JP2849036B2 - コイル外径の測定方法およびその装置 - Google Patents

コイル外径の測定方法およびその装置

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JP2849036B2
JP2849036B2 JP6013182A JP1318294A JP2849036B2 JP 2849036 B2 JP2849036 B2 JP 2849036B2 JP 6013182 A JP6013182 A JP 6013182A JP 1318294 A JP1318294 A JP 1318294A JP 2849036 B2 JP2849036 B2 JP 2849036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として熱延コイル
または冷延コイルの外径を非接触式センサーにて自動的
に測定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等のコイルの外径を測定する方法と
しては、接触式と非接触式の二つがあり、接触式は測定
ヘッドを直接被測定コイルに接触させてコイル外径を測
定する方法であり、非接触式は超音波変位センサー等の
距離センサーや、圧力計等のいわゆる非接触式センサー
を用いて外径を測定する方法である。
【0003】 このうち、接触式コイル径測定手段とし
ては、図に示すごとく、スキッド1上の被測定コイル
Wの上方に跨設した架台2に測定ヘッド3とシリンダー
4とからなる測定器をコイル真上に取付け、シリンダー
4にて測定ヘッド3を下降させて被測定コイルWに当接
させてコイル径を測定する方法が一般的である。
【0004】 次に、非接触式コイル径測定手段として
は、例えば図に示すごとく、スキッド1上の被測定コ
イルWの側方に立設した架台5に非接触式センサー6を
コイル真上に取付けてコイル外径を測定する方法や、図
に示すごとく、投光器7と受光器8を用い、コイル巻
取時にリール9の手前でストリップ10に投光された光
を受光することによって、コイル径に応じて変位するス
トリップの位置を検出して径に換算する方法(特開昭5
0−104958号公報参照)、あるいは図10に示す
ごとく、被測定コイルWに気体(エアー)を噴射する気
体噴射器11を用い、コイル巻取時にコイル中心方向に
気体12を吹付け、その時の背圧を噴射器の先端に設け
た受圧部13の圧力計14にて計測し、背圧が一定とな
るように気体噴射器11を移動させ、その時の移動量に
よってコイル外径を測定する方法(特開昭50−141
357号公報参照)、または図11に示すごとく、被測
定コイルWに対して光を発する投光器15と、この投光
器より被測定コイルWを介して入射される光を受光器1
6にて検出し、その検出された光量とコイル径の大きさ
が反比例することを利用してコイル外径を求める方法
(特開昭58−83203号公報参照)等が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の接触式、非接触式のコイル外径測定方法には、
以下に示す欠点がある。図に示す接触式コイル外径測
定方法は、測定器をコイル真上に取付けなければならな
いため、門形架台が必要であり、かつその架台上にシリ
ンダー等の昇降装置を設置しなければならないため、設
備が大掛かりとなり、設備費が高くつくこと、広い空間
スペースを必要とするという欠点に加え、接触式の場合
はコイルに接触疵や圧痕等が生じ易く、品質、歩留の低
下をきたしかねないという欠点がある。また、被測定コ
イルWがスキッド1上に載置されている場合は、コイル
の下端位置が径によって変わるため、スキッド形状に応
じてコイル径毎の補正を必要とするという欠点がある。
【0006】 次に、非接触コイル外径測定方法は、コ
イルに接触疵や圧痕等が生じるという問題は解消される
が、図に示す方法は、ある程度の測定精度を得るため
にセンサーを選択した場合、大径コイルと小径コイルの
差が大きすぎると測定ができないという不都合があり、
その測定を可能とするためにはセンサーを移動させる昇
降装置が必要となり前記の接触式と同様設備費が高くつ
く。なお、測定範囲の広いセンサーを用いると、一般に
精度が悪くなるため実用的ではない。
【0007】 また、コイル巻取時にコイル径に応じて
変位するストリップの位置変位を測定して径に換算する
方法(図)は、ストリップをリールに巻取る過程で測
定する方法であるから、すでにコイル状に巻き取られた
コイルの外径測定には適用できないという欠点がある。
したがって、この方法は、コイルの搬送過程でコイル外
径の測定ができないため、例えばコイルをペイオフリー
ル等に挿入する際に必要なコイル中心の検出に全く寄与
できない。また、この方法はコイル径に対するストリッ
プの角度変位が小さいので測定精度が低いという欠点が
ある。
【0008】 エアー等の気体の噴射を利用してコイル
外径を測定する方法(図10)は、コイルの表面粗さ、
温度、気体の温度等により測定値が変化するおそれがあ
り、信頼性が低いという欠点がある。また、送風機等を
必要とするため設備費が高くつくことや、圧力計に故障
が生じるとコイルに気体噴射器が当るおそれがある等の
問題がある。
【0009】 被測定コイルに光を照射した時の受光量
とコイル径の大きさが反比例することを利用してコイル
径を求める方法(図11)は、コイルの反対側に配置し
た受光器は外光、反射光等も受光するおそれがあるた
め、受光器が受ける光量は、コイル径に応じて常に一定
ではなく、測定誤差を生じ易いという欠点がある。
【0010】この発明は、上記した従来技術の欠点や問
題点を解消するためになされたもので、比較的簡易な手
段で大小のコイルの外径を精度よくしかも迅速に安定し
て測定することができる非接触式の測定方法と装置を提
案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、基本的には
非接触距離センサーを使用し、この距離センサーをスキ
ッド上のコイルの垂直方向の中心線と平行に移動させる
ことによって得られる測定値に基づいて演算によりコイ
ル外径を求める方法であり、スキッド上の被測定コイル
の片側の外周面側に該コイル中心と一定距離を隔てて
配置した非接触式距離センサーを該コイルの垂直方向の
中心線と平行に上下移動させて、該センサーとコイル外
周面との距離を測定し、該測定値の最小値と、前記セン
サーとコイル中心間距離とからコイル外径を演算処理
する第1の方法と、被測定コイルの左右両側に該コイル
の外周面と対向して一定距離に非接触式距離センサーを
配置し、該センサーを被測定コイルの垂直方向の中心線
と平行に上下移動させて左右各々のセンサーとコイル外
周面との距離を測定し、該測定値の最小値と、前記左右
の非接触式距離センサー間の距離とからコイル外径を演
算する第2の方法を要旨とする。
【0012】 上記第1の方法においては、非接触式距
離センサーを被測定コイルの径方向で水平方向の中心線
と平行する方向に移動させてセンサーとコイル中心
距離を設定してコイル外径を測定する方法を用いること
ができる。また、第2の方法においては、左右の各非接
触式距離センサーをコイルの水平方向の中心線と平行す
る方向に移動させて該センサー間距離を設定してコイル
外径を測定する方法を用いることができる。さらに、上
記第1および第2の方法においては、被測定コイルの最
大径コイルの中心高さと最小径コイルの中心高さと
の範囲を非接触式距離センサーの移動範囲とすることが
できる。
【0013】 また、上記第1の方法を実施するための
装置としては、スキッド上の被測定コイルの片側の外周
面と対向して該コイル中心と一定距離を隔てて該コイ
ルの垂直方向の中心線と平行に立設したガイド支柱に、
コイル外周面との距離を測定する非接触式距離センサー
を被測定コイルの垂直方向の中心線と平行に上下移動可
能に設け、該センサーはモーター等の動力にて上下移動
する仕組みとなし、センサーとコイル外周面との距離の
最小値と、あらかじめ設定されたセンサーとコイル中心
間距離とからコイル外径を演算処理する演算処理装置
を備えたことを特徴とする。また、上記第2の方法を実
施するための装置としては、スキッド上の被測定コイル
の左右両側に一定距離を隔てて設置したガイド支柱に、
コイル外周面との距離を測定する非接触式距離センサー
をそれぞれ被測定コイルの垂直方向の中心線と平行に上
下移動可能に設け、該センサーはモーター等の動力にて
上下移動する仕組みとなし、左右各々のセンサーとコイ
ル外周面との距離の最小値と、あらかじめ設定された左
右センサー間距離とからコイル外径を演算処理する演算
処理装置を備えたことを特徴とする。
【0014】 また、上記第1の方法を実施するための
装置は、スキッド上の被測定コイルの片側に配置するガ
イド支柱を被測定コイルの径方向で水平方向の中心線と
平行する方向に移動可能に設け、被測定コイルの外径に
応じて非接触式距離センサーとコイル中心との距離を
設定するごとく構成することができる。また、上記第2
の方法を実施するための装置においても、スキッド上の
被測定コイルの左右両側に配置するガイド支柱をコイル
径方向で水平方向の中心線と平行する方向に移動可能
に設け、被測定コイルの外径に応じて左右の非接触式距
離センサー間距離を設定するごとく構成することができ
る。さらに、これらのコイル外径測定装置は、被測定コ
イルのバンドカット終了と同時に前記非接触式距離セン
サーとコイル外周面との距離測定が自動的に開始する仕
組みとなすことができる。
【0015】
【作用】第1の方法によれば、スキッド上の被測定コイ
ルの片側に配置した非接触式センサーとコイル中心
距離が一定であるから、非接触式センサーをコイルの垂
直方向の中心線と平行に上下移動させることによって得
られたセンサーとコイル外周面間距離の最小値を、あら
かじめ設定されている非接触式センサーとコイル中心
間距離(一定)から差し引くことによって当該コイルの
半径が得られる。したがって、その値を2倍するだけで
コイル外径が簡単に求まる。
【0016】 また、非接触式距離センサーを被測定コ
イルの径方向で水平方向の中心線と平行する方向に移動
させてセンサーとコイル中心間距離を設定してコイル
外径を測定する方法によれば、コイルの外径に応じて非
接触式センサーの位置すなわちコイル外周面との距離を
変えることができるので、センサーとコイル外周面との
距離を適正な距離に保ってすることが可能となり、測定
精度をより高めることが可能となる。
【0017】 また、第2の方法によれば、スキッド上
の被測定コイルの両側に配置した非接触式センサー間の
距離が一定であるから、非接触式センサーをコイルの垂
直方向の中心線と平行に上下移動させることによって得
られた左右各々のセンサーとコイル外周面間距離の最小
値を、上記非接触式センサー間の距離(一定)から差し
引くことによって当該コイルの直径が簡単に求まるの
で、コイル自身の外形の変形やコイル載置面との摩擦抵
抗の影響等により被測定コイルの中心がずれても、コイ
ル外径を精度よく測定することができる。
【0018】また、第1、第2の方法の場合、非接触式
センサーの移動ストロークは、最大径のコイルと最小径
のコイルの中心高さ間距離でよいので、短い移動ストロ
ークでより広い範囲の測定ができる。
【0019】 この発明の装置は、非接触式センサーを
取付けたガイド支柱をスキッド上の被測定コイルに近接
して設置するだけであるから、広い設置スペースを必要
とせず、また非接触式センサーを上下移動させる手段と
しては、例えばラックピニオン機構とサイクロ減速機で
構成することができるので、複雑な機構を必要としな
い。
【0020】 また、この発明の装置では、非接触式セ
ンサーの測定値、または測定値の最小値が演算処理装置
に送られ、測定値の場合は最小値が判断されて演算が行
われ、最小値の場合は直接その値を用いて演算が行われ
る。すなわち、スキッド上の被測定コイルの片側に配置
した非接触式センサーにより被測定コイルの外径を求め
る場合は、演算処理装置では、片側のセンサーとコイル
外周面との距離の最小値が非接触式センサーとコイル中
心間距離(一定)から差し引かれた値を2倍する演算が
行われてコイル外径が求められる。
【0021】 また、スキッド上の被測定コイルの両側
に配置した非接触式センサーにより被測定コイルの外径
を求める場合は、演算処理装置では、左右各々のセンサ
ーとコイル外周面との距離の最小値が左右の非接触式セ
ンサー間距離より差し引く演算が行われてコイル外径が
求められる。したがって、この装置によれば、コイル中
心とスキッド中心とのずれが摩擦抵抗等の影響により生
じたとしても、コイル外径を簡単かつ精度よく求めるこ
とができる。
【0022】なお、コイルバンドのカット終了と同時に
測定装置を作動させる手段としては、コイルバンドカッ
ト装置と測定装置とを電気的に接続し、バンドカット終
了信号によって測定装置が作動を開始するごとく構成す
ることができる。
【0023】非接触式センサーが取付けられたガイド支
柱を径方向(被測定コイルの水平中心線と平行)に移動
可能に設けるのは、コイル径が異なってもセンサーとコ
イル外周面との距離を常に一定にして測定できるように
するためである。ガイド支柱は、例えば凹凸嵌合方式に
よるスライド機構とシリンダーやモータ等の動力を使っ
て自動的に位置決めできるようにすることができる。ガ
イド支柱を可動式にした場合は、コイルの外径に応じて
非接触式センサーの位置すなわちコイル外周面との距離
を変えることができるので、センサーとコイル外周面と
の距離を適正な距離に保って測定することが可能とな
り、測定精度をより高めることが可能となる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)図1はこの発明の請求項1に対応するコイ
ル外径測定方法の原理を説明するための模式図、図2は
この発明の請求項6に対応するコイル外径測定装置の全
体の装置構成例を示す模式図、図3は同上装置における
測定装置部の構造例を具体的に示す正面図であり、20
はガイド支柱、21は距離変位センサー(超音波計
等)、22はサイクロ減速機、23は測定制御装置、2
4は増幅器、25は演算処理装置、26は表示装置、2
7はバンドカット装置である。
【0025】 まず、この発明の請求項1に対応するコ
イル外径測定方法の原理を図1に基づいて説明すると、
スキッド1上の被測定コイルWに対し、該コイルの垂直
方向の中心線から一定距離L隔てた位置に距離変位セン
サー21を配置する。このセンサーはガイド支柱20に
取付けられている。スキッド1上の小径コイルWの外
径を測定する場合は、距離変位センサー21をコイルの
垂直方向の中心線と平行に該コイルの径方向で水平方向
の中心線付近を上下動させる。この時、センサーは小径
コイルの中心Oを通過した時に最小値lを示す。し
たがって、一定距離Lから最小値lを引き算すると小
径コイルWの半径rが求まるので、この半径を2倍
することによって当該小径コイルWの外径Rが得ら
れる。すなわち、下記演算式により小径コイルWの外
径Rを算出することができる。 コイル外径=(センサー〜コイル中心間距離(一定)Lー最小値l)×2
【0026】 スキッド1上の大径コイルWの外径を
測定する場合も同様、距離変位センサー21をコイルの
垂直方向の中心線と平行に該コイルの径方向で水平方向
の中心線付近を上下動させると大径コイルの中心O
通過した時に最小値lを示すので、この最小値l
用い上記演算式にて大径コイルWの外径を算出するこ
とができる。
【0027】したがって、小径コイルWを最小径コイ
ルとし、大径コイルWを最大径コイルとした場合、距
離変位センサー21は最小径コイルの中心Oの高さと
最大径コイルの中心Oの高さとの間を移動させるだけ
で、最小径コイルから最大径コイルまで径の異なるコイ
ルの外径を測定することができる。
【0028】次に、上記方法を実施するための装置構成
例を図2に基づいて説明すると、被測定コイルWの片側
に設置されたガイド支柱20に取付けられた距離変位セ
ンサー21は、サイクロ減速機22により被測定コイル
Wの垂直方向の中心線と平行に上下動する仕組みとなっ
ており、その移動制御は測定制御装置23にて行われる
ように構成されている。また、この測定制御装置23は
バンドカット装置27のバンドカット終了信号を受けて
サイクロ減速機22に駆動指令を送るとともに、演算処
理装置25に作動指令を送るようになっている。
【0029】距離変位センサー21の出力値は増幅器2
4を介して演算処理装置25へ入力されるが、その出力
の仕方としては二通りある。すなわち、増幅器24から
測定値を直接演算処理装置25へ出力する場合と、増幅
器24で最小値のみを選択して演算処理装置25へ出力
する場合である。したがって、前者の場合は、演算処理
装置25にて最小値を判断し、演算処理してコイル外径
を算出するのに対し、後者の場合は直接その最小値を用
い演算処理してコイル外径を算出する。
【0030】すなわち、ウォーキングビーム等によりス
キッド1上に被測定コイルWが搬送されてくると、コイ
ル停止の信号でバンドカット装置27が作動し、バンド
カット終了信号が測定制御装置23に送られ、サイクロ
減速機22が作動して距離変位センサー21が上下に移
動し、測定が行われる。距離変位センサー21の出力値
は増幅器24を介して演算処理装置25へ入力され、最
小値を用いて演算処理される。演算処理装置25にて算
出された値、すなわちコイル外径は表示装置26にて表
示され測定が終了する。測定終了で当該コイルは再び自
動搬送される。以後、上記と同様の動作および演算処理
が繰返されて各コイルの外径測定が行われる。
【0031】上記測定装置における距離変位センサー2
1の取付構造としては、図3にその一例を示すごとく、
作業床28上に立設されたガイド支柱20の側面に一本
のねじ軸29を回動自在に取付け、このねじ軸をガイド
支柱頂部に設置したサイクロ減速機22に接続し、この
ねじ軸29に螺着したスライド部材30にブラケット3
1を介して距離変位センサー21を取付けた構造となっ
ている。
【0032】(実施例2)図4はこの発明の請求項3
(被測定コイルの左右に非接触式センサーを配置して測
定する方法)に対応するコイル外径測定方法の原理を説
明するための模式図、図5はこの発明の請求項8に対応
するコイル外径測定装置の全体の装置構成例を示す模式
図であり、20−1、20−2はガイド支柱、21−
1、21−2は距離変位センサー(超音波計等)、22
−1、22−2はサイクロ減速機、23−1、23−2
は測定制御装置、24−1、24−2は増幅器である。
【0033】 すなわち、被測定コイルの左右に非接触
式センサーを配置して測定する方法の場合は、図4に示
すごとく、スキッド1上の被測定コイルWに対し、左側
に距離変位センサー21−1を、右側に距離変位センサ
ー21−2を一定距離L隔てて配置し、各センサーはそ
れぞれガイド支柱20−1、20−2に取付けられてい
る。スキッド1上の小径コイルWの外径を測定する場
合には、左右の距離変位センサー21−1、21−2を
それぞれ該コイルの垂直方向の中心線と平行に該コイル
径方向で水平方向の中心線付近を上下動させる。この
時、両センサーは小径コイルの中心Oを通過した時に
最小値lー1、lー2を示す。したがって、一定距
離Lから最小値lー1、lー2を引き算すると小径
コイルWの外径Rが求まる。すなわち、下記演算式
により小径コイルWの外径Rを算出することができ
る。 コイル外径={左右センサー間の距離(一定)Lー最小値(lー1+lー 2)}
【0034】スキッド1上の大径コイルWの外径を測
定する場合も同様、小径コイルWと同様に外径R
求めることができる。すなわち、一定距離Lから最小値
ー1、lー2を引き算することにより大径コイル
の外径Rが求まる。
【0035】したがって、被測定コイルの左右にセンサ
ーを配置して外径を求める方法では、スキッド1上の小
径コイルWまたは大径コイルWの中心とスキッド1
間の中心とがずれていても、コイル外径を正確に測定す
ることができる。勿論、この方法はスキッド1上の小径
コイルWまたは大径コイルWの中心とスキッド1間
の中心がずれていない場合においても適用することがで
き、その場合は片方のセンサーを補正用として使用する
ことも可能であり、より精度の向上をはかることができ
る。
【0036】 次に、上記の左右距離センサーを用いた
外径測定装置の全体構成を図5に基づいて説明すると、
被測定コイルWの左右に設置されたガイド支柱20−
1、20−2に取付けられた左右の距離変位センサー2
1−1、21−2は、それぞれサイクロ減速機22−
1、22−2により被測定コイルWの垂直方向の中心線
と平行に上下動する仕組みとなっており、その移動制御
は左右測定制御装置23−1、23−2にて行われるよ
うに構成されている。また、この測定制御装置23−
1、23−2はバンドカット装置27のバンドカット終
了信号を受けてサイクロ減速機22に駆動指令を送ると
ともに、演算処理装置25に作動指令を送るようになっ
ている。
【0037】すなわち、前記図2の場合と同様、ウォー
キングビーム等によりスキッド1上に被測定コイルWが
搬送されてくると、コイル停止の信号でバンドカット装
置27が作動し、バンドカット終了信号が左右の測定制
御装置23−1、23−2に送られ、サイクロ減速機2
2−1、22−2が作動して距離変位センサー21−
1、21−2が上下に移動し、測定が行われる。左右の
距離変位センサー21−1、21−2の出力値は増幅器
24−1、24−2を介して演算処理装置25へ入力さ
れ、最小値を用いて演算処理される。
【0038】 また、図6はこの発明の請求項7(距離
変位センサーが片側のみ)に対応する測定装置部を例示
したものである。すなわち、ガイド支柱20をガイドレ
ール32上にスライド可能に設け、シリンダー33にて
前後に移動できるように設けた場合には、被測定コイル
の大きさ(外径)に応じて距離変位センサー21の位
置、すなわち被測定コイルWと距離変位センサー21と
の距離を短く設定して測定することができる。これは、
被測定コイルWと距離変位センサー21との距離は測定
精度を考慮すると可及的に短い方が好ましいため、ガイ
ド支柱20を移動式としたのである。この移動式の場合
は、被測定コイルが小径の場合にガイド支柱20をコイ
ル側に近付けて被測定コイルWと距離変位センサー21
との距離を短く設定して測定することができるというメ
リットがある。勿論、この場合は被測定コイルWの垂直
方向の中心線との距離変位センサー21との距離Lがコ
イル径によって変化するが、あらかじめ被測定コイルW
の径に応じた距離Lを演算処理装置に入力設定してお
き、その被測定コイルWの場合の距離Lを選択して演算
処理できるようにする。
【0039】この方式はこの発明の請求項9(距離変位
センサーを左右に配置)に対応する測定装置においても
同様である。すなわち、この場合は左右のガイド支柱2
0−1、20−2がシリンダー33にて前後に移動でき
るように設けるもので、被測定コイルの大きさ(外径)
に応じて左右の距離変位センサー21−1、21−2の
位置、すなわち被測定コイルWと各距離変位センサー2
1−1、21−2との距離を短く設定して測定すること
ができ、上記と同様のメリットがある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明によれ
ば、以下に記載する効果を奏する。 (1)大小のコイルの外径を簡単な算出法によって求め
ることができるので、コイル外径の測定を簡易迅速に行
うことができるとともに、精度よく測定することができ
る。 (2)非接触式センサーの測定範囲が拡大されることに
より、大径コイルと小径コイルの径差が大きくても精度
よく測定することができる。 (3)非接触式センサーにより測定する方式であるか
ら、製品コイルを疵つけるおそれが全くない。 (4)測定装置の主要部は非接触センサーとガイド支柱
とで構成されているので、測定装置を小型化できるとと
もに、非接触式センサーを取付けたガイド支柱を被測定
コイルに近接して設置するだけであるから、設備が極め
て簡単で、広い設置スペースを必要とせず、また非接触
式センサーの上下移動機構も簡易な手段を用いることが
できるで、安価な設備費で既存のラインに容易に設置で
きる。さらに、装置のメンテナンスも容易である。 (5)コイルの左右に非接触式センサーを配置して測定
する方式によれば、コイル中心がずれていても簡単かつ
高精度にコイル外径を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項1に対応するコイル外径測定
方法の原理を説明するための模式図である。
【図2】この発明の請求項6に対応するコイル外径測定
装置の全体の装置構成例を示す模式図である。
【図3】同上装置における測定装置部の構造例を具体的
に示す正面図である。
【図4】この発明の請求項3(被測定コイルの左右に非
接触式センサーを配置して測定する方法)に対応するコ
イル外径測定方法の原理を説明するための模式図であ
る。
【図5】この発明の請求項8に対応するコイル外径測定
装置の全体の装置構成例を示す模式図である。
【図6】この発明の請求項7(距離変位センサーが片側
のみ)に対応する測定装置部を具体的に示す正面図であ
る。
【図7】従来の接触式コイル外径測定装置の一例を示す
概略図である。
【図8】従来の非接触式コイル外径測定装置の一例で、
非接触式センサーをコイル真上に配置してコイル外径を
測定する装置を示す概略図である。
【図9】従来の非接触式コイル外径測定装置の一例で、
投光器と受光器を用い、コイル径に応じて変位するスト
リップの位置を検出してコイル外径を測定する装置を示
す概略図である。
【図10】従来の非接触式コイル外径測定装置の一例
で、気体噴射器と圧力計を用い、コイルに吹き付けた気
体の背圧を計測してコイル外径を測定する装置を示す概
略図である。
【図11】従来の非接触式コイル外径測定装置の一例
で、投光器と受光器を用い、被測定コイルを介して入射
される光量を検出してコイル外径を測定する装置を示す
概略図である。
【符号の説明】 1 スキッド 20、20−1、20−2 ガイド支柱 21、21−1、21−2 距離変位センサー 22、22−1、22−2 サイクロ減速機 23、23−1、23−2 測定制御装置 24、24−1、24−2 増幅器 25 演算処理装置 26 表示装置 27 バンドカット装置 W 小径コイル W 大径コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−258034(JP,A) 特開 平1−306017(JP,A) 特開 平1−195309(JP,A) 特開 昭60−137522(JP,A) 実開 昭63−111605(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 17/00 - 17/04 G01B 21/00 - 21/32

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキッド上の被測定コイルの片側の外周
    面側に該コイル中心と一定距離を隔てて配置した非接
    触式距離センサーを該コイルの垂直方向の中心線と平行
    に上下移動させて、該センサーとコイル外周面との距離
    を測定し、該測定値の最小値と、前記センサーとコイル
    中心間距離とからコイル外径を演算することを特徴と
    するコイル外径の測定方法。
  2. 【請求項2】 非接触式距離センサーをスキッド上の被
    測定コイルの径方向で水平方向の中心線と平行する方向
    に移動させてセンサーとコイル中心間距離を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のコイル外径の測定方
    法。
  3. 【請求項3】 スキッド上の被測定コイルの左右両側に
    該コイルの外周面と対向して一定距離に非接触式距離セ
    ンサーを配置し、該センサーを被測定コイルの垂直方向
    中心線と平行に上下移動させて左右各々のセンサーと
    コイル外周面との距離を測定し、該測定値の最小値と、
    前記左右の非接触式距離センサー間の距離とからコイル
    外径を演算することを特徴とするコイル外径の測定方
    法。
  4. 【請求項4】 左右の各非接触式距離センサーをコイル
    径方向に移動させて該センサー間距離を設定することを
    特徴とする請求項3記載のコイル外径の測定方法。
  5. 【請求項5】 被測定コイルの最大径コイルの中心
    さと最小径コイルの中心高さとの範囲を非接触式距離
    センサーの上下移動範囲とすることを特徴とする請求項
    1、3記載のコイル外径の測定方法。
  6. 【請求項6】 スキッド上の被測定コイルの片側の外周
    面と対向して該コイル中心と一定距離を隔てて該コイ
    ルの垂直方向の中心線と平行に立設したガイド支柱に、
    コイル外周面との距離を測定する非接触式距離センサー
    を被測定コイルの垂直方向の中心線と平行に上下移動可
    能に設け、該センサーはモーター等の動力にて上下移動
    する仕組みとなし、センサーとコイル外周面との距離の
    最小値と、あらかじめ設定されたセンサーとコイル中心
    間距離とからコイル外径を演算処理する演算処理装置
    を備えたことを特徴とするコイル外径の測定装置。
  7. 【請求項7】 ガイド支柱をスキッド上の被測定コイル
    径方向で水平方向の中心線と平行する方向に移動可能
    に設けるとともに、被測定コイルの外径に応じて非接触
    式距離センサーとコイル中心との距離を設定するごと
    く構成したことを特徴とする請求項6記載のコイル外径
    の測定装置。
  8. 【請求項8】 スキッド上の被測定コイルの左右両側に
    一定距離を隔てて設置したガイド支柱に、コイル外周面
    との距離を測定する非接触式距離センサーをそれぞれ被
    測定コイルの垂直方向の中心線と平行に上下移動可能に
    設け、該センサーはモーター等の動力にて上下移動する
    仕組みとなし、左右各々のセンサーとコイル外周面との
    距離の最小値と、あらかじめ設定された左右センサー間
    距離とからコイル外径を演算処理する演算処理装置を備
    えたことを特徴とするコイル外径の測定装置。
  9. 【請求項9】 被測定コイルの左右両側に配置するガイ
    ド支柱を該コイルの径方向で水平方向の中心線と平行す
    る方向に移動可能に設け、被測定コイルの外径に応じて
    左右の非接触式距離センサー間距離を設定するごとく構
    成したことを特徴とする請求項8記載のコイル外径の測
    定装置。
  10. 【請求項10】 被測定コイルのバンドカット終了と同
    時に非接触式距離センサーとコイル外周面との距離測定
    が自動的に開始する仕組みとなしたことを特徴とする請
    求項6、8記載のコイル外径の測定装置。
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