JPH07110168A - 極低温冷凍装置 - Google Patents

極低温冷凍装置

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JPH07110168A
JPH07110168A JP25603493A JP25603493A JPH07110168A JP H07110168 A JPH07110168 A JP H07110168A JP 25603493 A JP25603493 A JP 25603493A JP 25603493 A JP25603493 A JP 25603493A JP H07110168 A JPH07110168 A JP H07110168A
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cooling
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refrigerant body
separated
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徳二 西場
Shigeru Murayama
茂 村山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低温冷凍装置における圧縮部の振動による
弊害を無くして、堅牢安価な装置を提供し得るようにす
る。 【構成】 極低温冷凍装置500は圧縮機11で加圧し
た冷媒体を極低温冷却機23に供給して所要の極低温冷
却を行う。圧縮機11で加圧して吐出するオイルと冷媒
体の混合流体をオイル分離器51で、オイルと冷媒体と
に分離する。分離した各流体を、冷媒体熱交換器52と
オイル熱交換器53により冷却した後に、圧縮部11に
戻し入れる。圧縮機11から吐出直後に、混合流体を分
離して、各流体を冷却しているので、混合流体の不完全
混合状態にもとづく脈動部分の経路が短くなる。脈動部
分の経路が短くなるので、脈動にもとづく圧縮機11の
振動が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は加圧ガス体を冷却媒体
として膨張冷却機を行う極低温冷凍装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、図6の極低温冷凍装置
500ように、圧縮部100で加圧した冷媒体、例え
ば、ヘリウムを極低温冷却部200に送って所要の冷却
を行った後、圧縮部100に戻し、再び加圧して極低温
冷却部200に送るという循環を行うとともに、圧縮部
100における種々の動作を円滑安定にするための調整
部300を設けた構成になっている。
【0003】そして、具体的には、圧縮機11により、
所定のガス体、例えば、ヘリウムガスを冷媒体として加
圧した冷媒体は、第2熱交換器12Bで圧縮による加温
などの温度上昇分を冷却した後、オイルセパレータ13
に与えて加圧の際に用いたオイル分を分流し、オイル分
は後記の経路を介して圧縮機11に戻し、冷媒体はアド
ソーバ14に与える。アドソーバ14は、内部に活性炭
などの吸収剤を収納したものであり、オイルセパレータ
では分流しきれなかった細かいオイル分を吸収分離して
冷媒体のみを往路管21に送出する。このアドソーバ1
4は、吸収剤の温度が低いほど吸収分離能力が高い。
【0004】冷媒体は、供給弁22を介して、クラオポ
ンプなどの極低温冷却機23で所要の冷却目的を果した
後、復路管25に排出し、アキュムレータ15に戻し
て、一時的に蓄え、再び圧縮機11で加圧するという循
環経路をたどる。
【0005】圧縮機11内での圧縮中に、オイルと冷媒
体の混合流体に生ずる発熱分を、第1熱交換器12Cで
補助的に冷却する。
【0006】調整部300の調整動作は、オイルセパレ
ータ13と復路管25との間を側路する側路管31の途
中に設けた差圧弁32の均圧弁33とによって所要の圧
力調節を与えることにより、極低温冷却機23または冷
媒圧縮機10に対する不要な高圧などを側路して極低温
冷却機23と圧縮機11との異常運転を防止する調整動
作と、オイルセパレータ13で分離したオイル分を圧縮
機11に戻す側路管34に、キャピラリーチューブなど
による減圧器35を設けて減圧する調整動作と、圧縮機
11内のオイルをオイル熱交換器12Aで冷却して再び
圧縮機11に戻すための側路管36に、キャピラリーチ
ューブなどによる減圧器37を設けて減圧する調整動作
とを行う。
【0007】以上の構成において、第1熱交換器12C
は冷媒体とオイルとの混合流体を冷却するための熱交換
器であり、冷媒体の圧縮熱の大半を冷却する。また、第
2熱交換器12Bは主として冷媒体を冷却するための熱
交換器であり、圧縮機11の動作部分、例えば、モータ
部の発熱および圧縮熱の熱伝導部分を冷却する。さら
に、オイル熱交換器12Aは主にオイルを冷却するため
の熱交換器であり、圧縮機11内のオイルを冷却して、
冷媒体の圧縮過程における発熱を抑えるものである。
【0008】上記のような極低温冷凍装置500の構成
が特開平3−55470・特開平3−217763など
により開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】こうした極低温冷凍装
置では、圧縮機11における冷媒体とオイルとは不完全
な混合状態の混合流体になっているため、圧縮機11の
吐出側からは、オイルと冷媒体とが脈動的に吐出するよ
うに動作し、また、この不完全な混合流体のまま、冷却
用の熱交換部分に与えているので、圧縮機11に戻る混
合流体までが不完全な混合流体になっているので、圧縮
動作が不均整なものとなり、この不均整の反動を受けて
圧縮機11が機械的な振動をし続けることになる。
【0010】このため、一般には、図7のように、圧縮
機11自体を床部に対して緩衝ゴムなどの吸振具11A
を施して取り付けるほか、圧縮機11と各熱交換器12
A・12B・12Cなどとの間の接続は、非剛性の接続
管11B、例えば、フレキシブルチューブによって接続
し、圧縮機11の振動が各熱交換器12A・12B・1
2Cなどに伝達しないようにした耐振構造を施してい
る。
【0011】しかしながら、こうした耐振構造を施した
としても、第1には、圧縮機11自体の振動が空気振動
による騒音を発生するという不都合があり、第2には、
オイルと冷媒体の脈動的な吐出によって、非剛性の接続
管11Bが脈動圧力を受けるとともに振動するので、接
続管11B自体が亀裂破損するなどの不都合が生ずるた
め、こうした不都合のない極低温冷凍装置の提供が望ま
れているという課題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な圧縮部で加圧した冷媒体を極低温冷却部に供給して所
要の極低温冷却を行うとともに、オイルを介在させて加
圧を行う部分に、冷媒体とオイルとの混合流体を冷却す
るための熱交換部分と、主として冷媒体を冷却するため
の熱交換部分と、オイルを冷却するための熱交換部分と
を設けた極低温冷凍装置において、上記の圧縮部から吐
出直後の混合流体を分離して得られるオイルと冷媒体と
を、それぞれ別個の冷却用熱交換部分を介して、上記の
圧縮部に戻し入れるオイル分離熱交換手段を設ける第1
の構成と、
【0013】上記の極低温冷凍装置において、上記の混
合流体が吐出する流れと交差する方向に配置した対抗面
に、混合流体を衝突させることにより、混合流体をオイ
ルと冷媒体とに分離する分離手段と、上記の分離により
分離したオイルを、上記の対抗面の下側に設けた貯留部
分に貯留しながら排出して、上記の分離したオイルを冷
却するための熱交換部分に与えるオイル排出手段と、上
記の分離により分離した冷媒体を、上記の対抗面の背面
側から排出して、上記の分離した冷媒体を冷却するため
の熱交換部分に与える冷媒体排出手段と を設ける第2
の構成と、
【0014】上記の極低温冷凍装置であって、上記の混
合流体が吐出する流れを、多孔性部材の中を通過させる
ことにより、混合流体をオイルと冷媒体とに分離する分
離手段と、上記の分離により分離したオイルを、上記の
多孔性部材の下側に設けた貯留部分に貯留しながら排出
して、上記の分離したオイルを冷却するための熱交換部
分に与えるオイル排出手段と、上記の分離により分離し
た冷媒体を、上記の多孔性部材の上面側から排出して、
上記の分離した冷媒体を冷却するための熱交換部分に与
える冷媒体排出手段とを設ける第3の構成と、
【0015】上記の極低温冷凍装置において、上記の第
3の構成と同様の分離手段と、上記の分離により分離し
たオイルを、上記の多孔性部材の下側に設けた貯留部分
に貯留しながら排出して、上記の圧縮部に戻し入れるオ
イル貯留手段と、上記の第3の構成と同様の冷媒体排出
手段と、上記の貯留部分に、上記の分離したオイルを冷
却するための熱交換管路を設けることにより、上記の分
離したオイルを冷却するオイル熱交換手段とを設ける第
4の構成とを提供するなどにより、上記の課題を解決し
得るようにしたものである。
【0016】
【作用】圧縮部から吐出する混合流体を、直ちに、オイ
ルと冷媒体とに分離した後に、オイルと冷媒体とを、そ
れぞれ別個の熱交換部分で冷却して圧縮部に戻している
ため、圧縮部から吐出された直後の脈動を起こし易い部
分における混合流体で動作する部分の経路が、ごく短く
短縮されたことになり、脈動部分の経路がごく僅かにな
る。したがって、圧縮部の振動が低減して、圧縮部の振
動による弊害を無くするように作用する。
【0017】混合流体を分離したオイルを貯留する部分
に、オイルを冷却するための熱交換管路を設けた構成の
ものでは、分離部分から圧縮部に戻る経路を、さらに短
くして簡便な構成にし得るので、装置を堅牢安価なもの
にして提供し得るように作用する。
【0018】
【実施例】以下、実施例を図1〜図5により説明する。
これらの図において、図6・図7における符号と同一符
号で示した部分は、図6・図7によって説明した同一符
号の部分と同一の機能をもつ部分である。
【0019】〔第1実施例〕図1により第1実施例を説
明する。図1において、図6の構成と異なる部分は、図
6における第1熱交換器12Cの部分、つまり、オイル
と冷媒体との混合流体を冷却する熱交換器の部分であ
り、この部分に代えて、第1実施例では、オイル分離器
51・冷媒体熱交換器52・オイル熱交換器53による
構成を設けたものである。
【0020】そして、オイル分離器51は、圧縮機11
から吐出するオイルと冷媒体の混合流体を、吐出直後に
分離する。分離した冷媒体は、冷媒体熱交換器52で冷
却した後に、圧縮機11に戻し入れる。また、分離した
オイルは、オイル熱交換器53で冷却した後に、圧縮機
11に戻る入れる。
【0021】したがって、脈動的な吐出を受ける混合流
体での経路部分がごく短くなり、冷媒体とオイルとを冷
却する各熱交換器52・53には、それぞれ単体の流体
のみが通過することになるので、圧縮機11に戻る流体
が一定の安定した流れになるため、圧縮機11に大きな
振動を発生するような脈動の循環路が遮断されたことに
なる。
【0022】〔第2実施例〕図2により第2実施例を説
明する。図2における図1の符号と同一符号の部分は図
1で説明した同一符号の部分と同一の機能をもつ部分で
あり、図2において、図6の構成と異なる部分は、図6
における第1熱交換器12Cの部分、つまり、オイルと
冷媒体との混合流体を冷却する熱交換器の部分であり、
この部分に代えて、第2実施例では、オイル分離器兼オ
イル熱交換器61・冷媒体熱交換器52による構成を設
けたものである。
【0023】そして、オイル分離器兼オイル熱交換器6
1は、圧縮機11から吐出するオイルと冷媒体の混合流
体を、吐出直後に分離する分離器と、分離したオイルを
熱交換器で冷却した後に圧縮機11に戻し入れる構成と
を一体にして構成したものである。また、分離した冷媒
体は、冷媒体熱交換器52で冷却した後に、圧縮機11
に戻し入れる。
【0024】したがって、脈動的な吐出を受ける混合流
体での経路部分がごく短くなり、冷媒体とオイルとを冷
却する各熱交換器61・52には、それぞれ単体の流体
のみが通過することになるので、圧縮機11に戻る流体
が一定の安定した流れになるため、圧縮機11に大きな
振動を発生するような脈動の循環路が遮断されたことに
なる。
【0025】上記の第1実施例の構成と第2実施例の構
成とを要約すると、圧縮部、つまり、圧縮機11で加圧
した冷媒体を極低温冷却部、つまり、極低温冷却機23
に供給して所要の極低温冷却を行うとともに、オイルを
介在させて上記の加圧を行う部分に、冷媒体とオイルと
の混合流体を冷却するための熱交換部分と、主として冷
媒体を冷却するための熱交換部分と、オイルを冷却する
ための熱交換部分とを設けた極低温冷凍装置において、
【0026】圧縮部11から吐出直後の混合流体を、例
えば、オイル分離器51またはオイル分離器兼オイル熱
交換器61の分離器部分によって、分離して得られるオ
イルと冷媒体とを、それぞれ別個の冷却用熱交換部分、
つまり、冷媒体熱交換器52とオイル熱交換器53また
は冷媒体熱交換器52とオイル分離器兼オイル熱交換器
61の熱交換器部分を介して、圧縮部11に戻し入れる
オイル分離熱交換手段を設ける第1の構成を構成してい
るものである。
【0027】〔第3実施例〕図3により第3実施例を説
明する。図3における図1の符号と同一符号の部分は、
図1で説明した同一符号の部分と同一の機能をもつ部分
である。
【0028】図3の構造は、図1の第1実施例における
オイル分離器51の具体的構造であり、容器601は、
金属板、例えば、ステンレス鋼板を溶接形成した方形立
方体状または円筒体状の密閉容器である。
【0029】中板613は、金属板、例えば、ステンレ
ス鋼板であって、容器601の中央部分に配置し、容器
601の内部の上方側だけを仕切ってあり、中板613
の下方側は部分は空けてある。
【0030】一方の壁部601Aの上方側には、中板6
13の中央部分に位置する箇所に、圧縮機11から吐出
するオイルと冷媒体の混合流体61aを導入する吐出管
路612を設けてある。
【0031】また、壁部601Aと対向する他方の壁部
601Bの上方側、つまり、吐出管路612から見た場
合、中板613の背面側に当たる壁部の上方側には、分
離した冷媒体61bを排出するとともに、冷媒体61b
を冷媒体熱交換器52に導出する冷媒体管路614を設
けてある。
【0032】さらに、壁部601Bの下方側には、分離
したオイル61cを排出するとともに、オイル61cを
オイル熱交換器53に導出するオイル管路615を設け
てある。
【0033】吐出管路612から吐出した混合流体61
aは、中板613の面を混合流体61aの流れと交差す
る方向に配置した対抗面として衝突させるようにしてあ
り、この衝突によって混合流体61a中のオイル61c
を中板613の対抗面に付着させることにより、混合流
体61a中のオイル61cと冷媒体61bとを分離させ
ることができるようにしてある。
【0034】中板612に付着したオイル61cは中板
613の面から下側に垂れ落ちて、容器601の下方側
の内部に貯留されながら、オイル管路615からオイル
熱交換器53に与えられ、また、冷媒体61bは、中板
612の下側から背面側に通り抜けて、背面側にある冷
媒体管路614から冷媒体熱交換器52に与えられるよ
うに動作する。
【0035】上記の第3実施例の構成を要約すると、圧
縮部、つまり、圧縮機11で加圧した冷媒体を極低温冷
却部、つまり、極低温冷却機23に供給して所要の極低
温冷却を行うとともに、オイルを介在させて上記の加圧
を行う部分に、冷媒体とオイルとの混合流体61aを冷
却するための熱交換部分、つまり、冷媒体熱交換器52
・オイル熱交換器53と、主として冷媒体を冷却するた
めの熱交換部分と、オイルを冷却するための熱交換部分
とを設けた極低温冷凍装置において、
【0036】混合流体61aが吐出する流れと交差する
方向に配置した対抗面、つまり、中板613の面に、混
合流体61aを衝突させることにより、混合流体61a
をオイル61cと冷媒体61bとに分離する分離手段
と、
【0037】上記の分離により分離したオイル61c
を、上記の対抗面の下側に設けた貯留部分、つまり、容
器601の下方側の内部に貯留しながら排出して、分離
したオイル61cを冷却するための熱交換部分53に与
えるオイル排出手段と、
【0038】上記の分離により分離した冷媒体61b
を、上記の対抗面の背面側、つまり、中板613の背面
側から排出して、分離した冷媒体61bを冷却するため
の熱交換部分52に与える冷媒体排出手段とを設けた第
2の構成を構成してものである。
【0039】〔第4実施例〕図4により第4実施例を説
明する。図4における図1・図3の符号と同一符号の部
分は、図1・図3で説明した同一符号の部分と同一の機
能をもつ部分である。
【0040】図4の構造は、図1の第1実施例における
オイル分離器51の具体的構造であり、容器602は、
金属板、例えば、ステンレス鋼板を溶接形成した方形立
方体状または円筒体状の密閉容器である。
【0041】多孔性部材620は、無数の比較的粗い孔
を設けた金属材、例えば、多数のステンレス鋼の金網の
網目をずらせて重ねたもの、または、幅が狭く肉厚がご
く薄いステンレス鋼の帯箔を波形またはカール状にした
ものを金網の間に詰め合わせたものなどであり、容器6
02の高さの中間に固定して、上下を空けてある。
【0042】一方の壁部602Aにおける多孔性部材6
20の高さの中間に位置する箇所に吐出管路612を設
けてあり、他方の壁部602Bの上方側に冷媒体管路6
14を、また、下方側にオイル管路615を設けてあ
る。
【0043】吐出管路612から吐出する混合流体61
aの流れを、多孔性部材620の中を通過させて、混合
流体61a中のオイル61cを多孔性部材620に付着
させることにより、混合流体61a中のオイル61cと
冷媒体61bとを分離させることができるようにしてあ
る。
【0044】多孔性部材620に付着したオイル61c
は多孔性部材620の孔から下側に垂れ落ちて、容器6
02の下方側の内部に貯留されながら、オイル管路61
5からオイル熱交換器53に与えられ、また、冷媒体6
1bは、多孔性部材615の上方側に通り抜けて冷媒体
管路614から冷媒体熱交換器52に与えられるように
動作する。
【0045】上記の第4実施例の構成を要約すると、圧
縮部、つまり、圧縮機11で加圧した冷媒体を極低温冷
却部、つまり、極低温冷却機23に供給して所要の極低
温冷却を行うとともに、オイルを介在させて上記の加圧
を行う部分に、冷媒体とオイルとの混合流体61aを冷
却するための熱交換部分、つまり、冷媒体熱交換器52
・オイル熱交換器53と、主として冷媒体を冷却するた
めの熱交換部分と、オイルを冷却するための熱交換部分
とを設けた極低温冷凍装置において、
【0046】混合流体61aが吐出する流れを、多孔性
部材620の中を通過させることにより、混合流体61
aをオイル61cと冷媒体61bとに分離する分離手段
と、上記の分離により分離したオイル61cを、多孔性
部材620の下側に設けた貯留部分、例えば、容器60
2の下方側の内部に貯留しながら排出して、分離したオ
イル61cを冷却するための熱交換部分53に与えるオ
イル排出手段と、
【0047】上記の分離により分離した冷媒体61b
を、多孔性部材620の上面側から排出して、分離した
冷媒体61bを冷却するための熱交換部分52に与える
冷媒体排出手段とを設けた第3の構成を構成しているも
のである。
【0048】〔第5実施例〕図5により第5実施例を説
明する。図5における図1・図3・図4の符号と同一符
号の部分は、図1・図3・図4で説明した同一符号の部
分と同一の機能をもつ部分である。
【0049】図5の構造は、図2の第2実施例における
オイル分離器兼オイル熱交換器61の具体的構造であ
り、図4の第4実施例における容器602の下方側の内
部、つまり、オイル61cの貯留部分に、オイル61c
を冷却するための熱交換管路630を配置することによ
って、容器602の内部に、オイル分離器とオイル熱交
換器とを兼ね備えた機能部分を構成したものである。
【0050】したがって、圧縮機11より吐出する混合
流体61aを冷媒体61bとオイル61cとに分離し、
分離した冷媒体61bを冷媒体管路614から冷媒体熱
交換器52に与えるとともに、分離したオイル61cを
容器602の下方側の内部に貯留しながらオイル管路6
15に排出する経路部分は、図4の第4実施例と同様に
動作する。
【0051】熱交換管路630は、例えば、ステンレス
鋼管を複数の蛇行状に形成したものであり、熱交換管路
630の一方の管路端部から冷却用水631を供給し、
他方の管路端部から冷却戻水632を排出することによ
り、容器602の下方側の内部に貯留しているオイル6
1cを冷却している。
【0052】したがって、オイル管路615から排出す
るオイル61cは冷却した低温のオイルになっているの
で、オイル管路615を圧縮機11のオイル戻し入れ部
分に直接的に接続してある。
【0053】上記の第5実施例の構成を要約すると、圧
縮部、つまり、圧縮機11で加圧した冷媒体を極低温冷
却部、つまり、極低温冷却機23に供給して所要の極低
温冷却を行うとともに、オイルを介在させて上記の加圧
を行う部分に、冷媒体とオイルとの混合流体61aを冷
却するための熱交換部分、つまり、冷媒体熱交換器52
とオイル分離器兼オイル熱交換器61のオイル熱交換部
分と、主として冷媒体を冷却するための熱交換部分と、
オイルを冷却するための熱交換部分とを設けた極低温冷
凍装置において、
【0054】混合流体61aが吐出する流れを、多孔性
部材620の中を通過させることにより、混合流体61
aをオイル61cと冷媒体61bとに分離する分離手段
と、
【0055】上記の分離により分離したオイル61c
を、多孔性部材620の下側に設けた貯留部分例えば、
容器602の下方側の内部に貯留しながら排出して、圧
縮部11に戻し入れるオイル貯留手段と、
【0056】上記の分離により分離した冷媒体61b
を、多孔性部材620の上面側から排出して、分離した
冷媒体61bを冷却するための熱交換部分52に与える
冷媒体排出手段と、
【0057】上記の貯留部分、つまり、容器602の下
方側の内部に、上記の分離したオイル61cを冷却する
ための熱交換管路630を設けることにより、分離した
オイル61cを冷却するオイル熱交換手段とを設けた第
4の構成を構成しているものである。
【0058】〔変形実施例〕この発明は次のように変形
して実施することができる。
【0059】(1)第3実施例における中板613の混
合流体61aを衝突させる面、つまり、対抗面を多数の
波形、または、多数の山形に形成して、混合流体61a
中のオイル61cの付着を向上するように構成する。
【0060】(2)第5実施例における熱交換管路63
0の蛇行方向を、水平面内で蛇行するようにして、貯留
しているオイル61cが少ない状態でも、オイル61c
を十分に冷却し得るように構成する。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、圧縮部から吐出する
混合流体を、直ちに、オイルと冷媒体とに分離して、そ
れぞれ別個の熱交換部分で冷却してから、圧縮部に戻し
入れているため、圧縮部から吐出された直後の脈動を起
こし易い混合流体による部分経路が、ごく短く短縮され
るので、脈動部分の経路がごく僅かになり、圧縮部の振
動を低減することができる。
【0062】また、オイル分離器兼オイル熱交換器によ
るものでは、オイルの貯留部分をそのままオイルの冷却
部分にしているため、分離部分から圧縮部に戻るオイル
の経路を、さらに短くできるので、振動をよりよく低減
することができるので、振動による弊害を無くした小型
簡便な構成にして、装置を堅牢安価なもので提供し得る
などの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5はこの発明の実施例の構成を、また、図6・
図7は従来技術の構成を示し、各図の内容は次のとおり
である。
【図1】第1実施例のブロック構成図
【図2】第2実施例のブロック構成図
【図3】第3実施例の要部具体構造の縦断面図
【図4】第4実施例の要部具体構造の縦断面図
【図5】第5実施例の要部具体構造の縦断面図
【図6】全体のブロック構成図
【図7】要部のブロック構成図
【符号の説明】
11 圧縮機 11A 吸振具 11B 接続管 12A オイル熱交換器 12B 第2熱交換器 12C 第1熱交換器 13 オイルセパレータ 14 アドソーバ 15 アキュムレータ 21 往路管 22 供給弁 23 極低温冷却機 24 排出弁 25 復路管 51 オイル分離器 52 冷媒体熱交換器 53 オイル熱交換器 61a 混合流体 61b 冷媒体 61c オイル 601 容器 601A 壁部 601B 壁部 602 容器 602A 壁部 602B 壁部 612 吐出管路 613 中板 614 冷媒体管路 615 オイル管路 620 多孔性部材 630 熱交換管路 631 冷却用水 632 冷却戻水 100 圧縮部 200 極低温冷却部 300 調整部 500 極低温冷凍装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮部で加圧した冷媒体を極低温冷却部
    に供給して所要の極低温冷却を行うとともに、オイルを
    介在させて前記加圧を行う部分に、冷媒体とオイルとの
    混合流体を冷却するための熱交換部分と、主として冷媒
    体を冷却するための熱交換部分と、前記オイルを冷却す
    るための熱交換部分とを設けた極低温冷凍装置であっ
    て、 前記圧縮部から吐出直後の前記混合流体を分離して得ら
    れる前記オイルと前記冷媒体とを、それぞれ別個の冷却
    用熱交換部分を介して、前記圧縮部に戻し入れるオイル
    分離熱交換手段を具備することを特徴とする極低温冷凍
    装置。
  2. 【請求項2】 圧縮部で加圧した冷媒体を極低温冷却部
    に供給して所要の極低温冷却を行うとともに、オイルを
    介在させて前記加圧を行う部分に、冷媒体とオイルとの
    混合流体を冷却するための熱交換部分と、主として冷媒
    体を冷却するための熱交換部分と、オイルを冷却するた
    めの熱交換部分とを設けた極低温冷凍装置であって、 前記混合流体が吐出する流れと交差する方向に配置した
    対抗面に、前記混合流体を衝突させることにより、前記
    混合流体をオイルと冷媒体とに分離する分離手段と、 前記分離により分離したオイルを、前記対抗面の下側に
    設けた貯留部分に貯留しながら排出して、前記分離した
    オイルを冷却するための熱交換部分に与えるオイル排出
    手段と、 前記分離により分離した冷媒体を、前記対抗面の背面側
    から排出して、前記分離した冷媒体を冷却するための熱
    交換部分に与える冷媒体排出手段とを具備することを特
    徴とする極低温冷凍装置。
  3. 【請求項3】 圧縮部で加圧した冷媒体を極低温冷却部
    に供給して所要の極低温冷却を行うとともに、オイルを
    介在させて前記加圧を行う部分に、冷媒体とオイルとの
    混合流体を冷却するための熱交換部分と、主として冷媒
    体を冷却するための熱交換部分と、オイルを冷却するた
    めの熱交換部分とを設けた極低温冷凍装置であって、 前記混合流体が吐出する流れを、多孔性部材の中を通過
    させることにより、前記混合流体をオイルと冷媒体とに
    分離する分離手段と、 前記分離により分離したオイルを、前記多孔性部材の下
    側に設けた貯留部分に貯留しながら排出して、前記分離
    したオイルを冷却するための熱交換部分に与えるオイル
    排出手段と、 前記分離により分離した冷媒体を、前記多孔性部材の上
    面側から排出して、前記分離した冷媒体を冷却するため
    の熱交換部分に与える冷媒体排出手段とを具備すること
    を特徴とする極低温冷凍装置。
  4. 【請求項4】 圧縮部で加圧した冷媒体を極低温冷却部
    に供給して所要の極低温冷却を行うとともに、オイルを
    介在させて前記加圧を行う部分に、冷媒体とオイルとの
    混合流体を冷却するための熱交換部分と、主として冷媒
    体を冷却するための熱交換部分と、オイルを冷却するた
    めの熱交換部分とを設けた極低温冷凍装置であって、 前記混合流体が吐出する流れを、多孔性部材の中を通過
    させることにより、前記混合流体をオイルと冷媒体とに
    分離する分離手段と、 前記分離により分離したオイルを、前記多孔性部材の下
    側に設けた貯留部分に貯留しながら排出して、前記圧縮
    部に戻し入れるオイル貯留手段と、 前記分離により分離した冷媒体を、前記多孔性部材の上
    面側から排出して、前記分離した冷媒体を冷却するため
    の熱交換部分に与える冷媒体排出手段と、 前記貯留部分に、前記分離したオイルを冷却するための
    熱交換管路を設けることにより、前記分離したオイルを
    冷却するオイル熱交換手段とを具備することを特徴とす
    る極低温冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1142465A2 (en) 2000-04-05 2001-10-10 Circle Tekko Co., Ltd. Method and apparatus for regulating interval of seedlings
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