JPH0710762U - 包装体の蓋用ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベル蓋の全開状態を自己保持させ片手のみ
で包装体の内容物の取扱いができるようにする。 【構成】 包装体（１）の内容物取出し口（８）に対し
全開状態を自己保持するための立上り保持機構（５）を
提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は包装体の内容物取出し口に対し、反復して開閉可能な蓋用ラベル、特 に例えばウェットティッシュ等の密封包装体の内容物取出し口に好適な開閉用蓋 ラベルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ウェットティッシュ等の密封包装体自体に切込みを設けて該包装体の内容物取 出し口に対して開閉可能な蓋片を構成したものは実公昭59-11905号公報によって 公知である。 又、該包装体とは別個の蓋用ラベルを準備し、これを感圧接着剤を用いて該包 装体の内容物取出し口に対し密着及び剥離可能に取付けた包装体の蓋用ラベルは 例えば実公平1-26633 号公報によって公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の包装体の蓋用ラベルにおいては該ラベル蓋を包装体の内容物取出し口に 対し全開した場合、全開状態でも手でラベル蓋を一々おさえていないと閉じる方 向に戻ってしまうので、片手だけで包装体から内容物を取り出すのは難しい。 特に内面に感圧接着剤が塗布されているラベル蓋では、全開状態でも手で持っ ていないと戻ってしまい、その際、内面の感圧接着剤塗布物が手その他に付着す るというトラブルも発生し易い等の欠点もある。

【０００４】 本考案はこれらの欠点を解消したもので、ラベル蓋自体に全開状態を自己保持 するための立上り保持機能を持たせて所期の目的を収めたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の要旨とする所は包装体の内容物取出し口上に、開閉用ラベル蓋をその 一端部側から立上り状に剥離可能でしかもこの剥離部分が再び該取出し口を覆う ように再接着可能に取付け、かつ該ラベル蓋の剥離終点側はその近傍には該包装 体の取出し口に対し全開状態を自己保持するための立上り保持機構を設けたこと を特徴とする包装体の蓋用ラベルに存し、上記の立上り保持機構としてはラベル 蓋に施したミシン目、ハーフカット、罫線、折線、リブのいずれかもしくはそれ らの組合せが用いられる。

【０００６】

【作用】

上記本考案のラベル蓋は次の機能を有する。

【０００７】 (1) ラベル蓋は立上り保持機構をヒンジ部として包装体の取出口に対し開閉自在 である。

【０００８】 (2) ラベル蓋の内面には剥離用始端を除いてその全面に感圧接着剤が塗工され、 包装体の内容物取出し口に対し反復してしかも容易に開閉自在であって包装体 の密封構造を保証する。

【０００９】 (3) ラベル蓋の全開保持状態において、該ラベル蓋の蓋面と包装体の内容物取出 し口の面とのなす角度が90°以上であり、立上り保持機構によって全開状態が 確実に自己保持される。

【００１０】 (4) ラベル蓋はその剥離方向に沿って可撓性をもち、全開保持状態では後方に反 り状に立上っており、これと相まって立上り保持機構はミシン目、ハーフカッ ト、罫線、折線、リブ等に制約されず、広範かつ任意の形状、構造のものの適 用が可能である。

【００１１】

【実施例】

本実施例はウェットティッシュの密封包装体に適用した例を示し、（１）は水 不透過性のシートで構成された包装体であり、これには予め一枚宛繰り出し可能 に積層したウェットタイプのティッシュペーパー群が内容物（９）として収容さ れている。（２）も同じく水不透過性のシートからなる長さ方向に可撓性をもつ 蓋用ラベルであるが、包装体（１）とは別個に構成されている。 この蓋用ラベル（２）の内面にはその全面に亘って感圧接着剤（７）が剥離用 始端（３）を除いてその全面に塗工され、取出し口（８）を構成するための破線 切込部（４）を完全に覆うように包装体（１）上に剥離可能に接着されている。

【００１２】 この蓋用ラベル（７）の剥離用始端（３）に対して反対側端部は一定巾部が蓋 用ラベル（２）の開閉に係わりなく常時包装体（１）上に接着状態で残るように 剥離終点を規定しその剥離終点ないしその近傍にミシン目、ハーフカット、罫線 、折線、リブの併用もしくは単独よりなる立上り保持機構（５）が付されている 。

【００１３】 前出の破線切込部（４）は第１回目の蓋用ラベル（２）の開時に内蓋（６）と して切り取られ蓋用ラベル（２）の内面に接着した状態で最後まで残ることにな るが、他方内蓋（６）が切り取られた後は内容物取出し口（８）を構成し、ここ より内容物（９）のウェットティッシュを１枚宛取り出すことができる。

【００１４】 そこで包装体（１）より内容物（９）のウェットティッシュを取出したいとき には蓋用ラベル（２）の剥離用始端（３）を指で摘み持って蓋用ラベル（２）を 立上り保持機構（５）の所まで剥離して立上がらせると、この立上り保持機構（ ５）の働きにより蓋用ラベル（２）は全開状態をそのまま自己保持するため、開 いた蓋用ラベル（２）の戻りを心配したり、その戻りを阻止するために手でおさ えたり持ったりする手間が全く不要となる。

【００１５】

【考案の効果】

通常の包装体の開閉用ラベル蓋は、全開状態でも手でラベルを持っていないと 戻ってしまい、片手だけ内容物を扱うのは難しい。 本考案ではミシン目等により、ラベルの全開状態を保持できるので、手でラベ ルを持っている必要がなく、片手だけで内容物を扱える。 使用例としては、母親がおむつ交換時にウェットティッシュで赤ちゃんのお尻 を拭く場合、片手は赤ちゃんの足を持っており、片手だけでウェットティシュを 取り出す必要が生じる。このような場合に片手だけで扱える機能が効果を発揮す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案包装体の蓋用ラベルを閉じた状態の全体
図である。

【図２】本考案包装体の蓋用ラベルを開いた状態の全体
図である。

【図３】本考案包装体の蓋用ラベルの表面図である。

【図４】本考案包装体の蓋用ラベルの裏面図である。

【符号の説明】

１ 包装体 ２ 蓋用ラベル ３ 剥離始端 ４ 破線切込部 ５ 立上り保持機構 ６ 内蓋 ７ 感圧接着剤 ８ 取出口 ９ 内容物

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 包装体の内容物取出し口上に、開閉用ラ
   ベル蓋をその一端部側から立上り状に剥離可能でしかも
   この剥離部分が再び該取出し口を覆うように再接着可能
   に取付け、かつ該ラベル蓋の剥離終点側はその近傍には
   該包装体の取出し口に対し全開状態を自己保持するため
   の立上り保持機構を設けたことを特徴とする包装体の蓋
   用ラベル。
2. 【請求項２】 立上り保持機構がラベル蓋に施したミシ
   ン目、ハーフカット、罫線、折線、リブのいずれかもし
   くはそれらの組合せである請求項１記載の包装体の蓋用
   ラベル。
3. 【請求項３】 ラベル蓋は立上り保持機構をヒンジ部と
   して包装体の取出口に対し開閉自在である請求項１又は
   ２記載の包装体の蓋用ラベル。
4. 【請求項４】 ラベル蓋の内面には剥離用始端を除いて
   その全面に感圧接着剤が塗工されている請求項１ないし
   ３までのいずれか１項記載の包装体の蓋用ラベル。
5. 【請求項５】 ラベル蓋の全開保持状態において、該ラ
   ベル蓋の蓋面と包装体の内容物取出し口の面とのなす角
   度が90°以上である請求項１ないし４までのいずれか１
   項記載の包装体の蓋用ラベル。
6. 【請求項６】 ラベル蓋はその剥離方向に沿って可撓性
   をもち、全開保持状態では後方に反り状に立上っている
   請求項１ないし５までのいずれか１項記載の包装体の蓋
   用ラベル。