JPH07110006B2 - ネットワーク構成の管理方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明はネットワーク構成の管理方式に関し、ネットワ
ーク構成の変更に動的に対処することを目的とし、 互いのネットワーク構成情報を確認して通信を行う複数
のエンドシステムが接続されるネットワークシステム
に、ネットワーク管理ターミナルを設けてネットワーク
構成を一括管理するネットワーク構成の管理方式であっ
て、該エンドシステムに設けられ、該ネットワークシス
テムへの参入時に自己の該構成情報を該ネットワーク管
理ターミナルに通知するとともに、以後所定時間間隔で
存在情報を通知する通知部と、該ネットワーク管理ター
ミナルに設けられ、受信した該構成情報を登録し、他の
すべての登録済み構成情報を参入した該エンドシステム
に通知するとともに、登録した該構成情報を他のエンド
システムに通知する登録処理部と、前記存在情報を監視
し、所定時間内に該存在情報を通知しない該エンドシス
テムの登録を抹消する登録抹消処理部とを設け、個々の
エンドシステムからの構成情報および存在情報の通知に
より、該ネットワーク管理ターミナルが登録ならびに登
録抹消を行ってネットワーク構成を一括管理するように
構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明はネットワーク構成の管理方式の改良に関する。

近年、コンピュータネットワークシステムは高速化，増
大化が要求され、新たにネットワークシステムに参入す
るエンドシステムES（ワークステーション）の数も増加
する傾向にある。

このエンドシステム間の通信は、互いにネットワーク構
成情報（ネットワークアドレス等の環境情報、以下構成
情報）を合意した上で行われており、各エンドシステム
に自己の構成情報および他のエンドシステムの構成情報
を登録しておく必要がある。

特にローカルネットワークシステムでは、エンドシステ
ムの参入，離脱があると、すべてのエンドシステムで登
録／登録抹消操作を行わなければならず、入力に手間が
かかるとともに、誤入力の恐れがある。

このため、ネットワーク構成の変更に動的に対処できる
ネットワーク構成の管理方式が求められている。

〔従来の技術〕

第４図はローカルネットワーク構成例を表す図である。

第４図において、エンドシステムES1,2,3はローカルエ
リアネットワークLAN6に接続されており、例えば、ES1,
ES2は、ES3に設けられているファイル4,プリンタ５をES
3とともに共用する。

このため、LAN6を使用してES間の通信が行われるが、こ
の通信は事前に互いのネットワークアドレスを合意した
上で行われており、従って通信しようとするESのネット
ワークアドレスをそれぞれのESに予め登録しておかねば
ならない。

この登録は、LAN6に新規参入のESでは、参入時点で自ES
および参入済み他ESのネットワークアドレスを入力して
不揮発性のメモリ等に登録し、また参入済みＥとでは、
新規参入ESのネットワークアドレスを入力して追加登録
するとともに、LAN6より離脱したESがあると登録を抹消
している。

〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来の方式によれば、ローカルエリアネットワーク
への参入時には、通信に必要な自己の構成情報（ネット
ワークアドレス等）の他に、参入済みエンドシステムの
構成情報をそのエンドシステムに登録しなければなら
ず、また他のすべてのエンドシステムには新規参入エン
ドシステムの構成情報を登録しなければならない。

このため、登録操作に手間がかかるとともに、入力を誤
ると通信不能となるとともに、登録誤りのエンドシステ
ムを検索するのに多大の手間を要するという課題があっ
た。

本発明は、上記課題に鑑み、ネットワーク構成を一括管
理し、ネットワーク構成の変更に動的に対処するネット
ワーク構成の管理方式を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図一実施例の構成図において、 11,12はエンドシステムで、ネットワークシステムへの
参入時に自己の構成情報21をネットワーク管理ターミナ
ル10に通知するとともに、以後所定時間間隔で存在情報
22を通知する通知部18を備える。

10はネットワーク管理ターミナルで、受信した構成情報
21を登録し、他のすべての登録済み構成情報23を通知元
エンドシステムに通知するとともに、登録した構成情報
21を他のエンドシステムに通知する登録処理部13と、前
記存在情報22を監視し、所定時間内に通知しないエンド
システムの登録を抹消する登録抹消処理部14とを備え
る。

〔作用〕

ネットワークに参入するエンドシステムES（第１図でES
11とする）の通知部18は、参入時点（電源投入時）で自
己の構成情報21（ネットワークアドレス等）をネットワ
ーク管理ターミナル10に通知する。

ネットワーク管理ターミナル10の登録処理部13は、この
構成情報21を受信して登録するとともに、登録済み他ES
（ES12とする）の構成情報23を新規参入のエンドシステ
ムES11に通知し、また新規登録の構成情報21をすべての
他ES12に通知する。

一方、各エンドシステムES11,ES12は参入状態であるこ
とを表す存在情報22を定期的にネットワーク管理ターミ
ナル10に通知し、ネットワーク管理ターミナル10の登録
抹消処理部14は、この存在情報22の受信を監視して所定
時間内に通知がなければ、そのエンドシステムは離脱
（電源断）したと判断して登録を抹消し、各エンドシス
テムに通知する。

以上のごとく、ネットワーク管理ターミナル10でネット
ワーク構成を一括管理することにより、ネットワーク構
成の変更に動的に対処することができ、新規参入時に自
ESの構成情報21のみ設定すれば、以後電源投入／切断で
登録／登録抹消が管理されるから、登録の手間が省ける
とともに、登録ミスが大幅に改善される。

〔実施例〕 本発明の実施例を図を用いて詳細に説明する。

第１図は一実施例の構成図、第２図は登録処理フローチ
ャート図、第３図は登録抹消処理フローチャート図であ
る。第１図において、 10はネットワーク管理ターミナルで、登録処理部13,登
録抹消処理部14,管理テーブル15,時間監視部16を備え
て、ネットワーク構成を一括管理する。ここで、 登録処理部13は、参入（電源投入）したエンドシステム
ES11から通知された構成情報21（ネットワークアドレス
等）を管理テーブル15に登録するとともに、登録済み構
成情報23をそのES11に通知し、また登録した構成情報21
を他のすべてのエンドシステムES12に同報する。

登録抹消処理部14は、定期的に通知されるES11,12から
の存在情報22を監視し、所定時間内に通知のないESの登
録を抹消する。

管理テーブル15は、LAN6に参入したES11,12の構成情報2
1,12を登録するテーブルである。

時間監視部16は、各エンドシステムから通知された存在
情報22の通知時間間隔を登録するとともに、ESごとに所
定時間経過を登録抹消処理部14に通知する。

11はLAN6に参入するエンドレスシステムESで、登録部1
7、通知部18を備える。ここで、 通知部18は、設定されている自ESの構成情報21,通知時
間間隔を電源投入後にネットワーク管理ターミナル10に
通知するとともに、通知した時間間隔で存在情報22を通
知する。

登録部17は、自ESの構成情報21を登録するとともに、ネ
ットワーク管理ターミナル10より通知された他ESの構成
情報23を揮発性メモリに登録し、また抹消ES情報に基づ
き登録を抹消する。

12は参入済みの他のエンドシステムESで、ES11と同様
に、通知部18およひべ登録部17を備える。

以上の構成において、ネットワーク構成の一括管理は次
のごとく行われる。

（登録処理）第２図参照 （１）ES11は電源投入時に自ESの構成情報21,通知時間
間隔をパケット１に乗せてネットワーク管理ターミナル
10に送信する。

（２）これを受信したネットワーク管理ターミナル10の
登録処理部13は、ES11の構成情報21を管理テーブル15
に、通知時間間隔データを時間監視部16にそれぞれ登録
し、参入済み（稼働中）他ES12の構成情報23をパケット
IIに乗せてES11に送信する。また、ES11の構成情報21を
パケットIII（同報パケット）に乗せて、他の参入済みE
S12に同報する。

これにより、ES11,12は登録部17によって構成情報21,23
を自ES内に登録する。

（登録抹消処理）第３図参照 （１）電源が投入された各ES11,12は、指定した通知時
間間隔で存在情報22をネットワーク管理ターミナル10に
送信する。

（２）ネットワーク管理ターミナル10の時間監視部16
は、登録されている通知時間間隔で存在情報22受信の時
間監視を行っており、タイムオーバのESがあれば、登録
抹消処理部14に通知し、登録抹消処理部14は、管理テー
ブル15より該当ESの登録を抹消するとともに、各ESに抹
消ES情報を同報する。

これにより、各ES11,12は自ES内で登録抹消処理を行
う。

以上のごとく、ネットワーク管理ターミナル10を設けて
ネットワーク構成を一括管理させることにより、ネット
ワーク構成の変更に動的に対処させることができる。

なお、本方式によれば、エンドシステムの電源投入／切
断ごとに登録／登録抹消が行われるが、個々のエンドシ
ステムに対しては、そのエンドシステムの構成情報21を
一度不揮発性メモリ等に設定するのみでよく、従って登
録入力の手間および入力ミスが大幅に改善される。

なお、ネットワーク管理ターミナル10の持つ機能をエン
ドシステムのいずれか１台に設けてもよいことは勿論で
ある。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、ネットワーク構成を一
括管理するネットワーク管理ターミナルを設けたもの
で、エンドシステムのネットワークへの参入，離脱が動
的に行なえるため、構成情報登録の手間が省けるととも
に、入力ミスを回避できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の構成図、第２図は登録処理フローチ
ャート図、第３図は登録抹消処理フローチャート図、第
４図はローカルネットワーク構成例を表す図である。 図中、1,2,3はエンドシステムES,4はファイル、５はプ
リンタ、６はローカルエリアネットワークLAN、10はネ
ットワーク管理ターミナル、11は参入したES、12は登録
済みES、13は登録処理部、14は登録抹消処理部、15は管
理テーブル、16は時間監視部、17は登録部、18は通知
部、21は自ESの構成情報、22は存在情報、23は他ESの構
成情報である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】互いのネットワーク構成情報を確認して通
   信を行う複数のエンドシステムが接続されるネットワー
   クシステムに、ネットワーク管理ターミナル（10）を設
   けてネットワーク構成を一括管理するネットワーク構成
   の管理方式であって、 該エンドシステム（11,12）に設けられ、該ネットワー
   クシステムへの参入時に自己の該構成情報（21）を該ネ
   ットワーク管理ターミナルに通知するとともに、以後所
   定時間間隔で存在情報（22）を通知する通知部（18）
   と、 該ネットワーク管理ターミナル（10）に設けられ、受信
   した該構成情報（21）を登録し、他のすべての登録済み
   構成情報（23）を参入した該エンドシステムに通知する
   とともに、登録した該構成情報（21）を他のエンドシス
   テムに通知する登録処理部（13）と、前記存在情報を監
   視し、所定時間内に該存在情報を通知しない該エンドシ
   ステムの登録を抹消する登録抹消処理部（14）とを設
   け、 個々のエンドシステムからの構成情報および存在情報の
   通知により該ネットワーク管理ターミナルが登録ならび
   に登録抹消を行ってネットワーク構成を一括管理するこ
   とを特徴とするネットワーク構成の管理方式。