JPH07112346A - ロボットによるバリ取り作業の動作プログラム作成方法 - Google Patents

ロボットによるバリ取り作業の動作プログラム作成方法

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JPH07112346A
JPH07112346A JP28212993A JP28212993A JPH07112346A JP H07112346 A JPH07112346 A JP H07112346A JP 28212993 A JP28212993 A JP 28212993A JP 28212993 A JP28212993 A JP 28212993A JP H07112346 A JPH07112346 A JP H07112346A
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JP
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burrs
machining
burr
work
order
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JP28212993A
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Tomoyuki Terada
知之 寺田
Yoshiharu Nagatsuka
嘉治 長塚
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的なバリ取り加工順序が指定されたロボ
ット動作プログラムの作成。 【構成】 オフラインプログラミング装置上で作業空間
Γ内に分布したバリの加工順序を指定する為の経路長の
評価を行なう。計算処理負担を考慮して、バリ総数fの
大きさに応じて適宜計算レベルn1 ,n2 ・・を指定
し、レベルn1 の計算で最初の1番目からn1 番目迄の
バリ加工順序を定め、次にレベルn2 の計算でn1 +1
番目からn1 +n2 番目迄のバリ加工順序を定める。以
下、加工順序が未決定のバリが無くなる迄同様のプロセ
スを繰り返す。各ツールgrain1,grain2の
置き台位置G1 ,G2 接近点G1a,G2a、逃げ点G1d,
G2dや、V1 ,V2 ・・・Vf の端点位置をVja,Vj
b、接近点Qjaa ,Qjba 逃げ点Qjad ,Qjbd の位置
データ等を用いる。全バリの加工順序(加工始点も特
定)が指定されたならば、それに基づいた動作プログラ
ムの作成が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、オフラインプログラ
ミング装置を利用してロボットによるバリ取り作業の動
作プログラムを作成する方法に関し、特に、複数箇所に
分布したバリについてバリ取り加工順序を合理的に定め
た動作プログラムを作成することが出来る前記方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ロボットによるバリ取り作業を実行する
場合、1作業サイクル分のバリ取り作業(通常はワーク
1個に対するバリ取り作業)で加工しようとするバリ
は、ワークの形状に対応して複数箇所に分かれて多数存
在することが多い。また、ワークの部位に対応してバリ
に大小があり、それに応じて複数種類のバリ取りツール
(以下、単に「ツール」と言う。)を使い分ける必要が
ある。
【0003】従って、オフラインプログラミング装置を
利用してバリ取りロボット作業の動作プログラムを作成
する際しては、複数の異なる箇所に分布した複数のバリ
の加工順序をどのように指定するかということが、作業
を効率化する上で極めて重要になる。即ち、作業順序の
指定が不適切な場合にはバリ間の移動に要するロボット
の移動経路が長くなり、ロスタイムの原因となる。ま
た、バリ間のロボット移動経路が短くとも、ツールの交
換(通常は、オートチェンジャによって行なわれる。)
が頻繁となるような作業順序を指定した場合にも、効率
的なロボット作業を実現することが出来ない。
【0004】従来、個々のバリの位置についてのオフラ
インデータが用意されている場合であっても、1作業サ
イクル分のバリ取り作業の加工対象バリが複数箇所に分
かれて存在しているケースにおけるバリ取り作業順序の
指定は、専らプログラム作成者の経験と勘に頼って行な
われていたのが実情である。バリ個数が少なく、取りツ
ールの交換が不要であるような作業においては、作業効
率の良い作業順序を指定することは比較的容易である
が、バリ個数が多い場合や、ツールの交換が必要な場合
には、作業効率の良い作業順序を確実に選択・指定する
ことは困難であった。その為に従来は、作業効率の悪い
作業順序を指定した動作プログラムをロボットに教示し
て作業が行なわれる可能性を排除することが出来なかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、1
作業サイクル分のバリ取り作業で加工しようとするバリ
が複数箇所に分かれて多数存在し、また、作業の途上で
ツール交換が必要であるような場合であっても、ロボッ
トによる作業順序を合理的に指定した動作プログラムを
作成することの出来る、ロボットによるバリ取り作業の
動作プログラム作成方法を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、「オフラ
インプロミング装置上において、f個(f≧2)の作業
対象バリに関する位置データを含むバリ属性データを包
含する作業条件データを用意するプロセスと、前記f個
のバリの加工順序を指定するプロセスと、該指定された
加工順序に従って動作プログラムを作成するプロセスを
含み、前記加工順序を指定するプロセスはその中に、
(1)その時点において加工順序が未指定であるバリの
総数fi (i=0,1,2・・・)を越えない正整数n
i を指定するプロセスと、(2)前記fi 個のバリ加工
順序の中から前記ni 個のバリを加工する加工順序を特
定するすべての順列の中から特定の順列を指定し、該選
択された順列に対応したバリ加工順序を指定するプロセ
スとを含み、且つ、前記(1)及び(2)のプロセス
は、加工順序未指定のバリが存在しなくなる迄繰り返さ
れるものであると共に、前記プロセス(1)における前
記選択に際しては、前記fi 個のバリ加工に関して可能
なバリ間のロボット移動経路についての経路長評価計算
を含む作業効率評価計算が前記バリ属性データを利用し
て実行されることを特徴とする、ロボットによるバリ取
り作業の動作プログラム作成方法。」によって上記技術
課題を解決したものである(請求項1に記載された構
成)。
【0007】そして、特に、1つの動作プログラムで実
行される作業サイクルの中でツール交換に要する作業時
間を考慮しなければならないケースに対応する為に、上
記構成に更に「前記バリ属性データが更に、各バリに関
するツール種類適性データを含むと共に前記作業条件デ
ータが更にツール属性データを包含しており、且つ、前
記プロセス(1)における前記選択に際して実行される
作業効率評価計算には更に、該バリ属性データ及び該ツ
ール属性データを利用したツール交換関連作業量の評価
計算が含まれる。」という要件を課したものである(請
求項2に記載された構成)。
【0008】
【作用】図1は、本願発明を実施する為に、オフライン
プロミング装置上でオフラインデータの形で用意される
バリ群、ロボット及びツールのオートチェンジャの位置
関係を例示した模式図であり、これを用いて本願発明の
原理の概略を説明する。
【0009】図において、Rは作業空間Γ内に配置され
たロボットを表わしており、その初期位置をR0 (一般
には3次元位置。以下、同様)とする。OCはロボット
Rに支持されるツールを自動的に交換するオートチェン
ジャ部であり、ここでは2種類のツールgrain1及
びgrain2が用意され、各ツールの装着/取り外し
が行なわれるものとする。各ツールgrain1,gr
ain2の置き台位置(装着あるいは取り外しが行なわ
れる位置)をG1 ,G2 で表わし、対応する接近点をG
1a,G2a、逃げ点をG1d,G2dとする。
【0010】そして、V1 ,V2 ・・・Vf (合計f
個)は、バリ取り加工対象となるバリであり、便宜上、
すべて種々の長さを有する平面上の単一の直線で表示さ
れている。また、添字1〜fは単に各バリを特定する為
のものであり、その順番は適当なルール(例えば、加工
始端点のx座標値が小さい順)に従って付されているも
のである。
【0011】各バリVj について端点は2個存在するか
ら、一方をa端点、他方をb端点と呼ぶことにする。こ
こでは、abいずれの端点をバリ取り加工の始点/終点
とするかは任意であるとする。そして、a端点位置をV
ja,b端点位置をVjbとし、a端点、b端点に対する接
近点を各々Qjaa 及びQjba 、a端点、b端点に対する
逃げ点を各々Qjad 及びQjbd とする。
【0012】ロボットRの初期状態としては、位置R0
で保持ツール無しの状態を想定する。以上の前提の下
で、バリV1 〜Vf のバリ取り加工を行なうプログラム
を作成する為には、一般に、すべてのバリについて加工
を行なう順序をabいずれの端点を始点とするかを含め
て指定しければならない。本願発明は、このようなケー
スにおいて作業効率の良好な加工順序(a端点、b端点
のいずれを始点とするかの順序を含む。以下、同様。)
を一定のルール(プログラム)に従って自動的に決定す
ることを考えるものである。
【0013】バリは合計でf個存在しているから、全て
のバリを対象とする加工順序の総数は、各バリのa、b
端点のいずれを始点とするかの自由度を考慮して、H
(f)= fPf ×2f となる。ここで kPm は、k個の
要素からm個の要素を取り出して作り得る順列の数を表
わしている。例えば、f=3の場合には、バリV1 〜V
3 の加工順序は次の48通り存在する( 3P3 ×23
48)。 加工順序1;V1 →V2 →V3 で8通り(V1 ,V2 ,
V3 の各々に独立した自由度がある。以下、同様) 加工順序2;V1 →V3 →V2 で8通り 加工順序3;V2 →V1 →V3 で8通り 加工順序4;V2 →V1 →V3 で8通り 加工順序5;V3 →V1 →V2 で8通り 加工順序6;V3 →V2 →V1 で8通り このようなH(f)個の順列で表現される加工順序のい
ずれか1個が指定されれば、ロボットの経路は必然的に
決ってしまう。(但し、全工程の開始時及び終了時の条
件を適当に設定しておくものとする。ここでは、開始時
及び終了時のロボットの位置は共にR0 で、ツール無装
着とする。) 例えば、f=3のケースで、バリV1 及びV2 にはツー
ルgrain1が、V3 にはgrain2が各々適合す
るものとし、上記48通りの加工順序の中で各バリのa
端点を始点とする加工順序4を指定すると、ロボットの
経路は次の様に一意的に決まる。
【0014】R0 (スタート)→G1a→G1 (grai
n1装着)→G2d→Q2aa →V2a→V2b(バリV2 加工
終了)→Q2bd →Q1aa →V1a→V1b(バリV1 加工終
了)→Q1bd →G1a→G1 (grain1取り外し)→
G2a→G2 (grain2装着)→G2d→Q3aa →V3a
→V3b(バリV1 加工終了)→Q3bd →G2a→G2 (g
rain2取り外し)→G2d→R0 (全工程終了) 従って、全バリに対する加工作業の効率を評価するに
は、全バリを巡る加工順序に対応して定まるH(f)個
のロボット経路について、ロボットの通過に要するトー
タルの時間を評価すれば良いことになる。ここで、ロボ
ットの移動速度は加工順序に依存しないものと考える
と、作業効率を表わす指標としてロボットの経路長(こ
こでは、直線経路長とする。)を採用することが出来
る。バリ取り加工に意味のあるロボットの全経路は次の
ような経路要素に分解することが出来る。
【0015】1.初期位置R0 →G1aまたはG2a(初期
位置からツール置き点の接近点へ) 2.G1a→G1 →G1dまたはG2a→G2 →G2d(ツール
の初期装着及び終期取り外し) 3.G1dまたはG2d→Qjaa またはQjad (ツール置き
点の逃げ点からバリの接近点へ) 4.Qjad またはQjbd →Qkaa またはQkba (j≠
k)(バリ間の移動) 5.Qjad またはQjbd →G1aまたはG2a(バリの逃げ
点からツール置き点の接近点へ) 6.G1a→G1 →G1d→G2a→G2 →G2d またはG2a
→G2 →G2d→G1a→G1 →G1d (ツールの交換) 7.G1dまたはG2d→R0 (ツール置き点の逃げ点から
初期位置へ) 8.Qjaa →Vja→Vjb→Qjbd またはQjba →Vjb→
Vja→Qjad (バリ取り加工) そこで、上記各記号で表わされる全点R0 ;G1a,G1
,G1d;G2a,G2 ,G2d;Qjaa ,Qjad ,Qjba
,Qjbd ,Vja,Vjb,(j=1,2・・・f)に対
する位置座標データを与えておくか、あるいは、上記
1.〜8.の経路長(または経路通過所要時間。但し、
本願発明では所要時間も経路長に準ずる量とみなすこと
とする。)のデータを予めすべて計算しておくことによ
り、ロボットの任意の全バリ加工経路あるいはその断片
(但し、経路断片は上記1.〜8.を適当に接続して構
成されるものとする)について、全経路長を計算するこ
とが可能になる。
【0016】但し、ここで注意すべきことは、上記1.
〜8.の内、8.は、バリ加工順序の選び方に依存して
作業効率を左右する部分ではないことが明らかであり、
実際の評価計算時には計算から除外することが合理的で
あるということである。
【0017】以上のことから、原理的に言えば、全バリ
加工に対する加工作業の効率の優劣を比較する為には、
H(f)個のバリ加工順序毎に1対1対応で決まるH
(f)個のロボット経路について、上記8.の成分を除
外してロボット経路長の積算評価計算を実行すれば良い
ことになる。そして、最も評価経路長が短い作業経路を
1個選択し、それに整合した動作プログラムを作成すれ
ば、最適の作業効率を得ることが期待される訳である。
以後、このような全バリの加工を通して行なう経路長計
算評価を「総当り」評価と呼ぶことにする。例えば、f
=3の場合で言えば、前記48通りの加工順序に対応し
た48通りの経路について経路長を評価して、最も経路
長が短いと加工順序を見つけ出す方法がこれに相当す
る。
【0018】このように、総当たりで計算を行なう方法
は、単純且つ正確な評価が期待出来るという意味で優れ
た方法であるが、fが大きくなると計算量がたちまち膨
大になってしまうという短所がある。 fPf の値はfの
階乗f!であるからH(f)=f!×2f となり、例え
ばfが数10の程度でもH(f)の値は、天文学的な値
となる。即ち、総当たりの評価法が適用出来るf値に
は、使用するプロセッサ(CPU)の計算処理能力に応
じた限界があると考えられる。
【0019】そこで、本願発明では、バリ総数fの大き
さに応じて適宜計算レベルを下げた計算を繰り返すこと
によって、バリ加工順序を逐次的に決定することを提案
する。ここで「計算レベル」とは、1回の経路長評価計
算で加工順序決定の対象とするバリ数のことである。換
言すれば、計算レベルがni であるということは、i回
目の経路長評価計算でni 先のバリまでその加工順序を
定める評価計算を行なうという意味である。例えば、f
個の全バリを対象とする総当たり評価における計算レベ
ルはfとなる。
【0020】即ち、レベルn1 の計算で最初の1番目か
らn1 番目迄のバリ加工順序を定め、次にレベルn2 の
計算でn1 +1番目からn1 +n2 番目迄のバリ加工順
序を定める。以下、加工順序が未決定のバリが無くなる
迄同様のプロセスを繰り返す。
【0021】n1 ,n2 ・・・の数値は、その合計がf
となるように適宜指定すれば良いが、使用するオフライ
ンプログラミング装置のCPUの能力等を考慮して定め
られた一定のルールに従って指定することが好ましい
(実施例参照)。このような繰り返し評価方式を採用し
た場合には、真に「全工程の最短経路」を選択すること
は保証されなくなるが、それに近い経路を選択すること
は充分可能である。そして、H(f)個の経路の総当た
り評価による場合に比して、計算負担が軽減されるとい
う大きな利点がある。以下、このような評価法を「分割
評価法」と呼ぶことにする。
【0022】例えば、f=4の場合を考えると、総当た
り評価法では、 4P4 ×16=384通りの経路の長短
評価計算が必要であるが、4=2+2(即ち、n1 =
2,n2 =2)に分割した評価法によれば、先ず 4P2
×4=48通りの経路の長短評価計算を行なって1,2
番目迄の加工順序を定め、次いで加工順序未確定の4−
2=2個のバリを対象とした 2P2 ×4=8通りの経路
の長短評価計算を行なって3番目及び4番目の加工順序
を定めれば、合計48+8=56通りの経路長評価計算
で全加工順序を定めることが出来る。しかも、経路1通
り当りの計算量も計算レベルが小さい程少なくなる傾向
があるから、全体の計算処理負担は格段に軽くなる。
【0023】以上が本願発明の原理の概要であり、オフ
ラインプロミング装置上で上記原理に従った方法を実施
する為のデータの準備及び処理の進め方の具体例につい
ては、下記の実施例で説明する。
【0024】
【実施例】図2は、本願発明の方法を実施する際に使用
可能なオフラインプログラミング装置の構成の概略を示
した要部ブロック図である。図中、1はマイクロプロセ
ッサ(以下、CPUという)、7は該自動プログラミン
グ装置の制御プログラムを格納したROM、2はフロッ
ピーディスクまたはハードディスク(以下、単にディス
クと言う。)11からロードされたシステムプログラム
や各種のデータ等を格納するRAM、3はキーボード、
4はCRT表示装置(以下、CRTという)、9はタブ
レット装置、8はディスクコントローラ、10は作成図
面を出力するためのX−Yプロッタ、5はプリンタであ
り、これらの各要素はバス6を介して接続されている。
【0025】タブレット装置9は、画面対応領域9aと
メニュー表9bとを有し、タブレットカーソル9cを画
面対応領域9a内で移動させてCRT4上のグラフィッ
クカーソルを移動して指示操作を行うことによりCRT
4の画面上で任意位置を指定したり、また、メニュー表
9b上でタブレットカーソル9cを移動させて指示操作
を行うことによりディスク11に準備されたシステムプ
ログラムから各種のメニュー項目を選択するようになっ
ている。以下、上記オフラインプログラミング装置を使
用して、作用の説明の欄で述べた図1の事例をベースに
して、本願発明の方法を実施するプロセスについて説明
する。 [1]作業条件データの準備 動作プログラム作成にあたって、ディスク11内に準備
されるテーブルデータを図3に一括して示す。 (1)バリ属性データ これは、総数f個のバリについて、加工に使用するツー
ルの種類を表わすデータ(ここでは、grain1また
は2が例示的にエントリされている。)及び、ab各端
点Vja,Vjb;接近点Qjaa ,Qjba ;逃げ点Qjad ,
Qjbd の位置データαja〜αjbd (3次元位置データ)
からなる基本的なデータである。
【0026】(2)ツール属性データ ツール交換(オ^トチェンジャOC)に関連したデータ
で、各ツールgrain1,2について、その置き点G
1 ,G2 ;各接近点G1a,G2a;各逃げ点G1d,G2dの
位置データβ1 〜β2d(3次元位置データ)が含まれて
いる(なお、置き点G1 ,G2 におけるツール交換時間
も経路長に準ずる量とみなすこととする)。
【0027】(3)計算属性データ 各計算段階において、計算レベルを指定するルールを定
めたものである。本実施例では、計算レベルの最高値を
3に設定する。即ち、加工順序が未決定のバリ数fi が
3個迄の時には、fi を計算レベルに指定し、4以上の
場合にはすべて3とする。従って、バリ総数fが3個迄
の場合には、総当たりの評価法を実行し、4個以上の場
合には、分割評価法を実行することになる。例えば、バ
リ総数が8個であれば、8=3+3+2に分割した評価
法(f=8;n1 =n2 =3,n3 =2)が実行され
る。
【0028】これらのデータの他に、(4)ロボット初
期位置R0 (=終期位置)のデータが設定されることは
言うまでもない。
【0029】[2]動作プログラム作成 図4は、ディスク11に保存された「バリ取り動作プロ
グラム生成処理」のためのシステムプログラムの概略を
示すフローチャートであり、以下、このフローチャート
を参照して本実施例の処理動作を説明する。バリ取りプ
ログラムの作成作業を行う場合、オペレータは、まず、
ディスク11に保存された上記(1)〜(4)のデータ
を一旦RAM2に読み込ませ、CRT4に表示させてデ
ータの確認を行なう。データの確認を視覚的行なう為に
は、図1に示されたようなバリ分布表示画面(可能であ
れば、3次元グラフィック表示)をCRT4に映し出せ
ることが好ましい。
【0030】もし、データの誤り・不足等が確認された
場合には、タブレットカーソル9cを用いた形状要素の
指示操作により、CRT4に表示された図形から関連す
る形状要素を指定し、データ修正ツールを用いてデータ
の修正・補充等を行なう。以上の準備が終了したら、オ
ペレータはタブレット装置9を操作し、メニュー表9b
から「バリ取り動作プログラム生成処理」のシステムプ
ログラムをダウンロードしてCPU1を起動させ、図4
のフローチャートに示した処理を開始させる。
【0031】CPU1は、まず、分割計算指標iを1に
初期設定し(ステップS1)、バリ総数fの値を読み込
んで加工順序未指定バリ数指標fi を初期値fに設定す
る(ステップS2)。次いで、計算属性データ(図3参
照)にアクセスしてfi に対する、計算レベルni を決
定する(ステップS3)。例えば、f=10であれば、
n1 =1となり、f=7ならば2となる。
【0032】計算レベルni が決まったならば、総計f
i 個の加工順序未決定バリを対象にして、ni 個のバリ
を(順次1度づつ)加工する可能経路のすべてについ
て、その経路長を評価計算する(ステップS4)。経路
長計算に際しては、図3に示したバリ属性及びツール属
性のデータを利用する。経路長の評価の方法は作用の説
明の欄で述べた通りである。ツール交換がもしあれば、
それに要する経路も評価されることは、改めて説明する
迄もないであろう。なお、第1回目の経路長計算はすべ
てロボットの初期位置R0 を起点として行なわれる。
【0033】1回のステップS4の処理で評価対象とさ
れる経路の数は、fiPni×2ni通りである。即ち、始点
の選び方(a端点/b端点)の自由度を無視して合計f
i 個のバリ中からni 個のバリを重複なしに選び出す順
列はfiPni通りであり、その各々について始点の選び方
について独立した自由度2(a端点/b端点)があるか
ら、2niを乗ずれば始点の取り方を考慮に入れた可能経
路数が算出される。
【0034】続くステップS5では、ステップS4の評
価計算に基づいて最短経路を決定する。第1回目のステ
ップS5では、1番目からni 番目迄の加工順序が始点
の取り方を含めて指定されることになる。
【0035】次いで、ステップS6で分割計算指標iに
1を加算した上で、加工順序未指定バリ数指標fi をf
i =fi-1 −ni に更新する。fi-1 −ni はこの段階
における加工順序未決定のバリ数を表わしている。そこ
で、この値が0か否かをチェックし(ステップS8)、
0でなければステップS3に戻り、再度計算属性データ
にアクセスしてn2 を決定する。2度目のステップS4
では、前回のステップS5で加工順序指定済みのバリを
除いたf−n1 通りのバリを対象として、計算レベルn
i の経路長評価が行なわれる。次いで、ステップS5で
最短経路が選択され、n1 +1番目からn1 +n2 番目
迄の加工順序(始点も特定)が指定される。
【0036】以下、同様の処理を繰り返すことによっ
て、f個すべての加工順序が指定されると、ステップS
8でイエスの判断がなされる。CPU1は、それまでの
処理で指定された総計f個の全バリの加工順序に基づ
き、バリ属性データ、ツール属性データに逐次アクセス
して所要の動作プログラムを作成する(ステップS
9)。必要に応じて、プログラム内容をCRT4に表示
させ、作成されたプログラムをディスク11に格納して
バリ取り動作プログラム作成処理を終了する。
【0037】このようにして作成された動作プログラム
をロボットコントローラに転送すれば、作業効率の高い
ロボット経路がロボットに教示されることは明らかであ
る。
【0038】
【発明の効果】本願発明によれば、1作業サイクル分の
バリ取り作業で加工しようとするバリが複数箇所に分か
れて多数存在し、また、作業の途上でツール交換が必要
であるような場合であっても、ロボットによる作業順序
を合理的に指定した動作プログラムを自動的に作成する
ことが出来る。
【0039】また、本願発明の方法には、使用するオフ
ラインプログラミング装置の計算処理能力に照らして無
理のない範囲で、効率の高いバリ取り作業順序が指定さ
れた動作プログラムが作成されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施する為に、オフラインプロミン
グ装置上でオフラインデータの形で用意されるバリ群、
ロボット及びツールのオートチェンジャの位置関係を例
示した模式図である。
【図2】本願発明の方法を実施する際に使用可能なオフ
ラインプログラミング装置の構成の概略を示した要部ブ
ロック図である。
【図3】動作プログラム作成にあたって、図2に示した
オフラインプログラミング装置内に準備されるテーブル
データを一括して示した図である。
【図4】図2に示したオフラインプログラミング装置の
CPUによって実行されるバリ取り動作プログラム生成
処理のシステムプログラムの概略を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ(CPU) 2 RAM 4 CRT表示装置 6 バス 7 ROM 8 ディスクコントローラ 9 タブレット装置 11 ディスク(フロッピーディスクまたはハードディ
スク) R ロボット R0 ロボット初期位置 Γ 作業空間 OC オートチェンジャ V1 〜Vf バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/4093

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフラインプロミング装置上において、
    f個(f≧2)の作業対象バリに関する位置データを含
    むバリ属性データを包含する作業条件データを用意する
    プロセスと、前記f個のバリの加工順序を指定するプロ
    セスと、該指定された加工順序に従って動作プログラム
    を作成するプロセスを含み、 前記加工順序を指定するプロセスはその中に、(1)そ
    の時点において加工順序が未指定であるバリの総数fi
    (i=0,1,2・・・)を越えない正整数ni を指定
    するプロセスと、(2)前記fi 個のバリ加工順序の中
    から前記ni 個のバリを加工する加工順序を特定するす
    べての順列の中から特定の順列を指定し、該選択された
    順列に対応したバリ加工順序を指定するプロセスとを含
    み、且つ、前記(1)及び(2)のプロセスは、加工順
    序未指定のバリが存在しなくなる迄繰り返されるもので
    あると共に、前記プロセス(1)における前記選択に際
    しては、前記fi 個のバリ加工に関して可能なバリ間の
    ロボット移動経路についての経路長評価計算を含む作業
    効率評価計算が前記バリ属性データを利用して実行され
    ることを特徴とする、ロボットによるバリ取り作業の動
    作プログラム作成方法。
  2. 【請求項2】 前記バリ属性データが更に、各バリに関
    するツール種類適性データを含むと共に前記作業条件デ
    ータが更にツール属性データを包含しており、且つ、前
    記プロセス(1)における前記選択に際して実行される
    作業効率評価計算には更に、該バリ属性データ及び該ツ
    ール属性データを利用したツール交換関連作業量の評価
    計算が含まれることを特徴とする、請求項1に記載され
    たロボットによるバリ取り作業の動作プログラム作成方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016139766A1 (ja) * 2015-03-04 2016-09-09 株式会社日立製作所 組立動作教示装置
JP7004868B1 (ja) * 2020-07-17 2022-02-07 三菱電機株式会社 数値制御装置および数値制御方法

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