JPH07108323A - マーキング装置 - Google Patents

マーキング装置

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JPH07108323A
JPH07108323A JP25667793A JP25667793A JPH07108323A JP H07108323 A JPH07108323 A JP H07108323A JP 25667793 A JP25667793 A JP 25667793A JP 25667793 A JP25667793 A JP 25667793A JP H07108323 A JPH07108323 A JP H07108323A
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善成 谷内
Kazutomi Tomita
一臣 富田
Akio Ishiwatari
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マーキング対象物2の位置、姿勢に応じた適
切なマーキングを行う。 【構成】 マーキング部21,22と、マーキング面を
撮像する撮像部5と、撮像データによりマーキング面の
基準マーキング面とのずれを演算する画像コントローラ
6と、ずれを考慮してマーキングデータを作成しマーキ
ング部21,22を制御するマーキング制御部30と、
マーキング対象物2と併走する併走部17と、マーキン
グ対象物2に併走部17を追従させる追従機構13,3
0,31とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マーキング面が傾くな
どマーキング対象物の姿勢に異常がある場合もこれに正
常なマーキングを行い、さらに走行しているマーキング
対象物にマーキングを行うマーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄工場などで生産される鋼材などに
は、その製品の属性を示すため管理番号等がマーキング
される。マーキングは鋼材を積み重ねた状態で管理番号
などを読み取れるように鋼材の端面になされる場合が多
い。また、マーキング文字は後工程での自動読み取りの
ためなるべく大きく書く必要があり、文字数も多いため
マーキングエリアとしては端面全体を使用する場合が多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】角形棒状鋼材や丸形棒
状鋼材の端面は面積が小さく、シャー切断時に端面が大
きく変形している場合がある。また材料全体の曲がりも
あり、マーキング位置へ材料が到着したとき、マーキン
グする端面はマーキングの基準位置からずれている場合
が多い。また、端面が正方形、円形であれば、搬送中転
がっても問題はないが、長方形や歪んで台形になってい
る場合、転がった状態を認識して、それに合わせてマー
キングしなければならない。さらにマーキングはこれら
材料がコンベアで移動中に行う場合が多く、マーキング
部をマーキング対象物と同一速度で移動できるようにす
る必要がある。
【0004】図9は角形棒状鋼材の搬送時における姿勢
と端面に正しくマーキングした状態を示した図である。
矢印は搬送方向を示す。端面は本来正方形または長方形
であるが、切断等のため歪んで台形をしており、が正
規姿勢を示す。管理番号などはに示す文字配置で行う
ように計画される。の姿勢の場合、と同じ文字配置
とすると文字がはみ出してしまう。、の場合も同様
にはみ出してしまう。
【0005】図10は、搬送されてくるマーキング対象
物のマーキングする端面近傍の平面図である。矢印は搬
送方向を示す。棒状鋼材は端面近傍ではな曲がりしたも
のがあり、さらに端面は一線に揃っておらず出入りがあ
る状態で搬送されてくる場合が多い。このためマーキン
グ対象物を検出する検出器はA点に示すように、正常の
端面の位置からある程度マーキング対象物の中心側に設
ける必要がある。しかし、このような位置に検出器を設
置すると、先端部に曲がりがある場合、〜に示すよ
うに検出器が検出した位置から推定される端面と、実際
の端面の位置がずれてしまうという問題点が生じる。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、マーキング対象物の端面を撮像して端面の位置や
姿勢を確認して適切なマーキングをし、さらに走行する
マーキング対象物と併走してマーキングすることのでき
るマーキング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、マーキング対象物のマーキング面にマーキングする
マーキング部と、前記マーキング面を撮像して得た画像
データにより前記マーキング面の基準マーキング面との
ずれを演算する画像制御部と、この画像制御部の演算し
たずれを考慮してマーキングデータを作成し前記マーキ
ング部を制御するマーキング制御部とを備えたものであ
る。
【0008】また、移動するマーキング対象物と共に併
走する併走部と、この併走部に搭載されマーキング対象
物のマーキング面をマーキングするマーキング部と、前
記マーキング面を撮像して得た画像データにより前記マ
ーキング面の基準マーキング面とのずれを演算する画像
制御部と、この画像制御部の演算したずれを考慮してマ
ーキングデータを作成し前記マーキング部を制御するマ
ーキング制御部と、前記マーキング対象物に前記併走部
を追従させる追従機構とを備えたものである。
【0009】また、前記追従機構は、前記併走部と前記
マーキング対象物の相対距離を計測する距離検出器と、
計測された相対距離を所定値に保つよう前記併走部を制
御する相対距離制御部とを備えたものである。
【0010】また、前記追従機構は、前記併走部に一端
が接続され他端が併走時マーキング対象物を併走方向に
押圧可能に接触する接触機構と、この接触機構の前記他
端を前記マーキング対象物に押圧するよう前記併走部の
走行を制御する押圧制御部とを備えたものである。
【0011】
【作用】マーキング対象物のマーキング面を撮像し、画
像データを得る。画像制御部は、この画像データにより
得たマーキング面と予め設定してある基準となるマーキ
ング面とを比較して位置や傾き、字の向きなどのずれを
演算する。マーキング制御部はこのずれを考慮して、マ
ーキングの中心や傾き、字の向きなどを決め、マーキン
グ部にマーキングさせる。これによりマーキング対象物
のマーキング面に対応して適切にマーキングすることが
できる。
【0012】追従機構によって併走部を移動するマーキ
ング対象物と併走させる。併走部にマーキング部を搭載
し、マーキング部とマーキング対象物とを相対的に静止
状態とし、撮像して得られた画像データにより画像制御
部によりマーキング対象物のマーキング面の基準マーキ
ング面とのずれを演算し、マーキング制御部でこのずれ
を考慮してマーキングの中心や傾き、字の向きなどを決
め、マーキング部にマーキングさせる。これにより移動
中のマーキング対象物にも適切にマーキングすることが
できる。
【0013】併走部とマーキング対象物との相対距離を
距離検出器で計測し、相対距離制御部で、相対距離を所
定値に保つよう併走部の走行を制御するので、併走部と
マーキング対象物とは相対的に静止状態となり併走部に
搭載されたマーキング部はマーキング対象物に追従す
る。
【0014】併走時、押圧制御部により接触機構の他端
をマーキング対象物に押圧するよう併走部の走行を制御
する。これにより接触機構と接続している併走部はマー
キング対象物と一体となって併走するのでマーキング部
はマーキング対象物に完全に追従する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。コンベア1にビレット2が搭載され、一定
速度で連続して送られてくる。ビレット2は角形棒状鋼
材とし、矢印で示すコンベア1の搬送方向と直角に長さ
方向を向け、かつ端面はなるべく揃えてコンベア1に搭
載されている。NO.1位置はビレット2の端面を撮像す
る位置であり、NO.2位置はビレット端面にマーキング
を開始する位置である。
【0016】NO.1位置には、ビレット2の側面を検出
する側面検出器3が設けられ、ビレット端面の前方には
側面検出器3がビレット側面を検出したとき、閃光を発
光するストロボ照明ランプ4、このストロボ照明ランプ
4が発光した時、ビレット2の端面を撮像するビデオカ
メラ5およびビレット端面と自身との距離を計測する超
音波距離計12が設けられている。
【0017】画像コントローラ6は、ビデオカメラ5の
画像データを、内蔵する画像メモリに格納した後、その
データを用いてビレット2の端面の形状や姿勢のデータ
を演算する。モニタ7の画面上にウインドウ8を開き、
ビレット端面の画像9を表示し、演算の過程や結果を表
示する。
【0018】コンベア1の駆動軸にはエンコーダ11が
設けられコンベア1の移動距離に比例したパルスを発生
し、移動距離を計測する。NO.2位置の下流側にはビレ
ット2の側面と後述する併走台車17との距離を計測す
る超音波距離計13が設けられている。超音波距離計1
3はモータ14により回転するようになっており、ビレ
ット2が超音波距離計13の真横を通過する時回転して
接触しないようになっている。
【0019】第1サーボモータ15はコンベア1に平行
に設けられた第1ボールネジ16を回転する。第1ボー
ルネジ16は併走台車17に設けられためすねじ部と噛
み合っており、第1ボールネジ16の回転方向によって
併走台車17を搬送方向またはこの逆方向に走行させ
る。
【0020】併走台車17には第2サーボモータ18が
設けられ、第1ボールネジ16と直角方向に設けられた
第2ボールネジ19を回転する。第2ボールネジ19は
横行台車20に設けられためすねじ部と噛み合ってお
り、第2ボールネジ19の回転方向によってビレット2
の端面方向またはこの逆方向へ横行台車20を移動させ
る。
【0021】横行台車20にはX−Yステージ21が搭
載されており、X方向をコンベア1の搬送方向、Y方向
を上下方向とし、マーキングノズル22をX,Yの2次
平面上を移動させ、ビレット2の端面にマーキングす
る。第2ボールネジ19、横行台車20、X−Yステー
ジ21、マーキングノズル22はマーキング部を構成す
る。
【0022】サーボコントローラ31は第1サーボモー
タ15、第2サーボモータ18を制御する。制御部30
は画像コントローラ6よりビレット2の端面の形状や姿
勢のデータを得て、サーボコントローラ31により併走
台車17、横行台車20およびX−Yステージ21を制
御してマーキングを行う。
【0023】次に動作について説明する。まず、画像コ
ントローラ6によるビレット端面の形状や姿勢の解析に
ついて説明する。ビレット2はほぼ一定速度で搬送方向
に移動し、NO.1位置に達すると、側面検出器3がビレ
ット2の側面を検出する。この検出信号を画像コントロ
ーラ6が入力すると、ストロボ照明ランプ4を一瞬点灯
し、その直後のカメラ読み出し信号VD から始まるビレ
ット端面のビデオ出力信号を所定のしきい値レベルで2
値化し画像コントローラ6内の画像メモリに格納する。
なお、次の開始信号VD から始まる映像信号は、今回取
り込んだ画面の処理が終了するまで画像メモリへの書き
込みを禁止される。即ち、ビレット側面が側面検出器3
で検出されると、その直後にストロボ照明ランプ4が点
灯され、その時のビレット端面形状、姿勢をビデオカメ
ラ5に撮られ、その画像データが画像メモリに格納され
る。
【0024】ビデオカメラ5はNO.1位置の基準位置に
その視野を合わせてあるため、曲がりのない正常なビレ
ット2が搬送されてきたときはビデオカメラ5の中央部
でビレット端面を撮像し、モニタ7の画面上の中央部に
ビレット端面像が表示されるように設定されている。画
像メモリ内の2値化データとモニタ7の画面上のビレッ
ト端面の2値化像は同一と考えて支障がないため、説明
の都合上、以降はモニタ7の画面で説明する。
【0025】図2〜図5はモニタ画面上のウインドウを
示す。ウインドウはカメラ視野における一定の視野領域
内を測定範囲としたものである。本実施例では視野領域
350×350mm相当をウインドウ内領域としてい
る。また、ビレット端面の位置および姿勢情報を得るた
め、画像判別機能として、公知の次の機能を画像コント
ローラ6が備えているものとする。
【0026】重心・主軸角測定機能 ウインドウ内のビレット2の2値化像にその重心位置お
よび主軸のX軸に対する角度を求める機能。ここで主軸
とはビレット2の端面の外形を内包する楕円の長軸であ
り、X軸は図2〜図5に示す。 エッジ検出による長さ測定機能 ウインドウのX軸,Y軸に平行に任意の位置に任意のピ
ッチでセットできるエッジ検出用ラインでウインドウ内
のビレット端面長さを測定する機能。
【0027】モニタ7の画面は図2に示すように視野領
域350×350mm相当範囲にウインドウ8が設定さ
れており、予め設定してあるシーケンス機能により2値
化像に対し、機能の重心・主軸角測定機能が作動し、
図2に示すようにビレット端面形状の重心G(x,y)
の座標と、主軸MがX軸となす主軸角θを算出する。主
軸角θが±20°以内の場合はビレット2は正規姿勢
か、図3に示す180°回転状態のいずれかと判断す
る。
【0028】次に正規姿勢か180°回転状態かを判定
するため機能を用いて、重心G(x,y)を基準に図
2、図3に示すように、X軸方向のエッジ検出ライン
m,nを設定し、ビレット2値化像内を通過するエッジ
検出ラインm,nの長さを測定し、その長さを比較す
る。
【0029】測定結果の比較より mの長さ(a1 a2 ) <nの長さ(b1 b2 ) の場合は上部(m)が下部(n)より短いため、ビット
2は正規姿勢と判断し、重心G(x,y)を基準に、主
軸角θの傾きに合わせ図2の右側に示すようにマーキン
グを行うよう制御部30に指示する。
【0030】 mの長さ(a1 a2 ) >nの長さ(b1 b2 ) の場合は上部(m)が下部(n)の長さより長いため、
ビット2は正規姿勢から180°回転した状態であると
判断し、重心G(X,Y)を基準に、主軸角θの傾きに
合わせ図3の右側に示すように180°回転した状態で
マーキングを行うよう制御部30に指示する。
【0031】また、 mの長さ(a1 a2 ) =nの長さ(b1 b2 ) の場合は端面形状は長方形と判断する。この場合0°と
180°の姿勢は同じなので正規姿勢としてマーキング
処理する。
【0032】主軸角θが±20°を越えた場合は、正規
姿勢から±90°回転したものと判断する。図4、図5
はこの場合を示す。次に正規姿勢を基準に反時計方向に
回転したか、時計方向に回転したかを判断するため、図
4、図5に示すように重心G(x,y)を基準にY軸方
向にエッジ検出ラインp,qを設定し、ビレット2値化
像内を通過するp,q線の長さを測定し、その長さを比
較する。
【0033】測定結果より pの長さ(c1 c2 ) <qの長さ(d1 d2 ) の場合は正規姿勢から反時計方向へ90°回転したもの
と判断し、図4に示すように重心G(x,y)を基準に
主軸角θの傾きに合わせて、文字の向きをエッジライン
p側としてマーキングを行うよう制御部30に指示す
る。
【0034】 pの長さ(c1 c2 ) >qの長さ(d1 d2 ) の場合は正規姿勢から時計方向へ90°回転したものと
判断し、図5に示すように重心G(x,y)を基準に主
軸角θの傾きに合わせて、文字の向きをエッジラインq
側としてマーキングを行うよう制御部30に指示する。
【0035】 pの長さ(c1 c2 ) =qの長さ(d1 d2 ) の場合は、端面形状は長方形と判断し、反時計方向へ9
0°回転した時と同じ処理をする。なお、時計方向へ9
0°回転した時と同じ処理としてもよい。
【0036】以上により、画像コントローラ6内でウイ
ンドウ座標原点に対するビレット端面の重心位置および
主軸角θ、文字の向きを決定することができる。次にこ
れらのデータを実際にマーキングするために必要なデー
タに変換するため制御部30に、これらのデータを転送
する。
【0037】制御部30では画像コントローラ6で計測
したビレット2値化画像の重心位置が、マーキングエリ
アの中心位置となるようにする。文字の向きおよび傾き
は、一定ピッチで傾斜に対する文字パターンをメモリ上
に作成しておき、画像コントローラ6で判定した主軸角
θの傾きデータと文字の向きの判定より、最も近いデー
タを選択し、ビレット2がマーキング開始位置であるN
O.2位置へ到着するのを待つ。
【0038】側面検出器3で検出された時からのビレッ
ト2の移動距離は、エンコーダ11のパルス数を計数す
ることにより計測され、その距離がNO.1位置とNO.2
位置との距離となったときマーキングが開始される。な
お、マーキングに先立ちビレット2がNO.1位置通過
時、超音波距離計12によりビレット2の端面位置を測
定し、制御部30よりサーボコントローラ31を介して
第2サーボモータ18を駆動し、第2ボールネジ19を
回転して横行台車20を移動させ、X−Yステージ21
に搭載されたマーキングノズル22の位置がビレット端
面にマーキングできる位置となるよう調整される。
【0039】また、ビレット2がNO.2位置に達すると
超音波距離計13によりビレット2の側面と併走台車1
7の相対距離を測定し、この距離が常に一定値となるよ
う制御部30は、サーボコントローラ31を介して第1
サーボモータ15を駆動し、第1ボールネジ16を回転
して併走台車17をビレット2と併走させる。
【0040】マーキングは、制御部30よりX方向,Y
方向に対する移動データがX−Yステージ21に与えら
れX−Yステージ21に内蔵されたX軸サーボモータ、
Y軸サーボモータによりマーキングノズル22を文字形
状に合わせて移動させながら塗料を吐出することにより
行われる。マーキングが完了すると超音波距離計13は
モータ14により回動し、ビレット2に当たらない状態
にし、X−Yステージ21を横行台車20により後退さ
せ、第1サーボモータ15により併走台車17をNO.2
位置に復帰させる。
【0041】併走台車17によるビレット2の追従動作
をさらに詳細に説明する。図6は図1に示した追従機構
の追従動作に必要な機能を抜き出して表した図である。
図1に示す側面検出器3がビレット2の側面を検出した
時点からコンベア1の移動量を計測するエンコーダ11
のパルス数をカウンタ32により計数する。設定器33
にはNO.1位置とNO.2位置間の基準距離が設定され
る。比較器35はカウンタ32と設定器33の値を比較
し、一致した時点でラッチ36に対しラッチ信号を出力
する。ラッチ36はラッチ信号の立ち上がりで超音波距
離計13のアンプ34の出力データD1 をラッチする。
【0042】減算器37はデータD1 とその後の距離デ
ータDX の差DV を求め、D/A変換器38により電圧
出力AV に変換し、サーボコントローラ31に出力す
る。サーボコントローラ31は偏差信号AV を増幅後、
その値が0になる方向に第1サーボモータ15を回転さ
せ、第1ボールネジ16を介して併走台車17を移動さ
せる。つまり、ビレット2がNO.2位置に達し、その時
点での超音波距離計13が測定したビレット2と併走台
車17の距離を常に維持するよう併走台車17の移動を
制御する。
【0043】本実施例で使用した超音波距離計13のサ
ンプリング周期は100Hz 、繰り返し再現性±0.1
mm(距離150mmの時)となっており、総合精度と
して±0.2mm程度の相対位置精度でマーキングを行
うことができた。また、本実施例はビレット2の温度が
常温の場合は好結果を得たが、高温になると超音波距離
計測計は測定原理上問題がある。レーザ式のものや機械
的変位計等も温度対策を必要とし、形状的に大型化す
る。
【0044】図7は高温のビレットにも有効な追従機構
の構成を示すブロック図である。図6と同様追従機構に
関係する要素のみ抜き出して記載してある。側面検出器
3がNO.1位置に到達したビレット2の側面を検出した
タイミングでこのビレット2の端面の位置及び姿勢を画
像コントローラ6で認識し、その結果をマーキング部を
構成するX−Yステージ21に反映させ、マーキングノ
ズル22の位置を補正する。
【0045】即ち、ビレット2の側面を側面検出器3で
検出すると、そのタイミングでエンコーダ11のパルス
数をカウンタ32で計数する。設定器33はNO.1位置
とNO.2位置との基準距離を設定するもので、その値は
制御部30で読み取りメモリに記憶される。カウンタ3
2の計数値は極めて短時間の周期で制御部30で読み取
り、設定器33の設定値と比較し、一致または、設定値
を越えた時点でビレット2がNO.2位置に到達したこと
を認識する。
【0046】併走台車17には接触機構が設けられてい
る。接触機構はアーム23とアーム23の回転軸24
と、回転軸24を支持する支持金具25と回転軸24を
回転し、アーム23をビレット2に当てたり、ビレット
2が通過する際これを回避する動作をするモータ26よ
り構成される。アーム23は通常ビレット2の通過を妨
げない状態にしておき、ビレット2がNO.2位置へ到着
すると制御部30の指示により図示のように回転して上
昇しビレット側面に当たるようにする。
【0047】アーム23の上昇完了後、制御部30から
速度指令Aおよびトルク指令Bが出され、それぞれD/
A変換器39、40で変換後、サーボコントローラ31
に出力され、同時に起動および移動方向指令Cが出力さ
れる。速度指令Aは第1サーボモータ15の回転速度
R.P.M. を設定するもので、任意の回転速度で第1
サーボモータ15を回転させることが可能である。本実
施例ではエンコーダ11のパルスを計数するカウンタ3
2の値を極めて短時間の周期で読み出し、その値からコ
ンベア1の速度を算出し、その値に任意に設定可能なバ
イアス値を加えて速度指令Aを出している。トルク指令
Bは回転速度とは無関係にモータ出力トルクの上限値を
設定するもので、制御部30側で動作パターンに合わせ
たデータを設定する。
【0048】制御部30はビレット2がNO.2位置へ到
着すると、その手前で待機していた接触機構、およびX
−Yステージ21(図示省略)を搭載した併走台車17
を、その時のコンベア1の速度と同一速度でビレット2
に追従させながら接触機構のアーム23を上昇させ、上
昇完了を確認すると、速度の上昇指令Aを出し、ビレッ
ト2の側面にアーム23を押し付ける。
【0049】アーム23がビレット2の側面に当たる
と、第1サーボモータ15の負荷は急激に大きくなるた
め、サーボコントローラ31は大きな電流を流そうとす
るが、トルク指令Bにより設定された電流値に達する
と、その値で電流値上限は制限され、第1サーボモータ
15を加熱することなく、併走台車17はビレット2に
追従する。
【0050】すなわち、第1サーボモータ15はビレッ
ト2の搬送速度より速い速度で併走台車17を駆動する
ように制御しているが、接触機構のアーム23がビレッ
ト2に当たっているため、ビレット2と全く同一速度で
移動することになり、併走台車17上に設けられたX−
Yステージ21によってビレット端面に文字を変形する
ことなくマーキングすることが可能となる。
【0051】図8は接触機構を用いた追従制御のタイミ
ングチャートである。速度指令データAはビレット2が
NO.2位置へ到着前にコンベア1の移動速度に基づいて
求めておく。トルク指令データBは実験値に基づいて一
定値が設定されている。速度指令データAにおいて、a
はコンベア1の速度、bは追従速度、cはリターン速
度、dはコンベア速度である。トルク指令データBにお
いてeは設定トルク、fは追従時の最大トルク設定値、
gはリターン開始時の起動トルクの設定値、hは設定ト
ルクである。
【0052】接触機構のアーム23に上昇指令を出し、
上昇完了したことを認識すると(点)、速度指令デー
タをaより大きな値bにし、アーム23をビレット側面
に当てる。速度がbに上昇し、追従速度に入ると、トル
ク指令データをeよりfに下げ、第1サーボモータ15
に過電流を流さないようにする(点)。マーキングが
完了すると、直ちに第1サーボモータ15を停止させ
(点)、その後逆転させ、併走台車17を原点へ復帰
させる。その際、時間短縮のため速度指令データAを大
きくする(点)と共に、起動トルクを得るためにトル
ク指令データBをfよりgに大きくする(点)。サー
ボコントローラ31には、逆転信号を入れる(点)。
併走台車17が原点復帰完了すると、次のビレット2を
待つ状態になる(点)。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、マーキング面を撮像し、そのデータに基づいてマー
キング面の変形や姿勢を考慮してマーキングするので適
切なマーキングをすることができる。また、搬送中のマ
ーキング対象物にマーキングする場合は、併走部を追従
機構でマーキング対象物と併走させるので適切なマーキ
ングが可能となる。追従機構として、低温のマーキング
対象物に対しては距離計によりマーキング対象物と併走
部との距離を一定値に保つようにし、高温のマーキング
対象物に対しては、併走部の一部をマーキング対象物に
押し付けるようにしたので、広い温度範囲にわたり安定
した追従動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】正規姿勢の範囲内にあるビレット端面を示す図
である。
【図3】180°回転姿勢の範囲内にあるビレット端面
を示す図である。
【図4】90°反時計方向回転姿勢の範囲内にあるビレ
ット端面を示す図である。
【図5】90°時計方向回転姿勢の範囲内にあるビレッ
ト端面を示す図である。
【図6】超音波距離計を用いた追従機構の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】接触機構を用いた追従機構の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】接触機構を用いた追従機構のタイミングチャー
トである。
【図9】角形棒状鋼材の搬送時における姿勢と端面に正
しくマーキングした状態を示した図である。
【図10】搬送されてくるマーキング対象物のマーキン
グする端面近傍の平面図である。
【符号の説明】
1 コンベア 2 ビレット 3 側面検出器 4 ストロボ照明ランプ 5 ビデオカメラ 6 画像コントローラ 7 モニタ 11 エンコーダ 12,13 超音波距離計 14,26 モータ 15 第1サーボモータ 16 第1ボールネジ 17 併走台車 18 第2サーボモータ 19 第2ボールネジ 20 横行台車 21 X−Yステージ 22 マーキングノズル 23 アーム 24 回転軸 25 支持金具 30 制御部 31 サーボコントローラ 32 カウンタ 33 設定器 34 アンプ 35 比較器 36 ラッチ 37 減算器 38,39,40 D/A変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 一臣 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 (72)発明者 石渡 明夫 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マーキング対象物のマーキング面にマー
    キングするマーキング部と、前記マーキング面を撮像し
    て得た画像データにより前記マーキング面の基準マーキ
    ング面とのずれを演算する画像制御部と、この画像制御
    部の演算したずれを考慮してマーキングデータを作成し
    前記マーキング部を制御するマーキング制御部とを備え
    たことを特徴とするマーキング装置。
  2. 【請求項2】 移動するマーキング対象物と共に併走す
    る併走部と、この併走部に搭載されマーキング対象物の
    マーキング面をマーキングするマーキング部と、前記マ
    ーキング面を撮像して得た画像データにより前記マーキ
    ング面の基準マーキング面とのずれを演算する画像制御
    部と、この画像制御部の演算したずれを考慮してマーキ
    ングデータを作成し前記マーキング部を制御するマーキ
    ング制御部と、前記マーキング対象物に前記併走部を追
    従させる追従機構とを備えたことを特徴とするマーキン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 前記追従機構は、前記併走部と前記マー
    キング対象物の相対距離を計測する距離検出器と、計測
    された相対距離を所定値に保つよう前記併走部を制御す
    る相対距離制御部とを備えたことを特徴とする請求項2
    記載のマーキング装置。
  4. 【請求項4】 前記追従機構は、前記併走部に一端が接
    続され他端が併走時マーキング対象物を併走方向に押圧
    可能に接触する接触機構と、この接触機構の前記他端を
    前記マーキング対象物に押圧するよう前記併走部の走行
    を制御する押圧制御部とを備えたことを特徴とする請求
    項2記載のマーキング装置。
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