JPH07110247B2 - 弾性体二つ割れ鞄の金属製アングル取付構造 - Google Patents

弾性体二つ割れ鞄の金属製アングル取付構造

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JPH07110247B2
JPH07110247B2 JP5010937A JP1093793A JPH07110247B2 JP H07110247 B2 JPH07110247 B2 JP H07110247B2 JP 5010937 A JP5010937 A JP 5010937A JP 1093793 A JP1093793 A JP 1093793A JP H07110247 B2 JPH07110247 B2 JP H07110247B2
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隆 大友
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フミオ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、弾性体により構成し
た二つ割れ鞄の開口縁部に於ける金属製アングル取付構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の二つ割れ鞄には、ABS樹脂等の
硬質材料により鞄本体を構成したものと、樹脂発泡体層
等の弾性材料により鞄本体を構成したものとの二種類が
あった。この二種類の内、硬質材料により鞄本体を構成
したものは、両半体の材質自体が容易に変形しない性質
のものである為、開口縁を形成する金属製アングルを半
体に取り付ける作業は容易であった。
【0003】しかし、もう一方の弾性材料により鞄本体
を構成したものは、半体の縁が僅かの力で容易に変形し
てしまう為、金属製アングルを確実に固定できないとい
う欠点があった。この為、従来の弾性材料により鞄本体
を構成した二つ割れ鞄には、ファスナーにより開口縁を
形成したものは在っても、金属製アングルを巻き付けて
開口縁を形成したものが無かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、弾性材料により鞄本体を構成した二つ割れ鞄にも金
属製アングルを取り付けることができる二つ割れ鞄の金
属製アングル取付構造を提供しようとするものである。
即ち、この発明は、弾性材料により鞄本体を構成した二
つ割れ鞄の金属製アングル取付構造を提供することによ
り、アングル取付労力の軽減と作業時間の短縮、さらに
は弾性材料により構成された二つ割れ鞄の強度を高めよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、弾性体に
より構成した鞄本体1を二つ割れとして半体2、3を形
成し、前記半体2、3同士を開閉自在とした鞄に於い
て、半体2、3の縁に合成樹脂製カバー4の嵌合溝11
を嵌め込み、半体2、3と合成樹脂製カバー4を縫着固
定し、合成樹脂製カバー4外面と取付部6内面の何れか
一方に係合用窪み12を形成すると共に、他方に係合用
突起13を形成し、前記係合用窪み12と係合用突起1
3を係合させることにより、一方の合成樹脂製カバー4
に金属製掛けアングル5の取付部6を係合固定し、他方
の合成樹脂製カバー4に金属製受けアングル7の取付部
6を係合固定し、前記金属製掛けアングル5の噛み合い
部8と金属製受けアングル7の噛み合い部9が噛み合っ
て鞄本体1の開口縁10を形成した弾性体二つ割れ鞄の
金属製アングル取付構造としている。
【0006】
【0007】また、前記金属製掛けアングル5と金属製
受けアングル7の何れか一方に、把手14を取り付ける
帯状部15を形成した弾性体二つ割れ鞄の金属製アング
ル取付構造として実施することができる。
【0008】
【作用】この発明は次の作用を有する。半体2、3と金
属製アングル5、7に介在させる合成樹脂製カバー4
は、半体2、3の縁を覆う形に配され、半体2、3に縫
着固定される。そして、縫着固定された合成樹脂製カバ
ー4を金属製アングル5、7の取付部6の内面に嵌め込
み、その状態の儘、取付部6を外部から圧縮して係合用
窪み12と係合用突起13を係合させることにより、金
属製掛けアングル5及び金属製受けアングル7と合成樹
脂製カバー4が係合固定される。
【0009】即ち、金属製掛けアングル5及び金属製受
けアングル7は合成樹脂製カバー4を介して、半体2、
3に係合固定される。これにより、僅かの力で変形して
しまう弾性材料により構成された二つ割れ鞄に、アルミ
等で構成された金属製のアングルが容易に取り付けられ
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の構成を図面に従って説明す
る。図1は、この発明の実施例である弾性体により鞄本
体1を構成した二つ割れ鞄16の全体斜視図である。こ
の実施例の二つ割れ鞄16は、弾性材料である樹脂発泡
体により半体2及び半体3から成る鞄本体1を構成して
おり、半体2及び半体3の縁にはアルミ製掛けアングル
5及び受けアングル7が塩化ビニル樹脂製カバー4を介
して係合固定されている。
【0011】このアルミ製アングルの一方の受けアング
ル7には、把手14を取り付けるスペースとして帯状部
15が設けられており、この実施例では、リベット等の
固定部材により回動自在の把手14が帯状部15に取り
付けられている。尚、この実施例では、鞄本体1を樹脂
発泡体により構成しているが、鞄本体1の材質は樹脂発
泡体に限定されるものではなく、他の弾性体を使用して
も実施でき、又、アングル5、7の材質もアルミに限定
されるものではなく、他の金属を使用しても実施でき、
さらに、カバー4の材質も塩化ビニル樹脂に限定される
ものではなく、他の合成樹脂を使用しても実施できる。
【0012】図2は、アングル5、7周辺の取付構造を
示す部分拡大断面図である。この発明では、樹脂発泡体
層等の弾性体により構成された半体2、3の縁に合成樹
脂製カバー4を嵌合させ、半体2、3と合成樹脂製カバ
ー4を縫着固定させる構成としているのであるが、この
実施例に於いては、その半体2、3とカバー4の縫着固
定の際に、先ずピアノ線17を半体2、3の縁に配し、
その上に塩化ビニル樹脂製カバー4を嵌合させ、ピアノ
線17、半体2、半体3と塩化ビニル樹脂製カバー4を
縫着糸18により一体的に縫着固定している。
【0013】これは、半体2、3を構成する材質が弾性
体であり柔らかく、縁が僅かの力で容易に変形し易い為
に、これを固定し、縁に定形性を与え、カバー4の取付
作業を容易にする為に配されている。従って、この補強
材としての材質はピアノ線に限定されるものではなく、
弾性材により構成された半体2、3の縁に定形性を与え
られるものであれば他の金属線であってもよく、又、金
属線を使わず半体2、3の内側に補強用シートを配する
ことにより定形性を保たせる方法等を用いても差し支え
はない。
【0014】又、この実施例では、半体2、3の縁に縫
着固定された塩化ビニル樹脂製カバー4に係合固定する
アングル5、7の形状として、掛けアングル5は、外方
に開放した溝形状の取付部6の背面に凸状の噛み合い部
8を設けた形状としており、又、受けアングル7は、外
方に開放した溝形状の取付部6と凹状の噛み合い部9の
間を離して帯状部15を設けた形状としており、両アン
グル5、7の取付部6は、外方に向かってやや広がった
形状としている。
【0015】この取付部6の形状は、塩化ビニル樹脂製
カバー4を取付部6内面に嵌め込んだ後、取付部6をプ
レス圧縮して係合固定する作業を容易にする為の形状で
ある。又、この実施例では、噛み合い部9の上爪19の
長さを下爪20の長さより長くしているが、これは、鞄
本体1に多量の物が詰め込まれた場合等を想定し、掛け
アングル5と受けアングル7の噛み合い具合を良くする
為の構成である。
【0016】従って、実施する鞄の形状によっては、噛
み合い部8、9の上爪19と下爪20の長さを等しくし
てもこの発明の実施に差し支えはない。尚、この実施例
では、帯状部15への把手14の取り付け方として、把
手14の足部21と帯状部15に孔を穿ち、孔へ挿入し
たリベットをかしめて固定するものとしているが、溶
接、ボルトとナット等の他の方法でここに把手14や錠
前等を取り付けることも可能であり、又、把手14自体
は回動自在式でなくともよい。
【0017】図3は、カバー4の断面図である。この実
施例の塩化ビニル樹脂製カバー4は、半体2、3の開口
縁10の形状に合致する様に断面形状を略U字形状とし
ており、又、その外面には係合用窪み12が設けられ、
この係合用窪み12はアングル5、7の取付部6内面に
配された係合用突起13に対応している。
【0018】即ち、この実施例に於いて塩化ビニル樹脂
製カバー4の断面形状を略U字形状としているのは、こ
れによりその内面を半体2、3の開口縁10に嵌合させ
る嵌合溝11として機能させる為であり、又、外面に係
合用窪み12を設けているのは、係合用窪み12と係合
用突起13が係合することにより、塩化ビニル樹脂製カ
バー4を介してアングル5、6を半体2、3の縁に係合
固定させることができる様にする為である。
【0019】従って、この発明に於けるカバー4の形状
は、半体2、3とアングル5、7の間に介在し、半体
2、3と縫着固定でき、且つアングル5、7と係合固定
でき得る形状であれば他の形状であっても問題はなく、
又、外面に設ける係合用窪み12も、必ずしも窪みであ
る必要はなく、アングル5、7に設ける係合用突起13
と同様の突設した形状のものであってもよい。さらに、
アングル5、7側に窪みを設け、塩化ビニル樹脂製カバ
ー4側に突起を設けても実施可能である。
【0020】図4は、掛けアングル5の断面図であり、
図5は、受けアングル7の断面図である。この実施例の
アングル5、7は、前記の様に、掛けアングル5が、噛
み合い部8と取付部6、受けアングル7が、噛み合い部
9と取付部6及び帯状部15から構成されており、両ア
ングル5、7の取付部6の内面には係合用突起13が設
けられている。
【0021】そして、外方に向かって広がっている形状
の取付部6がプレスにより圧縮されることにより、この
係合用突起13が前記係合用窪み12に嵌合し、塩化ビ
ニル樹脂製カバー4とアングル5、7が係合固定され
る。従って、係合用突起13もアングル5、7とカバー
4を係合させ得るものであればその目的を達成できるも
のである為、突起自体の形状は丸みの有る隆起状のもの
等であってもよく、又、その数量もこの実施例の様に二
対である必要はなく、一対又は三対以上の突起を設けて
もこの発明の実施に差し支えはない。
【0022】尚、この実施例の受けアングル7には、前
記の様に取付部6と噛み合い部9の間を離し帯状部15
を設けているが、帯状部15は把手14や錠前等を取り
付ける為に設けられたものである。従って、把手14や
錠前等をアングル5、7に取り付ける必要のない場合に
は、帯状部15を設けずにこの発明の実施ができ、又、
帯状部15を掛けアングル5側に設けても実施可能であ
る。
【0023】以下に上記の構造を持つこの実施例の組立
工程を説明する。先ず、樹脂発泡体により構成された半
体2、3の縁にピアノ線17を配し、この半体2、3の
縁とピアノ線17を嵌合溝11に嵌め込む形で塩化ビニ
ル樹脂製カバー4を巻着し、縫着糸18により半体2、
3、ピアノ線17、塩化ビニル樹脂製カバー4を縫着固
定する。
【0024】次に、アルミ製アングル5、7の取付部6
であり、外方に向かって広がった溝形状と成っている部
分に前記塩化ビニル樹脂製カバー4を嵌め込み、その状
態の儘プレス圧縮し、塩化ビニル樹脂製カバー4とアン
グル5、7を係合固定する。これにより、樹脂発泡体に
より構成された半体2、3の縁にアルミ製アングル5、
7が容易に取り付けられ、アルミ製アングル5、7の噛
み合い部8、9が高い強度の開口縁10を形成する。
【0025】
【発明の効果】この発明により、半体2、3の縁に縫着
固定された塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製カバー4を介
して、アングル5、7を係合固定できる金属製アングル
取付構造が提供された為、弾性体により構成されたソフ
トタッチの二つ割れ鞄の開口縁10にアルミ等の金属製
アングル5、7を容易に取り付けることができる様にな
り、又、確実に継ぎ目を固定することが可能となった。
【0026】従って、この発明により、作業者の作業労
力は軽減され、又、需要者は、従来にはなかった軽いソ
フトタッチの鞄でありながら開口縁の強度が高い鞄の提
供を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である弾性体により鞄本体1
を構成した二つ割れ鞄16の全体斜視図。
【図2】アングル5、7周辺の取付構造を示す部分拡大
断面図。
【図3】カバー4の断面図。
【図4】掛けアングル5の断面図。
【図5】受けアングル7の断面図。
【符号の説明】
1 鞄本体 2 半体 3 半体 4 カバー 5 掛けアングル 6 取付部 7 受けアングル 8 噛み合い部 9 噛み合い部 10 開口縁 11 嵌合溝 12 係合用窪み 13 係合用突起 14 把手 15 帯状部 16 二つ割れ鞄 17 ピアノ線 18 縫着糸 19 上爪 20 下爪 21 足部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体により構成した鞄本体1を二つ割
    れとして半体2、3を形成し、前記半体2、3同士を開
    閉自在とした鞄に於いて、半体2、3の縁に合成樹脂製
    カバー4の嵌合溝11を嵌め込み、半体2、3と合成樹
    脂製カバー4を縫着固定し、合成樹脂製カバー4外面と
    取付部6内面の何れか一方に係合用窪み12を形成する
    と共に、他方に係合用突起13を形成し、前記係合用窪
    み12と係合用突起13を係合させることにより、一方
    の合成樹脂製カバー4に金属製掛けアングル5の取付部
    6を係合固定し、他方の合成樹脂製カバー4に金属製受
    けアングル7の取付部6を係合固定し、前記金属製掛け
    アングル5の噛み合い部8と金属製受けアングル7の噛
    み合い部9が噛み合って鞄本体1の開口縁10を形成し
    たことを特徴とする弾性体二つ割れ鞄の金属製アングル
    取付構造。
  2. 【請求項2】 前記金属製掛けアングル5と金属製受け
    アングル7の何れか一方に、把手14を取り付ける帯状
    部15を形成したことを特徴とする請求項1記載の弾性
    体二つ割れ鞄の金属製アングル取付構造。
JP5010937A 1993-01-26 1993-01-26 弾性体二つ割れ鞄の金属製アングル取付構造 Expired - Lifetime JPH07110247B2 (ja)

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JPH06217815A JPH06217815A (ja) 1994-08-09
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