JPH07108708A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07108708A
JPH07108708A JP25870093A JP25870093A JPH07108708A JP H07108708 A JPH07108708 A JP H07108708A JP 25870093 A JP25870093 A JP 25870093A JP 25870093 A JP25870093 A JP 25870093A JP H07108708 A JPH07108708 A JP H07108708A
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JP
Japan
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toner
aperture
image forming
electrode
carrying roller
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JP25870093A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Hattori
智章 服部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アパチャ電極体の帯電を防止することにより
品質の高い画像が得られる画像形成装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 背面電極ローラ12に+1KVの電圧が印加
されると、トナー供給ローラ62により送られてトナー
担持ローラ54に擦り付けられたトナー60は高抵抗層
38の表面に負に帯電して付着する。トナー担持ローラ
54に付着したトナー60はトナー担持ローラ54の回
転によりアパチャ電極体10へ送られ、トナー60はト
ナー担持ローラ54とトナー層規制ブレード66とによ
り挟まれ、トナー層規制ブレード66によりトナー60
の付着量が均一にされるとともに、トナー60が均一に
帯電させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,プリンタ,プ
ロッタ,ファクシミリ機等に用いられる画像形成装置に
関するものであり、特に、トナー担持体により担持され
たトナーを画像形成媒体に直接付着させて画像を形成す
る装置の帯電防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置の一種にアパチャ
電極体を備えたものがある。この画像形成装置は、
(a)トナーを担持するトナー担持体と、(b)そのト
ナー担持体と、画像形成媒体との間に配設され、トナー
担持体側から画像形成媒体側まで貫通した複数のアパチ
ャを有する絶縁性基材と、その絶縁性基材の各アパチャ
の開口周縁に設けられた制御電極とを有するアパチャ電
極体と、(c)画像形成データに基づいて複数の制御電
極への電圧の印加をそれぞれ制御し、トナー担持体から
画像形成媒体へのトナーの飛翔を制御する制御回路とを
含むように構成される。
【0003】本発明の出願人による特願平4−2544
94号の明細書に記載の画像形成装置は、その一例であ
る。この画像形成装置は、絶縁性基材の各アパチャの画
像形成媒体側の開口周縁に制御電極が設けられるととも
に、トナー担持体が担持体電極を有するものとされ、制
御電極と担持体電極との間に制御回路が接続されてい
る。また、アパチャ電極体のトナー担持体側とは反対側
の面に対向して背面電極が設けられ、この背面電極が直
流電源の正極に接続される一方、担持体電極が負極に接
続されている。
【0004】この画像形成装置においては、担持体電極
と背面電極との間の電界によりトナーには背面電極に向
かう向きの電気力が常時作用しているが、この電気力単
独ではトナーを飛ばすには不足である。ドット形成時に
は、制御電極に正の電圧が印加され、この電圧印加によ
って制御電極と担持体電極との間に生じる電界による電
気力によってトナーがトナー担持体から飛び出し、アパ
チャを通過する。その後は、背面電極への正の電圧の印
加による電気力によりトナーが飛び続け、画像形成媒体
に付着堆積する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この画
像形成装置には、アパチャ電極体が帯電し、画像品質を
低下させることがある問題があった。アパチャ電極体の
絶縁性基材が正に帯電すれば、トナーを飛翔させないア
パチャの制御電極への印加電圧を0Vにしても、アパチ
ャのトナー担持体側の開口から画像形成媒体側の開口へ
向かう向きの電界が残り、その分、トナーを飛翔させる
電気力が小さくなり、画像形成媒体へのトナーの付着量
が不足して画像品質が低下する。
【0006】また、アパチャ電極体の絶縁性基材が負に
帯電すれば、トナーを飛翔させないアパチャの制御電極
への印加電圧を0Vにしても、アパチャの画像形成媒体
側の開口からトナー担持体側の開口へ向かう向きの電界
が残り、僅かなトナーがトナー担持体から画像形成媒体
へ飛んで、画像形成媒体のトナーの付着が予定されてい
ない部分にトナーが付着し、画像形成媒体の地の部分が
汚れて画像品質が低下するのである。
【0007】特願平4−254494号の明細書に記載
の画像形成装置とは異なり、各アパチャのトナー担持体
側の開口周縁に制御電極が設けられた画像形成装置にお
いても同様に画像品質が低下する問題が生ずる。このよ
うな画像形成装置においてドット形成時に制御電極に正
の電圧が印加されるとき、アパチャ電極体の絶縁性基材
が正に帯電すれば、トナーを飛翔させないアパチャの制
御電極への印加電圧を0Vにしても、アパチャの画像形
成媒体側の開口からトナー担持体側の開口へ向かう向き
の電界が残り、画像形成媒体のトナーの付着が予定され
ていない部分にトナーが付着し、画像形成媒体の地の部
分が汚れて画像品質が低下するのである。
【0008】また、アパチャ電極体の絶縁性基材が負に
帯電すれば、トナーを飛翔させないアパチャの制御電極
への印加電圧を0Vにしても、アパチャのトナー担持体
側の開口から画像形成媒体側の開口へ向かう向きの電界
が残り、その分、トナーを飛翔させる電気力が小さくな
り、画像形成媒体へのトナーの付着量が不足して画像品
質が低下する。
【0009】この問題は、ドット形成時と非形成時とに
おけるアパチャの制御電極への印加電圧がそれぞれ、正
と負あるいは0と負とされる画像形成装置や、担持体電
極と背面電極とのいずれか一方が設けられない形式の画
像形成装置においても同様に生ずる。
【0010】上記の事情に鑑み、本発明は、アパチャ電
極体の帯電を防止することにより品質の高い画像が得ら
れる画像形成装置を得ることを課題として為されたもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、前記(a)トナー担持体,(b)アパ
チャ電極体および(c)制御回路を含む画像形成装置に
おいて、アパチャ電極体の絶縁性基材の少なくとも一面
を高抵抗層で覆ったことを要旨とするものである。
【0012】
【作用】高抵抗層は、抵抗が大きく、短絡と言える程の
電子の流れは許容しないが、静電気的には電極と等価な
ものであり、高抵抗層により電極を覆えば、電極への電
圧の印加により高抵抗層の表面まで電極と同電位にな
り、絶縁性基材を高抵抗層により覆えば電荷が高抵抗層
を通って逃げ、絶縁性基材の帯電が防止される。
【0013】したがって、アパチャのトナー担持体側の
開口に制御電極を設ける場合、絶縁性基材のトナー担持
体側の面と制御電極とを高抵抗層で覆えば、制御電極と
担持体電極との短絡が防止されるとともに絶縁性基材の
帯電が防止され、ドットを形成しないアパチャの制御電
極への印加電圧を0Vにしたときに、例えば、トナーの
飛翔が妨げられて画像形成媒体へのトナーの付着堆積量
が不足し、画像品質が低下したり、画像形成媒体の不要
な部分にトナーが付着して汚れ、画像品質が低下するこ
とがなくなる。
【0014】また、前記特願平4−254494号の明
細書に記載の画像形成装置におけるように、アパチャの
画像形成媒体側の開口に制御電極を設ける場合、絶縁性
基材のトナー担持体側の面を高抵抗層で覆えば、絶縁性
基材の帯電が防止され、制御電極への印加電圧を0Vに
した状態でトナーにトナー担持体から飛ぶ力が作用する
ことを防止でき、画像形成媒体の不要な部分にトナーが
付着して画像品質が低下したり、トナーの付着堆積量が
不足して画像品質が低下することが防止される。
【0015】絶縁性基材の一面を高抵抗層で覆えば絶縁
性基材の帯電を良好に防止し得るが、両面を高抵抗層に
より覆えば一層確実に帯電を防止することができ、上記
トナーへの不要な力の付与が確実に防止される。
【0016】
【発明の効果】このように、本発明によれば絶縁性基材
の帯電が防止され、トナーの付着堆積量不足や余分な付
着が生ぜず、品質の高い画像を形成することができる装
置が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1において10はアパチャ電極体であ
り、アパチャ電極体10の上方には1mmの隙間を隔てて
背面電極ローラ12が配設されている。背面電極ローラ
12は図示しないフレームに回転可能に支持されてお
り、図示しない回転駆動装置により矢印Aで示す方向へ
回転させられる。
【0018】これらアパチャ電極体10と背面電極ロー
ラ12との間へ記録用紙14が送られる。記録用紙14
は図示しない用紙送り装置によって背面電極ローラ12
の下面に接触する位置へ送られる。矢印Bで示す用紙方
向送り方向において背面電極ローラ12より下流側には
定着装置20が設けられている。定着装置20は加熱ロ
ーラ22と支持ローラ24とを有し、記録用紙14を加
熱して画像を定着させる。
【0019】アパチャ電極体10は、図2に示すように
帯状を成し、厚さ25μmのポリイミド製の絶縁シート
30に直径100μmの複数のアパチャ32が長手方向
に一列に形成されている。複数のアパチャ32は絶縁シ
ート30を貫通して形成され、一方の開口周縁に銅,金
等の金属から成る制御電極34が形成されている。制御
電極34は厚さ1μmであり、アパチャ32の開口に沿
って形成されるとともに、リード36が接続されてい
る。絶縁性シート30の制御電極34が形成された側の
面は、高抵抗層38によって覆われている。高抵抗層3
8は厚さ5μmであって、制御電極34およびリード3
6より厚く、制御電極34およびリード36は図2に示
すように高抵抗層38内に埋まっている。
【0020】高抵抗層38は、ポリイミドと黒鉛とを撹
拌したものを絶縁シート30の表面に塗布した後、キュ
ア処理を行い、温度を100から270℃まで約30分
かけて徐々に上昇させ、硬化させることにより形成され
る。
【0021】高抵抗層38の表面抵抗は103 〜1015
Ωであればよく、106 〜1015Ωとすることが望まし
い。
【0022】アパチャ電極体10は、トナー供給装置4
0のトナーケース42に取り付けられている。トナーケ
ース42の天壁には、記録用紙14の送り方向と直交す
る方向に延びる開口44が形成され、アパチャ電極体1
0は、制御電極34が下になるとともに、長手方向が記
録用紙14の送り方向と直交する方向に平行となる姿勢
で配設されている。図3に示すように、アパチャ電極体
10の用紙送り方向において上流側の端部はトナーケー
ス42の開口44の縁部に固定の取付体45に取り付け
られ、複数のアパチャ32の各リード36は集積回路4
6に接続されている。アパチャ電極体10の下流側の端
部は、トナーケース42上に用紙送り方向と平行な方向
に移動可能に設けられたスライド47に取り付けられて
いる。スライド47はスプリング48に接続され、アパ
チャ電極体10に引張力を加える向きに付勢されてい
る。
【0023】トナーケース42内には、図1に示すよう
に、トナー担持ローラ54が用紙送り方向と直交する方
向と平行な軸線のまわりに回転可能に取り付けられてお
り、図示しない回転駆動装置により矢印Cで示す向きに
回転させられる。トナー担持ローラ54は、アルミニウ
ムにより作られて円筒状を成し、担持体電極として機能
する。
【0024】トナー担持ローラ54は、トナーケース4
2に、前記アパチャ電極体10の高抵抗層38に接触す
るとともに、アパチャ電極体10をトナーケース42の
上面から小距離押し上げる状態となる位置に取り付けら
れている。前述のようにアパチャ電極体10はスプリン
グ48により付勢されており、高抵抗層38がトナー担
持ローラ54に押し付けられた状態に保たれる。アパチ
ャ電極体10は制御電極34側の面においてトナー担持
ローラ54に接触させられるのであるが、この面には高
抵抗層38が形成されているため、制御電極34とトナ
ー担持ローラ54とが短絡することはない。
【0025】トナーケース42内にはまた、トナー担持
ローラ54より用紙送り方向において下流側にトナー6
0が収容されている。トナー60は、トナー供給ローラ
62によってトナー担持ローラ54に供給される。トナ
ー供給ローラ62はトナー担持ローラ54とほぼ同じ長
さを有し、トナーケース42内にトナー担持ローラ54
の回転軸線と平行な軸線のまわりに回転可能に支持さ
れ、図示しない回転駆動装置によって矢印Dで示す方向
に、すなわちトナー担持ローラ54と同方向に回転させ
られ、トナー60をトナー担持ローラ54に擦り付け
る。
【0026】トナーケース42内には更に、トナー供給
ローラ62の上方にトナー層規制ブレード66が設けら
れている。トナー層規制ブレード66は断面形状がV字
形を成し、トナー担持ローラ54とほぼ同じ長さを有
し、一方の板部68においてトナーケース42に固定さ
れ、他方の板部69はトナー担持ローラ54に対する接
線の方向に延びてトナー担持ローラ54に弾性的に接触
させられている。
【0027】前記背面電極ローラ12とトナー担持ロー
ラ54との間には直流電源70が接続され、背面電極ロ
ーラ12に+1KVの電圧が印加されるようになってい
る。また、制御電極34とトナー担持ローラ54との間
には、制御電圧印加回路72が接続されている。制御電
圧印加回路72は、画像形成データに基づいて制御電極
34に0Vもしくは+50Vの電圧を印加するように構
成されている。
【0028】以上のように構成された画像形成装置にお
いて画像形成時には、背面電極ローラ12に+1KVの電
圧が印加される。トナー供給ローラ62により送られて
トナー担持ローラ54に擦り付けられたトナー60はト
ナー担持ローラ54の表面に負に帯電して付着する。ト
ナー担持ローラ54に付着したトナー60はトナー担持
ローラ54の回転によりアパチャ電極体10へ送られ
る。このときトナー60は、トナー担持ローラ54とト
ナー層規制ブレード66とによって挟まれ、トナー層規
制ブレード66によりトナー60の付着量が均一にされ
るとともに、トナー60が均一に帯電させられる。
【0029】複数のアパチャ32のうち、トナー60を
通過させるべきアパチャ32の制御電極34には、画像
データに基づいて+50Vの電圧が印加される。そのた
め制御電極34に電圧が印加されたアパチャ32の開口
近傍には、制御電極34とトナー担持ローラ54との間
の電位差による電界が生じ、負に帯電したトナー60は
電位の高い方向に電気力を受け、トナー担持ローラ54
から制御電極34側へ引き付けられ、トナー担持ローラ
54の表面から飛んでアパチャ32内へ進入する。
【0030】背面電極ローラ12には、前述のように+
1KVの電圧が印加されており、背面電極ローラ12とト
ナー担持ローラ54との間には、アパチャ32内へ進入
したトナー60を背面電極ローラ12側へ飛び続けさせ
るに足る電界が生じている。そのため、アパチャ32内
に進入したトナー60は飛翔を続け、記録用紙14に付
着堆積する。
【0031】アパチャ32のうち、トナー60を通過さ
せるべきではないアパチャ32の制御電極34には電圧
が印加されず、トナー担持ローラ54上のトナー60は
背面電極ローラ12とトナー担持ローラ54との間の電
位差に基づく電気力を受ける。この電気力はトナー60
をトナー担持ローラ54から離れて飛ばせるには不十分
な大きさであるため、トナー60がアパチャ32を通過
することはなく、記録用紙14上にはトナー60の付着
堆積が生じない。記録用紙14上には、制御電極34の
電圧印加の有無に応じたトナー60の画像が形成される
のである。
【0032】記録用紙14上に1画素ライン分の画像が
形成されれば記録用紙14が1画素ライン分送られ、次
の1画素ライン分の画像データに基づいて制御電極34
に電圧が印加され、1画素ライン分の画像が形成され
る。全部の画像ラインの画像の形成後、画像は記録用紙
14に定着装置20により定着させられ、その後排出さ
れる。
【0033】このように本実施例の画像形成装置におい
ては、アパチャ32のトナー担持ローラ54側の開口周
縁に制御電極34が設けられるとともに高抵抗層38に
よって覆われており、絶縁シート30は負に帯電せず、
トナー60の付着量が不足することがない。絶縁シート
30のトナー担持ローラ54側の面が高抵抗層38によ
って覆われておらず、負に帯電すれば、制御電極34の
印加電圧が0Vにされても、トナー60に絶縁シート3
0の負の電位に基づく電気力が作用し、その分、トナー
を飛翔させる電気力が小さくなり、記録用紙14へのト
ナーの付着量が不足して画像品質が低下するのである
が、絶縁シート30の帯電が防止されることによってこ
の不都合の発生が防止され、トナー60の付着量が不足
することがなく、品質の高い画像が得られるのである。
【0034】さらに、トナー担持ローラ54が電極とさ
れ、制御電極34との間に電界が生じさせられてトナー
60が飛翔させられるため、アパチャ32の両端開口間
に電界を形成してトナーを飛翔させる場合に比較して小
さい電圧でトナーを飛翔させることができる。アパチャ
の両端開口間に電界を形成してトナーを飛ばす場合に
は、電界がトナー担持体には及ばないため、トナーを不
足なく飛翔させるためには、制御電極の印加電圧を高く
して電気力を大きくするか、あるいは画像形成速度を低
くしてトナーの飛翔量を確保することが必要であるのに
対し、トナー担持ローラ54を電極とすれば、トナー担
持ローラ54の表面に電気力が及んでトナーを飛翔させ
ることができるため、低い印加電圧でトナーを不足なく
飛翔させることができ、画像形成速度を低くする必要が
なく、低電圧用の安価な電圧制御素子(集積回路46)
を使用し、安価で画像形成速度の高い画像形成装置が得
られる。
【0035】アパチャ電極体10のトナー担持ローラ5
4側の面は高抵抗層38により覆われているが、高抵抗
層38は静電気的には制御電極34と等価であり、制御
電極34とトナー担持ローラ54との距離は極めて短
く、トナー60を飛翔させるための印加電圧が小さくて
済み、低電圧用の安価な電圧制御素子の使用による装置
コストの低減効果を減ずることなく短絡を確実に防止す
ることができる。
【0036】さらに、トナー60はトナー担持ローラ5
4とアパチャ電極体10とに挟まれて送られるため、ア
パチャ32の開口周辺から逃げることがなく、制御電極
34に電圧が印加されたとき、遅れなくトナー担持ロー
ラ54から飛び出し、トナー60が不足なく記録用紙1
4に付着し、品質の高い画像が形成される。
【0037】また、高抵抗層38とトナー担持ローラ5
4とが接触させられており、トナー担持ローラ54が回
転させられるとき、トナー担持ローラ54がアパチャ3
2のトナー担持ローラ54側の開口を擦っていく。その
ため、アパチャ32のトナー担持ローラ54側の開口近
傍のトナー60はトナー担持ローラ54により運ばれ、
アパチャ32の開口付近に溜まってトナー60の通過を
妨げることがない。
【0038】さらに、アパチャ電極体10のトナー担持
ローラ54側の面に制御電極34が形成されているが、
制御電極34は高抵抗層38により覆われていてアパチ
ャ電極10のトナー担持ローラ54側の面は平坦面とさ
れており、トナー60の搬送が円滑に行われる。
【0039】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、記録用紙14が画像形成媒体を構成し、絶
縁シート30が絶縁性基材を構成し、トナー担持ローラ
54がトナー担持体を構成し、制御電圧印加回路72が
制御回路を構成しているのである。
【0040】なお、本実施例において高抵抗層38は厚
さ5μmに形成されていたが、高抵抗層38の厚さは薄
いほど望ましい。高抵抗層38が静電気的に制御電極3
4と等価であっても、厚いほど制御電極34とトナー担
持ローラ54との距離が長くなり、トナーに作用する電
気力が弱くなるからである。しかし、耐摩耗性も必要で
あり、高抵抗層の厚さは、高抵抗層の形成方法,構成材
料,摩耗の具合等により適宜の厚さに設定する。
【0041】上記実施例においては、アパチャ32のト
ナー担持ローラ54側の開口周縁に制御電極34が設け
られるとともに高抵抗層38により覆われ、絶縁シート
30の帯電により不要なトナー60が飛んで画像品質を
低下させることがないようにされていたが、図4に概略
的に示すように、アパチャ電極体80の絶縁シート82
の制御電極84が設けられない側の面を高抵抗層86に
より覆ってもよい。88はアパチャである。なお、背面
電極ローラの図示は省略されている。
【0042】この場合には、アパチャ電極体10を高抵
抗層86がトナー担持ローラ90側となるように図示し
ないトナーケースに取り付ける。トナー担持ローラ90
は前記トナー担持ローラ54と同様に構成され、アパチ
ャ電極体80に接触させられている。このようにして
も、記録用紙に不要なトナーが付着して画像の品質が低
下することが防止される。
【0043】上記各実施例においては、トナー担持ロー
ラ54,90に電圧が印加されてトナーが飛ばされるよ
うになっていたが、トナー担持体に担持体電極を設けて
電界を形成することは不可欠ではない。例えば、図5に
示すアパチャ電極体100のように、絶縁シート102
に形成されたアパチャ104の一方の開口周縁に制御電
極106を設け、制御電圧印加回路108を接続して+
50Vと−50Vとの電圧を印加させる。また、制御電
極106を高抵抗層110で覆い、トナー担持ローラ1
12に接触させるとともに、絶縁シート102の他方の
面にシールド電極114を設けて接地する。また、アパ
チャ電極体100のトナー担持ローラ112側とは反対
側に背面電極ローラ116を設け、制御電極106への
印加電圧より大きい電圧を印加する。
【0044】この画像形成装置においては、制御電極1
06には、画像形成データに基づいて+50Vあるいは
−50Vの電圧が印加され、アパチャ104の両端開口
間の電界の向きが正,逆に制御されてトナー担持ローラ
112からのトナーの飛翔が促されあるいは抑制され
る。
【0045】高抵抗層110とシールド電極116とは
表裏両面において絶縁シート102が帯電することを防
止し、不要なトナーが飛んで記録用紙の地の部分を汚
し、あるいはトナーの付着すべき部分への付着量が不足
して画像品質が低下するとが防止される。
【0046】さらに、図6に示すように、電極であるト
ナー担持ローラ130とアースとの間に直流電源132
を接続し、アパチャ電極体134の絶縁シート135の
アパチャ136の開口周縁に制御電極138を設けた側
を高抵抗層140で覆うとともにトナー担持ローラ13
0側に配設し、制御電極138とアースとの間に制御電
圧印加回路142を接続してもよい。制御電圧印加回路
142は、画像形成データに応じて制御電極138に例
えば0Vと+60Vとの電圧を印加するように構成し、
トナー担持ローラ130には+30Vの電圧を印加す
る。なお、背面電極の図示は省略されている。
【0047】この画像形成装置においては、トナー飛翔
時には制御電極138に+60Vの電圧が印加される。
制御電極138とトナー担持ローラ130との電位差に
よりトナーにはトナー担持ローラ130からアパチャ電
極体134に向かう方向の電気力が作用し、トナーが飛
んで記録用紙に付着堆積する。また、トナーを飛翔させ
ないときには、制御電極138への印加電圧が0Vとさ
れる。そのため、制御電極138とトナー担持ローラ1
30との電位差によりトナーにはトナー担持ローラ13
0側へ向かう方向の電気力が作用し、トナーの飛翔が抑
制される。
【0048】このように、制御電極138には+60V
と0Vとの電圧が印加されるのみで、トナー担持ローラ
130近傍の電界の方向が正,逆に制御され、トナーの
飛翔の促進と抑制との両方が行われ、品質の高い画像が
得られる。
【0049】トナーは、互に接触させられたアパチャ電
極体134とトナー担持ローラ130との間に挟まれて
おり、アパチャ136の開口から遠ざかる向きの力が作
用させられても実際に遠ざかることはなく、制御電極1
38に+60Vの電圧が印加されたとき、遅れなく飛び
出す。
【0050】また、絶縁シート135の制御電極138
が設けられた側の面が高抵抗層140により覆われてお
り、絶縁シート135が負に帯電することが防止され
る。それにより、制御電極138の印加電圧が0Vにさ
れたとき、記録用紙へトナーを飛翔させる電気力が小さ
くなってトナーの付着量が不足することがなく、品質の
高い画像が得られる。
【0051】さらに、絶縁性基材の両面を高抵抗層で覆
ってもよい。そのようにすれば、絶縁性基材全体の帯電
が防止され、より確実に余分なトナーの飛翔やトナーの
飛翔不足の発生が防止される。
【0052】また、上記各実施例においてアパチャ電極
体とトナー担持体とは互に接触させられていたが、離し
て設けてもよい。この場合にも、アパチャ電極体の絶縁
性基材の少なくとも一方の面を高抵抗層で覆うことによ
り、上記各実施例と同様の効果を得ることができる。
【0053】さらに、上記各実施例において、アパチャ
電極体はスプリング48により付勢されてトナー担持ロ
ーラに接触させられ、スプリングが両者を接触させる付
勢手段を構成していたが、絶縁性基材を弾性を有するも
のとし、アパチャ電極体の弾性によりトナー担持体と接
触させてもよい。この場合には、絶縁性基材が付勢手段
を構成する。
【0054】また、アパチャ電極体とトナー担持体との
いずれか一方を他方に対して接近,離間可能にフレーム
に支持させ、アパチャ電極体とトナー担持体とのいずれ
か一方をばねにより付勢して互に接触させてもよく、あ
るいはアパチャ電極体とトナー担持体とのいずれか一方
をねじ操作により他方に接近,離間させ、接触時の弾性
力を調節可能としてもよい。この場合には、ばねあるい
はねじが付勢手段を構成する。
【0055】さらに、上記各実施例においてアパチャ3
2,88,124,136は1列設けられているのみで
あったが、複数列設けてもよい。
【0056】また、上記各実施例においては、画像形成
媒体の移動によって画像が1ライン分ずつ形成される画
像形成装置を例に取って説明したが、本発明は、画像形
成媒体は移動せず、トナー担持体およびアパチャ電極体
が移動する画像形成装置は勿論、画像形成媒体とトナー
担持体とが相対移動せず、互に固定した位置で画像を形
成する装置にも適用することができる。後者の場合に
は、トナー担持体およびアパチャ電極体をそれぞれ、画
像形成媒体全体に画像を形成し得るトナーを担持し、画
像形成媒体全体へのトナーの飛翔を制御するアパチャを
有するものとする。
【0057】さらに、上記各実施例においてトナー担持
体はトナーを搬送するものとされていたが、トナー担持
体をトナーを搬送せず、定期的に、例えば予め設定され
たライン数の画像形成毎に他部材によってトナーを担持
させられるものとしてもよい。
【0058】また、上記各実施例においてトナー担持体
は、アルミニウム等の導電性材料により作られた円筒状
を成すものとされていたが、それ以外にも、例えば、ス
ポンジローラのまわりにニッケル製のスリーブが接着さ
れたトナー担持ローラをトナー担持体としてもよい。こ
の場合には、トナー担持体が担持体本体の表面に導電性
材料の層が形成されて担持体電極とされたものとなる。
【0059】さらに、このようにトナー担持体が、弾性
体製の担持体本体の表面を金属フィルムで被覆したもの
である場合には、担持体本体の弾性によりアパチャ電極
体とトナー担持体とを接触させてもよい。この場合に
は、担持体本体が付勢手段を構成する。
【0060】また、上記各実施例においては、背面電極
と担持体電極との少なくとも一方が設けられていたが、
いずれか一方を省略してもよい。
【0061】さらに、本発明は絶縁性基材やトナーが正
に帯電する性質を有するものである画像形成装置にも適
用することができる。
【0062】さらにまた、本発明は、上記各実施例の各
構成要素の組み合わせを変えて実施することが可能であ
る。その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業
者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本
発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像形成装置を示す正
面断面図である。
【図2】上記画像形成装置のアパチャ電極体を示す斜視
図である。
【図3】上記画像形成装置のアパチャ電極体がトナーケ
ースに取り付けられた状態を一部断面にして示す正面図
である。
【図4】本発明の別の実施例である画像形成装置のアパ
チャ電極体およびトナー担持ローラを概念的に示す図で
ある。
【図5】本発明の更に別の実施例である画像形成装置の
アパチャ電極体,トナー担持ローラおよび制御回路を概
念的に示す図である。
【図6】本発明の更に別の実施例である画像形成装置の
アパチャ電極体,トナー担持ローラおよび制御回路を概
念的に示す図である。
【符号の説明】
10 アパチャ電極体 14 記録用紙 32 アパチャ 34 制御電極 38 高抵抗層 54 トナー担持ローラ 60 トナー 72 制御電圧印加回路 80 アパチャ電極体 82 絶縁シート 84 制御電極 86 高抵抗層 88 アパチャ 90 トナー担持ローラ 100 アパチャ電極体 102 絶縁シート 104 アパチャ 106 制御電極 108 制御電圧印加回路 110 高抵抗層 112 トナー担持ローラ 130 トナー担持ローラ 134 アパチャ電極体 135 絶縁シート 136 アパチャ 138 制御電極 140 高抵抗層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを担持するトナー担持体と、 そのトナー担持体と、画像形成媒体との間に配設され、
    トナー担持体側から画像形成媒体側まで貫通した複数の
    アパチャを有する絶縁性基材と、その絶縁性基材の各ア
    パチャの開口周縁に設けられた制御電極とを有するアパ
    チャ電極体と、 画像形成データに基づいて前記複数の制御電極への電圧
    の印加をそれぞれ制御し、前記トナー担持体から画像形
    成媒体へのトナーの飛翔を制御する制御回路とを含む画
    像形成装置において、 前記アパチャ電極体の前記絶縁性基材の少なくとも一面
    を高抵抗層で覆ったことを特徴とする画像形成装置。
JP25870093A 1993-10-15 1993-10-15 画像形成装置 Pending JPH07108708A (ja)

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