JPH07111993A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH07111993A
JPH07111993A JP26070693A JP26070693A JPH07111993A JP H07111993 A JPH07111993 A JP H07111993A JP 26070693 A JP26070693 A JP 26070693A JP 26070693 A JP26070693 A JP 26070693A JP H07111993 A JPH07111993 A JP H07111993A
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scanning
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blood flow
region
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JP26070693A
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Takanori Nonaka
孝則 埜中
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断層画像データの関心領域に2次元血流画像
データを時間ずれを少なく表示する。 【構成】 本装置は、断層画像データの関心領域に2次
元血流画像データを重ねて表示する超音波診断装置であ
って、関心領域の複数走査線毎に断層画像データと2次
元血流画像データとが交互に得られるように、走査手順
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波診断装置、特
に、断層画像データの関心領域に2次元血流画像データ
を重ねて表示する2次元血流断層方式の超音波診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】医用分野で用いられる超音波診断装置で
は、例えば心臓部の断層データをリアルタイムでモニタ
に表示したり、またパルスドプラ法により特定部位の血
流速度を測定し、この分布を前記同様にモニタに表示す
ることが一般に行われている。さらに、断層情報をモニ
タに表示するとともに、関心領域の血流情報を、断層情
報が表示されたモニタに並べて表示するようにしたもの
もある。
【0003】また、血流速度を2次元的に把握するため
に、2次元血流断層方式が採用されている。これは、断
層情報の関心領域に血流情報を合成し、血流情報を2次
元で、しかもリアルタイムに表示するものである。この
場合には、断層情報及び血流情報が、それぞれディジタ
ル化されて合成され、R,G,Bのテレビジョン信号に
変換される。そして、通常の断層像の上に血流情報の数
値が重ねて表示されるとともに、検出された血流情報の
プロフィールがカラー表示される。たとえば、時間平均
された血流速度プロフィールが、プローブに向かって来
る方向を赤色で、プローブから遠ざかる方向を青色でカ
ラー表示され、また、血流速度プロフィールの表示の濃
淡により血流速度の大きさが表示される。
【0004】この2次元血流情報は、同一走査方向に超
音波ビームを複数回繰り返して発射し、これらの複数本
のデータをたとえば相関演算することにより得られる。
一方、断層情報は、同一方向に少なくとも1回の超音波
ビームを発射すれば得られる。このため、従来の2次元
血流断層方式の超音波診断装置では、たとえば同一方向
に9本の超音波ビームを発射し、そのうちの8本から血
流情報を得、残りの1本から断層情報を得ている。この
ときの8本発射される超音波の繰り返し周波数(以下、
PRFと記す)は、血流速度に応じて設定され、血流速
度が速いときはPRFを高く、逆に血流速度が遅いとき
はPRFを低く設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
低速度の血流を検出するためには、PRFを低くしなけ
ればならない。PRFを低くすると、超音波の繰り返し
に要する時間が長くなるので、関心領域において血流情
報を得るための時間が長くなり,フレームレートが遅く
なる。
【0006】2次元血流断層方式においてフレームレー
トが遅くなるという問題を解決するために、米国特許
4,888,694号に開示されている、いわゆるイン
ターリーブ法と呼ばれる超音波ビーム走査手順が知られ
ている。このインターリーブ法では、たとえば連続する
4走査方向(4本の走査線)に超音波ビームを順次発射
し、これをたとえば8回繰り返し、4本の走査線の2次
元血流情報を得る。続いて、次の連続する4走査方向に
超音波ビームを発射し、これを関心領域の最後の走査線
まで繰り返して関心領域内の2次元血流情報を得る。
【0007】ここでは、1本の走査線におけるPRF
は、1方向に連続して超音波を発射する場合に比べて4
倍低くなるので、低い血流速度における2次元血流情報
を4倍のフレームレートで得ることができる。しかし、
このようなインターリーブ法を用いて断層情報と2次元
血流情報とを得ようとすると、これらを同時に得ていな
いので、たとえば1フレーム分の走査を行って断層情報
を得た後で関心領域をインターリーブ法により走査して
2次元血流情報を得なければならない。
【0008】このように断層情報と2次元血流情報とを
1フレームずつ得る構成では、断層情報と2次元血流情
報とで同じ方向のデータの時間差が大きくなり、断層情
報による画像と2次元血流情報による画像とが大きくず
れたものになる。このため、2つの画像が同期して変化
しないという問題が生じる。本発明の目的は、断層情報
と2次元血流情報との画像ずれを低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波診断
装置は、超音波ビームを走査して断層画像データと2次
元血流画像データとを得、断層画像データの関心領域に
2次元血流画像データを重ねて表示する装置であって、
ビーム走査手段と走査手順制御手段と画像データ生成手
段と表示手段とを備えている。
【0010】ビーム走査手段は、超音波ビームを走査す
る。走査手順制御手段は、関心領域の複数走査線毎に断
層画像データと2次元血流画像データとが交互に得られ
るように、ビーム走査手段の走査手順を制御する。画像
生成手段は、走査手順制御手段で制御された走査手順で
走査された超音波ビームから断層画像データと2次元血
流画像データとをそれぞれ生成する。表示手段は、画像
データ生成手段で生成された2つの画像データを合成し
て表示する。
【0011】
【作用】本発明に係る超音波診断装置では、ビーム走査
手段が超音波ビームを走査する際に、走査手順制御手段
が、関心領域の複数走査線毎に断層画像データと2次元
血流画像データとが交互に得られるように、ビーム走査
手段の走査手順を制御する。そして、画像生成手段が、
走査手順制御手段で制御された走査手順で走査された超
音波ビームから断層画像データと2次元血流画像データ
とをそれぞれ生成する。画像データ生成手段で生成され
た2つの画像データは、表示手段によって合成して表示
される。
【0012】ここでは、複数走査線毎に断層画像データ
と2次元血流画像データとが交互に得られるように走査
手順が制御されるので、2つの画像データの生成時の時
間ずれが小さくなり、表示時の画像ずれを低減できる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による超音波診断
装置を示している。この超音波診断装置は、通常のBモ
ード像やMモード像やドプラモード像の他に、カラード
プラー像(2次元血流画像データ)とBモード像(断層
画像データ)とを複合した2次元血流断層像を表示可能
なものである。
【0014】図において、プローブ1は複数の振動子か
らなり、被検体2の表面に当てられ、被検体2内に超音
波ビームを送信し、被検体2からの反射エコーを受信す
る。プローブ1にはパルサー群3及び増幅群4が接続さ
れている。パルサー群3は、プローブ1の各振動子に高
周波パルスを印加する。パルサー群3には、ビーム制御
回路12が接続されている。ビーム制御回路12は、走
査ビーム毎の遅延処理等の送受波処理を行う。
【0015】増幅群4は複数のアンプからなり、プロー
ブ1の各振動子に対応して設けられており、受波した反
射エコーを増幅する。増幅群4には、ビーム制御回路1
2を介して波形処理回路5が接続されている。波形処理
回路5は、ビーム制御回路12からの信号を波形処理し
てデジタル・スキャン・コンバータ(以下、DSCと記
す)6に記憶可能な信号とするためのものである。この
出力信号は、Bモード信号又はMモード信号となってい
る。また、増幅群4にはミキサー波形処理回路7が接続
されている。
【0016】ミキサー波形処理回路7は、受信された反
射エコーと送信系からの参照信号とを混合しドプラ信号
を得るものである。ミキサー波形処理回路7にはA/D
変換回路8及びスピーカー11が接続されている。A/
D変換回路8は、ミキサー波形処理回路7で得られたド
プラ信号をA/D変換するものである。A/D変換回路
8には、カラードプラー用計算回路9a及びドプラーモ
ード用計算回路9bが接続されている。カラードプラー
用計算回路9aは、A/D変換されたたとえば8本のド
プラ信号に対して相関演算処理等を行いカラードプラー
用に平均血流値等を計算するものである。ドプラーモー
ド用計算回路9bは、A/D変換されたドプラ信号を高
速フーリエ変換し、血流速度分布を演算するものであ
る。
【0017】カラードプラー用計算回路9a及びドプラ
ーモード用計算回路9bにはDSC6が接続されてい
る。たとえばDSC6ではカラードプラーモード時に、
Bモード像とカラードプラー像との合成が行われる。ま
たBモード時やMモード時には、各計算回路9a,9b
からは何も出力されず、波形処理回路5からの出力によ
り、Bモード像やMモード像が得られる。DSC6には
CRT10が接続されている。CRT10はカラードプ
ラー像やBモード像やMモード像を表示する。また、ド
プラーモード時には、スペクトル像が表示されるととも
にミキサー波形処理回路7に接続されたスピーカー11
により、ドプラー音が観測できる。
【0018】これらのビーム制御回路12、ミキサー波
形処理回路7、波形処理回路5、DSC6、カラードプ
ラー用計算回路9a、ドプラモード用計算回路9b、及
びCRT10には制御回路14が接続されている。制御
回路14は、これらの各部を制御するとともに、ビーム
制御回路12を介してパルサー群3の送信タイミング及
び送信手順を制御する。
【0019】図2は制御回路14の構成を示すブロック
図である。制御回路14は、RAM,ROM等のメモリ
を有するCPU20を備えている。CPU20のRAM
にはキューバッファ24a,24bが設けられている。
このキューバッファ24a,24b機能については後述
する。CPU20には、操作パネル19、タイマー25
及びゲート選択回路21が接続されている。操作パネル
19には、関心領域(以下、ROIという)を設定する
ためのトラックボールや各種のモード、フォーカス位置
等を設定するための入力キーが配置されている。タイマ
ー25は後述するFIFOメモリ26a,26bの書き
込みタイミングを制御するためのものである。ゲート選
択回路21は、PRFを選択するためのゲート選択信号
や走査ビーム番号を示すビーム番号データを出力すると
ともに、各種の制御信号を出力する。ゲート選択回路2
1は、トリガー発生回路22に接続されている。トリガ
ー発生回路22は、PRFを設定するためのオリジナル
トリガー信号を出力する。トリガー発生回路22は、送
信タイミング発生回路23に接続されている。送信タイ
ミング発生回路23はビーム制御回路12を介してパル
サー群3に接続され、パルサー群3での送信タイミング
を定める信号を出力する。
【0020】ゲート選択回路21は、図3に示すよう
に、FIFOメモリ26a,26b、選択回路27、R
AM28、ラッチ回路29、カウンタ30及びRAM読
出制御回路31を備えている。FIFOメモリ26a
は、CPU20内のキューバッファ24aに接続され、
キューバッファ24aから与えられたパルス送信順デー
タを記憶し、これらを順次RAM28の読み出し時の上
位アドレスとして出力する。FIFOメモリ26bは、
CPU20内のキューバッファ24bに接続され、キュ
ーバッファ24aから与えられたビーム番号データBN
Oをラッチ回路29に出力する。選択回路27は、CP
U20から与えられたRAM28の書き込みアドレス
と、FIFOメモリ26a及び後述するカウンタ30か
ら与えられたRAM28の読み出しアドレスとを切り換
えるためのものである。
【0021】RAM28は、図9に示すように、1送波
毎の超音波ビームに関する制御データを記憶するもので
ある。これらは1ビーム毎にブロック化されて記憶され
ており、これらのブロックの先頭のアドレスがFIFO
メモリ26aで指定され、下位アドレスがカウンタ30
で指定される。ラッチ回路29は、RAM28の出力R
MOUTである各制御データ及びビーム番号データを、
カウンタ30のカウント信号をラッチトリガーとしてラ
ッチする。ラッチ回路29の出力のうち、PRF(送信
周期)のデータはゲート選択信号GSSとしてトリガー
発生回路22に与えられる。また、ビーム番号データB
NOは、ビーム制御回路12内の遅延量設定回路、ドプ
ラーモード用計算回路9b及びDSC6等に与えられ、
他のデータは、波形処理回路5やその他の回路に与えら
れる。
【0022】トリガー発生回路22は、ゲート選択信号
GSSに応じて、オリジナルトリガー信号OTGをRA
M読出制御回路31及びFIFOメモリ26bに出力す
る。RAM読出制御回路31は、カウンタ30にカウン
ト要求信号/CRQ(以下、/は負論理を示す)を出力
するとともに、CPU20に書き込み禁止要求信号/W
IRQを出力する。また、FIFOメモリ26a及びR
AM28に読み出し要求信号/RRQを出力する。な
お、RAM28に書き込まれるブロックデータは、診断
前にCPU20から与えられる。
【0023】ラッチ回路29(図3)は、図4に示すよ
うに、例えば8個のラッチ41から構成されている。そ
れぞれのラッチには、カウンタ32(図3)からのカウ
ント信号がラッチトリガー/LTG0〜LTG7として
与えられている。また、ビーム番号データBNOをラッ
チする回路42も含まれている。次にCPU20の制御
動作について図5〜図7に示すフローチャートに基づい
て説明する。
【0024】まずステップS1では、CPU20内のR
AMの内容の初期設定を行う。ステップS2では、オペ
レーターによる診断モードの設定やPRFの入力やカラ
ードプラーモード時のカラードプラー像の表示領域(つ
まり、関心領域ROI)の設定等のオペレーターによる
キー入力があったか否かを判断する。入力がないと判断
するとステップS3に移行する。ステップS3では他の
指令がなされたか否かを判断する。他の指令がなされな
かったと判断するとステップS4に移行する。ステップ
S4では、走査中に必要な走査のためのデータを準備す
る。ステップS4での処理が終了するとステップS2に
戻る。
【0025】ステップS2でオペレーターによるキー入
力があったと判断するとステップS5に移行する。ステ
ップS5では入力処理が行われる。またステップS3で
他の指令がなされたと判断するとステップS6に移行す
る。ステップS6ではその指令に応じた他の処理を行
う。ステップS5の入力処理では、図6に示すように、
まずステップS11で、走査を禁止する。これにより、
超音波ビームの発射が停止する。ステップS12では、
オペレーターにより設定された診断モードに必要なモー
ド信号を求める。また、ステップS13では、設定され
たフォーカス距離に応じて送信フォーカス選択信号を求
め、ステップS14では、送受信時間データ(送信周
期)を求める。なお、ここでは説明を簡単にするために
3つのデータしか求めていないが、実際にはその他のデ
ータも求められる。ステップS15では、ステップS1
2〜ステップS14で求めた1グループ分のデータ群を
RAM28に書き込む。ここで、1グループ分のデータ
群とは、1回の送受信の準備期間にRAM28から読み
出されるデータ群である。
【0026】したがって、ステップS15の処理によ
り、図8に示すように、モード信号、送受信時間デー
タ、送信フォーカス選択信号、インターリーブによるC
Bモード時の同方向の8回の繰り返しビームの内の1回
目か否かを示すアンサンブル情報、インターリーブ時の
同一回のビームのうちの何本目かを示すインターリーブ
情報及びその他の情報からなる1グループのデータ群が
RAM28の1ブロックに書き込まれる。ステップS1
6では、書き込んだRAM28の上位アドレス(1グル
ープのブロックアドレス)をCPU20内のRAMに設
けられたアドレステーブル内に記憶する。ステップS1
7では、オペレーターによって設定された診断モード、
送受信時間、フォーカス、ROI及び他の情報に関する
データが全て求められたか否かを判断する。全てのデー
タが得られるまでステップS12〜ステップS17を繰
り返し実行する。
【0027】全データが求められた場合は、ステップS
17からステップS18に移行する。ステップS18で
は、FIFOメモリ26a,26bの内容をクリアす
る。ステップS19では、走査手順の最初のRAM28
の上位アドレスを求め、キューバッファ24a(図2)
に書き込む。また、ビーム番号データBNOをキューバ
ッファ24b(図2)に書き込む。ここでキューバッフ
ァ24a,24bは、CPU20のRAM上に設けられ
た待ち行列用のメモリ領域であり、この領域の容量は、
FIFOメモリ26a,26bと同一か又は大きいもの
になっている。ステップS20では、アドレステーブル
から走査手順の次のRAM28の上位アドレス及び走査
ビーム番号データを求め、キューバッファ24a,24
bにそれぞれに書き込む。ここで、走査手順は、オペレ
ーターによって設定された診断モードに応じて、アドレ
ステーブルを参照して決定される。ステップS28で
は、キューバッファ24a,24bの領域が全て埋まっ
たか否かを判断する。全て埋まっていない場合にはステ
ップS24に戻り、次々と走査手順の上位アドレス及び
走査ビームデータをアドレステーブルからキューバッフ
ァ24a,24bにそれぞれ書き込む。ステップS21
でキューバッファ24a,24bが満杯になったと判断
するとステップS22に移行する。
【0028】ステップS22では、キューバッファ24
aから上位アドレスのアドレスデータを取り出し、FI
FOメモリ26aに出力する。また、キューバッファ2
4bからビーム番号データを取り出し、FIFOメモリ
26bに出力する。ステップS23では、FIFOメモ
リ26a,26bの全ての領域がアドレスデータ及びビ
ーム番号データで埋められたかを否かを判断する。デー
タで全て埋められるまでステップS22の動作を続け
る。FIFOメモリ26a,26bの全ての領域がアド
レスデータ及びビーム番号データで埋められた場合はス
テップS24に移行する。ステップS24では、タイマ
ー25をセットする。ここで、タイマー25は、FIF
Oメモリ26a,26bをアドレスデータ及びビーム番
号データで埋めた後、次のFIFOメモリ26a,26
bの書き込み開始までの時間を与えるためのものであ
り、FIFOメモリ26a,26bが空になるまでの時
間より短く設定されている。この時間は、走査モードや
送受信モードの要因により可変にしても良い。このタイ
マー25には、CPU20からタイマー時間の設定デー
タが与えられる。そしてタイマー25のタイムアップ信
号がCPU20に与えられる。ステップS25では、こ
のタイムアップ信号を受けて走査許可を行う。走査許可
が行われると、超音波ビームの送波が再開され、走査が
実行される。
【0029】ステップS5の走査中準備処理では、走査
中に、次の超音波ビーム送波のための準備を行う。すな
わち、図7に示すように、まずステップS31でアドレ
ステーブルからキューバッファ24a,24bに次に書
き込むべきRAM28の上位アドレス及びビーム番号デ
ータを求め、キューバッファ24a,24bに書き込
む。ステップS32では、キューバッファ24a,24
bの領域が全て埋まったか否かを判断する。全て埋まっ
た場合にはステップS33に移行する。ステップS33
では、図6のステップS24または後述するステップS
36でセットしたタイマーのタイムアップを待つ。タイ
マー25がタイムアップするとステップS34に移行す
る。ステップS34では、キューバッフア24a,24
bからアドレスデータ及びビーム番号データを取り出
し、FIFOメモリ26a,26bに出力する。ステッ
プS35では、FIFOメモリ26a,26bが満杯に
なったか否かを判断する。FIFOメモリ26a,26
bが満杯になるまでステップS34の処理を続け、FI
FOメモリ26a,26bが満杯になったと判断すると
ステップS36に移行する。ステップS36ではタイマ
ー25をセットしてメインルーチンに戻る。
【0030】次に具体的な動作について図9に示した走
査手順例に基づいて説明する。ここでは、図10に示す
ように、まず、関心領域ROIより図10左方の表示領
域DIにおいてBモードを実行し、続いて関心領域RO
I内を4走査線ずつカラードプラーモードとBモードと
を交互に実行し、最後に関心領域ROIより図10右方
の表示領域DIにおいてBモードを実行する場合を例に
とる。ここで、関心領域ROIでは、4本づつ一方向に
9発の超音波ビームを送信する。そして最初の8発をカ
ラードプラーモードに、残りの1発をBモードにそれぞ
れ用いる。ここでカラードプラーモード時の各走査線の
8発のPRFは周期TC×4である。また隣合う走査線
間のPRFは周期TCである。また、Bモード用の残り
の1発の隣合う走査線間のPRFは周期TBである。
【0031】ここで、CBモードでの1回目か否かを示
すアンサンブル情報や並べ換えて走査した超音波を元に
戻すために必要なインターリーブ情報が図8に示すよう
に、RAM28にブロック化して記憶されている。そし
てキューバッファ24a及びFIFOメモリ26aに
は、このグループ(ブロック)の先頭アドレスが走査順
に図9に示すように記憶される。このため、FIFOメ
モリ26aの上位アドレスによってRAM28を読み出
すことにより、ブロック送信順にRAM28の内容が読
み出される。
【0032】図11は、送信から次の送信までの処理内
容を示しており、送信を所定時間行うと、直ちに受信が
行われる。そして受信が終了すると次の送信のための準
備が行われる。この準備期間中に図7に示す走査中準備
処理が実行され、種々の制御データがセットされる。図
12は準備期間中のデータセット内容を示すタイミング
チャートである。
【0033】ここでは、まず、トリガー発生回路22
(図3)から出力されるオリジナルトリガー信号/OT
Gがイネーブルになると、RAM読出制御回路31から
出力される書き込み禁止要求信号/WIRQ、読み出し
要求信号/RRQ及びカウント要求信号/CRQがそれ
ぞれ順次イネーブルになる。読み出し要求信号/RRQ
がイネーブルになると、FIFOメモリ26aから上位
アドレスFIOUTが選択回路27を介してRAM28
に出力される。そして準備期間が終了すると、送信タイ
ミング発生回路23(図2)から送信開始要求信号/T
SRがビーム制御回路12を介してパルサー群3に出力
される。
【0034】さらにこれを詳しく説明すると、図13に
示すように、FIFOメモリ26aから最初の上位アド
レスFIOUT=「a」が出力され、カウント要求信号
/CRQがイネーブルになると、カウンタ30がカウン
ト信号CNTを出力し、RAM28の下位アドレスを指
定する。すると、RAM28からaブロックのデータR
MOUT(DA,0 〜DA,7 )が順次出力される。またラ
ッチトリガー信号/LTG0〜/LTG7が順次出力さ
れ、RAM28から出力されたデータRMOUTがラッ
チ回路29に順次ラッチされる。
【0035】このようにして、RAM28からブロック
のデータRMOUTが順次読み出される。図9に示す例
では、最初にBモード用の超音波ビームがビーム番号1
〜K−1までブロックaのデータにより周期TBで繰り
返して送波される。続いて、ビーム番号KからK+3ま
でブロックb〜eの1回のデータ及びブロックf〜iの
7回のデータによりカラードプラー用の超音波ビームが
周期TCで、ブロックaの4回のデータによりBモード
用の超音波ビームが周期TBでそれぞれ送波される。こ
れが、ビーム番号K+M−3〜K+Mまで繰り返され
る。そして、ビーム番号K+M+1からNまでブロック
aのデータによりBモード用の超音波ビームが周期TB
で送波される。これにより1フレームが画像が生成され
る。
【0036】このときの、カラードプラーモードのPR
Fは、4×TCとなり低速の血流速度を検出できる。し
かし、1フレームを構成する際のPRFは、周期TCで
あるので、周期4×TCのPRFで繰り返して走査する
従来例に較べて4倍のフレームレートになる。また、関
心領域ROIにおいて複数本の走査線毎にカラードプラ
ー像とBモード断層像とを交互に得ているので、2つの
像での時間ずれが少なくなり、画像が同期して動き、画
像ずれが減少する。
【0037】〔他の実施例〕 (a) Bモードとカラドプラーモードとのビーム密度
は、前記実施例のように必ずしも同一である必要はな
い。たとえば、図14に示すように、フレームレートを
速くするために、カラドプラーモードのビーム密度をB
モードの半分にしてもよい。ここでは、カラードプラー
モード時には、走査ビームを1本おきに走査して超音波
ビームを発射している。 (b) 前記実施例では、カラードプラーモード走査後
にBモード走査を行っているが、ブロック内の走査順は
これに限定されるものではなく、Bモード走査後にカラ
ードプラーモード走査を行ってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る超音波診断装置では、関心
領域内において、複数本の走査線毎に2次元血流画像デ
ータと断層画像データとが交互に得られるように走査手
順を制御しているので、2つの像での時間ずれが少なく
なり、2つの画像が同時に動いているように見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による超音波診断装置の概略
ブロック図。
【図2】制御回路のブロック図。
【図3】ゲート選択回路のブロック図。
【図4】ラッチ回路のブロック図。
【図5】CPUの制御フローチャート。
【図6】入力処理内容を示すフローチャート。
【図7】走査中準備処理内容を示すフローチャート。
【図8】RAMの格納内容を示す図。
【図9】カラードプラーモード時の走査手順の一例を示
す図。
【図10】走査手順を説明するための表示画面図。
【図11】送信周期間の状態を示す図。
【図12】ゲート選択回路のタイミングチャート。
【図13】ゲート選択回路のタイミングチャート。
【図14】他の実施例の図9に相当する図。
【符号の説明】
1 プローブ 3 パルサー群 4 増幅群 5 波形処理回路 6 DSC 7 ミキサ波形処理回路 9 血流演算回路 10 CRT 12 ビーム制御回路 14 制御回路 20 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波ビームを走査して断層画像データと
    2次元血流画像データとを得、断層画像データの関心領
    域に2次元血流画像データを重ねて表示する超音波診断
    装置であって、 前記超音波ビームを走査するビーム走査手段と、 前記関心領域の複数走査線毎に、前記断層画像データと
    2次元血流画像データとが交互に得られるように、前記
    ビーム走査手段の走査手順を制御する走査手順制御手段
    と、 前記走査手順制御手段で制御された走査手順で走査され
    た超音波ビームから前記断層画像データと2次元血流画
    像データとをそれぞれ生成する画像データ生成手段と、 前記画像データ生成手段で生成された2つの画像データ
    を合成して表示する表示手段と、を備えた超音波診断装
    置。
JP26070693A 1993-10-19 1993-10-19 超音波診断装置 Pending JPH07111993A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9223011B2 (en) 2012-05-25 2015-12-29 Fujifilm Corporation Ultrasonic signal processing device and ultrasonic signal processing method

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