JPH07109205A - 動物忌避用袋 - Google Patents

動物忌避用袋

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JPH07109205A
JPH07109205A JP25299693A JP25299693A JPH07109205A JP H07109205 A JPH07109205 A JP H07109205A JP 25299693 A JP25299693 A JP 25299693A JP 25299693 A JP25299693 A JP 25299693A JP H07109205 A JPH07109205 A JP H07109205A
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JP
Japan
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bag
repellent
animal
component
repelling
Prior art date
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Pending
Application number
JP25299693A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Takahashi
巌 高橋
Taro Yuki
太郎 結城
Kanji Yoshizawa
寛治 吉沢
Katsuji Ishii
勝司 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Nissei Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07109205A publication Critical patent/JPH07109205A/ja
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 持続効果の優れた動物忌避性を有する袋、特
にゴミ袋を提供する。 【構成】 ゴミ袋にカプサイシン類に代表される味覚性
動物忌避成分を担持せしめて合成樹脂、紙又はこれらの
複合品等からなる動物忌避用袋を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動物を忌避させる、特に
ゴミ袋に関し、現在一般的に製造され、使用されている
ゴミ袋等に大きな付加価値をつける袋に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミ等動物の好むものが入っているゴ
ミ袋等の袋は、ネズミ、ネコ、犬等がエサをあさりにき
た場合、袋を破り、内容物を散乱させるため、臭気が漂
ったり、汚くなったりして不衛生になり、また、回収作
業にも問題が生じる。そのため、従来から嗅覚性忌避成
分を利用した動物忌避ゴミ袋は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、公知の袋に利
用されている嗅覚性忌避成分は匂いを発散させるため、
成分の消長も大きく保存中に効力を失ったり、残効性が
なかったりで、実用的に問題があった。つまり、嗅覚性
忌避成分は気散性が比較的大きいため保存中に成分が消
失したり、生ゴミを入れて外に放置したとき、徐々に忌
避臭が抜けて効力が弱まったりする。このような問題点
は嗅覚性忌避成分の本質にかかわるのでこれに代わる忌
避成分を利用したゴミ袋等の袋を開発することが本発明
の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】動物の忌避成分には大き
く分けて嗅覚性忌避成分、味覚性忌避成分、触覚性忌避
成分があり、嗅覚性成分は動物にとって嫌な臭気を発散
し、近寄らなくする成分で、一般には植物精油やテルペ
ン系物質に代表されるが、臭気の発散とともに成分も徐
々に少なくなるため、効果の持続性や、保存時の管理が
問題となる。味覚性忌避成分はナラマイシンやカプサイ
シン類が挙げられる。利点としては気散性がないため、
効力の持続性や保管のしやすさがある。
【0005】触覚性成分の場合は、粘着性物質に触れて
嫌な感じにさせる物であるが、これは袋に利用しにく
い。以上の点から本発明は味覚性忌避成分に着目して保
管性が良く、持続性の優れている袋を完成させたもので
ある。
【0006】つまり、本発明は味覚性忌避成分を一般的
に使用される袋(例えば、ゴミ袋)の材質(合成樹脂、
紙またはこれらの複合体等の薄膜状物質)の中に存在せ
しめ、あるいは表面に塗布または印刷をし、動物忌避用
袋を得る。味覚性忌避成分としては有機酸、アルカロイ
ド、タンニン、ナラマイシンやカプサイシン類等が挙げ
られる。いずれも嗅覚性成分より効力の持続性が認めら
れるが、中でもトウガラシの辛味成分であるカプサイシ
ン類は忌避効力が特に優れており、持続期間も長いこと
から適している。
【0007】本発明のカプサイシン類は化学合成によっ
てもトウガラシからの抽出によっても得られる。カプサ
イシン類は式(1)で示される。
【0008】
【化1】
【0009】(式中Rは炭素数7〜12のアルキル基、
アルキニル基、またはアルケニル基を示す) 式(1)のRの内、より好ましくは以下のような炭素数
が7〜10のRのものが挙げられるがこれに限定される
訳ではない。
【0010】RがCH3 (CH2 6 −のもの(カプリ
リックアシドバニリルアミド)、RがCH3 (CH2
7 −のもの(ノニリックアシドバニリルアミド)、Rが
CH3(CH2 8 −のもの(デシリックアシドバニリ
ルアミド)、Rが(CH3 2CH(CH2 5 −のも
の(ノルジヒドロカプサイシンI)、Rが(CH3 2
CH2 CH(CH2 6 −のもの(ジヒドロカプサイシ
ン)、Rが(CH3 2CH(CH2 7 −のもの(ホ
モジヒドロカプサイシンII)、RがCH3 CH2CH
(CH3 )(CH2 4 −のもの(ノルジヒドロカプサ
イシンII)、RがCH3 CH2 CH(CH3 )(C
2 6 −のもの(ホモジヒドロカプサイシンII)、R
が(CH3 2 CHCH=CH(CH2 4 −のもの
(カプサイシン)、Rが(CH3 2 CHCH2 CH=
CH(CH2 4 −のもの(ホモカプサイシンII)、R
がCH3 CH2 CH(CH3 )CH=CH(CH2 4
−のもの(ホモカプサイシンII)。
【0011】トウガラシの抽出物は上記の内の数種類の
カプサイシン類を含み、以下のようにして得ることがで
きる。つまり、乾燥し、破砕したトウガラシをメタノー
ル、エタノールなどのアルコール系溶剤、エチルエーテ
ル等のエーテル系溶剤、アセトン等のケトン系溶剤、ベ
ンゼン等の芳香族系溶剤、ジクロルエタン、クロロホル
ム等の塩素系溶剤等で抽出し、粗抽出液を得る。必要に
応じて濾過した後、濾液をエバポレーターで加温、減圧
して溶剤を留去し、トウガラシ抽出物を得る。更にこの
抽出物をシリカゲルまたはアルミナ等を使用したカラム
クロマトグラフィーを利用してより高濃度のカプサイシ
ン類を含むトウガラシ抽出物を得ることができる。上記
カプサイシンは1種または2種以上を併用して良いし、
嗅覚性忌避成分の並用することもできる。上記のカプサ
イシン類は化学合成によってもトウガラシからの抽出で
もよく、それらの1種または2種以上を併用することが
できる。尚、化学合成法に付いては特に限定せず、例え
ば特開平4−36201号に開示されている方法が利用
できる。
【0012】本発明の袋の材質としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂フィルム、紙、ま
たはこれらの複合体、即ち紙への熱可塑性樹脂のラミネ
ートや熱可塑性樹脂同志のラミネート等が挙げられる。
袋の材質に味覚性動物忌避剤を担持させる方法として
は、熱可塑性樹脂を着色剤等の各種添加剤等と加熱混練
する際に入れてインフレーション方式等で袋を作製した
り、フィルム状或いは袋状のものに、忌避成分を入れた
印刷インクや塗料で表面から塗布あるいは印刷して動物
忌避用袋を得る方法等が挙げられる。忌避剤の量として
は成分によって異なるが、カプサイシン類の場合、1〜
500mg/m2 好ましくは10〜200mg/m2
担持させれば良い。また、これらの忌避成分は界面重合
法やIn Site重合法等によってマイクロカプセル
化したものを使用しても良い。
【0013】
【実施例】次に実施例で本発明を詳細に説明する。(以
下、部は重量部を表わす。) 実施例1 印刷インキ「デュアレックスNSメジウム」(東洋イン
キ製造)100部にノニリックアシドバニリルアミド
(以下NVAと記す)の2部を溶解したものを忌避剤入
り印刷インキとして厚さ25μmの高密度ポリエチレン
フィルムの片面に25mm間隔、幅3mmで格子状に印
刷し、NVAとして約50mg/m2 担持させた。この
フィルムで印刷面を表にし、ヒートシールによって縦7
00mm、横500mmの動物忌避ゴミ袋を作製した。
【0014】実施例2 実施例1の条件で格子をずらして2回印刷を行ない、約
100mg/m2 のNVAを担持させたフィルムを作
り、更に実施例1と同様に縦700mm、横500mm
の動物忌避ゴミ袋を作製した。
【0015】実施例3 フタル酸ジオクチル51.5部にNVA80部を溶解
し、これを、スチレン無水マレイン酸樹脂を少量の水酸
化ナトリウムとともに溶解して調整したpHが4.5の
3%水溶液150部中に加え、500ミリリットル容量
の丸底フラスコに入れ、長さ7cmの撹拌羽根を取り付
け、分散液の温度85℃、回転数700rpmで30分
間撹拌し、O/W型のエマルジョンを調整した。一方、
メラミンホルマリンポリマー水溶液「スミレズレジン6
13」(住友化学製)の50%水溶液160部を、上記
エマルジョンに回転速度350rpmで撹拌しながら滴
下し、70℃で3時間撹拌を続け、メラミン樹脂膜の水
中懸濁液マイクロカプセルを調整した。このマイクロカ
プセルの平均粒径は25μmであった。これをスプレー
ドライヤーで乾燥し、NVAを40%内包するマイクロ
カプセル剤を得た。このマイクロカプセルの5部をアク
リル樹脂(日立化成製)20部、沈降防止剤(共栄社油
脂製)0.2部、キシレン29部とともに高速撹拌機に
より混合し、動物忌避塗料を作製した。これを厚さ25
μmの塩化ビニル樹脂フィルムに25mm間隔、幅3mm
で格子状に薄く塗り、NVAとして50mg/10m2
担持させた。このフィルムで塗装面を表にし、ヒートシ
ールによって縦700mm、横500mmの動物忌避ゴ
ミ袋を作製した。
【0016】対照例1 実施例1のNVAの代わりにメントールを使用して同様
に縦700mm、横500mmのゴミ袋を作製した。
【0017】対照例2 実施例1のフィルムで忌避成分無処理のゴミ袋を作製し
た。
【0018】試験例 実施例および対照例の袋を切断し、印刷面を表にした1
50×150mmの袋を作製し、犬用餌ビタワン(日本
ペットフード製)200gを入れてヒートシールにより
密封した。この餌の入った袋を各2袋ずつビーグル犬5
匹が入っているケージに入れ、5時間後の状態を観察し
た。尚、試験中は給餌しなかった。結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】評 価 メントールのような嗅覚性忌避剤は最初は忌避効果が認
められたが、残効性がなかった。味覚性忌避剤であるN
VAは効力の持続性が認められ、動物忌避ゴミ袋として
実用的であった。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よると、特に保管性や持続性に優れる動物忌避用袋が提
供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65F 1/00 J (72)発明者 吉沢 寛治 埼玉県桶川市上日出谷960−37 (72)発明者 石井 勝司 東京都千代田区神田錦町2丁目11番6号 日星産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜状物質に味覚性動物忌避成分を担持
    せしめたことを特徴とする動物忌避用袋。
  2. 【請求項2】 動物忌避成分がカプサイシン類である請
    求項1の動物忌避用袋。
JP25299693A 1993-10-08 1993-10-08 動物忌避用袋 Pending JPH07109205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25299693A JPH07109205A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 動物忌避用袋

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JP25299693A JPH07109205A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 動物忌避用袋

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JPH07109205A true JPH07109205A (ja) 1995-04-25

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JP25299693A Pending JPH07109205A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 動物忌避用袋

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JP (1) JPH07109205A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008056623A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Tomematsu Abe 鳥獣類忌避合成樹脂製袋
KR100943706B1 (ko) * 2009-05-04 2010-02-23 주식회사 덕일산업 동물기피기능이 있는 쓰레기종량제봉투용 수지 조성물과 이를 이용한 쓰레기종량제봉투 및 그 제조 방법
JP2023082708A (ja) * 2023-02-07 2023-06-14 国土防災技術株式会社 有害動物の忌避効果を有する緑化工法

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