JPH07107050B2 - 置換ピリジンの製造法 - Google Patents

置換ピリジンの製造法

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JPH07107050B2
JPH07107050B2 JP62244456A JP24445687A JPH07107050B2 JP H07107050 B2 JPH07107050 B2 JP H07107050B2 JP 62244456 A JP62244456 A JP 62244456A JP 24445687 A JP24445687 A JP 24445687A JP H07107050 B2 JPH07107050 B2 JP H07107050B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は,置換ピリジンをアクロレインおよびアルカナ
ールからなる混合物とアンモニアとをゼオライトの存在
で接触反応させることによって得る方法に関する。
従来の技術 アクロレインをアンモニアと,ガス相中で触媒の存在下
に反応させた場合に3−メチルピリジンが生成されるこ
とは,公知である。触媒としては,元素Al,FおよびOか
らなる,酸素で550℃〜1200℃の温度で前処理された化
合物が使用され,この化合物は,付加的に周期律表の第
2,第3または第4族の少なくとも1つの元素(ドイツ連
邦共和国特許出願公開第2151417号明細書)を含有する
か,周期律表の第2表,第4,第5または第6族の少なく
とも2つの元素(ドイツ連邦共和国特許出願公開第2224
160号明細書)を含有するか,または周期律表の第2主
族の少なくとも1つの元素(ドイツ連邦共和国特許出願
公開第2239801号明細書)を含有する。また,反応を流
動床中で実施する場合にアクロレインをアンモニアとは
別個に流動床中に供給することは,公知である。この方
法の場合,3−メチルピリジンとともに著量でピリジンが
生成されることは,不利である。
また,3−メチルピリジンは,アクロレインおよびプロピ
オンアルデヒドからなる混含物をアンモニアと,酸化ア
ルミニウムおよび酸化珪素を含有する触媒の存在下に反
応させることによって僅かな収量で得られる。3−メチ
ルピリジンの収量は,高分散性のアルミノ硅酸塩を使用
することによって若干増大させることができる(ドイツ
連邦共和国特許出願公開第2703070号明細書)。
米国特許第4220783号明細書には,ピリジンおよびピコ
リンをアルミノ硅酸塩ゼオライトZSM5で,C2〜C4−アル
デヒドまたはC3〜C5−ケトンとアンモニアとをメタノー
ルまたは水の存在で反応させることによって製造する方
法が記載されている。触媒は,極めて迅速に失活され
る。収量は不満足なものである。
欧州特許第131887号明細書の記載から,1〜12の拘束指数
(Constraint Index)を有するペンタシル型のアルミノ
硅酸塩ゼオライトが流動床中でアルキルピリジンの製造
の際に固定床中での場合よりも良好な結果を生じること
は,公知である。アセトアルデヒドをホルムアルデヒド
と反応させた場合には,得られるピリジンの全収率は8
9.8%を達成し,この場合ピリジン/β−ピコリンの比
は,2:1に等しい。反応温度は450℃を越え,触媒は,既
に4時間後には再生しなければならない。
発明が解決しようとする問題点 従って,置換ピリジンを十分に入手できる出発物質から
選択的に,ピリジンを強制的に大量生じることなしに合
成するという課題が課された。
問題点を解決するための手段 ところで,式(I): 〔式中,R1は1〜20個の炭素原子を有するアルキル基,
シクロアルキル基,アリール基またはアラルキル基を表
わす〕で示される置換ピリジンは,アクロレインおよび
式(II): 〔式中,R1は前記のものを表わす〕で示されるアルカナ
ールの混合物とアンモニアとを簡単な方法で,反応を触
媒としてのゼオライトの存在で実施することにより反応
させることによって得られることが判明した。
この反応は,有利にガス相中で100℃〜500℃の温度で実
施される。本発明によれば,アクロレインと,式(II)
のアルカナールとの混合物が変換される。適当なアルカ
ナールは,例えばプロピオンアルデヒド,ブチルアルデ
ヒド,イソブチルアルデヒド,ペンタナール,ヘキサナ
ール,オクタナール,フェニルアセトアルデヒド,3−フ
ェニルプロパナール,シクロヘキシルアセトアルデヒド
およびシクロペンチルアセトアルデヒドである。
本発明による反応は,例えば3−エチルピリジンを製造
する場合には次の反応式によって記載することができ
る: 本発明による反応を一般に分解特性を有するゼオライト
の存在で実施することは,長鎖アルカナールの反応の際
に鎖が破壊されることを強く予期しなければならなかっ
たので驚異的なことである。
本発明による方法のための触媒としては,ゼオライトが
有利に酸性形で使用される。ゼオライトは,結晶アルミ
ノ珪酸塩であり,これはSiO4/AlO4−四面体の剛性の三
次元網状構造を有する高度に秩序ある構造体を有し,こ
の構造体は共通の酵素原子によって結合されている。Si
/Al−原子と酸素原子との比は,1:2である。アルミニウ
ムを含有する四面体の電気的原子価は,陽イオン,例え
ばアルカリ金属−または水素イオンを結晶中に包接する
ことによって平衡にされている。陽イオン交換は可能で
ある。四面体間の空間は,脱水の前に水分子を乾燥する
かないしは焼成することによって備付けられている。
ゼオライトの場合,アルミニウムの代りにB,Ca,Fe,Cr,
V,As,Sb,BiもしくはBeのような別の元素またはこれらの
混合物を格子中に組込むことができるか,または珪素
は,Ge,Ti,Zr,Hfのような4価の元素によって代えること
ができる。
ゼオライトは,その構造に相応して種々の群に区分され
る。すなわち,モルデナイト群の場合の鎖またはチャバ
ザイト群の場合の四面体からなる層は,ゼオライト構造
を形成し,フォージャサイト群の場合に四面体は,例え
ば4員環ないしは6員環から構成されている立方八面体
の形で秩序を与えられ多面体に変わっている。立方八面
体の結合に応じて,種々の大きさの空所および孔が生
じ,ゼオライトはA型,I型またはY型に区別される。
本発明による方法に当てはまる触媒は,モルデナイト群
からのゼオライトまたはエリオナイト群ないしはチャバ
ザイト群からの細孔性ゼオライトまたはフォージャサイ
ト群からのゼオライト,例えばY型−,X型−またはL型
ゼオライトである。また,これらのゼオライト群には,
フォージャサイト型の所謂“超安定性”ゼオライト,す
なわち脱アルミニウム化されたゼオライトも属する。こ
のようなゼオライトを製造する方法は,多種多様に記載
されている。
特に好ましいのは,ペンタシル型のゼオライトである。
このゼオライトは,SiO4−四面体から構成された5員環
を基本構成要素として共通に有する。このゼオライト
は,高いSiO2/Al2O3−比を示し,ならびにA型のゼオ
ライトの孔径と,X型またはY型はゼオライトの孔径との
間にある孔径を示す。
前記ゼオライトは,種々の化学組成を有することができ
る。これは,アルミノ珪酸塩ゼオライト,硼珪酸塩ゼオ
ライト,鉄珪酸塩ゼオライト,ベリリウム珪酸塩ゼオラ
イト,ガリウム珪酸塩ゼオライト,クロム珪酸塩ゼオラ
イト,砒素珪酸塩ゼオライト,アンチモン珪酸塩ゼオラ
イトおよび蒼鉛珪酸塩ゼオライトまたはこれらの混合物
ならびにアルミノゲルマニウム酸塩ゼオライト,硼ゲル
マニウム酸塩ゼオライト,ガリウムゲルマニウム酸塩ゼ
オライトおよび鉄ゲルマニウム酸塩ゼオライトまたはこ
れらの混合物である。殊に,ペンタシル型のアルミノ珪
酸塩ゼオライト,硼珪酸塩ゼオライトおよび鉄珪酸塩ゼ
オライトが本発明による方法に適当である。
アルミノ珪酸塩ゼオライトは,例えばアルミニウム化合
物,特にAl(OH)3またはAl2(SO4)3および珪素成分,特に
高分散性二酸化珪素からアミン水溶液中,殊に1,6−ヘ
キサンジアミン−もしくは1,3−プロパンジアミン−ま
たはトリエチレンテトラアミン溶液のようなポリアミン
中で,アルカリ金属またはアルカリ土類金属を添加する
かまたは殊にそれらを添加することなしに100℃〜220℃
で自己発生圧力下で得られる。これには,欧州特許第34
727号明細書および同第46504号明細書に記載のアイソタ
クチックゼオライトも属する。得られたアルミノ珪酸塩
ゼオライトは,使用物質量を選択することに応じて10〜
40000のSiO2/Al2O3−比を有する。このペンタシル型の
アルミノ珪酸塩ゼオライトは,ジエチレングリコールジ
メチルエーテルのようなエーテル性溶媒中,メタノール
ないしは1,4−ブタンジオールのようなアルコール性媒
体中または水中で合成させることもできる。
本発明により使用可能の珪素に富んだゼオライト(SiO2
/Al2O310)には,種々のZSM型,フェリエライト,Nu
−1およびシリカライト(Silicalit )も属する。
硼珪酸塩ゼオライトは,例えば90℃〜200℃で自己発生
圧力下で,硼素化合物,例えばH3BO3を珪酸化合物,特
に高分散性二酸化珪素と,アミン水溶液中,殊に1,6−
ヘキサンジアミン−もしくは1,3−プロパンジアミン−
またはトリエチレンテトラアミン溶液中で,アルカリ金
属またはアルカリ土類金属を添加するかまたは殊にそれ
らを添加することなしに反応させることにより合成する
ことができる。これには,欧州特許第34727号明細書お
よび同第46504号明細書に記載のアイソタクチックゼオ
ライトも属する。このような硼珪酸塩ゼオライトは,同
様に反応をアミン水溶液中で実施する代りに,エーテル
性溶液,例えばジエチレングリコールジメチルエーテル
中またはアルコール性溶液,例えば1,6−ヘキサンジオ
ール中で実施する場合に得ることができる。
鉄珪酸塩ゼオライトは,例えば鉄化合物,特にFe2(SO4)
3および珪素化合物,特に高分散性二酸化珪素からアミ
ン水溶液,殊に1,6−ヘキサンジアミン中で,アルカリ
金属またはアルカリ土類金属を添加するかまたはそれら
を添加することなしに100℃〜200℃で自己発生圧力下で
得られる。
こうして得られたアルミノ珪酸塩ゼオライト,硼珪酸塩
ゼオライトおよび鉄珪酸塩ゼオライトは,これらのゼオ
ライトを単離し,100℃〜160℃,特に110℃で乾燥し,か
つ450℃〜550℃,特に500℃で焼成した後に90:10重量%
〜40:60重量%の比で結合剤を用いて変形させ,ストラ
ンドまたはペレットに変えることができる。結合剤とし
ては,種々の酸化アルミニウム,有利にベーム石,25:75
〜90〜5,有利に75:25のSiO2/Al2O3−比を有する無定形
アルミノ珪酸塩,二酸化珪素,有利に高分散性SiO2,高
分散性SiO2と高分散性Al2O3との混合物,TiO2,ZrO2
よび粘土が適当である。変形後,押出品またはプレス加
工物は,110℃/16時間で乾燥され,かつ500℃/16時間で
焼成される。
また,単離したアルミノ珪酸塩ゼオライトないしは硼珪
酸塩ゼオライトを乾燥直後に変形し,かつ変形した後に
初めて焼成を行なう場合には,好ましい触媒が得られ
る。得られたアルミノ珪酸塩ゼオライトおよび硼珪酸塩
ゼオライトは,純粋な形で結合剤なしにストランドまた
はペレットとして使用することができ,この場合ストラ
ンド化助剤またはしゃく解助剤としては,例えばエチル
セルロース,ステアリン酸,ジャガイモ殿粉,蟻酸,蓚
酸,酢酸,硝酸,アンモニア,アミン,シリコエステル
および黒鉛またはこれらの混合物が使用される。
ゼオライトがその製造方法に基づいて触媒活性の酸性H
形で存在するのではなく,例えばNa形で存在する場合に
は,このNa形は,例えばアンモニウムイオンでイオン交
換しかつ引続いて焼成するかまたは酸で処理することに
よって全部または部分的に望ましいH形に変換すること
ができる。
本発明によれば,ゼオライト触媒を使用する際に場合に
よっては炭化物の付着によって不可避の失活が起こる場
合には,炭化物の堆積物を空気または空気/N2−混合物
で燃焼除去することによって400℃〜550℃,有利に500
℃でゼオライトを再生させることが推奨される。それに
よって,ゼオライトは初期の活性を取り戻す。
部分的な炭化処理(前炭化処理)によって,触媒の活性
を望ましい反応生成物に最適な選択率に調節することが
できる。
できるだけ高い選択率,高い変換率および長い可使時間
を達成するためには,ゼオライトを変性することが好ま
しい。触媒を適当に変性することは,例えば変形されて
ないかまたは変形されたゼオライトを金属塩で,イオン
交換または含浸によってドーピングすることにある。金
属としては,Li,Cs,Kのようなアルカリ金属,Mg,Ca,Srの
ようなアルカリ土類金属,Al,Ga,Ge,Sn,Pb,Biのような第
3主族,第4主族および第5主族の金属,Ti,Zr,V,Nb,C
r,Mo,W,Mn,Re,Fe,Ru,Os,Co,Rh,Sr,Ni,Pd,Ptのような第
4副族〜第8副族の遷移金属,Cu,Ag,Znのような第1副
族および第2副族の遷移金属,およびLa,Ce,Pr,Nd,Er,Y
b,Uのような稀土類金属が使用される。
ドーピングは,変形されたゼオライトを上昇管中に装入
し,かつ20℃〜100℃で前記金属のハロゲン化物または
硝酸塩の水溶液またはアンモニアアルカリ性溶液を移行
させるようにして実施するのが有利である。この種のイ
オン交換は,ゼオライトの水素形,アンモニア形および
アルカリ金属形で行なうことができる。金属をゼオライ
ト上に施こす他の方法は,ゼオライト材料を,例えば前
記金属のハロゲン化物,硝酸塩または酸化物で水溶液,
アルコール性溶液またはアンモニアアルカリ性溶液中で
含浸することにより与えられている。イオン交換にも含
浸にも少なくとも乾燥が接続されるが,選択的にはさら
に焼成が接続される。
1つの可能な実施態様は,例えばCu(NO3)2×3H2Oまたは
Ni(NO3)2×6H2OまたはCe(NO3)3×6H2OまたはLa(NO3)2×
6H2OまたはCs2CO3を水に溶解し,この溶液で変形された
かまたは変形されてないゼオライトを一定時間,例えば
30分間含浸することにある。場合によっては上にある溶
液は,回転蒸発器中で水と分離される。その後に,含浸
されたゼオライトは,約150℃で乾燥され,かつ約550℃
で焼成される。この含浸過程は,望ましい金属含量に調
節するために数回続けざまに行なうことができる。
また,Ni(NO3)2水溶液またはアンモニアアルカリ性Pd(N
O3)2溶液を得,この溶液中に純粋な粉末状ゼオライトを
40℃〜100℃で攪拌しながら約24時間で懸濁させること
もできる。濾別し,約150℃で乾燥し,かつ約500℃で焼
成した後,こうして得られたゼオライト材料は,結合剤
を用いるかまたは結合剤を用いることなしに後加工し,
ストランド,ペレットまたは流動床堆積物(Wirbelgu
t)に変えることができる。
H形またはアンモニウム形またはアルカリ金属形で存在
するゼオライトのイオン交換は,ゼオライトをストラン
ドまたはペレットの形で塔中に装入し,その上に例えば
Ni(NO3)2水溶液またはアンモニアアルカリ性Pd(NO3)2
液を30℃〜80℃の少し高めた温度で循環させて15〜20時
間導くようにして行なうことができる。その後に,水で
洗浄除去し,約150℃で乾燥し,かつ約550℃で焼成す
る。金属でドーピングした多数のゼオライト,例えばP
d,Cu,Niでドーピングしたゼオライトの場合,水素で後
処理することは好ましい。
変性の他の方法は,変形されたかまたは変形されてない
ゼオライト材料に塩酸,弗化水素酸および燐酸のような
酸および/または水蒸気を用いて処理を行なうことにあ
る。この場合には,例えばゼオライトを粉末の形で1n燐
酸で80℃で1時間処理するようにして実施するのが好ま
しい。処理後,水で洗浄し,110℃/16時間で乾燥し,か
つ500℃/20時間で焼成する。別の作業法によれば,ゼオ
ライトは,結合剤での変形前またはその変形後に,例え
ば60℃〜80℃の温度で1〜3時間3〜25重量%,殊に12
〜20重量%の塩酸水溶液で処理される。引続き,こうし
て処理されたゼオライトは,水で洗浄され,乾燥され,
かつ400℃〜500℃で焼成される。
酸処理の1つの特殊な実施態様は,ゼオライト材料をそ
の変形前に高められた温度で弗化水素酸(これは,一般
に0.001n〜2n,特に0.05n〜0.5nの弗化水素酸として使用
される)で,例えば還流下に一般に0.5〜5時間,特に
1〜3時間の時間に亘って加熱することによって処理す
ることにある。例えば,ゼオライト材料を濾別しかつ洗
浄除去することによって単離した後,このゼオライト材
料は,例えば100℃〜160℃の温度で乾燥され,かつ一般
に450℃〜600℃の温度で焼成されるのが有利である。酸
処理の他の好ましい実施態様によれば,ゼオライト材料
は,結合剤での変形後に高められた温度,有利に50℃〜
90℃,特に60℃〜80℃の温度で0.5〜5時間に亘って,
特に12〜20重量%の塩酸で処理される。引続き,有利に
はゼオライト材料は,洗浄除去され,100℃〜160℃の温
度で乾燥され,かつ450℃〜600℃の温度で焼成される。
また,HCl処理は,HF処理に接続することができる。
本明細書中に記載した触媒は,選択的に2〜4mmのスト
ランドとしてか,直径3〜5mmを有するペレットとして
か,0.1〜0.5mmの粒径を有する破砕片としてか,または
流動床触媒として使用することができる。
反応のためには,アクロレイン対アルカナール対NH3
モル比は,1:1〜5:1〜10,殊に1:1〜2:1〜5に調節するの
が有利である。一般には,ガス相中で100℃〜500℃,好
ましくは150℃〜450℃の温度,殊に200℃〜400℃で0.1
〜100バール,殊に0.5〜10バールの圧力で作業される。
ガス相中で触媒の負荷は,毎時触媒1gあたりアクロレイ
ンおよびアルカナールの混合物0.1〜20g,殊に1〜90g
(WHSV=毎時触媒1gあたりの使用混合物のg数)に調節
されるのが好ましい。ガス相反応は,固定床中または流
動床中で実施することができる。また,反応を液相中
(懸濁法,灌流法または缶部運転法)で50℃〜200℃の
温度で実施することもできる。反応は,連続的にも非連
続的にも行なうことができる。
難揮発性または固体の出発物質は,有利に溶解した形
で,例えばTHF溶液,トルオール溶液または石油エーテ
ル溶液中で使用される。一般に,出発物質を溶剤または
不活性ガス,例えばN2,Ar,H2O蒸気で希釈することは可
能である。この反応の場合には,酸素の存在で作業する
ことも推奨される。
最終生成物は,常法,例えば蒸留することによって反応
混合物から単離され;未反応の使用混合物は,場合によ
っては反応に戻される。
本発明方法により得られる置換ピリジンは,多種多様
に,例えば染料,医薬品,殺虫剤および重要な溶剤に使
用可能な中間生成物である。
実施例 次に,本発明による方法を実施例につき詳説する。
実施例1〜40 反応をガス相中で等温条件下で管状反応器(螺旋,内径
0.6mm,長さ90cm)中で少なくとも6時間実施する。反応
生成物を常法によって分離し,かつ特性決定する。反応
生成物および原料物質を定量的に測定することは,ガス
クロマトグラフィーで公知方法により行なわれる。
実施例中では次の触媒が使用される: 触媒A ペンタシル型の硼珪酸塩ゼオライトを熱水合成で高分散
性SiO2,640g,H3BO3122g,1,6−ヘキサンジアミン水溶液8
000g(混合物50:50重量%)から170℃で自己発生圧力下
で攪拌オートクレーブ中で得る。濾別および洗浄除去の
後,結晶性反応生成物を100℃/24時間で乾燥し,かつ50
0℃/24時間で焼成する。この硼珪酸塩ゼオライトは,Si
O294.2重量%およびB2O32.3重量%から構成されてい
る。
この材料を用いてベーム石で重量比60:40で変形させる
ことによって2mmのストランドを得,このストランドを1
10℃/16時間で乾燥し,かつ500℃/24時間で焼成する。
触媒B ペンタシル型のアルミノ珪酸塩ゼオライトを熱水条件下
で自己発生圧力および150℃で高分散性SiO2,65g,1,6−
ヘキサンジアミン水溶液1kg(混合物50:50重量%)中の
Al2(SO4)2×18H2O20.3gから攪拌オートクレーブ中で得
る。濾別および洗浄除去の後,結晶性反応生成物を110
℃/24時間で乾燥し,かつ500℃/24時間で焼成する。こ
のアルミノ珪酸塩ゼオライトは,SiO291.6重量%および
Al2O4.6重量%を含有する。この触媒をベーム石で重量
比60:40で変形させることによって2mmのストランドを
得,110℃/6時間で乾燥し,かつ500℃/24時間で焼成す
る。
触媒C 触媒BをLa(MO3)3水溶液で含浸し,130℃/2時間で乾燥
し,かつ540℃/2時間で焼成する。La含量は,3.2重量%
である。
触媒D 触媒BをLa(NO3)3水溶液で含浸し,130℃/2時間で乾燥
し,かつ540℃/2時間で焼成する。La含量は,3.25重量%
である。
触媒E 触媒Aに使用した硼珪酸塩ゼオライト100gを0.1nHF280m
lで90℃2時間処理し,かつ濾別後に160℃で乾燥する。
この生成物を無定形アルミノ珪酸塩(Al2O325重量%お
よびSiO275重量%)で重量比60:40で変形し,2mmのスト
ランドに変え,これを110℃/16時間で乾燥し,かつ500
℃/16時間で焼成する。
触媒F 触媒AをCo(NO3)2水溶液で含浸し,130℃/2時間で乾燥
し,かつ540℃/2時間で焼成する。Co含量は,3.2重量%
である。
触媒G 触媒AをCe(MO3)3水溶液で含浸し,130℃/2時間で乾燥
し,かつ540℃/2時間で焼成する。Ceは含量は,2.5重量
%である。
触媒H 触媒Hを,触媒Bのアルミノ珪酸塩ゼオライトを変形助
剤で変形し,110℃/16時間で乾燥し,かつ500℃/24時間
で焼成し,その後にCe(NO3)3水溶液で含浸し,130℃/2時
間で乾燥し,かつ540℃/2時間で焼成することにより得
る。Ce含量は,3.4重量%である。
触媒I ベライト(Baylith :登録商標)49重量%を定形アル
ミノ珪酸塩21重量%(Al2O345重量%およびSiO255重量
%),MoO320重量%およびNiO10重量%で変形し,スト
ランドに変える。
触媒J 市販のNaゼオライトをベーム石で重量比60:40で変形し,
2mmのストランドに変え,110℃/16時間で乾燥し,かつ54
0℃/24時間で焼成する。このストランドを20%のLa(N
O3)2水溶液で80℃/2時間でイオン交換する。100℃で乾
燥しかつ500℃で焼成した後,La含量は7.1重量%である
はずであり,かつNaは1.1重量%であるはずである。イ
オン交換は,中間焼成後に上記のLa含量ないしはNa含量
に調節されるまで繰り返すことができる。
触媒K 触媒Bの場合の記載と同様に,アルミノ珪酸塩ゼオライ
トを得るが,1,6−ヘキサンジアミンの代りに1,3−ジア
ミノプロパン水溶液を使用する。140℃で乾燥しかつ500
℃/24時間で焼成した粉末は,SiO289.8重量%およびAl2
O34.0重量%を含量する。この粉末を0.1nHFで1時間環
流下に処理する。H2Oで洗浄除去し,110℃で乾燥し,か
つ,500℃/5時間で焼成した後,こうして処理したアルミ
ノ珪酸塩ゼオライトを無定形アルミノ珪酸塩(SiO275重
量%,Al2O325重量%)で重量比60:40で変形し,3mmのス
トランドに変え,これを110℃で乾燥し,かつ500℃/16
時間で焼成する。
触媒L 触媒Lを触媒Mと同様にして得るが,結合剤として無定
形アルミノ珪酸塩の代りにベーム石を使用する。
触媒M 触媒BをRhCl3水溶液で含浸し,130℃/2時間で乾燥し,
かつ540℃/2時間で焼成する。Rh含量は,2.84重量%であ
る。
触媒N 触媒AをCo(NO3)2水溶液およびCa(NO3)2水溶液で含浸
し,130℃/2時間で乾燥し,かつ540℃/2時間で焼成す
る。Co含量は1.1重量%であり,Ca含量は0.1重量%であ
る。
試験結果および反応条件は,次表中に纏めてある。
実施例41 長時間の試験の場合,アクロレインとn−オクタナール
との混合物をアンモニアと,モル比1:1:3で前記反応器
中で400℃およびWHSV=3h-1で触媒Eにつき反応させ
た。48時間の間にアクロレインおよびn−オクタナール
は完全に変換される。活性損失は,確認されなかった。
ヘキシルピリジンおよびβ−ピコリンの選択率は,平均
で93%である。
フロントページの続き (56)参考文献 欧州特許公開131887(EP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): 〔式中,R1は1〜20個の炭素原子を有するアルキル基,
    シクロアルキル基,アリール基またはアラルキル基を表
    わす〕で示される置換ピリジンを,アクロレインおよび
    式(II): 〔式中,R1は前記のものを表わす〕で示されるアルカナ
    ールの混合物とアンモニアとを反応させることによって
    製造する方法において,反応を触媒としてのゼオライト
    の存在で実施することを特徴とする,式(I)の置換ピ
    リジンの製造法。
  2. 【請求項2】ペンタシル型のゼオライトを触媒として使
    用する,特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】ぺンタシル型の硼珪酸塩ゼオライトを触媒
    として使用する,特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】ペンタシル型のアルミノ珪酸塩ゼオライト
    を触媒として使用する,特許請求の範囲第1項または第
    2項に記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ金属,アルカリ土類金属,遷移金
    属または稀土類でドーピングされたゼオライトを触媒と
    して使用する,特許請求の範囲第1項から第4項までの
    いずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】触媒を酸で処理する,特許請求の範囲第1
    項から第5項までのいずれか1項に記載の方法。
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