JPH07111508B2 - 画像走査記録装置のレーザ露光方法 - Google Patents

画像走査記録装置のレーザ露光方法

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JPH07111508B2
JPH07111508B2 JP63152901A JP15290188A JPH07111508B2 JP H07111508 B2 JPH07111508 B2 JP H07111508B2 JP 63152901 A JP63152901 A JP 63152901A JP 15290188 A JP15290188 A JP 15290188A JP H07111508 B2 JPH07111508 B2 JP H07111508B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、例えばプリント配線基板製造用のレーザプロ
ッタや製版用カラースキャナ、あるいはレーザプリンタ
などの画像走査記録装置に適用されるレーザ露光方法に
係り、特に、複数のレーザ記録ビーム(マルチビーム)
により画像記録面を並列走査するレーザ露光方法に関す
る。
<従来の技術> 第14図は、従来のレーザ露光方法を使用した一例として
のレーザプロッタの概略ブロック図である。
レーザプロッタは、大別すると画像データ作成部10、デ
ータ変換部70および画像記録部80から構成されている。
画像データ作成部10は、CADデータから図形の輪郭辺ベ
クトルデータを作成するもので、ベクトルデータを算出
するためのミニコンピュータ11、CRT12、キーボード1
3、CADデータを格納しておく磁気テープ14や磁気ディス
ク15などから構成されている。データ変換部70は、画像
データ作成部10から与えられたベクトルデータをドット
データに変換するものである。画像記録部80は、データ
変換部70から与えられた複数個のドットデータに基づい
てマルチビームを個別にON/OFF制御しつつ、感光材料
(画像記録面)上を帯状に走査することによって2値画
像を焼き付けるもので、レーザユニット81や、感光材料
Fが貼り付けられた状態で回転駆動される記録用シリン
ダ(あるいは平面駆動されるテーブル)82などから構成
されている。
このようなマルチビームによって同時記録を行う装置で
は、通常、第15図に示したように、各ビームスポットBS
を、記録用シリンダ82の軸方向(副走査方向)に隣接し
た状態になるように配列し、記録用シリンダ82を回転さ
せることによって、前記ビームスポット列を記録用シリ
ンダ82の周方向(主走査方向)に相対変位させて記録を
行っている。
ところで、レーザ記録ビームの光強度分布は一様ではな
く、その周縁部において光強度が極度に低下したガウス
分布になっているため、上述のようにビームスポットを
隣接配列したビームスポット列で感光材料を走査する
と、各ビームスポットの隣接部分で露光量が不足して、
その部分の濃度が低くなるという、いわゆる走査線ワレ
が生じやすい。また、第16図に示すように記録画像の副
走査方向の境界線にガタツキが生じるといった、画像品
質の低下が避けられない。
そこで、マルチビームによる記録画像の品質を向上させ
るために、第17図に示すように直列状に配列されたビー
ムスポットBSの一部を相互に重ね合わせて露光する方法
が考えられるが、レーザ光はコヒーレント光であるか
ら、隣合うビームスポットを単に重ね合わせると、その
部分で光の干渉が生じ、正常に露光記録されなくなる。
そのため、このようなレーザ記録ビームの干渉を回避し
て、マルチビームの重ね焼きを実現するための方法が種
々提案されている。
第1には、隣合うレーザ記録ビームを互いに直交偏光の
対をなすようにしてビームスポットを重ね合わせる方
法、 第2には、隣合うレーザ記録ビームに可干渉距離以上の
光路長差を設けてビームスポットを重ね合わせる方法、 第3には、第18図に示すように、複数個のビームスポッ
トBSをいわゆる千鳥状に配列して走査し、焼き付け後の
状態では、ビームスポットBSの一部が重なり合うように
した方法、 第4には、それぞれ個別のレーザ光源から照射されたレ
ーザ記録ビームのビームスポットを重ね合わせる方法 などがある。
このような重ね焼きの露光方法によれば、第19図に示す
ように、記録画像に走査線ワレが生じることがなく、し
かも、滑らかな境界線を得ることができる。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上述したような露光方法には、それぞれ
次のような問題点がある。
第1の露光方法によると、レーザ記録ビームの偏光面を
90度回転させるための2分の1波長板のような光学手段
が不可欠になり、光学装置の複雑化を招き、 第2の露光方法によると、光路長差を設ける必要性か
ら、光学系の光路長が極めて長くなり、そのため振動に
対して弱くなり、 第3の露光方法によると、隣合うレーザ記録ビームが上
下にずれるために、レーザ記録ビームをON/OFF制御する
ためのデータ出力のタイミングを微妙に調整する必要が
あり回路構成が複雑化し、 第4図の露光方法によると、二つの光源を使用するか
ら、装置の複雑化やコストアップを招く といった問題点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、光学系の複雑化や、データ出力タイミングの微妙な
調整を回避し、比較的に簡単な構成によって、マルチビ
ームによる重ね焼き露光を実現することができる画像走
査記録装置のレーザ露光方法を提供することを目的とし
ている。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上記目的を達成するために、次のような構成
をとる 即ち、本発明は、それぞれ独立して制御される複数本の
レーザ記録ビーム(マルチビーム)を画像記録面に照射
して直列状のビームスポット列を形成し、画像記録面に
対してマルチビームをスポット配列方向と交差する方向
に相対走査(主走査)させるとともに、スポット配列方
向に相対走査(副走査)させることにより、記録媒体に
露光記録するようにした画像走査記録装置のレーザ露光
方法において、 相前後する主走査において、後に主走査されるビームス
ポット列の後半部分が、先に主走査されたビームスポッ
ト列の前半部分のビームスポット間を埋めるように、ビ
ームスポット配列幅の略半分のピッチでマルチビームを
副走査するものである。
具体的には、マルチビームが奇数本のレーザ記録ビーム
で構成される場合と、偶数本のレーザ記録ビームで構成
される場合とがあるが、それぞれの内容は後述する実施
例の説明において明らかにする。
なお、本明細書において、ビームスポット列の前半部分
とは、ビームスポットが配列される副走査方向に対し
て、先行する前半分のビーム群を意味し、ビームスポッ
ト列の後半部分とは後ろ半分のビーム群を意味する。
<作用> 本発明によれば、相前後する主走査において、後に主走
査されるビームスポット列の後半部分が、先に主走査さ
れたビームスポット列の前半部分のビームスポット間を
埋めるように、ビームスポット配列幅の略半分のピッチ
でマルチビームが副走査されるので、レーザ記録ビーム
間の干渉が生じることがなく、マルチビームで重ね焼き
露光される。
<実施例> 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1実施例 本実施例に係るレーザ露光方法は、奇数本のレーザ記録
ビームからなるマルチビームを用いて露光記録する方法
で、ビームスポットの配列ピッチをP、ビームスポット
の数をNとした場合に、マルチビームを略(P×N)/2
のピッチで副走査するものである。
以下、マルチビームを9本のレーザ記録ビームで構成し
た例について説明する。
第1図は、本実施例に係る露光方法を使用した画像記録
装置の一例としてレーザプロッタの概略ブロック図であ
る。
このレーザプロッタは、画像データ作成部10、データ変
換部20、画像記録部30か構成されており、このうち、画
像データ作成部10は、第14図において説明した従来装置
と同様の構成であるから、ここでの説明は省略する。
データ変換部20は、次のように構成されている。
画像データ作成部10で作成されたベクトルデータは、交
点データ処理回路21で描画パターンと各走査線との交点
を示す交点データに変換されたのち、メモリコントロー
ラ22に与えられる。メモリコントローラ22は、交点デー
タのバッファメモリ回路23への書き込み/読み出しなど
を制御するためのものである。
バッファメモリ回路23は、第2図に示すように、メモリ
コントローラ22によって個別に制御される3個のバッフ
ァメモリ23A,23B,23Cから構成されている。各バッファ
メモリ23A,23B,23Cは、マルチビームの各レーザ記録ビ
ームに対応する9ラインのラインメモリ1〜9をそれぞ
れ備えている。各ラインメモリには、一走査線に含まれ
る画素数と同じ数のビットデータ(交点データ)を記録
できるだけの領域が設定されている。
ドットデータ作成回路24は、バッファメモリ回路23から
読み出された交点データをドットデータに変換するため
の回路で、ラインメモリ1〜9に対応したANDゲートG1,
G2,…,G9と、各ANDゲートに接続されるJKフリップ・フ
ロップFF1,FF2,…,FF9から構成されている。
変調器制御回路25は、ドットデータ作成回路24から与え
られた9ライン分のドットデータに基づいて、後述する
画像記録部30に備えられた9チャンネルの音響光学変調
器を個別にON/OFF制御するための信号を出力する。
画像記録部30は、次のように構成されている。
画像記録部30に備えられた露光ヘッド31は、第3図
(a)に示すように、レーザ光源32から照射されたレー
ザビームを9本のレーザ記録ビームに分割する複数ビー
ム分割器33、前記変調器制御回路25から与えられたドッ
トデータによって各レーザ記録ビームを個別にON/OFF制
御する9チャンネルの音響光学変調器(AOM)34、反射
ミラー35、変調されたマルチビームを収束して画像記録
面に照射する光学系36などから構成されている。
第3図(b)は上述の光学手段で得られたマルチビーム
のビームスポット列を示す。ビームスポットの配列ピッ
チPは、ビームスポット径Dと略等しく設定されてい
る。ここで、ビームスポット径Dは、ガウス分布をなす
レーザ記録ビームの場合、例えばビーム中心部の光強度
に対し1/e2(約13.5%)の光強度分布に相当するビーム
直径で規定される。換言すれば、ビームスポットの配列
ビームは、隣合うレーザ記録ビームが干渉しない距離
(したがって、配列ピッチPはビーム径Dよりも若干大
きく設定されてもよい)に設定されており、この点で後
述する第2実施例においても同様である。
露光ヘッド31は螺子棒37に取り付けられ、螺子棒37をモ
ータ38で回転駆動することによって、露光ヘッド31を記
録用シリンダ40の軸方向に間欠または連続的にピッチ送
りするように構成されている。モータ38は、メモリコン
トローラ22からスピード指令パルスを与えられるモータ
制御回路39によって、その回転速度が制御される。
記録用シリンダ40は、図示しない駆動機構によって、一
定の速度で回転駆動され、その回転数がロータリエンコ
ーダ41で検出される。ロータイエンコーダ41の検出信号
はタイミング発生回路42に与えられる。タイミング発生
回路42は、この検出信号を基づき出力タイミング信号を
作成して、メモリコントローラ22に出力する。
次に、本実施例の動作を説明する。
第4図を参照する。同図(a)は交点データの算出処理
を模式的に示した図であり、同図(b)は算出された交
点データが格納されるバッファメモリ23内のラインメモ
リを模式的に示した図である。
画像データ作成部10から描画パターンのベクトルデータ
を与えられた交点データ処理回路21は、走査線(1),
(2),(3),…と、図中斜辺領域で示した描画パタ
ーンと交差点(白/黒変化点)のYアドレスを算出し、
これを交点データとしてメモリコントローラ22に出力す
る。
メモリコントローラ22(第2図参照)は、交点データ処
理回路21から伝送されてくるデータ・リクエスト信号
(DRep)に基づいて、交点データを取り込み、バッファ
メモリ回路23の該当ラインメモリ上の該当アドレスに、
『1』のビットデータを書き込むとともに、交点データ
処理回路21に対してデータ・リクエスト・アクノリッジ
信号(DRepAck)を出力する。DRepAck信号を受け取った
交点データ処理回路21は、次の交点データをDRep信号と
ともに出力する。
1ライン分の交点データが交点データ処理回路21から出
力されると、交点データ処理回路21はエンド信号(EN
D)を出力する。このEND信号を受けたメモリコントロー
ラ22は、バッファメモリ回路23のラインを改行して、次
のラインメモリに書き込みを行う。改行を行うと、メモ
リコントローラ22は、交点データ処理回路21に対してエ
ンド・アクノリッジ信号(ENDAck)を出力する。このEN
DAck信号を受け取ることにより、交点データ処理回路21
は次のラインの交点データの出力を開始する。
バッファメモリ回路23からの交点データの読み出しは、
次のようなタイミングで行われる。以下、主に第5図を
参照して説明する。
メモリコントローラ22は、タイミング発生回路42か第5
図(a)に示すような出力タイミング信号を入力してい
る。この出力タイミング信号の1サイクルは、画素ピッ
チに対応する。メモリコントローラ22は、交点データを
読み出すべきバッファメモリをCS信号で指定するととも
に、前記出力タイミング信号に同期して、ラインメモリ
のアドレスを指定する(第5図(b)参照)。そして、
第5図(c)に示すR/信号が『H』レベルのときに、
それぞれ指定されたアドレスに従って、交点データが順
に読み出される(第5図(d)参照)。なお、交点デー
タの読み出しは、指定されたバッファメモリ内の各ライ
ンメモリについて並列的に行われる。
読み出された各交点データは、ドットデータ作成回路24
のANDゲートG(G1〜G9)の一方入力として与えられ
る。ANDゲートGは、メモリコントローラ22から与えら
れたタイミングパルス(第5図(e))に従って開放す
る結果、次段のJKフリップ・フロップFF(FF1〜FF9)
に、第5図(f)に示すような交点データが入力され
る。その結果、JKフリップ・フロップFFの出力Qは、第
5図(g)に示すように、データの変化点ごとにそのレ
ベルが切り替わることになる。
即ち、第5図(d)に示した最初の交点データ『1』
が、描画パターンが白から黒へ変化する変化点であり、
次の交点データ『1』が、黒から白へ変化する変化点で
あるとすると、第5図(g)に示したJKフリップ・フロ
ップFFのQ出力の『H』レベル領域は、レーザ記録ビー
ムをON状態(露光状態)にする期間に対応する。このよ
うにして得られた各JKフリップ・フロップFFの出力Qが
ドットデータとして、次段の変調器制御回路25に与えら
れるのである。
交点データがバッファメモリ回路23の各ラインメモリか
ら読み出されている間、メオリコントローラ22は、その
ラインメモリに第5図(h)に示すように『0』を入力
する。その結果、交点データが読み出されたのちで、第
5図(c)に示したR/信号の『L』レベルの期間に、
そのアドレス内のデータが『0』に書き換えられる。
次に、第6図を参照して、バッファメモリの各ラインメ
モリへのデータの書き込み順序および読み出し順序につ
いて説明する。
第6図は、バッファメモリ23A,23B,23Cへのラインデー
タの入出力を模式的に示した説明図である。ここで、ラ
インデータとは、1走査分の交点データを総称したもの
で、図中、,,,…で示されている。
バッファメモリ回路23へのデータ書き込みに際して、第
6図(a)に示すように、まず、バッファメモリ23Aの
1〜4のラインメモリの内容を全て『0』の初期クリア
する。そして、交点データ処理回路21から順に得られた
からまでのラインデータのうち、奇数番のラインデ
ータ,,,,をバッファメモリ23Aの5,6,7,
8,9の各ラインメモリに書き込み、偶数番のラインデー
タ,,,をバッファメモリ23BSの1,2,3,4の各
ラインメモリに書き込む。
以上のデータ書き込みによって描画準備が完了し、以
下、ラインデータを読み出して描画すると同時に、次の
ランインデータの書き込みを行う。
即ち、第6図(b)に示すように、バッファメモリ23A
のラインメモリ1〜9の内容が読み出されている間、バ
ッファメモリ23Bのラインメモリ5〜9にラインデータ
,,,,が、バッファメモリ23Cのラインメ
モリ1〜4にラインデータ,,,が、それぞれ
書き込まれる。
そして、1回目の主走査が終わると、2回目の主走査の
ために、第6図(c)に示すように、バッファメモリ23
Bからのラインデータ,,…,の読み出しが行わ
れるとともに、バッファメモリ23Cおよび23Aに次のライ
ンデータの書き込みが行われる。以後、同様にバッファ
メモリ23A,23B,23Cへのラインデータの読み出しと書き
込みとが並列的に行われていく。
なお、各主走査は記録用シリンダ40の一回転に対応して
いるわけであるが、記録用シリンダ40が一回転する間
に、露光ヘッド31が略4.5×P(Pは、ビームスポット
の配列ピッチ)だけ進むように、換言すれば、マルチビ
ームが略4.5×Pのピッチで副走査されるように、メモ
リコントローラ22からモータ制御回路39に対してスピー
ド指令パルスが出力される。
その結果、第7図に示すように、相前後する主走査にお
いて、後に主走査されるビームスポット列の後半部分
が、先に主走査されたビームスポット列の前半部分のビ
ームスポット間を埋めるように露光記録される(第19図
参照)。但し、第7図では、理解の容易のために各主走
査に対応したマルチビームは上下にずらして描かれてい
る。また、第7図中の数字は、第6図に示したラインデ
ータに対応している。
第2実施例 本実施例に係るレーザ露光方法は、偶数本のレーザ記録
ビームからなるマルチビームを用いて露光記録する方法
で、ビームスポットの配列ピッチをP、ビームスポット
の数をNとした場合に、分割部分で隣合うビームスポッ
トの中心間距離が略1.5×Pになるようにマルチビーム
をそれぞれ同数のビーム群からなる前半部分と後半部分
とに分割し、これらのビーム群を略(P×N)/2のピッ
チで副走査するものである。
以下、マルチビームを10本のレーザ記録ビームで構成し
た場合を例に採って説明する。
装置の概略構成は第1図に示した第1実施例の構成と概
ね同じであるから図示を省略し、ここでは第1実施例と
相違する部分を説明する。
この実施例では、10本のレーザ記録ビームを使用してい
るから、バッファメモリ23A,23B,23Cは、それぞれ10個
のラインメモリを備え、これに対応してドットデータ作
成回路24は、10個のANDゲートと、10個のJKフリップ・
フロップを備えている。
また、マルチビームをそれぞれ5本づつのビーム群に分
割するため、露光ヘッド31は第8図に示すように構成さ
れている。
レーザ光源32から照射されたレーザビームB1は、ビーム
分割器51で二つのレーザビームB2,B3に分割される。一
方のレーザビームB2は、反射ミラー52で反射されたの
ち、複数ビーム分割器53で5本のレーザ記録ビームに分
割される。分割されたビーム群B4は音響光学変調器54で
それぞれ個別にON/OFF制御される。音響光学変調器54か
ら射出したビーム群B5は反射ミラー55で反射されて、偏
光ビームスプリッタ56に入射される。
一方、ビーム分割器51で分割された他方のレーザビーム
B3は、反射ミラー57および58で反射されることによっ
て、偏光面が90度変位されたのち、複数ビーム分割器59
で5本のレーザ記録ビームに分割される。分割されたビ
ーム群B6は音響光学変調器60でそれぞれ個別にON/OFF制
御される。音響光学変調器60から出射されたビーム群B7
は反射ミラー61で反射されたのち、ビームシフタ62を介
して偏光ビームスプリッタ56に入射される。
ビームシフタ62は、第9図に示すような透明な平行平面
板で構成され、その平面の法線Nとレーザ記録ビームB
とのなす角度θを次式で規定する角度に設定することに
より、所要の距離L(ここではP/2)だけその射出光を
入射光に対して平行にずらすことができる。
但し、tは平行平面板の厚み、nはその屈折率を示す。
したがって、第10図に示すように、ビームシフタ62の取
り付け角度を所定の角度θに設定することによって、入
射ビーム群B7をP/2だけ変位させたビーム群B7′として
射出することができる。第11図は、このようにして得ら
れたマルチビームのビームスポット列を示しており、入
射ビーム群B7をP/2だけ副走査方向に変位させたことに
より、分割部分で隣合うビーム群B5,B7′の最も近いビ
ームのビームスポットの中心間距離は、略1.5×Pにな
る。
なお、第8図では、偏光ビームスプリッタ56に入射する
二つのビーム群B5,B7の各偏光面を直交させて、偏光ビ
ームスプリッタ56における光量損失が少なくなるように
した。しかし、光量損失が許容できる場合には、通常の
ビームスプリッタを使用してもよく、この場合には偏光
面を直交変位させるための反射ミラー57などを設ける必
要はない。
また、一方のビーム群を変位させる光学的手段は、第8
図に示した例に限られず、種々変更実施することができ
る。例えば、ビームシフタ62を用いなくても、反射ミラ
ー55をビーム群B5の光軸に沿ってP/2だけ変位させて取
り付ければ、この反射されたビーム群B5は他方のビーム
群B7に対してP/2だけ変位するから、この場合も第11図
に示したたような所定の分割ビーム群を得ることができ
る。また、各変調チャンネル内の光学的距離を中央だけ
3P/2としたマルチAOMを製作し使用することもできる。
次に、各バッファメモリ23A,23B,23Cへのラインデータ
の入出力について説明する。
各バッファメモリへのラインデータの書き込み/読み出
し手順は、第1実施例と同様に行われるから、第12図に
その順序を示し、ここでの説明は省略する。なお、第12
図(a)は初期データの取り込みを示し、第12図
(b),(c),(d)は、1回目、2回目、3回目の
各主走査におけるラインデータの読み出した書き込み状
態を模式的に示している。
なお、本実施例では、記録用シリンダ40の一回転当たり
の露光ヘッド31の移動量、即ち、副走査ピッチが略5×
Pになるように、メモリコントローラ22からモータ制御
回路39へスピード指令パルスが出力される。
その結果、第13図に示すように、相前後する主走査にお
いて、後に主走査されるビームスポット列の後半部分
が、先に主走査されたビームスポット列の前半部分のビ
ームスポット間を埋めるように露光記録される(第19図
参照)。なお、第13図は、理解の容易のために各主走査
に対応したマルチビームは上下にずらして描かれてお
り、図中の数字は第12図に示したラインデータに対応し
ている。
なお、第1実施例では9本のレーザ記録ビームからなる
マルチビームを使用し、第2実施例では10本のレーザ記
録ビームからなるマルチビームを使用して、露光記録す
る例を説明したが、本発明においてマルチビームを構成
するレーザ記録ビームの数は限定されないことは言うま
でもない。
また、実施例では、レーザプロッタを例にとって説明し
たが、本発明は製版用カラースキャナやレーザプリンタ
のようなその他の画像走査記録装置にも適用することが
できる。
さらに、上記実施例では、記録用シリンダ40を使用して
画像記録面を曲面としたが、平面駆動されるテーブルを
使用して画像記録面を平行としても良い。
<発明の効果> 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、相前
後する主走査において、後に主走査されるビームスポッ
ト列の後半部分が、先に主走査されたビームスポット列
の前半部分のビームスポット間を埋めるように、ビーム
スポット配列幅の略半分のピッチでマルチビームが副走
査されるので、マルチビームを構成する各レーザ記録ビ
ームについて干渉を防止するための特別の光学的手段を
備える必要がなく、しかも、複数個のビームスポットを
千鳥状に配置したマルチビームで重ね焼きをするときの
ようなデータの出力タイミングの微妙な調整も不要であ
り、比較的に簡単な構成によって、マルチビームを重ね
焼き露光することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第7図は本発明の第1実施例の説明図で、
第1図はレーザプロッタの概略ブロック図、第2図はバ
ッファメモリ回路周辺の詳細ブロック図、第3図(a)
は露光ヘッドの構成例を示した斜視図、第3図(b)は
ビームスポットの配列状態の説明図、第4図はラインメ
モリへの交点データの書き込み動作の説明図、第5図は
ラインメモリからの交点データの読み出し動作のタイミ
ングチャート、第6図はバッファメモリへのラインデー
タの書き込み/読み出し動作の説明図、第7図はマルチ
ビームの走査状態の説明図である。 第8図ないし第13図は本発明の第2実施例の説明図で、
第8図は露光ヘッドの構成例を示した斜視図、第9図お
よび第10図はビームシフタの説明図、第11図はビームス
ポットの配列状態の説明図、第12図はバッファメモリへ
のラインデータの書き込み/読み出し動作の説明図、第
13図はマルチビームの走査状態の説明図である。 第14図ないし第19図は従来例の説明図で、第14図は従来
例に係るレーザプロッタの概略ブロック図、第15図は一
般的な重ね無しビームスポット列の配列状態の説明図、
第16図は重ね無しビームスポットよって露光された記録
画像の一例の説明図、第17図は重ね有りビームスポット
列の配列状態の説明図、第18図は千鳥状に配列されたビ
ームスポット列の説明図、第19図は重ね有りビームスポ
ット列によって露光された記録画像の一例を示してい
る。 10……画像データ作成部 20……データ変化部 21……交点データ処理回路 22……メモリコントローラ 23……バッファメモリ回路 23A,23B,23C……バッファメモリ 24……ドットデータ作成回路 25……変調器制御回路、30……画像記録部 31……露光ヘッド、40……記録用シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ独立して制御される複数本のレー
    ザ記録ビーム(以下、マルチビームと称する)を画像記
    録面に照射して直列状のビームスポット列を形成し、画
    像記録面に対してマルチビームをスポット配列方向と交
    差する方向に相対走査(以下、主走査と称する)させる
    とともに、スポット配列方向に相対走査(以下、副走査
    と称する)させることにより、記録媒体に露光記録する
    ようにした画像走査記録装置のレーザ露光方法におい
    て、 相前後する主走査において、後に主走査されるビームス
    ポット列の後半部分が、先に主走査されたビームスポッ
    ト列の前半部分のビームスポット間を埋めるように、ビ
    ームスポット配列幅の略半分のピッチでマルチビームを
    副走査することを特徴とする画像走査記録装置のレーザ
    露光方法。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の画像走査記録装置の
    レーザ露光方法において、 マルチビームは、奇数本のレーザ記録ビームからなり、
    このマルチビームのビームスポットの配列ピッチをP、
    ビームスポットの数をNとした場合に、略(P×N)/2
    のピッチでマルチビームを副走査する画像走査記録装置
    のレーザ露光方法。
  3. 【請求項3】請求項(1)に記載の画像走査記録装置の
    レーザ露光方法において、 マルチビームは、偶数本のレーザ記録ビームからなり、
    このマルチビームのビームスポットの配列ピッチをP、
    ビームスポットの数をNとした場合に、分割部分で隣合
    うビームスポットの中心間距離が略1.5×Pになるよう
    に前記マルチビームをそれぞれ同様のビーム群からなる
    前半部分と後半部分とに分割し、これらのビーム群を略
    (P×N)/2のピッチで副走査する画像走査記録装置の
    レーザ露光方法。
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