JPH07109806B2 - 抵抗体の製造方法 - Google Patents

抵抗体の製造方法

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JPH07109806B2
JPH07109806B2 JP1082630A JP8263089A JPH07109806B2 JP H07109806 B2 JPH07109806 B2 JP H07109806B2 JP 1082630 A JP1082630 A JP 1082630A JP 8263089 A JP8263089 A JP 8263089A JP H07109806 B2 JPH07109806 B2 JP H07109806B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抵抗体表面をガラス膜で被覆してなる抵抗体
の製造方法に関し、特にガラス膜形成工程が改良された
ものに関する。
〔従来の技術〕 基板上に形成された抵抗体を保護するために、従来より
抵抗体表面をガラス膜で被覆したものが公知である。
上記ガラス膜は、従来、ガラスフリットと、エチルセル
ローズのα−テレピネオール溶液のようなスクリーン印
刷用ビヒクルとの混合物からなるペーストを用い、スク
リーン印刷法により形成していた。すなわち、上記ペー
スを抵抗体上に直接スクリーン印刷し、焼付けることに
より抵抗体の表面にガラス膜を形成していた。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕
従来のガラス膜形成工程では、ペーストがスクリーンを
通過する際に気泡を巻込むことを避けることができなか
った。その結果、焼付けの後ガラス膜中にピンホールや
ボイドが生じがちであり、抵抗体の耐圧低下を引起こし
ていた。
また、スクリーン印刷法を用いているので、一度の印刷
で得られる膜の厚みは数十μm程度であり、これより膜
厚を厚くすることはできなかった。従って、例えば、ブ
ランン管に内蔵する抵抗体の保護膜のように200μm以
上の厚みにガラス膜を形成する必要がある場合には、ス
クリーン印刷を何回も繰り返し、重ね塗りを行わなけれ
ばならなかった。
よって、本発明の目的は、ピンホールやボイドが生じ難
く、かつ、より厚いガラス膜を容易に得ることが可能な
抵抗体の製造方法を提供することにある。
〔技術的課題を解決するための手段〕
本発明は、ガラスフリットにバインダを添加して混練し
ペースト状とし、このペーストを用いてシート体を得る
工程と、抵抗体がその上に形成された基板の該抵抗体上
に上記シート体を積層し熱圧着する工程と、熱圧着後に
加熱し、前記シート体を軟化させ、次に冷却することに
より、抵抗体表面をガラス膜で被覆する工程とを備える
ことを特徴とする。
前記ペーストを用いてシート体を得る工程は、例えばド
クターブレード法のように従来のグリーンシート成形方
法の何れかを用いることにより行い得る。
〔作用〕
ドクターブレード法のようなグリーンシート成形法によ
り、ガラスフリットを主体とするペーストがまずシート
体とされるので、任意の厚みのシート体を得ることがで
きる。また、シート体に成形するものであるため、従来
法のスクリーン印刷の場合のように塗布に際して気泡を
巻き込むおそれがほとんどなく、従ってガラス膜中にボ
イドやピンホールが残存するおそれが少ない。
また、ガラス膜を構成するためのシート材の抵抗体上へ
の固定を、上記積層及び熱圧着という非常に簡単な工程
により行うことができる。
さらに、熱圧着後には、加熱・冷却操作を行うだけで、
低抗体をガラス膜で被覆することができる。
〔実施例の説明〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照しつつ説明する。
まず、硼ケイ酸鉛系ガラスフリットに、該ガラスフリッ
トに対してアクリル系樹脂固形分が10重量%となるよう
にアクリル系樹脂バインダを加え混練したペーストを得
た。
上記アクリル系樹脂バインダは、アクリル系樹脂とトル
エン溶液とを重量比で0.2:0.8の割合となるように作成
したものである。
次に、上記ペーストを用い、ドクターブレード法により
厚み300μmのグリーンシートを成形した。このグリー
ンシートを、アルミナ基板上に抵抗体が形成されたもの
の該抵抗体の上に積層し、100℃〜150℃の温度で熱圧着
した。
なお、この熱圧着に際し、抵抗体とガラス膜用グリーン
シートとの間に、従来のスクリーン印刷法において用い
られていたビヒクル、例えばセルロース系あるいはアル
キッド系樹脂を接着剤として介在させてもよい。
上記熱圧着後、スクリーン印刷法の場合と同様に、ガラ
スフリットの軟化点以上の温度で、例えば600〜650℃の
温度でベルト炉内で焼成した。
上記焼成により、第1図に示すように、基板1上に抵抗
体2及び電極3,3が形成されたものの該抵抗体2の表面
がガラス膜4で被覆された抵抗体が得られた。得られた
ガラス膜の厚みは、200μmであり、気泡やピンホール
が存在しない均一な膜であることが確められた。
また、ブラウン管内蔵用高圧抵抗として、上記抵抗体を
用いたところ、高真空中の使用における抵抗変化があま
り生じないことが確かめられた。
なお、上記実施例では、ペーストを作成するに際し、ガ
ラスフリットに対してバインダを固定分で10重量%とな
るように添加したが、バインダ量はガラス膜を作成し得
る限り、特に問わない。もっとも、通常は6〜12重量%
程度の割合で添加される。
また、上記バインダとしても、アクリル樹脂/トルエン
系の他、アクリル樹脂/メチルエチルケトン系あるいは
ブチラール/トルエンまたはエタノール系の他、グリー
ンシート成形し得るものである限り、適宜のバイミング
を用いることができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明では、抵抗体上にガラス膜を形成
するにあたり、予めガラスフリットとバインダとからな
るペーストを用いてシート体を形成するものであるた
め、従来法のスクリーン印刷により抵抗体上にガラスペ
ーストを直接塗布する場合のような気泡の発生を効果的
に防止することができる。従って、焼付け後のガラス膜
中におけるピンホールやボイトの発生を、効果的に防止
することができる。
しかも、シート体の厚みを増加させることが容易である
ため、従来のスクリーン印刷法のような煩雑な重ね塗り
を行わずとも、ガラス膜の厚みを厚くすることができ
る。
さらに、上記ガラス膜を形成するためのシート体は、抵
抗体上に積層・熱圧着により固定されるため、ガラス膜
を構成するためのシート体を抵抗体上に容易に固定する
ことができ、しかも熱圧着後には加熱及び冷却の操作を
行うだけでガラス膜により抵抗体を確実に被覆すること
ができる。従って、上記のようなピンホールやボイドが
生じ難いガラス膜で被覆された抵抗体を、極めて簡単な
工程により得ることができる。
従って、例えばブラウン管内蔵の高圧抵抗のように高耐
圧が要求されるものに適した低抗体を得ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例により得られた抵抗体を示す
断面図である。 図において、1は基板、2は抵抗体、4はガラス膜を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスフリットにバインダを添加して混練
    しペースト状とし、該ペーストを用いてシート体を得る
    工程と、 抵抗体が形成された基板の該抵抗体上に前記シート体を
    積層し熱圧着する工程と、 熱圧着後に加熱し、前記シート体を軟化させ、次に冷却
    することにより、前記抵抗体上をガラス膜で被覆する工
    程とを備えることを特徴とする抵抗体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5864001A (ja) * 1981-10-13 1983-04-16 松下電器産業株式会社 厚膜抵抗体のオ−バ−コ−ト焼成法

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JPH02260606A (ja) 1990-10-23

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