JP2873199B2 - エルボ用断熱材ユニットおよびエルボ用断熱材ユニットの使用方法 - Google Patents

エルボ用断熱材ユニットおよびエルボ用断熱材ユニットの使用方法

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JP2873199B2
JP2873199B2 JP4067596A JP4067596A JP2873199B2 JP 2873199 B2 JP2873199 B2 JP 2873199B2 JP 4067596 A JP4067596 A JP 4067596A JP 4067596 A JP4067596 A JP 4067596A JP 2873199 B2 JP2873199 B2 JP 2873199B2
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賢一 小室
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷媒配管や給排
水配管等の折り曲がり部分であるエルボ管を断熱被覆す
るエルボ用断熱材ユニットおよびエルボ用断熱材ユニッ
トの使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空調用の冷媒配管や給排水用配管を断熱
材で被覆して、配管からの熱損失の防止や、配管や表面
の結露防止を図ることは従来より公知である。
【0003】配管のエルボ部分に設けるエルボ管に断熱
材を設けることも公知である。本願出願人は、実用新案
登録第3017570号により、エルボ部分の断熱材ユ
ニットとして、「エルボの外周を被覆する形状で且つエ
ルボの中心軸線を含む面に関して左右に分離可能な一対
の断熱体と、その一対の断熱体の外周に巻き付けて貼着
された可撓性を有する外装材とからなり、その外装材は
曲げ外周側では前記一対の断熱体の間で切断されてお
り、曲げ内周側では前記一対の断熱体を接続しているこ
とを特徴とするエルボ用断熱材ユニット」を提案してい
る。
【0004】また冷媒配管や給水用配管等の配管は、多
数の直管やエルボ管が接合されて配設されており、互い
の管の接合部分は溶接によって接合されている。特にエ
ルボ管は。その両端部で直管の端部と夫々溶接によって
接合される場合が多い。
【0005】これらを被覆するエルボ用断熱体あるいは
エルボ用断熱材ユニットは、従来はその長さをエルボ管
の長さと一致させて形成されており、直管部分との接合
部分で、エルボ用断熱体あるいはエルボ用断熱材ユニッ
トも接続されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例のように、エル
ボ用断熱体あるいはエルボ用断熱材ユニットをエルボ管
の部分と同様の長さに形成し、エルボ部分のみ被覆とす
ると、エルボ管と直管との間の溶接部分が断熱体同士の
接続部分となって間隔が空き易くなる為、外周部分を巻
く外装材加工であるテープ巻きの作業が難しいという課
題があった。
【0007】その為、このエルボ管と溶接部分をも含め
一体となって被覆できる断熱材ユニットが求められてい
た。しかしながら、エルボ管と直管の接合部分が溶接に
より他の表面より盛り上がり、この溶接部分を被覆する
断熱体の内面が配管表面より浮き上がり密接して被覆で
きない問題点があった。
【0008】その為、配管表面と断熱体との間に隙間が
でき、その隙間に結露し易い問題点があった。
【0009】
【課題を解決する為の手段】これらの課題を解決するた
めに、エルボ管の中心軸線を含む面によって左右に分離
可能な一対の断熱体と、その一対の断熱体の外周に巻き
付けられて貼着され可撓性を有する外装材によってエル
ボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットにおいて、
断熱体がエルボ管とその両端に溶接される直管の一部と
を被覆する長さを有し、それぞれの断熱体のエルボ管と
直管との管溶接部に対応する2つの内面側の凹部被覆面
に凹部方向とは直角方向に溝部を設け、2つの溝部は、
管溶接部の盛り上がり形状に対応する溝形状で、管溶接
部の盛り上がり高さより深く、盛り上がり幅より幅広い
溝部に形成し、溝部に密度の低い耐熱性を有する無機繊
維体を設けたことを特徴とするエルボ用断熱材ユニット
を提案する。
【0010】また、エルボ管の中心軸線を含む面によっ
て左右に分離可能かつ同一形状で互いに向かい合わせた
ときに対向する接合面の対応する位置に凹部と凸部を有
する形状である一対の断熱体と、その一対の断熱体の外
周に巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材によ
ってエルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットに
おいて、断熱体がエルボ管とその両端に溶接される直管
の一部とを被覆する長さを有し、それぞれの断熱体のエ
ルボ管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側の凹
部被覆面に凹部方向とは直角方向に溝部を設け、2つの
溝部は、管溶接部の盛り上がり形状に対応する溝形状
で、管溶接部の盛り上がり高さより深く、盛り上がり幅
より幅広い溝部に形成し、溝部に密度の低い耐熱性を有
する無機繊維体を設けたことを特徴とするエルボ用断熱
材ユニットを提案する。
【0011】さらに、エルボ管の中心軸線を含む面によ
って左右に分離可能かつ同一形状で互いに向かい合わせ
たときに対向する接合面の対応する位置に凹部と凸部を
有する形状である一対の断熱体と、その一対の断熱体の
外周に巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材に
よってエルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニット
において、断熱体がエルボ部分とその両端に接続される
直管の一部とを被覆する長さを有し、それぞれの断熱体
のエルボ管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側
の凹部被覆面の幅方向に溝部を形成し、形成される2つ
の溝部は、管溶接部の盛り上がり形状に対応する溝形状
で、管溶接部の盛り上がり高さより深く、盛り上がり幅
より幅広い溝部に形成し、溝部に密度の低い耐熱性を有
する無機繊維体を充填した後に、管表面から突出した配
管溶接部に溝部を合致させて断熱体を管に被覆すること
を特徴とするエルボ用断熱材ユニットの使用方法を提案
する。
【0012】また、エルボ管の中心軸線を含む面によっ
て左右に分離可能かつ同一形状で互いに向かい合わせた
ときに対向する接合面の対応する位置に凹部と凸部を有
する形状である一対の断熱体と、その一対の断熱体の外
周に巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材によ
ってエルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットに
おいて、断熱体がエルボ部分とその両端に接続される直
管の一部とを被覆する長さを有し、エルボ用断熱材ユニ
ットを使用する工事現場において、それぞれの断熱体の
エルボ管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側の
凹部被覆面の幅方向に配管の状況や溶接状態に合わせて
溝部を形成し、形成される2つの溝部は、管溶接部の盛
り上がり形状に対応する溝形状で、管溶接部の盛り上が
り高さより深く、盛り上がり幅より幅広い溝部に形成
し、溝部に密度の低い耐熱性を有する無機繊維体を充填
した後に、管表面から突出した配管溶接部に溝部を合致
させて断熱体を管に被覆することを特徴とするエルボ用
断熱材ユニットの使用方法を提案する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の第1実施形態を示す図
面で一対のエルボ用断熱材ユニットを離し一つの断熱体
の斜視説明図である図1、図1の1つの断熱体の平面図
である図2、エルボ用断熱材ユニットをエルボ管に取り
付けた場合の横断面説明図である図3、この発明の第2
の実施形態を示す一対のエルボ用断熱材ユニットを離し
一つの断熱体の平面図である図4、第2の実施形態のエ
ルボ用断熱材ユニットをエルボ管に取り付けた場合の横
断面説明図である図5、第1実施形態のエルボ用断熱材
ユニットをエルボ管および直管に取り付けた場合の平面
一部切欠説明図である図6、この発明の第1および第2
実施形態の一対のエルボ用断熱材ユニットを閉じた状態
の斜視図を示す図7に基づいて説明する。
【0014】図6において、10はエルボ管、11は直
管である。12はエルボ管10と、直管11との接合部
分である溶接部分を示す。
【0015】図1乃至図3に示す第1実施形態の断熱材
ユニット1aは、エルボ管10およびエルボ管10の両
端部に接合する直管11、11の一部を合わせた外周面
形状に対応する凹形状である凹部被覆面5を有し、エル
ボ管10およびエルボ管10の両端部に接合する直管1
1、11の一部を被覆可能な形状であり、かつエルボ管
10の中心軸線10aを含む面10bで左右に分離可能
な一対の断熱体2aと、一対の断熱体2aの外周に巻き
付けて貼り付けられる可撓性を有する外装材3とからな
る。外装材3は、エルボ管10の曲げ外周側では一対の
断熱体2a、2aの間で切断されているが、曲げ内周側
では切断されておらず、一対の断熱体2a、2aは、こ
の可撓性を有する外装材3によって曲げ内周側を折り線
として開閉自在に接続されている。
【0016】一対の断熱体2aは、左右同一形状の2個
の断熱体2a、2aから成り、エルボ管10の中心軸線
を含む面10bに相当する接合面4で分離可能に互いに
接合する。各々の断熱体2aの接合面4は、中央部分の
凹部被覆面5によって曲げ内周側接合面4aと曲げ外周
側接合面4bに分かれる。この実施の形態の断熱体2a
の曲げ内周側接合面4a、曲げ外周側接合面4bは平面
形状である。
【0017】図4、図5に示す第2の実施の形態である
一対の断熱体2bは、エルボ管10およびエルボ管10
の両端部に接合する直管11、11の一部を合わせた外
周面形状に対応する凹形状である凹部被覆面5を有し、
エルボ管10およびエルボ管10の両端部に接合する直
管11、11の一部を被覆可能な形状であってエルボ管
の中心軸線を含む面によって左右に分離可能で、同一形
状である。
【0018】一対の断熱体2bの接合面8は、中央部分
の凹部被覆面5によって曲げ内周側接合面8aと曲げ外
周側接合面8bに分かれる。曲げ内周側接合面8aと曲
げ外周側接合面8bは互いに向かい合わせたときに対向
する接合面8の対応する位置に凸部80a、81aと凹
部80b、81bを有する形状である。
【0019】第2の実施の形態では、曲げ内周側接合面
8aの外径側の領域には、エルボ管部分長手方向に同一
長さの凸部80aと凹部80bが形成され、また曲げ外
周側接合面8bの内径側の領域にも、エルボ管部分長手
方向に同一長さの凸部81aと凹部81bが形成され、
かつ凸部80aと凸部81aは長手方向の異なる位置に
形成され、凸部80aと凹部81bが長手方向の対応す
る位置に形成される。したがって、一対の断熱体2b、
2bを対向させた場合、曲げ内周側接合面8a同士の対
向する位置に凸部80aと凹部80bが位置し、曲げ外
周側接合面8b同士の対向する位置に凸部81aと凹部
81bが位置する。これらの凸部80aと凹部80b、
および凸部81aと凹部81bは互いに嵌合可能な寸
法、形状となっており、これらを嵌合させることによ
り、一対の断熱体2b、2bを半径方向および長手方向
ともに互いに正確な位置に接合させることができる。
【0020】一対の断熱体2a、2aおよび断熱体2
b、2bのエルボ管部分曲率半径、凹部被覆面5の内
径、肉厚(接合面幅)等は、この断熱体2a、2aおよ
び断熱体2b、2bが取り付けられるエルボ管10の曲
率半径、外径、必要な断熱特性等に応じ適宜定められ
る。
【0021】断熱体2aおよび断熱体2bの素材は、耐
熱性を有する断熱材であればよく、有機繊維、無機繊維
等の繊維をバインダーで固めたもの、発泡樹脂等であ
る。特に無機繊維であるロックウールをバインダーで固
め保形性を与えたフェルトは、望ましい形状に容易に成
形でき、且断熱特性が優れているとともに不燃性も備え
ているので好ましい。また通常、産業廃棄物として捨て
られるロックウール等を素材とした断熱材を用いた断熱
工事等に発生する断熱材屑にバインダーを混ぜて成型
し、断熱体2aおよび断熱体2bを成形してもよい。こ
のような断熱材屑で作った断熱体2aおよび断熱体2b
は、産業廃棄物を有効利用して低いコストで作成するこ
とができ、かつ良好な断熱特性も備えている。
【0022】一対の断熱体2aおよび断熱体2bの凹部
被覆面5には、エルボ配管10と直状配管11との接合
部分である2つの溶接部分12に対応する2つの部位
に、凹部被覆面5の凹部方向とは直角方向に向いた溝部
6を設ける。溝部6は、配管の溶接部分12の盛り上が
り形状に対応する溝形状であるが、溶接部分12の盛り
上がり高さより深く盛り上がり幅より幅広い溝に形成さ
れる。
【0023】溝部6に密度の低い繊維から成る繊維体7
を設ける。繊維体7は、16kg/m立方前後の密度を
有する耐熱性を有する繊維であればよく、グラスウー
ル、ロックウール、セラミック繊維等の耐熱性のある無
機繊維等である。外装材3は、断熱体2aおよび断熱体
2bを保護する為に設けるものであり、不燃性のシート
材、例えばアルミニウム箔を貼り付けたガラスクロスや
不燃性不織布を用いる。特にアルミガラスクロス粘着テ
ープは、断熱体2aおよび断熱体2bの湾曲した外周に
容易に巻き付けて固定することができるとともに、断熱
体2aおよび断熱体2bの保護特性に優れかつ不燃性に
優れる。
【0024】次に、この発明の第1実施の形態のエルボ
用断熱材ユニットの使用方法について説明する。
【0025】断熱材ユニット1aは、エルボ管10およ
びエルボ管10の両端部に接合する直管11、11の一
部を合わせた接続された管外周面形状と合致させた形状
の一対の断熱体2a、2aを使用する。すなわち、被覆
するエルボ管10の曲率半径、外径等に対応した断熱体
2a、2aの接合面4を合致させ、その外周を外装材3
で巻き付けて貼り付ける。次に、断熱体2a、2aの曲
げ外周側接合面に合わせて外装材3を切断して、断熱材
ユニット1aが製造される。これらの製造は工場で行わ
れる。
【0026】これにより、一対の断熱体2a、2aは、
外装材3によって曲げ内周側を折り曲げ自在に接続さ
れ、曲げ外周側が切り離されており開閉自在である。
【0027】次に断熱材ユニット1aは断熱工事現場に
運搬される。施工現場においては、配管されているエル
ボ管10および直管11に対し、一対の断熱体2a、2
aを曲げ内周側を接続した状態で、曲げ外周側を開いて
エルボ管部分10および直管部分11に仮に被覆する。
これにより配管のエルボ管10と直管11の溶接部分1
2の位置が分かり、溶接部分12の位置に対応する部分
に記しをする。
【0028】再び配管から外した一対の断熱体2a、2
aの各々はエルボ管10と直管11の2つの溶接部分1
2に対応する2つの記しをされた部位の凹部被覆面5を
幅方向に削って溝部6を形成する。溝部6は、管の溶接
部分12の盛り上がり形状より大きめに形成する。すな
わち、溝部6の形状は、溶接部分12の盛り上がり高さ
より深く、かつ盛り上がり幅より幅広い溝に削って形成
する。この溝部6の形成される部位は、配管の状況や溶
接状態に合わせて工事現場で形成する。
【0029】形成された溝部6には、密度の低い繊維か
ら成る繊維体7を充填して設ける。繊維体7は、16k
g/m立方前後の密度を有する耐熱性を有する繊維であ
ればよく、グラスウール、ロックウール、セラミック繊
維等の耐熱性のある無機繊維等である
【0030】2つの溝部6が形成された断熱体2a、2
aを、エルボ管10およびエルボ管10の両端に接合す
る直管11に、一対の断熱体2、2の互いの接合面4を
合わせて被覆する。すると溝部6は、配管の管溶接部分
12に合致し、溝部6に充填された繊維体7が盛り上が
った溶接部分12に押され、隙間ができないで密着す
る。
【0031】断熱体2a、2aは、その接合面4、4を
合わせて配管を被覆し、曲げ外周側の接合面部分にアル
ミガラスクロス粘着テープ(ALGC)等の粘着テープ
を貼り付ける。これにより、極めて容易に断熱材ユニッ
ト1aは配管に取り付けられる。
【0032】次に、この発明の第2実施の形態のエルボ
用断熱材ユニットの使用方法について説明する。
【0033】エルボ用断熱材ユニット1bは、エルボ管
10およびエルボ管10の両端部に接合する直管11、
11の一部を合わせた接続された管外周面形状と合致さ
せた形状の一対の断熱体2b、2bを使用する。すなわ
ち、被覆するエルボ管10の曲率半径、外径等に対応し
た断熱体2b、2bの接合面8の曲げ内周側8a同士の
凸部80aと凹部80b、曲げ外周側8b同士の凸部8
1aと凹部81bを合致させて接合面8同士を合わせ、
その外周を外装材3で巻き付けて貼り付ける。次に、断
熱体2b、2bの曲げ外周側接合面線に合わせて外装材
3を切断して、断熱材ユニット1bが製造される。これ
らの製造は工場で行われる。
【0034】これにより、一対の断熱体2b、2bは、
外装材3によって曲げ内周側を折り曲げ自在に接続さ
れ、曲げ外周側が切り離されており開閉自在である。$
次に断熱材ユニット1bは断熱工事現場に運搬される。
施工現場においては、配管されているエルボ管10およ
び直管11に対し、一対の断熱体2b、2bを曲げ内周
側を接続した状態で、曲げ外周側を開いてエルボ管部分
10および直管部分11に仮に被覆する。これにより配
管のエルボ管10と直管11の溶接部分12の位置が分
かり、溶接部分12の位置に対応する部分に記しをす
る。
【0035】再び配管から外した一対の断熱体2b、2
bの各々はエルボ管10と直管11の2つの溶接部分1
2に対応する2つの記しをされた部位の凹部被覆面5を
幅方向に削って溝部6を形成する。溝部6は、管の溶接
部分12の盛り上がり形状より大きめに形成する。すな
わち、溝部6の形状は、溶接部分12の盛り上がり高さ
より深く、かつ盛り上がり幅より幅広い溝に削って形成
する。この溝部6の形成される部位は、配管の状況や溶
接状態に合わせて工事現場で形成する。
【0036】形成された溝部6には、密度の低い繊維か
ら成る繊維体7を充填して設ける。繊維体7は、16k
g/m立方前後の密度を有する耐熱性を有する繊維であ
ればよく、グラスウール、ロックウール、セラミック繊
維等の耐熱性のある無機繊維等である
【0037】2つの溝部6が形成された断熱体2b、2
bを、エルボ管10およびエルボ管10の両端に接合す
る直管11に、一対の断熱体2b、2bの互いの接合面
8、8を合わせて被覆する。すると曲げ内周側接合面8
a同士の対向する位置に凸部80aと凹部80bが位置
し、曲げ外周側接合面8b同士の対向する位置に凸部8
1aと凹部81bが位置する。これらの凸部80aと凹
部80b、および凸部81aと凹部81bは互いに嵌合
可能な寸法、形状となっており、これらを嵌合させるこ
とにより、一対の断熱体2b、2bを半径方向および長
手方向ともに互いに正確な位置に接合させることができ
る。
【0038】このとき、溝部6は、配管の管溶接部分1
2に合致し、溝部6に充填された繊維体7が盛り上がっ
た溶接部分12に押され、隙間ができないで密着する。
【0039】断熱体2b、2bは、その接合面8、8を
合わせて配管を被覆し、曲げ外周側の接合面部分にアル
ミガラスクロス粘着テープ(ALGC)等の粘着テープ
を貼り付ける。これにより、極めて容易に断熱材ユニッ
ト1bは配管に取り付けられる。
【0040】
【発明の効果】したがって、この発明によればエルボ用
断熱材ユニットが、エルボ管と溶接部分をも含め一体と
なって被覆でき作業性が向上するとともに、管表面との
断熱体との間に隙間を作らずに被覆できる。
【0041】したがって、溶接部分を含めた管表面と断
熱体内面との間に隙間ができない為、配管全体に亙って
に結露しにくい。
【0042】さらに、断熱体の接合面に凸部、凹部を設
けることにより、エルボ管部分の接合がより容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の一対のエルボ用断
熱材ユニットの一つの断熱体の斜視説明図
【図2】 同じく図1の断熱体の平面図
【図3】 同じくエルボ用断熱材ユニットをエルボ管に
取り付ける場合の横断面説明図
【図4】 この発明の第2実施形態の一対のエルボ用断
熱材ユニットの一つの断熱体の平面図
【図5】 同じく図4のエルボ用断熱材ユニットをエル
ボ管に取り付ける場合の横断面説明図
【図6】 この発明の実施形態のエルボ用断熱材ユニッ
トをエルボ管および直管に取り付けた場合の平面一部切
欠説明図
【図7】 この発明の第1および第2実施形態の一対の
エルボ用断熱材ユニットを閉じた状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 エルボ用断熱材ユニット 2 断熱体 3 外装材 4 接合面 5 凹部被覆面 6 溝部 7 繊維体 8 接合面 8a 曲げ内周側 80a 凸部 80b 凹部 8b 曲げ外周側 81a 凸部 81b 凹部 10 エルボ管 11 直管 12 溶接部分

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エルボ管の中心軸線を含む面によって左
    右に分離可能な一対の断熱体と、その一対の断熱体の外
    周に巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材によ
    ってエルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットに
    おいて、断熱体がエルボ管とその両端に溶接される直管
    の一部とを被覆する長さを有し、それぞれの断熱体のエ
    ルボ管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側の凹
    部被覆面に凹部方向とは直角方向に溝部を設け、2つの
    溝部は、管溶接部の盛り上がり形状に対応する溝形状
    で、管溶接部の盛り上がり高さより深く、盛り上がり幅
    より幅広い溝部に形成し、溝部に密度の低い耐熱性を有
    する無機繊維体を設けたことを特徴とするエルボ用断熱
    材ユニット。
  2. 【請求項2】 エルボ管の中心軸線を含む面によって左
    右に分離可能かつ同一形状で互いに向かい合わせたとき
    に対向する接合面の対応する位置に凹部と凸部を有する
    形状である一対の断熱体と、その一対の断熱体の外周に
    巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材によって
    エルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットにおい
    て、断熱体がエルボ管とその両端に溶接される直管の一
    部とを被覆する長さを有し、それぞれの断熱体のエルボ
    管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側の凹部被
    覆面に凹部方向とは直角方向に溝部を設け、2つの溝部
    は、管溶接部の盛り上がり形状に対応する溝形状で、管
    溶接部の盛り上がり高さより深く、盛り上がり幅より幅
    広い溝部に形成し、溝部に密度の低い耐熱性を有する無
    機繊維体を設けたことを特徴とするエルボ用断熱材ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 エルボ管の中心軸線を含む面によって左
    右に分離可能かつ同一形状で互いに向かい合わせたとき
    に対向する接合面の対応する位置に凹部と凸部を有する
    形状である一対の断熱体と、その一対の断熱体の外周に
    巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材によって
    エルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットにおい
    て、断熱体がエルボ部分とその両端に接続される直管の
    一部とを被覆する長さを有し、それぞれの断熱体のエル
    ボ管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側の凹部
    被覆面の幅方向に溝部を形成し、形成される2つの溝部
    は、管溶接部の盛り上がり形状に対応する溝形状で、管
    溶接部の盛り上がり高さより深く、盛り上がり幅より幅
    広い溝部に形成し、溝部に密度の低い耐熱性を有する無
    機繊維体を充填した後に、管表面から突出した配管溶接
    部に溝部を合致させて断熱体を管に被覆することを特徴
    とするエルボ用断熱材ユニットの使用方法。
  4. 【請求項4】 エルボ管の中心軸線を含む面によって左
    右に分離可能かつ同一形状で互いに向かい合わせたとき
    に対向する接合面の対応する位置に凹部と凸部を有する
    形状である一対の断熱体と、その一対の断熱体の外周に
    巻き付けられて貼着され可撓性を有する外装材によって
    エルボ管部分を被覆するエルボ用断熱材ユニットにおい
    て、断熱体がエルボ部分とその両端に接続される直管の
    一部とを被覆する長さを有し、エルボ用断熱材ユニット
    を使用する工事現場において、それぞれの断熱体のエル
    ボ管と直管との管溶接部に対応する2つの内面側の凹部
    被覆面の幅方向に配管の状況や溶接状態に合わせて溝部
    を形成し、形成される2つの溝部は、管溶接部の盛り上
    がり形状に対応する溝形状で、管溶接部の盛り上がり高
    さより深く、盛り上がり幅より幅広い溝部に形成し、溝
    部に密度の低い耐熱性を有する無機繊維体を充填した後
    に、管表面から突出した配管溶接部に溝部を合致させて
    断熱体を管に被覆することを特徴とするエルボ用断熱材
    ユニットの使用方法。
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