JPH07110062B2 - スローモーションサーボ方式 - Google Patents

スローモーションサーボ方式

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JPH07110062B2
JPH07110062B2 JP63269908A JP26990888A JPH07110062B2 JP H07110062 B2 JPH07110062 B2 JP H07110062B2 JP 63269908 A JP63269908 A JP 63269908A JP 26990888 A JP26990888 A JP 26990888A JP H07110062 B2 JPH07110062 B2 JP H07110062B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、通常再生時の1/n(但し、nはスローモーシ
ョン比)の速度でテープを走行させてスローモーション
再生(以下スロー再生と呼ぶ)を行なう磁気記録再生装
置のスローモーションサーボ方式に関するものである。
従来の技術 スロー再生時にテープ速度を通常再生時の1/nに逓降す
ると、コントロールトラックに記録されたコントロール
信号は1/nの周波数になって再生される。この1/n周波数
の再生コントロール信号(以下1/nCTL信号と呼ぶ)を位
相制御に用いると、磁気記録再生装置のキャプスタンサ
ーボの安定性が極めて悪いものとなる。これはサンプリ
ング周期が長くなり、十分な位相情報が得られなく成る
ためである。この対策として従来は、 (1)通常のコントロール信号(30HZ、以下NCTL信号と
呼ぶ)とは別にn倍のスローモーションコントロール信
号(30nHZ、以下SCTL信号と呼ぶ)を専用のコントロー
ルトラックに記録して、スロー再生時にNCTL信号と同一
周波数のSCTL信号を得て用いる方法(実公昭48−42495
号公報)、 (2)NCTL信号とSCTL信号の極性を変えて混合して同一
トラックに記録し、スロー再生時はSCTL信号(または両
信号)を用いる方法(特公昭49−4969号公報)、 (3)デューティ50%のNCTL信号を記録して、スロー再
生時は両極性の信号を用い2倍の周波数の2/nCTL信号を
得て用いる方法(特公昭57−39589号公報)、 (4)SCTL信号は記録せずに、1/nCTL信号でバッファOS
C(発振器)をトリガしてn倍の疑似CTL信号を作成して
用いる方法等が考えられている。
第7図は従来のスローモーションサーボ方式を示すブロ
ック図である。
第7図において、1はキャプスタンモータ、2はキャプ
スタンモータ1の回転数を検出する周波数発電機(以下
FGと呼ぶ)、3は基準信号S2が入力される入力端子、4
はNCTL信号S3が入力される入力端子、5はSCTL信号S4が
入力される入力端子、6はモード信号S5が入力される入
力端子、7はNCTL信号S3とSCTL信号S4とを通常再生時と
スロー再生時とでモード信号S5により選択的に切り換え
る選択手段、8は選択手段7で選択された信号S6を比較
信号として入力し基準信号S2との位相比較により位相誤
差信号S7を検出する位相比較手段、9はFG信号S1を周波
数弁別して速度誤差信号S8を検出する速度比較手段、モ
ード信号S5は速度比較手段9にも入力されて、スロー再
生時はキャプスタンモータ1の回転数が通常再生時の1/
n(即ち、テープ速度が1/n)となるように切り換えてい
る。10は位相誤差信号S7と速度誤差信号S8とを混合して
混合出力S9を得る混合手段である。
以上の構成により、FG信号S1を周波数弁別した出力S8に
よりキャプスタンモータ1を速度制御し、基準信号S2と
NCTL信号S3またはSCTL信号S4とを位相比較した出力S7に
より位相制御している。即ち、混合出力S9によりキャプ
スタンモータ1の速度及び位相を制御して通常再生時と
スロー再生時のキャプスタンサーボを実現している。
ここで、上記(1)、(2)、(3)、(4)との対応
を説明すれば、(1)の場合は別々のトラックから再生
されるNCTL信号、SCTL信号を入力端子4、5に入力し、
(2)の場合は混合されて再生されるCTL信号からNCTL
信号とSCTL信号を分離して入力端子4、5に入力し、
(3)の場合はNCTL信号と2/nCTL信号を入力端子4、5
に入力し、また(4)の場合はNCTL信号とn倍のCTL信
号を入力端子4、5に入力すればよい。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、(1)は独立した
トラックが必要である。(1)、(2)はスロー比nが
固定されるため、可変速スロー再生への対応が困難であ
る。(3)はスロー再生時のCTL信号の周波数を高々2
倍にしかできない。(4)は疑似CTL信号であるため個
々の号はテープの速度及び位相の情報を持っていない、
即ち、1/nCTL信号がバッファOSCによりn分割され、遅
延されただけの信号である。これは、単にサンプリング
回数を増やしただけであり、意味を成さない。さらに、
(1)〜(4)は何れもコントロール信号を用いるサー
ボの領域から脱していない。等々の問題点があった。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、スロー再
生時にキャプスタンFG信号を分周し、テープ速度及び位
相の情報を持った信号を作成して用いる構成とすること
により、高精度なスローモーションサーボ方式を提供す
るものである。これを実現する上で、FG信号の分周に用
いる分周手段を非整数分周が可能なものとし、FG信号か
ら所望とする周波数の分周出力を得ることができるよう
にした。これにより、キャプスタン(図示せず)の軸径
D及びFGの歯数Zにも設計上の制約がないようにしたも
のである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のスローモーションサ
ーボ方式は、 スローモーション再生時、1/nの周波数に逓降されて再
生されるコントロール信号にロックし、かつ前記コント
ロール信号のn倍の周波数の信号をキャプスタンFG信号
を非整数分周して作成する分周手段を備え、 前記分周手段は、前記コントロール信号によりリセット
されると共にキャプスタンFG信号を可変分周する可変分
周手段と、前記可変分周手段の出力と前記コントロール
信号とのタイミング差を検出する差分検出手段と、前記
差分検出手段の出力が前記コトロール信号によりプリセ
ットされると共に前記可変分周手段の出力に同期して演
算する演算手段と、前記演算手段の演算出力に応じて前
記可変分周手段の出力のタイミングを補正する補正手段
と、前記演算手段の演算出力に応じて前記可変分周手段
の分周比を切り換える切換手段とからなり、 前記演算手段の演算は、前記分周手段の出力周波数をf
PG、前記キャプスタンFG信号の周波数をfFG、前記補正
手段の分解能を表すクロック周波数をfCKとしたとき、
fFG/fPG=N(Nは実数)を求め、Nの小数位を切り上
げ,切り捨てしてN1,N2(N1,N2は整数であり、N1=N2+
1)を求め、M-=(N−N1)・fCK/fFG(またはM+
(N−N2)・fCK/fFG)を求め、前記差分検出手段の出
力がプリセットされたときはその値にM-(またはM+)を
加算し、それ以降は前の加算結果にM-(またはM+)を加
算し、その加算結果が零からfCK/fFG−1までの値以内
になるようにfCK/fFGの値を加算(または減算)して減
算出力を求めるものであり、 前記切換手段による分周比の切り換えは、一つ前の回の
分周時における前記演算出力の値がM-の絶対値以上のと
き分周比をN1、M-の絶対値未満のとき分周比をN2とし、 前記分周手段の分周出力をキャプスタンサーボの位相制
御に用いる構成としたことを特徴とするものである。
作用 本発明は上記した構成により、スローモーション再生時
に再生コントロール信号の周波数が1/nに逓降されて再
生される場合でも、通常再生時のCTL信号と同一周波数
の信号をキャプスタンFG信号から作成して用いる構成で
あるから、精度の高いスローモーションサーボ方式を実
現することができる。
実施例 以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明
する。
第1図は本発明の第1実施例に於けるスローモーション
サーボ方式のブロック図を示すものであり、第1図にお
いて、1〜4、6〜9及びS1〜S3、S5〜S9は第7図の構
成要素及び信号と同一のものであり、異なる構成要素及
び信号は11及びS10である。
11はNCTL信号S3(但し、スロー再生時は1/nCTL信号)に
よりリセットされると共にFG信号S1を分周して、1/nCTL
信号S3のn倍の周波数の信号S10を作成する分周手段で
ある。選択手段7において、通常再生時はNCTL信号S3
を、スロー再生時は分周手段11の分周出力S10をモード
信号S5により選択的に切換えて出力し、位相比較手段8
に入力して用いるものである。
一般に、キャプスタンはキャプスタンモータ1に直結さ
れてテープを駆動するから、キャプスタンモータ1の回
転速度はテープ速度に対応している。ここに、スロー再
生時に用いる分周手段11の分周出力S10はFG信号S1を分
周して得たものであり、分周出力S10はテープ速度を現
わす信号である。また、分周手段11は1/nCTL信号S3によ
りリセットする構成としているから、分周出力S10は1/n
CTL信号S3にロックした信号、即ち、テープ位相を現わ
す信号とすることができる。しかるに上記分周手段11を
用いれば、FG信号S1からテープ速度及び位相の情報を持
った信号S10を得ることができる。
以上のように構成された本発明第1実施例のスローモー
ションサーボ方式であれば、通常再生時、スロー再生時
に、位相比較に用いる選択手段7の出力S6の周波数を共
に30HZとすることができるから、スロー再生時における
キャプスタンサーボの性能を著しく高めることができ
る。
第2図は本発明の第2実施例に於けるスローモーション
サーボ方式のブロック図を示すものであり、第1実施例
との差異は、選択手段7を省き、モード信号S5を分周手
段11の入力としている点である。これにより、スロー再
生時のみならず通常再生においても分周出力S10を用い
た位相制御が実現できる。当然のことながら、通常再生
時はスロー再生時に比べてFG信号S1の周波数がn倍にな
るから、分周比もn倍にして30HZの信号が得られるよう
にする必要がある。この分周比設定の切換えはモード信
号S5により行なっている。
以上のように構成された本発明第2実施例のスローモー
ションサーボ方式であれば、通常再生時、スロー再生時
共に分周手段11の分周出力S10を位相比較に用いること
ができ、CTL信号を用いないサーボを構成できる。
以上説明した本発明の実施例は、分周手段11に特徴を有
するものであり、以下、係る分周手段11の実施例につい
て説明する。
第3図は本発明における分周手段の実施例を示すブロッ
ク図である。
12はCTL信号S3によりリセットされFG信号S1を可変分周
する可変分周手段、13は可変分周手段12の可変分周出力
S11とCTL信号S3とのタイミング差を検出する差分検出手
段、14は可変分周手段12の可変分周出力S11に同期して
演算する演算手段、15は演算手段14の演算出力S13に応
じて可変分周手段12の可変分周出力S11のタイミングを
補正する補正手段、16は演算手段14の演算出力S13に応
じて切換信号S14を作成し可変分周手段12の分周比を切
換える切換手段であり、補正手段15より分周出力S10を
得ている。また、差分検出手段13の差分出力S12は可変
分周出力S11(またはCTL信号S3)により演算手段14にプ
リセット(ロード)し、CTL信号S3と可変分周出力S11と
のタイミング差を補正している。これにより、CTL信号S
3により可変分周手段12をリセットすることと、差分出
力S12を演算手段14にプリセットすることでCTL信号S3に
ロックした分周出力S10を得ることができる。そして、
この分周出力S10を用いることにより、スロー再生時の
サーボをCTL信号S3を用いずに行なうことができる。言
うまでもなく、第2実施例では通常再生時のサーボにも
用いることが出来る。
第4図はスロー再生時における第3図の分周手段11の動
作例を示す波形図である。ここで、可変分周手段12は分
周用のカウタにアップカウンタを用いた例を示し、分周
出力S10は周期がFG信号S1の3.3倍である例を示す。ま
た、補正手段15は補正の細かさ(分解能)をCFG信号S1
の周期の1/10とした例を示す。従って、補正手段15では
FG信号S1の10倍の周波数のクロックを用いてタイミング
補正すればよく、これはディジタル遅延回路を用いて容
易に実現できる。なお、分周出力S10とFG信号S1の周期
比3.3は、クロックのパルス数に換算すれば33である。
また、演算手段14には9〜0までの計数が繰り返しでき
るダウンカウンタを用い、可変分周出力S11に同期して
7だけ減算する演算例を示した。この減算値は40から33
を引いた値であり、FG信号S1の整数倍の周期に対する差
分である。ここでもし、0〜9まで繰り返し計数するア
ップカウンタを用いるのであれば、33から30を引いた差
分値3を加算する演算を行なえばよい。演算手段14の演
算速度は補正手段15が補正値を必要とする直前までに終
了していればよい。また、図示の時刻t0〜t12はFG信号S
1の3.3倍の周期(これは分周出力S10の周期である)を
刻んだものである。なお、図例はスロー比n=2とした
時の動作例である。
第4図において、波形AはFG信号S1を、波形Bは可変分
周手段12分周動作を、波形C N,C1は可変分周手段12の計
数値N,1をデコードした出力(可変分周出力S11N,S111)
を、波形DはCTL信号S3を、波形Eは可変分周手段12に
おいてCTL信号S3とFG信号S1とにより作成したリセット
パルス(CTL信号S3の立上がりがFG信号S1の「H」期間
にある場合はCTL信号S3の直後のFG信号S1の立下がりに
より、「L」期間にある場合はCTL信号S3の立上がりに
より作成したパルス)を、波形Fは差分検出手段13の差
分出力S12(可変分周出力S11Nの立上がりからCTL信号S3
の立上がりまでを計測した出力)を、波形Gは演算手段
14の演算動作(可変分周出力S111の立上がりに同期して
7を減算する動作)を、波形Hは切換手段16において演
算出力S13を所定値(ここでは7)と大小比較した出力
(所定値以上なら「H」、未満なら「L」)を、波形I
はこの比較出力を可変分周出力S11Nの立下がりでラッチ
した出力すなわち切換信号S14を、波形Jは補正手段15
において可変分周出力S11Nの立上がりを演算手段14の演
算出力S13により補正した出力(パルスの幅が補正量を
現わす)を、波形Kはこの補正出力の立下がりにより作
成したパルスすなわち分周出力S10を示す。差分出力S12
はCTL信号S3の立上がり(またはCTL信号S3の直後の可変
分周出力S111の立上がり)により演算手段14にプリセッ
トする。これにより、分周出力S10をCTL信号S3のタイミ
ングに合わせることができる。なお、このタイミング合
わせはスロー比がn=2であるから、分周出力S10の2
周期毎(一般にn周期毎)に行なう。
今、分周出力S10の周期はFG信号S1の周期の3.3倍である
から、その前後の整数分周の値4、3に比べて−0.7、
+0.3の差分である。これはクロックパルス数に換算す
ると−7、+3である。従って、単純に整数分周したの
では所望とする周波数より低い、高い分周出力が得ら
れ、タイミングが位相遅れ、進みの方向へどんどんずれ
ていき、結局、所望とする周波数の分周出力を得ること
はできない。
そこで、本発明は可変分周手段12において切換信号S14
(波形F)により3と4(ロウのとき3分周、ハイのと
き4分周)の分周比切り換えをおこない、t0〜t12の各
時刻より早めに可変分周出力S11N(波形CN)を得て、こ
れを補正手段15で演算出力S13(波形D)により補正す
ることにより、t0〜t12と同タイミングの出力信号S10
(波形H)を得るようにしたものである。
今、説明の都合上t0の時刻がFG信号S1(波形A)の立上
がりに一致しているとして説明する。実際にはどの時刻
からスタートしても構わず、それは演算出力S13によっ
て決定される。時刻t0の演算出力S13は0である。演算
手段14は減算する場合(波形G)を示した。補正手段15
は補正の細かさを1/10としたから、10通りの補正ができ
ればよい。従って、演算手段14は9〜0までの10通りの
値が出力できればよく、これが波形Gに示す減算に対応
している。波形図から判るように、t0〜t1,t1〜t2,t2〜
t3,t4〜t5,t5〜t6,t7〜t8,t8〜t9,t10〜t11,t11〜t12の
間では3分周とし、t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の間では4
分周とすれば、各時刻t0〜t12より早めに可変分周出力S
11N(波形CN)を得ることができる。このとき、可変分
周出力S11Nの立上がりと各時刻との差は、t0〜t12でそ
れぞれ0,3,6,9,2,5,8,1,4,7,0,3,6である。従って、こ
の値を補正値として用いれば、所望とするタイミングの
分周出力S10を得ることができる。波形Jはその補正量
を示すが、各補正量は一つ前の値から7だけ減算した値
になっている。これは、前記した差分−7に相当する。
そして、この演算をした値が波形Gに示す演算出力S13
である。ここで、演算手段14による演算は、各時刻より
後で、かつ次の補正が始まる前までの間に行なえばよ
い。図例では波形図C1に示す可変分周出力S111を用い、
この信号の立上がりに同期して演算している。
一方、可変分周手段12における分周比の切換えは、一つ
前の演算出力S13が7以上のとき4分周、7未満のとき
3分周とすればよい。これらは、切換手段16において演
算出力S13を所定値(ここでは7)と大小比較して出力
を得、この大小比較出力を可変分周出力S11Nの立ち下が
りでラッチして切換信号S14を作成し、この切換信号S14
で切り換えればよい。図例では波形Iに示す切換信号S1
4がロウのとき分周比N=3、ハイのときN=4として
いる。ここで、大小比較に用いた所定値は前記した差分
−7に対応している。これは、一つ前の補正値が7未満
の場合は次の補正値が3以上であること、即ち、次の分
周比が小さくなることを現わしている。
以上の如くして、可変分周手段12の可変分周出力S11に
同期して演算手段14で演算し、その演算出力S13に応じ
て可変分周手段12における分周比の切り換えと、補正手
段15におけるタイミング補正とを行ない、補正手段15よ
り所望とする周波数(30HZ)の分周出力S10を得ること
ができる。然るに、1/nの周波数になったCTL信号S3でな
く、分周出力S10を用いることにより通常再生時と同じ
周波数でスロー再生時のサーボ(位相制御)を実現でき
る。
なお、上記の説明では可変分周手段12の可変分周出力S1
1Nの立上がりをタイミング補正し、可変分周出力S111の
立上がりに同期して演算する場合について示したが、こ
れに限定されるものではない。また、演算手段14はハー
ド的に構成する場合はダウンカウンタで減算器を構成す
ればよく、ソフト的に構成する場合はマイクロコンピュ
ータで減算のプログラムを実行させることで可能であ
る。マイクロコンピュータを用いて具現する場合は演算
手段14のみに限らず、位相比較手段8、速度比較手段
9、混合手段10、差分検出手段13、補正手段15及び切換
手段16も全てソフト処理が可能なことは言うまでもな
く、補正手段15は位相比較手段8に含めて処理してもよ
い。
第5図は通常再生時における第3図の分周手段11の動作
例を示す波形図である。第4図のスロー再生時と異なる
点は、CTL信号S3が30HZで、FG信号S1が2倍(一般には
n倍)の周波数で得られる点である。すなわち、波形D
に示すように各時刻t0,t1,t2,…毎にCTL信号S3が得られ
る。ここに、各時刻は第4図と同じ時刻を刻んだもので
ある。なお、考え方は第4図場合と同様であるから時刻
t2以降は省略して示した。さらに、FG信号S1の分解能を
10とし、補正手段15の補正の細かさ(分解能)はFG信号
S1の周期の1/10とした例を示した。これは、補正手段15
に用いるクロックの周波数をスロー再生時のクロックの
2倍(一般にはn倍)にした例である。
今、分周出力S10とFG信号S1の周期比は6.6であるから、
クロックパルス数に換算すれば66である。従って、演算
手段14は可変分周出力S11に同期して4だけ減算する構
成とすればよい。この減算値は70から66を引いた値であ
り、FG信号S1の整数倍の周期に対する差分である。言う
までもなく、アップカウンタを用いるのであれば、66か
ら60を引いた差分値6を加算する演算を行なえばよい。
時刻t0〜t2はFG信号S1の6.6倍の周期(これは分周出力S
10の周期である)を刻んだものである。
以上のことから、可変分周手段12は分周比を6と7で切
換えればよく、切換手段16は4を所定値として演算出力
S13との比較を行なえばよく、演算手段14は分解能が10
であるから9〜0の間で演算すればよい。また、差分検
出手段13も演算手段14に合わせて0〜9の間で検出動作
を行なえばよい。これにより、波形Kに示す30HZの分周
出力S10を得ることができる。然るに、この分周出力S10
を用いることにより通常再生時のサーボ(位相制御)を
実現できる。
以上説明した本発明の分周手段は、非整数分周の動作例
を数値を交えて行なったものであるが、より一般的な説
明をすると、 (1)まず、分周出力S10の周波数fPGに対するFG信号S
1の周波数fFGの倍率fFG/fPGを求める。これが前記の
3.3及び6.6倍である。
(2)fFG/fPGの小数位を切り上げたときの整数値N1
と、切り捨てたときの整数値N2を求める。これが可変分
周手段12での分周比であり、前記の値に対応させればN1
=4及び7,N2=3及び6(N1=N2+1)である。
(3)N1,N2からfFG/fPGを引いた差分に、FG信号S1の
周波数fFGに対する補正手段15で用いるクロック周波数
fCKの倍率fCK/fFGを掛けて、クロックパルス数に換算
した差分M-、M+を求める。M-=(fFG/fPG−N1)・fCK
/fFG,M+=(fFG/fPG−N2)・fCK/fFGであり、前記の
値に対応させれば、M-=−7及び−4、M+=+3及び+
6であり、演算手段14における減算値、加算値である。
なお、上記の説明ではクロック周波数fCKを通常再生時
はスロー再生時のn倍として例で説明したが、これに限
定されるものではない。
以上、本発明の要部の説明を中心に行なったが、本発明
は係る非整数分周の出来る分周手段11を用いることによ
り、スロー再生時に於ても30HZの信号をFG信号S1を分周
して用いることが出来るので、スローサーボの性能を飛
躍的に向上させることが出来る。また、キャプスタンFG
信号S1が位相比較の基準信号S2の周波数の整数倍で得ら
れない場合でも、基準信号S2と同一周波数の分周出力S1
0を得ることが出来るので、キャプスタンの軸径Dおよ
びFGの歯数Zを任意に選定することのでき、かつ、分周
出力S10をCTL信号S3にロックした信号とすることが出来
るため、CTL信号S3を用いないでトラッキングサーボが
実現できる。
第6図(A)、(B)は分周手段11に付加する新たな機
能を示すブロック図である。
17はCTL信号S3と分周出力S10との周期差を検出する周期
差検出手段であり、検出した周期差信号S15により演算
手段14の演算値を補正する構成とし、分周出力S10の周
波数をCTL信号S3の周波数と一致させている。これによ
り、分周出力S10の周波数がCTL信号S3の周波数と狂って
いても、等しくなるように補正することができる。この
手段はCTL信号S3が欠落した場合や判定手段18からのCTL
信号S16が中断した場合に、分周出力S10の周波数がCTL
信号S3の周波数からズレないようにするのに有効であ
る。
18はCTL信号S3の周期が正常か否かを判定し、正常なと
きのみCTL信号を出力する判定手段であり、この手段を
通過したCTL信号S16を用いることによりノイズ強化がで
きる。CTL信号S16は可変分周手段12、差分検出手段、演
算手段14及び周期差検出手段17にCTL信号S3の代わりに
入力して用いればよい。
発明の効果 以上のように本発明は、スローモーション再生時に30HZ
の信号(分周出力)を用いてスローモーションサーボが
出来るようにしたため、スローモーションサーボの性能
を飛躍的に向上させることが出来る。さらに、FG信号を
非整数分周(整数分周も可)出来る構成(FG周波数フリ
ー)としたことにより、キャプスタンの軸径DおよびFG
の歯数Zを任意に選定することが可能となり、軸径Dお
よび歯数Zの制約を全く受けないキャプスタンサーボが
実現できる。また、CTL信号を用いないトラッキングサ
ーボが実現でき、CTL信号の欠落やノイズに対して強化
できる等、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に於けるスローモーション
サーボ方式のブロック図、第2図は本発明の第2実施例
に於けるスローモーションサーボ方式のブロック図、第
3図は本発明における分周手段の実施例を示すブロック
図、第4図はスロー再生時における第3図の分周手段の
動作例を示す波形図、第5図は通常再生時における第3
図の分周手段の動作例を示す波形図、第6図(A)、
(B)は分周手段11に付加する新たな機能を示すブロッ
ク図、第7図は従来のスローモーションサーボ方式を示
すブロック図である。 7……選択手段、8……位相比較手段、9……速度比較
手段、10……混合手段、12……可変分周手段、13……差
分検出手段、14……演算手段、15……補正手段、16……
切換手段、17……周期差検出手段、18……判定手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常再生時の1/nの速度(但し、nはスロ
    ーモーション比)でテープを走行させてスローモーショ
    ン再生を行う磁気記録再生装置のスローモーションサー
    ボ方式であって、 スローモーション再生時、1/nの周波数に逓降されて再
    生されるコントロール信号にロックし、かつ前記コント
    ロール信号のn倍の周波数の信号をキャプスタンFG信号
    を非整数分周して作成する分周手段を備え、 前記分周手段は、前記コントロール信号によりリセット
    されると共にキャプスタンFG信号を可変分周する可変分
    周手段と、前記可変分周手段の出力と前記コントロール
    信号とのタイミング差を検出する差分検出手段と、前記
    差分検出手段の出力が前記コトロール信号によりプリセ
    ットされると共に前記可変分周手段の出力に同期して演
    算する演算手段と、前記演算手段の演算出力に応じて前
    記可変分周手段の出力のタイミングを補正する補正手段
    と、前記演算手段の演算出力に応じて前記可変分周手段
    の分周比を切り換える切換手段とからなり、 前記演算手段の演算は、前記分周手段の出力周波数をf
    PG、前記キャプスタンFG信号の周波数をfFG、前記補正
    手段の分解能を表すクロック周波数をfCKとしたとき、
    fFG/fPG=N(Nは実数)を求め、Nの小数位を切り上
    げ,切り捨てしてN1,N2(N1,N2は整数であり、N1=N2+
    1)を求め、M-=(N−N1)・fCK/fFG(またはM+
    (N−N2)・fCK/fFG)を求め、前記差分検出手段の出
    力がプリセットされたときはその値にM-(またはM+)を
    加算し、それ以降は前の加算結果にM-(またはM+)を加
    算し、その加算結果が零からfCK/fFG−1までの値以内
    になるようにfCK/fFGの値を加算(または減算)して減
    算出力を求めるものであり、 前記切換手段による分周比の切り換えは、一つ前の回の
    分周時における前記演算出力の値がM-の絶対値以上のと
    き分周比をN1、M-の絶対値未満のとき分周比をN2とし、 前記分周手段の分周出力をキャプスタンサーボの位相制
    御に用いることを特徴とするスローモーションサーボ方
    式。
  2. 【請求項2】コントロール信号と分周手段の出力との周
    期差を検出する周期差検出手段を備え、前記周期差検出
    手段の出力により演算手段の演算値を補正することを特
    徴とする請求項1記載のスローモーションサーボ方式。
  3. 【請求項3】コントロール信号の周期が所定値近傍の値
    であるか否かで前記周期が正常か否かを判定する判定手
    段を備え、正常なときのみ前記コントロール信号を用い
    ることを特徴とする請求項1または2記載のスローモー
    ションサーボ方式。
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