JPH07110099A - 屈曲管継手用保温材 - Google Patents

屈曲管継手用保温材

Info

Publication number
JPH07110099A
JPH07110099A JP34993393A JP34993393A JPH07110099A JP H07110099 A JPH07110099 A JP H07110099A JP 34993393 A JP34993393 A JP 34993393A JP 34993393 A JP34993393 A JP 34993393A JP H07110099 A JPH07110099 A JP H07110099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
shape
plastic molded
pipe joint
bent pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34993393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2951530B2 (ja
Inventor
Tomonobu Nakajima
智信 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADEIA KK
Original Assignee
ADEIA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ADEIA KK filed Critical ADEIA KK
Priority to JP5349933A priority Critical patent/JP2951530B2/ja
Publication of JPH07110099A publication Critical patent/JPH07110099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2951530B2 publication Critical patent/JP2951530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック成形品により形成された屈曲管
継手用保温材の外表面に効率的に金属箔テープを貼り付
けられるようにする。 【構成】 屈曲管接手の外周に装着するプラスチック成
形品と、この成形品と屈曲管継手との間の空間に保持さ
れる断熱材と、プラスチック成形品の外表面に貼着する
金属箔とを備え、プラスチック成形品の外表面を複数n
個の柱面形状セグメントの連続形状に形成する。柱面形
状セグメントは円柱面形状もしくは角柱面形状とし、金
属箔をその柱面形状セグメントの外周表面形状に対応す
る形状に形成する。 【効果】 プラスチック成形品の外表面に金属箔を貼り
付ける作業工数を大幅に低減することができるととも
に、その貼り付け作業を自動化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水、油、蒸気、ガス、
空気、その他流体の配管の保温材として利用する。本発
明は、配管の屈曲部分に利用する。本発明は、特に90
度屈曲する管継手(エルボ)に利用するに適する。
【0002】
【従来の技術】工場プラント内その他では、液体および
気体の移送のために配管が施され、その配管の外周には
周囲環境の温度の影響を小さくするために保温材が装着
される。例えば配管内を流れる液体が低温液体であると
きには、その低温液体の温度は周囲環境により影響を受
けて移送中に温度が上昇する。このような周囲環境によ
る影響をできるだけ小さくするように、配管の周囲にプ
ラスチック成形品のカバーと断熱材により構成された保
温材を装着する技術が広く知られている。
【0003】この配管が直線状であるときには、その保
温材の構造は単純であり、内径が配管の外径に等しい円
筒形状である。しかし、その配管が屈曲する場合には保
温材はその屈曲形状に併せて製作しなければならない。
従来から、図18に示すような構造の屈曲角度が90度
の屈曲管継手(エルボ)1の外周に、屈曲部分の内側に
中心軸線に沿って割りを有するプラスチック成形品12
を被せ、内部に断熱材5を充填した保温材が広く利用さ
れている。このエルボの他にも、管継手はJIS−B2
301に管径および形状についてさまざまにその規格が
制定されているから、その形状に合わせた成形品を用意
することにより各種形状のものに対応することができ
る。そして、結露した水や空気中の水蒸気が侵入するこ
とがないように、また美観の上から、このプラスチック
成形品12の外表面には金属箔13が貼り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来構造で
は、屈曲管継手1用のプラスチック成形品12による保
温材の外形状は配管のエルボと相似形状である。したが
って、湾曲した外表面に平面状の金属箔13を貼付する
ことは複雑な作業である。従来からこのためには裏面に
粘着剤が塗布された金属箔テープを用いる。その金属箔
テープはあらかじめ、その屈曲部分の内側の曲率半径の
小さい部分に当たる部分では金属箔テープの幅が小さく
なるようにハサミを用いて工作され、この金属箔テープ
を手作業により指先で引っ張りながらプラスチック成形
品12の外表面に巻き付けていた。このように金属箔を
一枚づつ手作業によりプラスチック成形品12の外形状
に沿って貼り付ける作業は、金属箔テープをやや内側に
丸めるように力を加えないとシワがより、そのために指
先で巧みに引っ張りながら行うことが必要であり、これ
はかなり熟練を要する作業になっていた。したがって、
このための作業工数はきわめて大きく、製品価格の大部
分は金属箔テープを貼り付けるための作業工数で占めら
れるような状態であった。
【0005】この作業を自動工作装置で行うことを試み
ても、図18に示すようにエルボ形状の外表面にすき間
がないようにしかもシワがよらないように、金属箔テー
プを均一に巻いてゆくことはきわめて困難な作業であっ
た。特に、丸みを帯びた曲面形状に沿うように金属箔テ
ープを引っ張りながら貼り付けることは自動工作装置で
は困難であった。
【0006】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、プラスチック成形品による保温材の外表面に効
率的に金属箔テープを貼り付けることができる構造を提
供することを目的とする。本発明は金属箔テープを貼り
付けるための作業工数を小さくすることを目的とする。
本発明は金属箔テープを貼り付ける作業を自動工作装置
により行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はその外表面に効
率的に金属箔テープを貼り付けることができる保温材に
関するものであって、屈曲管継手の外周に装着されるプ
ラスチック成形品と、この成形品と前記屈曲管継手との
間の空間に保持される断熱材と、前記成形品の外表面に
貼着される金属箔とを備えた屈曲管継手用保温材におい
て、前記プラスチック成形品は、その表面が複数n個の
柱面形状セグメントの連続形状に形成されたことを特徴
とする。
【0008】前記柱面形状は円柱面形状もしくは角柱面
形状であることが望ましい。
【0009】曲面には下記の種類がある。
【0010】
【表1】 この中で展開できる曲面は単曲面であり、この単曲面は
さらに柱面、錐面、および類似拗面に分類されるが、錐
面および類似拗面は成形品の外表面としては実用的でな
いので、主に柱面が利用される。
【0011】柱面とは、1母直線が導線に沿ってそれ自
身に平行に移動するときに生じる曲面、もしくは1母直
線が導平面に平行に移動して生じる曲面である。
【0012】
【作用】円筒形状を同一直径で所定の角度をもって屈曲
させた屈曲管継手の外径形状に倣って薄い肉厚で形成さ
れ、屈曲部分の内側に中心軸に沿って屈曲管継手に被せ
るときのための割りを有するプラスチック成形品の外周
面が、複数n個の柱面形状セグメントの連続形状に形成
される。この柱面形状は、円柱面形状もしくは角柱面形
状であり、例えば、図17(a)〜(d)に示すよう
に、その断面形状が円形、四角形、楕円形、あるいは角
柱のそれぞれの角部が円弧状に切り落とされた形状など
がある。
【0013】一方、金属箔はこのような柱面状セグメン
トの外周表面に対応するように形成される。したがっ
て、個々の柱面形状セグメントと金属箔とは中心軸に対
し接線方向に展開したときにそれぞれの面は平面とな
る。そのため、柱面形状セグメントの形状に合わせて金
属箔を貼り付ければ、平面上に平面が接するのと同じこ
とになり、シワや気泡を生じさせることなく容易に貼着
することができる。
【0014】プラスチック成形品の外周面は、装着しよ
うとする屈曲管継手の部分では3次元的曲面になるため
に、このような曲面にシワを作らずに金属箔を貼着しよ
うとする場合、一つの金属箔を全面に密着させることは
できない。そこで、前述したように、プラスチック成形
品の外周面を展開したときに平面となるように、いくつ
かのセグメントで形成しておき、このそれぞれのセグメ
ントの表面に対応して貼着できる形状の金属箔を準備し
ておけば曲面は一つの方向に限定される。
【0015】これにより、金属箔の貼着を手作業で行っ
ても、シワや気泡を生じさせないようにするための熟練
は全く不要となり、個人差によるバラツキをなくし、極
めて短時間で均一な製品を製造することができる。ま
た、各セグメントの所定角度での割り出しが可能とな
り、割り出した面上に金属箔を貼着するだけの単純な作
業内容となるために、ロボット装置による完全自動化を
はかることができ、量産による製造コストの大幅低減を
はかることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0017】(第一実施例)図1は本発明第一実施例の
屈曲管継手への装着前の状態を示す斜視図、図2は本発
明第一実施例における図1に示すA矢視図、図3(a)
および(b)は本発明第一実施例における金属箔の展開
形状を示す図である。
【0018】本発明第一実施例は、曲がり角度が90度
である屈曲管継手1の外周に装着されるプラスチック成
形品2aと、このプラスチック成形品2aと屈曲管継手
1との間の空間に保持される断熱材5と、このプラスチ
ック成形品2aの外周面に貼着される金属箔3a1 、お
よび3a2 とを備え、プラスチック成形品2aは、その
直径が互いに等しくその中心軸が屈曲管継手1の中心線
が形成する円弧に接する接線と平行になるように、その
外側角部が外周に沿って直線状に切り落とされ、かつそ
の内側角部が外周に沿って一定の厚さ肉付けされた形状
に形成される。
【0019】このような外周表面形状の場合は、片側に
ついて二つのセグメントの連続形状となり、そのそれぞ
れに対応する金属箔は、展開したときに図3(a)およ
び(b)に示すような平面状の金属箔3a1 および3a
2 の2種類となる。本第一実施例では図1に示すように
プラスチック成形品2aが2分割されているので金属箔
3a1 および3a2 はそれぞれ2枚使用される。プラス
チック成形品2aは図1の2点鎖線で示すように屈曲管
継手1の内側角部に対応する部分が開いた状態で成形さ
れているので、装着時にはその部分は矢印で示すように
内側に巻き付けられる。
【0020】この金属箔3a1 および3a2 は、プラス
チック成形品2aの表面に貼着されたときに、図2の破
線で示すように、相互に重ね合せられるようにやや大き
めに切り出されるので、プラスチック成形品2aの地肌
が露出することはなく、結露により生じる水や空気中の
水蒸気が内部に侵入することが防止されるとともに美観
を保つことができる。
【0021】また、このような形状にすることにより、
屈曲管継手1の中心線が形成する円弧に沿った曲面はな
くなるので、金属箔3a1 および3a2 をプラスチック
成形品2aの外周表面に合わせて単純に貼り付けるだけ
の作業内容となり、熟練を要することなく単時間で作業
を行うことができる。さらに、貼り付け方向が一方向に
限定されるために、自動製造装置で連続的に貼着するこ
とが可能となり、均一なバラツキの少ない貼着作業を自
動的に行うことができる。
【0022】屈曲管継手1に装着したときには、金属箔
3a1 が貼着されたプラスチック成形品2aの内側角部
の合わせ目は、重ね合わせて両面テープで貼り付けられ
るか、あるいは突き合わせた状態でその上からテープで
貼り付けられる。また、金属箔3a1 が貼着されたプラ
スチック成形品2aとこれに連続して装着される直線部
分の保温材との継ぎ目には、その上から図2の2点鎖線
で示すようにテープが巻き付けられる。
【0023】プラスチック成形品としては、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニールなどの成形材が用
いられ、断熱材としては、綿状のガラスウール、ロック
ウールなどが用いられ、また、金属箔としては、透湿率
の低いアルミフィルムやポリエチレンフィルムを補強し
たシートが用いられ、例えば、アルミとクラフト紙、ア
ルミとガラスクロスなどを張り合わせたものがある。
【0024】(第二実施例)図4は本発明第二実施例の
屈曲管継手への装着前の状態を示す斜視図、図5は本発
明第二実施例における図4に示すB矢視図、図6(a)
および(b)は本発明第二実施例における金属箔の展開
形状を示す図である。
【0025】本発明第二実施例は、第一実施例同様に曲
がり角度が90度である屈曲管継手1の外周に装着され
中心軸を含む平面で2分割されたプラスチック成形品2
bと、このプラスチック成形品2bと屈曲管継手1との
間の空間に保持される断熱材5と、プラスチック成形品
2bの外周面に貼着される金属箔3b1 および3b2
を備える。
【0026】この第二実施例の場合、プラスチック成形
品2bが、その直径が互いに等しくその中心軸が屈曲管
継手1の中心線により形成される円弧に接する接線と平
行になるように、その外側が2個所にわたって外周に沿
って直線状に切り落とされ、内側角部が第一実施例同様
に外周に沿ってわずかに肉付けされた形状に形成され
る。
【0027】このような外周表面形状の場合は、片側に
ついて三つのセグメントの連続形状となり、そのそれぞ
れに対応する金属箔は、図6(a)および(b)に示す
ような平面状の金属箔3b1 および3b2 の2種類とな
り、金属箔3b2 は2枚用いられる。したがって、プラ
スチック成形品2bが2分割されているので、一つの屈
曲管継手1について金属箔3b1 は2枚、金属箔3b2
は4枚使用される。
【0028】プラスチック成形品2bは、図4の2点鎖
線で示すように屈曲管継手1の内側角部に対応する部分
が開いた状態で成形されているので、装着時にはその部
分は矢印で示すように内側に巻き付けられる本第二実施
例の場合には、貼着される金属箔の枚数は第一実施例の
場合よりも増えるが、いずれも展開したときに平面状に
なるので同様の効果を得ることができる。
【0029】(第三実施例)図7は本発明第三実施例の
屈曲管継手への装着前の状態を示す斜視図、図8は本発
明第三実施例における図7に示すC矢視図、図9
(a)、(b)、および(c)は本発明第三実施例にお
ける金属箔の展開形状を示す図である。
【0030】本発明第三実施例も第一実施例同様に曲が
り角度が90度である屈曲管継手1の外周に装着される
2分割されたプラスチック成形品2cと、このプラスチ
ック成形品2cと屈曲管継手1との間の空間に保持され
る断熱材5と、プラスチック成形品2cの片側の外周面
について貼着される金属箔3c1 、3c2 および3c3
とを備える。
【0031】この第三実施例の場合には、プラスチック
成形品2cが、その直径が互いに等しくその中心軸が屈
曲管継手1の中心線により形成される円弧に接する接線
と平行になるように、その外側が第二実施例よりもやや
広めに2個所にわたって外周に沿って直線状に切り落と
され、内側角部が第二実施例よりもやや小さい幅で外周
に沿って肉付けされた形状に形成される。
【0032】このような外周表面形状の場合も、第二実
施例同様に片側について四つのセグメントの連続形状と
なるが、そのそれぞれに対応する金属箔は、片側につい
て図9(a)に示す金属箔3c1 が1枚、同図(b)に
示す金属箔3c2 が2枚、同図(c)に示す金属箔3c
3 が1枚使用される。したがって、プラスチック成形品
2cが2分割されているので、一つの屈曲管継手1につ
いて8枚の金属箔が用いられる。
【0033】プラスチック成形品2cは、図7の2点鎖
線で示すように屈曲管継手1の内側角部に対応する部分
が開いた形状で成形されているので、装着時にはその部
分は矢印で示すように内側に巻き付けられる。
【0034】本第三実施例も一つの屈曲管継手1につい
て使用される金属箔は第二実施例同様に8枚となるが、
展開したときにそれぞれが平面状になるので、第一実施
例同様にシワを生じさせることなく容易かつ短時間で貼
着することができる。
【0035】(第四実施例)図10は本発明第四実施例
の屈曲管継手への装着前の状態を示す斜視図、図11は
本発明第四実施例における図10に示すD矢視図、図1
2(a)、(b)、および(c)は本発明第四実施例に
おける金属箔の展開形状を示す図である。
【0036】本発明第四実施例も第一実施例同様に、曲
がりが角度90度である屈曲管継手1の外周に装着され
る2分割されたプラスチック成形品2dと、このプラス
チック成形品2dと屈曲管継手1との間の空間に保持さ
れる断熱材5と、プラスチック成形品2dの片側の外周
面について貼着される金属箔3d1 、3d2 、および3
3 とを備える。
【0037】この第四実施例の場合、プラスチック成形
品2dが、その直径が互いに等しくその中心軸が屈曲管
継手1の中心線により形成される円弧に接する接線と平
行になるように、その外側が第三実施例とほぼ同じよう
に2個所にわたって外周に沿って直線的に切り落とされ
る。
【0038】このような外周表面形状を有する第四実施
例の場合も第三実施例同様に、片側について四つのセグ
メントの連続形状となるが、そのそれぞれに対応する金
属箔は、片側について図12(a)に示す金属箔3d1
が1枚、同図(b)に示す金属箔3d2 が2枚、同図
(c)に示す金属箔3d3 が1枚使用される。したがっ
て、プラスチック成形品2dが2分割されているので、
第三実施例同様に一つの屈曲管継手1について8枚の金
属箔が用いられる。
【0039】プラスチック成形品2dは、前述の第一実
施例〜第三実施例同様に、図10の2点鎖線で示すよう
に屈曲管継手1の内側角部に対応する部分が開いた形状
で成形されているので、装着時にはその部分は矢印で示
すように内側に巻き付けられる。
【0040】本第四実施例も一つの屈曲管継手1につい
て使用される金属箔は第三実施例同様に8枚になるが、
展開したときにそれぞれが平面状になるので、同様の効
果を得ることができる。
【0041】(第五実施例)図13は本発明第五実施例
の屈曲管継手への装着前の状態を示す斜視図、図14は
本発明第五実施例における図13に示す一部断面E矢視
図、図15は本発明第五実施例における金属箔の展開形
状を示す図、図16は本発明第五実施例における金属箔
が貼着されたプラスチック成形品を屈曲管継手に装着し
た状態を示す一部断面斜視図である。
【0042】本発明第五実施例は、前述した各実施例同
様に、曲がり角度が90度である屈曲管継手1の外周に
装着される2分割されたプラスチック成形品2eと、こ
のプラスチック成形品2eと屈曲管継手1との間の空間
に保持される断熱材5と、プラスチック成形品2eの外
表面に貼着される金属箔3e1 とを備え、プラスチック
成形品2eは、その直径が互いに等しくその中心軸が屈
曲管継手1の中心が形成する円弧に接する接線と平行に
なるようにそれぞれ設定された片側について4個のセグ
メントの連続形状であり、金属箔3eは各セグメント毎
に対応して切り出された複数n枚(本実施例では4枚)
のほぼ菱形状に形成される。
【0043】一方、このセグメントの外周面に貼着され
る金属箔3eもその面に対応してやや大きめに切り出さ
れた完全平面である。したがってセグメントの外表面に
金属箔3eをその形状に倣って貼着したときに、円周上
の軸線に平行などの部分も直線で相互に対応するために
シワを生じることなく被覆される。
【0044】また、各セグメント間の継ぎめの部分は金
属箔3eがやや大きめに切り出されているので、図14
の破線で示すように重ね合わせることができ、プラスチ
ック成形品2eの地肌が露出する部分はなく、結露した
水や空気中の水蒸気の侵入および美観を害することはな
い。
【0045】プラスチック成形品2dは前述の各実施例
同様に、図13の2点鎖線で示すように屈曲管継手1の
内側角部に対応する部分が開いた形状で成形されている
ので、装着時にはその部分は矢印で示すように内側に巻
き付けられる。
【0046】このように、本発明では、屈曲管継手1の
中心が形成する円弧に沿った曲面がなくなるために、貼
着作業もその形状に合わせて張り付ければよく、何らの
熟練を必要とせず、短時間で作業を進めることが可能と
なる。また、屈曲部の側面形状が扇形である4個の円筒
体の連続形状であるために、一定角度での割り出しが可
能となり、その割り出した面上に金属箔3eを貼着する
だけの簡単な作業内容であることから、自動製造装置で
連続的な製造を行うように自動化することができる。こ
れにより、より均一なバラツキのない製品を人手を要せ
ずに製造することができる。
【0047】なお、本第五実施例では、屈曲したプラス
チック成形品2eを4個のセグメントの連続形状とした
が、屈曲管継手1の種類によって4〜7の連続形状にす
ることができ、また、屈曲管継手1の曲がり角度は90
度に限定されず、JIS−B2301にあるどのような
角度であっても適用することができる。
【0048】金属箔3eは、図15に示す菱形形状のも
のを2点鎖線で示す部分で分割して扇形状とし、対応す
るセグメントの外周面に分割部をわずかに重ね合わせて
貼着することもでき、この場合、貼着する枚数は増える
が、作業がしやすくなるために貼付けをはやく行うこと
ができるとともに、きれいに仕上げることができる利点
がある。
【0049】本第五実施例の場合も直線部分に装着する
保温材との継ぎ目部分には図14に示すようにテープ4
が巻き付けられ、結露した水や空気中の水蒸気の侵入を
防止する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ラスチック成形品により形成された屈曲管継手用保温材
の外表面に金属箔を貼着する作業をシワや気泡を生じる
ことなく短時間で行うことができ、さらに、自動化が可
能となるので製造コストを従来の数分の1に低減するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の屈曲管継手への装着前の状
態を示す斜視図。
【図2】本発明第一実施例における図1に示すA矢視
図。
【図3】(a)および(b)は本発明第一実施例におけ
る金属箔の展開形状を示す図。
【図4】本発明第二実施例の屈曲管継手への装着前の状
態を示す斜視図。
【図5】本発明第二実施例における図4に示すB矢視
図。
【図6】(a)および(b)は本発明第二実施例におけ
る金属箔の展開形状を示す図。
【図7】本発明第三実施例の屈曲管継手への装着前の状
態を示す斜視図。
【図8】本発明第三実施例における図7に示すC矢視
図。
【図9】(a)、(b)、および(c)は本発明第三実
施例における金属箔の展開形状を示す図。
【図10】本発明第四実施例の屈曲管継手への装着前の
状態を示す斜視図。
【図11】本発明第四実施例における図10に示すD矢
視図。
【図12】(a)、(b)、および(c)は本発明第四
実施例における金属箔の展開形状を示す図。
【図13】本発明第五実施例に屈曲管継手への装着前の
状態を示す斜視図。
【図14】本発明第五実施例における図13に示す一部
断面E矢視図。
【図15】本発明第五実施例における金属箔の展開形状
を示す図。
【図16】本発明第五実施例における金属箔が貼着され
たプラスチック成形品を屈曲管継手に装着した状態を示
す一部断面斜視図。
【図17】(a)〜(d)は本発明実施例に係わる外周
表面の形状に用いられる柱状態を示す斜視図。
【図18】従来例における屈曲管継手用保湿材の装着状
態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 屈曲管継手 2a、2b、2c、2d、2e、12 プラスチック成
形品 3a1 、3a2 、3b1 、3b2 、3c1 、3c2 、3
3 、3d1 、3d2、3d3 、3e1 、3e2 、3e
3 、13 金属箔 5 断熱材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲管継手の外周に装着されるプラスチ
    ック成形品と、この成形品とその屈曲管継手との間の空
    間に保持される断熱材と、前記成形品の外表面に貼着さ
    れた金属箔とを備えた屈曲管継手用保温材において、 前記プラスチック成形品は、その表面が複数n個の柱面
    形状セグメントの連続形状に形成されたことを特徴とす
    る屈曲管継手用保温材。
  2. 【請求項2】 前記柱面形状は円柱面形状もしくは角柱
    面形状である請求項1記載の屈曲管継手用保温材。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし3のいずれかに記載の屈
    曲管継手用保温材に利用するプラスチック成形品。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の屈
    曲管継手用保温材の柱面形状セグメントの表面形状に切
    り出された金属箔。
JP5349933A 1993-08-16 1993-12-29 屈曲管継手用保温材 Expired - Fee Related JP2951530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5349933A JP2951530B2 (ja) 1993-08-16 1993-12-29 屈曲管継手用保温材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4453093 1993-08-16
JP5-44530 1993-08-16
JP5349933A JP2951530B2 (ja) 1993-08-16 1993-12-29 屈曲管継手用保温材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07110099A true JPH07110099A (ja) 1995-04-25
JP2951530B2 JP2951530B2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=26384465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5349933A Expired - Fee Related JP2951530B2 (ja) 1993-08-16 1993-12-29 屈曲管継手用保温材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2951530B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10196882A (ja) * 1996-12-27 1998-07-31 Asahi Sangyo Kk 管体の断熱材保護筒及び管体の断熱材保護具
JP2018003875A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 積水化学工業株式会社 配管システム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037125U (ja) * 1973-07-30 1975-04-18
JPS5286049U (ja) * 1975-12-23 1977-06-27
JPS59113590U (ja) * 1983-01-21 1984-07-31 酒田 昌彦 ダクトのコ−ナ−部カバ−
JPS60167891U (ja) * 1984-04-18 1985-11-07 日本インシュレーション株式会社 曲管部用保温カバ−
JPS6245498U (ja) * 1985-09-09 1987-03-19
JPH04351398A (ja) * 1991-05-28 1992-12-07 Nichias Corp エルボカバーの製造方法および製造装置
JPH0519796U (ja) * 1991-04-11 1993-03-12 日東紡績株式会社 断熱エルボカバー
JPH0540697U (ja) * 1991-09-09 1993-06-01 岡本泰株式会社 曲管部断熱材保護カバーの表装部材

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037125U (ja) * 1973-07-30 1975-04-18
JPS5286049U (ja) * 1975-12-23 1977-06-27
JPS59113590U (ja) * 1983-01-21 1984-07-31 酒田 昌彦 ダクトのコ−ナ−部カバ−
JPS60167891U (ja) * 1984-04-18 1985-11-07 日本インシュレーション株式会社 曲管部用保温カバ−
JPS6245498U (ja) * 1985-09-09 1987-03-19
JPH0519796U (ja) * 1991-04-11 1993-03-12 日東紡績株式会社 断熱エルボカバー
JPH04351398A (ja) * 1991-05-28 1992-12-07 Nichias Corp エルボカバーの製造方法および製造装置
JPH0540697U (ja) * 1991-09-09 1993-06-01 岡本泰株式会社 曲管部断熱材保護カバーの表装部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10196882A (ja) * 1996-12-27 1998-07-31 Asahi Sangyo Kk 管体の断熱材保護筒及び管体の断熱材保護具
JP2018003875A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 積水化学工業株式会社 配管システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2951530B2 (ja) 1999-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NL7707369A (nl) Werkwijze voor het vervaardigen van dubbelwandi- ge kunststofbuizen, waarbij de buitenste wand dwarsgolvingen bezit, en de binnenste wand glad is, en met deze werkwijze vervaardigde buis.
US4262050A (en) Skin packaging substrate
AU2002329347B2 (en) Compressed heat insulation housing
JPH07110099A (ja) 屈曲管継手用保温材
JPH07110098A (ja) 屈曲管継手用保温材
NO155795B (no) Fremgangsmaate for omhylling av rette roerstykker med et hylster av folielaminat.
CA1329174C (en) Sheet material for masking apparatus
JPH0519796U (ja) 断熱エルボカバー
JPH0325513Y2 (ja)
JP2731116B2 (ja) 断熱装置
JP2873199B2 (ja) エルボ用断熱材ユニットおよびエルボ用断熱材ユニットの使用方法
JP4649034B2 (ja) 流体搬送用パイプ
JP3134921B2 (ja) 断熱装置の製造方法
JP2000062064A (ja) 断熱用シート
KR910021298A (ko) 관상체 및 그 제조방법
JPS5542816A (en) Manufacture of flexible pipe
JPS599862Y2 (ja) 可撓管の湾曲用補助具
JPS63121895U (ja)
JPH0914580A (ja) エルボカバーの粘着コーティングシート
JPS60225731A (ja) 合成樹脂管の曲げ加工法
JPS60150394U (ja) 断熱管
JPH0521221Y2 (ja)
FR2429661A1 (fr) Procede et appareil pour la fabrication en continu d'une gaine tubulaire etanche pour tubes en stratifie thermodurcissable
NL177623C (nl) Werkwijze voor het vervaardigen van een samengestelde pijp, bestaande uit een interne pijp, een externe pijp en een daartussen aangebrachte wapening.
JPH0989190A (ja) 保温材被覆シート

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees