発明支持装置は、上記ユニットベース１
に装備されるスイングフレーム８及びシリンダー９によ
って構成される。上記スイングフレーム８は合成樹脂材
によって形成され、上記ユニットベース１の軸受アーム
２に揺動自在に軸支される。そしてこのスイングフレー
ム８は概略方形枠部材によって構成され、その中間内側
に後述するプレッシャープーリー、ブレーキ部材等の作
動部材の軸を嵌め込み式に嵌入して受け入れる軸受け１
０，１０を有する。そして枠部材の一方に軸設部１１を
突設し、その両端にスイング軸１２，１２を設けてあ
る。このスイング軸１２，１２は、ユニットベース１の
軸受アーム２に設けた軸受孔５，５に軸支させるが、そ
の上部の切欠開放６，６から落とし込めるように切欠部
１３，１３を形成してあるそしてこのスイングフレーム
８の該軸設部１１の反対側の先端にシリンダー受け部１
４を設けてある。

【００１０】図１及び図２に示した１５がプレッシャー
プーリーで、図示の実施例では歯付ベルトに合致する歯
付プーリーとしてあり、中心軸１６を貫通してある。こ
のプレッシャープーリー１５の中心軸１６の両端を本発
明支持装置を構成するスイングフレーム８に設けた軸受
け１０，１０に嵌め込み軸支してプレッシャーユニット
を構成する。このようにして組み込み構成されたプレッ
シャーユニットは、シリンダー９の上下作動によってス
イングフレーム８が軸１２を軸として揺動し、プレッシ
ャープーリー１５を上下動する。

【００１１】図３及び図４に示した１７がブレーキ部材
で、同じく合成樹脂材の平板部材によって構成され、そ
の両側上面にブレーキパッド１８，１８を取着してあ
る。ブレーキ部材１７はその中心位置に下向きに突出す
る軸受部１９を形成し、この軸受部１９に中心軸２０を
貫通してある。そしてこの中心軸２０の両端を本発明支
持装置を構成するスイングフレーム８に設けた軸受け１
０，１０中に嵌め込んで支持してブレーキユニットを構
成する。このブレーキユニットを構成する場合、上記ス
イングフレームのスイング軸１２，１２に、上記軸受孔
５の切欠開放６を除く軸受面全面が接するよう、断面爪
状の突条２１，２１を設け、この軸受面全面接触によっ
てスイングフレーム８の揺動による軸受け面での動きに
原因する騒音を低くすることができ、効果的である。そ
してこのように組み込み構成されるブレーキユニット
は、シリンダー９の上下作動によりスイングフレーム８
が軸１２を軸として揺動し、ブレーキ部材１７を上下動
する。

【００１２】上記本発明を構成するシリンダー９は、同
じく合成樹脂材により構成され、これに支持アーム２２
を設け、その先端両側に嵌め込み突片２３，２３を有
し、この嵌め込み突片２３，２３をユニットベース１の
溝部材７，７中に嵌め込んでシリンダーを取り付けてあ
る。

【００１３】

【発明の効果】上記の通りの本発明支持装置では、シリ
ンダーによって揺動自在にされたスイングフレームに軸
受けを設け、この軸受けにプレッシャープーリーあるい
はブレーキ部材等の作動部材を軸支することによって、
プレッシャーユニットでもブレーキユニットでも構成す
ることができる。即ち支持装置を共用できるもので、そ
れだけコンベヤー装置の部品点数を少なくすることがで
き、メンテナンスも容易となし得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明支持装置をプレッシャーユニットに実施
した実施例の斜面図

【図２】同上実施例の分解斜面図

【図３】本発明支持装置をブレーキユニットに実施した
実施例の斜面図

【図４】同上実施例の分解斜面図

【符号の説明】

１ ユニットベース ２ 軸受アーム ３ シリンダー取付アーム ４ 軸受片 ５ 軸受孔 ６ 切欠開放 ７ 溝部材 ８ スイングフレーム ９ シリンダー １０ 軸受け １１ 軸受部 １２ スイング軸 １３ 切欠部 １４ シリンダー受け部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベヤーフレームの内側に固定するユ
   ニットベースの片側に軸受アームを突設し、この軸受ア
   ームに一対の軸受片を突設し、この軸受片に上部に切欠
   開放を有する軸受孔を形成する一方、上記ユニットベー
   スの他側にシリンダー取付アームを突設してシリンダー
   を取付けると共に、概略方形部材によって構成し、その
   中間内側に作動部材の軸を嵌め込み式に嵌入して受け入
   れる一対の対向する軸受けを有し、枠部材の一方に軸設
   部を突設し、その両端にスインク軸を設け、枠部材の他
   方にシリンダー受け部を有するスイングフレームを設
   け、このスイングフレームを、そのスイング軸を上記軸
   受アームの軸受孔に嵌め込んで揺動可能に軸支し、シリ
   ンダー受け部をシリンダーによって支持させてあること
   を特徴とする駆動ローラーコンベヤーにおけるプレッシ
   ャーユニット，ブレーキユニット等の作動部材のための
   支持装置。