JPH07110603A - 静電荷像現像用コーティングキャリアの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用コーティングキャリアの製造方法

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JPH07110603A
JPH07110603A JP5253464A JP25346493A JPH07110603A JP H07110603 A JPH07110603 A JP H07110603A JP 5253464 A JP5253464 A JP 5253464A JP 25346493 A JP25346493 A JP 25346493A JP H07110603 A JPH07110603 A JP H07110603A
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JP
Japan
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carrier
resin
coating layer
resin coating
core material
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JP5253464A
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Takeshi Omura
大村  健
Yoshiaki Koizumi
美明 小泉
Kazuhisa Horiuchi
一寿 堀内
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電特性が安定した地かぶりの発生のない静
電荷像現像用樹脂コーティングキャリアを乾式製造方法
にて作製すること。 【構成】 芯材と樹脂被覆層とから構成される静電荷像
現像用コーティングキャリアの製造方法であって、該芯
材に樹脂被覆層を形成する工程においてマイクロ波を照
射しながら樹脂被覆層を形成し、含水率が100〜500ppm
であるコーティングキャリアを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電荷像現像用として用
いられるコーティングキャリア及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電荷像現像用としてコーティン
グキャリアが広く用いられている。
【0003】しかし、樹脂被覆コーティングキャリアに
おいて、含水率特に樹脂被覆層中の含水率によって帯電
量が変化することが知られている。
【0004】特に被覆液を使用せずに混合撹拌して、機
械的衝撃力を繰り返し付与することにより、芯材粒子の
表面に樹脂被覆層を形成していく乾式法においては原材
料として粒径が小さく、比表面積の大きい樹脂微粒子を
用いるので、キャリア製造直前まで乾燥を行っても、樹
脂微粒子が空気中の水分を吸着しやすいために、結果的
には製造時に外部環境の影響を受けてしまい、キャリア
の含水率が変動し、帯電性能が安定しない。すなわち、
原材料の混合撹拌時に樹脂微粒子が空気中より水分を吸
着し、キャリア中に取り込まれた水分は、製造後のキャ
リア樹脂被膜層中に封じ込められて残存し、キャリア帯
電量に影響を与えることになると考えられる。
【0005】しかし、キャリア製造時に混合槽の加熱、
乾燥加熱空気の吹き付けを行ってもキャリアの含水率の
安定した低下を実現することは出来なかった。
【0006】コーティングキャリアの乾式製造法におい
ては、樹脂微粒子を混合撹拌により芯材表面に静電的付
着力を利用して均一な被膜層として吸着させる必要があ
る。混合撹拌時の湿度が高いと静電的付着力が弱いため
製造後も芯材に吸着されないで残存する遊離樹脂微粒子
が残る。これは現像時にキャリアとトナーの摩擦帯電性
を阻害するため帯電量不足のトナーを作り非画像部のか
ぶり発生原因となる。これらの問題点を完全に解決する
方法は、いまだ見いだされていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、帯電特性が
安定した地かぶりの発生のない静電荷像現像用樹脂コー
ティングキャリアを提供することにある。また別の目的
としては、これらキャリアを乾式製造方法にて作製する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
ごとき手段により達成することができる。
【0009】(1) 芯材と樹脂被覆層とから構成され
る静電荷像現像用コーティングキャリアの製造方法にお
いて、該芯材に樹脂被覆層を形成する工程においてマイ
クロ波を照射しながら樹脂被覆層を形成し、含水率が10
0〜500ppmであるキャリアを製造することを特徴とする
コーティングキャリアの製造方法。
【0010】(2) 芯材粒子とBET比表面積10〜12
0m2/gの樹脂粒子とを、被覆液を使用せずに混合撹拌
してマイクロ波を照射しながら機械的衝撃力を繰り返し
て付与することにより、該芯材粒子に樹脂被覆層を形成
することを特徴とする上記(1)記載のコーティングキ
ャリアの製造方法。
【0011】(3) 芯材と樹脂被覆層とから構成され
る静電荷像現像用コーティングキャリアにおいて、該芯
材に樹脂被覆層を形成する工程においてマイクロ波を照
射しながら樹脂被覆層を形成し、該樹脂被覆層の含水率
が100〜500ppmであることを特徴とするコーティングキ
ャリア。
【0012】(4) 静電荷像現像用コーティングキャ
リアにおいて、芯材に樹脂被覆層を形成する工程におい
て芯材粒子とBET比表面積10〜120m2/gの樹脂粒子
とを、被覆液を使用せずに混合撹拌してマイクロ波を照
射しながら樹脂被覆層を形成し、該樹脂被覆層の含水率
が100〜500ppmになしたことを特徴とする上記(3)記
載のコーティングキャリア。
【0013】ここで言うマイクロ波とは極めて波長の短
い電磁波であり、波長が3〜30cm程の電磁波を総称する
(周波数1000〜10,000MHz程度)。本発明においては、
現在高周波誘導加熱として工業用加熱に利用出来る周波
数915と2450MHzのものを用いて検討を行った。
【0014】また、マイクロ波出力はキャリアの含水率
を左右する因子となるが、本発明ではこの出力を所望含
水率が得られる範囲で調整して使用した。
【0015】本発明に使用される製造装置は特に限定さ
れないが、回転翼を有する混合装置が好ましく用いられ
る。マイクロ波照射部は乾燥効率を上げる意味から、回
転翼の軸に対向する位置が好ましい。
【0016】又、被覆用樹脂は、アクリル酸エステル系
又はメタクリル酸エステル系の単量体よりなる樹脂、又
は、これらのいずれかとスチレンとの共重合体樹脂が望
ましい。
【0017】特に望ましいのは被覆用樹脂が、フッ素化
アクリレートの単独又は共重合体樹脂よりなるものであ
る。
【0018】
【作用】以下本発明について詳細に説明する。
【0019】<キャリアの構成>本発明のキャリアは、
芯材粒子の表面に樹脂被覆層が形成されてなる樹脂被覆
キャリアである。
【0020】キャリアの芯材粒子としては磁性体粒子が
用いられる。
【0021】磁性体粒子の材料としては、例えば鉄、フ
ェライト、マグネタイト等のように磁場によってその方
向に強く磁化する物質を用いることができる。ここで、
フェライトとは、鉄を含有する磁性酸化物の総称であ
り、MO・Fe2 O3 の化学式で示されるスピネル型フェライ
トに限定されない。なお、上記化学式において、Mは主
に2価の金属を表し、具体的には、ニッケル、銅、亜
鉛、マンガン、マグネシウム、リチウム等を表す。
【0022】また、芯材粒子の大きさは、トナーへの摩
擦帯電付与性、感光体へのキャリア付着等を考慮する
と、重量平均粒径が20〜200μm、特に30〜120μmの範
囲が好ましい。キャリアの重量平均粒径は、リード・ア
ンド・ノースラップ(LEEDS&NORTHRUP)
社製の「マイクロトラック(TYPE 7981-OX)」を用いて
乾式で測定された値である。
【0023】一方、樹脂被覆層は、樹脂微粒子を用いた
乾式法等により芯材粒子の表面に形成される。
【0024】<被覆層用樹脂の材料>樹脂材料として
は、特に限定されず、種々の樹脂を用いることができ
る。即ち、本発明においては非溶剤系の乾式コーティン
グが可能であり、溶剤に難溶性の樹脂も用いることがで
き、樹脂の選択範囲が広くなる。具体的には、例えばス
チレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン・アクリル系
樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変成樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹
脂、弗素系樹脂等の樹脂を用いることができる。これら
の樹脂は組合わせて用いてもよい。
【0025】これらのうち特にスチレン・アクリル系樹
脂、フッ素化アクリレート系樹脂を好ましく用いること
ができる。このスチレン・アクリル系樹脂は、スチレン
系単量体とアクリル単量体とが共重合されて得られる樹
脂である。スチレン系単量体の具体例としては、例えば
スチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メ
チルスチレン、α-メチルスチレン、p-エチルスチレ
ン、2,4-ジメチルスチレン、p-ブチルスチレン、p-t-ブ
チルスチレン、p-ヘキシルスチレン、p-オクチルスチレ
ン、p-ノニルスチレン、p-デシルスチレン、p-ドデシル
スチレン、p-メトキシスチレン、p-フェニルスチレン、
p-クロルスチレン、3,4-ジクロルスチレン等を挙げるこ
とができ、これらの単量体は単独で用いてもよいし、複
数のものを組合わせて用いてもよい。
【0026】アクリル系単量体の具体例としては、例え
ばアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸ラウリル、アクリル酸2-エチルヘキシル、ア
クリル酸ステアリル、アクリル酸2-クロルエチル、アク
リル酸フェニル、α-クロルアクリル酸メチル等のアク
リル酸もしくはそのエステル類、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸ラウリル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル等のメタクリル酸もしくはエステル類、その他
を挙げることができ、これらの単量体は単独で用いても
よいし、複数のものを組合せて用いてもよい。
【0027】本発明に用いられる特に望ましい被覆用樹
脂は、フッ素化アクリレート系の単独重合体もしくは共
重合体よりなるものである。
【0028】ここで、フッ素化アクリレート系の単独重
合体とは、フッ素化アクリレートの繰り返し単位(以下
「F-Ac繰り返し単位」ともいう)のみにより構成され
た重合体をいい、フッ素化アクリレート系の共重合体と
は、前記F-Ac繰り返し単位と、他の繰り返し単位とに
より構成された共重合体をいう。
【0029】フッ素化アクリレート系の単独重合体およ
び共重合体を構成するF-Ac繰り返し単位としては、下
記化1で示される単位を挙げることができる。
【0030】
【化1】
【0031】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
表わし、R2 は、少なくとも一個の水素原子がフッ素原
子で置換されたアルキル基を含むアルコール化合物の水
酸基の水素が離脱した残基である。)フッ素化アクリレ
ート系の共重合体は、前記F-Ac繰り返し単位と、他の
繰り返し単位とにより構成される。
【0032】当該他の繰り返し単位としては、脂肪族オ
レフィン、ハロゲン化脂肪族オレフィン、共役ジエン系
脂肪族ジオレフィン、芳香族ビニル系化合物、含窒素ビ
ニル系化合物、(メタ)アクリル酸アルキルエステル等
のモノマーから誘導される繰り返し単位を挙げることが
でき、これらは、二種以上を組み合わせてフッ素化アク
リレート系の共重合体を構成していてもよい。
【0033】他の繰り返し単位を導入するために用いら
れる上記モノマーの具体例としては、例えば特開昭64-3
3562号に例示されているモノマーを挙げることができ、
これらのモノマーのうち、帯電量の制御および成膜性の
観点から、スチレン、メチルスチレン、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルが特に好ましい。
【0034】<樹脂微粒子の粒径>樹脂微粒子の一次粒
径は50〜500nmであることが好ましい。
【0035】ここで、「一次粒径」とは、乳化重合後に
おけるミセル中に存在する微粒子の粒径をいう。
【0036】また、樹脂微粒子のBET比表面積は10〜
120m2/gであることが好ましい。この範囲内であれ
ば、芯材粒子との混合時において、樹脂微粒子が一次粒
子まで容易に解砕されて成膜性が向上し、均一な樹脂被
覆層を形成することができる。BET比表面積が過小で
あると、芯材粒子との混合性が低下し、均一な樹脂被覆
層を形成することができない。一方、BET比表面積が
過大であると、当該樹脂微粒子の表面に吸着された水分
を充分乾燥できないため、得られるキャリアの帯電付与
性が低下する傾向がある。
【0037】尚、ここでいうBET比表面積はBET比
表面積測定装置「Flow Sorb II 2300」(島津製作所社
製)を用いて測定した値である。
【0038】また、キャリアとして残留する水分量は10
0〜500ppmにすることが好ましい。水分が500ppmを超え
ると帯電量のリークが発生し、地カブリの発生をおこ
す。さらに芯材粒子との接着性が低下し、微粒子の遊離
を起こさせる。また水分が100ppm未満となると、空気中
の水分の吸着が発生し、帯電性の変化がおこり、濃度の
変化を発生しやすくなる。なお、ここで、水分量はカー
ルフィシャー法により測定された値を示す。
【0039】<樹脂被覆層の形成>本発明のキャリアを
構成する樹脂被覆層は、上記の樹脂微粒子を用いた乾式
法により形成されるのが望ましい。
【0040】ここで、「乾式法」とは、特開昭63-23596
4号に記載されているごとき被覆液を使用せずに、樹脂
微粒子と芯材粒子とを混合撹拌してこれに機械的衝撃力
を繰り返して付与することにより芯材粒子の表面に樹脂
被覆層を形成していく方法である。
【0041】好ましい乾式法の一例を示せば、芯材粒子
と、樹脂微粒子とを、通常の混合撹拌装置等により混合
撹拌して均一に混合し、得られた混合物を通常の回転翼
型混合攪拌装置を改良した装置等に入れて、この混合物
に5〜40分間にわたり機械的衝撃力を繰り返して付与す
ることにより、芯材粒子の表面に樹脂被覆層を形成す
る。
【0042】さらに好ましくは、常温で5〜15分間混合
攪拌したのち、混合物の温度を50℃〜120℃の範囲にし
て攪拌し樹脂被覆層を形成する。
【0043】ここで、樹脂微粒子の配合量は、キャリア
の抵抗値を調整する観点から芯材粒子に対して0.3〜10
重量%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは
0.5〜5重量%の範囲である。
【0044】図1は本発明のキャリアの製造に使用する
ことができる水平回転翼型混合機の一例を示し、混合撹
拌槽10の上蓋11には、投入弁13が設置された原料投入口
12と、フィルター14と、点検口15が設けられている。
【0045】投入弁13を経て原料投入口12から投入され
たキャリア原料は、モーター22により駆動される水平方
向回転体18の回転翼18a,18b,18cにより撹拌され、
これにより機械的衝撃力が付与される。この水平方向回
転体18は、図2に示すように、矢印方向に回転される中
心部18dと、この中心部18dに関して対象的な位置に設
けられた3つの回転翼18a,18b,18cとを備えてな
り、これらの回転翼は、図3および図4にも示すよう
に、混合撹拌槽10の底部10aから斜め上方に角度θで立
ち上がる斜面を有している。従って、投入されたキャリ
ア原料はこれらの回転翼により上方へかき上げられる。
かき上げられたキャリア原料は、混合撹拌槽10の傾斜し
た上部内壁または下部内壁に衝突し、水平方向回転体18
の回転翼18a,18b,18cの回転範囲に落下する。一
方、水平方向回転体18の上部には垂直方向回転体19が設
けられていて、この垂直方向回転体19は2枚の回転翼よ
りなり、上下方向に回転して混合撹拌槽10の内壁にはね
かえされたキャリア原料と衝突する。この垂直方向回転
体19は、キャリア原料の撹拌を促進し、その凝集を防止
する役割を果たす。
【0046】このようにしてキャリア原料は、水平方向
回転体18、垂直方向回転体19、混合撹拌槽10の内壁との
衝突、あるいはキャリア原料同士の衝突を繰り返し、こ
れにより機械的衝撃力が付与されて、樹脂微粒子が、芯
材粒子の表面上に展延されて固着され、これらにより樹
脂被覆層が形成される。このようにして得られた樹脂被
覆キャリアは、排出弁21を開き、製品排出口20より取り
出される。ジャケット17は、例えばキャリア原料の撹拌
時には加熱手段として機能し、キャリア原料の撹拌終了
後には冷却手段として機能するものであり、このジャケ
ット17により混合撹拌槽10の外壁がほぼ3/4の高さす
なわち垂直方向回転体19が取り付けられている高さまで
覆われている。品温は、品温計16によって測定される。
【0047】なお、垂直方向回転体19は必要に応じて設
けられるものであり、水平方向回転体18のみを設けるよ
うにしてもよい。23はマイクロ波発振器であり、マイク
ロ波照射部24よりキャリア原料にマイクロ波が照射され
る。
【0048】<攪拌翼の周速>本発明のキャリアの製造
方法においては、芯材粒子と樹脂微粒子とを、上記のよ
うな回転翼型混合機に投入し、当該回転翼型混合機にお
ける攪拌翼の周速が4〜12m/秒となる強度、好ましく
は6〜10m/秒となる強度で混合攪拌して樹脂被覆層を
形成することができる。
【0049】回転翼型混合機における攪拌翼の周速(攪
拌強度)を一定の範囲に規定することにより、芯材粒子
と樹脂被覆層との密着性が向上し、本発明のキャリアを
好適に製造することができる。
【0050】攪拌翼の周速が4m/秒未満では、芯材粒
子と樹脂被覆層との密着性を向上させることが困難であ
り、一方、12m/秒を超えると、芯材粒子の破壊を招き
やすく、破壊された芯材粒子の破片が樹脂被覆層の表面
に付着して、得られるキャリアの帯電付与性を阻害する
おそれがある。
【0051】本発明のキャリアは、トナーと混合されて
二成分現像剤が構成されるが、その混合割合としてはト
ナー濃度が1〜10重量%となる範囲が好ましい。
【0052】また、トナーとしては特に限定されず、従
来公知のトナーを用いることができる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に説明す
るが、本発明はこれらの態様に限定されるものではな
い。尚、本実施例において、部とは重量部を意味する。
【0054】<樹脂粒子の調製>「化2」の単量体を乳
化重合し、乾燥後表1の樹脂粒子を得た。
【0055】
【化2】
【0056】
【表1】
【0057】<実施例1> 芯材粒子 100部(重量平均粒径 80μmのフェライ
ト粒子) 樹脂粒子 2部 以上のキャリア原料を、30℃相対湿度80%の雰囲気下で
水平回転翼型混合機に投入し、水平回転翼が周速が8m
/秒となる条件で、ジャケット水温22℃で2450MHzのマ
イクロ波を照射しながら10分間混合した後、ジャケット
水温を90℃まで加熱しさらに40分間撹拌しキャリアA1
を得た。
【0058】次に10℃相対湿度20%の雰囲気下とした以
外はキャリアA1と同様にしてキャリアA2を得た。
【0059】<実施例2> 芯材粒子 100部(重量平均粒径 80μmのフェライ
ト粒子) 樹脂粒子 2部 以上のキャリア原料を、30℃相対湿度80%の雰囲気下で
水平回転翼型混合機に投入し、水平回転翼の周速が8m
/秒となる条件で、ジャケット水温22℃で2450MHzのマ
イクロ波を照射しながら10分間混合した後、ジャケット
水温を90℃まで加熱しさらに40分間撹拌しキャリアB1
を得た。
【0060】次に10℃相対湿度20%の雰囲気下とした以
外はキャリアB1と同様にしてキャリアB2を得た。
【0061】<比較例1>実施例1においてマイクロ波
の照射を行なわなかった以外はキャリアA1と同様にし
て比較キャリアa1をキャリアA2と同様にして比較キ
ャリアa2を製造した。
【0062】<比較例2>実施例2においてマイクロ波
の照射を行なわなかった以外はキャリアB1と同様にし
て比較キャリアb1をキャリアB2と同様にして比較キ
ャリアb2を製造した。
【0063】<トナーの調製>ポリエステル樹脂100重
量部,カーボンブラック10重量部,低分子量ポリプロピ
レン3重量部をボールミルにて充分混合した後、ニーダ
ーで溶融混練し、冷却後ハンマーミルで粗粉砕し、次い
でエヤージェットによる粉砕機で微粉砕、風力分級を行
ない体積平均粒径が10μmの着色粒子を得た。得られた
着色粒子に0.4重量部の疎水性シリカ微粉末をミキサー
で外添混合しトナーを調製した。
【0064】<現像剤の調製>実施例および比較例で製
造された各キャリアとトナーとを、トナー濃度が5重量
%となる割合で混合して現像剤を調製した。
【0065】<評価>以上のようにして得られた本発
明、および比較用のキャリアにおいて、下記の項目につ
き評価した。
【0066】(1)含水率 カールフィッシャー法により製造直後のキャリアの含水
率を測定した。
【0067】(2)帯電量 実施例および比較例で製造された各キャリアとトナーと
を、トナー濃度が5重量%となる割合で混合して現像剤
を調製し、公知のブローオフ法で帯電量を測定した。測
定環境は20℃相対湿度50%である。
【0068】(3)遊離樹脂粉量 キャリア100gを界面活性剤水溶液で充分洗浄を行なっ
た後、ポア径0.1μmのフィルター濾過を行ない乾燥重量
を測定し求めた。
【0069】(4)実写テスト 実施例1,比較例1の現像剤を、電子写真複写機「U−
BIX2025」用(コニカ社製)を使用して、また実施例
2,比較例2の現像剤は「U−BIX2022」用(コニカ
社製)を使用して、それぞれ複写テストを行なった。
【0070】地かぶり 「サクラデンシトメーター」(コニカ社製)を用いて複
写画像の白地部分に対する相対濃度を測定した。地かぶ
りに相当する濃度が0.010未満は実用上問題のないレベ
ルである。
【0071】
【表2】
【0072】表2に示されるごとく本発明のキャリア製
造方法は混合環境に影響されることなく常に一定の帯電
量のキャリアを製造でき、その結果地かぶりの発生のな
い良好な画像が得られる。
【0073】
【発明の効果】本発明により、帯電特性が安定した地か
ぶりの発生のない静電荷像現像用樹脂コーティングキャ
リアを乾式製造方法にて作製することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリアの製造に使用することができ
る水平回転翼型混合機の概略図である。
【図2】水平方向回転体の平面図である。
【図3】水平方向回転体の正面図である。
【図4】水平方向回転体の拡大正面図である。
【符号の説明】
10 混合撹拌層 10a 底部 11 上蓋 12 原料投入口 13 投入弁 14 フィルター 15 点検口 16 品温計 17 ジャケット 18 水平方向回転体 18a,18b,18c 回転翼 18d 中心部 19 垂直方向回転体 20 製品排出口 21 排出弁 22 モーター 23 マイクロ波発振機 24 マイクロ波照射部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材と樹脂被覆層とから構成される静電
    荷像現像用コーティングキャリアの製造方法において、
    該芯材に樹脂被覆層を形成する工程においてマイクロ波
    を照射しながら樹脂被覆層を形成し、含水率が100〜500
    ppmであるキャリアを製造することを特徴とするコーテ
    ィングキャリアの製造方法。
  2. 【請求項2】 芯材粒子とBET比表面積10〜120m2
    gの樹脂粒子とを、被覆液を使用せずに混合撹拌してマ
    イクロ波を照射しながら機械的衝撃力を繰り返して付与
    することにより、該芯材粒子に樹脂被覆層を形成するこ
    とを特徴とする請求項1記載のコーティングキャリアの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 芯材と樹脂被覆層とから構成される静電
    荷像現像用コーティングキャリアにおいて、該芯材に樹
    脂被覆層を形成する工程においてマイクロ波を照射しな
    がら樹脂被覆層を形成し、該樹脂被覆層の含水率が100
    〜500ppmであることを特徴とするコーティングキャリ
    ア。
  4. 【請求項4】 静電荷像現像用コーティングキャリアに
    おいて、芯材に樹脂被覆層を形成する工程において芯材
    粒子とBET比表面積10〜120m2/gの樹脂粒子とを、
    被覆液を使用せずに混合撹拌してマイクロ波を照射しな
    がら樹脂被覆層を形成し、該樹脂被覆層の含水率が100
    〜500ppmになしたことを特徴とする請求項3記載のコー
    ティングキャリア。
JP5253464A 1993-10-08 1993-10-08 静電荷像現像用コーティングキャリアの製造方法 Pending JPH07110603A (ja)

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JP2018045063A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 パウダーテック株式会社 キャリア、電子写真用現像剤及びキャリアの製造方法

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