JPH0711100B2 - 一越組織ダブルパイル織物の製織法 - Google Patents

一越組織ダブルパイル織物の製織法

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JPH0711100B2
JPH0711100B2 JP17874488A JP17874488A JPH0711100B2 JP H0711100 B2 JPH0711100 B2 JP H0711100B2 JP 17874488 A JP17874488 A JP 17874488A JP 17874488 A JP17874488 A JP 17874488A JP H0711100 B2 JPH0711100 B2 JP H0711100B2
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lancet
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清剛 妙中
達雄 中島
富士夫 高田
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株式会社川島織物
妙中パイル織物株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両内装材や椅子張地、敷物等に使用されるダ
ブルパイル織物の製織法に関するものである。
〔従来の技術〕
ダブルパイル織物11は、上布用経糸12a・12bと下布用経
糸12a′・12b′を上下二段に開口し、それら開口13・1
3′のそれぞれに上布用緯糸14と下布用緯糸14′を同時
に投入して上布11と下布11′の地組織を同時に形成しつ
つパイル糸15で接結し、その接結するパイル糸15を上布
11と下布11′の地組織の間でカットして上下二重に二枚
同時に製織される(特開昭54-147263)。
そのパイプ長h・h′はパイル糸15の接結する上布11と
下布11′の地組織間の距離で決まり、パイル糸15の送出
量が図柄を形成する色糸毎に個々に異なる柄物紋ダブル
パイル織物ではパイル長h(h′)を一定に揃えるため
に擬経糸とも言えるランセット16を綜絖側に一端を固定
し先端17を織前へと突き出して織り込むと言う方法が採
られる(特開昭54-147263、特開昭59-53741)。
このランセット16に関し、本発明者は、織前への突出端
17の高さを先細になる様に段階的に変えてパイル長を段
階的に調整し得る様にした考案を完成し実開昭62-83889
をもって開示している。
地組織は、経方向に1個のパイル18を形成する当たって
投入される緯糸の本数に応じ、緯糸1本のものは一越組
織、緯糸2本のものは二越組織、緯糸3本のものは三越
組織………と称されている。
第3図は二越組織を図示し、それは特開昭54-147263に
も図示されている。
第4図は一越組織を図示し、それは特開昭59-53741にも
図示されている。
第3図と第4図を対比し明らかな如く、上下二段に開口
し上布用と下布用の緯糸14・14′を同時に投入するダブ
ルパイル織物の製織過程において、二越組織や三越組織
では1本のパイル糸15を筬打毎に上下に開口運動させれ
ばよいが、一越組織では2本のパイル糸15・15′を織前
で交叉する様に上下に開口運動させなければならない。
地組織の経密度は筬羽間の間隔で決り、その筬羽間の隙
間よりも太いパイル糸を使用することは出来ない。
上記の通り一越組織の場合は、二越組織や三越組織の場
合の二倍の太さに該当する2本のパイル糸を筬羽間の隙
間に通さなければならなくなるので、パイル糸15には二
越組織や三越組織の場合よりも細手の糸を使用しなけれ
ばならなくなるのであるが、パイル糸を二越組織や三越
組織の場合と同じ太さのものにし、ただ地組織だけを一
越組織にしたい場合には、第5図に示す如くパイル糸15
を1本にし、2回筬打する間、経糸12を上下二段に続け
て同じ様に2回開口させ、その間にパイル糸15だけを上
下に開口運動させ、その筬打毎に上布用緯糸14と下布用
緯糸14′とを別々に投入しなければならなくなる。
この点に関し、特開昭61-132654は、筬打毎に緯糸の投
入されない経糸12′は次に緯糸の投入されるまで続けて
同じ様に2回開口させ、緯糸の投入された経糸12aと12b
とは上下に開口運動させて次の緯糸の投入に予め用意す
ることとしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の如く、パイル糸を二越組織や三越組織の場合と同
じ太さのものにして地組織だけを一越組織にしたい場合
には経糸12を上下二段に続けて同じ様に2回開口させ筬
打毎に上布用緯糸14と下布用緯糸14′とを別々に投入し
なければならなくなるのであるが、その場合、上下何れ
か一方の緯糸14(14′)を投入するとき他方の緯糸14′
(14)は投入されないのであり、その様に緯糸14′の投
入されない上下一方の経糸12′までも開口させることは
無駄なことであるし、その開口13′が筬打と共に閉じる
際に経糸13a′と13b′とが擦れ合うものであり(第6
図)、而も、その様な経糸の開口運動も上下の緯糸14・
14′を同時に投入する場合(第4図)の2倍多くなされ
るので経糸13・13′が毛羽立ち易く糸切れを誘発するこ
とにもなる。
〔発明の目的〕
そこで本発明は、一越組織ダブルパイル織物11の製織過
程において、経糸12の擦れ合いを少なくし経糸12の毛羽
立ちや糸切れを少なくしようとするものである。
〔発明の構成〕
即ち本発明は、織前19を通って上布11と下布11′とを上
下に分ける中心線O−O′上に先端17を織前19に突き出
し他端を綜絖の後方に固定したランセット16を配置し、
筬打毎に上布用緯糸14と下布用緯糸14′とを交互に投入
する一越組織ダブルパイル織物11の製織過程において、
上布用緯糸14を投入するときは、上布用経糸12aと12bに
よる開口13をランセット16の上側に形成し、下布用経糸
12a′と12b′とは開口13′を形成せず閉口20′としてラ
ンセット16の下側に揃え、上布用緯糸14′を投入すると
きは、下布用経糸12a′と12b′による開口13′をランセ
ット16の下側に形成し、上布用経糸12aと12bとは開口13
を形成せず閉口20としてランセット16の上側に揃えるこ
とを特徴とするものである。
その様に経糸12を上又は下にそろえて閉口20を形成する
位置は、上布用経糸12にあってそれが次に形成する開口
13の上側の経糸12aの位置とし、下布用経糸12′にあっ
ては次に形成する開口13′の下側の経糸12b′の位置と
するとよい。
何故なら、そうすることによって織前19は、下布用経糸
12′が閉口20′となるときは、2本の経糸12a′と12b′
により下側に引っ張られるが、1本の経糸12aと1本の
パイル糸15との合計2本の糸によって上側に引っ張られ
る(第1図)。
一方、上布用経糸12が閉口20となるときは、2本の経糸
12aと12bとで上側に引っ張られるが、1本の経糸12b′
と1本のパイル糸15との合計2本の糸によって下側に引
っ張られる(第2図)。この様に上下対称に上側と下側
にそれぞれ2本の糸で引っ張られるので、織前19が中心
線O−O′上に安定に保たれる。
〔発明の効果〕
上記の通り本発明では、上布用開口13と下布用開口13′
とを上下二段に形成されるのではなく、緯糸14(14′)
の投入されない上布と下布との何れか一方の経糸12(1
2′)は閉口20(20′)となるので、 (1) 経糸の擦れ合う頻度が半減する。このため、 (2) 製織過程で経糸の毛羽立ちが少なくなり、 (3) 糸切れも誘発されず、又、 (4) 筬打がスムーズになり、それによって、 (5) 太番手のパイル糸15による経密度の緻密なダブ
ルパイル織物11が効率的に製織することが出来るように
なる。又、 (6) 織前19は、上布11と下布11′との中心線O−
O′上に常に安定に保たれる。このため、 (7) ランセット16が上下に歪むことなく、又、 (8) パイル長も均一に揃い、従って、 (9) パイル面の平滑なダブルパイル織物11を得るこ
とが出来る。
この様に本発明は一越組織のダブルパイル織物を製織す
る上で頗る好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はそれぞれ本発明におけるダブルパイル
織物の織前での側面断面図、第3図と第4図と第5図及
び第6図はそれぞれ従来技術におけるダブルパイル織物
の織前での側面断面図である。 11……パイル織物(上布、下布)、12……経糸、13……
開口、14……緯糸、15……パイル糸、16……ランセッ
ト、17……突出端(先端)、18……パイル、19……織
前、20……閉口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 富士夫 京都府京都市左京区静市市原町265番地 株式会社川島織物内 (56)参考文献 特開 昭61−132654(JP,A) 特開 昭54−147263(JP,A) 特開 昭59−53741(JP,A) 特開 昭61−239047(JP,A) 実開 昭62−83889(JP,U) 実開 昭60−122383(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織前19を通って上布11と下布11′とを上下
    に分ける中心線O−O′上に先端17を織前19に突き出し
    他端を綜絖の後方に固定したランセット16を配置し、筬
    打毎に上布用緯糸14と下布用緯糸14′とを交互に投入す
    る一越組織ダブルパイル織物11の製織過程において、 A.上布用緯糸14を投入するときは、 (a) 上布用経糸12aと12bによる開口13をランセット
    16の上側に形成し、 (b) 下布用経糸12a′と12b′とは開口13′を形成せ
    ず閉口20′としてランセット16の下側に揃え、 B.上布用緯糸14′を投入するときは、 (a) 下布用経糸12a′と12b′による開口13′をラン
    セット16の下側に形成し、 (b) 上布用経糸12aと12bとは開口13を形成せず閉口
    20としてランセット16の上側に揃えることを特徴とする
    一越組織ダブルパイル織物の製織法。
JP17874488A 1988-07-18 1988-07-18 一越組織ダブルパイル織物の製織法 Expired - Lifetime JPH0711100B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102851842A (zh) * 2012-09-19 2013-01-02 安徽宏祥丝绸织造有限公司 12131双绉的改进工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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