JPH09210665A - 板幅測定方法及び装置 - Google Patents

板幅測定方法及び装置

Info

Publication number
JPH09210665A
JPH09210665A JP1993796A JP1993796A JPH09210665A JP H09210665 A JPH09210665 A JP H09210665A JP 1993796 A JP1993796 A JP 1993796A JP 1993796 A JP1993796 A JP 1993796A JP H09210665 A JPH09210665 A JP H09210665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
measuring
measurement
head
heads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1993796A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiro Ibata
治廣 井端
Haruto Saitou
玄人 齋藤
Hidetada Makino
秀忠 蒔野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP1993796A priority Critical patent/JPH09210665A/ja
Publication of JPH09210665A publication Critical patent/JPH09210665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定ヘッドの破損防止、板幅設定の自動化を
図る。 【解決手段】 左右測定ヘッド7を圧延材2の左右板エ
ッジの近傍にそれぞれ左右方向位置変更可能に配置し、
各ヘッド7の測定基準位置に対する各板エッジの左右方
向位置を偏差信号として出力し、左右測定ヘッド7の各
測定基準位置の間の左右方向距離L0 と各測定ヘッド7
から出力される偏差信号ΔWR ,ΔWL とに基づいて圧
延材2の板幅Wを測定する方法において、板幅の非測定
時には左右の測定ヘッド7を左右外方の待機位置に退避
させておき、測定を開始するときに各測定ヘッド7を前
進させて各測定ヘッド7の測定範囲内に圧延材2の左右
板エッジが位置するようにし、測定を終了するときには
再び左右測定ヘッド7を待機位置に退避させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼、その他の金
属、ゴム、プラスチック、紙等を素材とする板状物体の
板幅測定方法及び装置に関し、特に、幅種類や幅変動の
多い帯状の測定対象板の連続幅測定に有用に適用される
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板の圧延時における製品の品質管理や
板幅制御等を行うために、板幅を測定する必要が生じる
場合がある。この種従来の板幅測定装置として、固定測
定ヘッド型と呼ばれるものがある。この固定測定ヘッド
型の幅計は、固定された1台の測定ヘッドで全測定可能
範囲にある対象物の板幅を測定するものであって、この
方式によれば、装置構造、設置工事が簡便でコストが安
いという利点がある。
【0003】しかし、固定測定ヘッド型の幅計には、以
下の問題がある。即ち、第1に、広幅冷延鋼帯のような
大きな対象物を測定する場合には、分解能が不足するた
めに精度良く測定することができないという問題があ
る。さらに、第2に、大きな対象物を測定ヘッドの視野
に入れるためには、数メートル離して設置する必要があ
り、設置スペースの確保ができない場合もあるととも
に、光路が長いために、ダスト、蒸気、ヒューム、熱か
げろう現象等の影響を受け易く、測定精度を確保し難い
という問題がある。
【0004】なお、固定測定ヘッド型の幅計において、
測定ヘッドを複数台設けることにより上記第1の問題を
解決したものもあるが、上記第2の問題は解決できな
い。そこで、固定測定ヘッド型の上記第1及び第2の問
題点を解決するものとして、従来より、移動測定ヘッド
型と呼ばれる幅計がある。この方式のものとして、例え
ば、特開昭58−42904号公報に記載された測長装
置がある。
【0005】かかる従来の移動測定ヘッド型装置は、圧
延鋼板等の測定対象板の幅測定に適用されるものであっ
て、測定対象板の左右板エッジの近傍にそれぞれ測定ヘ
ッドが配置されている。この左右一対の測定ヘッドは、
高速度走査型レーザ測長機からなり、板エッジの左右方
向相対位置に対応した時間に対応するクロックパルスの
計数信号としてそれぞれ出力するように構成されてお
り、かかる出力データと、測定ヘッドの位置データとに
基づいて測定対象板の板幅を測定するようになってい
る。
【0006】また、左右の測定ヘッドは、左右逆ねじの
ボールねじをサーボモーターで駆動制御することにより
それぞれ左右方向に移動可能とされており、圧延開始前
にオペレータが圧延鋼板の設定板幅を入力することで、
かかる入力値に基づいて左右測定ヘッドを適正な位置に
移動可能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧延開始前に
オペレータが設定板幅を逐一入力するのは煩雑であると
ともに、万が一オペレータが入力し忘れた場合、左右の
測定ヘッドの間隔が板幅に比して狭いときには板の先端
通板等の際に板が測定ヘッドに衝当して破損し、また、
左右測定ヘッドの間隔が板幅に比して大きいときには板
エッジが測定ヘッドの測定範囲から外れて板幅測定がで
きないなど、種々の問題があった。
【0008】さらに、近年、オペレーターの負荷軽減
や、入力忘れを防止するために、プロセスコンピュータ
による自動設定が一般化しつつあるが、大規模な設備コ
ストを要するのが難点である。そこで、本発明は、板幅
の非測定時には測定ヘッドを自動的に退避させ、測定時
には測定対象板の板エッジを自動的に探知させること
で、種々の幅の測定対象板に適用した場合でも、測定ヘ
ッドの破損を防止するとともに、オペレータによる板幅
設定作業や、プロセスコンピュータ等の高額投資を省略
し得るようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右の測定ヘ
ッドを測定対象板の左右の板エッジの近傍にそれぞれ配
置し、各ヘッドの測定基準位置に対する各板エッジの左
右方向位置を偏差信号として出力するように構成して、
左右の測定ヘッドの各測定基準位置の間の左右方向距離
と各測定ヘッドから出力される偏差信号とに基づいて測
定対象板の板幅を測定するものであって、板幅の非測定
時には左右の測定ヘッドを左右外方の待機位置に退避さ
せておき、測定を開始するときに各測定ヘッドを前進さ
せて各測定ヘッドの測定範囲内に測定対象板の左右板エ
ッジが位置するようにし、測定を終了するときには再び
左右の測定ヘッドを待機位置に退避させることを特徴と
している。
【0010】本発明によれば、上位計算機から設定板幅
をデータリンクにより板幅測定装置に送信したり、オペ
レータが操作盤により設定板幅を逐一入力せずとも、測
定開始時には左右の測定ヘッドは自動的に板幅に応じた
適正な位置に移動されることとなり、非測定時には自動
的に測定ヘッドを退避させることができるので、測定ヘ
ッドの破損防止、操作簡略化が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の板幅測定装置は、左右の
測定ヘッドが測定対象板の左右の板エッジの近傍にそれ
ぞれ左右方向位置変更可能に配置され、各ヘッドの測定
基準位置に対する各板エッジの左右方向位置を偏差信号
として出力するように構成されており、これら左右の測
定ヘッドの左右方向位置を制御する測定ヘッド位置制御
手段と、左右の測定ヘッドの各測定基準位置の間の左右
方向距離を求める基準距離演算手段と、該手段により求
められた距離データと各測定ヘッドから出力される偏差
信号データとに基づいて測定対象板の板幅を演算する板
幅演算手段とを備えている。
【0012】該装置によれば、測定ヘッド位置制御手段
によって左右の測定ヘッドの左右方向位置を制御しなが
ら、板幅演算手段によって距離データと偏差信号データ
との和をとることにより、測定対象板の板幅が測定され
る。本発明の特徴的構成は、測定ヘッド位置制御手段に
具備されている。そして、測定ヘッド位置制御手段は、
以下の2つの構成をとることができる。
【0013】まず、第1に、測定ヘッド位置制御手段
は、左右測定ヘッドを左右外方の待機位置に退避させる
待機制御と、出力される偏差信号が所定値となるように
左右の測定ヘッドを駆動制御するセットアップ制御と、
左右の測定ヘッドを停止制御するロック制御とが、各制
御のトリガー信号の発生により起動されるように構成す
ることができる。
【0014】かかる第1の構成では、待機制御のトリガ
ー信号が発生すると、左右測定ヘッドが左右外方の待機
位置に退避され、この状態では測定ヘッドは測定対象板
から離反されることとなるので、測定対象板が測定ヘッ
ドに衝当することはなく、非測定時や装置の始動時等に
おける測定ヘッドの破損防止が図られる。また、セット
アップ制御のトリガー信号が発生すると、出力される偏
差信号が所定値(例えば±0)となるように左右の測定
ヘッドが駆動制御される。したがって、上位計算機から
データリンクによって設定板幅を板幅測定装置に送信し
たり、オペレータが操作盤により設定板幅を逐一入力す
ることなく、測定開始の際に自動的に板幅に対応した適
切な位置に左右の測定ヘッドが移動されることとなる。
【0015】また、ロック制御のトリガー信号が発生す
ると、該信号が発生したときの位置で左右の測定ヘッド
が停止制御され、この状態で板幅演算手段により板幅の
正確な測定をすることが可能となる。次に、第2に、測
定ヘッド位置制御手段は、左右測定ヘッドを左右外方の
待機位置に退避させる待機制御と、出力される偏差信号
が所定値となるように左右の測定ヘッドを駆動制御する
セットアップ制御と、左右いずれか一方の測定ヘッドの
出力偏差信号が所定値となるように該ヘッドを駆動制御
するとともにこの一方の測定ヘッドの駆動に追従して他
方の測定ヘッドを駆動制御する基準距離一定制御とが、
各制御のトリガー信号の発生により起動されるように構
成することができる。
【0016】この第2の構成では、待機制御とセットア
ップ制御の作用は上記第1の構成と同様である。そし
て、基準距離一定制御のトリガー信号が発生すると、左
右いずれか一方の測定ヘッドの出力偏差信号が所定値
(例えば±0)となるように該ヘッドが駆動制御される
とともに、この一方の測定ヘッドの駆動に追従して他方
の測定ヘッドが駆動制御され、よって、これら左右の測
定ヘッドの測定基準部間の距離が一定となるように制御
され、この状態で板幅演算手段によって板幅の正確な測
定がなされる。
【0017】なお、測定ヘッド位置制御手段は、切り換
えスイッチによって、上記した第1の構成と第2の構成
とを切り換え可能に構成するのが好ましい。本発明にお
いて、測定ヘッドとしては種々のものを採用することが
でき、半導体レーザーによる線状光源を有する投光部
と、該投光部からの光を受光する受光部とを一体に有す
るものを採用でき、または、測定対象板から発せられる
光や赤外線等の電磁波を受波することで測定対象板の左
右の板エッジを検出するセンサ(いわゆる自発光エッジ
検出センサ)を採用できる。この自発光エッジ検出セン
サは、測定対象板が熱延板のように赤熱板である場合に
採用すれば、投光装置を省略できるので、装置の簡素
化、コスト低減を図ることができる。このようなセンサ
としては、CCDセンサや赤外線センサを二次元的に多
数配設したものを利用でき、好ましくは、測定対象板と
センサとの間に拡大レンズを配設すれば、測定精度を一
層向上することができる。
【0018】また、測定ヘッド位置制御手段、基準距離
演算手段、板幅演算手段は、それぞれ専用回路(ハード
ウェア)により構成することもできるし、共通のマイク
ロコンピュータに具備されたソフトウェアプログラムに
より構成することもできる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は板幅測定装置1が適用される圧延ライン
の概要を示しており、圧延材2は、ペイオフリール(入
側リール)3から繰り出され、テンションリール(出側
リール)4に巻き取られる間に、熱間圧延機5により圧
延されるように構成されている。板幅測定装置1は、圧
延機5の下流側に配設され、測定対象板たる圧延材2の
左右方向の板幅を測定する。圧延機5の圧延スタンド6
の数は五段とされている。なお、本実施例では、特に記
載がない場合は、圧延材3は鋼板であるとして以下説明
する。
【0020】板幅測定装置1は、図3に示すように、測
定対象板たる圧延材2の左右の板エッジの近傍にそれぞ
れ配置された左右一対の測定ヘッド7を備えている。各
測定ヘッド7は、測定対象板2の上方に位置する投光装
置8と、測定対象板2の下方に位置する受光式センサ9
とが、ヘッドフレーム10に一体的に設けられており、
投光装置8とセンサ9とヘッドフレーム10とによって
正面視略コ字状に構成されている。
【0021】投光装置8は、半導体レーザーによる線状
光を下方の受光式センサ9に向けて投光するように構成
されている。受光式センサ9は、上面が受光部とされ、
該受光部の左右方向中央位置を測定基準として、該測定
基準位置から左右に±50mmの測定範囲を有してお
り、その分解能は0.1mmとされている。なお、この
ようなセンサ9としてはCCDリニアイメ−ジセンサを
採用することができる。また、測定対象板である圧延材
が赤熱している場合のように該板自身が電磁波を発して
いる場合には、投光装置8を省略し、受光式センサ9と
して、測定対象板が発する電磁波を受波するように構成
することができる。
【0022】この測定ヘッド7の測定範囲内に測定対象
板2の左右板エッジが位置しているときには、図3に示
すように測定対象板2により投光装置8による線状光の
一部が遮られ、センサ9の受光部において明暗を検知す
ることにより、各ヘッド7の測定基準位置に対する各板
エッジの左右方向位置が±50mm以下の偏差信号とし
て出力されるようになっている。各測定ヘッド7から出
力される偏差信号は、マイクロコンピューターを内蔵し
た主制御装置11に送信される。
【0023】この主制御装置11には、圧延機5の所要
の各部に設置した種々のセンサやスイッチからの外部ト
リガー信号が複数入力されており、各トリガー信号の発
生によって後述するように種々の制御が起動されるよう
になっている。主制御装置11に送信される外部トリガ
ー信号としては、測定可能状態とするための測定開始信
号、板幅のデータサンプリングを開始するためのデータ
サンプリング開始信号、測定完了又は中止(以下、完了
と中止とをまとめて「終了」という)のための測定終了
信号がある。
【0024】左右の測定ヘッド7は、測定対象板2の下
方に配設された左右方向に延びるガイドレール13に左
右方向位置変更可能に取り付けられている。このガイド
レール13は、図示していないが、測定装置1の装置枠
に固定的に取付けられている。ガイドレール13には、
リニアステッピングモータースケール14が左右方向全
長にわたって固定的に取付けられている。そして、各測
定ヘッド7に一体的に取り付けられたスライダ15がガ
イドレール13に左右方向移動自在に取付けられてい
る。
【0025】このスライダ15には、リニアステッピン
グモーターが内蔵されており(図示せず)、該左右のモ
ーターは、主制御装置11に具備された測定ヘッド位置
制御手段からの指令信号をモーターの制御信号に変換し
て各モーターへ出力するリニアステッピングモータード
ライバー16により精密制御される。ここで、測定ヘッ
ド位置制御手段が出力する指令信号は、「右ヘッドを右
へ移動」のようないわば一般的な指令を表す信号であ
り、モータードライバー16が出力する制御信号は、モ
ーターのハードウェアに特化した独特の信号である。即
ち、モータードライバー16は、測定ヘッド位置制御手
段の出力する高レベルの指令信号を、モーターを直接制
御する低レベルの制御信号に変換する信号変換手段とし
て作用するものである。なお、本実施例では主制御装置
11とモータードライバー16とを別回路で構成した
が、これらの機能を一体となして、一つの処理制御装置
とすることも可能である。また、その他種々の構成のも
のに設計変更可能である。
【0026】而して、モーターと前記モータースケール
14の相互作用により、測定ヘッド位置制御手段からの
指令信号によって各測定ヘッド7が左右に駆動される。
また、主制御装置11には、左右の測定ヘッド7の各測
定基準位置の左右方向位置を記憶保持する基準位置記憶
手段が設けられている。該手段はメモリ装置などにより
構成される。この記憶手段内に記憶されたデータに基づ
いて、測定ヘッド7の左右方向位置制御が行われるよう
になっている。即ち、記憶手段内の位置データに対応す
る位置となるように測定ヘッド7を駆動制御するのであ
る。
【0027】さらに、主制御装置11には、記憶手段内
に保持された左右の測定ヘッド7の各測定基準位置の左
右方向位置を読み出し、それらの差をとることで、各測
定基準位置の間の左右方向距離L0 を求める基準距離演
算手段が設けられている。さらに、主制御装置11に
は、基準距離演算手段により求められた距離データL0
と、各測定ヘッド7から出力される偏差値データΔ
R ,ΔWL とに基づいて測定対象板3の左右方向板幅
Wを演算出力する板幅演算手段が備えられている。
【0028】即ち、板幅演算手段には、基準距離演算手
段からは距離データが、各測定ヘッド7からは偏差デー
タがそれぞれ送信され、これらデータの和を演算するこ
とによって、板幅測定装置1が設置された位置における
測定対象板2(圧延材)の左右方向幅を求め、かかる板
幅データを外部に出力するように構成されている。な
お、出力された板幅データは、圧延機の板幅制御等に利
用される。
【0029】なお、測定ヘッド位置制御手段と、基準距
離演算手段と、板幅演算手段は、いずれも主制御装置1
1に設けられたメモリ内にプログラムとして具備されて
おり、主制御装置11のCPUによって上述のような各
手段の機能が実現される。以下に、図1に基づいて本実
施例の板幅測定装置1の制御の流れを説明する。装置1
が電源ONやリセットにより始動されると、主制御装置
11の内部で始動時内部トリガー信号が発生するように
構成されている。このような始動信号としては、電源O
N信号やリセット信号を利用でき、これらの信号の発生
をプログラムによって監視するようにしている。
【0030】該始動信号が発生した後には、圧延材2の
先端が測定ヘッド7を通板するときに測定ヘッド7の破
損を防止するために、測定開始信号が主制御装置11に
入力されるまで、左右測定ヘッド7をガイドレール13
における左右外端の後退限に位置させる指令信号を出力
するように測定ヘッド位置制御手段はプログラムされて
いる。即ち、左右測定ヘッド7を左右外方の待機位置に
退避させる待機制御が始動信号の発生により起動される
ように構成されている(図1(a)参照)。
【0031】上記の測定開始信号は、以下のように発生
される。最終段(No.5)の圧延スタンド6の下流側
に、圧延材2の存在を検知するメタル検出器21と、圧
延材2同士の溶接点を示すパンチ穴の検出器22とが配
設されている。メタル検出器21は、圧延材2が最終段
の圧延スタンド6の下流側に存在するときは「1」(こ
れをメタルオン信号という)、存在しないときは「0」
(これをメタルオフ信号という)の二値信号を出力する
ように構成されている。
【0032】パンチ穴検出器22は、通常時は「0」、
圧延材2に設けられたパンチ穴を検出したときに「1」
の二値信号を出力するように構成されている。なお、こ
のパンチ穴検出器22は、異なる板幅の鋼帯を接続して
圧延がされる場合に有用となる。また、圧延機5の操作
盤には測定開始用の押ボタンスイッチ23が設けられ、
該スイッチ23の非操作時には「0」、操作時には
「1」の二値信号を出力するように構成されている。
【0033】これらメタル検出器21、パンチ穴検出器
22、及び、押ボタンスイッチ23の出力信号の論理和
が第1論理演算回路24によって演算され、該演算回路
24の出力信号が、板幅測定装置1における測定開始外
部トリガー信号とされている。即ち、メタル検出器2
1、パンチ穴検出器22、押ボタンスイッチ23、及び
論理演算回路24により、測定開始信号の発生装置が構
成されており、これらのいずれか一つが「1」を出力す
れば(ON状態となれば)、測定開始外部トリガ−信号
が発生する。
【0034】このようにして発生した測定開始信号が主
制御装置11に入力されると、測定ヘッド位置制御手段
においては、出力される偏差信号が±0となるように左
右の測定ヘッド7をそれぞれ独立して駆動制御するセッ
トアップ制御が起動される(図1(b)参照)。該制御
起動時の動作を具体的に説明すると、まず、測定ヘッド
位置制御手段は、各測定ヘッド7を左右中央側へ前進さ
せる指令信号をモータードライバー16へ出力する。そ
して、測定ヘッド7が測定対象板2の左右の板エッジを
検出するまで左右の測定ヘッド7を独立して走行させ、
板エッジを検出した時点から、出力される偏差信号が常
に±0となるように測定ヘッド位置制御手段とモーター
ドライバー16とによってフィードバック制御がなされ
る。
【0035】圧延が安定し、信頼性のある板幅データが
採取可能となった時に、データサンプリング開始のトリ
ガー信号を主制御装置11に入力する。このトリガー信
号の発生手段は、操作盤に設けた専用押しボタンスイッ
チ25と、最終段(No.5)の圧延ロールの回転速度
を監視して定常速度となったときにオン信号を出力する
圧延機速度監視計26と、これらスイッチ25及び監視
計26の出力信号の論理和を演算して出力する第2論理
演算回路27とを備えており、少なくとも一つがONさ
れると該トリガー信号が発生するように構成されてい
る。
【0036】このように圧延機速度監視計26の定常速
度オン信号を利用したのは、圧延初期は種々の要因によ
り圧延速度及び板幅が変動しているが、圧延速度が定常
化すると、板幅も安定化するとともに、圧延材2の蛇行
も少なくなるからである。本実施例の板幅測定装置1で
は、該装置1の操作盤に設けたモード切り替えスイッチ
28によって、データサンプリング開始信号発生後の動
作モードが選択可能に構成されている。即ち、データサ
ンプリング開始信号が発生すると、モードスイッチ28
が第1モードに設定されているか第2モードに設定され
ているかを判別し、各モードに対応するプログラムが起
動される。なお、第1のモードは請求項1に係る発明
に、第2のモードは請求項2に係る発明に対応してい
る。
【0037】第1のモードでは、データサンプリング開
始の外部トリガー信号が主制御装置11に入力される
と、測定ヘッド位置制御手段は左右の測定ヘッド7の現
在位置を停止制御するためのプログラムが起動される
(図1(c)参照)。この時の左右の測定ヘッド7の各
測定基準位置の間の距離L0 を基準距離演算手段により
演算して記憶保持しておき、該距離データL0 と、時々
刻々とサンプリングされる左右の測定ヘッド7の板幅偏
差信号データΔWR ,ΔWL とから、板幅演算手段によ
って下記の式に基づいて板幅Wを算出する。
【0038】
【数1】W=L0 +ΔWR +ΔWL なお、この第1のモードにおいては、データサンプリン
グ開始信号が、測定ヘッド位置制御手段における停止制
御の起動用外部トリガー信号とされている。第2のモー
ドでは、データサンプリング開始の外部トリガー信号が
主制御装置11に入力されると、測定ヘッド位置制御手
段は、右測定ヘッド7に対しては偏差信号出力が常に±
0となるように該ヘッド7を駆動制御するとともに、左
測定ヘッド7に対しては、右測定ヘッドとの相対位置を
保持しながら追従するよう駆動制御する基準距離一定制
御のプログラムが起動される(図1(d)参照)。
【0039】この基準距離一定制御が行われているとき
には、右測定ヘッド7の板幅偏差出力は常に±0とな
り、左測定ヘッド7の板幅偏差出力は板幅変動そのもの
となる。従って、第1のモードと同様に上記した数1に
より板幅を算出することができる。また、右測定ヘッド
7の偏差信号は0であるので、該データを計算式から除
外して次の数式によって板幅Wの演算をすることもでき
る。
【0040】
【数2】W=L0 +ΔWL なお、この第2のモードでは、データサンプリング開始
信号が、基準距離一定制御の起動用外部トリガー信号と
されている。測定終了の外部トリガー信号が主制御装置
11に入力されると、板幅演算手段はただちにデータサ
ンプリングを中止するとともに、測定ヘッド位置制御手
段は左右の測定ヘッド7を左右外方の待機位置まで退避
させるよう駆動制御する。
【0041】ここで、測定終了の外部トリガー信号とし
ては、操作盤上の専用押しボタンスイッチ29のオン信
号と、圧延機5の上流側に設置されたメタル検出器30
のメタルオフ信号と、板幅の異なる圧延材の溶接点を示
すパンチ穴の検出器31の検出信号との論理和を、第3
論理演算回路32によって演算出力したものを利用して
いる。
【0042】なお、本実施例の板幅測定装置では、上位
計算機とデータリンクする必要がないので、そのための
接続ケーブルをも必要でなく、全体としてコンパクトに
構成することによって可搬性に優れたものとすることが
でき、圧延ラインの所望の位置に容易かつ迅速に板幅測
定装置を設置できるようになるとともに、装置コストの
大幅な低減をも図ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
板幅の非測定時には測定ヘッドを自動的に退避させ、測
定時には測定対象板の板エッジを自動的に探知させるこ
とで、種々の幅の測定対象板に適用した場合における測
定ヘッドの破損を防止することができるとともに、オペ
レータによる板幅設定作業を不必要とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】板幅測定装置の制御の流れの概略を示す流れ図
である。
【図2】板幅測定装置が適用された圧延ラインの概要図
である。
【図3】板幅測定装置の測定ヘッドの位置制御手段を示
しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 板幅測定装置 2 測定対象板(圧延材) 7 測定ヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の測定ヘッドを測定対象板の左右の
    板エッジの近傍にそれぞれ左右方向位置変更可能に配置
    し、各ヘッドの測定基準位置に対する各板エッジの左右
    方向位置を偏差信号として出力するように構成して、左
    右の測定ヘッドの各測定基準位置の間の左右方向距離と
    各測定ヘッドから出力される偏差信号とに基づいて測定
    対象板の板幅を測定する板幅測定方法において、 板幅の非測定時には左右の測定ヘッドを左右外方の待機
    位置に退避させておき、測定を開始するときに各測定ヘ
    ッドを前進させて各測定ヘッドの測定範囲内に測定対象
    板の左右板エッジが位置するようにし、測定を終了する
    ときには再び左右の測定ヘッドを待機位置に退避させる
    ことを特徴とする板幅測定方法。
  2. 【請求項2】 左右の測定ヘッドが測定対象板の左右の
    板エッジの近傍にそれぞれ左右方向位置変更可能に配置
    され、各ヘッドの測定基準位置に対する各板エッジの左
    右方向位置を偏差信号として出力するように構成されて
    おり、 これら左右の測定ヘッドの左右方向位置を制御する測定
    ヘッド位置制御手段と、左右の測定ヘッドの各測定基準
    位置の間の左右方向距離を求める基準距離演算手段と、
    該手段により求められた距離データと各測定ヘッドから
    出力される偏差信号データとに基づいて測定対象板の板
    幅を演算する板幅演算手段とを備えた板幅測定装置にお
    いて、 測定ヘッド位置制御手段は、左右測定ヘッドを左右外方
    の待機位置に退避させる待機制御と、出力される偏差信
    号が所定値となるように左右の測定ヘッドを駆動制御す
    るセットアップ制御と、左右の測定ヘッドを停止制御す
    るロック制御とが、各制御のトリガー信号の発生により
    起動されるように構成されていることを特徴とする板幅
    測定装置。
  3. 【請求項3】 左右の測定ヘッドが測定対象板の左右の
    板エッジの近傍にそれぞれ左右方向位置変更可能に配置
    され、各ヘッドの測定基準位置に対する各板エッジの左
    右方向位置を偏差信号として出力するように構成されて
    おり、 これら左右の測定ヘッドの左右方向位置を制御する測定
    ヘッド位置制御手段と、左右の測定ヘッドの各測定基準
    位置の間の左右方向距離を求める基準距離演算手段と、
    該手段により求められた距離データと各測定ヘッドから
    出力される偏差信号データとに基づいて測定対象板の板
    幅を演算する板幅演算手段とを備えた板幅測定装置にお
    いて、 測定ヘッド位置制御手段は、左右測定ヘッドを左右外方
    の待機位置に退避させる待機制御と、出力される偏差信
    号が所定値となるように左右の測定ヘッドを駆動制御す
    るセットアップ制御と、左右いずれか一方の測定ヘッド
    の出力偏差信号が所定値となるように該ヘッドを駆動制
    御するとともにこの一方の測定ヘッドの駆動に追従して
    他方の測定ヘッドを駆動制御する基準距離一定制御と
    が、各制御のトリガー信号の発生により起動されるよう
    に構成されていることを特徴とする板幅測定装置。
  4. 【請求項4】 測定ヘッドが、測定対象板から発せられ
    る電磁波を受波することで測定対象板の左右の板エッジ
    を検出するセンサからなることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の板幅測定装置。
JP1993796A 1996-02-06 1996-02-06 板幅測定方法及び装置 Pending JPH09210665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993796A JPH09210665A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 板幅測定方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993796A JPH09210665A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 板幅測定方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09210665A true JPH09210665A (ja) 1997-08-12

Family

ID=12013132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993796A Pending JPH09210665A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 板幅測定方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09210665A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009038943A1 (en) * 2007-09-22 2009-03-26 The Boeing Company Method and apparatus for measuring the width of composite tape
JP2010236999A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jfe Steel Corp 棒鋼の真円度測定装置
US8986482B2 (en) 2008-07-08 2015-03-24 The Boeing Company Method and apparatus for producing composite structures
JP2015153135A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社ミツトヨ 測定器
US9884472B2 (en) 2008-02-27 2018-02-06 The Boeing Company Reduced complexity automatic fiber placement apparatus and method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009038943A1 (en) * 2007-09-22 2009-03-26 The Boeing Company Method and apparatus for measuring the width of composite tape
JP2010540901A (ja) * 2007-09-22 2010-12-24 ザ・ボーイング・カンパニー 複合テープの幅を測定する方法及び装置
US9884472B2 (en) 2008-02-27 2018-02-06 The Boeing Company Reduced complexity automatic fiber placement apparatus and method
US8986482B2 (en) 2008-07-08 2015-03-24 The Boeing Company Method and apparatus for producing composite structures
JP2010236999A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jfe Steel Corp 棒鋼の真円度測定装置
JP2015153135A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社ミツトヨ 測定器
CN104930939A (zh) * 2014-02-14 2015-09-23 株式会社三丰 具有数据传输功能的测量装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0843005A (ja) 材料寸法測定装置
JPH09210665A (ja) 板幅測定方法及び装置
KR100914271B1 (ko) 센터 및 폭 계측장치
CN216558768U (zh) 一种热轧钢板测厚装置
KR100685039B1 (ko) 강판의 길이 측정장치 및 방법
JPH08128807A (ja) 圧延機のロール変位測定方法及びその装置
KR100506632B1 (ko) 급준도 측정장치
JPH01113604A (ja) 非接触式長さ測定装置及び方法
KR20010063525A (ko) 냉연강판용 폭측정장치
KR20010056652A (ko) 라인스캔형 씨씨디 센서를 이용한 핫바 크롭형상 및 속도측정장치
KR100711390B1 (ko) 강판의 길이 측정장치 및 방법
JP2527028B2 (ja) 厚さ計
KR200155901Y1 (ko) 절단설 제거설비의 스트로크 자동조정장치
JP2001004362A (ja) 金属板の形状測定方法および装置
KR20030054417A (ko) 냉연 평탄도 측정 장치 및 측정 정도 향상 방법
JP2849036B2 (ja) コイル外径の測定方法およびその装置
JPH11285750A (ja) 円筒形部材の絞り加工方法及びその装置
KR0183642B1 (ko) 프레스의 가공 잉여물 유무 감지방법 및 장치
KR100936367B1 (ko) 권취 코일의 목표두께 판별장치 및 방법
JPH04145315A (ja) 曲げ角度検出可能な折曲げ装置
JPH0647540A (ja) 溶接開先形状の検知方法及び装置
JPH09203688A (ja) レーザスキャナユニットのビーム形状評価方法及び装置
JPH07120226A (ja) 形鋼の寸法測定装置
JPH01166818A (ja) コイル巻戻時の自動減速方法
JPS5939702B2 (ja) 移動物体の測定装置