JPH0711184A - 印刷インキ用ビヒクル - Google Patents
印刷インキ用ビヒクルInfo
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- JPH0711184A JPH0711184A JP20440093A JP20440093A JPH0711184A JP H0711184 A JPH0711184 A JP H0711184A JP 20440093 A JP20440093 A JP 20440093A JP 20440093 A JP20440093 A JP 20440093A JP H0711184 A JPH0711184 A JP H0711184A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防かび性を有する印刷面を形成するための印
刷インキ用ビヒクル提供。 【構成】 亜塩素酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土
金属塩100重量部をpHが7.5〜13.0の水40
0〜1,890重量部に溶解した水溶液を20重量%以
上担持させた有機および/または無機の吸着担体と、こ
れを分散させることができてしかも5%の水懸濁液のp
Hが7.0以上を示す樹脂液とからなる印刷インキ用ビ
ヒクル。 【効果】 フィルムやシートあるいはプラスチック板な
どの対象物に防かび能を発揮できる印刷面を形成させる
ことができる。
刷インキ用ビヒクル提供。 【構成】 亜塩素酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土
金属塩100重量部をpHが7.5〜13.0の水40
0〜1,890重量部に溶解した水溶液を20重量%以
上担持させた有機および/または無機の吸着担体と、こ
れを分散させることができてしかも5%の水懸濁液のp
Hが7.0以上を示す樹脂液とからなる印刷インキ用ビ
ヒクル。 【効果】 フィルムやシートあるいはプラスチック板な
どの対象物に防かび能を発揮できる印刷面を形成させる
ことができる。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、印刷インキ用ビヒクル
に関し、特に、防かび能を発揮させるのに適した印刷面
を形成させるための印刷インキ用ビヒクルに関する。
に関し、特に、防かび能を発揮させるのに適した印刷面
を形成させるための印刷インキ用ビヒクルに関する。
【従来の技術】従来、防かび能を達成するには、例え
ば、食品、塗料などへの防かび剤の添加、合成繊維やプ
ラスチックなどの原料樹脂中への防かび剤のねり込みな
どに見られるように、防かび性をもたせたい対象物へ各
種防かび能をもった薬剤を添加する方法が一般的であっ
た。また、内装材表面に防かび性を付与するために、防
かびスプレー、防かび塗料あるいは防かび性タイル目地
材などが使用されていることも公知である。しかるに、
これらはいずれも防かび剤を添加した対象物自身あるい
は防かび処理を施した表面などを防かび性にするのみで
あって、その置かれた環境や雰囲気全体に防かび能を発
揮することはできない。一方、例えば、塩化カルシウム
顆粒を湿気を通すフィルム中に包装して、押入れなどの
かびの発生を防ぐ商品として上市されているが、この種
の商品は、雰囲気中の湿気を吸湿して湿度を下げること
によって、かびが生育しにくい環境を作ろうとするもの
であり積極的に防かび作用を発揮するものではない。こ
のように、従来市販品は例えば浴室や押入れなどの比較
的密閉度の高い室内空間、またはスポーツバッグや包装
袋などの携帯品内に用いてその空間内全体を防かび性に
する効果をもったものではなかった。亜塩素酸塩は、消
防法上酸化剤として危険物に指定されているが、加熱、
摩擦あるいは衝撃を加えない限り常温では安定な化合物
であることは公知である。また、亜塩素酸塩に他の粉末
などを混合して希釈し、更に酸性化合物を添加して二酸
化塩素を発生させる技術は、現在までに例えば特開昭6
0−103003号公報、仝昭63−246304号公
報、仝昭64−34904号公報、仝平2−14509
号公報、仝平3−164402号公報および仝平3−2
85801号公報などで公知である。また、亜塩素酸塩
水溶液を活性アルミナなどの多孔質担体に吸着させて用
いる例(特開昭60−161307号公報)、亜塩素酸
塩を他のケイソウ土などの充填剤でうすめて用いる例
(特開昭61−234930号公報)、亜塩素酸塩に金
属酸化物を含有させて触媒作用を利用する例(特開昭6
3−130136号公報)、シリカゼオライトと亜塩素
酸塩とを主成分とする例(特開昭64−71804号公
報)または、亜塩素酸ナトリウムとヒドロキシアルキル
セルロースとを混合して消毒用クリーナーとして用いる
例(特開平2−38301号公報)などは二酸化塩素の
発生剤を添加しない技術として公知である。
ば、食品、塗料などへの防かび剤の添加、合成繊維やプ
ラスチックなどの原料樹脂中への防かび剤のねり込みな
どに見られるように、防かび性をもたせたい対象物へ各
種防かび能をもった薬剤を添加する方法が一般的であっ
た。また、内装材表面に防かび性を付与するために、防
かびスプレー、防かび塗料あるいは防かび性タイル目地
材などが使用されていることも公知である。しかるに、
これらはいずれも防かび剤を添加した対象物自身あるい
は防かび処理を施した表面などを防かび性にするのみで
あって、その置かれた環境や雰囲気全体に防かび能を発
揮することはできない。一方、例えば、塩化カルシウム
顆粒を湿気を通すフィルム中に包装して、押入れなどの
かびの発生を防ぐ商品として上市されているが、この種
の商品は、雰囲気中の湿気を吸湿して湿度を下げること
によって、かびが生育しにくい環境を作ろうとするもの
であり積極的に防かび作用を発揮するものではない。こ
のように、従来市販品は例えば浴室や押入れなどの比較
的密閉度の高い室内空間、またはスポーツバッグや包装
袋などの携帯品内に用いてその空間内全体を防かび性に
する効果をもったものではなかった。亜塩素酸塩は、消
防法上酸化剤として危険物に指定されているが、加熱、
摩擦あるいは衝撃を加えない限り常温では安定な化合物
であることは公知である。また、亜塩素酸塩に他の粉末
などを混合して希釈し、更に酸性化合物を添加して二酸
化塩素を発生させる技術は、現在までに例えば特開昭6
0−103003号公報、仝昭63−246304号公
報、仝昭64−34904号公報、仝平2−14509
号公報、仝平3−164402号公報および仝平3−2
85801号公報などで公知である。また、亜塩素酸塩
水溶液を活性アルミナなどの多孔質担体に吸着させて用
いる例(特開昭60−161307号公報)、亜塩素酸
塩を他のケイソウ土などの充填剤でうすめて用いる例
(特開昭61−234930号公報)、亜塩素酸塩に金
属酸化物を含有させて触媒作用を利用する例(特開昭6
3−130136号公報)、シリカゼオライトと亜塩素
酸塩とを主成分とする例(特開昭64−71804号公
報)または、亜塩素酸ナトリウムとヒドロキシアルキル
セルロースとを混合して消毒用クリーナーとして用いる
例(特開平2−38301号公報)などは二酸化塩素の
発生剤を添加しない技術として公知である。
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの公
知の技術のうち、酸性化合物を添加して二酸化塩素を発
生させる技術は、ガス発生のコントロールが事実上困難
であり、二酸化塩素を長期にわたって徐々に発生させる
ことはできない欠点があった。このことは、例えば、特
開昭64−34904号公報明細書中の指摘によっても
明らかである。従って、これらの公知技術は長期間にわ
たって防かび剤として効果を発揮する用途には用いがた
い。また、二酸化塩素発生剤を添加しない他の公知技術
については、次に述べる欠点があって実用面で使用しに
くい点が指摘されている。すなわち、まず、亜塩素酸塩
は周知の如く危険物であるため、たとえ希釈剤が非危険
物で安全な粉末とはいえ、それらと混合、粉砕または成
型などの摩擦や衝撃を伴う製造上の作業工程は避けた方
が好ましく、工業生産上問題があった。(例えば、特開
昭63−130136号公報では粉砕工程が必要であ
る。)第二に、これらの組成物は、粉末混合物や無機質
多孔質担体などを主成分とし固体状であるため、その使
用態様としては袋や容器などに収納する必要があるため
その使途に制限があった。以上、要するに、これらの亜
塩素酸塩を使用した公知技術では、亜塩素酸塩をなんら
かの形で加工してフィルムやシート状にし、これを防か
び用途に利用する内容は現在迄に提案されていない。本
発明は上述の現状に鑑みなされたもので、特にフィルム
やシート上に適用して防かび効果を発揮するに適した印
刷面を創出するための形成材料を提供することを目的と
している。
知の技術のうち、酸性化合物を添加して二酸化塩素を発
生させる技術は、ガス発生のコントロールが事実上困難
であり、二酸化塩素を長期にわたって徐々に発生させる
ことはできない欠点があった。このことは、例えば、特
開昭64−34904号公報明細書中の指摘によっても
明らかである。従って、これらの公知技術は長期間にわ
たって防かび剤として効果を発揮する用途には用いがた
い。また、二酸化塩素発生剤を添加しない他の公知技術
については、次に述べる欠点があって実用面で使用しに
くい点が指摘されている。すなわち、まず、亜塩素酸塩
は周知の如く危険物であるため、たとえ希釈剤が非危険
物で安全な粉末とはいえ、それらと混合、粉砕または成
型などの摩擦や衝撃を伴う製造上の作業工程は避けた方
が好ましく、工業生産上問題があった。(例えば、特開
昭63−130136号公報では粉砕工程が必要であ
る。)第二に、これらの組成物は、粉末混合物や無機質
多孔質担体などを主成分とし固体状であるため、その使
用態様としては袋や容器などに収納する必要があるため
その使途に制限があった。以上、要するに、これらの亜
塩素酸塩を使用した公知技術では、亜塩素酸塩をなんら
かの形で加工してフィルムやシート状にし、これを防か
び用途に利用する内容は現在迄に提案されていない。本
発明は上述の現状に鑑みなされたもので、特にフィルム
やシート上に適用して防かび効果を発揮するに適した印
刷面を創出するための形成材料を提供することを目的と
している。
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明者は、多年にわたる二酸化塩素組成物の研究
の結果得られた知見をもとに、フィルムやシート上に亜
塩素酸塩を固着させて防かび効果を発揮させる手段につ
いて鋭意研究を重ねた結果、亜塩素酸塩をアルカリ側に
調整した水に特定範囲で溶解させ、これを少くとも20
重量%以上担持させた吸着担体を5%水懸濁液のpHが
7.0以上のアルカリ性の樹脂液中に分散させたビヒク
ルを用いて、フィルムやシート上に印刷面を形成させた
面が徐々に二酸化塩素を揮散して防かび効果を発揮でき
ること、該印刷面はガスバリヤー性の袋内に密封してお
けば一定ガス濃度以上はガスの発生が抑制されて長期保
存に耐えること、および、上記アルカリ側に調整された
水としてはpH緩衝液の使用がガスの徐放性と印刷シー
トの保存性に効果が大きいことを見出して本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、亜塩素酸塩のアル
カリ金属塩またはアルカリ土金属塩100重量部をpH
が7.5〜13.0の水400〜1,890重量部に溶
解した水溶液を20重量部%以上担持させた有機および
/または無機の吸着担体と、これを分散させることがで
きて5%水懸濁液のpHが7.0以上を示す樹脂液とか
らなることを特徴とする印刷インキ用ビヒクルを要旨と
している。
に、本発明者は、多年にわたる二酸化塩素組成物の研究
の結果得られた知見をもとに、フィルムやシート上に亜
塩素酸塩を固着させて防かび効果を発揮させる手段につ
いて鋭意研究を重ねた結果、亜塩素酸塩をアルカリ側に
調整した水に特定範囲で溶解させ、これを少くとも20
重量%以上担持させた吸着担体を5%水懸濁液のpHが
7.0以上のアルカリ性の樹脂液中に分散させたビヒク
ルを用いて、フィルムやシート上に印刷面を形成させた
面が徐々に二酸化塩素を揮散して防かび効果を発揮でき
ること、該印刷面はガスバリヤー性の袋内に密封してお
けば一定ガス濃度以上はガスの発生が抑制されて長期保
存に耐えること、および、上記アルカリ側に調整された
水としてはpH緩衝液の使用がガスの徐放性と印刷シー
トの保存性に効果が大きいことを見出して本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、亜塩素酸塩のアル
カリ金属塩またはアルカリ土金属塩100重量部をpH
が7.5〜13.0の水400〜1,890重量部に溶
解した水溶液を20重量部%以上担持させた有機および
/または無機の吸着担体と、これを分散させることがで
きて5%水懸濁液のpHが7.0以上を示す樹脂液とか
らなることを特徴とする印刷インキ用ビヒクルを要旨と
している。
【作 用】本発明の構成と作用とを説明する。本発明で
用いる亜塩素酸塩のアルカリ金属塩としては、亜塩素酸
ナトリウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸リチウム、ア
ルカリ土金属塩としては、亜塩素酸カルシウム、亜塩素
酸マグネシウム、亜塩素酸バリウムがあげられるが、こ
のうち亜塩素酸ナトリウムが好適に用いられる。次に、
本発明で用いるpH7.5〜13.0の水としては、好
ましくは、脱イオン水または、蒸溜水を水酸化ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウムの如きアルカリ性化合物で上記
pH範囲に調整したものが用いられるが一般の水道水を
同様にpH調整したものを用いてもよい。用いる水のp
Hを7.5〜13.0の範囲に特定した意義は下記の通
りである。すなわち、本発明で用いる亜塩素酸塩をpH
を調整をしない脱イオン水で溶解し、これを吸着担体に
20重量%担持させた吸着物のpH(5%水懸濁液で測
定)は、用いる担体の酸性度または塩基度によっても左
右されるがおゝむね6.0〜9.0の範囲を示し、しか
もpH値は用いた担体のロット差によっても変動するこ
とが明らかになった。これを樹脂液中に混合分散させて
得られるビヒクルは、保存中に徐々に二酸化塩素を発生
する例が見られ、しかも、この現象は担体のロット差に
よっても差が生じることから長期間の保存には問題があ
ることが明らかになったことによる。こゝで、上述の吸
着担体のロット差による品質上のバラツキに起因するp
H値の変動をさけるためには、pHを調整した水として
pH緩衝液を用いればより適確にpH値を維持できるの
でその使用がより好ましい。この目的に使用できるpH
緩衝液としては、Clerk−LubsおよびBate
s−Bower緩衝液が用いられる。具体的には、リン
酸二水素カリウム一水酸化ナトリウム緩衝液(pH7.
5〜8.0)リン酸水素二ナトリウム一水酸化ナトリウ
ム緩衝液(pH10.9〜12.0)などがあげられ
る。本発明で用いる水のpH値をどの程度にするかは、
主に吸着担体の酸性度または塩基度及び防かび効果の強
弱の要求度によって選定すればよい。pH調整した水の
pHが7.5未満であると用いる吸着担体の種類とpH
値如何によっては、本発明ビヒクルとした場合の保存安
定性が損われ、二酸化塩素を徐々に発生することから、
またpHが13.0を超えると防かび効果の低下が見ら
れるため好ましくない。本発明で用いる有機または無機
の吸着担体としては、通常100ミクロン以下好ましく
は30ミクロン以下の粉末状担体が用いられる。具体例
としては、セルロース、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、高吸水性樹脂などの天然ま
たは合成の有機化合物、けい藻土、ゼオライト、炭酸カ
ルシウム、ケイ酸カルシウム、パーライトまたはガンマ
ーアルミナなどの無機化合物があげられるが20重量%
以上の水を担持できるものであれば特に制限はなく、こ
れらは二種以上併用して用いうる。担持能が20重量%
以下の吸着担体はビヒクルとして印刷面にした場合、二
酸化塩素発生の寿命が短かいことから不利である。本発
明で用いる樹脂液としては、水系やエマルション系であ
ればその水溶液、非水系であれば5%水懸濁液のpHが
7.0以上を示す樹脂液を用いる。7.0未満のpHを
示す樹脂液は、吸着担体を分散してインキとした場合、
長期保存中に二酸化塩素を発生したり、樹脂分がゲル化
を起す例があり保存性が劣るので本発明より除かれる。
具体的には、例えば、乾性油、乾性油変性アルキッド、
天然または合成ロジン、セルロース、塩化ビニル、塩化
ビニル一酢酸ビニル共重合物、塩化ビニリデン、アクリ
ル、アクリル・シリコン塩素化ポリプロピレンあるいは
ウレタンなどの樹脂を水系または溶剤系とした通常の印
刷インキ用ビヒクルが用いうる。これらの樹脂液のう
ち、いずれの樹脂液にするか、また水系にするか、溶剤
系にするかは、印刷すべき対象物の材質や要求される防
かび能の効果の程度(強弱や寿命)によって選択すれば
よいが、乾燥性の点から溶剤系樹脂液が好適に用いられ
る。次に、本発明ビヒクルの調製法および各成分の量比
について述べる。 まず、亜塩素酸塩をアルカリ性水に
溶解する場合、亜塩素酸塩100重量部に対して水の4
00〜1,890重量部を用いるが、400重量部未満
では亜塩素酸塩の濃度が高すぎてビヒクルにした場合の
保存安定性が劣ることから、また、1,890重量部を
超える水量は、本発明ビヒクルを印刷して形成させた印
刷面の防かび能が劣ることから本発明から除かれる。亜
塩素酸塩の水溶液を吸着担体に吸着させる作業は、担体
へスプレーしながら吸着させる常法が採用できる。水溶
液の吸着量は、防かび効果の寿命の点から20重量%以
上担持させた方が好ましい。次に、亜塩素酸塩の水溶液
を担持させた吸着担体の樹脂液に対する量比は、通常、
樹脂分に対して5〜70重量%が用いられる。その量比
は、他の混合すべきフィラーや顔料などの着色材量また
は防かび能の期待する寿命などを勘案して選定すべきで
ある。その分散作業はホモミクサーなどの分散機による
常法を用いてよい。本発明印刷インキ用ビヒクルを印刷
インキとして調製するに当って、印刷インキとしての適
性を向上させるために、例えば、増粘剤、消泡剤または
レベリング剤などの添加剤を加えること、顔料、染料な
どの着色剤を添加して着色することは常法に準じて任意
に行ってよい。本発明印刷インキ用ビヒクルを印刷イン
キとなし、これを対象物に印刷する方法としては、平版
印刷法、スクリーン印刷法またはグラビヤ印刷法などの
常法の印刷方法を採用でき、印刷対象物の種類やその用
途などに応じて任意に選択してよい。印刷の対象物とし
ては、紙、織布や不織布、プラスチックフィルムまたは
アルミ箔などのフィルムやシート状物、プラスチック板
やその成型品、金属板やその成型物あるいは陶器などが
あげられ、その材質や形状に応じて用いる樹脂液を選ぶ
と共にその印刷法を選定すればよい。本発明印刷インキ
用ビヒクルを用いて印刷インキを調製し、これをフィル
ムやシート状物などに印刷した印刷物はそのまゝ、例え
ば、押入れ、流し下収納庫、スポーツバッグなど比較的
かびが発生しやすい箇所に貼付して防かびの用途に用い
うるが、その際使用を簡便にするため、例えば裏面に離
型紙付のタックラベル形式にするとか、あるいは、二酸
化塩素の揮散をより少くしてその効果の寿命を延ばすた
めに印刷面上に微孔をあけたフィルムなどの通気性のあ
るフィルムやシートをラミネートして用いるなどは自由
に行ってよい。
用いる亜塩素酸塩のアルカリ金属塩としては、亜塩素酸
ナトリウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸リチウム、ア
ルカリ土金属塩としては、亜塩素酸カルシウム、亜塩素
酸マグネシウム、亜塩素酸バリウムがあげられるが、こ
のうち亜塩素酸ナトリウムが好適に用いられる。次に、
本発明で用いるpH7.5〜13.0の水としては、好
ましくは、脱イオン水または、蒸溜水を水酸化ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウムの如きアルカリ性化合物で上記
pH範囲に調整したものが用いられるが一般の水道水を
同様にpH調整したものを用いてもよい。用いる水のp
Hを7.5〜13.0の範囲に特定した意義は下記の通
りである。すなわち、本発明で用いる亜塩素酸塩をpH
を調整をしない脱イオン水で溶解し、これを吸着担体に
20重量%担持させた吸着物のpH(5%水懸濁液で測
定)は、用いる担体の酸性度または塩基度によっても左
右されるがおゝむね6.0〜9.0の範囲を示し、しか
もpH値は用いた担体のロット差によっても変動するこ
とが明らかになった。これを樹脂液中に混合分散させて
得られるビヒクルは、保存中に徐々に二酸化塩素を発生
する例が見られ、しかも、この現象は担体のロット差に
よっても差が生じることから長期間の保存には問題があ
ることが明らかになったことによる。こゝで、上述の吸
着担体のロット差による品質上のバラツキに起因するp
H値の変動をさけるためには、pHを調整した水として
pH緩衝液を用いればより適確にpH値を維持できるの
でその使用がより好ましい。この目的に使用できるpH
緩衝液としては、Clerk−LubsおよびBate
s−Bower緩衝液が用いられる。具体的には、リン
酸二水素カリウム一水酸化ナトリウム緩衝液(pH7.
5〜8.0)リン酸水素二ナトリウム一水酸化ナトリウ
ム緩衝液(pH10.9〜12.0)などがあげられ
る。本発明で用いる水のpH値をどの程度にするかは、
主に吸着担体の酸性度または塩基度及び防かび効果の強
弱の要求度によって選定すればよい。pH調整した水の
pHが7.5未満であると用いる吸着担体の種類とpH
値如何によっては、本発明ビヒクルとした場合の保存安
定性が損われ、二酸化塩素を徐々に発生することから、
またpHが13.0を超えると防かび効果の低下が見ら
れるため好ましくない。本発明で用いる有機または無機
の吸着担体としては、通常100ミクロン以下好ましく
は30ミクロン以下の粉末状担体が用いられる。具体例
としては、セルロース、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、高吸水性樹脂などの天然ま
たは合成の有機化合物、けい藻土、ゼオライト、炭酸カ
ルシウム、ケイ酸カルシウム、パーライトまたはガンマ
ーアルミナなどの無機化合物があげられるが20重量%
以上の水を担持できるものであれば特に制限はなく、こ
れらは二種以上併用して用いうる。担持能が20重量%
以下の吸着担体はビヒクルとして印刷面にした場合、二
酸化塩素発生の寿命が短かいことから不利である。本発
明で用いる樹脂液としては、水系やエマルション系であ
ればその水溶液、非水系であれば5%水懸濁液のpHが
7.0以上を示す樹脂液を用いる。7.0未満のpHを
示す樹脂液は、吸着担体を分散してインキとした場合、
長期保存中に二酸化塩素を発生したり、樹脂分がゲル化
を起す例があり保存性が劣るので本発明より除かれる。
具体的には、例えば、乾性油、乾性油変性アルキッド、
天然または合成ロジン、セルロース、塩化ビニル、塩化
ビニル一酢酸ビニル共重合物、塩化ビニリデン、アクリ
ル、アクリル・シリコン塩素化ポリプロピレンあるいは
ウレタンなどの樹脂を水系または溶剤系とした通常の印
刷インキ用ビヒクルが用いうる。これらの樹脂液のう
ち、いずれの樹脂液にするか、また水系にするか、溶剤
系にするかは、印刷すべき対象物の材質や要求される防
かび能の効果の程度(強弱や寿命)によって選択すれば
よいが、乾燥性の点から溶剤系樹脂液が好適に用いられ
る。次に、本発明ビヒクルの調製法および各成分の量比
について述べる。 まず、亜塩素酸塩をアルカリ性水に
溶解する場合、亜塩素酸塩100重量部に対して水の4
00〜1,890重量部を用いるが、400重量部未満
では亜塩素酸塩の濃度が高すぎてビヒクルにした場合の
保存安定性が劣ることから、また、1,890重量部を
超える水量は、本発明ビヒクルを印刷して形成させた印
刷面の防かび能が劣ることから本発明から除かれる。亜
塩素酸塩の水溶液を吸着担体に吸着させる作業は、担体
へスプレーしながら吸着させる常法が採用できる。水溶
液の吸着量は、防かび効果の寿命の点から20重量%以
上担持させた方が好ましい。次に、亜塩素酸塩の水溶液
を担持させた吸着担体の樹脂液に対する量比は、通常、
樹脂分に対して5〜70重量%が用いられる。その量比
は、他の混合すべきフィラーや顔料などの着色材量また
は防かび能の期待する寿命などを勘案して選定すべきで
ある。その分散作業はホモミクサーなどの分散機による
常法を用いてよい。本発明印刷インキ用ビヒクルを印刷
インキとして調製するに当って、印刷インキとしての適
性を向上させるために、例えば、増粘剤、消泡剤または
レベリング剤などの添加剤を加えること、顔料、染料な
どの着色剤を添加して着色することは常法に準じて任意
に行ってよい。本発明印刷インキ用ビヒクルを印刷イン
キとなし、これを対象物に印刷する方法としては、平版
印刷法、スクリーン印刷法またはグラビヤ印刷法などの
常法の印刷方法を採用でき、印刷対象物の種類やその用
途などに応じて任意に選択してよい。印刷の対象物とし
ては、紙、織布や不織布、プラスチックフィルムまたは
アルミ箔などのフィルムやシート状物、プラスチック板
やその成型品、金属板やその成型物あるいは陶器などが
あげられ、その材質や形状に応じて用いる樹脂液を選ぶ
と共にその印刷法を選定すればよい。本発明印刷インキ
用ビヒクルを用いて印刷インキを調製し、これをフィル
ムやシート状物などに印刷した印刷物はそのまゝ、例え
ば、押入れ、流し下収納庫、スポーツバッグなど比較的
かびが発生しやすい箇所に貼付して防かびの用途に用い
うるが、その際使用を簡便にするため、例えば裏面に離
型紙付のタックラベル形式にするとか、あるいは、二酸
化塩素の揮散をより少くしてその効果の寿命を延ばすた
めに印刷面上に微孔をあけたフィルムなどの通気性のあ
るフィルムやシートをラミネートして用いるなどは自由
に行ってよい。
【実 施 例】本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、これによって本発明は限定されるものではない。
なお、部および%は特に明示しない限り重量部、重量%
である。 〔実施例1〕市販亜塩素酸ナトリウム(和光純薬製、試
薬1級)100部を重炭酸ナトリウムでpHを7.5に
調整した脱イオン水1,890部に溶解し、これを市販
けい藻土(米国ジヨンズ,マンビレ社製,商品名セライ
ト)4,960部とガンマーアルミナ粉末(住友化学工
業製,KC−512)3,000部との混合物に吸着さ
せた。(亜塩素酸ナトリウム液を20%担持)市販溶剤
系塩化ビニル樹脂液(鐘淵化学工業製,商品名カネビラ
ック、樹脂分38%,5%水懸濁液のpH7.0)を用
意し、この100部に対し上述の吸着物26.6部(樹
脂分に対し70%)を均一に分散して本発明印刷インキ
用ビヒクルを得た。このビヒクルに常法に従って市販青
色顔料を0.1%、市販軽質炭酸カルシウム微粉末増粘
剤を0.5%添加して印刷インキとした。このインキを
用い、オフセット印刷法によって2mm厚のポリプロピ
レン板上に約20〜30ミクロン厚になるように重複印
刷して室内に放置し経日毎に剥離した印刷層中の残存二
酸化塩素を分析した。一方、印刷物をガスバリヤー性の
KOP袋中に密封保存して二酸化塩素の揮発性をチェッ
クした。結果は表1に示す通りであった。なお、二酸化
塩素の分析は剥離した印刷フィルムを微細断して常法の
ヨードメトリーによった。 この結果から、印刷面から二酸化塩素がきわめて徐々に
揮散すること、および、ガスバリヤー性袋中に密封した
場合、二酸化塩素の発生が抑制されて長期保存性がある
ことが明らかとなった。 〔実施例2〕亜塩素酸ナトリウム100部をpH10.
9のリン酸水素二ナトリウム一水酸化ナトリウム緩衝液
400部に溶解し、さらに炭酸ナトリウムを用いてpH
を13.0に調整した後、市販軽質炭酸カルシウム(多
木化学製、商品名ゼオシール)900部とメチルセルロ
ース100部との混合物に吸着させた。この吸着担持物
(水溶液を約33%担持)1.75部と市販アクリル樹
脂エマルション(三菱レイヨン製、商品名ダイヤナー
ル、樹脂分35%、pH9.6)100部(樹脂分に対
し吸着物5%の比率)とを混合して本発明印刷インキ用
ビヒクルとした。このビヒクルを常法に従って、スクリ
ーン印刷に適する粘度に調製し、不織布(日本バイリー
ン製、材質レーヨン)上に目付量が180g/m2にな
るようにスクリーン印刷法によって印刷 面を形成さ
せた。このシートを用い、S.Gochoの方法(防菌
防黴、第19巻,329頁,511頁,1991年)に
準じて防かび性をテストした。巾150mm、長さ23
0mm、高さ160mmの密閉型のガラス容器を用意
し、底面に水を含ませた不織布シートを敷き、容器内の
相対湿度を80〜90%に調整する。試験菌として黒か
び(Aspergillus niger)を用いJI
S Z2911に準じて胞子懸濁液を調製する。減菌シ
ヤーレにその1mlをとり、さらにサブロー寒天培地を
9ml分注して平坦にならした後、28℃で5日間培養
してかび検体とした。一方、φ50mmの濾紙に培地を
含浸させたものを用意し、これを底面から50mm離し
天井面から100mmの位置に水平に吊りさげた。底面
にかび検体、天井部に上述した印刷面を形成させた70
mm角の不織布を設置して28℃で10日間培養した。
対照として印刷面形成不織布をセットしない分を同様の
条件で比較した。その結果、印刷面形成不織布をセット
した分は濾紙にかびの生育が認められなかったのに対
し、対照は濾紙一面にかびの生育が認められ、本発明印
刷インキ用ビヒクルを用いて印刷した印刷面がその置か
れた空間内において防かび効果を発揮することが明らか
になった。 〔実施例3〕市販亜塩素酸ナトリウムの25%水溶液
(ダイソー製、pH10.6)400部をpHが10.
5の炭酸水素ナトリウム一水酸化ナトリウム緩衝液1,
150部でうすめて8%水溶液とした。この水溶液を結
晶性セルロース粉末(旭化成製、商品名アビセル)に2
0%吸着担持させた。塩素化ポリプロピレン樹脂液(米
国コダック社製、pH7.0、樹脂分25%)100部
に対し、この吸着物20部を加え均一に分散させて本発
明印刷インキ用ビヒクルとする。このビヒクルにレベリ
ング剤、消泡剤および粘度調節剤を加えてスクリーン印
刷用インキとし、裏面に離型紙付粘着層を設けたタック
ラベルに約100ミクロン厚になるようにスクリーン印
刷した。こうして得られた防かび能をもった印刷面を備
えた5×10cm寸法のタックラベルを洋服の保存用シ
ート状カバー袋内面に貼付して用いたところ、用いない
場合にくらべ洋服へのかびの発生を防止する効果が認め
られた。
るが、これによって本発明は限定されるものではない。
なお、部および%は特に明示しない限り重量部、重量%
である。 〔実施例1〕市販亜塩素酸ナトリウム(和光純薬製、試
薬1級)100部を重炭酸ナトリウムでpHを7.5に
調整した脱イオン水1,890部に溶解し、これを市販
けい藻土(米国ジヨンズ,マンビレ社製,商品名セライ
ト)4,960部とガンマーアルミナ粉末(住友化学工
業製,KC−512)3,000部との混合物に吸着さ
せた。(亜塩素酸ナトリウム液を20%担持)市販溶剤
系塩化ビニル樹脂液(鐘淵化学工業製,商品名カネビラ
ック、樹脂分38%,5%水懸濁液のpH7.0)を用
意し、この100部に対し上述の吸着物26.6部(樹
脂分に対し70%)を均一に分散して本発明印刷インキ
用ビヒクルを得た。このビヒクルに常法に従って市販青
色顔料を0.1%、市販軽質炭酸カルシウム微粉末増粘
剤を0.5%添加して印刷インキとした。このインキを
用い、オフセット印刷法によって2mm厚のポリプロピ
レン板上に約20〜30ミクロン厚になるように重複印
刷して室内に放置し経日毎に剥離した印刷層中の残存二
酸化塩素を分析した。一方、印刷物をガスバリヤー性の
KOP袋中に密封保存して二酸化塩素の揮発性をチェッ
クした。結果は表1に示す通りであった。なお、二酸化
塩素の分析は剥離した印刷フィルムを微細断して常法の
ヨードメトリーによった。 この結果から、印刷面から二酸化塩素がきわめて徐々に
揮散すること、および、ガスバリヤー性袋中に密封した
場合、二酸化塩素の発生が抑制されて長期保存性がある
ことが明らかとなった。 〔実施例2〕亜塩素酸ナトリウム100部をpH10.
9のリン酸水素二ナトリウム一水酸化ナトリウム緩衝液
400部に溶解し、さらに炭酸ナトリウムを用いてpH
を13.0に調整した後、市販軽質炭酸カルシウム(多
木化学製、商品名ゼオシール)900部とメチルセルロ
ース100部との混合物に吸着させた。この吸着担持物
(水溶液を約33%担持)1.75部と市販アクリル樹
脂エマルション(三菱レイヨン製、商品名ダイヤナー
ル、樹脂分35%、pH9.6)100部(樹脂分に対
し吸着物5%の比率)とを混合して本発明印刷インキ用
ビヒクルとした。このビヒクルを常法に従って、スクリ
ーン印刷に適する粘度に調製し、不織布(日本バイリー
ン製、材質レーヨン)上に目付量が180g/m2にな
るようにスクリーン印刷法によって印刷 面を形成さ
せた。このシートを用い、S.Gochoの方法(防菌
防黴、第19巻,329頁,511頁,1991年)に
準じて防かび性をテストした。巾150mm、長さ23
0mm、高さ160mmの密閉型のガラス容器を用意
し、底面に水を含ませた不織布シートを敷き、容器内の
相対湿度を80〜90%に調整する。試験菌として黒か
び(Aspergillus niger)を用いJI
S Z2911に準じて胞子懸濁液を調製する。減菌シ
ヤーレにその1mlをとり、さらにサブロー寒天培地を
9ml分注して平坦にならした後、28℃で5日間培養
してかび検体とした。一方、φ50mmの濾紙に培地を
含浸させたものを用意し、これを底面から50mm離し
天井面から100mmの位置に水平に吊りさげた。底面
にかび検体、天井部に上述した印刷面を形成させた70
mm角の不織布を設置して28℃で10日間培養した。
対照として印刷面形成不織布をセットしない分を同様の
条件で比較した。その結果、印刷面形成不織布をセット
した分は濾紙にかびの生育が認められなかったのに対
し、対照は濾紙一面にかびの生育が認められ、本発明印
刷インキ用ビヒクルを用いて印刷した印刷面がその置か
れた空間内において防かび効果を発揮することが明らか
になった。 〔実施例3〕市販亜塩素酸ナトリウムの25%水溶液
(ダイソー製、pH10.6)400部をpHが10.
5の炭酸水素ナトリウム一水酸化ナトリウム緩衝液1,
150部でうすめて8%水溶液とした。この水溶液を結
晶性セルロース粉末(旭化成製、商品名アビセル)に2
0%吸着担持させた。塩素化ポリプロピレン樹脂液(米
国コダック社製、pH7.0、樹脂分25%)100部
に対し、この吸着物20部を加え均一に分散させて本発
明印刷インキ用ビヒクルとする。このビヒクルにレベリ
ング剤、消泡剤および粘度調節剤を加えてスクリーン印
刷用インキとし、裏面に離型紙付粘着層を設けたタック
ラベルに約100ミクロン厚になるようにスクリーン印
刷した。こうして得られた防かび能をもった印刷面を備
えた5×10cm寸法のタックラベルを洋服の保存用シ
ート状カバー袋内面に貼付して用いたところ、用いない
場合にくらべ洋服へのかびの発生を防止する効果が認め
られた。
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明印刷
インキ用ビヒクルは、フィルムその他の対象物に防かび
性の印刷面を形成させることができ、その印刷面は置か
れた空間内にも防かび効果を及ぼすことができる特徴を
有するもので、その効果はこの種従来品では到底達成し
得なかったものである。従って本発明ビヒクルは、各種
包装体の材料に使われるフィルムやシートに防かび性を
付与するのに有用である。また、防かび性を要求される
プラスチック容器や収納庫のパネル材への印刷素材、予
め防かび性印刷面を離型紙上に形成させて対象物に転写
する方式の転写材、あるいは、食品の防かび、鮮度保持
の目的でその収納包装体の中へ入れる防かびシート材な
どに広く利用でき産業上きわめて有益である。
インキ用ビヒクルは、フィルムその他の対象物に防かび
性の印刷面を形成させることができ、その印刷面は置か
れた空間内にも防かび効果を及ぼすことができる特徴を
有するもので、その効果はこの種従来品では到底達成し
得なかったものである。従って本発明ビヒクルは、各種
包装体の材料に使われるフィルムやシートに防かび性を
付与するのに有用である。また、防かび性を要求される
プラスチック容器や収納庫のパネル材への印刷素材、予
め防かび性印刷面を離型紙上に形成させて対象物に転写
する方式の転写材、あるいは、食品の防かび、鮮度保持
の目的でその収納包装体の中へ入れる防かびシート材な
どに広く利用でき産業上きわめて有益である。
Claims (2)
- 【請求項1】亜塩素酸のアルカリ金属塩またはアルカリ
土金属塩100重量部をpHが7.5〜13.0の水4
00〜1,890重量部に溶解した水溶液を20重量%
以上担持させた有機および/または無機の吸着担体と、
これを分散させることができて、しかも5%水懸濁液の
pHが7.0以上を示す樹脂液とからなることを特徴と
する印刷インキ用ビヒクル。 - 【請求項2】pHが7.5〜13.0の水が、pH緩衝
液である請求項1記載の印刷インキ用ビヒクル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20440093A JPH0711184A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 印刷インキ用ビヒクル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20440093A JPH0711184A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 印刷インキ用ビヒクル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711184A true JPH0711184A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16489923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20440093A Pending JPH0711184A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 印刷インキ用ビヒクル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6072059A (en) * | 1997-01-21 | 2000-06-06 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Heat development image forming process and heptamethine cyanine compound |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP20440093A patent/JPH0711184A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6072059A (en) * | 1997-01-21 | 2000-06-06 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Heat development image forming process and heptamethine cyanine compound |
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