JPH07111297B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
冷蔵庫Info
- Publication number
- JPH07111297B2 JPH07111297B2 JP5061859A JP6185993A JPH07111297B2 JP H07111297 B2 JPH07111297 B2 JP H07111297B2 JP 5061859 A JP5061859 A JP 5061859A JP 6185993 A JP6185993 A JP 6185993A JP H07111297 B2 JPH07111297 B2 JP H07111297B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage container
- vegetable
- cold air
- vegetable storage
- moisture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2317/00—Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
- F25D2317/06—Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
- F25D2317/061—Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation through special compartments
Landscapes
- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は扉によって開閉される野
菜室に出入りする野菜収納容器を有する冷蔵庫に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、冷蔵室の下方に冷蔵室と仕切られ
て専用の扉によって開閉可能な野菜室を設け、この野菜
室に冷蔵室からの冷気を供給するようにしたものが供さ
れている。そして、この野菜室には扉の開閉に連動して
該野菜室に出入りする野菜収納容器が設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯る従
来の冷蔵庫は、供給される冷気が野菜収納容器の上面開
口から内部に入り易い形態になっているために、冷気が
直接野菜に触れて該冷気によって野菜の表面から湿気が
奪われ乾燥状態になり易い。これを防止するために野菜
収納容器の上面開口をなんらかの手段で閉塞するように
して野菜に直接冷気が触れないようにすることが考えら
れている。しかしながら、野菜収納容器の上面開口を閉
塞して該野菜収納容器の密閉度を向上させた場合は、扉
の開閉によって置換する外気中の水分とか野菜から放出
される水分で野菜収納容器内の湿度が飽和状態になり、
野菜収納容器の内外に温度差が有るから該野菜収納容器
の内面に結露を生じ、野菜収納容器の底部に水が溜って
野菜収納容器内に収納された野菜が水に漬った状態にな
り、野菜が早期に痛む欠点が有った。 【0004】従って、本発明の目的は、野菜収納容器内
の湿度を常に最適値に保つことができて野菜が乾燥した
り或いは水に漬った状態になることを防止し得、以て野
菜を長期間に渡って保存することが可能な冷蔵庫を提供
するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、扉に
よって開閉される野菜室と、この野菜室に対して出入れ
可能に設けられ、野菜を略気密状態で保存する野菜収納
容器と、前記野菜収納容器の外周を冷却する冷気通路に
冷気を供給する冷気供給口と、前記野菜収納容器の後方
部に前記冷気供給口の近傍に位置して設けられ、野菜収
納容器内の湿気が結露することに伴って野菜収納容器の
後方部分に付着した結露水を外部に通過させて前記冷気
通路を流通する冷気に蒸発させる多数の透湿小孔とを具
備したことを特徴とするものである。 【0006】 【作用】上記手段によれば、野菜から放出される湿気が
冷気供給口の近傍で最も冷やされる透湿部において該野
菜収納容器の内側面に結露し、これが該透湿部を通過し
て野菜収納容器の外側面に沿って流通する冷気中に蒸発
することにより野菜収納容器の外部に放出されるから、
野菜収納容器内が常に最適な湿度に保たれて、野菜が結
露水に漬った状態になるようなことが回避され、野菜を
長期に渡って保存し得る。 【0007】 【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。1は冷蔵庫本体で、図示はしない
が、最上部に冷凍室が設けられ、その下方に冷蔵室2及
び野菜室3が設けられている。冷蔵室2及び野菜室3間
の前端部には仕切枠4が設けられ、両室2及び3間の後
端には凸部5が形成されていて、両室2及び3を実質的
に仕切る仕切容器6の前端部は仕切枠4の後端部に載置
され、該仕切容器6の後端部は凸部5の上面に載置され
ている。仕切容器6はプラスチック製の上面板6aと下
面板6bとの間に断熱材7を挟持して形成されており、
後端部に冷蔵室2の冷気を野菜室3内に供給するための
冷気供給口8が形成されている。一方、仕切枠4には野
菜室3の冷気を冷蔵室2に戻すための通気口9が形成さ
れている。 【0008】さて、野菜室3の左右側壁には、断面が略
コ字形のガイドレール(図示せず)が固着され、ここに
回転可能なローラを介して可動レール10が前後に移動
可能に支持され、該可動レール10の前端部に野菜室3
の前面開口を開閉する扉11が固着されている。12は
野菜収納容器である。この野菜収納容器12は、上述の
仕切容器6と後述のシールパッキング22〜24とを含
めて構成される略気密状の容器であり、上端の周縁部に
フランジ12aが形成されていて、左右と後端のフラン
ジ12aが可動レール10上に載置されている。従っ
て、野菜収納容器12は、その本体部が扉11及び可動
レール10の移動に連動して前後に移動して野菜室3に
出入りし得るようにされている。そして、扉11を閉塞
した時に野菜収納容器12の外面と野菜室3の内面との
間に冷気通路13が形成され、冷気供給口8から矢印A
で示すように冷気通路13内に流入した冷蔵室2からの
冷気が野菜収納容器12の外面に沿って流れて該野菜収
納容器12を冷却し通気口9を介して矢印Bで示すよう
に冷蔵室2に戻される。 【0009】野菜収納容器12の後側面の上部即ち冷気
供給口8の近傍に位置する部位は、その他の部分に比べ
て野菜収納容器12の後方部(後面)が野菜室3の内面
から離間して冷気通路13の断面が他の部分よりも幅広
くなっていて、この冷気通路13の幅広部分に対向させ
て該野菜収納容器12には6個の矩形の冷気通過孔14
が形成されている。そして、野菜収納容器12には、こ
の冷気通過孔14の下端から前方に向けて膨出された段
部15が形成されていて、該段部15の前端部及び野菜
収納容器12の左右内面には冷気通過孔14に所定の寸
法を存して対向するガイドリブ16が形成されている。 【0010】17はガイドリブ16に着脱可能に装着さ
れる断面が略逆L字形の例えばプラスチック製の透湿部
たる透湿板で、これは周囲に形成された断面コ字形の溝
18をガイドリブ16に係合させることによって冷気通
過孔14を覆うようになっている。この透湿板17の前
面には、周囲に格子状の凸部19を残すようにして複数
の矩形状の凹部20が後方に陥没する形態で設けられて
いて、該凹部20の底部に多数の透湿小孔21が形成さ
れている。これらの透湿小孔21は例えば直径が2mmで
ピッチが4mmであり、野菜収納容器12が50リットル
であるとすると、全体で約2000個形成されている。 【0011】22は仕切容器6の下面に前縁を除いて左
右側縁と後縁に沿わせて略コ字形に配設された例えば弾
力性を有するシールパッキングで、これは扉11が閉塞
された状態で、各下端がフランジ12aの左右側縁と後
縁に夫々接触するようになっている。また、23及び2
4は夫々仕切枠4の下面に配設されたシールパッキング
で、扉11が閉塞された状態でシールパッキング23は
フランジ12aの前縁の内面側に接触し、シールパッキ
ング24,24はフランジ12aの前部左右側縁に接触
するようになっている。そして、これらシールパッキン
グ22,23及び24と仕切容器6との協働で、略気密
状態に閉塞された野菜収納容器12が形成されている。 【0012】次に、上記構成の作用について説明する。
扉11が閉塞された状態では、野菜収納容器12がシー
ルパッキング22,23及び24と仕切容器6との協働
で略気密状態に閉塞されているから、冷蔵室2側から冷
気供給口8を介して野菜室3に供給される冷気が野菜収
納容器12の周囲の冷気通路13を流通して該野菜収納
容器12を外側から冷却し、野菜収納容器12内を野菜
の保存に適した温度状態に維持する。 【0013】野菜収納容器12内に収納された野菜は呼
吸作用で水分を放出し、しかも扉11を解放した時に外
部の空気中の湿気が野菜収納容器12内の空気と置換す
ることにより次第に野菜収納容器12内の湿度が上昇す
る傾向に有るが、しかし、透湿板17は野菜収納容器1
2の後方部にあって冷気供給口8の近傍に位置してい
て、該冷気供給口8からの冷気が冷気通過孔14を介し
てその透湿板17に触れて該透湿板17を野菜収納容器
12の他の部位に比べて最も冷却するようになるから、
野菜収納容器12内外の湿度の差が一定値を越えると該
野菜収納容器12内の湿気が該透湿板17の内面に結露
する傾向になる。 【0014】しかし、透湿板17の外側を比較的乾燥し
た冷気が流通しているために、該透湿板17の内面に結
露した湿気は外部を流通する乾燥した冷気に引寄せられ
るようになり、該湿気が直ちに透湿小孔21を通過して
外部を流通する冷気中に蒸発することにより放出され
る。例えば、透湿小孔21の径が2mm時その透湿小孔2
1の周囲8mmの範囲に結露する湿気は、透湿小孔21を
介して直ちに外部に放出されるから、その範囲内は常に
乾燥した状態になる。従って、上記のようにして野菜収
納容器12内の湿度が約45%の野菜を長期間保存する
のに適した状態に維持される(扉の開放直後の湿度は約
80%になる)。即ち、多数の透湿小孔21が、野菜収
納容器12の後方部に冷気供給口8の近傍に位置して形
成されているので、野菜収納容器12内の湿気が結露す
る結露部と冷気供給口8から冷気が供給される冷気供給
部とが同一部分(野菜収納容器12の後方部)になる。
このため、野菜収納容器12の後方部に結露した湿気が
多数の透湿小孔21を通して冷気中に蒸発し易くなり、
その結果、野菜収納容器12内が一層確実に適湿化され
る。 【0015】尚、仕切容器6は断熱材7が設けられてい
ないと、冷蔵室2の冷気の影響で最も冷却されてその下
面に結露を生ずることになるが、断熱材7が設けられて
いるからこの部分に結露が生ずることが防止され、結露
は透湿板17の部分に集中して生ずることになり、透湿
作用が効率良く行なわれる。 【0016】上記した構成では、野菜収納容器12の上
面がシールパッキング22,23及び24と仕切容器6
の協働で略気密に閉塞されているから、該野菜室3内に
供給される冷気に野菜の水分が奪われることがなく、
又、透湿板17に設けた透湿小孔21の作用で野菜収納
容器12内の湿度が一定値以上になることを防止してい
るから、野菜が乾燥したり水に漬った状態になることが
確実に防止されることになり、従って、野菜が長期に渡
って保存し得る状態に維持される。 【0017】尚、上記構成では、透湿板17をプラスチ
ックで形成し野菜収納容器12に対して着脱可能な構成
にしたが、野菜収納容器12に直接透湿小孔を形成して
もよく、透湿部としてはプラスチック以外の材料例えば
より低温となって結露し易い鉄板等の良熱伝導板等で形
成してもよい。また、野菜収納容器12の上面は上記し
たシールパッキング以外の手段で閉塞するようにしても
よい。 【0018】 【発明の効果】本発明は以上説明した実施例から明らか
なように、野菜収納容器内の湿気が結露する結露部と冷
気供給口から冷気が供給される冷気供給部とを同一化で
きるので、野菜収納容器内が確実に最適な湿度に保たれ
る。従って、野菜収納容器内の野菜が長期に渡って保存
される。
菜室に出入りする野菜収納容器を有する冷蔵庫に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、冷蔵室の下方に冷蔵室と仕切られ
て専用の扉によって開閉可能な野菜室を設け、この野菜
室に冷蔵室からの冷気を供給するようにしたものが供さ
れている。そして、この野菜室には扉の開閉に連動して
該野菜室に出入りする野菜収納容器が設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯る従
来の冷蔵庫は、供給される冷気が野菜収納容器の上面開
口から内部に入り易い形態になっているために、冷気が
直接野菜に触れて該冷気によって野菜の表面から湿気が
奪われ乾燥状態になり易い。これを防止するために野菜
収納容器の上面開口をなんらかの手段で閉塞するように
して野菜に直接冷気が触れないようにすることが考えら
れている。しかしながら、野菜収納容器の上面開口を閉
塞して該野菜収納容器の密閉度を向上させた場合は、扉
の開閉によって置換する外気中の水分とか野菜から放出
される水分で野菜収納容器内の湿度が飽和状態になり、
野菜収納容器の内外に温度差が有るから該野菜収納容器
の内面に結露を生じ、野菜収納容器の底部に水が溜って
野菜収納容器内に収納された野菜が水に漬った状態にな
り、野菜が早期に痛む欠点が有った。 【0004】従って、本発明の目的は、野菜収納容器内
の湿度を常に最適値に保つことができて野菜が乾燥した
り或いは水に漬った状態になることを防止し得、以て野
菜を長期間に渡って保存することが可能な冷蔵庫を提供
するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、扉に
よって開閉される野菜室と、この野菜室に対して出入れ
可能に設けられ、野菜を略気密状態で保存する野菜収納
容器と、前記野菜収納容器の外周を冷却する冷気通路に
冷気を供給する冷気供給口と、前記野菜収納容器の後方
部に前記冷気供給口の近傍に位置して設けられ、野菜収
納容器内の湿気が結露することに伴って野菜収納容器の
後方部分に付着した結露水を外部に通過させて前記冷気
通路を流通する冷気に蒸発させる多数の透湿小孔とを具
備したことを特徴とするものである。 【0006】 【作用】上記手段によれば、野菜から放出される湿気が
冷気供給口の近傍で最も冷やされる透湿部において該野
菜収納容器の内側面に結露し、これが該透湿部を通過し
て野菜収納容器の外側面に沿って流通する冷気中に蒸発
することにより野菜収納容器の外部に放出されるから、
野菜収納容器内が常に最適な湿度に保たれて、野菜が結
露水に漬った状態になるようなことが回避され、野菜を
長期に渡って保存し得る。 【0007】 【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。1は冷蔵庫本体で、図示はしない
が、最上部に冷凍室が設けられ、その下方に冷蔵室2及
び野菜室3が設けられている。冷蔵室2及び野菜室3間
の前端部には仕切枠4が設けられ、両室2及び3間の後
端には凸部5が形成されていて、両室2及び3を実質的
に仕切る仕切容器6の前端部は仕切枠4の後端部に載置
され、該仕切容器6の後端部は凸部5の上面に載置され
ている。仕切容器6はプラスチック製の上面板6aと下
面板6bとの間に断熱材7を挟持して形成されており、
後端部に冷蔵室2の冷気を野菜室3内に供給するための
冷気供給口8が形成されている。一方、仕切枠4には野
菜室3の冷気を冷蔵室2に戻すための通気口9が形成さ
れている。 【0008】さて、野菜室3の左右側壁には、断面が略
コ字形のガイドレール(図示せず)が固着され、ここに
回転可能なローラを介して可動レール10が前後に移動
可能に支持され、該可動レール10の前端部に野菜室3
の前面開口を開閉する扉11が固着されている。12は
野菜収納容器である。この野菜収納容器12は、上述の
仕切容器6と後述のシールパッキング22〜24とを含
めて構成される略気密状の容器であり、上端の周縁部に
フランジ12aが形成されていて、左右と後端のフラン
ジ12aが可動レール10上に載置されている。従っ
て、野菜収納容器12は、その本体部が扉11及び可動
レール10の移動に連動して前後に移動して野菜室3に
出入りし得るようにされている。そして、扉11を閉塞
した時に野菜収納容器12の外面と野菜室3の内面との
間に冷気通路13が形成され、冷気供給口8から矢印A
で示すように冷気通路13内に流入した冷蔵室2からの
冷気が野菜収納容器12の外面に沿って流れて該野菜収
納容器12を冷却し通気口9を介して矢印Bで示すよう
に冷蔵室2に戻される。 【0009】野菜収納容器12の後側面の上部即ち冷気
供給口8の近傍に位置する部位は、その他の部分に比べ
て野菜収納容器12の後方部(後面)が野菜室3の内面
から離間して冷気通路13の断面が他の部分よりも幅広
くなっていて、この冷気通路13の幅広部分に対向させ
て該野菜収納容器12には6個の矩形の冷気通過孔14
が形成されている。そして、野菜収納容器12には、こ
の冷気通過孔14の下端から前方に向けて膨出された段
部15が形成されていて、該段部15の前端部及び野菜
収納容器12の左右内面には冷気通過孔14に所定の寸
法を存して対向するガイドリブ16が形成されている。 【0010】17はガイドリブ16に着脱可能に装着さ
れる断面が略逆L字形の例えばプラスチック製の透湿部
たる透湿板で、これは周囲に形成された断面コ字形の溝
18をガイドリブ16に係合させることによって冷気通
過孔14を覆うようになっている。この透湿板17の前
面には、周囲に格子状の凸部19を残すようにして複数
の矩形状の凹部20が後方に陥没する形態で設けられて
いて、該凹部20の底部に多数の透湿小孔21が形成さ
れている。これらの透湿小孔21は例えば直径が2mmで
ピッチが4mmであり、野菜収納容器12が50リットル
であるとすると、全体で約2000個形成されている。 【0011】22は仕切容器6の下面に前縁を除いて左
右側縁と後縁に沿わせて略コ字形に配設された例えば弾
力性を有するシールパッキングで、これは扉11が閉塞
された状態で、各下端がフランジ12aの左右側縁と後
縁に夫々接触するようになっている。また、23及び2
4は夫々仕切枠4の下面に配設されたシールパッキング
で、扉11が閉塞された状態でシールパッキング23は
フランジ12aの前縁の内面側に接触し、シールパッキ
ング24,24はフランジ12aの前部左右側縁に接触
するようになっている。そして、これらシールパッキン
グ22,23及び24と仕切容器6との協働で、略気密
状態に閉塞された野菜収納容器12が形成されている。 【0012】次に、上記構成の作用について説明する。
扉11が閉塞された状態では、野菜収納容器12がシー
ルパッキング22,23及び24と仕切容器6との協働
で略気密状態に閉塞されているから、冷蔵室2側から冷
気供給口8を介して野菜室3に供給される冷気が野菜収
納容器12の周囲の冷気通路13を流通して該野菜収納
容器12を外側から冷却し、野菜収納容器12内を野菜
の保存に適した温度状態に維持する。 【0013】野菜収納容器12内に収納された野菜は呼
吸作用で水分を放出し、しかも扉11を解放した時に外
部の空気中の湿気が野菜収納容器12内の空気と置換す
ることにより次第に野菜収納容器12内の湿度が上昇す
る傾向に有るが、しかし、透湿板17は野菜収納容器1
2の後方部にあって冷気供給口8の近傍に位置してい
て、該冷気供給口8からの冷気が冷気通過孔14を介し
てその透湿板17に触れて該透湿板17を野菜収納容器
12の他の部位に比べて最も冷却するようになるから、
野菜収納容器12内外の湿度の差が一定値を越えると該
野菜収納容器12内の湿気が該透湿板17の内面に結露
する傾向になる。 【0014】しかし、透湿板17の外側を比較的乾燥し
た冷気が流通しているために、該透湿板17の内面に結
露した湿気は外部を流通する乾燥した冷気に引寄せられ
るようになり、該湿気が直ちに透湿小孔21を通過して
外部を流通する冷気中に蒸発することにより放出され
る。例えば、透湿小孔21の径が2mm時その透湿小孔2
1の周囲8mmの範囲に結露する湿気は、透湿小孔21を
介して直ちに外部に放出されるから、その範囲内は常に
乾燥した状態になる。従って、上記のようにして野菜収
納容器12内の湿度が約45%の野菜を長期間保存する
のに適した状態に維持される(扉の開放直後の湿度は約
80%になる)。即ち、多数の透湿小孔21が、野菜収
納容器12の後方部に冷気供給口8の近傍に位置して形
成されているので、野菜収納容器12内の湿気が結露す
る結露部と冷気供給口8から冷気が供給される冷気供給
部とが同一部分(野菜収納容器12の後方部)になる。
このため、野菜収納容器12の後方部に結露した湿気が
多数の透湿小孔21を通して冷気中に蒸発し易くなり、
その結果、野菜収納容器12内が一層確実に適湿化され
る。 【0015】尚、仕切容器6は断熱材7が設けられてい
ないと、冷蔵室2の冷気の影響で最も冷却されてその下
面に結露を生ずることになるが、断熱材7が設けられて
いるからこの部分に結露が生ずることが防止され、結露
は透湿板17の部分に集中して生ずることになり、透湿
作用が効率良く行なわれる。 【0016】上記した構成では、野菜収納容器12の上
面がシールパッキング22,23及び24と仕切容器6
の協働で略気密に閉塞されているから、該野菜室3内に
供給される冷気に野菜の水分が奪われることがなく、
又、透湿板17に設けた透湿小孔21の作用で野菜収納
容器12内の湿度が一定値以上になることを防止してい
るから、野菜が乾燥したり水に漬った状態になることが
確実に防止されることになり、従って、野菜が長期に渡
って保存し得る状態に維持される。 【0017】尚、上記構成では、透湿板17をプラスチ
ックで形成し野菜収納容器12に対して着脱可能な構成
にしたが、野菜収納容器12に直接透湿小孔を形成して
もよく、透湿部としてはプラスチック以外の材料例えば
より低温となって結露し易い鉄板等の良熱伝導板等で形
成してもよい。また、野菜収納容器12の上面は上記し
たシールパッキング以外の手段で閉塞するようにしても
よい。 【0018】 【発明の効果】本発明は以上説明した実施例から明らか
なように、野菜収納容器内の湿気が結露する結露部と冷
気供給口から冷気が供給される冷気供給部とを同一化で
きるので、野菜収納容器内が確実に最適な湿度に保たれ
る。従って、野菜収納容器内の野菜が長期に渡って保存
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す下半部の縦断面図
【図2】分解斜視図
【図3】要部を一部破断して示す拡大斜視図
【図4】図3のX−X線に沿う断面図
【符号の説明】
図面中、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室、3は野菜室、6
は仕切容器、7は断熱材、8は冷気供給口、9は通気
口、11は扉、12は野菜収納容器、13は冷気通路、
14は冷気通過孔、17は透湿板(透湿部)、21は透
湿小孔、22,23及び24はシールパッキングを示
す。
は仕切容器、7は断熱材、8は冷気供給口、9は通気
口、11は扉、12は野菜収納容器、13は冷気通路、
14は冷気通過孔、17は透湿板(透湿部)、21は透
湿小孔、22,23及び24はシールパッキングを示
す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭61−6579(JP,A)
特開 昭59−41768(JP,A)
実開 昭53−76359(JP,U)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.扉によって開閉される野菜室と、 この野菜室に対して出入れ可能に設けられ、野菜を略気
密状態で保存する野菜収納容器と、 前記野菜収納容器の外周を冷却する冷気通路に冷気を供
給する冷気供給口と、 前記野菜収納容器の後方部に前記冷気供給口の近傍に位
置して設けられ、野菜収納容器内の湿気が結露すること
に伴って野菜収納容器の後方部分に付着した結露水を外
部に通過させて前記冷気通路を流通する冷気に蒸発させ
る多数の透湿小孔とを具備してなる冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5061859A JPH07111297B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5061859A JPH07111297B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 冷蔵庫 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61215500A Division JPH0672738B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 冷蔵庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0611242A JPH0611242A (ja) | 1994-01-21 |
JPH07111297B2 true JPH07111297B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=13183258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5061859A Expired - Lifetime JPH07111297B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 冷蔵庫 |
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JP (1) | JPH07111297B2 (ja) |
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-
1993
- 1993-03-22 JP JP5061859A patent/JPH07111297B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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