JPH07107976A - 挿入配列 - Google Patents

挿入配列

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JPH07107976A
JPH07107976A JP5258459A JP25845993A JPH07107976A JP H07107976 A JPH07107976 A JP H07107976A JP 5258459 A JP5258459 A JP 5258459A JP 25845993 A JP25845993 A JP 25845993A JP H07107976 A JPH07107976 A JP H07107976A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 配列番号1に示される配列を有することを特
徴とする挿入配列遺伝子。 【効果】 本発明によれば、挿入変異株の作成・遺伝子
マッピング・プロモーター検索・遺伝情報の挿入・特定
遺伝子の破壊等に利用可能な、コリネ型細菌由来の新規
な挿入配列が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コリネ型細菌由来の新
規なDNA塩基配列を有する挿入配列に関する。トラン
スポゾン、挿入配列のような転位因子は、原核細胞・真
核細胞において見いだされる。転位因子は、染色体上の
いろいろの部位に転位・挿入することが可能であり、こ
の能力によって、これら転位因子を遺伝子解析の有効な
手段として用いることができる。利用の例としては、挿
入変異株の作製・遺伝子マッピング・プロモーター検索
・遺伝情報の挿入・特定遺伝子の破壊等が挙げられ、産
業上有用な因子として利用可能である。
【0002】
【従来の技術】微生物における転位配列の1つである挿
入配列には、いくつかの特徴がある。それらは、およそ
1〜2kbの大きさを有しており、その両端にはインヴァ
ーテッドリピート(逆方向反復配列)が存在している。
また、微生物染色体に挿入されるときには、ターゲット
となる配列の重複が生じる。微生物の挿入配列は、大腸
菌由来のもの〔Mol. Gen. Genet. Vol.122, 267-277(19
73) 〕、赤痢菌由来のもの〔J. Bacteriol. Vol.172, 4
090-4099(1990)〕、酢酸菌由来のもの〔Mol. Microbio
l. Vol.9, 211-218(1993)〕、マイコプラズマ由来のも
の〔同誌 Vol.7, 577-584(1993) 〕等において良く研究
されているが、コリネ型細菌由来の挿入配列に関する従
来の知見は無い。
【0003】微生物由来の転位因子を単離する手法とし
ては、枯草菌由来のsacB遺伝子産物を利用する方法
が知られている〔J. Bacteriol. Vol.164, 918-921(198
5);J. Bacteriol. Vol.174, 5462-5465(1992)〕。すな
わち、sacB遺伝子産物は培地中のシュークロースに
よって誘導生産され、本遺伝子を有する大腸菌をシュー
クロースを含有する培地で培養すると、本遺伝子の発現
により、大腸菌は溶菌し、生育阻害をおこすことが知ら
れている〔Mol. Gen. Genet. Vol.191, 138-144(1983)
〕。そこで、sacB遺伝子を有するプラスミドで大
腸菌を形質転換し、シュークロースを含有するプレート
上に生育可能になった大腸菌からプラスミドを抽出する
と、このプラスミド上のsacB遺伝子が欠失もしくは
挿入変異を起こしているものが得られる。この挿入変異
をおこしたものより転位因子を単離することができる。
同様に、コリネ型細菌においても、sacB遺伝子は生
育阻害を引き起こすことが知られており〔J. Bacterio
l. Vol.174, 5462-5465(1992)〕、この性質によりコリ
ネ型細菌由来の転位因子を単離することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コリネ型細菌由来の転
位因子に関する従来の報告はなく、コリネ型細菌染色体
上の遺伝情報を簡便な手法を用いて解析することは困難
であった。特にコリネ型細菌のように産業上重要な微生
物において、転位因子を単離することは、遺伝子解析研
究を加速させることができ、有用性が高い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、sacB遺伝
子を利用する方法により、転位因子の1つである新規な
配列番号1に示される配列を有する挿入配列を単離する
ことに成功し、本発明を完成するに至った。かくして本
発明によれば、コリネバクテリウム・グルタミカム(Cor
ynebacterium glutamicum)由来の後記配列表の配列番号
1に示されるDNA塩基配列を有することを特徴とする
挿入配列が提供される。以下、本発明についてさらに詳
細に説明する。
【0006】本発明の「挿入配列」とは、コリネ型細菌
染色体上に存在しており、染色体上もしくはプラスミド
上に転位することが可能なDNA塩基配列を意味するも
のである。本発明の挿入配列(以下、これを「A断片」
と略称することがある)を、供給源微生物であるコリネ
型細菌から調製するための基本操作の一例を述べれば次
のとおりである:A断片は、上記コリネ型細菌、例えば
コリネバクテリウム・グルタミカムATCC31831
株の染色体上に存在し、本菌株を、枯草菌由来のsac
B遺伝子を有し、コリネ型細菌内で複製可能なプラスミ
ド、例えばプラスミドpCRY30−sacBを用いて
形質転換し、シュークロースを含有するプレート上に塗
抹し、生育してくるシュークロース耐性株よりプラスミ
ドを抽出することにより、分離取得することができる。
【0007】先ず、枯草菌、例えばマールバーグ(Marbu
rg) 株〔Biochem. Biophys. Res. Commun., 119, 795-8
00(1984)〕の培養物から染色体DNAを抽出する。この
染色体DNAを鋳型として、既知のsacBおよびsa
cR(sacB遺伝子の発現制御遺伝子)遺伝子を含む
領域をPCR法により増幅単離する。該増幅DNA断片
を大腸菌・コリネ型細菌のシャトルベクターに導入し、
このベクターを用いて大腸菌(エシェリヒア・コリ)J
M109(宝酒造より市販)を形質転換し、形質転換体
を取得する。得られる形質転換体よりプラスミドDNA
を抽出し、本プラスミドを用いてコリネ型細菌、例えば
コリネバクテリウム・グルタミカムATCC31831
を形質転換し、シュークロースを含有するプレート上に
生育してくるシュークロース耐性株よりプラスミドを抽
出する。これらのプラスミドのうち、もとのプラスミド
よりサイズが大きくなっているものを選択し、本プラス
ミドのsacBおよびsacR遺伝子領域に挿入されて
いるDNA断片を単離することにより、A断片を分離取
得することができる。
【0008】このようにして得られるA断片の一つとし
ては、上記コリネ型細菌、例えばコリネバクテリウム・
グルタミカムATCC31831株の染色体DNA上に
存在し、大きさが約1.5kbの断片を挙げることができ
る。この約1.5kbの挿入配列を、各種の制限酵素で切
断したときの認識部位数および切断断片の大きさを下記
第1表に示す。
【0009】
【表1】
【0010】また、本発明のA断片の機能については、
例えば、もともとコリネ型細菌染色体上に存在し、形質
転換に用いたプラスミド上には存在しなかったDNA断
片が、ある条件下において、染色体上からプラスミド上
に転位してくる現象を観察することによって証明でき
る。また逆に、プラスミド上に転位した挿入配列を染色
体上に転位させることによってA断片の機能をさらに確
認することができる。なお、本明細書において、制限酵
素による「認識部位数」は、DNA断片又はプラスミド
を制限酵素で完全消化し、それらの消化物をそれ自体既
知の方法に従って1%アガロースゲル電気泳動および5
%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供し、分離可能な
断片の数から決定した値を採用した。
【0011】また、「切断断片の大きさ」およびプラス
ミドの大きさは、アガロースゲル電気泳動を用いる場合
には、大腸菌のラムダファージ(λphage )のDNAを
制限酵素HindIII で切断して得られる分子量既知の
DNA断片の同一アガロースゲル上での泳動距離で描か
れる標準線に基づき、また、ポリアクリルアミドゲル電
気泳動を用いる場合には、大腸菌のファイ・エックス1
74ファージ(φx174phage )のDNAを制限酵素
HaeIII で切断して得られる分子量既知のDNA断片
の同一ポリアクリルアミドゲル上での泳動距離で描かれ
る標準線に基づき、切断DNA断片又はプラスミドの各
DNA断片の大きさを算出する。プラスミドの大きさ
は、切断断片のそれぞれの大きさを加算して求める。な
お、各DNA断片の大きさの決定において、1kb以上の
断片の大きさについては、1%アガロースゲル電気泳動
によって得られる結果を採用し、約0.1kbから1kb未
満の断片の大きさについては4%ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動によって得られる結果を採用した。
【0012】一方、上記のコリネバクテリウム・グルタ
ミカムATCC31831の染色体DNA由来の挿入配
列の塩基配列は、プラスミドpUC118またはpUC
119(宝酒造製)を用いるジデオキシヌクレオチド酵
素法〔dideoxy chain termination 法、Sanger, F. et.
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.74, 5463(197
7)〕により決定することができる。このようにして決定
した上記約1.5kbのDNA断片の塩基配列を有する挿
入配列は、後記配列表の配列番号1に示す配列を有する
ものである。
【0013】上記の塩基配列を包含する本発明のA断片
は、天然のコリネ型細菌染色体DNAから分離されたも
ののみならず、通常用いられるDNA合成装置、例えば
アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)社
製394 DNA/RNAシンセサイザーを用いて合成
されたものであってもよい。
【0014】また、前記の如くコリネバクテリウム・グ
ルタミカムATCC31832の染色体DNAから取得
される本発明の挿入配列は、前記挿入配列の機能を実質
的に損なうことがない限り、塩基配列の一部の塩基が他
の塩基と置換されていてもよく又は削除されていてもよ
く、或いは新たに塩基が挿入されていてもよく、さらに
塩基配列の一部が転位されているものであってもよく、
これらの誘導体のいずれもが、本発明の挿入配列に包含
されるものである。
【0015】ここで、本発明のA断片の単離に用いる枯
草菌由来のsacB遺伝子を有しコリネ型細菌内で複製
可能なプラスミド、例えばプラスミドpCRY30−s
acBの構築方法、該プラスミドで形質転換しうるコリ
ネ型細菌、該形質転換体の培養法等について述べる。先
ず、sacBおよびsacR遺伝子領域が導入可能な大
腸菌・コリネ型細菌のシャトルベクターとしては、例え
ば、特開平3−210184号公報に記載のプラスミド
pCRY30;特開平2−276575号公報に記載の
プラスミドpCRY21、pCRY2KE、pCRY2
KX、pCRY31、pCRY3KEおよびpCRY3
KX;特開平1−191686号公報に記載のプラスミ
ドpCRY2およびpCRY3;特開昭58−6767
9号公報に記載のpAM330;特開昭58−7789
5号公報に記載のpHM1519;特開昭58−192
900号公報に記載のpAJ655、pAJ611およ
びpAJ1844;特開昭57−134500号公報に
記載のpCG1;特開昭58−35197号公報に記載
のpCG2;特開昭57−183799号公報に記載の
pCG4およびpCG11等を用いることができる。
【0016】上記プラスミドベクターpCRY30を調
製する方法としては、ブレビバクテリウム・スタチオニ
ス (Brevibacterium stationis) IFO12144(F
ERM BP−2515)からプラスミドpBY503
(このプラスミドの詳細については特開平1−9578
5号公報参照)DNAを抽出し、制限酵素XhoIでプ
ラスミドの複製増殖機能を司る遺伝子を含む大きさが約
4.0kbのDNA断片(複製機能領域)を切り出し、制
限酵素EcoRIおよびKpnIで大きさが約2.1kb
のプラスミドの安定化機能を司る遺伝子を含むDNA断
片(安定化機能領域)を切り出す。これらの両断面をプ
ラスミドpHSG298(宝酒造製)のEcoRI−K
pnI部位およびSalI部位に組み込むことにより、
プラスミドベクターpCRY30を調製することができ
る。
【0017】次に、上記大腸菌・コリネ型細菌のシャト
ルベクターへのsacBおよびsacR遺伝子領域の導
入は、例えば、プラスミドベクター中に1個所だけ存在
する制限酵素部位を該制限酵素で開裂し、該断片および
開裂したシャトルベクターを必要に応じてS1ヌクレア
ーゼで処理して平滑末端とするか、または適当なアダプ
ターDNAの存在下で、DNAリガーゼ処理でそれらを
連結させることにより行うことができる。
【0018】上記プラスミドpCRY30へのsacB
およびsacR遺伝子領域を含むDNA断片の導入は、
該遺伝子領域を切断しない制限酵素、例えばBamHI
サイトを、PCR法により該遺伝子領域を増幅させると
きに使用するプライマーの末端にこの制限酵素部位を付
加しておき、該遺伝子領域の増幅DNA断片を制限酵素
BamHIで処理したものと、プラスミドpCRY30
を制限酵素BamHIで開裂させたものをDNAリガー
ゼで連結させることにより行うことができる。このプラ
スミドを用いて、前記のとおり大腸菌(エシェリヒア・
コリ)JM109(宝酒造社製)を形質転換し、形質転
換体を取得し、該形質転換体からプラスミドDNAを抽
出することにより、本発明のA断片の単離に用いる枯草
菌由来のsacB遺伝子を有しコリネ型細菌内で複製増
殖可能なプラスミドを構築することができる。
【0019】このようにして構築される、プラスミドp
CRY30に大きさが約2.0kbのsacBおよびsa
cR遺伝子領域が導入された組換えプラスミドを、pC
RY30−sacBと命名した。プラスミドpCRY3
0−sacBの作製方法の詳細については、後記実施例
1で説明する。
【0020】上記枯草菌由来のsacB遺伝子を有しコ
リネ型細菌内で複製増殖可能なプラスミドで形質転換し
うる宿主コリネ型細菌としては、コリネバクテリウム・
グルタミカムATCC31831、ブレビバクテリウム
・フラバムMJ−233(FERM BP−1497)
およびその由来株、ブレビバクテリウム・アンモニアゲ
ネス (Brevibacterium ammoniagenes)ATCC687
1、同ATCC13745、同ATCC13746;ブ
レビバクテリウム・デバリカタム (Brevibacterium div
aricatum) ATCC14020;ブレビバクテリウム・
ラクトファーメンタム (Brevibacterium lactofermentu
m)ATCC13869等を宿主コリネ型細菌として用い
ることができる。これらコリネ型細菌の中で、本発明の
A断片の単離には、コリネバクテリウム・グルタミカム
ATCC31831を宿主として用いるのが最も好まし
い。
【0021】上記宿主コリネ型細菌の前記組換えプラス
ミドによる形質転換は、それ自体既知の方法、例えばCa
lvin, N. M. and Hanawalt, P. C., Journal of Bacter
iology, 170, 2796(1988); Ito, K., Nishida, T. and
Izaki. K., Agricultural and Biological Chemistry,
52, 293(1988) 等の文献に記載の方法により、例えば宿
主微生物にパルス波を通電〔Satoh, Y. et al., Journa
l of Industrial Microbiology, 5 , 159(1990)参照〕す
ることにより行うことができる。
【0022】かくして得られる形質転換体を、前記のと
おり、シュークロースを2〜15%含有するプレート上
に塗抹して培養し、生育してくる各シュークロース耐性
株を液体培養し、培養物よりそれ自体既知の通常用いら
れる方法、例えばアルカリ−SDS法等によりプラスミ
ドを抽出し、該プラスミドを適当な制限酵素により解析
し、もとのプラスミドよりサイズが大きいプラスミドを
選択し、該プラスミドのsacBおよびsacR遺伝子
領域に挿入されているDNA断片を単離することにより
本発明のA断片を分離取得することができる。
【0023】ここで上記形質転換体の培養は炭素源、窒
素源、無機塩等を含む通常の栄養培地で行うことがで
き、炭素源としては、シュークロースを用いる。窒素源
としては、例えばアンモニア、硫酸アンモニウム、塩化
アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素等をそれぞれ単
独もしくは混合して用いる。また、無機塩としては、例
えばリン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫
酸マグネシウム等を用いる。この他にペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、コーンスティープリカー、カザミノ
酸、ビオチン等の各種ビタミン等の栄養素を培地に添加
することができる。
【0024】培養は、通常、通気攪拌や振盪等(液体培
養の場合)の好気条件下に、約25℃〜約35℃の温度
で行うことができる。培養途中のpHは7〜8付近とする
ことができ、培養中のpH調整は酸又はアルカリを添加し
て行うことができる。培養開始時の炭素源濃度は、5〜
12容量%である。
【0025】かくして得られる培養物を、前記のとおり
シュークロースを2〜15%含有するプレート上に塗抹
して33℃で1〜3日間培養することにより、A断片が
導入されたシュークロース耐性株を取得することができ
る。
【0026】
【実施例】以上に本発明を説明してきたが、下記の実施
例によりさらに具体的に説明する。
【0027】実施例1 sacBおよびsacR遺伝子領域を有するコリネ型細
菌内で複製可能なプラスミドの構築 (A)枯草菌の全DNAの抽出 半合成培地A培地〔組成:尿素2g、(NH42 SO
4 7g、K2 HPO40.5g、KH2 PO4 0.5
g、MgSO4 0.5g、FeSO4 ・7H2 O6mg、
MnSO4 ・4〜6H2 O 6mg、酵母エキス2.5
g、カザミノ酸5g、ビオチン200μg 、塩酸チアミ
ン200μg 、グルコース20g、蒸留水1リットル〕
1リットルに、前記枯草菌マールバーグ(Marburg) 株を
対数増殖期前期まで培養し、菌体を集めた。得られた菌
体を、10mg/mlのリゾチームを含む10mMNaCl−
20mMトリス緩衝液(pH8.0)−1mMEDTA・2N
a溶液15mlに懸濁した。次にプロテナーゼKを、最終
濃度が100μg /mlになるように添加し、37℃で1
時間保温した。さらにドデシル硫酸ナトリウムを最終濃
度が0.5%になるように添加し、50℃で6時間保温
して溶菌した。この溶菌液に、等量のフェノール/クロ
ロホルム溶液を添加し、室温で10分間ゆるやかに振盪
した後、全量を遠心分離(5,000×g、20分間、
10〜12℃)し、上清画分を分取し、酢酸ナトリウム
を0.3M となるように添加した後、2倍量のエタノー
ルをゆっくりと加えた。水層とエタノール層との間に存
在するDNAをガラス棒でまきとり、70%エタノール
で洗浄した後、風乾した。得られたDNAに10mMトリ
ス緩衝液(pH7.5)−1mMEDTA・2Na溶液5ml
を加え、4℃で一晩静置し、鋳型DNAとして、PCR
に使用した。
【0028】(B)プライマーの選択 枯草菌のsacBおよびsacR遺伝子領域の塩基配列
は既に決定されている〔Mol. Gen. Genet. Vol.200, 22
0-228(1985) 〕。この配列をもとに、sacBおよびs
acR全遺伝子領域を含むDNA断片を増幅可能な下記
の1対のプライマーを選択し、アプライド・バイオシス
テムズ(Applied Biosystems)社製394DNA/RNA
シンセサイザーを用いて合成した。なお、これらのプラ
イマーの末端には、制限酵素BamHIの認識部位を付
加してある。 (a−1)5'- CCAGGATCCG ATCCTTTTTA ACCCATCAC-3' (配列番号2) (b−1)5'- CCCGGATCCA AAAGGTTAGG AATACGGTT-3' (配列番号3) (配列中、Aはアデニン、Gはグアニン、Cはシトシ
ン、Tはチミンを示す。)このプライマーを用いて上記
(A)で調製した染色体DNAを鋳型としてPCRを行
うと、sacBおよびsacR遺伝子領域が存在する限
り、約2.0kbの反応産物が得られると期待される。
【0029】(C)PCR反応(sacBおよびsac
R遺伝子領域の増幅) 実際のPCR反応は、パーキンエルマーシータス社製の
DNAサーマルサイクラーを用いて下記の条件で行っ
た。 反応液: 50mMKCl 10mMTris−HCl(pH8.4) 1.5mMMgCl2 鋳型DNA 5μl 上記(B)で作製したプライマー 各々0.25μM dNTPs 各々200μM TaqDNAポリメラーゼ(宝酒造製) 2.5units 以上を混合し、100μl とした。 PCRサイクル: デナチュレーション過程:94℃ 60秒 アニーリング過程:37℃ 120秒 エクステンション過程:72℃ 180秒 以上を1サイクルとし、30サイクル行った。
【0030】(D)反応物の検出 上記(C)で生成した反応液10μl を2%アガロース
ゲルにより電気泳動を行って大きさが約2.0kbの増幅
DNA断片の検出を行った。
【0031】(E)pCRY30の構築 プラスミドベクターpCRY30は、特開平3−210
184号公報に記載の方法により調製した。
【0032】(F)pCRY30−sacBの構築 上記(C)で得た大きさが約2.0kbの増幅DNA断片
を含む反応液10μlと上記(E)で得たpCRY30
0.5μg を混合し、制限酵素BamHI5units を
混合し、37℃で1時間反応させて完全に消化した。6
5℃で15分間処理し、酵素を失活させた後、50mMト
リス緩衝液(pH7.6)、10mMジチオスレイトール、
1mMATP、10mMMgCl2 およびT4DNAリガー
ゼ1unitの各成分を添加し(各成分の濃度は最終濃度で
ある)、4℃で15時間反応させ、結合させた。得られ
たプラスミド混液を用い、塩化カルシウム法〔J. Mol.
Biol., Vol.53,159(1970)〕によりエシェリヒア・コリ
JM109(宝酒造製)を形質転換し、カナマイシン5
0mgを含む培地〔トリプトン10g、イーストエキスト
ラクト5g、NaCl 5gおよび寒天16gを蒸留水
1リットルに溶解〕に塗抹した。この培地上の生育株を
常法により液体培養し、培養液よりプラスミドDNAを
抽出し、該プラスミドを制限酵素BamHIにより切断
し、挿入断片を確認した。この結果、プラスミドpCR
Y30の長さ8.6kbのDNA断片に加え、大きさが約
2.0kbの挿入断片が認められた。この組換えプラスミ
ドをpCRY30−sacBと命名した。プラスミドp
CRY30−sacBの制限酵素切断点地図を図1に示
す。
【0033】実施例2 コリネバクテリウム・グルタミカム由来の挿入配列の単
離 (A)sacB耐性株の単離 上記実施例1で調製したプラスミドDNAをコリネ型細
菌に導入し、該細胞を形質転換した。用いた宿主コリネ
型細菌は、コリネバクテリウム・グルタミカムATCC
31831、ブレビバクテリウム・フラバムMJ−23
3(FERMBP−1497)のプラスミドpBY50
2除去株である。形質転換には電気パルス法を用いた。
前記コリネ型細菌を100mlのA培地〔組成:尿素2
g、硫酸アンモニウム7g、リン酸一カリウム0.5
g、リン酸二カリウム0.5g、MgSO4 ・7H2
0.5g、MnSO4 ・4〜6H2O 6mg、FeS
4 ・7H2 O 6mg、酵母エキス1g、カザミノ酸1
g、ビオチン200μg 、塩酸チアミン100μg を脱
イオン水に溶解して1リットルとする(pH7.4)〕で
対数増殖初期まで培養した後、ペニシリンGを1unit/m
l となるように添加してさらに2時間振盪培養した。培
養菌体を遠心分離にて集め、20mlのパルス用溶液〔組
成:272mMシュークロース、7mMKH2 PO4、1mM
MgCl2 ;pH7.4〕にて洗浄した。再度、遠心分離
にて菌体を集め、5mlのパルス用溶液に懸濁し、0.7
5mlの細胞と上記(A)で得られたプラスミド溶液50
μl とを混合し、氷中にて20分間静置した。ジーンパ
ルサー(バイオラド社製)を用いて、2500ボルト2
5μF に設定し、パルスを印加後氷中に20分間静置し
た。全量を30℃にて1時間培養した後、10%シュー
クロース、カナマイシン50μg /mlを含むA寒天培地
に塗抹した。30℃で2日間培養した。
【0034】(B)挿入配列の単離 出現したシュークロース耐性およびカナマイシン耐性株
より、プラスミドを特開平1−95785号公報記載の
方法にて調製した。このプラスミドを各種制限酵素で切
断し、その大きさを確認したところ、2株において、形
質転換に用いたプラスミドより約1.5kb大きくなった
プラスミドが存在した。また、制限酵素による解析によ
り、該大きさが約1.5kbの挿入配列は、sacB遺伝
子の中に存在しており、sacB遺伝子産物を不活性化
していることが判明した。
【0035】実施例3 コリネバクテリウム・グルタミカム由来の挿入配列の塩
基配列決定 実施例2で得られた大きさが約1.5kbの挿入配列を特
定するために、その塩基配列を、pUC118またはp
UC119(宝酒造製)を用いるジデオキシヌクレオチ
ド法により図2に示した戦略図に従って決定した。この
結果、配列番号1に記載の配列が明らかとなった。本配
列上には、436アミノ酸からなるオープンリーディン
グフレーム(ORF)が存在した。この挿入配列の両端
には24bpからなるインヴァーテッドリピート、および
ターゲット配列である8bpのダイレクトリピートが存在
した。この大きさが約1.5kbの挿入配列を、各種の制
限酵素で切断したときの認識部位数および切断断片の大
きさは、前記第1表のとおりであった。その制限酵素切
断点地図を図2に示す。
【0036】実施例4 (a)挿入配列の存在の確認 単離した挿入配列をプローブとして、コリネバクテリウ
ム・グルタミカムATCC31831、ブレビバクテリ
ウム・フラバムMJ−233(FERM BP−149
7)の染色体DNAに対して、サザンハイブリダイゼー
ションを行った。プローブは、ランダムラベリングキッ
ト(宝酒造より市販)を用いて作製した。サザンハイブ
リダイゼーションは、常法〔“Molecular Cloning ”,
Cold Spring Harbor Laboratory Press(1989) 〕の通り
行った。この結果、該挿入配列は、コリネバクテリウム
・グルタミカムATCC31831由来の染色体とハイ
ブリダイズすることがわかった。すなわち、本発明の挿
入配列は、コリネバクテリウム・グルタミカムATCC
31831染色体中に存在し、染色体上からプラスミド
上に転位することが可能であることを示している。ま
た、ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233(FE
RM BP−1497)由来の染色体とはハイブリダイ
ズせず、今回ブレビバクテリウム・フラバムMJ−23
3(FERM BP−1497)からの形質転換体から
は挿入配列を単離できなかった結果と一致する。
【0037】(b)転位機能検出プラスミドの作製 上記で得られた大きさが約1.5kbの挿入配列を、決定
した配列をもとに、両末端と相補的で、かつBamHI
サイトを有するオリゴヌクレオチドを合成し、PCR法
により増幅した。得られたDNA断片とプラスミドpH
SG398(宝酒造製)を混合し、制限酵素BamHI
5units を混合し、37℃で1時間反応させ、完全に
消化した。65℃で15分間処理し、酵素を失活させた
後、50mMトリス緩衝液(pH7.6)、10mMジチオス
レイトール、1mMATP、10mMMgCl2 およびT4
DNAリガーゼ1unitの各成分を添加し(各成分の濃度
は最終濃度である)、4℃で15時間反応させ、結合さ
せた。得られたプラスミド混液を用い、塩化カルシウム
法〔J. Mol. Biol., Vol.53,159(1970)〕によりエシェ
リヒア・コリJM109(宝酒造より市販)を形質転換
し、クロラムフェニコール50mgを含む培地〔トリプト
ン10g、イーストエキストラクト5g、NaCl 5
gおよび寒天16gを蒸留水1リットルに溶解〕に塗抹
した。この培地上の生育株を常法により液体培養し、培
養液よりプラスミドDNAを抽出し、該プラスミドを制
限酵素BamHIにより切断し、挿入断片を確認した。
この結果、プラスミドpHSG398の大きさが2.7
kbのDNA断片に加え、大きさが約1.5kbの挿入断片
が認められた。次に、同様にして、構築したプラスミド
を、本プラスミドを1ケ所で切断する制限酵素NheI
で切断し、カナマイシン耐性遺伝子カセット(ファルマ
シア製)を挿入し、クロラムフェニコールとカナマイシ
ンの両薬剤に耐性で、かつ挿入配列を有するプラスミド
pHSG−Tn−Kmを作製した。
【0038】尚、NheIサイトは、約1.5kbの挿入
配列の末端付近に存在し、約1.5kbのDNA断片にコ
ードされるオープンリーディングフレーム(ORF)を
破壊しない。従って、コリネ型細菌内で増殖可能な複製
領域を有しない本プラスミドを用いて、コリネ型細菌を
形質転換し、カナマイシン耐性を指標に形質転換体を取
得すると、本プラスミドがコリネ型細菌染色体に挿入さ
れた株が得られる。このうち、クロラムフェニコール感
受性の株は、挿入配列部分のみが染色体上に転位し、p
HSG−Tn−Km全体がはいったものではないと判断
でき、本発明で得られたA断片が、染色体上へ転位可能
であることを示す。
【0039】(c)転位の確認 プラスミドpHSG−Tn−Kmをコリネ型細菌に導入
し、該細胞を形質転換した。用いた宿主コリネ型細菌
は、本挿入配列をもたないブレビバクテリウム・フラバ
ムMJ−233(FERM BP−1497)のプラス
ミドpBY502除去株である。形質転換には上記記載
の電気パルス法を用いた。カナマイシン耐性株150株
が得られた。このうち、8株のみがクロラムフェニコー
ル耐性を示したが、残りは、クロラムフェニコール感受
性であった。このことは、プラスミドpHSG−Tn−
Km上に存在する挿入配列がカナマイシン耐性遺伝子と
共に、染色体上に転位したことを示している。
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1469 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類: Genomic DNA 起源 生物名:コリネバクテリウム グルタミカム (Coryneb
acterium glutamicum) 株名: ATCC 31831 配列の特徴 特徴を表す記号: insertion seq 存在位置:1-1469 特徴を決定した方法: E 配列 CCTTTTGCGG CCCTTCCGGT TTTGGGGTAC ATCACAGAAC CTGGGCTAGC GGTGTAGACC 60 CGAAAATAAA CGAGCCTTTT GTCAGGGTTA AGGTTTAGGT ATCTAAGCTA ACCAAACACC 120 AACAAAAGGC TCTACCC ATG AAG TCT ACC GGC AAC ATC ATC GCT GAC ACC 170 Met Lys Ser Thr Gly Asn Ile Ile Ala Asp Thr 1 5 10 ATC TGC CGC ACT GCG GAA CTA GGA CTC ACC ATC ACC GGC GCT TCC GAT 218 Ile Cys Arg Thr Ala Glu Leu Gly Leu Thr Ile Thr Gly Ala Ser Asp 15 20 25 GCA GGT GAT TAC ACC CTG ATC GAA GCA GAC GCA CTC GAC TAC ACC TCC 266 Ala Gly Asp Tyr Thr Leu Ile Glu Ala Asp Ala Leu Asp Tyr Thr Ser 30 35 40 ACC TGC CCA GAA TGC TCC CAA CCT GGG GTG TTT CGT AAT CAC ACC CAC 314 Thr Cys Pro Glu Cys Ser Gln Pro Gly Val Phe Arg Asn His Thr His 45 50 55 CGG ATG CTC ATT GAT TTA CCC ATC GTC GGG TTT CCC ACC AAA CTG TTT 362 Arg Met Leu Ile Asp Leu Pro Ile Val Gly Phe Pro Thr Lys Leu Phe 60 65 70 75 ATC CGT CTA CCT CGC TAC CGC TGC ACC AAC CCC ACA TGT AAG CAA AAG 410 Ile Arg Leu Pro Arg Tyr Arg Cys Thr Asn Pro Thr Cys Lys Gln Lys 80 85 90 TAT TTC CAA GCA GAA CTA AGC TGC GCT GAC CAC GGT AAA AAG GTC ACC 458 Tyr Phe Gln Ala Glu Leu Ser Cys Ala Asp His Gly Lys Lys Val Thr 95 100 105 CAC CGG GTC ACC CGC TGG ATT TTA CAA CGC CTT GCT ATT GAC CGG ATG 506 His Arg Val Thr Arg Trp Ile Leu Gln Arg Leu Ala Ile Asp Arg Met 110 115 120 AGT GTT CAC GCA ACC GCG AAA GCA CTT GGG CTA GGG TGG GAT TTA ACC 554 Ser Val His Ala Thr Ala Lys Ala Leu Gly Leu Gly Trp Asp Leu Thr 125 130 135 TGC CAA CTA GCC CTC GAT ATG TGC CGT GAG CTG GTC TAT AAC GAT CCT 602 Cys Gln Leu Ala Leu Asp Met Cys Arg Glu Leu Val Tyr Asn Asp Pro 140 145 150 155 CAC CAT CTT GAT GGA GTG TAT GTC ATT GGG GTG GAT GAG CAT AAG TGG 650 His His Leu Asp Gly Val Tyr Val Ile Gly Val Asp Glu His Lys Trp 160 165 170 TCA CAT AAT AGG GCT AAG CAT GGT GAT GGG TTT GTC ACC GTG ATT GTC 698 Ser His Asn Arg Ala Lys His Gly Asp Gly Phe Val Thr Val Ile Val 175 180 185 GAT ATG ACC GGG CAT CGG TAT GAC TCA CGG TGT CCT GCC CGG TTA TTA 746 Asp Met Thr Gly His Arg Tyr Asp Ser Arg Cys Pro Ala Arg Leu Leu 190 195 200 GAT GTC GTC CCA GGT CGT AGT GCT GAT GCT TTA CGG TCT TGG CTT GGC 794 Asp Val Val Pro Gly Arg Ser Ala Asp Ala Leu Arg Ser Trp Leu Gly 205 210 215 TCC CGC GGT GAA CAG TTC CGC AAT CAG ATA CGG ATC GTG TCC ATG GAT 842 Ser Arg Gly Glu Gln Phe Arg Asn Gln Ile Arg Ile Val Ser Met Asp 220 225 230 235 GGA TTC CAA GGC TAC GCC ACA GCA AGT AAA GAA CTC ATT CCT TCT GCT 890 Gly Phe Gln Gly Tyr Ala Thr Ala Ser Lys Glu Leu Ile Pro Ser Ala 240 245 250 CGT CGC GTG ATG GAT CCA TTC CAT GTT GTG CGG CTT GCT GGT GAC AAG 938 Arg Arg Val Met Asp Pro Phe His Val Val Arg Leu Ala Gly Asp Lys 255 260 265 CTC ACC GCC TGC CGG CAA CGC CTC CAG CGG GAG AAA TAC CAG CGT CGT 986 Leu Thr Ala Cys Arg Gln Arg Leu Gln Arg Glu Lys Tyr Gln Arg Arg 270 275 280 GGT TTA AGC CAG GAT CCG TTG TAT AAA AAC CGG AAG GCT TTG TTG ACC 1034 Gly Leu Ser Gln Asp Pro Leu Tyr Lys Asn Arg Lys Ala Leu Leu Thr 285 290 295 ACG CAC AAG TGG TTG AGT CCT CGT CAG CAA GAA AGC TTG GAG CAG TTG 1082 Thr His Lys Trp Leu Ser Pro Arg Gln Gln Glu Ser Leu Glu Gln Leu 300 305 310 315 TGG GCG TAT GAC AAA GAC TAC GGG GTG TTA AAG CTT GCG TGG CTT GCG 1130 Trp Ala Tyr Asp Lys Asp Tyr Gly Val Leu Lys Leu Ala Trp Leu Ala 320 325 330 TAT CAG GCG ATT ATT GAT TGT TAT CAG ATG GGT AAT AAG CGT GAA GCG 1178 Tyr Gln Ala Ile Ile Asp Cys Tyr Gln Met Gly Asn Lys Arg Glu Ala 335 340 345 AAA AAG AAA ATG CGG ACC ATT ATT GAT CAG CTT CGG GTG TTG AAG GGG 1226 Lys Lys Lys Met Arg Thr Ile Ile Asp Gln Leu Arg Val Leu Lys Gly 350 355 360 CCG AAT AAG GAA CTC GCG CAG TTG GGT CGT AGT TTG TTT AAA CGA CTT 1274 Pro Asn Lys Glu Leu Ala Gln Leu Gly Arg Ser Leu Phe Lys Arg Leu 365 370 375 GGT GAT GTG TTG GCG TAT TTC GAT GTT GGT GTC TCC AAC GGT CCG GTC 1322 Gly Asp Val Leu Ala Tyr Phe Asp Val Gly Val Ser Asn Gly Pro Val 380 385 390 395 GAA GCG ATC AAC GGA CGG TTG GAG CAT TTG CGT GGG ATT GCT CTA GGT 1370 Glu Ala Ile Asn Gly Arg Leu Glu His Leu Arg Gly Ile Ala Leu Gly 400 405 410 TTC CGT AAT TTG AAC CAC TAC ATT CTG CGG TGC CTT ATC CAT TCA GGG 1418 Phe Arg Asn Leu Asn His Tyr Ile Leu Arg Cys Leu Ile His Ser Gly 415 420 425 CAG TTG GTC CAT AAG ATC AAT GCA CTC TAA AA CAGGAAGAGC CCCTTTTGC 1469 Gln Leu Val His Lys Ile Asn Ala Leu Stop 430 435 配列番号:2 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCAGGATCCG ATCCTTTTTA ACCCATCAC 29 配列番号:3 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCCGGATCCA AAAGGTTAGG AATACGGTT 29
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の挿入配列の単離に用いるプラスミドp
CRY30−sacBの制限酵素切断点地図。
【図2】本発明の挿入配列の制限酵素切断点地図および
塩基配列決定のための戦略図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯川 英明 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1に示される配列を有すること
    を特徴とする挿入配列。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5804414A (en) * 1995-06-30 1998-09-08 Ajinomoto Co., Inc. Method of amplifying genes using artificial transposons in coryneform bacteria
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WO2008133131A1 (ja) 2007-04-16 2008-11-06 Ajinomoto Co., Inc. 有機酸の製造方法
WO2009072562A1 (ja) 2007-12-06 2009-06-11 Ajinomoto Co., Inc. 有機酸の製造方法
WO2011024583A1 (ja) 2009-08-25 2011-03-03 味の素株式会社 L-アミノ酸の製造法
EP2949660A1 (en) 2004-12-28 2015-12-02 Ajinomoto Co., Inc. L-glutamic acid-producing microorganism and a method for producing l-glutamic acid
CN114525234A (zh) * 2022-02-18 2022-05-24 华南理工大学 一种谷氨酸棒状杆菌的插入序列元件删除突变菌株的构建其应用

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